【2026年度】都立高校の女子バスケットボール推薦(文化・スポーツ等特別推薦)実施校一覧|全26校・募集75人・前年応募倍率1.68倍

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東京都教育委員会は、2026年度(令和8年度)都立高校入試における「文化・スポーツ等特別推薦」を含む入学者選抜の実施要項・細目を公表しました。本記事では、その中から女子バスケットボールに絞って、推薦実施校・募集人数・前年の倍率データを一覧化し、「どの高校でどのくらい競争があるのか」を読み解きます。

<参考リンク>令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について

目次

都立高校の女子バスケットボール推薦はどんな入試?

「文化・スポーツ等特別推薦」は、各都立高校の特色を生かしつつ、文化・スポーツの分野で優れた力をもつ生徒を評価して選抜する制度です。女子バスケットボールの推薦もこの枠に含まれ、競技の実績や技術、チームへの貢献度などが総合的に見られます。

実施校ごとに独自の選抜基準が定められており、基準に達していても必ず合格できるわけではない点が、内申中心の一般推薦との大きな違いです。また、文化・スポーツ等特別推薦と同じ高校の一般推薦を併願することも可能で、その場合は両方の検査を受けることになります。応募資格は一般推薦と同様に「在籍中学校長の推薦を受けた者」です。

特別推薦で不合格になっても、同じ高校を学力検査に基づく一般入試で再受験することは可能ですが、推薦で出願していたことが学力検査で有利に働くことはありません。

女子バスケットボール|文化・スポーツ等特別推薦 実施概要(2026年度)

項目内容
実施校数28校
募集人数75人(前年±0人)
願書受付期間2026年1月9日(金)〜16日(金)
実技検査日2026年1月26日(月)・27日(月)
合格発表日2026年2月2日(月)
(参考)2025年度募集校・人数28校・75人
(参考)2025年度応募人数126人
(参考)2025年度応募倍率1.68倍

2026年度は、実施校数28校・募集75人と、前年と同規模での実施となります。都内の普通科高校だけでなく、総合学科・専門学科を含め、広いエリアで女子バスケットボール推薦の枠が用意されています。

一方で、実際の倍率は学校によって大きく違います。この記事では、全校の募集人数一覧に加えて、前年の高倍率校・低倍率校・地域別の特徴を順に整理していきます。

女子バスケットボール推薦実施校の募集一覧(2026年度)

2026年度は、3〜5人募集の学校が中心で、一部に2人・1人募集の高校がある構成です。

※以下の倍率はすべて2025年度実績(参考)です。

  • 応募倍率 = 応募人数 ÷ 募集人数
  • 合格倍率 = 応募人数 ÷ 合格人数(全員合格の高校は1.00倍として記載)
スクロールできます
No.高校名所在地2026年度 (参考)2025年度
募集人数前年比応募人数 応募倍率 合格倍率
1淵江高校足立区5人5人1.00倍1.67倍
2板橋高校板橋区5人8人1.60倍1.60倍
3杉並総合高校杉並区5人7人1.40倍1.40倍
4青梅総合高校青梅市4人9人2.25倍2.25倍
5府中東高校府中市4人8人2.00倍2.00倍
6飛鳥高校北区4人3人0.75倍1.50倍
7目黒高校目黒区3人8人2.67倍2.67倍
8日野高校日野市3人8人2.67倍2.67倍
9富士森高校八王子市3人7人2.33倍2.33倍
10上水高校武蔵村山市3人5人1.67倍1.67倍
11文京高校豊島区3人5人1.67倍1.67倍
12高島高校板橋区3人4人1.33倍1.33倍
13保谷高校西東京市3人3人1.00倍1.00倍
14江戸川高校江戸川区3人2人0.67倍1.00倍
15広尾高校渋谷区3人1人0.33倍1.00倍
16豊島高校豊島区2人7人3.50倍3.50倍
17鷺宮高校中野区2人7人3.50倍3.50倍
18東大和南高校東大和市2人6人3.00倍3.00倍
19久留米西高校東久留米市2人3人1.50倍3.00倍
20城東高校江東区2人4人2.00倍2.00倍
21石神井高校練馬区2人4人2.00倍2.00倍
22小岩高校江戸川区2人3人1.50倍1.50倍
23練馬高校練馬区2人3人1.50倍1.50倍
24向丘高校文京区2人3人1.50倍1.50倍
25葛飾総合高校葛飾区2人1人0.50倍1.00倍
26東大和高校東大和市1人2人2.00倍2.00倍

