「学校説明会で、吹奏楽部の歓迎演奏を聴いて大感激しました。楽器はまったくの初心者でしたが、入学後は迷わず吹奏楽部に入部しました」
——筑波大学理工学群に進学したM.Tさんは、東洋高校との出会いをそう振り返ります。2年次には顧問の勧めで部長を務め、物理基礎の授業がきっかけで音響の世界に興味を持ち、筑波大学を志望校に選びました。
都立を第一志望にする受験生にとって、東洋高校は「水道橋にある併願先のひとつ」かもしれません。でも入学した生徒たちは、思いがけない出会いや先生との距離の近さに驚き、3年後に「ここで良かった」と口をそろえます。東洋大学の附属校と間違われることもありますが、まったくの別法人。1904年創立、2026年で120周年を迎える独立した進学校です。
学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 東洋高等学校 |
| 所在地 | 東京都千代田区神田三崎町1-4-16 |
| アクセス | JR中央・総武線「水道橋駅」東口 徒歩2分/都営三田線「水道橋駅」徒歩3分 |
| 校種 | 私立・共学(2001年に共学化。元男子校) |
| 偏差値 | V模擬:特進選抜コース(61)/特進コース(59) |
| 設立 | 1904年(2026年で創立120周年) |
| 制度 | 2期制・週6日授業(土曜は4限) |
| 校訓 | 自律・共生 |
2026年度 併願優遇のポイント
併願優遇(一般入試B)が使えるのは特進選抜コースのみ、内申基準は5科24です。特進コースには併願優遇の制度がありません。過去3年間の併願優遇入試では不合格者ゼロ(実質確約)ですが、特進コース志望で併願を考えている受験生は注意が必要です。詳しい条件は記事後半の併願優遇セクションで解説しています。
あわせてチェック:
併願優遇についてまとめた以下の記事もあわせてお読みください。自分の内申で届く学校を探すなら、以下のリストが便利です。
偏差値59〜61——北園・城東から三田・国分寺と重なる2コース
東洋高校は特進選抜コースと特進コースの2コース制で、偏差値に幅があります。都立を第一志望にしている受験生が「自分がどの層と同じ位置にいるのか」を確認するための対比表です。
特進選抜コース(偏差値61)
スクロールできます
| 偏差値 | 都立の例 | 私立の例 |
|---|---|---|
| 63 | 新宿高校、八王子東高校 | 青稜、拓大一(特進) |
| 62 | 小山台高校、竹早高校 | 芝浦工大附属、成蹊、國學院久我山 |
| 61 | 国分寺高校、三田高校 | 東洋(特進選抜)、國學院、北里大附属順天(英語・特進)、 宝仙学園 順天堂大学系属理数インター(本科)、安田学園(特S) |
| 60 | 小松川高校、武蔵野北高校 | 錦城(進学)、日大第二 |
| 59 | 北園高校、城東高校、豊多摩高校 | 駒込(S)、淑徳(留学) |
特進コース(偏差値59)
スクロールできます
| 偏差値 | 都立の例 | 私立の例 |
|---|---|---|
| 61 | 国分寺高校、三田高校 | 東洋(特選)、國學院 |
| 60 | 小松川高校、武蔵野北高校 | 錦城(進学)、日大第二 |
| 59 | 北園高校、城東高校、豊多摩高校、町田高校 | 東洋(特進)、淑徳巣鴨(選抜)、駒込(S)、淑徳(留学) |
| 58 | 昭和高校、調布北高校、日野台高校 | 東洋大京北、拓大一(進学)、安田学園(特進)、明治学院東村山 |
| 57 | 上野高校、多摩科技高校 | 駒澤大、かえつ有明 |
都立の国分寺・三田あたりが第一志望で、安全に押さえたいなら特進選抜コースの併願優遇。北園・城東・豊多摩を受ける受験生にとっても、偏差値的にちょうど併走するポジションにあります。
水道橋駅徒歩2分——総武線で千葉から通う生徒が全体の3分の1
JR水道橋駅の東口を出れば、目の前に校舎があります。使える路線は4つ。
| 路線 | 駅名 | 徒歩 |
