女子サッカー日本代表としてなでしこジャパンが世界で結果を残し、2021年にはWEリーグというプロリーグも発足。サッカー選手として海外で活躍している人も出てきている女子サッカー。国内外でプロを目指すならクラブチームや私立強豪高校に加入することが近道でしょう。しかし、プロを目指すわけではないけど高校年代でもサッカーを続けたいクラブチーム出身者、これからサッカーを始めてみたいという女子中学生は、どうすればよいのでしょうか?調べてみると、どうやら都立高校の中には、女子単独でサッカー部を保有している高校があるようです。女子サッカーの主要大会の紹介とともに、女子サッカー部のある都立高校をまとめてみましたのでご紹介します。女子サッカー部(共同チーム参加含む)のある都立高校一覧市区町村高校名高校の最寄り駅中央区都立晴海総合高等学校有楽町線・大江戸線 「月島」駅新宿区都立戸山高等学校東京メトロ副都心線「西早稲田」駅、JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場」駅、都営大江戸線「東新宿」駅目黒区都立国際高等学校京王井の頭線「駒場東大前」駅世田谷区都立世田谷総合高等学校東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅世田谷区都立芦花高等学校京王線「千歳烏山」駅杉並区都立杉並総合高等学校井の頭線「浜田山」駅、京王線「上北沢」駅豊島区都立千早高等学校東京メトロ有楽町線・副都心線「千川」駅、西武池袋線「東長崎」駅北区都立飛鳥高等学校京浜東北線「王子」駅、南北線「王子神谷」駅北区都立赤羽北桜高等学校都営三田線「本蓮沼」駅北区都立王子総合高等学校三田線「西巣鴨」駅、東京メトロ南北線・JR京浜東北線「王子」駅、都電荒川線「西ヶ原4丁目」駅、JR埼京線「板橋」駅練馬区都立大泉高等学校西武池袋線「大泉学園」駅青梅市都立青梅総合高等学校JR青梅線「東青梅」駅国分寺市都立国分寺高等学校JR中央線 「国立」駅、西武国分寺線「恋ヶ窪」駅、「鷹の台」駅国立市都立第五商業高等学校JR中央線「国立」駅、JR南武線「谷保」駅狛江市都立狛江高等学校小田急電鉄小田原線「和泉多摩川」駅東大和市都立東大和高等学校多摩都市モノレール「上北台」駅、西武拝島線「東大和市」駅清瀬市都立清瀬高等学校西武池袋線「清瀬」駅東久留米市都立東久留米総合高等学校西武池袋線「清瀬」駅、「東久留米」駅稲城市都立若葉総合高等学校京王相模原線「若葉台」駅、小田急線「黒川」駅東京都には186校の都立高校がありますが、2024年度において、女子サッカー部がある、もしくは他校と共同チームで参加している高校は上記19校でした。一覧を眺めてみると男女比で女子率が高い総合高校が多く、他には男子サッカー部がTリーグ(Jリーグの下部組織や都内のクラブチーム、私立強豪高校も参戦する東京のトップリーグ)に参戦している東久留米総合や国分寺、狛江といった高校もあれば、戸山や国分寺のような都内有数の進学校も女子サッカー部があるようです。上記の19校は、ただ部活として存在するだけではなく、東京都サッカー協会に登録しリーグ戦やトーナメントに参戦している高校になります。高校女子サッカー部がどのような大会に出ているのか、詳しく見ていきましょう。都立高校女子サッカー部が参加する各種トーナメント・リーグ戦参加大会① 東京U18女子サッカーリーグと東京都女子サッカーリーグ高校の部都立高校の女子サッカー部は、上位リーグとして関東U18女子サッカーリーグにもつながりクラブチームも参加している「東京U18女子リーグ」、もしくは東京の高校女子サッカー部のみが参加する「東京都女子サッカーリーグ高校の部」のいずれかのリーグ戦に参加しているようです。双方にリーグとしての上下関係はありませんので昇格・降格はなく、リーグを移動するときは転籍という扱いになるようです。東京U18サッカーリーグとは「東京U18女子リーグ」は上位リーグである関東リーグとの昇降格もありますし、クラブチームも参加している強度の高いリーグになります。2024年度は2部制で運営されており、高校13チーム(都立高校は6校)、クラブチーム4チームが参加しています。