東京都小平市仲町に所在する都立小平高等学校(通称:こだ高)は、昭和38年(1963年)の開校から60年以上の歴史を持つ伝統校です。普通科と外国語コースを設置し、国際理解教育に力を入れながら、学習と部活動を高いレベルで両立させる教育環境が特徴です。
「Independence(自主)」「Sincerity(誠実)」「Intelligence(英知)」を校訓に掲げ、グローバルな視野を持つ人材育成に取り組んでいます。近年は国公立大学や難関私立大学への合格者を安定して輩出し、特にGMARCHなどの準難関私立大学への合格実績が向上しています。
この記事では小平高校の偏差値や入試倍率といった受験に欠かせない情報から、大学合格実績や部活動、学校行事、校風の特徴まで、受験生や保護者の方が気になるポイントをわかりやすくまとめています。
「小平高校ってどんな雰囲気?」「外国語に強い?」「どんな進学実績があるの?」といった疑問にもお答えします。都立小平高校の受験を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
都立小平高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
- みんなの高校情報:59(東京157位、都立34位)
- 市進教育グループ(80%合格基準):57(都立32位)
- V模擬(60%合格基準):55(東京177位、都立30位)
小平高校の入学難易度(偏差値)は上記サイトによると普通科、外国語コースともに55~59になります。GMARCHや早慶上理への合格実績から、都立高校の中では比較的難易度が高い部類に入っています。進学実績や国際教育の特色から、多摩地区の中堅~上位校に位置づけられています。
入試倍率推移
年度 | 校長会調査時倍率 | 応募倍率(推薦) | 応募倍率(一般) | 最終応募倍率(一般) | 受検倍率(一般) | 合格倍率(一般) |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | ・普通:1.38倍 ・外国語:0.74倍 | ・普通:2.10倍 ・外国語:1.54倍 | ・普通:1.39倍 ・外国語:1.14倍 | ・普通:1.41倍 ・外国語:1.23倍 | ・普通:1.31倍 ・外国語:1.13倍 | ・普通:1.28倍 ・外国語:1.09倍 |
2024年 | ・普通:1.46倍 ・外国語:1.18倍 | ・普通:2.00倍 ・外国語:2.54倍 | ・普通:1.38倍 ・外国語:1.98倍 | ・普通:1.40倍 ・外国語:1.84倍 | ・普通:1.28倍 ・外国語:1.70倍 | ・普通:1.26倍 ・外国語:1.67倍 |
2023年 | ・普通:1.26倍 ・外国語:1.41倍 | ・普通:1.63倍 ・外国語:1.25倍 | ・普通:1.26倍 ・外国語:1.41倍 | ・普通:1.26倍 ・外国語:1.41倍 | ・普通:1.25倍 ・外国語:1.41倍 | ・普通:1.22倍 ・外国語:1.36倍 |
普通科の倍率推移
普通科は3年間で緩やかな上昇傾向にあり、特に推薦入試の人気が高まっています。
- 一般入試応募倍率:1.26倍(2023年)→1.38倍(2024年)→1.39倍(2025年)
- 推薦入試応募倍率:1.63倍(2023年)→2.00倍(2024年)→2.10倍(2025年)
- 最終合格倍率:1.22倍(2023年)→1.26倍(2024年)→1.28倍(2025年)
外国語コースの倍率推移
外国語コースは年度によって変動が大きく、2024年にピークを迎えた後、2025年は大きく減少しています。
- 一般入試応募倍率:1.41倍(2023年)→1.98倍(2024年)→1.14倍(2025年)
- 推薦入試応募倍率:1.25倍(2023年)→2.54倍(2024年)→1.54倍(2025年)
- 最終合格倍率:1.36倍(2023年)→1.67倍(2024年)→1.09倍(2025年)
倍率トレンドの特徴
- 普通科の安定した人気:普通科は3年間を通じて安定した人気を保ち、特に推薦入試において競争率が年々上昇しています。2025年の推薦入試応募倍率は2.10倍と、過去3年で最も高くなっています。
