「志望校を決めたのは高校3年生の夏でした。家を引っ越して通学するのが大変になった時期でしたが、模試の結果を見つつ、青稜の先生からも『狙える』と勧められたのが決め手になりました」
──東京大学理科一類に進んだO.R.さんは、そう振り返ります。制服をリニューアルしたり自動販売機を設置したり、学校自体がどんどん新しいことに挑戦していて、生徒もその影響を受けていたと。
「『厳しければ志望校を下げればいい』とも考えましたが、そのまま目標を変えなくて良かった。一緒に勉強した仲間の存在もあって、大学受験を乗り越えることができたと思います」。
青稜高等学校は、品川区の下神明駅から徒歩1分に校舎を構える中高一貫の共学校です。近年は早慶上理に現役100名超、GMARCHに300〜400名規模の合格者を送り出す進学校でありながら、デザイナー藤原ヒロシによる制服リニューアルやSDGsの企業連携授業、修学旅行でポーランド・アウシュビッツを訪問するプログラムなど、「進学校」の枠に収まらない挑戦を続けています。
この記事では、都立上位校を第一志望に考えている受験生・保護者の方に向けて、青稜の併願優遇の仕組みから学校生活のリアルまでを一本にまとめました。内申基準は3科15 or 5科24と高めですが、その分だけ入学後に出会う仲間の学力層がそろいやすい。「もし都立に届かなかったら……」という不安を、「ここでも3年間しっかり戦える」という安心に変えるための情報をお届けします。
学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 青稜高等学校 |
| 所在地 | 東京都品川区二葉1-6-6 |
| 設立 | 1938年(青蘭商業女学校として創立) |
| 共学化 | 1995年(校名を「青稜」に改称、中学で男女募集開始)、1997年に高校も共学化 |
| 課程 | 全日制普通科・中高一貫(併設混合型) |
| 学期制 | 2学期制 |
| 週日数 | 6日制 |
| 校長 | 青田泰明(2020年就任・第11代) |
| 生徒数(高校) | 1学年約300〜430名(年度により変動) |
| 公式サイト | https://www.seiryo-js.ed.jp/ |
偏差値63——新宿・八王子東と並ぶ学力帯の進学校
青稜高校の偏差値は63です。都立でいえば新宿高校や八王子東高校と同じ水準にあたり、私立では明大世田谷や都市大等々力、拓大一(特進)などが近い位置にいます。
同じ偏差値帯の学校を見渡すと、以下のような顔ぶれが並びます。
| 偏差値 | 都立の例 | 私立の例 |
|---|---|---|
| 65 | 青山高校 | 法政大学、中大杉並、中央大附属、桐朋、明大中野 |
| 64 | 立川(普通科) | 錦城(特進)、城北、立教池袋、桜美林(国公立)、帝京大学 |
| 63 | 新宿、八王子東 | 青稜、明大世田谷、都市大等々力、拓大一(特進) |
| 62 | 小山台、竹早 | 芝浦工大附属、成蹊、國學院久我山、淑徳(特進選抜) |
| 61 | 国分寺、三田 | 國學院、北里大附属順天(英語・特進)、宝仙学園 順天堂大学系属理数インター(本科)、 東洋(特選)、淑徳巣鴨(選抜P)、安田学園(特S)、日大三(特進)、日大鶴ケ丘(特進) |
都立上位校の併願先として朋優学院(偏差値62〜68)や都市大等々力と比較されることが多い学校です。3校の中で青稜は「コースの細分化をせず、文理選択のみでシンプルに進む」点が特徴的。細かくコースを分けるよりも、生徒自身が主体的に進路を定めていくスタイルを好む受験生にとっては、この仕組みが合いやすいでしょう。
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下神明駅徒歩1分——3路線が使える品川区の好アクセス
青稜高校の最寄り駅は東急大井町線「下神明」駅で、改札から校舎まで徒歩わずか1分です。さらにJR京浜東北線・りんかい線の「大井町」駅からは徒歩7分、JR横須賀線の「西大井」駅からは徒歩10分。計3駅・3路線が使えるため、品川区・大田区はもちろん、横浜方面や埼玉方面からも無理なく通学できます。
大井町駅はJR京浜東北線で品川まで1駅、東急大井町線で自由が丘・二子玉川方面へも一本。りんかい線を使えば新宿・池袋方面にもアクセスできるので、都内でもトップクラスに通学しやすい立地です。神奈川県の受験生にも併願先として選ばれやすいのは、このアクセスの良さが大きな理由です。
校風——「やるときはきちんとやり、緩むときは目いっぱい緩む」メリハリの文化
