都立青梅総合高校は、「自分でつくる、自分の未来」をキャッチフレーズに掲げる総合学科高校です。2006年に開校し、東京ドーム14個分という都立高校最大の広大な敷地を活かした特色ある教育を展開しています。100講座以上の選択科目から自分だけの時間割を作成できる総合学科の特色と、充実したキャリア教育により、生徒一人ひとりが自分らしい進路を実現しています。本記事では、同校の偏差値・入試倍率から校風、進学実績、部活動まで詳しくご紹介します。
都立青梅総合高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立青梅総合高校の偏差値は、各予備校・模試で以下のような数値となっています。
- みんなの高校情報:52
- 市進教育グループ(80%合格基準):48
- V模擬(60%合格基準):44
偏差値44~52の範囲にあり、中堅レベルの都立高校として位置づけられます。総合学科という特色もあり、学力だけでなく多様な興味・関心を持つ生徒が集まる学校といえるでしょう。
入試倍率
過去3年間の入試倍率の推移を見ると、以下のような状況です。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受検 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 1.29倍 | 2.86倍 | 1.27倍 | 1.22倍 | 1.20倍 | 1.18倍 |
2024年 | 1.45倍 | 2.94倍 | 1.48倍 | 1.42倍 | 1.40倍 | 1.38倍 |
2023年 | 1.12倍 | 2.42倍 | 1.04倍 | 1.05倍 | 1.04倍 | 1.02倍 |
推薦入試の倍率は2.4~2.9倍と高めですが、一般入試は1.0~1.5倍程度で推移しています。2024年度は全体的に倍率が高くなりましたが、2025年度は落ち着いた水準となっています。総合学科の特色や豊富な選択科目に魅力を感じる受験生が一定数いることがうかがえます。
🎓 大学を見据えて高校を選ぶなら…学習習慣の強化も大切です
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都立青梅総合高校の歴史と伝統
都立青梅総合高校は、2006年(平成18年)に開校した比較的新しい学校です。しかし、その母体となったのは歴史ある2つの学校でした。
1909年(明治42年)に開校した都立農林高校(開校時は東京府立農林学校)と、1976年(昭和51年)に開校した都立青梅東高校を発展的に統合する形で誕生しました。特に農林高校は100年近い歴史を持ち、その教育実績と施設を継承しています。
開校以来の主な歩みは以下の通りです。
- 2006年:東京都立青梅総合高校開校、1期生入学
- 2010年:ドイツ・カントギムナジウムとの姉妹校提携
- 2015年:グアム修学旅行開始、開校10周年記念式典
- 2019年:大韓民国・釜山外国語大学校と国際交流協定
農林高校から受け継いだ農業・環境教育の伝統と、総合学科としての新しい教育理念が融合し、独自の教育文化を形成しています。
都立青梅総合高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 東京都青梅市勝沼1-60-1 |
最寄り駅 | JR青梅線東青梅駅南口から徒歩3分(約200m) |
東青梅駅は新宿駅から青梅線で約1時間という立地にあり、都心部からのアクセスも良好です。駅から非常に近く、通学の利便性は高いといえるでしょう。
周辺環境
青梅市は東京都の西部に位置し、豊かな自然環境に恵まれた地域です。学校周辺の特徴は以下の通りです。
自然環境の豊かさ
- 奥多摩の山々に囲まれた自然豊かな立地
- 四季の変化を感じられる環境
- 空気が清浄で学習環境として理想的
教育環境
- 東京ドーム14個分という都立高校最大の校地
- 水田、茶畑、果樹園、演習林などの本格的な農業施設
- 都市部では体験できない自然学習が可能
生活環境
- 駅前には商店街やコンビニエン スストアが充実
- 青梅市の中心部に位置し、生活利便性も良好
- 治安が良く、安心して通学できる環境
この恵まれた立地条件により、都市部の利便性と自然環境の両方を享受できる学習環境が整っています。
都立青梅総合高校の校風と教育方針
教育目標
同校では5つの教育目標を掲げています:
教育目標 | 具体的な意味 |
---|---|
自主 | 自分を律し、主体的に物事に取組める人 |
創造 | 新しい価値を生み出し、しっかり伝えられる人 |
探求 | 物事を深く掘り下げながら、人生の意義を探し続ける人 |
開拓 | 新しいことに挑戦し、実現できる人 |
貢献 | 人々と協力し、より良い社会を築いていく人 |