|---|---|---|
| JR中央・総武線 | 水道橋駅東口 | 2分 |
| 都営三田線 | 水道橋駅 A1/A2出口 | 3分 |
| 都営新宿線・三田線・半蔵門線 | 神保町駅 A4出口 | 8分 |
| 丸ノ内線・南北線 | 後楽園駅 | 13分 |
注目すべきは通学地域のデータです。2026年度の在校生1,040名のうち、東京都が656人、千葉県が346人。実に全体の約3分の1が千葉県から通学しています。内訳を見ると市川市137人・船橋市78人・浦安市62人と、総武線一本で通えるエリアに集中しています。東京都内では江戸川区96人・足立区63人・葛飾区60人が多く、やはり総武線・京成線沿線が目立ちます。
東京ドームまで徒歩約5分。放課後に神保町の古書店街を歩ける立地は、都心ならではの環境です。
校風——「先生との距離が近い」が、ここでは社交辞令じゃない
東洋高校の卒業生メッセージを読むと、「先生」という言葉が繰り返し出てきます。それも漠然とした感謝ではなく、具体的なエピソードとして。
早稲田大学商学部に進んだM.Yさん(特進コース・テニス部)は、入学時を振り返ってこう語っています。
「1年生のときは『早稲田大学に行けたらいいな』ぐらいのイメージでしたが、『どうせなら高い目標を目指そう』
という先生のアドバイスが、受験勉強への意欲につながりました。目標を高く設定することで成績も伸び、合格することができました」。
九州大学歯学部に合格したM.Nさん(特進選抜コース・写真部)の場合は、苦手だった化学がきっかけでした。
「入試に欠かせない化学が大の苦手でした。そこで先生を徹底的に頼ろうと思い、何度も質問に通いました」。
その結果、苦手科目が得点源に変わったといいます。受験前は朝から学校に来て自習室を使い、昼にはクラスメイトとランチを食べてリラックスする——そんな日常が、3年間のペースを作っていたそうです。
校訓は「自律・共生」。学校が掲げる教育方針は「学び合い・助け合い・高め合いの実践」ですが、こうした卒業生の声を聞くと、その言葉が形だけのものではないことがわかります。先生がいつもそばにいて質問できる安心感と、「もう少し上を目指してみないか」と背中を押してくれる空気。アットホームでありながら、目標設定は高い——それが東洋高校の校風です。
特進選抜と特進の2コース——入学時の選択が3年間の方向を決める
2022年度の改編で、旧3コース(特進選抜・特進・総合進学)から現在の2コース制に移行しました。総合進学コースを廃止し、学校全体の学力水準を引き上げた形です。
| コース | 目標進路 | 特徴 |
|---|---|---|
| 特進選抜コース | 首都圏国公立大学への現役合格 | 共通テスト対応+国公立2次対策。併願優遇はこのコースのみ |
| 特進コース | GMARCH〜難関私大 | 私大入試に特化したカリキュラム。指定校推薦の活用も多い |
2年次に文理分けが行われ、文理の選択希望は1年の夏に調査があります。進級時には成績と意欲に応じた転コースも可能で、特進から特進選抜へ上がる道も開かれています。
2026年度の卒業生244名の内訳は、特進選抜89名・特進155名。特進選抜コースは併願優遇で入学した生徒が多いため、都立に落ちた悔しさをバネにする空気がクラスに自然とできるという声もあります。
なお、東洋高校は高校単独校で附属中学がなく、内部進学生はいません。全員が高校入学時に同じスタートラインに立ちます。東洋大学との関係もまったくなく、大学付属校のメリット(内部進学の安全網)はない代わりに、受験指導に全振りした3年間になります。
指定校推薦枠は、東京理科大・学習院大・明治大(理工)・青山学院大・立教大・中央大・法政大・成蹊大・武蔵大・國學院大・日本大学・東洋大学など多数。推薦の第一優先権は、かつての制度では総合進学コースの生徒に与えられていましたが、現在は特進コースの生徒が実質的な活用層になっています。
大学合格実績——国公立43名・GMARCH154名、卒業生244名の2026年度
