【2026年度】都立高校の男子バスケットボール推薦(文化・スポーツ等特別推薦)実施校一覧|全28校・募集74人・前年応募倍率2.61倍

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東京都教育委員会は、2026年度(令和8年度)の都立高校入学者選抜に関する要項および細目を発表しました。この記事では、男子バスケットボールの「文化・スポーツ等特別推薦」実施校一覧と募集状況、前年度の応募・合格データをまとめ、競争の実態や傾向をわかりやすく解説します。

<参考リンク>令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について

目次

都立高校の男子バスケットボール推薦とは?概要と今年度の注目点

「文化・スポーツ等特別推薦」は、特定分野で顕著な実績を持つ生徒を評価する制度で、都立高校の個性化・特色化を目的に導入されています。バスケットボールのように競技技能やチーム貢献度を重視する推薦入試もこの枠に含まれます。

特別推薦を実施する高校では、個別に設定された基準をもとに選抜が行われ、該当条件を満たしていても不合格となる場合があります。また、同一校の一般推薦に併願できる点は従来通りですが、両方に出願する場合は文化・スポーツ推薦用と一般推薦用、それぞれの検査を受ける必要があります。

なお、特別推薦で不合格となった場合も、同じ高校の学力検査(一般入試)で再挑戦することが可能です。ただし、推薦受験が有利に働くことはありません。

男子バスケットボール|文化・スポーツ等特別推薦実施概要(2026年度)

項目内容
実施校数28校
募集人数74人(前年同数)
願書受付期間2026年1月9日(金)〜16日(金)
実技検査日2026年1月26日(月)・27日(火)
合格発表日2026年2月2日(月)
(参考)2025年度募集校・人数28校・74人
(参考)2025年度応募人数193人
(参考)2025年度応募倍率2.61倍

2026年度も、男子バスケットボールの募集規模は前年と同じ「28校・74人」となりました。都内の普通科・工科・総合学科など多様なタイプの学校で実施されており、部活動を軸に都立進学を目指す受験生にとって安定した枠が継続しています。

一方で、学校ごとの倍率格差は非常に大きく、5倍を超える激戦校がある一方、応募者が定員に満たない学校も少なくありません。以下では、全校一覧と倍率傾向を整理していきます。

男子バスケットボール推薦(文化・スポーツ等特別推薦)実施校一覧(2026年度)

2026年度は前年と同じ28校・74人の募集。普通科から工業系まで幅広い学校で実施されています。

※以下の倍率は2025年度実績(参考)です。

  • 応募倍率=応募人数 ÷ 募集人数
  • 合格倍率=応募人数 ÷ 合格人数(全員合格校は1.00倍として計算)
No.高校名所在地2026年度 (参考)2025年度
募集人数前年比応募人数応募倍率合格倍率
1大崎高校品川区5人18人3.60倍3.60倍
2東大和南高校東大和市3人+1人9人3.00倍3.00倍
3城東高校江東区3人13人4.33倍4.33倍
4鷺宮高校中野区3人9人3.00倍3.00倍
5光丘高校練馬区3人9人3.00倍3.00倍
6日野高校日野市3人9人3.00倍3.00倍
7石神井高校練馬区3人8人2.67倍2.67倍
8小平南高校小平市3人8人2.67倍2.67倍
9足立高校足立区3人7人2.33倍2.33倍
10高島高校板橋区3人7人2.33倍2.33倍
11文京高校豊島区3人5人1.67倍1.67倍
12広尾高校渋谷区3人4人1.33倍1.33倍
13東大和高校東大和市2人10人5.00倍5.00倍
14福生高校福生市2人9人4.50倍4.50倍
15墨田工科高校江東区2人7人3.50倍3.50倍
16武蔵村山高校武蔵村山市2人7人3.50倍3.50倍
17美原高校大田区2人6人3.00倍3.00倍
18上水高校武蔵村山市2人6人3.00倍3.00倍
19豊島高校豊島区2人5人2.50倍2.50倍
20小岩高校江戸川区2人4人2.00倍2.00倍
21若葉総合高校稲城市2人4人2.00倍2.00倍
22豊多摩高校杉並区2人2人1.00倍2.00倍
23荒川工科高校荒川区2人2人1.00倍1.00倍
24杉並工科高校杉並区3人0人0.00倍
25練馬高校練馬区3人5人1.67倍1.67倍
26小平西高校小平市3人7人2.33倍2.33倍
27保谷高校西東京市2人+2人
28総合工科高校世田谷区0人▲3人5人1.67倍1.67倍