上記26校以外に、下記の3校が”男女問わず”の条件で推薦募集をしています。

  • 本所高校(墨田区):4人(前年±0人・前年応募倍率1.75倍)
  • つばさ総合高校(大田区):4人(前年±0人・前年応募倍率1.25倍)
  • 芝商業高校(港区):6人(前年±0人・前年応募倍率1.20倍)

上の一覧からも分かるように、1〜5人と少人数募集で、倍率の振れ幅が大きいのが女子バスケット推薦の特徴です。応募が集中した学校では3〜3.5倍程度、少ない学校では0.33倍〜0.75倍と、同じ「推薦入試」でも状況はかなり異なります。

昨年度(2025年度)応募倍率が高かった主な高校

2025年度実績で、応募倍率が高かった代表的な高校は以下の通りです。

スクロールできます
高校名所在地募集人数応募人数応募倍率合格倍率
豊島高校豊島区2人7人3.50倍3.50倍
鷺宮高校中野区2人7人3.50倍3.50倍
東大和南高校東大和市2人6人3.00倍3.00倍
目黒高校目黒区3人8人2.67倍2.67倍
日野高校日野市3人8人2.67倍2.67倍
富士森高校八王子市3人7人2.33倍2.33倍
青梅総合高校青梅市4人9人2.25倍2.25倍

いずれも、

  • 過去の大会実績が一定以上あり
  • 部員数・練習環境が整っている
  • 地域内での「女子バスケの進学先」としての認知度が高い

といった共通点を持つ「人気校ゾーン」です。別記事で紹介している👉都立高校女子バスケ部強豪TOP10に含まれている高校も多く、募集人数が少ないうえに、クラブチーム出身者も含めて志願が集まるため、実技検査のわずかな差が合否を左右するレベルの競争になります。

昨年度(2025年度)応募倍率が低かった主な高校

一方で、応募倍率が低かった高校は次のようなところです。

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高校名所在地募集人数応募人数応募倍率合格倍率
広尾高校渋谷区3人1人0.33倍1.00倍
葛飾総合高校葛飾区2人1人0.50倍1.00倍
江戸川高校江戸川区3人2人0.67倍1.00倍
飛鳥高校北区4人3人0.75倍1.50倍
(合格は2人)
淵江高校足立区5人5人1.00倍1.67倍
(合格は3人)
保谷高校西東京市3人3人1.00倍1.00倍

これらの高校では、募集人数に対して応募がやや控えめで、定員割れまたはそれに近い状態となっています。ただし、「倍率が低い=レベルが低い」という意味ではありません。

  • 地域柄や通学圏の関係で、そもそも競技人口が少ない
  • 「まずは都立でバスケを続けたい」層が中心
  • 今まさに力をつけている“伸び盛りのチーム”

といった背景があるケースも多いと考えられます。「推薦で確実に都立進学をしたい」「部活と勉強の両立を重視したい」という受験生にとっては、現実的で検討価値の高い選択肢になり得ます。

都立高校女子バスケットボール推薦の地域別傾向

女子バスケットボール推薦を地域別に眺めると、おおまかに次のような傾向があります。

地域主な高校特徴
23区東部(江東・江戸川・葛飾・足立など)淵江・城東・小岩・江戸川・葛飾総合 など地域のミニバス・クラブ出身者が多く、基本技術を重視する傾向。倍率は校ごとにばらつきあり。
23区西部(練馬・中野・杉並・文京など)杉並総合・文京・高島・練馬・向丘・豊島・鷺宮 など学力と部活動の両立を重視する層が多く、「中堅〜上位都立+部活」の志望動機が目立つ。
多摩地域(八王子・日野・東大和・東久留米など)富士森・日野・青梅総合・東大和南・久留米西 など中学からのバスケ継続勢がまとまって集まり、2倍前後の安定した倍率になりやすい。
その他のエリア(板橋・目黒・北区 など)板橋・目黒・飛鳥・保谷 など通学しやすさ&校風重視の志願者が多く、倍率は1〜2倍台で推移するケースが多い。

同じ「都立女子バスケ推薦」といっても、

  • “競技レベル重視”で都大会上位を狙うエリア
  • “文武両道+進学”を意識しつつバスケを続けるエリア

に分かれているイメージです。志望校を検討する際は、単に倍率だけを見るのではなく、自分が3年間過ごしたい地域・環境かどうかも意識しておくと失敗しにくくなります。

都立高校女子バスケットボール推薦の実技検査と選抜基準(2026年度)

