東京都の高校バレーボール競技において、インターハイや春高バレーで全国制覇を目指せる下北沢成徳や駿台学園をはじめとする私立名門校の圧巻の実力が光る中、都立校のバレーボール部も確実に競技レベルを向上させています。
2021年から2024年の関東大会予選、インターハイ予選、春高バレー予選、新人大会などの重要大会の戦績を検証すると、女子では駒場、高島、府中の3校が特に豊富な成果を積み重ねています。スポーツ推薦制度を駆使して優秀な選手を確保し、恵まれた練習環境を構築するなど各校が独特の強化手法を推進し、制約ある環境の中で競技実力向上に励んでいます。
都立高校のバレーボール部が参加する各種トーナメント
東京都内の高校バレーボール部が出場する競技会は幅広く存在しますが、全国につながる競技会ですと、主に以下の競技会が挙げられます。
- 全国高等学校総合体育大会 東京大会(インターハイ)
- 全日本バレーボール高校選手権大会 東京大会(春高バレー)
- 国民スポーツ大会(関東ブロックから上位チームが参加) これらに加え、地域レベルの競技会もあります。
- 関東大会
- 新人戦
- 夏季大会(女子のみ)
これらの中から、学校全体の競技実力を的確に判定するため、下記の競技会の戦績を調査しました。調査対象は、2021年から2025年(2025年7月時点)の以下4競技会における結果です。
- 関東大会 東京予選(東京から12校が関東大会に出場)
- 全国高校総体 東京予選(東京から2校がインターハイに出場)
- 全日本バレーボール高校選手権大会 東京大会(東京から3校が春高バレーに出場)
- 新人大会
各競技会の形式や規模がおおよそ一致している1.~4.の競技会において、順位に対するポイントを制定しました。
- 優勝:40点、準優勝:30点、ベスト4:20点
- ベスト8:15点、ベスト16:10点、ベスト32:5点
※2021年の新人大会は決勝大会が中止となっていますので、決勝大会参加校32チームをすべてベスト36扱いにしています。
都立校のバレーボール部は、競技会を競技実力向上のための「育成の場」として位置づける学校もあれば、結果を重視する「勝負の場」として捉える学校もあり、その方針は様々です。しかし、過去3年余りの重要競技会における戦績を総合的にポイント化したこのランキングは、各校の現在の競技レベルを客観的に示す指標として、有意義なものとなっています。
都立高校強豪バレーボール部 TOP10【女子】
順位 | 高校名 | 市区町村 | ポイント | 備考 |
---|---|---|---|---|
1位 | 駒場高校 | 目黒区 | 205pt | 保健体育科あり 進学指導特別推進校 |
2位 | 高島高校 | 板橋区 | 150pt | スポーツ推薦あり |
3位 | 府中高校 | 府中市 | 145pt | スポーツ推薦あり |
4位 | 向丘高校 | 文京区 | 100pt | スポーツ推薦あり |
5位(同率) | 東大和高校 | 東大和市 | 75pt | スポーツ推薦あり |
5位(同率) | 千早高校 | 豊島区 | 75pt | スポーツ推薦あり |
7位 | 江戸川高校 | 江戸川区 | 70pt | スポーツ推薦あり 進学指導推進校 |
8位 | 文京高校 | 豊島区 | 65pt | スポーツ推薦あり |
9位(同率) | 城東高校 | 江東区 | 35pt | スポーツ推薦あり 進学指導推進校 |
9位(同率) | 青梅総合高校 | 青梅市 | 35pt | スポーツ推薦あり |
次点 | 府中東高校(府中市)・日野高校(日野市) |
東京都の女子バレーボール競技では、全国屈指の名門として著名な下北沢成徳を筆頭に、私立校が圧巻の実力を誇っています。八王子実践、共栄学園、文京学院女子は全国大会でベスト4やベスト8を狙える力量を持ち、さらに駿台学園、藤村女子、修徳、淑徳SC、実践学園なども都内の上位を占めています。
東京都からはインターハイで2校、春高バレーで3校が全国大会に出場できますが、有力な選手が私立校に集中する中、都立校が全国大会に出場するのは極めて困難な状況となっています。 そのような過酷な環境の中でも、都立校の女子バレーボール部は確実に実力をつけており、特に駒場高校、高島高校、府中高校が華々しい活躍を見せています。
- 駒場高校は令和4年の関東大会で都立校として40年以上ぶりとなるベスト8進出を果たし、第5位という輝かしい成績を収めました。また、恵まれた施設環境と丁寧なサポート体制を活かし、文武両道の実践でも成果を上げています。
- 高島高校は特別推薦制度を実施して部の強化を図り、関東大会に6回の出場を果たすとともに、2017年には関東大会予選において、都立校として昭和50年代以来となる東京都ベスト4入りという快挙を達成しています。
- 府中高校も令和6年度に悲願の関東大会出場を果たし、8年連続で東京都ベスト16以上をキープするなど、安定した力量を示しています。
このように、私立名門校が圧倒する東京の高校バレーボール競技において、都立校の女子チームは制約ある環境の中で創意工夫を重ね、確実に競技実力を向上させています。特別推薦制度の活用や恵まれた練習環境の整備など、それぞれの学校が独特の強化策を展開しながら、より高いレベルを目指して日々奮闘を続けています。
室内競技は汗をたくさんかくのに、風通しが悪くてなかなか乾かない…という悩みも多いですよね。特に中高生は思春期の体質変化もあり、「汗のにおい」や「汗ジミ」が気になり始める頃。
そんなときに役立つ、におい・汗対策の基本ガイドや、中高生向けのおすすめ制汗・消臭グッズも別記事でご紹介しています。部活後のケアにぜひ活用してみてください!
👉 部活の汗臭いニオイ対策!原因と消臭・洗濯のコツ
👉 中高生・部活生のための制汗・消臭グッズ完全ガイド
👉【2025年最新】部活で足くさい対策まとめ|スニーカー・スパイク消臭完全ガイド
👉 グランズレメディはどこで買える?実店舗・通販(EC)・ドンキの値段比較ガイド
都立高校強豪女子バレーボール部 TOP3を詳しく紹介
【No.1】駒場高校(目黒区) ※保健体育科でバレーボールを専門種目とする生徒募集
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|
関東大会 東京予選 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト8 ※関東大会出場 | ベスト16 ※関東大会出場 |
インターハイ 東京予選 | ベスト8 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト8 | ベスト8 |
全日本高校選手権 東京予選 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト8 | |
夏季予選 | (不参加) | (不参加) | (不参加) | (不参加) | |
新人大会 | ベスト8 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト32 ※決勝大会中止 |
都立駒場高校女子バレーボール部は、「今に生きる」をモットーに、東京都ベスト4を目指して日々練習に励む伝統ある強豪チームです。
活動は月、水、木、金、土、日の週6日で、平日は15:30から18:00まで、土日は半日または1日を通して練習や練習試合を行っています。充実した施設環境として、2面のバレーコートを設置できる第1アリーナと第2アリーナ、トレーニングルームを備え、時には公式戦の会場としても使用されています。
近年の実績は特筆すべきもので、令和4年の関東大会では都立高校として40年以上ぶりとなるベスト8進出を果たし、第5位という輝かしい成績を収めました。また、令和3年のインターハイ予選では東京都第5位、令和2年度には国体の東京都選抜選手を24年ぶりに輩出するなど、着実に成果を上げています。
指導体制は顧問3名に加え、コーチと理学療法士のサポート体制も整っています。年間を通じて和田杯、関東大会、インターハイ予選、全国体育学科コース大会など、数多くの大会に参加しています。
特筆すべきは文武両道の実践で、卒業生は東京都立大、北海道大などの国公立大学から、早稲田大学、明治大学、立教大学といった私立大学まで、幅広い進路実績を持っています。中には大学でも競技を続け、関東一部リーグで活躍する選手も輩出しています。

