豊島高校の2026年度の大学合格実績がまとまりました。注目は私立大学の上位シフトがさらに進んだこと。GMARCH合格者は151名で過去最多を更新し、慶應義塾大学に5名が合格するなど、難関大学への実績が厚みを増した1年となりました。
一方、今年度から新たに大学群別の「進学者データ」が公表されたことも大きなトピックです。合格者数だけでは見えなかった「実際にどのレベルの大学に進学しているのか」がわかるようになり、豊島高校の進路指導の成果がより具体的に見えるようになりました。
本記事では、国公立大学・早慶上理ICU・GMARCHの合格実績と経年推移、そして進学者データの両面から、豊島高校の2026年度の進路状況を解説していきます。
都立豊島高校の国公立大学合格実績|2026年
難関国公立大学(旧帝大・TOCKY)の合格者数
| 大学名 | 2026年度 | 2025年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 北海道大学 | 0 | 1 | ▲1 |
| 東北大学 | 0 | 1 | ▲1 |
| 名古屋大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 大阪大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 九州大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 筑波大学(T) | 1 | 2 | ▲1 |
| お茶の水女子大学(O) | 1 | 0 | +1 |
| 千葉大学(C) | 0 | 0 | ±0 |
| 神戸大学(K) | 0 | 0 | ±0 |
| 横浜国立大学(Y) | 0 | 0 | ±0 |
| 合計 | 2 | 4 | ▲2 |
※東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学(東京一科)はいずれも合格者0名のため、上記の表には含めていません。
2026年度の旧帝大・TOCKYへの合格者は2名。前年に初めて合格者を出した北海道大学・東北大学は今年度は合格者が出ませんでしたが、代わりにお茶の水女子大学に初の合格者が誕生しました。筑波大学も引き続き合格者を出しており、年度ごとに合格する大学は変わりながらも、難関国公立大学への挑戦が続いていることがうかがえます。
関東圏の国公立大学の合格者数
| 大学名 | 2026年度 | 2025年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 茨城大学 | 1 | 3 | ▲2 |
| 宇都宮大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 埼玉大学 | 2 | 5 | ▲3 |
| 電気通信大学 | 1 | 0 | +1 |
| 東京農工大学 | 0 | 1 | ▲1 |
| 東京海洋大学 | 1 | 0 | +1 |
| 東京都立大学 | 3 | 0 | +3 |
| 神奈川県立保健福祉大学 | 1 | 0 | +1 |
| 川崎市立看護大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 埼玉県立大学 | 0 | 0 | ±0 |
| 合計 | 9 | 9 | ±0 |
関東国公立大学の合格者数は9名で、前年と同数をキープしました。
2026年度でもっとも目を引くのは、東京都立大学の合格者が3名出たこと。2025年度は0名だっただけに、大きな変化です。2024年度にも4名が合格しており、豊島高校から東京都立大学への進学が1つのルートとして定着しつつあります。
一方、前年に5名が合格した埼玉大学は2名にとどまりましたが、電気通信大学や東京海洋大学など新たに合格者が出た大学もあります。合計は同じ9名でも、合格する大学の顔ぶれが入れ替わっているのが2026年度の特徴です。
国公立大学合格者の経年推移|2023年~2026年
| 大学群 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|
| 東京一科 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 旧帝大・TOCKY | 1 | 2 | 4 | 2 |
| 関東国公立 | 5 | 10 | 9 | 9 |
| その他国公立 | 7 | 4 | 7 | 5 |