青稜は「Change(変化)・Challenge(挑戦)・Contribution(貢献)」の3つのCを合言葉にしています。ただしこの標語を壁に飾って終わりにしない点が、この学校のユニークなところです。
2020年に就任した青田泰明校長は、就任直後にデザイナーの藤原ヒロシに制服デザインを依頼。ブレザーの上からフードを出す「フーディースタイル」を正式に認めるという、従来の私立進学校では考えにくい制服に刷新しました。生徒からの「制服を変えてほしい」という声に応えたもので、校長自身が「制服を変えることで学校が大きく変わるメッセージを示せる」と語っています。
では実際に通った卒業生はどう感じているのか。武蔵野美術大学に進んだM.A.さんは青稜の校風を「やるときはきちんとやり、緩むときは目いっぱい緩む、というメリハリが自分に合っていた」と表現しています。もともと国公立を目指していたものの、在学中にファッションへの関心が芽生え、美大進学に方向転換。「過去に美大に進学した先輩が多くいて参考になったし、学習面のサポートも充実していた」と振り返ります。
慶應義塾大学文学部に進んだT.Y.さんは、青稜の校風をひと言で表すなら「文武両道」だと言います。ダンス部で毎日練習がある中でも成績を維持できたのは「Sラボをよく利用し、上手な時間の使い方を中学生の早い段階で身に付けることができた」からだそうです。
花王やグリコなど外部企業と連携したSDGs・ジェンダーに関するワークショップを授業に取り入れるなど、「社会とつながる学び」にも積極的。生徒自身が提案したアイデアが学校の制度や行事に反映されることもあり、受け身ではなく能動的に動ける生徒が伸びやすい環境です。
文理選択のみのシンプルな進路設計——「最難関講習」と「Sラボ」が両輪
青稜は中高一貫校ですが、高校からの入学者(外部進学生)も毎年受け入れています。高1の間は外部進学生だけのクラスで基礎を固め、高2から中学入学組(内部進学生)と混合クラスになります。
コースの細分化は行わず、高2で文系・理系に分かれるだけのシンプルな構成です。高3ではさらに選択科目が増え、志望大学に合わせた科目編成ができるようになります。「入学時点でコースを決めなくてよい」というのは、まだ将来の方向が定まりきっていない受験生にとっては安心材料です。
学習支援の柱は2つあります。ひとつは、チューター常駐の自習スペース「Sラボ」。放課後に予約不要でいつでも利用でき、わからないところを大学生チューターにすぐ質問できます。もうひとつが、難関大学志望者向けの「最難関講習」です。
卒業生の声にこの講習名が繰り返し登場するのが印象的で、一橋大学に進んだA.H.さんは
「基礎から演習まで幅広く学び、学習習慣が身に付いたのが最難関講習の一番の成果」
と語り、千葉大学薬学部に進んだK.S.さんも
「最難関講習で予習・復習などの勉強習慣を身に付けることができたのも大きかった」と振り返っています。
慶應義塾大学法学部に進んだS.K.さんは
「最難関講習は自分の勉強スタイルにピッタリで、質問があればすぐに答えていただいたり、小論文の添削なども快く受けてくださった」
と、講習だけでなく教員の個別対応の手厚さにも触れています。
このほか、定期試験の結果から指名制の基礎講習も実施されるため、学びこぼしを防ぐ仕組みも整っています。英語教育では、一定以上の英語力を持つ生徒を対象にPOP(Pull Out Program)という取り出し授業を実施。高校では英検準1級以上の希望者が対象で、帰国生に限らず一般生徒も参加できます。
ICU・ブリティッシュコロンビア大学に進んだK.Y.さんは「POPクラスで留学に必要なクリティカルシンキングやライティングの向上に役立った」と語っており、海外大学を視野に入れる生徒にとっても活きるプログラムです。
大学合格実績——東大・京大から医学部11名まで、卒業生302名の実力
青稜の進学実績は近年めざましい伸びを見せています。以下は現役合格者のみの数字です。
主要大学群別の合格者数(現役のみ)
| 2024年 | 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|---|
| 卒業生数 | 427人 | 352人 | 302人 |
| 国公立大学 | 57人(13.4%) | 37人(10.5%) | 43人(14.2%) |
| 早慶上理ICU | 102人 | 175人 | 135人 |
| GMARCH | 345人 | 406人 | 291人 |
国公立大学の内訳(主要校・現役のみ)
| 2024年 | 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | ─ | 1 | ─ |
| 京都大学 | ─ | ─ | 1 |