東京都U-18女子サッカーリーグ 1部 参加チーム(8チーム)修徳中学・高等学校都立杉並総合高等学校(杉並区)十文字中学・高等学校B(Aチームは関東女子U18サッカーリーグ1部に参戦:2024年度)都立飛鳥高等学校(北区)都立東久留米総合高等学校(東久留米市)都立東大和高等学校(東大和市)都立晴海総合高等学校(中央区)南葛SC WINGS U-18(クラブチーム)東京都U-18女子サッカーリーグ 2部 参加チーム(9チーム)文京学院大学女子中学・高等学校成立学園中学・高等学校日本大学櫻丘高等学校日本体育大学桜華中学・高等学校帝京中学・高等学校都立国分寺高等学校(国分寺市)SHIBUYA ARTISTA FC(クラブチーム)フィオーレ武蔵野FC(クラブチーム)FC町田ボニータ(クラブチーム)東京都女子サッカーリーグ高校の部とは「東京都女子サッカーリーグ高校の部」は東京の高校のみが参加できるリーグ戦になっています。2024年度は3部制で、全部で33校28チーム(合同チームが3つ)が参加しています。高校単独ではサッカー部を作れる人数が集まらなくても、複数高校が集まって合同チームで参加できるのはありがたいですね。東京都女子サッカーリーグ 1部 参加チーム(10チーム)都立狛江高等学校(狛江市)都立若葉総合高等学校(稲城市)吉祥女子中学・高等学校都立世田谷総合高等学校(世田谷区)成城学園中学校高等学校都立第五商業高等学校(国立市)渋谷教育学園渋谷中学・高等学校都立芦花高等学校(世田谷区)駒沢学園女子中学・高等学校大妻多摩中学・高等学校東京都女子サッカーリーグ 2部 参加チーム(10チーム)都立王子総合高等学校(北区)東京成徳大学中学・高等学校国際基督教大学高等学校広尾学園中学・高等学校日本大学第三中学・高等学校八王子学園八王子中学・高等学校都立清瀬高等学校(清瀬市)都立国際高等学校(目黒区)都立青梅総合高等学校(青梅市)都立戸山高等学校(新宿区)東京都女子サッカーリーグ 3部 参加チーム(8チーム13校)江戸川女子中学・高等学校八王子実践中学・高等学校恵泉女学園中学・高等学校佼成学園女子中学・高等学校都立大泉高等学校(練馬区) ※中高一貫のため高校時に入学はできません合同δ:デルタ(共立女子第二中学校・高等学校、都立千早高等学校(豊島区)、神田女学園中学・校高等学校)合同ε:イプシロン(都立赤羽北桜高等学校(北区)、岩倉高等学校、自由ヶ丘学園高等学校)合同ζ:ゼータ(品川エトワール女子高等学校、東京実業高等学校)参加大会② インターハイ(全国高等学校総合体育大会)インターハイ(全国高等学校総合体育大会)は、高校女子サッカーの主要な全国大会の一つで、毎年夏に開催されています。東京都では、全国大会への出場権をかけて東京都予選が行われます。男子は参加校数が非常に多いため、各都道府県で1校ずつ全国大会に出場できますが、女子は参加校が多くないため、都道府県単位ではなく、各地域(北海道・東北・関東・東海・近畿・関西・九州)より1~3チームしか全国大会に出場することができません。東京都の高校女子サッカー部が全国大会に出場するためには、インターハイ東京都予選で優勝し、関東大会にて8チーム中3位までに入る必要があります。しかし東京には関東U18女子リーグに参加しクラブチームとしのぎを削り、インターハイ・選手権ともに全国優勝経験もある私立強豪の十文字高校がいます。都立高校が全国大会に出場するには、なかなかハードルが高そうです。参加大会③ 高校サッカー選手権(全日本高等学校女子サッカー選手権大会)冬の風物詩ともいわれる高校サッカー選手権(全国高等学校サッカー選手権大会)は、高校男子サッカー部にとって日本で最も注目される高校サッカーの大会の一つです。女子サッカー部にとっても、インターハイより全国大会に出場する高校数が増えるため、注力されている大会です。インターハイは東京予選を優勝した1校が関東大会に進み、関東大会で3位に入らないと全国大会に出場することができませんでしたが、選手権は東京予選で2位までに入り、関東大会で7位までに入れば全国大会に出場することができます。ここ最近は東京代表は十文字高校と修徳高校が全国大会に出場していますが、過去には都立の飛鳥高校や晴海総合高校が全国大会に出場したこともあります。