| 合計 | 13 | 16 | 20 | 16 |
国公立大学の合格者数は、2023年の13名をから2025年は20名まで伸びましたが、2026年は16名とやや落ち着いた水準になりました。
経年推移から見えること
- 旧帝大・TOCKYには毎年のように合格者が出るようになった
——2023年の横浜国立大学1名からスタートし、2024年は筑波大学と横浜国立大学、2025年は北海道大学・東北大学・筑波大学、2026年は筑波大学・お茶の水女子大学と、合格する大学は年度ごとに変わりながらも、難関国公立への合格が途切れなくなっているのは確かな変化です。 - 関東国公立は9名で2年連続横ばい。
2023年の5名から2024年に10名へジャンプした後、2025〜2026年は9名で安定しています。東京都立大学・埼玉大学・電気通信大学など、合格する大学の組み合わせは年ごとに入れ替わりますが、合計で9〜10名という水準が定着してきたのは心強い傾向です。 - 全体としては13〜20名のレンジで推移。
2025年の20名はやや突出した年でしたが、2026年は16名と2024年と同水準に。卒業生数が276名→316名に増えた影響もあり、1学年あたりの比率で見るとおおむね横ばいの推移です。
都立豊島高校の早慶上理ICU合格実績|2026年
早慶上理ICUの合格者数と前年比
| 大学名 | 2026年度 | 2025年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 7 | 10 | ▲3 |
| 慶應義塾大学 | 5 | 0 | +5 |
| 上智大学 | 4 | 5 | ▲1 |
| 東京理科大学 | 7 | 6 | +1 |
| 国際基督教大学 | 0 | 1 | ▲1 |
| 合計 | 23 | 22 | +1 |
早慶上理ICUの合格者数は23名で、前年の22名からほぼ横ばい。ですが、中身を見ると大きな変化があった1年でした。
2026年度の最大のトピックは、慶應義塾大学に5名が合格したこと。これまで豊島高校からの慶應合格は2024年の1名のみで、2023年・2025年は0名でしたから、5名という数字はまさに飛躍といえます。合格者が一気に5名出たことで、早慶合計は12名(早稲田7+慶應5)となり、早慶合計でも過去最多を記録しました。
早稲田大学は10名→7名とやや少なめの年でしたが、2023年の2名から比べれば十分に高い水準を維持しています。東京理科大学も7名と前年を上回り、理系の難関私大にも安定して合格者を送り出している状況です。
早慶上理ICU合格者の経年推移|2023年~2026年
| 大学名 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 2 | 3 | 10 | 7 |
| 慶應義塾大学 | 0 | 1 | 0 | 5 |
| 上智大学 | 0 | 0 | 5 | 4 |
| 東京理科大学 | 1 | 4 | 6 | 7 |
| 国際基督教大学 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 合計 | 3 | 8 | 22 | 23 |
経年推移から見えること
- 合格者数は3年連続で増加中
——2023年の3名から2024年8名、2025年22名、2026年23名と、右肩上がりが続いています。特に2025年を境に20名台に乗ったことは大きく、豊島高校にとって難関私大が「手が届く大学」として定着しつつあることを示しています。 - 慶應義塾大学の5名は、今後の可能性を広げる一歩
です。これまでの豊島高校からの慶應合格は2024年の1名だけだったところに、5名が一気に合格したことで、後輩たちにとっても「豊島高校から慶應を目指せる」というイメージが具体的になります。もちろん年度ごとの変動はありますが、ゼロが当たり前だった時代からは大きく景色が変わりました。 - 東京理科大学は4年連続で合格者を輩出
1名→4名→6名→7名と毎年着実に伸びています。理系生徒にとっての選択肢が年々広がっていることがわかります。
都立豊島高校のGMARCH合格実績|2026年
GMARCHの合格者数と前年比
| 大学名 | 2026年度 | 2025年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 学習院大学 | 24 | 8 | +16 |
| 明治大学 | 30 | 41 | ▲11 |
| 青山学院大学 | 19 | 11 | +8 |
| 立教大学 | 31 | 21 | +10 |
