東京都立小山台高等学校は、1922年(大正11年)に東京府立第八中学校として創立された、100年を超える歴史を持つ都立の伝統校です。「敬愛・自主・力行」を教育目標に掲げ、1950年代〜60年代には東京工業大学合格者数で全国1位、東京大学合格者数でも全国トップ10に入るなど、理工系に強い進学校として全国にその名を知られていました。
1970年代以降は学校群制度などの影響で進学実績が長い低迷期に入りましたが、2004年の重点支援校指定を転機に改革が始動。2007年には「進学指導特別推進校」に選ばれ、現在は進学指導重点校7校に次ぐ都立進学校として確固たるポジションを築いています。5教科すべてが共通問題で受験できる都立高校の中ではトップクラスの進学実績を誇り、「共通問題校の最高峰」と称されることも少なくありません。
部活動は「班活動」と呼ばれ、加入率は100%超。2014年に都立高校として初めて春の甲子園に出場した硬式野球班、全国大会常連の吹奏楽班(ブラスバンド班)、3年連続で全国高等学校総合文化祭に進出している美術班など、学業だけでなく課外活動でも全国レベルの実績を残しています。
この記事では、小山台高校の偏差値や入試倍率といった受験に欠かせない情報から、大学合格実績や部活動、学校行事、校風の特徴まで、受験生や保護者の方が気になるポイントをわかりやすくまとめています。
「小山台高校ってどんな雰囲気?」「共通問題校なのにそんなに進学実績がいいの?」「野球班ってスポーツ推薦なしなの?」——こうした疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください!
都立小山台高校の入試倍率と偏差値
都立小山台高校は、進学指導特別推進校のひとつであり、共通問題で受験できる都立高校の中では最高難度クラスに位置します。進学指導重点校7校(日比谷・西・国立・戸山・青山・立川・八王子東)は英数国が自校作成問題となりますが、小山台は5教科すべて共通問題。共通問題で高得点を取れる基礎力の確実さが求められる入試です。
入学難易度(偏差値)
都立小山台高校の入試は、東京都立高校の共通問題が全科目で使用され、一般入試と推薦入試の両方が行われています。近年では、難関大学への進学実績が向上していることもあり、都内でも特に人気の高い都立高校となっています。
- みんなの高校情報:68
- 市進教育グループ(80%合格基準):63
- V模擬(60%合格基準):62
各メディアの偏差値を見ると、小山台高校は進学指導特別推進校の中でもトップクラス。V模擬基準では竹早高校と同水準で、進学指導重点校の八王子東・新宿の1つ下に位置しています。
同レベル帯の他校との比較(普通科)|V模擬基準
| 偏差値 | 該当校 |
|---|---|
| 65 | 都立青山、巣鴨、中央杉並、中央附属、桐朋、法政大学、明大中野 |
| 64 | 都立立川(普通科)、城北、帝京大学、立教池袋 |
| 63 | 都立新宿、都立八王子東、学習院、成蹊 |
| 62 | 都立小山台、都立竹早、芝浦工業大学附属、國學院久我山 |
| 61 | 都立駒場(普通科)、都立国分寺、都立三田、都立国際、國學院 |
| 60 | 都立小松川、都立武蔵野北、錦城(上位コース)、日本大学第二、明治学院 |
| 59 | 都立北園、都立城東、都立豊多摩、都立町田、駒込(上位コース)、東洋(上位コース) |
小山台高校は、V模擬基準で進学指導重点校の新宿・八王子東に1ポイント差の位置にあり、進学指導特別推進校の中では竹早と並んで最上位。私立では青稜、朋優学院(上位コース)、國學院久我山などが同レベル帯に並びます。
小山台高校と併願検討される私立高校
小山台高校と近い偏差値帯で併願を検討される私立高校には、コース制を採用している学校もあります。受験するコースによって偏差値が大きく変わるので、併願校として検討する際は志望コースごとの難易度を必ずチェックしましょう。
※V模擬(60%合格基準)の学校全体のレンジ表記。
- 朋優学院:62〜68(国公立TG/国公立AG/特進の3コース制)——品川区内で立地も近く、上位コースは小山台以上の難度
- 青稜:63(品川区内、近年急成長中の共学進学校)
- 錦城:60〜64(特進/進学の2コース制)
- 國學院久我山:62〜64(コース制)
- 北里大学附属順天:61〜64(S特進/特進/選抜)
- 明治学院:60〜64
- 淑徳巣鴨:57〜63(コース制、上位コースは小山台と同水準)
いずれも上位コースは小山台と同レベル、標準コースはやや入りやすいという構造の学校が多いです。とくに朋優学院と青稜は品川区内にあり、小山台との併願パターンとして最もポピュラーな組み合わせのひとつです。
入試方式
都立高校の入試方式は推薦入試と一般入試の2つ。一般入試では、学力検査点と調査書点の合計(1000点)に英語スピーキングテスト[ESAT-J]の結果(20点)を加えた総合得点(1020点満点)順に選抜されます。