| 東京科学大学 | 2 | 1 | 3 |
| 一橋大学 | ─ | 3 | ─ |
| 横浜国立大学 | 5 | 6 | 10 |
| 千葉大学 | ─ | 3 | 3 |
| 北海道大学 | 7 | ─ | 1 |
| 東北大学 | 1 | ─ | 2 |
| 東京都立大学 | 8 | 2 | 2 |
| 横浜市立大学 | 3 | 6 | 6 |
| 医学部医学科(全体) | 2 | 2 | 11 |
私立大学の内訳(主要校・現役のみ)
| 2024年 | 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 34 | 52 | 44 |
| 慶應義塾大学 | 16 | 43 | 26 |
| 上智大学 | 20 | 15 | 17 |
| 東京理科大学 | 31 | 64 | 47 |
| 明治大学 | 88 | 106 | 104 |
| 青山学院大学 | 49 | 75 | 56 |
| 立教大学 | 51 | 62 | 44 |
| 中央大学 | 61 | 65 | 37 |
| 法政大学 | 73 | 84 | 38 |
3年間を通して見ると、いくつかの注目すべき動きがあります。
横浜国立大学が2026年度に10名合格と過去最多クラスの成績を記録しました。横浜方面からの通学生が多いこの学校ならではの傾向です。
さらに医学部医学科は2024年の2名から2026年に11名と大幅に増加。国公立医学部(新潟大・佐賀大・防衛医大)に加え、私立医学部でも東邦大・国際医療福祉大・日大などに合格者を出しています。富山大学医学部に進んだM.H.さんは
「共通テストの結果が振るわず志望校を変更せざるを得なくなったとき、青稜の先生は『丸山君なら絶対医者になれる』と力強く励ましてくれました」
と語っており、医学部を目指す環境が着実に育ってきていることがうかがえます。
私立大学では明治大学が3年連続で100名前後の合格者を出しており、安定した強さです。2025年度は早稲田52名・慶應43名・理科大64名と大きく跳ね上がり、卒業生352名に対して早慶上理だけで175名という数字を叩き出しました。2026年度は卒業生がさらに少ない302名で、依然として高い水準を保っています。
生徒が動かす行事——青稜祭・体育大会・沖縄 or アウシュビッツの修学旅行
青稜の行事は生徒主導で企画・運営される点が特徴です。
青稜祭(文化祭)は毎年9月下旬に2日間で開催されます(2025年度は9月28日が一般公開日)。公式サイトには「生徒一人ひとりの個性と自主性が花開く青稜祭。毎年、アッと驚く企画が登場します」と紹介されており、学校見学の一環として来場することも可能です。
体育大会は5月下旬に開催(2025年度は5月27日)。青稜祭や合唱コンクールと並ぶ「青稜の大行事」のひとつで、学年を超えた絆づくりの場になっています。
高1では全員参加の自然教室(合宿)があります。「自ら学び、自ら考え、主体的に判断する能力を育成する」をモットーに、大自然の中で集団生活を送りながら信頼関係や思いやりの気持ちを育み、青稜のカラーに染まっていくプログラムです。
そして青稜の行事で最もインパクトがあるのが、高2の修学旅行。行き先は「沖縄」か「ポーランド・アウシュビッツ」の選択制です。いずれも平和教育を軸に据えた構成で、沖縄コースではガマやひめゆりの塔、平和祈念公園、米軍基地の見える嘉数高台公園などを訪問し、戦争が過去のものではなく今も続いている影響を現地で学びます。離島でのマリンレジャーや伝統工芸体験も用意されています。
ポーランド・アウシュビッツコースは5泊7日(機中2泊)で、アウシュビッツの訪問に加えてクラクフ市街散策、シンドラーの工場見学、ウィーンでのシェーンブルン宮殿や美術史美術館の見学、現地学生との交流会など、歴史と文化を横断する濃密な旅程です。「簡単には答えが見いだせない難しい諸問題を、事前学習を通じて学び、現地で紐解く」という学校の説明からは、知的好奇心と国際教育への本気度が伝わってきます。
ダンス部は全国1位、ボウリング部からプロが3人——部活実績がすごい
青稜の部活動は「進学校の部活」という枠を超えた実績を残しています。公式サイトに掲載されている主な成績を整理します。
- ダンス部は全国大会の常連です。全日本中学校高等学校ダンスドリル競技大会2024でDRILL POM部門1位、HIPHOP女子部門Large編成1位を獲得。全国高等学校ダンスドリル冬季大会でもDRILL POM部門small編成1位やHIPHOP女子部門で上位に入るなど、毎年複数の部門で全国トップクラスの成績を収めています。