国公立大学 合格者数の推移(現役のみ)
| 大学 | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京科学大学 | 1人 | 2人 | — | — | — |
| 一橋大学 | — | — | 1人 | — | — |
| 北海道大学 | — | 1人 | 1人 | — | — |
| 九州大学 | 1人 | 1人 | 1人 | — | — |
| 筑波大学 | 1人 | — | 2人 | 8人 | 3人 |
| 千葉大学 | 1人 | 3人 | 9人 | 5人 | 2人 |
| 埼玉大学 | 2人 | 3人 | 2人 | 9人 | 3人 |
| 横浜国立大学 | 3人 | — | 1人 | — | — |
| 電気通信大学 | 1人 | 3人 | 1人 | 1人 | 2人 |
| 東京学芸大学 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 1人 |
| 茨城大学 | 1人 | 4人 | — | 2人 | 5人 |
| 東京外国語大学 | 1人 | — | — | — | — |
| 神戸大学 | 1人 | — | — | — | — |
| 東京都立大学 | — | 5人 | 4人 | 8人 | 4人 |
| 高崎経済大学 | 1人 | 5人 | 6人 | 1人 | 5人 |
| 都留文科大学 | — | 6人 | 3人 | — | — |
| その他 | 19人 | 18人 | 34人 | 22人 | 22人 |
| 合計 | 43人 | 64人 | 78人 | 75人 | 59人 |
私立大学 合格者数の推移(現役のみ)
| 大学 | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 3人 | 4人 | 15人 | 7人 | 5人 |
| 慶應義塾大学 | 2人 | 1人 | 4人 | — | 1人 |
| 上智大学 | 14人 | 11人 | 6人 | 6人 | 5人 |
| 東京理科大学 | 11人 | 11人 | 23人 | 9人 | 10人 |
| 学習院大学 | 19人 | 15人 | 27人 | 18人 | 12人 |
| 明治大学 | 31人 | 16人 | 48人 | 32人 | 18人 |
| 青山学院大学 | 27人 | 28人 | 22人 | 19人 | 13人 |
| 立教大学 | 25人 | 12人 | 26人 | 22人 | 7人 |
| 中央大学 | 16人 | 14人 | 26人 | 26人 | 12人 |
| 法政大学 | 36人 | 40人 | 58人 | 57人 | 33人 |
| 成蹊大学 | 15人 | 26人 | 21人 | 22人 | 20人 |
| 成城大学 | 11人 | 22人 | 19人 | 24人 | 10人 |
| 武蔵大学 | 22人 | 7人 | 26人人 | 20人 | 23人 |
| 明治学院大学 | 13人 | 16人 | 31人 | 35人 | 20人 |
| 獨協大学 | 9人 | 9人 | 21人 | 17人 | 13人 |
| 日本大学 | 53人 | 65人 | 83人 | 105人 | 67人 |
| 東洋大学 | 64人 | 47人 | 111人 | 118人 | 68人 |
| 駒澤大学 | 18人 | 16人 | 33人 | 47人 | 12人 |
| 専修大学 | 21人 | 17人 | 42人 | 41人 | 32人 |
2026年度の注目ポイント
2026年度(卒業生244名)の実績を一言でまとめると、「国公立は減ったが、GMARCHと上智が伸びた」年です。
国公立は前年の64名から43名に減少しました。ただし卒業生自体が少ない年であり、横浜国立大3名・神戸大1名・東京外国語大1名など、過去5年で初めて合格者が出た大学もあります。
