慶應義塾志木高等学校|偏差値・入試・進学実績・部活・評判を徹底解説

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慶應義塾志木高等学校は、埼玉県志木市に位置する慶應義塾の附属男子高校です。107,345㎡を超える広大なキャンパスに武蔵野の森が広がり、池袋から急行でわずか19分という好立地ながら、豊かな自然環境に恵まれています。1学年約250名という少人数教育と、福澤諭吉の「独立自尊」の精神、そして松永安左ヱ門氏が体現した「不撓不屈」の精神を受け継ぐ、慶應義塾の中でも独自の個性を持つ学校です。

本記事では、慶應義塾志木高等学校の偏差値、入試情報、進学実績、部活動、施設・環境など、受験を検討している中学生とその保護者に役立つ情報を網羅的にまとめました。

目次

慶應義塾の一貫教育体制

慶應義塾志木高等学校を正しく理解するためには、まず慶應義塾全体の教育システムを把握することが大切です。

日本屈指の一貫教育システム

慶應義塾は、小学校段階(幼稚舎)から大学・大学院に至るまで、一貫した教育を提供する日本を代表する教育機関です。1858年の創立から現在まで、福澤諭吉が唱えた「独立自尊」の理念を軸に、160年以上の歴史を通じて一貫教育を展開してきました。幼稚舎から大学院まで、この教育哲学が途切れることなく継承されています。

慶應義塾の附属高等学校

慶應義塾には、以下の5つの高等学校があります。

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高校名ひと学年の人数高校入試時の外部募集数内部進学数(概算)主な特徴
慶應義塾志木高等学校
(埼玉・志木・男子)
約250名約230名約20名(中等部+普通部の一部)外部入学者が大半
小規模・少人数教育
慶應義塾高等学校
(神奈川・日吉・男子)
約700名約370名約330-350名(中等部男子約150名+普通部約240名の大半)最大規模
外部・内部が半々。幼稚舎からの男子の大半もこちら
慶應義塾女子高等学校
(東京・港区/三田・女子)
約200名約100名約95名(中等部のみ)外部・内部が半々
慶應義塾湘南藤沢高等部
(神奈川・藤沢・共学)
約220名約20名(帰国生中心)約200名(うち湘南藤沢初等部からの在籍は約100名)内部進学者が大半。帰国生が多い
慶應義塾ニューヨーク学院
(米国・共学)
若干名若干名海外の一貫教育校




慶應義塾志木高等学校の独自性

外部入学者が主体の学校

慶應義塾志木高等学校の最大の特徴は、外部入学者が生徒の大半を占めるという点です。

  • 外部入学者:約230名(一般入試約180名+自己推薦入試約50名)
  • 内部進学者:約20名(慶應義塾中等部・普通部から)
  • 全体:1学年約250名

つまり、約92%が高校から新たに慶應義塾に入学する生徒で構成されています。これは、慶應義塾高等学校(外部約53%)や慶應義塾女子高等学校(外部約50%)とは大きく異なる特徴です。

小規模校ならではの教育

1学年約250名という規模は、慶應義塾高等学校(約700名)の約3分の1です。この小規模な環境が、以下のような利点を生み出しています。

  • 顔の見える関係:教職員が生徒一人一人を把握できる
  • きめ細やかな指導:個性に応じたサポートが可能
  • アットホームな雰囲気:学年を超えた交流が活発

「学校から顔の見えない生徒は、一人もいない」というのが、志木高の誇りです。

多様な進学経路

慶應義塾の中学校(中等部・普通部)から高校への進学では、生徒はそれぞれの希望や適性に応じて進学先を選びます。

中等部・普通部からの進学先

  • 慶應義塾高等学校(日吉):約330~350名(大半)
  • 慶應義塾湘南藤沢高等部:約200名(主に湘南藤沢中等部から)
  • 慶應義塾女子高等学校:約95名(中等部女子)
  • 慶應義塾志木高等学校約20名
  • 慶應義塾ニューヨーク学院:若干名