インターハイよりは出場枠が多く、またトーナメント方式ですので一発逆転も起こりやすいため、都立高校にもチャンスがあるのではないでしょうか。参加大会④ 皇后杯(JFA全日本女子サッカー選手権大会)インターハイ、高校サッカー選手権は高校のみが参加できる大会ですが、皇后杯はJFAに登録した中学生以上の女子選手により編成された、クラブチーム、大学、高校などの加盟チームが参加することができる、国内で最も権威のある単独チームの大会です。例年正月に開催されていた男子の天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)に相当する女子サッカー最高峰のカップ戦になります。まず、東京予選高校ラウンドで2位までに入ると、東京予選の高校代表になります。高校代表として、東京予選一般ラウンドの優勝・準優勝チームと関東大会進出の2枠をかけてトーナメントで争うことになります。4チームによるトーナメントになりますので、1回でも勝てば関東予選進出となります。関東予選ではなでしこリーグ2部、東京以外の都道府県予選を勝ち抜いてきたチーム、関東リーグU18、関東大学リーグに参戦しているチームの全24チームとのトーナメントを勝ち抜けば...皇后杯全国大会に出場となります。なでしこリーグや大学サッカー部との争いになりますので、全国大会への出場はかなり険しい道です。しかし、関東U18リーグに参加している十文字高校が東京予選には参加していませんので、東京予選高校ラウンドを通過できる可能性は十分にあります。十文字高校が参戦していないこともあり、2024年度の東京都予選高校ラウンドを通過したのは、修徳高校と都立飛鳥高校です。東京予選では大学生チームやクラブチーム、関東大会に進出すればなでしこリーグ所属のチームと戦うこともできますので、目の色を変えてアップセットを狙っている高校チームもいるのではないでしょうか。高校でもサッカーを続けたい、新たに始めたいなら都立高校という選択肢がおすすめ共同チームでの参加も含めると、都立高校で女子サッカー部があるのは都内に全部で19校(リーグ戦参加チーム)でした。東京都サッカー協会に加盟はしているものの、リーグ戦には参戦していないチームもあるかもしれません。しかし、試合してこそのサッカーだと思いますので、もし高校でも女子サッカーを続けたいなら、この19校のいずれかに進むのも考えてみるといいでしょう。高校年代からWEリーグやなでしこリーグに参加しているようなクラブチームのユースチームに入ることは難しいですし、私立の強豪高校は将来プロを目指しているような子たちが全国から集まってきており、レギュラーをつかむのも大変です。プロを目指すわけではないけどある程度の強度で女子サッカーを続けたいなら、杉並総合、飛鳥、東久留米総合、東大和、晴海総合、国分寺などU18女子サッカーリーグに参戦している高校であればその願いは満たされるでしょう。また、難関大学への進学も考えているなら、東京都から進学指導重点校に指定されている戸山、進学指導特別推進校に指定されている国分寺や国際であれば学業との両立が可能です。高校でもサッカーを続けたい、新たに始めたい中学女子のみなさん、私立の強豪高校やクラブチーム以外に、都立高校で女子サッカーをするという選択肢も、ぜひ具体的に検討してみてください。<こちらもおすすめ!都立高校男子サッカー部の強豪はこちらにまとめています>%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22height%3A%20140px%3B%20padding-bottom%3A%200%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftokyo-metropolitan-high-school.com%2Fcontents%2Fstrong-soccer-team%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2FMVqfGX2%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E