【2025年】都立杉並高校の進路・大学進学実績（国公立・私立）

都立杉並高校は、「行ける学校より行きたい学校を目指す！」をスローガンに、一人ひとりの希望に寄り添った進路指導を行っています。模擬試験や面談、外部検定などを組み合わせ、幅広い進学先に対応できるのが特徴です。

今回は、2025年3月卒業生の最新進路状況と合格実績、さらに過去3年間の推移や進路指導プログラムについて詳しくご紹介します。

都立杉並高校の進路状況｜2025年3月卒

2025年3月卒業生（第70期）の進路決定率は 89.8％（273名／在籍304名） と高水準を誇ります。最も多い進路は私立大学で240名、国公立大学は1名と少数ですが、着実に進学しています。専門学校への進学も25名と一定数おり、多様な進路が選べるのが特徴です。

• 大学進学者：国公立1名、私立240名
• 短期大学：1名
• 専門学校：25名
• 専門職大学：2名
• 留学・進学準備など：35名

杉並高校の進学実績は私立大学が中心ですが、指定校推薦・総合型選抜を含めて幅広い大学への進学を実現しています。進路決定率が9割近くに達している点は、学校全体としての進路指導がしっかり機能していることの証といえます。

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都立杉並高校の主な合格大学別人数｜2025年3月卒

国公立大学

大学名	合格者数	前年比
富山大学	1名	-3名 （茨城・青森公立・叡啓・都留文科）
合計	1名	-3名

国公立大学への合格者は1名（富山大学）になっています。数としては少数ですが、都立杉並高校の学習環境の中で挑戦し、合格を勝ち取ったこと自体が大きな成果といえます。杉並高校は「行ける学校より行きたい学校を目指す」という方針を掲げているため、たとえ合格者数が少なくても、その挑戦の姿勢をサポートする体制が整っています。

早慶上理（最難関私立大学）

大学名	合格者数	前年比
上智大学	1名	+1名
東京理科大学	1名	+1名
合計	2名	+2名

早慶上理への合格は2名（上智大学1名・東京理科大学1名）でした。毎年大人数ではありませんが、着実に合格者を出し続けていることは注目すべき点です。全体の進学実績から見ても「難関大を本気で目指せる環境」が存在することを示しており、在校生にとっても励みになる実績といえるでしょう。

GMARCH（難関私立大学）

大学名	合格者数	前年比
学習院大学	5名	±0名
明治大学	3名	+3名
青山学院大学	5名	+3名
立教大学	2名	+1名
中央大学	1名	-1名
法政大学	4名	-3名
合計	20名	+3名

合計20名が合格し、杉並高校の進学実績を語るうえで重要な位置を占めています。人気の高い青山学院大学や立教大学をはじめ、バランスよく複数の大学に合格者が分布しているのが特徴です。前年よりやや増加しており、学力の底上げが進んでいることがうかがえます。

GMARCHは都内でも人気・難易度ともに高い大学群ですが、杉並高校では指定校推薦や総合型選抜も含め、多様なルートを通じて合格を実現しています。「堅実な進学」と「挑戦的な進学」の両方を実現している層といえるでしょう。

成成明学獨國武（準難関私立大学）

大学名	合格者数	前年比
成蹊大学	7名	-17名
成城大学	0名	-3名
明治学院大学	3名	+1名
獨協大学	0名	-5名
國學院大学	4名	+3名
武蔵大学	12名	+5名
合計	26名	-16名

26名が合格し、杉並高校の安定した進学実績を支える層です。特に武蔵大学に12名と集中しており、地元性やキャンパス環境の良さから人気が高いことがうかがえます。前年と比べると全体ではやや減少していますが、特定の大学に強い傾向が出ています。杉並高校の生徒が学力や興味に応じて現実的に進学先を絞り込んでいる様子が反映されています。

日東駒専（人気中堅私立大学）

大学名	合格者数	前年比
日本大学	25名	-7名
東洋大学	17名	-3名
駒澤大学	13名	+6名
専修大学	19名	+2名
合計	74名	-2名

74名が合格し、杉並高校の進学の中心層を形成しています。日本大学25名、東洋大学17名と特に規模の大きい大学に多数合格しており、幅広い学部の選択肢が確保できる点も魅力です。前年からはほぼ横ばいで安定しており、「日東駒専であれば確実に進学できる」という安心感が数字に表れています。

駒澤大学や専修大学への合格者も堅実に出ており、中堅私大を目指す多くの生徒にとって、確実な進学先となっています。杉並高校の進路実績の中で「一番のボリュームゾーン」といえるでしょう。

四工大

大学名	合格者数	前年比
芝浦工業大学	1名	0名
工学院大学	9名	+7名
東京電機大学	2名	+1名
東京都市大学	2名	-1名
合計	14名	+7名

理系大学への進学として14名が合格しました。工学院大学が9名と突出して多く、理系分野に強い意欲を持つ生徒が多いことを示しています。芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学にも合格者を出しており、幅広い理工系大学に進学している点が特徴です。

前年から大幅に増加しており、理系志望の生徒が増えてきている可能性があります。理系学習の強化とともに、将来の専門性を意識した進路選択が広がっているのが分かります。

都立杉並高校の現役生の大学群別合格者数の推移｜2022年～2024年

大学群	2024年3月	2023年3月	2022年3月
国公立大学	4名	2名	0名
早慶上理	0名	0名	3名
GMARCH	17名	19名	41名
成成明学獨國武	42名	39名	53名
日東駒専	76名	80名	68名
四工大＋東農大	7名	8名	16名
文東立松産玉武	36名	34名	38名
大東亜帝国	88名	65名	71名
女子大	39名	28名	48名
芸術・スポーツ大	5名	9名	3名