GMARCH154名(卒業生244名に対する延べ数)は2024年度の207名には及びませんが、青山学院27名・立教25名・明治31名と安定しています。とりわけ上智大学14名は過去5年で最多。2022年度の5名から右肩上がりで伸びており、学校全体の英語力の向上がうかがえます。
四年制大学進学率は83.1%、主要私立大学(早慶上理・GMARCH・成成武明獨國・日東駒専・四工大)への進学率は53.9%。卒業生の半数以上がこれらの大学に進んでいる計算です。
生徒が動かす行事——東洋祭・体育祭(駒沢)・球技大会
ビル型校舎のため校庭がなく、大きな行事は外部施設を借りて行います。体育祭の会場は駒沢オリンピック公園、球技大会は隅田体育館などの大型体育館です。不便に感じそうな条件ですが、「会場の規模が大きいぶん、開放感がある」という声もあります。
10月の東洋祭(学園祭)は1・2年生が参加。マイコン同好会がオリジナルゲームを出展し、クッキング部はクッキー店を出店するなど、各団体が工夫を凝らします。吹奏楽部やソングリーダー部のステージパフォーマンスは毎年大きな盛り上がりを見せます。
3月の合唱コンクール(1年生対象)は、校長が「史上最響」と表現した年もあるほど力の入った行事。合唱を通じてクラスの結束が一気に深まる、1年生にとっての一大イベントです。
年間を通じて、歌舞伎鑑賞教室(1年)や芸術鑑賞教室(1・2年)といった文化体験も組み込まれており、都心の立地を生かしたプログラムが充実しています。修学旅行は2年次の3月に実施され、オーストラリア(7日間・ホームステイ付き)または沖縄(5日間・平和学習+マリン体験)の選択制です。
春高バレー出場の男子バレー部、東京ドームで踊るソングリーダー部
31団体(運動系15・文化系16)があり、全生徒の9割近くが何らかの部活に加入しています。
- 看板は男子バレーボール部。全国制覇の経験を持ち、春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)への出場は常連です。「東洋魂」を合言葉に部員36名が週6日活動し、インターハイ東京都予選4位、全国私学大会ベスト8(第5位)といった実績を重ねています。卒業生にはバレーボール日本代表の柳田将洋選手・関田誠大選手がおり、体操の内村航平選手もこの学校の出身です。
- ソングリーダー部は全国大会(USA Nationals)で5位入賞、東京ドームでのパフォーマンス経験もあります。部員15名、週6日の活動です。
- 文化系では吹奏楽部が部員76名(男子20名・女子56名)と最大規模。東京都高等学校吹奏楽コンクールで金賞・代表を獲得し、アンサンブルコンテストでも金賞を受賞しています。筑波大学に進んだM.Tさんのように、説明会の演奏に惹かれて入部する生徒も少なくありません。
- バドミントン部は部員60名(男子46名・女子14名)と運動部最多。千代田区大会での優勝実績があります。軽音楽部も部員61名と大所帯で、年10回のライブ(うち2回は外部ライブハウス)を行っています。
校庭がない学校での運動部活動は制約がありそうに見えますが、人工芝の室内運動場、屋上のテニスコート(夜間照明付き)、柔道場、トレーニングルームなど、ビルの中に施設が詰め込まれています。休日は外部グラウンドを利用する部も多く、野球部は江戸川の河川敷で練習しています。
「受験前は朝から学校に来て自習していた」——7階フリーラーニングとビル型校舎
東洋高校の校舎はビル型で、地下2階から13階(屋上テニスコート)まで縦に伸びる構造です。一見すると「校庭がない」というマイナスに映りますが、その分、室内の学習環境に投資が集中しています。
7階のフリーラーニングエリアには、自習室・質問室・面談室が並びます。九州大学に進んだM.Nさんは「受験前は朝から学校に行って自習していた。クラスメイトも同じように自習室を利用していて、お昼にはみんなでランチを食べてリラックスできた」と振り返っています。先生にいつでも質問できる環境が、塾なしで大学受験に臨む生徒を支えています。