- ボウリング部は全国大会に個人出場するほか、東京都高等学校対抗選手権大会ペアで入賞を重ねています。2023年4月には卒業生の小野寺由君がプロテストに合格し、部活出身者として3人目のプロボウラーが誕生しました。
- 競技かるた部も全国レベルで、全国高校小倉百人一首かるた選手権大会(団体戦)ベスト8、個人戦でD級優勝や全国競技かるた学生選手権大会(E級)準優勝などの実績があります。府中白妙会結成30周年記念全国競技かるた府中大会ではC級優勝も。
- 男子ソフトテニス部は関東団体の東京都予選5位、インターハイ団体の東京都予選5位に加え、私学大会の団体戦ベスト16・個人戦ベスト8(全国私学大会出場)と、着実に上位進出を果たしています。女子ソフトテニス部も関東選手権大会でペア優勝、東京都代表として全日本私立高等学校選抜大会に出場する強さです。
- 男子バスケットボール部は令和6年度の東京都高等学校総合体育大会兼全国大会東京都予選でベスト32まで勝ち上がり、関東支部私学大会では準優勝。
- 吹奏楽部は日本管楽合奏コンテストで高校A部門優秀賞、東京都高等学校アンサンブルコンテストで金管8重奏金賞・打楽器7重奏銀賞、都大会吹奏楽コンクールでA組銀賞/C組銅賞など、幅広い編成で結果を出しています。
文化部では鉄道自動車部のペーパージオラマグランプリ大賞・金賞(3年連続)、全国高等学校鉄道模型コンテスト理事長特別賞・ベストムービー賞(5年連続上位入賞中)という実績も光ります。箏曲部は全国高等学校総合文化祭に東京都合同チームとして出場し、中央大会出場の実績あり。囲碁・将棋部は東京都高校総文祭将棋大会で女子の部4位、関東地区文化連盟将棋大会で女子の部3位(関東大会出場)など、こちらも全国レベルです。
全体として、青稜の部活は「勉強との両立」を明確に打ち出しています。月・水曜日を完全オフにしている部もあり、部活動に没頭しすぎて勉強が疎かになるという心配が少ない設計です。慶應文学部に進んだT.Y.さんは
「ダンス部は毎日練習があり非常に熱心な部活動でしたが、それでも成績を維持できたのは青稜の勉強環境のおかげ」
と語っています。
「支えてくれる安心感があったから、自分のペースで受験を乗り切れた」——校舎と学習環境
青稜の校舎は2014年に新校舎が竣工し、明るく開放感のある造りです。敷地自体はコンパクトですが、道路を挟んだ向かい側にある品川区の公共施設内のグラウンドやテニスコートを利用できるため、体育や部活動のスペースは確保されています。プールは校内にはなく、水泳部は品川区営の施設を借りて活動しています。
CAI教室や調理室など特別教室も整備されており、自習スペースの「Sラボ」はチューター常駐で放課後すぐに利用可能。学校周辺は住宅街で落ち着いた環境のため、授業後にそのまま自習して帰るという生活リズムを作りやすい立地です。
卒業生の声で繰り返し出てくるのが、教員の「距離の近さ」です。慶應法学部に進んだS.K.さんは
「面談では志望校に必要な学力を具体的に教えてくださったり、一緒に勉強計画を考えてくださったりして、常に応援していただきました」
と語り、一橋大学に進んだA.H.さんも
「勉強の進捗状況や精神的状態まで気にかけていただくなど、手厚いサポートを提供していただきました」
と振り返っています。先生が生徒と一緒に走ってくれるこの距離感は、大規模なマンモス校にはない青稜ならではの強みといえます。
食堂はありませんが、パンや軽食の販売があります。給食はないため弁当持参が基本です。
年間費用と就学支援金
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 220,000円 |
| 授業料(年額・月納) | 498,000円 |
| 施設費 | 150,000円 |
| その他(教育充実費等) | 170,400円 |
| 初年度合計 | 1,038,400円 |
※2年次・3年次の進級時には施設費として各120,000円が別途必要です。
※上記のほかに制服代、指定品代、旅行積立金などがかかります。
国の就学支援金制度を利用すると、世帯年収に応じて月額9,900〜33,000円の支給を受けられます。東京都在住の場合は東京都の授業料軽減助成制度も併用可能です。実質的な授業料負担が大きく軽減されるため、出願前に確認しておくことをおすすめします。
2026年度 併願優遇の基準——英検加算は「2級以上」に変更、要注意
青稜高校の併願優遇入試(一般入試B)は、調査書の内申点が基準を満たしていれば、当日の試験結果と合わせて総合的に合否を判定する方式です。過去の実績を見ると、内申基準を満たした受験者はほぼ全員が合格しており、実質的には確約型に近い運用がされています。