| 中央大学 | 4 | 16 | ▲12 |
| 法政大学 | 43 | 43 | ±0 |
| 合計 | 151 | 140 | +11 |
2026年度のGMARCH合格者数は151名で過去最多を更新しました。前年からの+11名も大きいですが、何より注目すべきは大学ごとの動きの大きさです。
もっとも伸びたのは学習院大学の+16名。前年の8名から24名へと3倍になり、過去最多を大幅に更新しました。立教大学も+10名の31名で過去最多、青山学院大学も+8名の19名で過去最多と、3つの大学で同時に過去最高を記録しています。
一方、明治大学は41名→30名(▲11名)、中央大学は16名→4名(▲12名)と少なめの年に。どちらも入試方式や年度ごとの問題傾向との相性が影響したと思われますが、GMARCHの6大学は合格者数の入れ替わりが起きやすい大学群です。特定の大学が減っても、ほかの大学で伸びてカバーできているのが2026年度の全体像です。
法政大学は43名で前年と同数をキープ。GMARCHのなかでもっとも安定して合格者を出し続けている大学で、豊島高校にとっての主力校といえます。
GMARCH合格者の経年推移|2023年~2026年
| 大学名 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|
| 学習院大学 | 7 | 13 | 8 | 24 |
| 明治大学 | 8 | 19 | 41 | 30 |
| 青山学院大学 | 1 | 4 | 11 | 19 |
| 立教大学 | 8 | 13 | 21 | 31 |
| 中央大学 | 8 | 6 | 16 | 4 |
| 法政大学 | 20 | 28 | 43 | 43 |
| 合計 | 52 | 83 | 140 | 151 |
経年推移から見えること
- GMARCH合格者は4年で約3倍に急成長
——2023年の52名から2026年は151名と、わずか3年で約3倍に伸びています。これは豊島高校の進路実績において、もっとも大きな変化といえます。 - 大学ごとの「伸びたタイミング」が異なる
のも興味深い点です。法政大学は2023年20名→2025年43名と早い段階から伸び、明治大学は2024〜2025年にかけて一気に増加、立教大学と青山学院大学は2025〜2026年に加速——というように、段階的に合格者が広がっています。1つの大学がブレイクしたあと、ほかの大学にも波及するという流れが見えてきます。 - 中央大学は年度ごとの変動が大きい大学
2023年8名→2024年6名→2025年16名→2026年4名と、上下のふり幅があります。ただし、GMARCHの合計が毎年増え続けていることから、中央大学の減少は全体の成長の妨げにはなっていません。
都立豊島高校の日東駒専合格実績|2026年
| 年度 | 合格者数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2020年 | 100名 | ― |
| 2021年 | 110名 | +10 |
| 2022年 | 98名 | ▲12 |
| 2023年 | 122名 | +24 |
| 2024年 | 167名 | +45 |
| 2025年 | 152名 | ▲15 |
| 2026年 | 188名 | +36 |
2026年度の日東駒専の合格者数は188名で、前年の152名から+36名の大幅増。過去最多を更新しました。
2025年度は日東駒専がやや減少した一方でGMARCHが急増していたため、「上位シフトが進んだ」と分析しましたが、2026年度は日東駒専もGMARCHもともに増えた形です。卒業生数が276名→316名に増えていることも増加の背景にありますが、日東駒専・GMARCH双方で合格者が伸びているのは、学校全体の学力層が底上げされていることのあらわれと見ることができます。
都立豊島高校の私立大学群別合格者数の推移|2020年~2026年
| 大学群 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 早慶上理ICU | 7 | 8 | 5 | 3 | 8 | 22 | 23 |
| GMARCH | 43 | 34 | 48 | 52 | 83 | 140 | 151 |
| 日東駒専 | 100 | 110 | 98 | 122 | 167 | 152 | 188 |
経年推移から見えること
- 早慶上理ICUは「ゼロの時代」から完全に脱却