小山台高校は進学指導特別推進校ですが、自校作成問題は使用せず、5教科すべて共通問題です。つまり、共通問題で高い点数を取り切る正確さと処理スピードが求められます。
<参考情報>詳細はこちらの東京都教育委員会のサイトを確認ください(2026年入試)
入試倍率推移
| 年度 | 校長会 調査時倍率 | 応募倍率 (推薦) | 応募倍率 (一般) | 最終応募倍率 (一般) | 受検倍率 (一般) | 合格倍率 (一般) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 1.38倍 | 2.75倍 | 1.65倍 | 1.63倍 | 1.53倍 | 1.50倍 |
| 2025年 | 1.17倍 | 2.67倍 | 1.42倍 | 1.46倍 | 1.36倍 | 1.34倍 |
| 2024年 | 1.10倍 | 2.56倍 | 1.26倍 | 1.35倍 | 1.25倍 | 1.23倍 |
| 2023年 | 1.36倍 | 3.52倍 | 1.51倍 | 1.51倍 | 1.42倍 | 1.40倍 |
入試倍率の特徴と傾向
2026年度の小山台高校は、4年間で最も競争が激しい年となりました。
校長会調査時倍率は1.38倍で、2024年度の1.10倍を底に2年連続で上昇。一般入試の合格倍率も1.50倍と4年間の最高値を記録しており、3人に1人が不合格になる水準に達しています。2024年度は合格倍率1.23倍とかなり入りやすい年でしたが、わずか2年で0.27ポイント上昇した計算です。
推薦入試の応募倍率は2.75倍で、こちらも2年連続の上昇。ただし2023年度の3.52倍と比べるとまだ差があり、「推薦で狙いやすい年」だった2024年度(2.56倍)からの回復途上にあります。
一般入試の応募倍率と最終応募倍率の差が1.65倍→1.63倍とほとんどないのも小山台の特徴です。出願後に志望を変更する受験生が少なく、小山台を第一志望として腹を決めて受験する生徒が多いことを意味しています。
4年間を通して見ると、2024年度が明確な「谷」で、その後V字回復して2026年度に過去最高水準へ到達するという流れです。共通問題校トップの進学実績が広く知られるようになったことで、小山台高校の人気は今後も堅調に推移する可能性が高いでしょう。
都立小山台高校の立地と最寄り駅、周辺環境
都立小山台高校は、東京都品川区小山三丁目に位置し、「日本一駅から近い学校」と言われるほど、駅からのアクセスが良いです。小山台の生徒いわく、「多少の雨なら傘いらず。駆け足です。」とのことです。最寄り駅は東急目黒線の武蔵小山駅で、駅から徒歩わずか数分の距離にあり、生徒にとって非常に通学しやすい立地です。
| 住所 | 東京都品川区小山3丁目3−32 |
|---|---|
| 最寄り駅 | ①都営三田線・東京メトロ南北線「武蔵小山」駅 直通 ②東急目黒線「武蔵小山駅」徒歩0分 |
武蔵小山駅は東急目黒線のほか、都営三田線・東京メトロ南北線と直通運転しているため、目黒・白金台・大手町・巣鴨方面からも乗り換えなしで通学できます。都心からのアクセスの良さは都立高校の中でもトップクラスです。
駅前には800mにわたるアーケード商店街「武蔵小山商店街パルム」が広がり、飲食店やカフェ、書店、文具店がそろっています。放課後に仲間と寄り道できる場所にも事欠きません。一方、学校周辺は閑静な住宅街で、落ち着いた学習環境が確保されています。
学校に隣接する小山台会館は、公益財団法人小山台教育財団が運営する施設で、夜間まで利用できる自習室を備えています。現役大学生がチューターとして常駐し、受験期には多くの生徒が利用する”もうひとつの学び場”になっています。
都立小山台高校の校風|「勉強も行事も班活も全力」の3年間
小山台高校の校風を一言でまとめるのは難しいのですが、卒業生の声を聞くと共通するキーワードがあります。それは「全部やる」。勉強だけ、部活だけ、行事だけに偏るのではなく、すべてに全力で取り組むことを当たり前とする空気が、この学校には流れています。
「全力で取り組める学校」——卒業生が語る小山台
東京大学理科二類に進学した松橋陽向さん(高校77回卒)は、小山台をこう振り返っています。
小山台高校は生徒全員が勉強、班活動、行事などやりたいことを全てに全力で取り組める学校です。勉強に限らずいろいろなことに、最高の仲間、先生方と共に努力することは、今後生きていく上で必ず力になります。ぜひ小山台での充実した3年間を、全力で楽しんでください。
一橋大学社会学部に進学した今野美琴さん(同)も、同じトーンで語っています。
小山台生は班活動にも行事にも全力で一致団結するため、クラスも班活も雰囲気が良く、楽しい学校生活が送れると思います。また、先生達は協力的で、周囲には勉強する人を冷やかす目がなく、校内には図書室や廊下にまで自習スペースがあるので全力で勉強ができる環境が整っています!