一覧を見ると、3人募集が全体の約6割を占めており、小規模選抜が中心です。東大和・福生・城東などでは5倍前後の応募が集中する一方、応募者ゼロの学校も複数見られます。競技力・地域性・進学志向の違いによって、「人気校と低倍率校の二極化」が進んでいるのが特徴です。

都立高校男子バスケ推薦の地域別傾向

地域主な高校傾向
23区東部(江東・足立など)城東・墨田工科・小岩実技評価が中心。都大会上位常連校も多く、高倍率傾向。
23区西部(中野・杉並・練馬など)鷺宮・光丘・文京・豊多摩学業との両立志向が強く、倍率は2〜3倍程度で安定。
多摩地域西部(八王子・東大和・福生など)東大和・福生・武蔵村山・上水技術+体力を重視。中学時代の実績や所属チームが評価されやすい。
工業・専門系高校高島・荒川工科など応募数はやや少なめだが、実技よりも継続意欲・協調性を重視。

昨年度(2025年度)応募倍率が高かった主な高校

高校名所在地募集人数応募人数応募倍率合格倍率
東大和高校東大和市2人10人5.00倍5.00倍
福生高校福生市2人9人4.50倍4.50倍
城東高校江東区3人13人4.33倍4.33倍
大崎高校品川区5人18人3.60倍3.60倍
墨田工科高校江東区2人7人3.50倍3.50倍
武蔵村山高校武蔵村山市2人7人3.50倍3.50倍
鷺宮高校中野区3人9人3.00倍3.00倍

これらの学校はいずれも部活動実績が高く、都大会上位進出経験を持つ強豪校です。特に城東・東大和・福生・大崎は応募が集中し、実技検査での完成度や判断力が求められました。都大会常連校への志望が多いため、「実力+態度+協調性」の三拍子が評価のカギとなります。

昨年度(2025年度)応募倍率が低かった主な高校

高校名所在地募集人数応募人数応募倍率合格倍率
豊多摩高校杉並区2人2人1.00倍2.00倍
荒川工科高校荒川区2人2人1.00倍1.00倍
広尾高校渋谷区3人4人1.33倍1.33倍
文京高校豊島区3人5人1.67倍1.67倍
杉並工科高校杉並区3人0人0.00倍

倍率が低い学校では、定員割れまたは応募が少ない傾向が見られました。ただし、これらの学校でも「学業と部活動の両立」や「地域密着の学校生活」を重視するケースが多く、単に「入りやすい」だけで判断するのではなく、校風やチームの雰囲気を事前に確認しておくことが重要です。

都立高校男子バスケットボール推薦の実技検査と選抜基準(2026年度)

1.主な実技検査内容の傾向

男子バスケットボールの「文化・スポーツ等特別推薦」では、実技検査の比重が極めて高く、多くの学校でプレー内容が合否を大きく左右します。学校によって内容は異なりますが、東京都教育委員会が公開する資料をもとに整理すると、以下のような傾向があります。

シュート・パス・ドリブルなどの基礎スキルの確認

ジャンプシュート・レイアップ・パス・ドリブルなど、基礎技術の精度と安定性を評価します。フォーム・リズム・ボールハンドリングの安定感など、基本動作の完成度が重視されます。

対人・実戦形式での判断力の確認

1対1や3対3、場合によっては5対5などの対人形式の実技を通じて、状況判断・ポジショニング・連携力を評価します。プレー中の「判断スピード」や「チーム貢献度」が最も重要視されるポイントです。

体力・運動能力の確認

50m走、垂直跳び、シャトルランなどを取り入れ、瞬発力・持久力・跳躍力などを総合的に測定します。身体能力の基礎がしっかりしているかどうかが、プレー全体の評価にも直結します。