これらの目標を達成するため、「青総スキル」として10の資質・能力を設定し、10年後の自分像を想定しながら教育を実践しています。
特色ある教育活動
総合学科の特色を活かした教育
- 100講座以上の豊富な選択科目
- 5つの系列(文科・理科、国際・文化、生命・環境、食品・生活、人間・健康)
- 生徒が自分で時間割を作成する「自分でつくる、自分の未来」の実践
体験的学習の重視
- 1年次必修「産業社会と人間」でのキャリア教育
- 農業体験(田植え・稲刈り・茶摘みなど)
- インターンシップや職場体験
- 大学見学や模擬授業
国際理解教育
- ドイツ・カントギムナジウムとの短期交換留学
- グアム修学旅行での現地校交流
- 第二外国語(ハングル、ドイツ語、フランス語、中国語)の学習
- 語学研修(東京グローバルゲートウェイ)
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独自の校風
「考えさせる教育」の実践
同校では「考えさせる授業」を基本方針とし、それが「考えさせる学校行事」「考えさせる部活動」へと波及しています。生徒たちは現状に満足せず、常に向上心を持って取り組む姿勢が身についています。
自主性の重視
- ノーチャイム制の導入により、生徒の時間管理能力を育成
- 生徒会活動や委員会活動の活発化
- 基本的生活習慣の確立と規範意識の醸成
多様性の尊重
- 様々な進路目標を持つ生徒が共に学ぶ環境
- 個性を活かした進路選択のサポート
- 卒業生からは「いろいろな進路の人がいたから刺激的だった」という声
都立青梅総合高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
2025年3月卒業生226名の進路状況は以下の通りです。
進路分類 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大学 | 140名 | 61.9% |
短期大学 | 7名 | 3.1% |
専門学校 | 62名 | 27.4% |
就職 | 7名 | 3.1% |
その他(進学準備等) | 10名 | 4.4% |
過去3年間の大学進学率を見ると、2023年62.5%、2024年58.7%、2025年61.9%と安定しており、約6割の生徒が4年制大学に進学しています。
主な大学・短大・専門学校合格実績
国公立大学・難関私立大学実績
- 国公立大学:1名(静岡県立農林環境専門職大学)
- 早慶上理ICU:1名(東京理科大学)
- GMARCH:5名(明治大学、中央大学2名、法政大学2名)
中堅私立大学実績
- 成成明学國武:3名(成蹊大学3名)
- 日東駒専:5名(日本大学2名、東洋大学2名、専修大学1名)
- 四工大+東農大:6名(東京農業大学4名、東京電機大学1名、工学院大学1名)
その他主要大学群
- 文東立松産玉武:16名(東京経済大学12名が中心)
- 大東亜帝国:19名(帝京大学9名、亜細亜大学6名など)
- 女子大:11名(実践女子大学8名など)
過去3年間の推移では、GMARCHレベルへの進学者数が着実に増加し(2023年3名→2025年5名)、文東立松産玉武への進学者数も大幅に増加(2023年7名→2025年16名)するなど、進学実績の向上が見られます。

進路指導の特徴
1年次から3年次までの体系的指導
- 1年次:自己理解を深める「産業社会と人間」
- 2年次:職業体験やオープンキャンパス参加
- 3年次:具体的な進路決定支援と受験対策
きめ細かいサポート体制
- 専任キャリアカウンセラーによる個別指導
- 小論文指導や面接練習の充実
- 多様な進路に対応したガイダンス
実践的な進路教育
- インターンシップや職場体験
- 大学見学や模擬授業
- 卒業生による講話
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都立青梅総合高校のイベント・学校行事
主な年間行事
同校では、生徒の成長と絆を深める多彩な行事が年間を通じて実施されています。
春学期の主要行事
- 4月:フレッシュマンキャンプ(1年次)、遠足(2・3年次)
- 5月:授業公開週間、生徒総会
- 6月:合唱祭、宿泊防災訓練(2年次)
秋学期の主要行事
- 9月:青総祭(文化祭)、体育祭
- 10月:語学研修(東京グローバルゲートウェイ:2年次)
- 11月:グアム修学旅行(2年次)、語学研修(1年次)
冬学期の主要行事
- 12月:卒業研究発表会、総合学科教育活動成果発表会
- 2月:マラソン大会
- 3月:球技大会、ライフプラン発表会(1年次)
特色ある行事
- フレッシュマンキャンプ
1年次の宿泊研修として実施され、新入生同士の親睦を深めるとともに、高校生活への適応をサポートします。クラス内での時間割発表や交流を目的とした重要な行事です。 - 青総祭(文化祭)