【No.2】高島高校(板橋区) ※スポーツ推薦枠あり
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|
関東大会 東京予選 | ベスト16 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト16 | ベスト16 |
インターハイ 東京予選 | ベスト16 | ベスト32 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト16 |
全日本高校選手権 東京予選 | ー | ベスト16 | ベスト16 | ベスト16 | |
夏季予選 | ブロック優勝 | (不参加) | (不参加) | (不参加) | |
新人大会 | ベスト32 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト32 ※決勝大会中止 |
高島高校女子バレーボール部は、特別推薦制度を実施しており、部の強化を図っています。また競技力の向上と共に「気づき行動できる人間」「感謝・尊敬の心」を育むことを重視し、人間的成長を大切にしている部活動です。
活動は、月・水・金の放課後練習に加え、火・木の朝には自主練習を行い、土日には試合や練習試合をこなすという充実したスケジュールで運営されています。令和6年度は関東大会2日目進出、都立校大会4連覇、都ベスト8という具体的な目標を掲げています。
実績面では、令和6年2月4日現在、関東大会に6回出場を果たし、東京都大会ではベスト4(1回)、ベスト8(11回)、ベスト16(37回)という安定した成績を残しています。特筆すべきは都立高大会での4度の優勝、そして都立高校として昭和50年代以来という東京都ベスト4入りの快挙を達成していることです。