注目したいのは、2人とも「全力」という言葉を繰り返していること、そして「勉強」だけでなく「班活動」「行事」を同列に並べていることです。小山台の校風は、いわゆる”ガリ勉”でも”行事校”でもなく、勉強も行事も部活もすべてに手を抜かないというスタンスが基盤にあります。
「小山台教養主義」——2年次まで文理を分けない
小山台高校のカリキュラム上の特徴として知られるのが、2年次まで文理選択を行わず、全教科を幅広く履修する方針です。「小山台教養主義」とも呼ばれるこのアプローチは、早期に進路を狭めることなく、幅広い教養と基礎学力を身につけることを重視しています。
3年次になってから文系・理系に分かれますが、それまでの2年間で理系科目も文系科目も一通り学んでいるため、志望変更にも柔軟に対応できるのが強みです。実際に、小山台高校の大学合格実績を見ると、理工系だけでなく文系・社会科学系の難関大学にも多数の合格者を出しており、教養主義カリキュラムの成果が数字に表れています。
キャリア教育「MIRAI」——探究型学習が生徒を変える
小山台高校では、探究型学習プログラム「MIRAI」が全学年で実施されています。生徒は独自の問いを立て、文献調査や検証を重ねて発表する——このプロセスが、大学での学びや将来のキャリアにつながる力を育てています。
東北大学文学部を卒業し、毎日新聞社でWebエンジニアとして働く村田菜々子さん(高校72回卒)は、MIRAIについてこう語っています。
私が一番印象に残っているのは探究型学習プログラム「MIRAI」です。この中で生徒は独自の問いを立てて、自分なりに探究し、まとめた資料を示して発表します。私はこの活動で様々な文献を読んで検証を重ねることを学び、知らなかった学問に出会い、そして何より自分の考えを発表することの楽しさを知りました。
村田さんはこの経験が大学での哲学専攻や、卒業後のジャーナリズム支援の仕事にもつながっていると振り返っています。単なる「調べ学習」ではなく、自分の問題意識を育て、発信する力を鍛える場として機能しているのが、MIRAIの特徴です。
100年続く同窓会ネットワーク
キヤノン株式会社の代表取締役会長兼社長CEOを務める御手洗冨士夫さん(高校第7回卒・昭和30年卒業)は、小山台の同窓会ネットワークについてこう述べています。
甲子園出場等で母校の名を耳にすると、高校時代の記憶が蘇ってきます。経済のほか政治や文化、芸能分野でグローバルに活躍する同窓生も多く、小山台ネットワークの広さに驚かされます。
フリーアナウンサーで東京藝術大学客員教授を務める朝岡聡さん(高校第30回卒・昭和53年卒業)も、小山台の3年間をこう表現しています。
もう1度高校生にしてやると神様に言われたら、僕はやっぱりまた、小山台を選ぶでしょうね。卒業して40年余。長い人生のたった3年間なのに、大人になっても色あせない心の宝物……小山台の高校生活とはそういうものです。
同窓会「班友会」は、現役生への進路支援や講演会の開催、小山台会館の運営など、卒業後も母校を支え続ける体制を維持しています。100年を超える歴史のなかで培われたこのネットワークは、在校中の3年間だけでなく、卒業後の人生にも広がる小山台ならではの財産です。
都立小山台高校の大学合格実績と進路指導
小山台高校は「進学指導特別推進校」として、国公立大学や難関私立大学への進学実績を着実に伸ばしてきました。2026年度は上位国公立で過去最高クラスの実績を記録し、推薦型入試の活用も急拡大するなど、進路指導に新たな広がりが見えた年度となりました。
都立小山台高校の2026年度 難関大学現役合格者数
- 東京一科医(11人):東京大学(1人)、京都大学(0人)、一橋大学(3人)、東京科学大学(7人)、国公立大学医学部(0人)
- 旧帝国大学(10人):北海道大学(4人)、東北大学(5人)、名古屋大学(0人)、大阪大学(0人)、九州大学(1人)
- TOCKY(18人):筑波大学(3人)、お茶の水女子大学(0人)、千葉大学(7人)、神戸大学(0人)、横浜国立大学(8人)
- 早慶上理医(127人):早稲田大学(42人)、慶應義塾大学(26人)、上智大学(24人)、東京理科大学(35人)、私立大学医学部(0人)
