ソフトテニス部が強い都立高校はどこ?都立高校強豪ソフトテニス部TOP10を男女別にご紹介

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東京都のソフトテニス界は私立強豪校が上位を占める厳しい環境にありますが、その中で都立高校も独自の取り組みで健闘しています。男子では駒澤大学高校や早稲田実業、明法、豊南などが、女子では文大杉並、家政大付属、国本女子、麹町学園などが強豪として名を馳せる中、限られた環境の中でも創意工夫を凝らし、私立勢に挑む都立高校の姿を紹介します。

目次

都立高校のソフトテニス部が参加する各種トーナメント

東京都内の高校ソフトテニス部が参加する大会は多岐にわたりますが、東京都を超えて関東や全国につながる大会ですと、主に以下の大会が挙げられます。

  • 関東大会予選(春季大会)
  • 全日本選手権予選(全東京選手権)兼 全国総合体育大会予選(東京総合体育大会)
  • 国民スポーツ大会(少年の部)
  • 全日本高校選抜大会(関東・東京インドア大会/新進大会)
  • ハイスクールジャパンカップ予選

これらに加え、東京では都立高校のみ参加する大会や地域ごとの大会もあります。

  • 東京都国公立高等学校ソフトテニス選手権大会
  • 地区大会(城北・城南・城東・城西・多摩)
  • 春季・秋季 級別大会

ソフトテニス競技は試合において、シングルス、ペア、団体戦が行われますが、学校全体の競技力を正確に評価するため、下記の大会の団体戦の成績を調査しました。調査対象は、2021年から2024年(2025年4月時点)の以下4大会における結果です。

  1. 関東大会予選|団体
  2. 全日本選手権予選(全東京選手権)|団体
  3. 東京インドア大会|団体
  4. 東京都国公立高等学校ソフトテニス選手権大会|団体

各大会の形式や規模がおおよそ一致している1.2.3.の大会、都立高校のみが参加のため競技レベルが少し落ちる4.の大会において、順位に対するポイントを制定しました。

<1.2.3の大会>

  • 優勝、準優勝:30点、ベスト4:20点、ベスト8:15点、ベスト16:10点、ベスト32:5点

<4.の大会(都立高校のみ参加)>

  • 優勝:15点、準優勝:10点、ベスト4:5点、ベスト8:2点

ソフトテニスは男女とも盛んな競技ですが、スポーツ推薦制度を導入している学校は限られています。スポーツ推薦を実施している清瀬高校が男女ともトップの競技力を誇る一方、他校では男女で競技力に差があるため、男女別のランキングを作成しました。

各校のソフトテニス部の運営方針は多様で、選手育成重視の学校もあれば競技成績重視の学校もあります。このランキングは過去3年以上の主要大会成績を点数化したもので、各校の現在の競技レベルを客観的に評価することを目的としています。

都立高校強豪ソフトテニス部 TOP10【男子】

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高校名市区町村ポイント
(2021~2024)
備考
1位清瀬高校
※紹介記事はこちら
清瀬市337pt・Sport-Science Promotion Club指定校
・関東大会出場の常連
・スポーツ推薦あり(男2女2)
2位昭和高校
※紹介記事はこちら
昭島市141pt・個人戦で関東大会出場経験あり
・進学指導推進校/英語教育研究推進校
3位高島高校板橋区121pt・関東出場経験あり
・オムニコート4面とハードコート1面の充実設備
・スポーツ推薦あり(男女2)
4位足立西高校足立区52pt・国公立大会ベスト4(2023)
・海外学校間交流推進校
5位練馬高校練馬区50pt・インターハイ予選ベスト8(2024)
・外部コーチによる指導
6位(同率)雪谷高校大田区37pt・インドア大会ベスト16(2021)
・進学指導研究校
6位(同率)福生高校福生市37pt・インターハイ予選ベスト16(2024)
・英語教育推進校/海外学校間交流推進校
8位富士森高校八王子市30pt・インターハイ予選ベスト16(2022)
・地域探究アソシエイト校
9位(同率)江北高校足立区25pt・インドア大会ベスト16(2022)
・進学指導推進校/英語教育研究推進校
・特別進学クラスあり
9位(同率)戸山高校
※紹介記事はこちら
新宿区25pt・インターハイ予選ベスト16(2023)
・進学指導重点校/SSH/チームメディカル
9位(同率)南平高校
※紹介記事はこちら
日野市25pt・インターハイ予選ベスト16(2023)
・エンジョイスポーツプロジェクト指定校
・進学指導研究校/理数研究校

