東京都杉並区にある都立杉並高校は、昭和28年(1953年)創立の70年を超える伝統校です。「自主・素直・気魄」を建学の精神に掲げ、文武両道の校風で知られています。英語教育研究推進校・国際交流リーディング校として、グローバル人材の育成に力を入れており、台湾修学旅行やニュージーランド語学研修など国際交流活動も充実。
進学実績は私立大学を中心に安定しており、進路決定率は毎年9割近くを誇ります。部活動では吹奏楽部が全国大会レベルの活躍を見せるなど、多方面で生徒が活躍できる環境が整っています。
都立杉並高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立杉並高校の偏差値は、調査機関によって以下のような数値が示されています。
- みんなの高校情報: 55
- 市進教育グループ(80%合格基準): 48
- V模擬(60%合格基準): 46
偏差値50前後の中堅レベルの都立高校として位置づけられており、しっかりとした学習準備をすれば合格を目指せる難易度です。「難関大を狙うトップ層」よりも「大学進学を堅実に目指したい生徒」、また部活や課外活動、バイトなどを頑張りたい生徒に適した学校と言えるでしょう。
入試倍率
過去3年間の入試倍率は以下の通りです。
年度 | 校長会合査 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受験 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 0.96倍 | 2.45倍 | 1.22倍 | 1.28倍 | 1.10倍 | 1.09倍 |
2024年 | 1.36倍 | 3.63倍 | 1.67倍 | 1.69倍 | 1.50倍 | 1.48倍 |
2023年 | 1.11倍 | 2.65倍 | 1.47倍 | 1.50倍 | 1.37倍 | 1.35倍 |
推薦入試の倍率が高めですが、一般入試は1.5倍前後で推移しており、都立高校としては標準的な競争率となっています。私立高校の授業料実質無料化の影響か、2025年は倍率1.10倍と比較的落ち着き、狙いやすい年でした。
都立高校入試では「共通問題」と呼ばれる全校共通の筆記試験が実施されます。
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都立杉並高校の歴史と伝統
都立杉並高校は昭和28年(1953年)4月1日に創立され、2025年で創立72年を迎える伝統校です。開校当初は男子122名、女子76名でスタートし、現在まで一貫して地域の教育を支えてきました。
創立以来の「自主・素直・気魄」という建学の精神は現在も受け継がれており、生徒が自分で正しく判断し、素直な心と強い意志を持って物事に取り組む姿勢を育んでいます。昭和28年には早くも校歌が完成し、昭和30年代には校地拡張や校舎増築を重ね、教育環境の充実を図ってきました。
創立60周年を迎えた平成25年には記念式典・祝賀会が開催され、記念誌「杉光」も刊行されるなど、同窓生や地域との絆の深さを物語っています。
都立杉並高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
住所 | 〒166-0016 東京都杉並区成田西4-15-15 |
アクセス | JR中央線 阿佐ヶ谷駅より徒歩15分 東京メトロ丸の内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩7分 関東バス・西武バス 都税事務所前バス停より徒歩7分 |
周辺環境
杉並区成田西に位置し、JR中央線と東京メトロ丸の内線の両方からアクセス可能な利便性の高い立地です。住宅街の中にあるため静かな環境で学習に集中でき、都心部への交通の便も良好です。南阿佐ヶ谷駅からは徒歩7分と近く、通学にも便利な環境が整っています。
都立杉並高校の校風と教育方針
教育目標
都立杉並高校は「水滴石穿」をテーマに、高い志を持って努力を継続し、進路希望を実現させることを目標としています。具体的な教育目標は以下の3つです。
- 国際社会に生きる一員としての自覚を持ち、グローバル化の進展の中で、柔軟な思考に基づいてたくましく生き抜く人間を育成