- GMARCH(289人):学習院大学(19人)、明治大学(84人)、青山学院大学(39人)、立教大学(46人)、中央大学(41人)、法政大学(60人)
都立小山台高校の合格実績サマリー(2020〜2026)
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国公立+私立 延べ合格人数 | 986人 | 1,097人 | 1,028人 | 1,110人 | 1,040人 | 1,128人 | 1,070人 |
| GMARCH・国公立以上の延べ合格比率 | 40.1% | 43.2% | 53.7% | 51.2% | 50.2% | 45.7% | 47.6% |
2026年度の最大のトピックは東京科学大学の現役7人と東京都立大学の現役18人。東京一科医の現役11人、旧帝大の現役10人はいずれも7年間の過去最高タイに到達しました。私立では早慶上理が127人(+6人)と増加した一方、GMARCH以下は併願校数の絞り込みにより減少しています。
国公立大学の現役合格者数推移(2020〜2026)
| 大学群 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京一科医 | 2人 | 7人 | 10人 | 8人 | 6人 | 6人 | 11人 |
| 旧帝大(医除く) | 3人 | 10人 | 10人 | 4人 | 5人 | 7人 | 10人 |
| TOCKY(医除く) | 26人 | 28人 | 22人 | 19人 | 30人 | 19人 | 18人 |
| 関東国公立(医除く) | 35人 | 36人 | 47人 | 40人 | 31人 | 33人 | 41人 |
| その他地方国公立(医除く) | 21人 | 24人 | 23人 | 21人 | 9人 | 17人 | 13人 |
| 国公立合計 | 87人 | 105人 | 112人 | 92人 | 81人 | 82人 | 93人 |
国公立合計の現役93人(29.4%)は、2022年度の112人に次ぐ7年間で2番目の水準です。とくに東京一科医(11人)と旧帝大(10人)はいずれも7年間の過去最高タイに到達しました。東京科学大学の現役7人(前年比+6人)と東北大学の現役5人(過去最多)が大きなけん引役です。関東国公立も41人と2022年度に次ぐ水準まで回復しており、東京都立大学が現役18人(+10人)と異次元の伸びを見せました。
一方、TOCKY(18人)と地方国公立(13人)はいずれも7年間の最低値を更新しています。上位国公立が伸びる裏側で中位〜地方の層が薄くなっており、「上位シフト」の傾向が国公立全体にはっきり表れた年度でした。
私立大学の現役合格者数推移(2020〜2026)
| 大学群 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 早慶医 | 44人 | 53人 | 77人 | 72人 | 70人 | 61人 | 68人 |
| 上智理科 | 32人 | 62人 | 55人 | 60人 | 57人 | 60人 | 59人 |
| GMARCH | 232人 | 254人 | 308人 | 344人 | 314人 | 312人 | 289人 |
| 成成明学國武 | 67人 | 60人 | 85人 | 106人 | 100人 | 92人 | 70人 |
| 四工大+東農 | 58人 | 131人 | 69人 | 68人 | 72人 | 96人 | 89人 |
| 日東駒専 | 185人 | 141人 | 130人 | 167人 | 149人 | 154人 | 128人 |
| その他私立(海外含む) | 280人 | 291人 | 192人 | 200人 | 197人 | 271人 | 274人 |
早慶医は68人(+7人)と回復し、なかでも早稲田の現役42人(+9人)が3年続いた減少トレンドに歯止めをかけました。上智理科も59人とほぼ横ばいを維持しており、早慶上理の合計127人は安定した水準を保っています。