東京都のソフトテニス界は、駒澤大学高校(全国大会出場の常連)や早稲田実業、明法、豊南などの私立強豪校や佼成学園や青陵などの中高一貫校が上位を占める厳しい環境にあります。しかし、そんな中でも都立高校は独自の取り組みで健闘しています。

清瀬高校はその筆頭格で、「Sport-Science Promotion Club」指定校として東京都から特別な支援を受け、アスレティックトレーナーや栄養士などの専門家の派遣や遠征費の援助を受けながら競技力を高めています。「明るく楽しく元気よく」をモットーに週6日の練習体制を確立し、インターハイや国体出場経験のある顧問と外部指導員による充実した指導体制が特徴です。昭和高校(昭島市)は「己で己を磨く」をモットーに文武両道を実践。元全日本チャンピオンを招いての特別指導や、将来の進路を見据えた学習との両立を重視した活動を展開。卒業生のほとんどが第一志望大学に進学するなど、競技面だけでなく人間形成にも力を入れています。

高島高校は施設面が充実しており、オムニコート4面とハードコート1面という恵まれた環境を活かした効率的な練習が強みです。スポーツ特別推薦枠も設けて有望選手の獲得に努めています。

これら都立高校は全国レベルの私立強豪校に比べると予算や練習環境で不利な面もありますが、効率的な練習方法の追求や外部指導者の活用、学校独自の支援体制の確立など、創意工夫を凝らして競技力向上に取り組んでいます。特に清瀬高校は私立特待生と同等以上に経済的負担が少なく競技力向上が図れる環境を整え、「最強都立高校」としての地位を確立しています。

都立高校たちは限られた環境の中で最大限の効果を引き出すための工夫と、単なる競技力向上だけでなく人間形成や進路実現も含めた「高校生活全体の充実」という視点を大切にしながら、私立強豪校に挑戦し続けています。

都立高校強豪男子ソフトテニス部 TOP3を詳しく紹介

【No.1】清瀬高校(清瀬市) ※スポーツ推薦あり

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選ベスト4ベスト8準優勝
※関東大会出場
ベスト8
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
ベスト4ベスト8ベスト4ベスト8
東京インドア大会
(新進大会)
準優勝
※関東大会出場
ベスト8ベスト4ベスト8
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
準優勝優勝優勝優勝

都立清瀬高等学校のソフトテニス部は、「明るく楽しく元気よく」をモットーに活動する東京都内の強豪校です。

現在、1年生12名、2年生10名、3年生9名の計31名が所属し、火曜日から日曜日まで週6日間、学校のテニスコートで練習に励んでいます。平日は基礎練習を中心に、休日は試合形式の練習を取り入れながら技術向上に取り組んでいます。

指導体制も充実しており、インターハイや国体出場経験のある顧問教諭に加え、外部指導員からの専門的な指導も受けられる環境が整っています。また、「Sport-Science Promotion Club」(スポーツ特別強化校の後継事業)に指定されており、より高度な支援を受けることができます。

大会実績としては、2024年度は関東大会予選でベスト4、東京インドア大会で準優勝し関東選抜大会への出場を果たしました。また国公立大会の個人戦では優勝(竹井・結城ペア)、準優勝(結城・安在ペア)を含む4ペアが入賞するなど、安定した成績を収めています。東京都立高校テニス選手権大会では直近4年間で3回の優勝と1回の準優勝という実績があります。

部の目標は「関東大会出場、インターハイ出場、そして入賞」であり、日々の練習に真剣に取り組んでいます。その取り組みは評価され、平成29年度にはソフトテニスマガジン8月号で特集されました。