- 心身ともに健康な知力、体力を身に付け、未知なることを探究し新たな創造につながる力を備えて、自らの可能性を伸ばし、高い目標を目指して挑戦する人間を育成
- 学習や特別活動等の調和のとれた活動で得た経験を活かし、多様性を尊重し、共生社会の中で積極的に社会的役割を果たせる人間を育成
特色ある教育活動
都立杉並高校は以下の特色ある指定を受けています。
- 英語教育研究推進校: GTEC全員受験、TGG体験、English Campなど
- 国際交流リーディング校: 海外修学旅行、語学研修、姉妹校交流
- 文化部推進校(吹奏楽部門): 全国高等学校総合文化祭への参加
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独自の校風
自由でおおらかな雰囲気の中で、生徒が伸び伸びと学習、行事、部活動に全力を注げる環境を提供しています。また、創立以来の伝統ある制服(男子は学ランタイプ、女子はセーラー服)は生徒や保護者からも愛され続けており、特に女子生徒の多くが「杉高のセーラー服に憧れて入学した」と回答するほど人気です。
都立杉並高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
2025年3月卒業生(第70期)の進路決定率は89.8%(273名/在籍304名)と高水準を誇ります。
進路別内訳
- 大学進学者: 国公立1名、私立240名
- 短期大学: 1名
- 専門学校: 25名
- 専門職大学: 2名
- 留学・進学準備など: 35名
主な大学・短大・専門学校合格実績
2025年3月卒業生の主な合格実績
- 国公立大学: 富山大学1名
- 早慶上理: 上智大学1名、東京理科大学1名(計2名)
- GMARCH: 学習院大学5名、明治大学3名、青山学院大学5名、立教大学2名、中央大学1名、法政大学4名(計20名)
- 日東駒専: 日本大学25名、東洋大学17名、駒澤大学13名、専修大学19名(計74名)
- 四工大: 芝浦工業大学1名、工学院大学9名、東京電機大学2名、東京都市大学2名(計14名)
過去3年間(2022年~2024年)の大学群別合格者数推移
大学群 | 2024年 | 2023年 | 2022年 |
---|---|---|---|
国公立大学 | 4名 | 2名 | 0名 |
早慶上理 | 0名 | 0名 | 3名 |
GMARCH | 17名 | 19名 | 41名 |
成成明学獨國武 | 42名 | 39名 | 53名 |
日東駒専 | 76名 | 80名 | 68名 |
大東亜帝国 | 88名 | 65名 | 71名 |

進路指導の特徴
「行ける学校より行きたい学校を目指す!」をスローガンに、一人ひとりの希望に寄り添った進路指導を実施。模擬試験や面談、外部検定などを組み合わせ、幅広い進学先に対応しています。
3年間の進路指導プログラム
- 1年生: オリエンテーション、模擬試験、進路希望調査、大学見学
- 2年生: 分野別ガイダンス、オープンキャンパス参加、受験方式検討
- 3年生: 志望校別説明会、外部検定活用、複数回の面談
年4回(1・2年)、年6回(3年)の模試により学力を定点観測し、外部英語検定の活用で多様な入試方式に対応しています。
都立杉並高校のイベント・学校行事
主な年間行事
春学期:
- 4月: 始業式・入学式・オリエンテーション・HR合宿(1年)
- 5月: 生徒会選挙・生徒総会・中間考査
- 6月: 体育祭・体力テスト・GTEC週間・TGG体験(1年)
- 7月: 期末考査・終業式・夏期講習・TGG体験(2年)
秋学期:
- 9月: 杉高祭(文化祭)
- 10月: 中間考査
- 11月: 台湾修学旅行(2年)
- 12月: 期末考査・終業式・冬期講習・English Camp・GTEC(2年)
冬学期:
- 1月: 冬期講習・始業式・推薦入試
- 2月: 合唱祭・一般入試
- 3月: 学年末考査・卒業式・レシテーションコンテスト(1年)・スピーチコンテスト(2年)・球技大会・芸術鑑賞教室・修了式・NZ語学研修
特色ある行事
- 体育祭(6月): 「赤・桃」「橙・黄」「青・緑」「白・紫」の4団に分かれて開催。全員リレー、大縄とび、応援合戦など全学年が一体となって競い合います。
