【2025年】都立青梅総合高校の進路・大学進学実績（国公立・私立）

都立青梅総合高校は「自分でつくる、自分の未来」をモットーに、生徒一人ひとりの個性と将来の目標に合わせた教育を行っている総合学科高校です。2025年3月に卒業した生徒226名の進路状況と、過去3年間の進学実績の推移をご紹介します。

なお、本記事で紹介する大学進学実績は、青梅総合高校公式ホームページの記載に基づき、実際の進学者数（合格者数ではない）を基準としています。これにより、生徒たちが実際に選択した進路の実態をより正確に把握できます。

都立青梅総合高校の進路状況｜2025年3月卒

進路結果一覧

2025年3月の卒業生226名は、それぞれが3年間の学びを通じて見つけた自分の道へと歩み始めました。全体の進路状況は以下の通りです。

進路分類	人数	割合
大学	140名	61.9%
短期大学	7名	3.1%
専門学校	62名	27.4%
就職	7名	3.1%
その他（進学準備等）	10名	4.4%
合計	226名	100.0%

大学進学者が全体の約62%を占める一方で、専門学校進学者も約27%と高い割合を示しています。これは総合学科の特色を活かし、多様な分野への関心を育む同校の教育方針が反映された結果といえるでしょう。就職を選択した生徒も含め、それぞれが自分に合った進路を実現していることがうかがえます。

🎓 大学を見据えて高校を選ぶなら…学習習慣の強化も大切です
偏差値や倍率から志望校を考えるのはとても大切ですが、実際に合格をつかむには中学生のうちからの学習習慣もカギになります。高校受験を控える方に向けて、Z会・スタサプの特徴や使い方、両立のコツなどをまとめた記事をご用意しています。ご家庭での対策にぜひご活用ください。
👉 スタサプは中学生におすすめ？評判・料金・活用法を解説
👉 Z会タブレットコースの特徴と口コミ｜難関校対策にも対応
👉 Z会とスタサプどっちがいい？中学生向け徹底比較
👉 ”オンライン家庭教師”コースもある個別指導のWAMってどんなサービス？
👉 【文科省調査】中学生の勉強時間はどのくらい？平均と目標の差とは
👉 部活と勉強は両立できる？先輩たちの工夫と学習法を紹介

都立青梅総合高校の主な進学大学別人数｜2025年3月卒

大学進学を選択した140名の生徒たちの進学先を、難易度別の大学群に分けて詳しく見ていきます。

国公立大学（浪人生含む）

国公立大学への進学者は1名でした。進学先は静岡県立農林環境専門職大学で、同校の農業・環境系の学習を活かした進路選択となっています。

大学名	進学者数
静岡県立農林環境専門職大学	1名
合計	1名

早慶上理ICU（最難関私立大学）

最難関私立大学群への進学者は1名で、東京理科大学への進学を実現しました。過去には2022年に早稲田、2023年に慶應義塾・上智への進学者を輩出しています。

大学名	進学者数
東京理科大学	1名
合計	1名

GMARCH（難関私立大学）

GMARCH（学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政）への進学者は5名でした。中央大学と法政大学への進学が中心となっています。