【No.2】昭和高校(昭島市) 

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選ベスト8ベスト8ベスト8ベスト16
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
ベスト16ベスト8ベスト8ベスト16
東京インドア大会
(新進大会)
ベスト16ベスト32ベスト16
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
ベスト8ベスト8ベスト8ベスト4

昭和高校(昭島市)のソフトテニス部は、「己で己を磨く」をモットーに活動する競技力の高い部活動です。

活動は火曜日から日曜日まで行われ、平日は放課後練習、土日・休日は半日練習または練習試合・公式戦に取り組んでいます。

大会実績としては、2022年度には関東大会予選でベスト8に入り、団体戦では第5位に入賞しました。また個人戦では杉原丞汰朗・藤田希優ペアが東京都ベスト16に入り、関東選手権大会出場権を獲得しています。2021年度から2024年度にかけて、関東大会予選やインターハイ予選で安定した成績を収めています。

指導面では元全日本チャンピオンの小林幸司氏を招いての特別指導も行われるなど、高度な技術習得の機会も設けられています。基本的な技術から丁寧に指導し、中学時代の実績に関係なく成長できる環境が整っています。

この部活動の特徴は「文武両道」の精神を重視していることです。テニスの技術向上だけでなく、学習にもしっかり取り組み、将来の進路を意識した活動を行っています。卒業生のほとんどが第一志望の大学に進学しており、指定校推薦や公募推薦で合格を勝ち取る部員も多くいます。

また技術面以外では、挨拶などの礼儀を重んじ、目標に向かって継続して努力する力を育成することを大切にしています。OB・OGとの交流を通じて大学生活や学習状況を知る機会もあり、進路選択に向けた意識づくりも行っています。

昭和高校ソフトテニス部は「全国大会に出場して活躍する」という高い目標を掲げつつ、社会に適応できる人格の育成にも主眼を置いた活動を展開しています。

【No.3】高島高校(板橋区) ※スポーツ推薦あり

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選ベスト8ベスト32ベスト16ベスト32
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
ベスト8ベスト16
東京インドア大会
(新進大会)
ベスト32ベスト16ベスト8ベスト32
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
ベスト8ベスト16

高島高校のソフトテニス部は、関東大会個人戦・団体戦出場を目標に、火曜日を除く週6日間活動している部活動です。

施設面では特に充実しており、オムニコート4面とハードコート1面を有しています。平日は2面を使用して基礎練習に取り組み、休日は4面を活用した試合形式の応用練習を行っています。顧問の先生方やOB・OGからの指導のもと、技術向上と心身の鍛錬に励んでいます。

大会実績も優秀で、2024年度は関東大会予選で男子団体が東京都第5位(ベスト8)に入り、東京都インターハイ予選決勝大会でも第5位(ベスト8)という成績を収めています。令和元年度(2019年度)には関東大会個人戦に出場を果たし、関東大会個人東京都予選ではベスト4に入りました。

過去の実績では、2015年に男子の個人・団体が関東大会に出場。2017年には女子ダブルス2ペアが関東大会に出場するなど、継続的に好成績を残しています。また、2016年の国公立大会個人戦では準優勝、3位、5位を獲得するなど、公立高校の大会でも上位に食い込む実力を持っています。

高島高校ソフトテニス部の魅力は、初心者でも上達できる環境が整っていることです。中学時代の実績にかかわらず、高島高校に入学してから実力をつけ、公式戦で優秀な成績を残している部員も多くいます。

また、入試においてはソフトテニスの文化・スポーツ等特別推薦制度を実施しており、男女合わせて2名の枠が設けられています。ソフトテニスの競技力を活かして高島高校への進学を考えている中学生にとって、有利な制度となっています。