対照的に、GMARCH(289人、▲23人)・成成明学國武(70人、▲22人)・日東駒専(128人、▲26人)はそろって7年間の最低を更新しました。この3グループ合計で前年比▲71人の減少は大きく、私立延べ合格数全体が1,046人→977人に縮小したこととも符合します。一人あたりの合格校数が3.36→3.14に減少しているため、「上位校は確保しつつ併願を絞った」受験行動の影響がGMARCH以下に集中した構図です。
推薦型入試の活用
2026年度は、公募推薦+総合型選抜の合格者が22人に急増し、指定校推薦13人と合わせて35人が推薦ルートで進路を確定。早慶で計9人、東京科学大学2人、東京都立大学5人など、推薦が上位校攻略の正規ルートとして機能し始めた年度でもありました。
👇 小山台高校の大学合格実績の詳しい分析はこちら

都立小山台高校のイベント・学校行事
小山台高校の学校行事は、生徒主体の運営が徹底されているのが特徴です。とりわけ9月の寒菊祭(文化祭+運動会)は、赤・白・青・黄の4つの団に分かれて競い合う全校あげての一大イベントで、2025年度の文化祭には2日間で4,120人が来場しました。
寒菊祭(文化祭+運動会)|毎年9月、来場者4,000人超
寒菊祭は運動会と文化祭が同時期に行われる小山台独自の学校祭です。2025年度の文化祭テーマは「小山台万博」。9月20日(土)・21日(日)の2日間で一般公開され、舞台発表・展示・模擬店が校舎を埋め尽くしました。4つの団に分かれての応援合戦は寒菊祭の名物で、全校生徒が一体となって盛り上がります。
受験生にとっては、在校生の雰囲気を直に感じられる貴重な機会です。小山台を志望する中学生のみなさんは、ぜひ足を運んでみてください。
合唱コンクール|6月、全学年参加
6月には合唱コンクールが開催されます。かつては日比谷公会堂が会場でしたが、現在は府中の森公園の施設を利用。全学年が参加し、各クラスが課題曲と自由曲を発表します。練習を通じてクラスの絆が深まるイベントとして、生徒の間で人気の高い行事です。
修学旅行|2年生、九州3泊4日
2年生の修学旅行は12月に九州で実施されています。2024年度は3泊4日の日程で、九州の自然・文化・歴史に触れるプログラムが組まれました。
その他の主な行事
- 百人一首大会(1月・1年生):クラス対抗で札を取り合い、総合成績の上位3クラスと最多獲得班が表彰されます。
- マラソン大会(1月・1〜2年生):会場は「こどもの国」。女子4km・男子8kmを走ります。体育の授業で15分間走を重ねて準備し、本番に臨みます。
- 小山台DAY(8月):海外からの留学生との交流イベント。生徒会や各班が中心となって運営します。
年間行事カレンダー
| 月 | 行事 |
|---|---|
| 4月 | 入学式、対面式 |
| 5月 | 生徒総会 |
| 6月 | 合唱コンクール |
| 7月 | 歌舞伎教室(1年)/大学見学会(2年)/探究型学習「MIRAI」優秀者発表会(2年) |
| 8月 | 部活動合宿、海外派遣、小山台DAY |
| 9月 | 寒菊祭「運動会」、寒菊祭「文化祭」 |
| 11月 | 生徒総会 |
| 12月 | 修学旅行(2年)、遠足(1年)、英語スピーチコンテスト(1年) |
| 1月 | 百人一首大会(1年)、マラソン大会(1〜2年) |
| 2月 | 剣道大会(2年男子)、ダンス発表会(2年女子) |
| 3月 | 卒業式、芸術鑑賞教室(2年)、球技大会(1〜2年)、探究型学習「MIRAI」最終発表会(1年) |
都立小山台高校の部活動|「班活動」加入率100%超、全国で戦う部活が3つ
小山台高校では部活動を「班活動」と呼びます。運動班・文化班あわせて多数の班が活動しており、加入率は100%を超えています(複数の班に所属する生徒がいるため)。「勉強も班活も行事も全力」という校風が、そのまま班活動のあり方に表れています。
【都立No.1】硬式野球班|スポーツ推薦なしで甲子園を実現
小山台高校の硬式野球班は、当サイトの都立高校野球部ランキングで都立No.1の評価を受けています。
最大の特徴は、スポーツ推薦を一切行っていないこと。入試は全員が一般受験で入学しており、「勉強で入学した生徒が、3年間で都立トップの野球部に成長する」という点が他の強豪校とは決定的に異なります。