内申基準(昨年:2026年度の基準・中3の2学期)
| 基準パターン | 必要な内申点 |
|---|---|
| 3科(英・数・国) | 合計15 |
| 5科(英・数・国・社・理) | 合計24 |
※いずれか一方を満たせばOK。
※在籍中学校が認定した成績に限る。
※2期制の場合は中間期の各学校が証明する成績。
英検加算
英検2級以上を取得している場合、5科の合計に1点を加算できます。
ここで注意してほしいのは、2025年度までは「英検準2級以上で加算」だった条件が、2026年度は「英検2級以上」に引き上げられている点です。準2級では加算されないため、英検の加算を見込んでいた受験生は基準を再確認してください。
出願の流れ
- 入試相談(2025年12月15日〜):中学校の先生を通じて青稜側と出願条件の確認を行う必要があります。受験生本人や保護者ではなく、在籍中学校の教職員が行う手続きです。
- 出願:入試相談完了後、所定の期間内にWeb出願。
- 試験当日:3科(英・数・国)の学力試験を受験。
- 合否判定:調査書(内申点)と当日の試験結果を総合的に判定。
併願先の制限と延納
併願校に制限はなく、国公立・私立を問わずどの高校とも併願が可能です。これは他の併願優遇校と比べても自由度が高いポイントです。
入学金の延納は、お住まいの都県の公立高校の合格発表日の翌日まで認められます(二次募集は除く)。都立高校の場合は3月上旬が一般入試の合格発表ですので、都立の結果を見届けてから入学を決定できます。
なお、出願期間の締め切り前に青稜より志望順位の高い高校に合格した場合は、出願しなくてかまいません(電話連絡も不要)。
この学校が合う受験生、合わない受験生
青稜は「勉強も行事も部活もバランスよく」というタイプの受験生に向いています。コースの細分化がないため、高1の時点でがちがちに進路を決めたくない人、まだ文系か理系かも迷っている人が、焦らず自分のペースで方向を定めていける設計です。
千葉大薬学部に進んだK.S.さんのように
「先生のアドバイスで当初考えていなかった慶應も受験し、結果として本命への弾みがついた」
という柔軟な進路指導も、この学校ならではでしょう。中高一貫生と高2から合流するため、内部生から刺激を受けながら視野を広げたい人にとっても良い環境です。通学面では、下神明駅徒歩1分・大井町駅徒歩7分という立地は都内屈指のアクセスの良さで、神奈川県側からの通学にも無理がありません。
一方で、「入学時点から最難関大学に特化したカリキュラムでガンガン追い込みたい」というタイプにはやや物足りなさを感じるかもしれません。コース別の到達目標が明確に分かれている朋優学院や、管理型で進学指導を徹底する都市大等々力と比べると、青稜は生徒の自主性に委ねる部分が大きい学校です。自分で計画を立てて学習を進められるタイプには最適ですが、手厚いレールに乗りたい受験生には合わないこともあります。
また、校舎の敷地がコンパクトである点、食堂がない点、プールが校外利用である点は、施設面を重視する受験生にとっては事前に確認しておきたいポイントです。
「挑戦する校風に後押しされて目指した高み」——まとめに代えて
1938年に女子商業学校として産声を上げた青稜は、共学化、校名変更、制服リニューアル、企業連携授業と、時代に合わせて自らを変え続けてきた学校です。その根底にあるのは「社会に貢献できる人間の育成」という建学の精神であり、それを現代の言葉に翻訳したのが「Change・Challenge・Contribution」の3Cです。
進学実績の伸びは目を見張るものがありますが、それは「管理を強める」のではなく「生徒が自走できる環境を整える」というアプローチの結果です。Sラボのチューター体制、最難関講習、基礎講習の指名制、POPによる英語取り出し授業──いずれも「やらされる」のではなく「自分から使いに行く」仕組みとして設計されています。
東京大学に進んだO.R.さんの言葉が印象的です。「挑戦者の気持ちで大学受験に臨めたのは青稜の校風のおかげです」。都立上位校を第一志望にしている受験生にとって、青稜は「もしものとき」に安心して進学できる学校であると同時に、「ここで3年間過ごしたからこそ届いた」と思わせるだけの中身を持った学校です。まずは学校見学(予約不要・随時受付)で、校舎の雰囲気と生徒の表情を自分の目で確かめてみてください。
<参照元>
本ページ内の情報やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各高校の最新データをご確認ください。
・青稜中学校・高等学校公式サイト https://www.seiryo-js.ed.jp/