都立高校強豪ソフトテニス部 TOP10【女子】

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高校名市区町村ポイント
(2021~2024)
備考
1位清瀬高校
※紹介記事はこちら
清瀬市292pt・Sport-Science Promotion Club指定校
・全国大会出場経験あり
・スポーツ推薦あり(男2女2)
2位(同率)武蔵丘高校中野区107pt・国公立高校大会準優勝(2024)
・関東大会予選ベスト16(2022~2024)
・インドア大会ベスト8(2021)
2位(同率)武蔵村山高校武蔵村山市107pt・インドア大会ベスト4(2021)、ベスト8(2022)
・地域連携リーディング校
4位昭和高校
※紹介記事はこちら
昭島市95pt・関東大会予選ベスト8(2023)
・進学指導推進校/英語教育研究推進校
5位杉並高校杉並区85pt・インターハイ予選ベスト8(2024)
・英語教育研究推進校/国際交流リーディング校
6位雪谷高校大田区72pt・インドア大会ベスト8(2023)
・インターハイ予選ベスト16(2024)
・進学指導研究校
7位(同率)高島高校板橋区50pt・国公立大会ベスト4(2024)
・オムニコート4面とハードコート1面の充実設備
・スポーツ推薦あり(男女2)
7位(同率)文京高校
※紹介記事はこちら
豊島区50pt・インドア大会ベスト8(2022)
・国公立大会準優勝(2023)
・進学指導研究校
9位葛飾野高校葛飾区17pt・国公立大会ベスト8(2024)
・アクティブ・ラーニング推進校/理数研究校
10位小山台高校
※紹介記事はこちら
品川区15pt・国公立大会ベスト4(2023)
・進学指導特別推進校/英語教育推進校

東京都の女子ソフトテニス界は、全国制覇の経験を持つ文大杉並を筆頭に、家政大付属、国本女子、麹町学園、武蔵野大学千代田などの私立強豪校が上位を占める厳しい環境にあります。しかし、そのような状況下でも都立高校は独自の取り組みで着実に力をつけ、私立勢に対抗しています。

清瀬高校は女子でも都立高校の頂点に立ち、他校を大きく引き離しています。「Sport-Science Promotion Club」指定校として東京都から特別な支援を受け、専門家のサポートやコンディション管理アプリの導入など、私立高校並みの環境で競技力向上に取り組んでいます。その結果、関東大会出場(団体・個人)やインターハイ予選団体準優勝など優れた成績を残し、国公立大会では団体・個人で優勝を果たすなど、都立の雄として存在感を示しています。

次いで、武蔵丘高校と武蔵村山高校もと健闘しています。武蔵丘高校は部員の自主性を重視し、キャプテンを中心に練習メニューを考案するなど独自の取り組みで力をつけ、東京都国公立高校テニス選手権大会で準優勝という結果を残しています。武蔵村山高校も技術と戦術の両面から練習に取り組み、関東大会個人戦に出場するなど着実に実績を積み上げています。

これら都立高校の女子ソフトテニス部は、限られた環境の中で創意工夫を凝らし、効率的な練習方法の確立や外部との積極的な交流、学校独自の支援体制の構築などによって競技力を高めています。特に清瀬高校は「伸び率ナンバーワン」を掲げ、中学からソフトテニスを始めた選手たちが短期間で上達できる指導法を確立し、明治大学との合同練習など高いレベルでの経験を積む機会も設けています。

都立高校の女子ソフトテニス部は、単に競技力向上だけでなく人間形成や学業との両立も重視し、「文武両道」の理念のもとで活動しています。全国レベルの私立強豪校と互角に戦うことは容易ではありませんが、日々の努力と創意工夫によって着実に力をつけ、東京都のソフトテニス界に新たな風を吹き込んでいます。

都立高校強豪女子テニス部 TOP3を詳しく紹介

【No.1】清瀬高校(清瀬市) ※スポーツ推薦あり

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選準優勝
※関東大会出場
準優勝
※関東大会出場
ベスト4ベスト8
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
準優勝準優勝ベスト4ベスト8
東京インドア大会
(新進大会)
ベスト4ベスト4ベスト4ベスト16
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
優勝(未開催?)(未開催?)