- 外国語コースの変動:外国語コースは2024年に著しく倍率が上昇し、特に推薦入試では2.54倍という高い競争率を記録しました。しかし2025年には全ての指標で倍率が下降し、一般入試合格倍率は1.09倍まで低下しています。
- 男女合同定員化の影響:2024年からの男女合同定員化が導入されたことにより、受験動向に変化が生じた可能性があります。特に2024年の外国語コースの倍率上昇はこの制度変更と関連している可能性があります。
- 私立高校授業料無償化の影響:2024年に東京都が発表した私立高校授業料の実質無償化政策は、2025年入試の倍率に影響を与えた可能性があります。特に外国語コースの倍率低下には、この政策により私立高校への進学を選択する受験生が増えた影響が考えられます。
全体として、小平高校は安定した人気を維持しつつも、教育政策の変更や社会環境の変化による影響を受けていることがデータから読み取れます。普通科の着実な人気の高まりと、外国語コースの需要変動が対照的な傾向を示しています。
都立小平高校の歴史と伝統
東京都立小平高等学校は、多摩地区の発展とともに誕生した高校です。昭和37年(1962年)11月に校名が決定され、翌年の昭和38年4月8日に第一回入学式が挙行されました。第1回生として男子163名、女子163名が入学し、小平高校の歴史がスタートしました。
開校当初は学校群制度が実施されており、東京都立久留米高等学校とともに76群を組んでいました。その後、施設の拡充が進み、昭和43年に体育館、昭和45年にはプールが完成しました。平成5年(1993年)には時代の変化に対応するため、普通科に外国語コース2クラスを設置。国際理解教育に力を入れる現在の学校の特色が形作られるきっかけとなりました。
平成8年(1996年)6月には現在の特徴でもある吹き抜けのある明るい新校舎が落成。以降も改革を続け、平成17年度と平成24年度には東京都教育委員会より重点支援校の指定を受け、国際理解教育やグローバル人材の育成に一層力を入れています。
創立50周年を迎えた平成24年(2012年)12月には記念式典が挙行され、現在は「Global Education Network20」「海外学校間交流推進校」の指定校として国際理解教育を推進。さらに令和6年度(2024年度)からは「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」採択校となり、情報・数学教育やICTを活用した文理横断的・探究的な学びの強化にも取り組んでいます。
都立小平高校の立地と最寄り駅、周辺環境
最寄り駅からのアクセス
都立小平高校は東京都小平市仲町112に位置し、複数の路線からアクセス可能な好立地にあります。最寄駅からのアクセス方法は以下の通りです。
住所 | 東京都小平市仲町112 |
---|---|
最寄り駅 | ・西武新宿線 小平駅 徒歩10分 ・西武多摩湖線 青梅街道駅 徒歩10分 ・JR武蔵野線 新小平駅 徒歩20分 |
バスでのアクセスも可能で、西武バスの武蔵小金井駅発、小平駅南口行きの路線で「仲町」バス停で下車すると徒歩5分でアクセスできます。
周辺環境
小平市は東京都の多摩地区に位置し、玉川上水や野火止用水などの水辺環境に恵まれた緑豊かな地域です。学校周辺には市の複合施設「なかまちテラス」(図書館と市民活動支援センター)があり、学習環境も充実しています。また小平市役所や小平第一中学校も近隣にあり、公共施設へのアクセスも良好です。
青梅街道や緑川通り沿いには商業施設も点在し、学生生活に必要な環境が整っています。小平市全体が住宅地として発展してきた歴史があり、落ち着いた住環境の中で学業に専念できる環境といえるでしょう。
学校周辺は比較的平坦な地形で自転車通学も多く、多摩地区を中心に広範囲から生徒が通学しています。出身中学地域のデータによると、小平市内はもちろん、東大和市、武蔵村山市、東村山市、西東京市などから多くの生徒が通学しており、多摩地区の中核校としての役割を果たしています。
都立小平高校の校風と教育方針
校訓
小平高校は創立以来、以下の校訓を掲げ、人格を尊重し、個性及び創造力豊かで活力にあふれた、社会に貢献する人間を育成することを目指しています。
校訓 | 英語表記 | 意味 |
---|---|---|
自主 | Independence | 自らすすんで積極的にとりくむ |
誠実 | Sincerity | 真心をもってやりとおす |
英知 | Intelligence | 深くすぐれた知性を養う |