- 杉高祭(9月): 2024年度のスローガンは「SuginamiReal」。各クラスによる展示やアトラクション、部活動による発表など、生徒主体の文化祭として毎年大盛況です。
- 合唱祭(2月): 校外会場で開催される本格的な合唱コンクール。課題曲・自由曲の2曲で各クラスがグランプリを目指します。1年生の課題曲は校歌で、伝統を感じられる行事です。
- 台湾修学旅行: 平成30年度から実施。姉妹校である臺中家事商業高級中等學校との交流やB&Sプログラムを通じて国際理解を深めます。
都立杉並高校の部活動や課外活動
運動部
重点部活動
- 硬式野球部: 2023年夏に西東京大会ベスト16の実績
- 水泳部: 関東大会・全国大会出場実績あり
- 男子バスケットボール部: 関東大会予選出場
- サッカー部: 2022年度に34年ぶりの都大会進出
その他、ハンドボール部、テニス部、バレーボール部、陸上競技部、剣道部、卓球部、バドミントン部、ダンス部など16の運動部が活動しています。
文化部
- 吹奏楽部(文化部推進校指定): 85名の大所帯で、東京都高等学校吹奏楽コンクールA組金賞、東京都アンサンブルコンテスト金賞など輝かしい実績を誇ります。
その他、合唱部、軽音楽部(70名)、演劇部、英語部、生物部、家庭部、文芸部、漫画研究部、茶道部、華道部、書道部、美術部など13の文化部が活発に活動しています。

特色ある活動
- 英語部: JETのネイティブ教師と英会話やゲーム、季節行事を楽しみながら英語力向上を図っています。
- 茶道部: 全国総合文化祭茶道部門に参加し、他校との交流を深めています。
- 軽音楽部: 年5回のライブ(新入生歓迎、文化祭、ハロウィン、クリスマス、バレンタイン)を開催し、校内を盛り上げています。
都立杉並高校の施設と環境
主な施設
校舎: 平成11年に新校舎が竣工。管理棟・西棟・南棟・特別教室棟の4棟構成で、現代的で機能的な学習環境を提供しています。
体育施設:
- 体育館(2,054㎡、昭和58年竣工)
- 格技棟(柔道場・剣道場・トレーニング室、昭和59年竣工)
- 屋上プール(25m×15m)
- グラウンド
- テニスコート5面
- ハンドボールコート1面
特別教室: 音楽室、美術室、書道室、和室、自習室など充実した設備を完備。
特色ある施設・環境
- Four seasons Garden: 校内に設置された四季を感じられる庭園スペースで、生徒の憩いの場となっています。
- 多目的ホール: 各種集会や講演会、文化活動に使用される多機能スペースです。
- ポケット広場: 生徒同士のコミュニケーションスペースとして親しまれています。
- 自習室: 放課後や長期休業中の学習支援の一環として、集中して勉強できる環境を提供しています。
校地面積35,421.65㎡の広大なキャンパスは、都内の高校としては恵まれた環境で、生徒がのびのびと学校生活を送れる空間となっています。
伝統と革新が調和する杉並高校で充実した高校生活を!
都立杉並高校は、70年を超える伝統に培われた「自主・素直・気魄」の精神と、国際交流リーディング校としての先進的な教育が見事に調和した魅力的な学校です。偏差値50前後の中堅校として、しっかりとした学習指導により9割近い進路決定率を実現。私立大学を中心とした安定した進学実績に加え、国公立大学や難関私大への挑戦も支援しています。
吹奏楽部の全国レベルの活躍をはじめとする活発な部活動、台湾修学旅行やニュージーランド語学研修などの国際交流プログラム、そして生徒主体の体育祭や文化祭など、多彩な経験を通じて豊かな人間性を育むことができます。南阿佐ヶ谷駅から徒歩7分という好立地で、充実した施設と温かい校風の中、生徒一人ひとりが自分らしく成長できる環境が整っています。
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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・杉並高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/suginami-h/