清瀬高校(清瀬市)の女子ソフトテニス部は、関東大会やインターハイに出場する東京都内屈指の強豪校です。「明るく楽しく元気よく」をモットーに、火曜日から日曜日まで活発に活動しています。

現在の部員数は25名(1年生11名、2年生8名、3年生6名)で、インターハイや国体出場経験のある顧問教諭と外部指導員の指導のもと、技術向上に励んでいます。

大会実績は特に優秀で、インターハイ出場(個人)、関東大会出場(団体・個人)、東京都インターハイ予選団体準優勝、国公立大会団体・個人優勝などの成果を挙げています。直近の2024年度には関東大会予選で準優勝して関東大会に出場し、全日本選手権予選(インターハイ予選)でも準優勝を果たしています。また東京都国公立高等学校ソフトテニス団体選手権大会では連覇を達成するなど、都内の公立高校の中でもトップクラスの実力を持っています。

清瀬高校女子ソフトテニス部の特徴は、東京都の「Sport-Science Promotion Club」に指定されていることです。これにより、広域大会の遠征費等の予算的支援、アスレティックトレーナーやメンタルトレーナー、栄養士等の専門家派遣、コンディション管理アプリの導入など、様々な支援を受けています。私立高校や他の都立高校に比べて少ない金銭的負担で競技力向上を目指せる環境が整っています。

部の目標は「ソフトテニスを通じ人間として成長し、社会で活躍する人に成長すること」です。技術向上だけでなく、勉強との両立を重視し、変化の激しい社会で必要な判断力や実行力を養成しています。

練習内容も充実しており、積極的に他校との練習試合や遠征を実施。明治大学(ナショナルチームメンバー在籍)との合同練習や、静岡、愛知、山梨など他県の高校との交流も行っています。

また、入試ではスポーツ推薦制度も実施されています。

【No.2(同率)】武蔵丘高校(中野区) 

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選ベスト16ベスト16ベスト16
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
ベスト16ベスト16ベスト16
東京インドア大会
(新進大会)
ベスト32ベスト32ベスト16ベスト8
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
準優勝ベスト8(未開催?)(未開催?)

武蔵丘高校(中野区)の女子ソフトテニス部は、近年着実に実績を伸ばしている部活動です。週5回(月・火・水・木と土日)を基本に活動し、大会スケジュールに合わせてオフ日を調整しています。土日は公式戦や練習試合、合同練習、講習会などに参加しています。

この部活動の大きな特徴は、先輩後輩の垣根なく互いに切磋琢磨する自主性の高さです。キャプテンを中心に部員たち自身が練習メニューを考案し、練習中にお互いアドバイスを交換するなど、部員同士の強い結束と活気ある雰囲気が魅力となっています。

大会実績も順調に向上しており、2024年度は関東大会予選、インターハイ予選でベスト16に入り、特筆すべきは東京都国公立高校テニス選手権大会での準優勝です。2024年9月から10月にかけて開催された第二回国公立大会団体戦では、2チームがエントリーし、Aチームが見事準優勝という好成績を収めました。予選最終戦での駒場高校との三番勝負を勝ち抜き、決勝大会では清瀬高校Bとの対戦も制して、準決勝で高島高校に2-0で勝利し、初の決勝進出を果たしました。

2023年度の実績としては、関東大会個人予選で2ペアが決勝大会進出(ブロック優勝・東京都64)、関東大会団体予選ではブロック大会優勝(東京都ベスト16)を達成。総体個人予選兼東京選手権でも2ペアが決勝大会に進出するなど、安定した成績を残しています。

過去の成績を見ても、2022年度から関東大会予選やインターハイ予選で継続してベスト16に入るなど、東京都内でも一定の実力を持つチームとして認識されています。2021年度にはインドア大会でベスト8に入るなど、地道に力をつけてきた様子が見て取れます。

現在も上位大会進出を目指して日々練習に励み、合同練習や練習試合も積極的に実施して競技力向上に取り組んでいます。部員たちは常に課題に向き合い、次の大会での目標達成に向けて努力を続けています。

【No.2(同率)】武蔵村山高校(武蔵村山市) 

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2024年度2023年度2022年度2021年度
関東大会予選ベスト16ベスト16ベスト16
全日本選手権予選
(インターハイ予選)
ベスト16ベスト8ベスト16
東京インドア大会
(新進大会)
ベスト32ベスト8ベスト4
東京都国公立高校テニス選手権大会
(私立は参加せず)
ベスト8(未開催?)(未開催?)