松永今日子校長は「生徒が自ら考え、行動することで、学習活動においては深い学びの達成、行事や部活動等においては、リーダーシップの育成と協働意識や共感性の涵養を推進している」と述べており、これらの校訓が日常の教育活動の基盤となっていることが伺えます。
教育目標
小平高校の教育目標は、急速に変化する社会環境の中で、特に科学技術の進歩やグローバル化が加速している現状を踏まえたものとなっています。国際理解教育を中心に、理系文系の垣根を超えた教養主義に基づく教育活動を通じ、将来、国際社会においても貢献できるグローバルな視野を持つ人材の育成に取り組んでいます。
特に「確かな学力、豊かな心、健やかな体」のバランスのよい生徒を育成することを目指し、日本の伝統と文化を理解しつつ、世界に目を向けられる生徒を育てるための教育活動が展開されています。
特色ある教育活動
1. 国際理解教育
小平高校の最大の特色は充実した国際理解教育です。国際交流行事、語学研修等を通した体験活動を通して、将来国際社会において貢献できるグローバルな視野を持つ人材の育成に取り組んでいます。
国際交流プログラム | 内容 |
---|---|
海外修学旅行 | 2学年で実施、現地高校生・大学生との交流プログラムあり(2024年度台湾再開予定) |
アメリカ語学研修旅行 | 夏休みに16日間のホームステイをしながら現地校に通学。6月には交換プログラムとして米国から受入れも実施 |
交換留学生受入れ | 韓国、スリランカ、チェコ、タイ、オーストリアなど世界各国からの留学生を受入れ |
テンプル大学スキルアップセミナー | 夏休みに5日間、世田谷区のテンプル大学ジャパンキャンパスでの英語講座 |
KIES | Kodaira Intensive English Seminar。語学研修参加者向けの必修講座 |
トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省のプログラムを活用した留学制度。デンマーク、カンボジア、タンザニア、オーストラリアなどへの留学実績あり |
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2. 充実した英語教育
国際交流だけでなく、日常の英語教育も非常に充実しています。
- 外国語コースでは3年間で英語を20~31単位学習(普通科:18~27単位)
- 常勤JET教員2名とALT3名による年間700時間を超える英語授業
- 洋書が2万5000冊以上あり、多読を推進
- STP(Student-Teaching Project):1、2年生の3学期に生徒が教師役となって授業を実施
- オンライン英会話:2年生の英語授業で25分間×20回実施
- レシテーションコンテスト:1年生全員参加の英語スピーチ暗唱コンテスト
- 第2外国語:ドイツ語、フランス語、中国語、ハングル、スペイン語から選択可能
独自の校風
小平高校の校風は「学習と部活動の高いレベルでの両立」というキャッチフレーズに象徴されています。生徒の約90%が部活動に加入するという高い参加率は、学業だけでなく特別活動にも力を入れる学校の特色を表しています。
また、校内行事においても生徒の自主性が尊重され、合唱祭、文化祭、体育祭などの行事は生徒主体で運営されています。特に合唱祭ではアカペラでの合唱という伝統があり、集団での協働と個人の責任を学ぶ貴重な機会となっています。
東西2か所に吹き抜けのある明るい校舎からは、部活動、合唱祭、文化祭、体育祭などの活動に励む生徒たちの晴れやかな声、歌声、歓声が聞こえており、自由闊達で前向きな校風が育まれています。
都立小平高校の進路・進学実績
小平高校は「手作りの進路」をモットーに、1年次から3年次まで段階的で計画的な進路指導を行っており、近年は進学実績が着実に向上しています。2024年3月に卒業した59回生は4年制大学への進学率が94%に達し、国公立大学から難関私立大学まで幅広い合格実績を誇ります。
合格者の推移
過去5年間の大学群別合格者数(延べ人数)の推移です。特にGMARCHや早慶上理ICUへの合格者数が大幅に増加しています。
卒業年度 | 国公立大学 | 早慶上理ICU | GMARCH | 成成武國明 |
---|---|---|---|---|
2020年(55回生) | 6人 | 8人 | 72人 | 65人 |