1.主な実技検査内容の傾向

女子バスケットボールの文化・スポーツ等特別推薦では、実技検査の評価が合否の中核になります。公開されている検査内容例を整理すると、主な評価ポイントは次の通りです。

  • シュート・ドリブル・パスなどの基礎技術
    • レイアップシュート、ジャンプシュート、ミドルシュート、3Pシュート
    • ドリブル、ボールハンドリング、パスワーク など
  • 対人・ゲーム形式での判断力・戦術理解
    • 1対1・2対2・3対3などの攻防
    • ハーフコート・オールコートでの動き、オフェンス/ディフェンスの技能
  • フィジカル・運動能力の測定
    • 50m走、折り返し走、シャトルラン、垂直跳び など
    • スプリント力・持久力・俊敏性を総合的にチェック
  • プレー中の姿勢・チームワーク
    • 声かけ、切り替えの早さ、ディフェンスへの戻り方
    • 集中力や諦めない姿勢、仲間を鼓舞できるかどうか

こうした検査は、単に「シュートが入るかどうか」だけではなく、「試合の中でどれだけ走り続けられるか」「チームにとってプラスの存在になれるか」といった総合的なプレーヤー像を見ていると考えておくとよいでしょう。

<参考リンク>文化・スポーツ等特別推薦の実技検査の内容等一覧

2.選抜基準のタイプ別傾向(女子バスケ)

女子バスケットボールの選抜基準は男子と同様に、公開されている文言から大きく3タイプに分かれます。

① 実績重視型(競技力最優先)

  • 「中学校3年間バスケットボール部に所属し、高い技術・能力を有する者」
  • 「都大会出場レベル、または各地区選抜に相当する実績のある者」

など、明確な大会実績やチームでの中心的役割を重視するタイプです。都大会ベスト8・関東大会出場を目標に掲げるような強豪校では、このタイプの基準が多く見られます。

② バランス型(技術+学業+生活態度)

  • 「学業と部活動を両立し、学校生活全般でリーダーとして力を発揮できる者」
  • 「本校の部活動に3年間継続して所属し、学習活動と両立できる者」

といった形で、バスケットボールの技術だけでなく、生活態度・学業・リーダー性を総合的に見るタイプです。
女子の場合、このタイプの基準を掲げる学校がかなり多く、“文武両道で評価されたい層”と相性が良いと言えます。

③ 人間性重視型(文武両道・リーダーシップ重視)

  • 「文武二道の両立を実践し、学校行事等にも率先して取り組む者」
  • 「学校生活全般で他の生徒の模範となれる者」

など、人柄・姿勢・学校全体への貢献をより重視するタイプです。このタイプでは、多少実績に差があっても、

  • 真面目な練習態度
  • クラスや部活でのリーダーシップ
  • 礼儀・規律・チームワーク

などが高く評価されることがあります。

<参考リンク>令和8年度文化・スポーツ等特別推薦実施校の選抜方法等一覧

3.今後3年間のチーム目標と、受験生が意識したいこと

女子バスケットボール部が掲げている今後3年間の目標としては、

  • 東京都大会ベスト16・ベスト8
  • 関東高等学校女子バスケットボール大会出場
  • インターハイ(全国高校総体)東京都予選ベスト8以上
  • 新人戦でのシード権獲得・入賞

といったものが多く見られます。

これはつまり、「都大会で安定して勝ち上がり、3年間で関東・全国のステージを目指す」というのが、女子バスケットボール推薦を実施する都立高校の共通したイメージと言えます。

受験生側から見れば、

  • 自分の実力がその“目標ライン”にどの程度届いているか
  • 3年間でそのレベルに到達する伸びしろをアピールできるか

がポイントになってきます。

女子バスケット推薦は「実力+継続力+人間性」の総合勝負

2025年度実績では、女子バスケットボール推薦の平均応募倍率は1.68倍。全体としては男子ほどの“超激戦”ではないものの、豊島・鷺宮・東大和南など一部の人気校では3倍前後の高倍率となっています。

一方で、広尾・葛飾総合・江戸川など、応募が募集人数を下回る学校も一定数存在し、

  • 強豪校への志願集中
  • 地域密着校・文武両道校への分散志願

という二極化の傾向が女子でも見られます。

女子バスケ推薦は、

  • 技術・運動能力
  • 試合での判断力・チームワーク
  • 学業・生活態度・リーダーシップ

といった要素をトータルで評価される入試です。志望校を選ぶ際は、倍率だけにとらわれず、

  • チームの目標(都大会・関東・全国どこを目指しているか)
  • 練習環境・指導体制・部の雰囲気
  • 自分の学力・通学圏・進路希望

を照らし合わせながら、「ここで3年間やり切りたい」と思える都立高校を選ぶことが大切です。

<参考リンク>
令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について
令和8年度文化・スポーツ等特別推薦実施校の選抜方法等一覧
文化・スポーツ等特別推薦の実技検査の内容等一覧

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