——2021〜2022年度は合格者数が公表されておらず、2023年度も3名にとどまっていましたが、2025年度に22名と一気にブレイクし、2026年度も23名をキープしています。特に2026年度は慶應義塾大学で5名が合格するなど、合格する大学の幅も広がっているのが特徴です。 - GMARCHは4年連続で過去最多を更新中
2023年52名→2024年83名→2025年140名→2026年151名と、右肩上がりが止まりません。法政大学と立教大学の安定感に加え、学習院大学や青山学院大学にも合格の裾野が広がっており、GMARCH全体に対する攻略力が年々高まっていることが読み取れます。 - 日東駒専もボリュームゾーンとしてしっかり増加
2025年度にやや減少した反動もありますが、2026年度の188名は過去最多です。GMARCHが伸びるなかで日東駒専も増えている——ということは、上位層だけでなく、中堅〜上位層まで含めた全体的な底上げが進んでいると考えてよさそうです。
都立豊島高校の大学群別進学者データ|2021年~2026年
2026年度から、豊島高校は大学群別の「進学者データ」が進学実績ページでも公表されるようになりました。これまでの合格者数は「延べ数」(1人の生徒が複数大学に合格した場合もカウント)でしたが、進学者数は実際にその大学群に入学した人数。合格実績だけでは見えなかった「本当の進学先」がわかる、貴重なデータです。
大学群別の進学者数推移
| 大学群 | 2021.3卒 | 2022.3卒 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国公立大学 | 14 | 9 | 12 | 15 | 18 | 15 |
| 早慶上理ICU | 2 | 2 | 2 | 6 | 8 | 12 |
| GMARCH | 18 | 30 | 25 | 34 | 49 | 55 |
| 成成明学獨國武 | 11 | 14 | 10 | 18 | 18 | 21 |
| 日東駒専 | 47 | 32 | 51 | 45 | 31 | 33 |
| 四工大 ※1 | 10 | 9 | 6 | 17 | 6 | 17 |
| 四女子大 ※2 | 4 | 4 | 5 | 7 | 9 | 25 |
※1 四工大:芝浦工業大学、工学院大学、東京電機大学、東京都市大額
※2 四女子大:津田塾大学、日本女子大学、東京女子大学、学習院女子大学
卒業生に占める進学者数の割合
| 大学群 | 2021.3卒 | 2022.3卒 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国公立大学 | 5.1% | 3.3% | 4.3% | 5.4% | 6.5% | 4.7% |
| 早慶上理ICU | 0.7% | 0.7% | 0.7% | 2.2% | 2.9% | 3.8% |
| GMARCH | 6.5% | 10.9% | 9.1% | 12.3% | 17.8% | 17.4% |
| 成成明学獨國武 | 4.0% | 5.1% | 3.6% | 6.5% | 6.5% | 6.6% |
| 日東駒専 | 17.0% | 11.6% | 18.5% | 16.3% | 11.2% | 10.4% |
| 四工大 | 3.6% | 3.3% | 2.2% | 6.2% | 2.2% | 5.4% |
| 四女子大 | 1.4% | 1.4% | 1.8% | 2.5% | 3.3% | 7.9% |
| GMARCH以上 | 12.3% | 14.9% | 14.1% | 19.9% | 27.2% | 25.9% |
進学者データから見えること
GMARCH以上への進学者は4人に1人以上
2026年度の「GMARCH以上」(国公立+早慶上理ICU+GMARCH)への進学者は82名で、卒業生の25.9%にのぼります。つまり、豊島高校の卒業生の4人に1人以上が、GMARCH以上の大学に実際に進学しているということ。2021年度の12.3%と比べると、5年間で2倍以上に伸びています。
2025年度は27.2%とさらに高かったため、2026年度はやや下がった形に見えますが、2026年度は卒業生数が276名→316名に増えたことが影響しています。進学者の実数は82名で過去最多であり、実態としては成長が続いています。
早慶上理ICUの進学者が6年で6倍に
早慶上理ICUへの実際の進学者は、2021年度の2名から2026年度は12名へと6年間で6倍に増加しました。割合でも0.7%→3.8%へと大きく伸びています。合格者数だけでなく「実際にそこに進学する生徒」がしっかり増えていることが確認でき、豊島高校から早慶上理ICUへの進学が年々現実的な選択肢になってきていることがわかります。