【No.3】府中高校(府中市) ※スポーツ推薦枠あり
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|
関東大会 東京予選 | ベスト32 | ベスト16 ※関東大会出場 | ベスト16 | ベスト32 | ベスト32 |
インターハイ 東京予選 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト32 | ベスト16 |
全日本高校選手権 東京予選 | ベスト16 | ベスト16 | ー | ベスト16 | |
夏季予選 | (不参加) | (不参加) | ブロック優勝 | (不参加) | |
新人大会 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト16 | ベスト32 ※決勝大会中止 |
都立府中高校女子バレーボール部は、都立高校バレーボール界の最前線で活躍する強豪チームです。
令和6年度、長年の目標であった関東大会出場を果たし、チームにとって大きな飛躍の年となりました。特筆すべきは、私立強豪校が上位を占める中で、都立高校として確かな実績を築いていることです。
過去の実績を振り返ると、平成29年度から現在まで8年連続で東京都ベスト16以上をキープし、安定した強さを示しています。特に令和4年度には公立高校大会で優勝、令和5年度は準優勝を果たすなど、都立高校の中では抜きんでた成績を残しています。また、夏季大会でもAブロック優勝を複数回達成するなど、着実に力をつけています。
令和5年度は春季関東予選、インターハイ予選、全日本高校選手権大会、新人選手権大会の全ての主要大会でベスト16入りを果たし、チームの底力を示しました。現在は次の目標として東京都ベスト8進出を掲げ、さらなる高みを目指しています。
チームではスポーツ特別推薦制度を実施しており、都立高校でバレーボールに打ち込みたい生徒への門戸を開いています。見学や体験も随時受け付けており、「楽しいバレーボール」をモットーに、さらなる高みを目指して活動を続けています。

東京都の高校女子バレーボール界、私立強豪校の牙城に都立勢が挑戦| 創意工夫による確実な成長
東京都内の高校バレーボール競技では、男女を問わず私立名門校が圧倒的な力を誇っています。女子においては下北沢成徳を中心として、八王子実践、共栄学園、文京学院女子といった学校が都大会上位を席巻。東京都はインターハイに2校、春高バレーに3校が全国出場を許可されていますが、優秀な選手が私立校に偏る現状において、都立校が全国舞台への道のりは非常に険しい状況が継続しています。
ところが、このような過酷な条件下でも、都立校は独創的な取り組みによって確実に実力を高めています。女子では駒場高校が40年超ぶりとなる関東大会ベスト8進出という偉業を達成し、高島高校は都ベスト4進出を実現するなど、堅実な発展を遂げています。さらに、府中高校は令和6年度において念願の関東大会進出を成功させ、8年連続で都ベスト16以上を維持するなど、安定した実力を証明しています。
全国出場という高い目標に立ち向かい続ける都立校バレーボール部。各校は学業との両立や人格形成も大切にしながら、特別推薦システムの運用や充実した練習施設の確保など、各々の個性を生かした強化方針を実施しています。駒場高校では恵まれた設備環境と丁寧なサポート制度を構築。高島高校では「気づき行動する人材」「感謝・尊敬の精神」を培うことに重点を置くなど、競技向上と人格的発達の調和を追求しています。
バレーボールに専念したい中学生にとって、都立校も魅力ある進路となっています。スポーツ推薦システムを駆使して強化に取り組む学校も少なくなく、恵まれた練習環境も完備。また、都立特有の学費負担軽減に加えて、文武両立で将来の選択肢も豊富で、駒場高校の卒業生が国公立大学や早慶などの有名私立大学に進学し、大学においても競技を継続している実例もあります。私立強豪校が上位を独占する状況でも、制約ある環境で創意工夫を積み重ねながら着実に実力を蓄え、さらなる高みを求めて日々努力を重ねる都立校のバレーボール部。真剣にバレーボールに取り組みたい生徒たちの努力を、各校は情熱的に応援しています。

部活と勉強、両立の悩みに応えるサービスとは?
放課後はハードな練習、週末は試合や遠征。
部活のに全力を注ぐ毎日を送りながら、「塾に通う時間がない」「勉強が後回しになってしまう」と悩んでいる生徒も少なくありません。
でも、勉強だって本気でがんばりたい。
そんな部活生に心強い味方となるのが、【スタディサプリ】です。
スマホ1つで、通学中やちょっとした空き時間にも自分のペースで学習できるので、忙しい毎日でもしっかり学力をキープできます。
部活と勉強、どちらも全力で取り組みたいあなたへ、今注目の学習サービスです。

部活に定期テストに忙しい中学生でも、スタサプならスキマ時間や寝る前にサクッと復習できるよ!月額2,178円でプロ講師の授業が見放題!
部活や学校で忙しくても、スキマ時間に学べるのがスタサプの強み。
映像授業だから、自宅でいつでも自分のペースで復習や予習ができる!
今ならコスパ抜群のスタサプで5教科対応の本格学習を始めよう。
\ スキマ時間で、今すぐスタート! /
スタサプ

👉バレー部で頑張る生徒におすすめの記事






👉バレー部で頑張る生徒の保護者の方におすすめの記事






<データ参照元>
大会の結果は、以下の公式サイトのデータを参照・加工しポイントに換算しています。
・東京都高体連バレーボール女子部 https://tokyo-volley.net/
また、バレーボール部の紹介は各高校のホームページを参考にまとめています。