2021年(56回生) | 3人 | 11人 | 99人 | 105人 |
2022年(57回生) | 9人 | 11人 | 142人 | 107人 |
2023年(58回生) | 21人 | 30人 | 140人 | 80人 |
2024年(59回生) | 10人 | 35人 | 201人 | 110人 |
2024年度の主な合格実績
国公立大学(10人)
- 東京外国語大学、お茶の水女子大学、東京農工大学(2人)、東京都立大学(3人)、茨城大学、山梨大学、川崎市立看護大学
難関私立大学(35人)
- 早稲田大学(16人)、慶應義塾大学(1人)、上智大学(15人)、東京理科大学(3人)
準難関私立大学(201人)
- 学習院大学(10人)、明治大学(28人)、青山学院大学(23人)、立教大学(53人)、中央大学(39人)、法政大学(48人)
中堅私立大学(110人)
- 成蹊大学(31人)、成城大学(12人)、武蔵大学(34人)、國學院大学(15人)、明治学院大学(18人)
進路指導の特徴
小平高校では生徒一人ひとりの適性や希望に合わせた進路指導を実施しています。特徴は以下の通りです。
- 1年次:自己理解と目標設定、進路の基礎知識習得、学問・職業研究
- 2年次:学部・学科研究、大学訪問、入試システム理解、受験準備
- 3年次:個人面談、各教科受験講習、模擬試験、小論文・面接指導
「ようこそ先輩」や「合格者座談会」など先輩の経験から学ぶ機会も豊富で、保護者向けのガイダンスも充実しています。こうした系統的な進路指導が、近年の進学実績向上につながっています。

都立小平高校のイベント・学校行事
主な年間行事
小平高校では年間を通じて多彩な行事が実施され、生徒の成長を様々な角度からサポートしています。以下は月ごとの主な学校行事です。
月 | 主な行事 |
---|---|
4月 | 入学式、対面式、課題テスト |
5月 | 前期生徒総会、芸術鑑賞教室、遠足、中間考査 |
6月 | 欅祭(合唱祭)、英検、ホームステイ受入 |
7月 | 期末考査、GTEC、国際交流 |
8月 | アメリカ語学研修旅行、テンプル大学スキルアップセミナー、部活動合宿 |
9月 | 欅祭(文化祭・体育祭)、課題テスト |
10月 | 修学旅行(2年生)、中間考査、英検 |
11月 | レシテーションコンテスト、後期生徒総会 |
12月 | 期末考査、GTEC、奉仕活動 |
1月 | 課題テスト |
2月 | ロードレース大会 |
3月 | 学年末考査、卒業式、卒業生講話 |
特色ある行事
欅祭(けやきさい)
小平高校では合唱祭、文化祭、体育祭を合わせて「欅祭」と呼んでいます。この行事は生徒の自主性が最も発揮される場であり、学校生活の大きな柱となっています。
合唱祭:6月に実施される合唱祭は小平高校の伝統行事で、全クラスがアカペラで合唱を披露します。伴奏なしで歌うことで一人一人の声が重要となり、クラスの団結力と協調性が試される行事です。合唱祭実行委員長は「成功した時の達成感や一体感はとても大きく、クラスの仲を深める大きなチャンス」と語っています。
文化祭:9月に開催される文化祭は、クラス展示や部活動の出し物、喫茶などの企画が行われる2日間の行事です。文化祭実行委員長によると、2023年度は4年ぶりに喫茶が復活し、完全版の文化祭となりました。各自の個性を存分に発揮できる場として、生徒たちに高く評価されています。
体育祭:文化祭に続いて開催される体育祭は、3学年を赤・青・黄団に分け、応援団を募り、各団で優勝を目指す競技大会です。体育祭実行委員長は「学年の隔たりなく交流できる最高のパフォーマンスを創り上げる場」と評価しています。体育委員が競技を選択し、一から体育祭を計画するという生徒主体の運営も特徴です。
レシテーションコンテスト
11月に実施されるレシテーションコンテストは、1年生全員が参加して英語のスピーチを暗唱し、表現力を競う校内コンテストです。クラス代表が体育館で決勝に臨み、英語力だけでなく表現力や度胸も鍛えられる機会となっています。第61期生のレシテーションコンテスト優勝者は「練習を通して英語力が身につき、大きな達成感を感じることができた」と語っています。
国際交流活動
小平高校の特色である国際理解教育の一環として、様々な国際交流活動が行われています。海外修学旅行(台湾)、アメリカ語学研修旅行、交換留学生の受入れなど、実際に異文化に触れる機会が豊富に用意されています。国際交流委員長は「委員会は自分たちで行事を企画運営していく、とても自主性の高い委員会」と語り、留学生との交流や文化体験を通じて国際感覚を養う貴重な場となっています。