GMARCHへの進学者は55名で過去最多
GMARCHへの実際の進学者は55名(17.4%)で、2021年度の18名(6.5%)から3倍以上に増えました。合格者数151名に対して進学者数55名ということは、GMARCH合格者のうち約36%がGMARCHに進学し、残りの64%はさらに上位の大学やほかの進路を選んでいることになります。GMARCHの合格が「ゴール」ではなく、複数の選択肢のなかから進路を選べるようになってきたことのあらわれです。
日東駒専の進学者割合は低下、進路選択の幅は拡大
日東駒専への進学者は33名(10.4%)で、2023年度の51名(18.5%)から減少しています。合格者数は188名と増えているのに進学者が減っている——これはまさに「上位シフト」の結果です。日東駒専に合格しても、GMARCHやそれ以上の大学に進学する生徒が増えていることを意味しています。一方で、四女子大(津田塾・東京女子・日本女子・学習院女子)への進学者が25名(7.9%)と前年の9名から急増するなど、女子生徒を含めた進路選択の幅広さも増しています。
都立豊島高校の指定校推薦|入学者数の推移と主な推薦大学
一般入試だけでなく、指定校推薦も豊島高校の進路実現を支える重要なルートです。指定校推薦は、大学側が豊島高校の教育実績を評価して設ける「推薦枠」を使う入試方式で、校内選考を経て推薦されれば高い確率で合格できるのが特徴です。
指定校推薦入学者数の推移
| 年度 | 推薦先大学数 | 入学者数 |
|---|---|---|
| 2021年 | 22大学 | 33名 |
| 2022年 | 21大学 | 31名 |
| 2023年 | 27大学 | 45名 |
| 2024年 | 20大学 | 32名 |
| 2025年 | ー | 21名 |
推薦先の大学数は20〜27大学の範囲で推移しており、入学者数も31〜45名。2023年度は27大学45名ともっとも多く、指定校推薦で進学する生徒が卒業生の約16%にのぼった年でした。
指定校推薦枠の数は、大学側がその高校の「送り出す生徒の質」を見て判断します。近年の一般入試での合格実績の向上は、今後の推薦枠の拡大にもつながる可能性があります。
代表的な指定校推薦大学(2024年度実績)
| 難関・人気大学 | 特色ある大学 | 女子大学 |
|---|---|---|
| 学習院大学 | 産業能率大学 | 学習院女子大学 |
| 立教大学 | 芝浦工業大学 | 共立女子大学 |
| 法政大学 | 千葉工業大学 | 東京家政大学 |
| 國學院大學 | 帝京科学大学 | 津田塾大学 |
| 東京理科大学 | 国士舘大学 | 東京女子医科大学 |
| 武蔵大学 | 東京経済大学 | ― |
| 東洋大学 | ― | ― |
| 日本大学 | ― | ― |
注目したいのは、立教大学・法政大学・東京理科大学といったGMARCH・早慶上理クラスの大学が推薦枠に含まれている点です。一般入試での合格実績が伸びている大学群と、指定校推薦枠のある大学群が重なっていることで、生徒にとっては「一般入試で挑戦しつつ、指定校推薦という選択肢も持てる」という二段構えの受験戦略が可能になっています。
また津田塾大学や東京女子医科大学など、女子大学への推薦枠も確保されています。進学者データで見た「四女子大への進学者急増」とも関連するポイントで、女子生徒にとっての進路の幅広さを支えている要素の1つです。
指定校推薦を利用するには、高校3年間の成績(評定平均)と学校生活の充実度が重要になります。3年生の7月に実施される「指定校推薦説明会」で、推薦基準や出願方法の詳細が案内されるため、早い段階から安定した学習習慣を身につけておくことがポイントです。
都立豊島高校の3年間の進路指導プログラム
豊島高校の合格実績の伸びを支えているのが、1年次から3年次まで段階的に設計された進路指導プログラムです。ここでは、各学年でどんな取り組みが行われているのかを見ていきます。
1年次:「自分を知る」ことからスタート
1年次のテーマは、将来の方向性を見つけるための土台づくりです。
入学直後の「オリエンテーション・入門期合宿」で高校生活の目標を設定したあと、「スタディーサポート」で現時点の学力を客観的に把握します。ここで自分の得意・不得意を早い段階で知っておくことが、その後の学習計画に直結します。