態度・協調性・リーダーシップの確認

プレー中や待機中の態度・マナー・声かけ・チームワークも評価対象です。試合に勝つ力だけでなく、チームを支え、仲間と協力できる姿勢が求められます。こうした検査は単なるスキルチェックではなく、「試合で通用する力」「チーム全体に良い影響を与えられる姿勢」も重視されています。

2.選抜基準のタイプ別傾向

男子バスケットボールの選抜基準は、学校ごとに重点が異なりますが、傾向としては次の3タイプに分類されます。

① 実績重視型(競技力最優先)

都大会上位やクラブチームでの活躍など、明確な競技実績を持つ選手を高く評価するタイプです。「即戦力として試合で活躍できるか」が合否の軸となり、個の力を重視する傾向があります。

主な基準例:

  • 「バスケットボールの技能に優れ、都大会レベルの実力を有する者」
  • 「中学時代に主力としてクラブチームや学校代表で活躍した者」
  • 「身体能力・技術ともに高い水準を有し、チームに貢献できる者」

このタイプは、城東・東大和南・大崎・福生などの上位校に多く見られます。

② バランス型(技術+人間性の両立)

技術面に加え、学業・生活態度・リーダー性・協調性を総合的に見るタイプです。特別な実績がなくても、努力・向上心・チーム意識などの「人間的成長」を重視します。

主な基準例:

  • 「バスケットボールの技術に優れ、意欲・向上心を持って練習に取り組む者」
  • 「学業と部活動を両立し、学校生活全般でリーダーとしての力を発揮できる者」
  • 「本校の部活動に3年間継続して参加し、学業との両立ができる者」

このタイプは、鷺宮・光丘・文京・小平南など中堅〜上位の学校に多く見られます。

③ 人間性重視型(文武両道・チーム貢献重視)

競技力だけでなく、態度・協調性・学校生活への貢献を重視するタイプです。人間性・礼儀・リーダーシップなどを重視する学校に多く、入学後の学校生活を重んじる傾向があります。

主な基準例:

  • 「文武両道を実践し、学校生活全般においてリーダーシップを発揮できる者」
  • 「チームの模範となり、仲間を支える姿勢を持つ者」
  • 「学校行事や日常生活でも積極的に活動できる者」

このタイプは、豊多摩・広尾・荒川工科など、学業と部活動の両立を重視する学校に多く見られます。

3.事前準備のポイント

男子バスケットボール推薦では、「当日のプレー」+「普段の姿勢」の両面が問われます。以下の3つの観点で準備を進めるのが効果的です。

① 学校説明会で検査内容を確認する

実技内容や配点の重点は学校によって異なります。教育委員会が公表するPDF資料や、各校の説明会で最新の実技項目と評価軸を必ず確認しましょう。

② 部活動見学でチーム環境を把握する

普段の練習メニューや指導方針、顧問の指導スタイルを見学し、自分に合った雰囲気かどうかを確かめます。3年間続けられるかどうかを判断するうえで、現場の空気感は非常に重要です。

③ 自分の強みと学校の選抜方針を照らし合わせる

「実績で勝負する」「人間性で評価される」など、自分のタイプと学校の基準が一致しているか確認します。ミスマッチを避けることで、合格可能性を高めることができます。

2026年度の男子バスケットボール推薦は「実戦力+人間性の総合評価」

2026年度の男子バスケットボール推薦は、プレー技術と人間性の両立を重視する傾向が続く見込みです。特に上位校では「実戦で通用する力」、中堅校では「チームを支える姿勢」や「学業との両立」が評価のポイントとなります。

志望校を選ぶ際は倍率や実技内容だけでなく、

  • 指導方針や練習環境
  • 顧問・部員との関係性
  • 学力レベルや通学圏

なども含めて検討し、自分に最も合った「都立×バスケットボール推薦」の進路を見極めましょう。

<参考リンク>
令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について
令和8年度文化・スポーツ等特別推薦実施校の選抜方法等一覧
文化・スポーツ等特別推薦の実技検査の内容等一覧

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