主な施設を整理します。
| 施設 | 特徴 |
|---|---|
| オリエントホール | 350名収容、視聴覚設備完備。軽音楽部もここで活動 |
| 運動場 | 人工芝の室内運動場。サッカー部・野球部・ソングリーダー部が使用 |
| 屋上運動場 | 夜間照明付きテニスコート1面。テニス部・女子ラクロス部が使用 |
| 体育館 | 冷暖房完備。式典・説明会にも活用 |
| 図書館 | 約3万冊の蔵書。明るく開放的な空間 |
| トレーニングルーム | エアロバイク等を完備 |
| カフェテリア | 昼食時以外も開放。自動販売機でパン・軽食を販売 |
基本は弁当持参ですが、カフェテリアの自動販売機でパンや軽食を購入できます。食堂はありません。
年間費用と就学支援金——初年度は入学時込みで約153〜160万円
入学時納入金(2026年度)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 施設設備費 | 120,000円 |
| 合計 | 320,000円 |
学費・諸費用(初年度・年額)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 授業料 | 480,000円 |
| 施設設備維持費 | 180,000円 |
| 図書館費 | 3,000円 |
| 保健衛生費 | 3,000円 |
| ICT端末関連費用 | 114,206円 |
| 生徒会費 | 14,000円 |
| 父母の会費 | 2,000円 |
| 後援会費 | 3,000円 |
| 修学旅行積立金 | 国内 210,000円 / 海外 280,000円 |
| 合計 | 国内 1,009,206円 / 海外 1,079,206円 |
学費は年4回(4月・7月・10月・1月)の分納です。上記のほかに、副教材等諸費用・教科書代として1年次に概算20万円(8月に別途納入)がかかります。
修学旅行はオーストラリアと沖縄の選択制で、積立金は2年次も継続します。総費用の概算は沖縄で約21万円、オーストラリアで約55万円です。
入学時納入金320,000円 + 学費約100〜108万円 + 副教材約20万円を合計すると、初年度の総額は約153万〜160万円になります。東京都の授業料軽減助成金(年収約910万円未満の世帯で最大484,000円)を利用すれば、授業料の実質負担は大幅に軽減されます。
制服代は男子約71,000円・女子約73,000円(税込)。スクールバッグ・体育着・体育館シューズなどが別途必要です。
2026年度 併願優遇の基準——「特進選抜・5科24」だけが使える制度
東洋高校の併願優遇で最も注意すべき点は、使えるコースが特進選抜コースに限られることです。
推薦入試の基準
| 区分 | 対象 | 募集コース | 5科基準 |
|---|---|---|---|
| 推薦A(単願) | 全国 | 特進選抜コース | 23 |
| 推薦A(単願) | 全国 | 特進コース | 22 |
| 推薦B(併願) | 東京・神奈川以外 | 特進選抜コースのみ | 24 |
一般入試の基準
| 区分 | 対象 | 募集コース | 5科基準 |
|---|---|---|---|
| 一般A(フリー) | 全国 | 特進選抜 / 特進 | なし |
| 一般B(併願優遇) | 東京・神奈川 | 特進選抜コースのみ | 24 |
出願資格(共通)
- 全科目の評定に1及び2がないこと
- 3年次の遅刻10回、欠席10日以内の者
- 入試相談を経ていること
加点制度
推薦入試には加点制度があります。生徒会役員・各種委員長・部活動部長・3カ年皆勤・卒業生子女・資格保有者(英検・漢検・数検は準2級以上)のいずれか1ポイントとして加算されます。
一般入試には加点制度がありません。 併願優遇(一般B)を考えている受験生は、素の内申で5科24に届く必要があります。