大学名	進学者数
明治大学	1名
中央大学	2名
法政大学	2名
合計	5名

成成明学獨國武（準難関私立大学）

準難関私立大学群では、成蹊大学への進学者が3名と最も多く、合計5名が進学しています。

大学名	進学者数
成蹊大学	3名
合計	3名

日東駒専（人気中堅私立大学）

日東駒専（日本・東洋・駒澤・専修）への進学者は5名で、日本大学と東洋大学がそれぞれ2名ずつとなっています。

大学名	進学者数
日本大学	2名
東洋大学	2名
専修大学	1名
合計	5名

四工大＋東農大（理系大学）

理系分野で定評のある四工大と東京農業大学への進学者は6名でした。特に東京農業大学への進学者が4名と多く、同校の農業・環境系教育の成果が表れています。

大学名	進学者数
工学院大学	1名
東京電機大学	1名
東京農業大学	4名
合計	6名

文東立松産玉武（準中堅私立大学①）

文東立松産玉武（文教・東京経済・立正・二松学舎・産業能率・玉川・武蔵野）への進学者は16名と多く、特に東京経済大学への進学者が12名を占めています。

大学名	進学者数
東京経済大学	12名
立正大学	2名
武蔵野大学	2名
合計	16名

大東亜帝国（準中堅私立大学②）

大東亜帝国（大東文化・東海・亜細亜・帝京・國士舘）への進学者は19名で、帝京大学への進学者が9名と最も多くなっています。

大学名	進学者数
大東文化大学	2名
東海大学	1名
亜細亜大学	6名
帝京大学	9名
國士舘大学	1名
合計	19名

女子大

女子大学への進学者は11名で、実践女子大学への進学者が8名と大半を占めています。

大学名	進学者数
共立女子大学	1名
駒澤女子大学	2名
実践女子大学	8名
合計	11名

芸術・スポーツ大

芸術・スポーツ系大学への進学者は1名で、武蔵野美術大学への進学を実現しています。総合学科の多様な選択科目を通じて芸術分野への関心を深めた結果といえるでしょう。

大学名	進学者数
武蔵野美術大学	1名
合計	1名

都立青梅総合高校の現役生の大学群別進学者数の推移｜2023年～2025年

過去3年間の主要大学群への進学実績の推移を見ることで、同校の進学指導の傾向や成果を把握できます。

主要大学群への進学者数推移

大学群	2025年3月	2024年3月	2023年3月
国公立大学	1名（0.4%）	3名（1.5%）	4名（1.7%）
早慶上理ICU	1名（0.4%）	0名（0.0%）	2名（0.8%）
GMARCH	5名（2.2%）	4名（1.7%）	3名（1.3%）
成成明学國武	3名（1.3%）	6名（2.6%）	6名（2.6%）
日東駒専	5名（2.2%）	13名（5.7%）	10名（4.3%）
四工大＋東農大	6名（2.7%）	9名（3.9%）	8名（3.4%）
文東立松産玉武	16名（7.1%）	11名（4.8%）	7名（3.0%）
大東亜帝国	19名（8.4%）	16名（7.0%）	19名（8.2%）
女子大	11名（4.9%）	13名（5.7%）	9名（3.9%）
芸術・スポーツ大	1名（0.4%）	5名（2.2%）	1名（0.4%）
その他大学	72名（31.9%）	55名（23.9%）	76名（32.8%）
大学合計	140名（61.9%）	155名（58.7%）	145名（62.5%）

比率は大学・短大・専門学校・就職・その他を含めた進路を母数（＝卒業生の数）としている

大学群別の推移分析

上位私立大学群の動向

• GMARCH：着実な増加傾向を示しており（2023年3名 → 2024年4名 → 2025年5名）、同校の学力向上と進学指導の充実が成果として表れています。
• 早慶上理ICU：少数ながら進学者を輩出しており、最難関大学への挑戦意欲が維持されています。
• 成成明学國武：3～6名で安定しており、準難関私立大学として一定の人気を保っています。

中堅私立大学群の動向

• 日東駒専：年度による変動が大きく（2023年10名 → 2024年13名 → 2025年5名）、生徒の志向の変化や他大学群への分散が見られます。
• 文東立松産玉武：大幅な増加傾向が顕著で（2023年7名 → 2024年11名 → 2025年16名）、中堅私立大学の中でも特に注目されている大学群となっています。
• 大東亜帝国：16～19名で安定しており、一定の支持を得ている大学群です。

専門・特色系大学群の動向

• 四工大＋東農大：6～9名で推移しており、理系志向の生徒に安定的に選ばれています。特に東京農業大学への進学者が多いことは、同校の農業・環境系教育の特色と合致しています。
• 女子大：9～13名で安定しており、女子生徒の進路選択肢として定着しています。
• 芸術・スポーツ大：年度による変動はありますが、総合学科の多様な学習を活かした進路として継続的に選択されています。

全体の傾向

• その他大学：最も多くの生徒が進学する分野で、2025年は72名（31.9%）と全大学進学者の約3分の1を占めています。これは総合学科の特色を活かし、幅広い分野への関心と進路選択が行われていることを示しています。
• 国公立大学：減少傾向にありますが（2023年4名 → 2025年1名）、これは私立大学志向の高まりや進路選択の多様化を反映していると考えられます。