推移を見ると、杉並高校の合格実績は「中堅私大を中心に安定」していることがわかります。

• 国公立大：2024年は4名と少数ですが増加傾向
• GMARCH：2022年41名から減少しているものの、17～20名前後を維持
• 成成明学獨國武：毎年40名前後と安定した人気
• 日東駒専・大東亜帝国：合格者数が非常に多く、安心して進学できる層
• 女子大・芸術系大：女子生徒や専門性を活かした進路選択肢も豊富

各大学群別の動向

国公立大学（0 → 2 → 4）

2022年から2024年にかけて、国公立大学への合格者が着実に増加しています。2022年は0名、2023年が2名、2024年には4名と、年々チャレンジする生徒が増えてきています。これは学力向上が進んでいる証ともいえ、今後も国公立大への進学を目指す意識が高まっていくことが期待されます。

早慶上理（3 → 0 → 0）

この3年間で数としては多くはないものの、2024年に3名が合格したことが注目されます。難関私大への挑戦が以前に比べて増えており、進学指導や個別サポートが功を奏しつつある表れです。

GMARCH（41 → 19 → 17）

2022年には41名と突出した実績でしたが、2023年・2024年は減少しています。それでも17～20名前後で安定しており、難関私大の中では確固たる存在感があります。指定校推薦や総合型入試を活用しつつ、今年も幅広い学部に学びの道を切り開いています。

成成明学獨國武（53 → 39 → 42）

各年度とも40名前後の合格者を出しており、杉並高校の中堅私大における代表的な進学先になっています。地域とのつながりが強い大学や、カリキュラムが魅力的な大学への合格が一定数あり、生徒が安心して選べる進路として定着しています。

日東駒専（68 → 80 → 76）

人気の中堅私大への進学者数が非常に多いのがこの層の特徴です。特に2023年は80名と大きく伸長。2024年も76名と安定した実績を示しており、「確実に大学進学したい」と考える生徒にとって信頼できる進路層です。

四工大＋東農大（16 → 8 → 7）

理系進学を希望する生徒にとって、工学系や農学系大学も選択肢となっています。2022年は16名と多めでしたが、2023年・2024年はやや減少。とはいえ、安定して一定数の進学者がいるため、理系学習環境が整っているといえるでしょう。

文東立松産玉武（38 → 34 → 36）

準中堅私立大学の中でも、文東立松産玉武への進学者が毎年30名前後で安定しており、進学先としての人気がうかがえます。東京経済や立正や文教など、幅広い学部・特色が選べる大学が揃っており、生徒にとって魅力的です。

大東亜帝国（71 → 65 → 88）

大学群の中で日東駒専と同様に多くの合格者を出しているのが2024年には88名と大幅に増加した「大東亜帝国」。中堅私立として定着している大学群で、学部選びの多様化や受験方式の柔軟さから、多くの生徒にとって「第一の選択肢」になっていることが見て取れます。

女子大（48 → 28 → 39）

女子進学者の傾向として、実践女子・跡見学園女子・大妻女子などへの進学者が一定数います。2022年は48名でしたが、2023年に28名と減少、2024年に39名と回復。再び注目される傾向にあり、女子生徒にとって選択肢の一つとして根強い人気を保っています。

芸術・スポーツ大（3 → 9 → 5）

美術・音楽・体育など、専門性を活かした進学を希望する生徒に向けた進学先です。2023年には9名とピークを迎えた後、2024年は5名に落ち着きました。専門分野に特化した学びを望む生徒には安定した進学先となっており、生徒の個性に対応した進路指導が成功している部分です。

都立杉並高校の3年間の教育・進路指導プログラム

杉並高校では、1年次から段階的に進路意識を高められるよう、計画的な進路指導が行われています。

• 1年生
  入学直後にオリエンテーションやキャンプを実施。夏以降は模擬試験や進路希望調査を行い、自分の学力や興味を把握します。また大学・専門学校の見学を通じて、将来像を少しずつ描いていきます。
• 2年生
  大学の分野別ガイダンスやオープンキャンパス参加を通じて、具体的に学びたい学問や学部を探します。模擬試験で学力推移を確認しつつ、面談で受験方式（推薦・総合型・一般）についても検討を始めます。
• 3年生
  受験学年として、進路ガイダンスや大学入試模試、GTEC・英検など外部検定を活用して実力を伸ばします。夏には志望校別説明会が行われ、出願戦略を具体的に立案。二者・三者面談も複数回行われ、保護者と学校が連携して生徒をサポートします。

特徴

• 年4回（1・2年）、年6回（3年）の模試を通じて学力を定点観測
• 外部英語検定の活用で多様な入試方式に対応
• 保護者との連携を重視した面談体制

これらにより、生徒は「自分に合った進路」を主体的に選び取れるようになっています。

杉並高校は“挑戦”と“安心”を両立する進学指導校！

都立杉並高校は、進学実績の中心を日東駒専・大東亜帝国とする一方、成成明学獨國武やGMARCHといった難関私大にも毎年合格者を出しています。さらに少数ながら国公立大学や早慶上理といった上位大学への挑戦も続いており、「堅実な進学」と「挑戦する進学」の両方を実現しているのが特徴です。

また、3年間を通じた手厚い進路指導プログラムが整っており、生徒と保護者が安心して進路に向き合える環境が用意されています。進路決定率が毎年9割近くに達しているのも、こうした教育体制の成果といえるでしょう。

この高校の先輩たちに続くなら、まずは“入試本番の傾向”を知ろう

進学実績に刺激を受けた今、次は“自分の番”です

＜参照元＞
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・杉並高校公式サイト　https://www.metro.ed.jp/suginami-h/