併願優遇で押さえておくべきポイント
- 特進コース志望でも併願優遇は使えない。 特進コースに入りたい場合は、単願推薦A(5科22)か一般入試A(フリー受験)のどちらかを選ぶことになります。
- 国立・公立・私立の併願が可能。 一般入試Bでは、他の国立・公立・私立との併願が認められています。
- 入試相談で受理されたら、出願は必須。 併願校の入学が先に決まっても、東洋高校への出願書類は郵送する必要があります。
- 埼玉県の中学生は個別相談が必須。 入試相談を希望する場合、埼玉県の中学校に通っている受験生は必ず個別相談を受ける必要があります。
- 内申は1学期・2学期どちらでも可。 学校説明会で教頭が明言しています。2学期の成績がまだ出ていない段階でも、1学期の内申が基準に届いていれば出願できます。
- 千葉・埼玉の受験生は推薦Bが使える。 東京都・神奈川県以外に在住の場合、推薦入試B(併願・特進選抜コースのみ・5科24)が利用可能です。
昨年の試験日は2026年2月10日(火)または2月11日(水・祝)の自由選択制。試験科目は国語・英語・数学の3科(英語はリスニングを含む)です。
この学校が合う受験生、合わない受験生
東洋高校は、都心の立地・先生との距離の近さ・学習環境の充実度を重視する受験生にとって、強い選択肢になる学校です。総武線一本で千葉からも通えること、水道橋駅から徒歩2分というアクセスの良さは、3年間毎日通う上で大きなアドバンテージ。
「塾なしで大学受験に挑みたい」という考えがある受験生にとっても、7階のフリーラーニングエリアと先生にいつでも質問できる体制は心強い存在です。部活動と勉強の両立を大事にしたい人にも向いています。特進選抜コースでも運動部に入っている生徒は多く、吹奏楽部で部長を務めながら国公立に合格した例もあります。
一方で、広い校庭でのびのび走り回りたいタイプには向きません。校庭がないビル型校舎は、運動部の活動に一定の制約があります。体育祭も球技大会も外部施設で行うため、「学校の中に青春の舞台がある」イメージとは少し異なります。また、初年度の費用が約153〜160万円と私立中堅校としてはやや高めで、海外修学旅行を選ぶと2年間の積立金だけで83万円になる点も事前に確認しておきたいところです。
そして何より、特進コース志望で併願優遇を使いたい受験生——この学校では、その組み合わせが使えません。特進コースに入る道は単願推薦かフリー受験に限られます。
「東洋大学じゃない」——120年続く独立校の、静かな自負
「東洋大学の附属校ですか?」と聞かれることが、この学校の教職員にとっては日常なのかもしれません。答えはいつも同じです。「まったく関係ありません」。
1904年に東洋商業専門学校として創立され、2026年で120周年。戦前からこの場所に校舎を構え、2001年に共学化し、2022年にコースを再編して進学校としての体制を整えてきました。大学の名前を冠していない分、内部進学という安全網はありません。その代わり、「行ける大学」ではなく「行きたい大学」へ——という学校の進路指導のスタンスは、一般受験で勝負する覚悟を持った生徒に合っています。
東京科学大学に進んだT.Tさんの言葉が、この学校のスタンスをよく表しています。
「学校説明会で校長先生が『本校は進学実績ありきではなく、生徒が目指す学校に行けるよう全力で応援します』とおっしゃっていて、その言葉がとても印象に残り、東洋高校で学びたいと思いました」。
派手な進学実績を前面に押し出す学校ではありません。でも、先生と生徒の距離の近さ、総武線一本の通いやすさ、そして120年の積み重ねが作る落ち着いた空気の中で、自分のペースで目標に向かう3年間を送れる場所です。
<参照元>
本ページ内の情報やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各高校の最新データをご確認ください。
・東洋高等学校公式サイト https://www.toyo.ed.jp/