豊島高校で特徴的なのは「みらい会議」です。将来の目標について考え、それに向けた高校3年間の計画を立てるプログラムで、漠然と勉強するのではなく「何のために学ぶのか」を自分のなかで言語化することに重点が置かれています。
ほかにも「学問分野ガイダンス」で大学の学部・学科の世界を知ったり、「サイエンスミュージアム探究」で理系の研究現場にふれたりと、進路選択の視野を広げるプログラムが1年次から組み込まれています。
2年次:志望を絞り込み、受験への道筋をつくる
2年次は、1年次で見つけた方向性をより具体的な志望大学・学部に落とし込んでいく段階です。
「3年次選択科目説明会」では、受験に必要な科目選択のアドバイスが行われます。この選択が受験結果に直結するため、文系・理系の選択と合わせて進路の方向性がかなり具体的になるタイミングです。
国公立大学を視野に入れている生徒には「国公立大学ガイダンス」、医療系を考えている生徒には「看護医療系ガイダンス」と、進路の方向に応じた専門ガイダンスも用意されています。1月には「第1志望面談」が行われ、担任と一対一で志望大学を具体化していきます。
並行して「共通テスト模試」で実践的な演習もスタート。2年次の「SDGs探究」では社会課題をテーマにした探究活動を通じて、大学入試で求められる思考力・表現力も鍛えています。
3年次:受験本番に向けた実践と追い込み
3年次は、4月の「進路探究スタート」から一気に受験モードに入ります。
「マーク模試」「記述模試」を定期的に受けながら、志望校との距離を測り、学習の方向修正を繰り返していきます。夏休みには「夏期講習」で集中的に学力を引き上げ、12月からの「特別授業」で入試直前の仕上げに入ります。
豊島高校の3年次で印象的なのは、秋以降のサポートの手厚さです。「大学受験決起集会」でモチベーションを高めたあと、共通テストの自己採点結果をもとに「出願戦略の最終調整」を行うなど、入試直前まで一人ひとりに寄り添った指導が続きます。
長期休暇の講習は夏だけでなく、GW・冬休み・春休みにも実施されており、年間を通じて学校主導の学習機会があるのは、塾に通っていない生徒にとっても大きなメリットです。
3年間の探究活動が受験力にもつながる
もう1つ見逃せないのが、各学年で行われる探究活動です。1年次の「理数探究」、2年次の「SDGs探究」、3年次の「進路探究」と、テーマを変えながら3年間継続的に取り組みます。
これらの活動で培われる「問いを立てる力」「情報を整理する力」「自分の考えを伝える力」は、総合型選抜や学校推薦型選抜の面接・小論文に直結するのはもちろん、一般入試の記述問題でも差がつくスキルです。探究成果を発表する「Tankyuカフェ」では、プレゼンテーションの経験も積むことができます。
豊島高校の進学実績が見せた「上位シフト」の確かな手応え
都立豊島高校の2026年度の進路状況を振り返ると、全体を貫くキーワードは「上位シフトの加速」です。
合格実績の面では、GMARCH151名(過去最多)と早慶上理ICU23名が象徴的。GMARCHは4年で約3倍に成長し、慶應義塾大学に初めて5名が合格するなど、合格する大学の幅が広がっています。国公立大学は16名と前年からやや落ち着いた水準でしたが、筑波大学やお茶の水女子大学、東京都立大学といった難関大学に合格者を出し続けており、難関国公立への合格が4年連続で途切れていない点は見逃せません。
そして今年度初めて公表された進学者データが、これらの合格実績の「実態」を裏付けました。GMARCH以上の大学に実際に進学した生徒は卒業生の25.9%——4人に1人以上が難関大学に進学しています。5年前の12.3%から2倍以上に伸びており、豊島高校の進路実績が合格者数だけでなく、実際の進学先のレベルでも着実に向上していることが確認できました。
こうした成長を支えているのが、1年次の「みらい会議」に始まる段階的な進路指導と、GW・夏・冬・春の年間を通じた講習体制、そして3年間にわたる探究活動です。加えて、立教大学・法政大学・東京理科大学などへの指定校推薦枠も確保されており、一般入試と推薦の両面から進路実現を支える体制が整っています。
GMARCHや日東駒専というボリュームゾーンの拡大と、早慶上理・難関国公立への合格者の定着——この2つが同時に進んでいることが、豊島高校の今の最大の強みです。

<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・豊島高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/toshima-h/