志木高に進学する約20名の内部進学者は、埼玉方面からの通学を希望する生徒や、少人数の環境を求める生徒が中心です。

一貫教育の理念と利点

慶應義塾が目指すもの

「独立自尊の気風にとみ、自主性と気品を重んじ、将来『全社会の先導者』となる人材の育成」

この理念のもと、幼稚舎から大学・大学院まで、一貫した教育方針が貫かれています。

一貫教育校のメリット

  1. 大学進学の確実性
    • 卒業生のほぼ全員が慶應義塾大学へ進学可能
    • 2024年度:志木高卒業生228名中227名(99.6%)が慶應大へ
  2. 受験に縛られない学び
    • 大学受験のための勉強から解放
    • 本質的な学問の追求が可能
    • 探究活動や部活動に全力投球
  3. 真の学力の養成
    • 点数獲得のテクニックではなく、本物の学力
    • 自ら考え、自ら学ぶ姿勢の育成

慶應義塾志木高等学校の位置づけ

慶應義塾志木高等学校は、高校段階から新たに慶應義塾に入学する生徒を主体とした男子校です。

生徒構成

入学経路内容人数
外部入学一般入試・帰国生入試・自己推薦入試で入学約230名
内部進学慶應義塾中等部・普通部からの進学約20名
合計1学年約250名

クラス編成の特徴

  • 男子校
  • 6~8クラス編成(学年によって変動)
  • 外部入学者と内部進学者が混在
  • 能力別ではなく、多様性を重視した編成
  • 毎年クラス替えを実施

1学年約250名という小規模校でありながら、わずかな内部進学者(約20名)と多数の外部入学者(約230名)が自然に融合し、「独立自尊」の精神のもとで切磋琢磨する環境が、慶應義塾志木高等学校の大きな特色です。

慶應義塾志木高等学校の偏差値と入試難易度

偏差値

慶應義塾志木高等学校の偏差値は、調査機関によって以下のように評価されています。

  • みんなの高校情報:75
  • 市進教育グループ(80%合格基準):73
  • V模擬|高校情報ステーション(60%合格基準):71

参考:他の難関校との比較

偏差値該当校
73~筑波大学附属駒場、開成、東京学芸大学附属、筑波大学附属
72早稲田実業学校高等部、慶應義塾女子、渋谷教育学園幕張
71慶應義塾志木、お茶の水女子大附属
70慶應義塾高校早稲田大学高等学院早稲田大学本庄高等学院
69都立日比谷、市川、明治大学付属明治(女)、青山学院(女)
68都立西、広尾学園、明治大学付属明治(男)、国際基督教(女)、栄東(東医)
67都立国立都立立川(創造理数)、昭和学院秀英、青山学院(男)、国際基督教(男)、明治大学附属八王子、法政大学第二

慶應義塾志木高等学校は、偏差値71~75と評価され、首都圏屈指の難関校に位置づけられています。慶應義塾高等学校や早稲田大学系属校と並ぶレベルであり、高い学力が求められます。

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入試難易度の評価

2025年度入試の結果を見ると、一般入試の合格倍率は約3.34倍(最終合格337名)となっており、慶應義塾の附属高校の中でも競争率の高い入試となっています。

3教科(国語・数学・英語)の筆記試験に加えて面接があり、基礎学力の確実な定着と、面接での表現力・コミュニケーション能力が重視されます。

入試情報

慶應義塾志木高等学校には、一般入試帰国生入試自己推薦入試の3つの入試方式があります。

一般入試・帰国生入試

募集人員

  • 一般入試:男子約180名
  • 帰国生入試:若干名(一般入試の枠内)

出願資格

  • 一般入試:2025年4月以降、2026年3月末までに国の内外を問わず学校教育における9年間の課程を修了、または修了見込の者
  • 帰国生入試:上記に加え、国外において中学校またはそれに相当する学校での在学期間が帰国時までに通算して1年10ヶ月以上で、2025年2月以降、2026年3月までに帰国する者

試験科目

  • 第1次試験:筆記試験(国語・数学・英語、各100点・60分)
  • 第2次試験:面接(第1次試験合格者のみ)

入試日程(2026年度)

  • 出願期間:2026年1月8日(木)~1月16日(金)(消印有効)
  • 第1次試験:2026年2月6日(金)
  • 第1次合格発表:2026年2月10日(火)13:00~16:00
  • 第2次試験:2026年2月11日(水・祝)
  • 最終合格発表:2026年2月12日(木)10:00~15:00

入学検定料:30,000円

<参照>慶應義塾志木高校の入試の流れ(2026年度入試)

自己推薦入試

慶應義塾志木高等学校の大きな特徴の一つが、この自己推薦入試です。中学校生活を通じて充実した諸活動を行い、自ら学ぶ目的を明確に示すことができる生徒を求める入試方式です。

募集人員

男子約50名

出願資格(主要なもの)