武蔵村山高校(武蔵村山市)のソフトテニス部は、関東大会出場を目標に日々練習に励んでいる部活動です。

活動は火曜日から金曜日、そして日曜日の週5日を基本としており、大会前には土曜日も活動を行うなど、本格的な練習体制を整えています。活動場所は学校のテニスコートで、技術と戦術の両面を鍛えることに力を入れています。

大会実績としては、2024年度の関東個人予選でベスト64に1チーム、関東団体予選ではベスト64に2チームが進出しています。2023年度には関東個人予選でベスト64に2チーム、関東団体予選ではベスト32に1チームが入っています。2022年度には関東個人予選でベスト16に1チームが進出し、関東大会には個人戦で2チームが出場という成果を挙げました。また、国公立大会ではベスト4に2チームが入るなど、公立高校の大会でも好成績を残しています。

過去の成績を見ると、2021年度から2023年度にかけて関東大会予選で継続してベスト16以上の成績を収めており、2022年度のインターハイ予選ではベスト8に進出するなど、一定の実力を持ったチームであることがわかります。特に2021年度の東京インドア大会では、ベスト4に入る好成績を残しています。

武蔵村山高校ソフトテニス部は、公立高校の中でも地道に競技力を向上させてきた部活動であり、東京都内の大会で安定した成績を収めています。

都立高校の挑戦 〜限られた環境で創意工夫する力〜

都立高校のソフトテニス部は、私立強豪校と比較すると施設や予算面で不利な状況にありますが、それを乗り越える独自の取り組みで競技力向上を実現しています。清瀬高校は東京都からの特別支援を受け、アスレティックトレーナーや栄養士などの専門家サポートを活用しています。「最強都立高校」を掲げる清瀬高校は、私立特待生と同等以上に少ない経済的負担で競技力向上が図れる環境を整え、男女ともに都立高校の頂点に立っています。

その他の学校も工夫を凝らしています。昭和高校は元全日本チャンピオンを招いての特別指導や、OB・OGとの交流を通じた進路指導など、競技と学業の両立を重視したアプローチを取っています。高島高校は充実した施設を活かした効率的な練習体制を確立し、武蔵丘高校は部員の自主性を重視した運営でチームの結束力を高めています。

これらの学校に共通するのは、単なる競技力向上だけでなく、人間形成や進路実現も含めた「高校生活全体の充実」という視点です。部活動を通じて判断力や実行力を養い、変化の激しい社会で活躍できる人材育成を目指しています。

また、多くの都立高校では積極的に外部との交流を図り、他校との練習試合や合同練習、遠征などを通じて経験値を高める取り組みも行っています。清瀬高校の明治大学(ナショナルチームメンバー在籍)との合同練習や、他県高校との交流は良い例です。

経験豊富な顧問教諭の指導力も重要な要素です。インターハイや国体出場経験を持つ教諭が技術指導にあたる学校も多く、効率的な練習方法の追求や、「伸び率ナンバーワン」を掲げた指導など、工夫を凝らしています。

東京都のソフトテニス界は私立強豪校の存在感が大きいものの、都立高校も独自の強みを活かして着実に力をつけています。限られた条件の中でも創意工夫と情熱で競技レベルを高め、生徒たちの成長を支える都立高校ソフトテニス部の取り組みは、公教育におけるスポーツ活動の可能性を示す素晴らしい例と言えるでしょう。


<データ参照元>
大会の結果は、以下の公式サイトのデータを参照・加工しポイントに換算しています。
・東京都高体連ソフトテニス男子専門部 https://thsbst.blog.fc2.com/
・東京都高体連ソフトテニス女子専門部 https://tokyo-hswstc-com.secure-web.jp/
・東京都国公立高等学校ソフトテニス実行委員会 https://tokyopublic.fc2.net/
また、テニス部の紹介は各高校のホームページを参考にまとめています。

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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