都立小平高校の部活動や課外活動
運動部
小平高校には15の運動部があり、入学生の約90%が部活動に加入するという高い参加率を誇ります。各部活動は学業との両立を図りながら、都大会や全国大会を目指して日々練習に励んでいます。
運動部 | 活動日 | 主な実績 |
---|---|---|
野球部 | 火・水・金・土・日 | 全国高校野球西東京大会ベスト4(2005年・2009年)、ベスト8(2008年・2014年) |
女子テニス部 | 火・水・木・金・土・日 | 令和5年度都立対抗テニス大会第3位 令和5年度東京都立高等学校テニス選手権大会個人ダブルス第3位 |
ハンドボール部(女子) | 月・火・木・金・土or日 | 令和5年度東京都高等学校ハンドボール教育研修大会優勝 令和4年度東京都高等学校ハンドボール教育研修大会準優勝 |
陸上競技部 | 月・火・木・金・土(日) | 第76回東京都高校陸上競技対抗選手権大会第6支部予選会男子砲丸投げ4位入賞 男子走高跳5位入賞 |
サッカー部 | 月・水・木・金・土or日 | – |
女子バレーボール部 | 火・水・木・金・土・日 | – |
男子バスケットボール部 | 月・火・水・金・土・日 | – |
男子テニス部 | 月・火・水・金・土・日 | R2年度東京秋季庭球選手権大会優勝 R3年度東京都立高等学校対抗テニス大会準優勝 |
バドミントン部 | 月・水・木・金・土 | – |
水泳部 | 月・火・水・金・土 | – |
ダンス部 | 月・水・木・金 | – |
特に女子テニス部は「懸命・成長・感謝」をスローガンに都立団体優勝を目指して活動しており、都立対抗テニス大会で第3位という優秀な成績を収めています。
また女子ハンドボール部も教育研修大会で優勝するなど、好成績を収めています。部長は「初心者がほとんどの中、公式戦ベスト8を目指し、『真剣にがむしゃらに』一人ひとり全力で練習に取り組んでいる」と部の雰囲気を語っています。
文化部
文化部も活発に活動しており、10の文化部と3つの同好会があります。
文化部 | 活動日 | 主な実績 |
---|---|---|
吹奏楽部 | 月・火・水・木・土 | 令和5年度東京都高等学校吹奏楽コンクールA組銀賞 令和5年度東京都高等学校アンサンブルコンテスト金管八重奏金賞 |
軽音楽部 | 月・火・水・木・金 | – |
合唱部 | 火・金 | – |
イラストレーション部 | 月・水 | – |
家庭科部 | 木(水は買い出し) | – |
茶道部 | 月・火(学期に3回ほど校外活動) | – |
美術部 | 水・金 | – |
華道部 | 月1~2回木曜日 | – |
文芸部 | 月・水 | – |
演劇部 | 休部中 | – |
吹奏楽部は「聴く人も自分たちも楽しめる音楽づくり」を目指して活動しており、コンクールで金賞・銀賞を受賞するなど優秀な成績を収めています。部長は「楽器経験の有無を問わず、音楽を楽しむ心さえあれば大歓迎」と部活への勧誘を行っています。
また、英語同好会、パソコン同好会、写真同好会といった同好会活動も活発で、それぞれの分野で興味を深める機会となっています。
特色ある活動
小平高校では部活動以外にも生徒の主体性を育む様々な活動があります。特に生徒会活動は活発で、学内だけでなく地域での活動にも力を入れています。11月に行われる地域清掃はその一例で、生徒会の活動は小平市の広報誌「市報こだいら」にも掲載されるなど、地域からも評価されています。
小平高校の生徒会長は「『こだ高』の1番の推しポイントは、生徒も先生も『一緒にこんなことしない?』と声をかけるとノリノリで協力してくれる人が沢山いるところ」と語り、生徒の自主性を尊重する校風が伝わってきます。
また、国際交流委員会も特色ある活動の一つで、留学生との交流会や日本文化体験などを企画運営しています。国際交流委員長は「他学年や先生方、校外の方と連携するためコミュニケーション力が身についた」と、活動を通じた成長を実感しています。
こうした様々な活動を通じて、小平高校の生徒たちは学業だけでなく、リーダーシップや協働意識、社会性を身につけています。
都立小平高校の施設と環境
主な施設