  1. 2026年3月に中学校を卒業見込の者
  2. 本校を第一志望とする者
  3. 評定基準:第3学年最新の評定(9教科の5段階評価)が合計38以上
  4. 出席状況:中学校入学後の欠席日数合計が30日以内
  5. 学校内外で充実した諸活動を行い、入学志願書によって示すことができる者

選考方法

  • 第1次選考:書類選考
  • 第2次選考:面接(第1次選考合格者のみ)

入試日程(2026年度)

  • 出願:2026年1月6日(火)を配達日とする簡易書留・配達日指定郵便
  • 第1次合格発表:2026年1月22日(木)10:00
  • 第2次選考:2026年1月23日(金)
  • 最終合格発表:2026年1月24日(土)10:00~13:00

入学検定料:30,000円

重要な注意点:自己推薦入試で入学を許可された場合は、必ず入学しなければなりません。ただし、不合格の場合は、一般入試または帰国生入試に出願できます。

過去の入試結果

一般入試

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年度募集人員志願者数第1次合格者数最終合格者数実質倍率
2025約190人1,126人527人337人約3.34倍
2024約190人1,154人534人349人約3.31倍
2023約190人1,105人532人348人約3.18倍
2022約190人1,149人610人352人約3.26倍
2021約190人1,106人518人329人約3.36倍
2020約190人1,267人548人340人約3.73倍

帰国生入試

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年度志願者数第1次合格者数最終合格者数
202561人39人30人
202465人33人24人
202359人32人22人
202282人46人30人
202170人42人28人
2020104人54人40人

自己推薦入試

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年度募集人員志願者数第1次合格者数最終合格者数
2025約40名123人79人48人
2024約40名122人80人47人
2023約40名104人80人46人
2022約40名113人80人48人
2021約40名154人80人41人
2020約40名146人80人43人

合格者平均点

一般・帰国生入学試験(1次試験)の合格者の3教科合計平均点は以下の通りです(各教科100点、合計300点満点)。

年度3教科合計平均点
2024192.9点
2023191.3点
2022185.2点
2021159.5点
2020162.1点

平均点は年度によって変動しますが、概ね160~195点程度となっており、300点満点中6割前後の得点が一つの目安となります。

歴史と沿革

慶應義塾の創立

慶應義塾の歴史は、1858年10月、福澤諭吉が江戸に開いた小さな蘭学塾に始まります。これが、現在の学校法人慶應義塾の起源です。

慶應義塾志木高等学校の設立

慶應義塾志木高等学校の歴史は、1947年に始まります。慶應義塾の塾員で、日本の電力開発に最も大きな功績を残した松永安左ヱ門氏(1875-1971)から、財団法人東邦産業研究所の土地と建物が慶應義塾に寄贈されました。

この土地を基礎として、1948年5月に慶應義塾農業高等学校が開校しました。これが慶應志木の前身です。その後、1957年4月に普通高校に転換し、慶應義塾志木高等学校と改称されました。以来、学校長の推薦によって卒業生のほぼ全員が慶應義塾大学に進学する全日制普通科の男子校として今日に至っています。

主な沿革

  • 1858年:福澤諭吉、蘭学塾を創始
  • 1868年:「慶應義塾」と命名
  • 1947年:松永安左ヱ門氏、東邦産業研究所敷地・施設を慶應義塾へ寄贈
  • 1948年:慶應義塾農業高等学校設置・開校(1学年定員100名)
  • 1957年:農業高等学校を改組し慶應義塾志木高等学校発足(1学年定員200人)
  • 1963年:1学年定員250人となる
  • 1968年:新校舎(現在の校舎)竣工
  • 1972年:制服自由化(夏服、翌年冬服も)
  • 1991年:語学課外講座(19言語)開講
  • 2001年:メディア棟・新去来舎竣工
  • 2008年:開設60周年、慶應義塾創立150周年
  • 2012年:6日制実施、カリキュラム改訂
  • 2023年:開設75周年、光彩館竣工

松永安左ヱ門氏と「不撓不屈」の精神

慶應義塾志木高等学校のキャンパスを寄付した松永安左ヱ門氏の生き様そのものといえる、決して権威や権力におもねらない「不撓不屈」の精神は、本校開設以来、脈々と伝承されています。

この「不撓不屈」の精神と、慶應義塾創立以来の「半学半教」の精神こそが、志木高の精神的基盤を揺るがないものにしているのです。

立地とアクセス

所在地

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