都立青梅総合高校の3年間の教育・進路指導プログラム

青梅総合高校では、「自分でつくる、自分の未来」という理念のもと、3年間を通じて体系的なキャリア教育を実施しています。各学年での取り組みを詳しく見ていきましょう。

1年次：自己理解「チャレンジする夢を見つける」

1年次では、自分自身を見つめ直し、将来への興味・関心の芽を育てることに重点を置いています。

主な取り組み

• フレッシュマンキャンプ：入学直後の宿泊研修で仲間づくりと高校生活への適応
• 職業人の話：様々な分野で活躍する社会人から直接話を聞く機会
• 金銭基礎教育：社会人として必要なお金の知識を学習
• 上級学校見学会・農業講演会：大学や専門学校の見学、農業分野の専門的な学習
• 地域で働く方のお話：地域社会とのつながりを意識した職業理解
• ライフプラン作成・発表会：将来設計を具体的に考え、発表する力を育成

学習活動の特色

• 読書活動を通じた読書習慣の確立と読書レポート作成
• マインドマップ講習による思考整理能力の向上
• 自己表現能力とコミュニケーション能力の基礎づくり

2年次：自己伸張・鍛錬「夢にチャレンジする力をつける」「社会の中の自分を意識する」

2年次では、より具体的な進路について考え、実際の体験を通じて理解を深めることを目指します。

主な取り組み

• 模擬授業・入試科目ガイダンス：大学での学びを体験し、入試への準備を開始
• ビブリオバトル：本の魅力を伝える活動を通じた表現力向上
• オープンキャンパス参加：夏休みを利用した上級学校の見学
• インターンシップ（希望者）：実際の職場での体験学習
• ドイツボッパルト短期交換留学：国際的な視野を広げる海外体験
• 修学旅行：仲間との絆を深めながら見聞を広げる

特色ある教育内容

• 少人数・体験型授業の充実による深い学びの実現
• 分野別ガイダンスによる専門分野への理解促進
• 2年次選択科目の決定に向けた丁寧な面談指導

3年次：自己決定「夢にチャレンジする」「社会の中で自分を活かす」

3年次では、具体的な進路決定に向けた実践的な指導を行い、卒業研究を通じて探究心を深めます。

主な取り組み

• 個別ガイダンス・模擬面接：一人ひとりの進路に応じたきめ細かい指導
• 志望理由書ガイダンス・作成指導：自分の思いを的確に表現する力の育成
• 小論文指導：論理的思考力と文章表現力の向上
• 学校説明会（大学・専門学校・就職）：多様な進路選択肢の提供
• 卒業研究の完成・発表：3年間の学びの集大成として研究を完成させる
• 主権者教育・金融教育講演会：社会人として必要な知識の習得

卒業研究の意義

卒業研究は同校教育の大きな特色の一つです。生徒は自分で設定したテーマについて1年間をかけて研究を行い、論文作成と発表を通じて探究心やプレゼンテーション能力を磨きます。この経験は大学進学後の学習や社会人として活躍する際の基礎となる重要な学びです。

全学年共通の取り組み

継続的な学習支援

• 読書活動：全学年を通じて読書習慣の確立と読書レポート作成
• 情報活用学習：新聞・雑誌・書籍を活用した課題解決学習
• 外部模試・検定：英検・GTECなどによる客観的な学力把握
• 学力テスト分析説明会：定期的な学力分析と学習方法の改善

青梅総合の多様な進路で見つける「自分だけの未来」

都立青梅総合高校は、総合学科の特色を活かした幅広い選択科目と充実したキャリア教育により、生徒一人ひとりが自分に合った進路を実現しています。2025年3月卒業生の進路実績を見ると、大学進学から専門学校、就職まで多様な選択肢があり、どの道を選んでも3年間の丁寧な指導により自信を持って歩んでいけるよう支援されていることがわかります。

特に注目すべきは、GMARCHレベルへの進学者数の着実な増加と、文東立松産玉武クラスへの進学者数の大幅な伸びです。これは同校の「考えさせる授業」の展開と、体系的なキャリア教育の成果といえるでしょう。

「自分でつくる、自分の未来」という理念のもと、生徒たちは100講座以上の選択科目から自分だけの時間割を作成し、卒業研究を通じて探究心を深めながら、それぞれが描く未来に向かって着実に歩みを進めています。

この高校の先輩たちに続くなら、まずは“入試本番の傾向”を知ろう

進学実績に刺激を受けた今、次は“自分の番”です

＜参照元＞
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・青梅総合高校公式サイト　https://www.metro.ed.jp/omesogo-h/