小平高校は平成8年(1996年)に落成した新校舎で、東西2か所に吹き抜けのある明るく開放的な環境が特徴です。主な施設は以下の通りです。
施設 | 特徴 |
---|---|
普通教室 | 明るく開放的な空間 |
図書室 | 洋書2万5000冊以上を所蔵、多読推進に対応 |
体育館 | 昭和43年完成、各種大会や行事に対応 |
グラウンド | 部活動や体育祭などで活用 |
プール | 昭和45年完成、水泳授業や部活動で使用 |
英語教室 | 外国語教育のための専用教室 |
Call教室 | 語学学習のための設備完備 |
地学室・化学室 | 実験・実習に対応した理科専用教室 |
音楽室 | 音楽活動のための防音設備完備 |
自習スペース | 自主学習をサポートする環境 |
特色ある施設・環境
明るい校舎
小平高校の最大の特徴は、東西2か所に吹き抜けのある明るい校舎です。この開放的な空間は、生徒たちの活発な活動をサポートし、明るく前向きな校風を育む土台となっています。校舎内からは部活動や行事に励む生徒たちの声が響き、活気あふれる学習環境が整っています。
国際理解教育のための施設
外国語コースを設置している小平高校には、英語教育や国際理解教育に関連する施設が充実しています。特に図書室の洋書コレクション(2万5000冊以上)は特筆すべき点で、多読活動を支援する貴重な資源となっています。また、Call教室ではオンライン英会話などの先進的な語学学習が行われています。
学習環境の充実
自習スペースが設けられており、生徒の自主的な学習活動をサポートしています。また、近年の「TOKYOスマート・スクール・プロジェクト」の一環として、令和4年度より生徒一人につき端末1台の体制を整備するなど、ICT環境も充実しています。
スポーツ施設
体育館、プール、グラウンドなどのスポーツ施設も整っており、15の運動部が活発に活動しています。特に体育祭やロードレース大会などの全校行事でも活用され、「確かな学力、豊かな心、健やかな体」のバランスのとれた成長を支えています。
伝統と革新が調和する都立小平高校—グローバル人材育成と進学実績向上を両立する教育環境
東京都立小平高等学校は、昭和38年(1963年)の開校から60年以上にわたり、多摩地区の中核校としてその歴史を刻んできました。「Independence(自主)」「Sincerity(誠実)」「Intelligence(英知)」という校訓のもと、伝統を大切にしながらも時代の変化に柔軟に対応してきた学校です。
平成5年(1993年)に導入された外国語コースを中心とした国際理解教育は、同校の最大の特徴となっています。海外修学旅行、アメリカ語学研修、留学生の受入れなど多彩な国際交流活動を展開し、グローバルな視野を持った人材育成に力を入れています。常勤JET教員2名とALT3名による年間700時間を超える英語授業や、洋書2万5000冊以上を所蔵する図書館など、語学教育のための環境も充実しています。
進学実績も着実に向上しており、特にGMARCHへの合格者数は2020年の72人から2024年には201人へと約2.8倍に増加。早慶上理ICUといった難関私立大学への合格者数も35人と都立高校としては優秀な実績を誇っています。こうした成果の背景には、「手作りの進路」をモットーとした1年次からの段階的で計画的な進路指導があります。
学校行事も充実しており、合唱祭、文化祭、体育祭を総称した「欅祭」は生徒の自主性と協働意識を育む重要な機会となっています。特に全クラスがアカペラで合唱を披露する合唱祭は、同校ならではの伝統行事として定着しています。
部活動も活発で、入学生の約90%が部活動に加入するという高い参加率を誇ります。女子テニス部、ハンドボール部(女子)、吹奏楽部などが都大会で優秀な成績を収めており、「学習と部活動の高いレベルでの両立」という学校のキャッチフレーズを体現しています。
令和6年度(2024年度)からは「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」採択校として、情報・数学教育やICTを活用した文理横断的・探究的な学びの強化にも取り組み始めました。伝統を大切にしながらも常に新しい教育に挑戦し続ける小平高校は、グローバル社会で活躍できる人材育成と確かな進学実績を両立する理想的な学び舎といえるでしょう。

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