2014年には都立高校として史上初めて春の甲子園(選抜高等学校野球大会)に出場。以降も夏の西東京大会で好成績を残し続けており、都立高校野球の歴史を塗り替えた存在です。

【都立TOP3】ブラスバンド班(吹奏楽)|全国大会常連の実力
ブラスバンド班は、当サイトの都立高校吹奏楽部ランキングで都立TOP3に位置しています。都大会の上位常連として知られ、全国大会にも出場経験があります。寒菊祭での演奏は毎年大きな注目を集め、在校生からの人気も非常に高い班のひとつです。

【都立強豪】ソフトテニス班(女子)
女子ソフトテニス班は、当サイトの都立高校ランキングで都立強豪(TOP10)に選出されています。都大会での上位入賞を目標に日々練習を重ねています。

【全国3年連続】美術班|東京都教育委員会賞を連続受賞
小山台の文化班で見逃せないのが美術班の全国レベルの活躍です。
2025年度の第36回中央展(東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会、参加139校)では、平面作品13点を出展し、東京都教育委員会賞(最優秀賞)を2名の生徒が受賞しました。受賞作品2点は、令和8年度の第50回全国高等学校総合文化祭(あきた総文2026全国大会)へ東京都代表として推薦・出展されます。
これにより、美術班は6年連続入賞、3年連続全国大会進出を達成。前年度の第35回中央展でも最優秀賞2名・奨励賞2名の計4名が入賞、第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)に東京都代表として2名が参加しています。
運動班だけでなく、文化班でも全国レベルの成果を出している——これが「全部やる」小山台の姿です。
都立小山台高校の施設と環境
小山台高校の校舎には、化学・物理・生物の実験設備が充実した理科室や、最新設備を備えた教室が整っています。体育館、プール、テニスコート、広い運動場など、運動班の活動を支える施設も十分です。
最大の特徴は、学校に隣接する「小山台会館」の自習室です。公益財団法人小山台教育財団が運営するこの施設では、夜間まで自習室が開放されており、現役大学生がチューターとして常駐して生徒の学習をサポートしています。受験期にはほぼ満席になるほどの人気で、「学校のすぐ隣に、夜まで使える自習室がある」という環境は、都立高校の中でもかなり恵まれたものといえます。
校内の廊下にも自習スペースが設けられており、卒業生の今野さんが「校内には図書室や廊下にまで自習スペースがある」と語っている通り、どこにいても勉強を始められる空気が校舎全体に漂っています。
「勉強も班活も行事も全力」——共通問題校の最高峰、小山台高校の現在地
小山台高校は、共通問題で受験できる都立高校の中で最も高い進学実績を誇り、2026年度には東京一科医・旧帝大ともに現役合格者数が7年間の過去最高タイを記録しました。GMARCH・国公立以上の延べ合格比率は47.6%に達し、推薦型入試の合格者も35人に拡大するなど、進路指導の幅も着実に広がっています。
しかし、小山台の魅力は進学実績だけではありません。甲子園出場を果たした硬式野球班、全国大会常連のブラスバンド班、3年連続全国進出の美術班——いずれもスポーツ推薦や芸術推薦なしで、一般入試で入学した生徒たちが成し遂げた成果です。
卒業して40年以上が経った朝岡聡さんが「もう1度高校生にしてやると言われたら、僕はやっぱりまた小山台を選ぶ」と語り、東大に進学した松橋さんが「勉強に限らずいろいろなことに、最高の仲間と全力で取り組める学校」と表現する——その3年間の密度こそが、小山台高校の最大の価値です。
「共通問題校の最高峰」として進学指導重点校7校の背中を追いながら、勉強も班活も行事もすべてに手を抜かない。そんな3年間を送りたい中学生にとって、小山台高校は最有力の選択肢のひとつです。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・小山台高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/koyamadai-h/