全日制・定時制合同で開催される文化祭は、クラスや部活動の成果を発表する場として定着しています。総合学科の特色を活かした多様な展示や発表が行われます。 - 卒業研究発表会
3年次の集大成として行われる卒業研究の発表会は、同校教育の特色を象徴する行事です。生徒一人ひとりが設定したテーマについて1年間研究し、その成果を発表します。 - グアム修学旅行
2年次の海外修学旅行では、現地の高校との交流を通じて国際理解を深めます。事前学習や語学研修を経て参加するため、生徒にとって大きな成長の機会となっています。
都立青梅総合高校の部活動や課外活動
運動部
同校では多様な運動部が活発に活動しており、全国レベルの実績を誇る部もあります。
主要運動部と実績
- 陸上競技部:インターハイ出場、全国選抜大会出場の実績
- 弓道部:全国大会出場経験
- 剣道部:関東大会出場
- 女子ソフトボール部:東日本大会出場
- サッカー部(男女):地区大会で好成績
- バスケットボール部(男女):関東大会出場を目標に活動
- 硬式テニス部・ソフトテニス部:男女一緒に練習実施
- 女子バレーボール部:東京都ベスト16を目標
- バドミントン部:男女別々で練習
- 卓球部:経験者中心だが初心者も歓迎
- 硬式野球部:夏合宿(山梨県)、冬合宿(御岳山)実施
文化部
文化部も全国レベルの活動を展開しており、特に和太鼓部の活躍が目立ちます。
主要文化部と実績
- 和太鼓部:全国大会出場多数(長崎、滋賀、広島、長野総文祭)
- 文芸部:関東大会出場、令和4年度文芸部誌部門最優秀賞
- 吹奏楽部:コンクール参加、定期演奏会開催
- 軽音楽部:校内ライブ年6回開催、合同ライブ参加
- ダンス部:大会参加、指導員による基礎指導
- 日本文化部:筝曲・茶道・華道を通じた日本文化学習
- 演劇部:2021年度活動再開、男女19名で活動中
- 合唱部:部活動指導員による専門指導
- 園芸部:校内畑での野菜栽培、温室利用
- 自然科学同好会:生物飼育、観察会、標本作製
- 里山ネイチャー同好会:奥多摩での登山・アウトドア活動
特色ある活動
国際交流活動
- ドイツ・カントギムナジウムとの短期交換留学(隔年実施)
- 大韓民国・釜山外国語大学校との交流
- 中華人民共和国とのオンライン交流
生徒会活動
- 学校行事の企画・運営
- 生徒の意見集約と学校との橋渡し
- 地域朝清掃(毎月1回)
- 夏服としてのポロシャツ導入など生徒の要望実現
総合学科特有の活動
- 卒業研究での専門的な探究活動
- インターンシップや職場体験
- 大学見学や模擬授業への参加
都立青梅総合高校の施設と環境
主な施設
教育施設
- 4棟の校舎(A棟~D棟)
- 図書館:充実した蔵書と学習スペース
- 7つの自習室:約200席分の学習環境
- LL教室:語学学習専用施設
- 講堂:東京府立農林学校時代から続く歴史ある建物
体育施設
- 体育館:各種スポーツに対応
- 武道場:剣道部の活動拠点
- プール:水泳授業や部活動で利用
- グラウンド:野球、サッカー、陸上競技に対応
- トレーニングルーム:最新の器具を完備
生活施設
- ロッカールーム:男女別の更衣室
- 食堂:学食サービス提供
- 売店:学用品や軽食販売
特色ある施設・環境
農業・環境教育施設
同校最大の特色は、都立高校最大の校地を活かした本格的な農業・環境教育施設です。
施設名 | 概要 |
---|---|
水田 | 実際の稲作体験(田植え・稲刈り) |
茶畑 | 茶摘み体験、茶の加工学習 |
果樹園 | 季節の果物栽培、収穫体験 |
演習林(6ヶ所) | 友田、黒沢第1・第2、御岳、花水、宇奈沢 |
御岳セミナーハウス | 宿泊研修や合宿に利用 |
専門実習施設 総合学科の多様な学習に対応した専門施設が充実しています。
施設名 | 用途 |
---|---|
食品科学室 | 食品の科学的分析・実験 |
製菓室・製パン室 | パン・お菓子作りの実習 |
バイオテクノロジー実験室 | 植物バイオ技術の学習 |
フラワーデザイン実習室 | 華道・フラワーアレンジメント |
介護福祉室 | 介護技術の実習 |
日本文化実習室・和室 | 茶道・筝曲の学習 |
CAD室 | コンピュータ設計 |
測量実習室 | 測量技術の学習 |
自然環境の豊かさ
- 東京ドーム14個分(約64ヘクタール)の広大な敷地
- 豊富な緑地と四季折々の自然
- 都市部では体験できない本格的な自然学習環境
- マスコットキャラクター「ムサちゃん」のモデルであるムササビも生息
交通アクセス
- JR青梅線東青梅駅から徒歩3分の好立地
- 駅から約200mという抜群のアクセス
- 自転車通学も可能(登録制)
広大な自然で育む総合学科の無限の可能性と未来への挑戦
都立青梅総合高校は、東京ドーム14個分という都立高校最大の敷地と100講座以上の選択科目を活かし、生徒一人ひとりが「自分でつくる、自分の未来」を実現できる学習環境を提供しています。偏差値44~52のレベルながら、総合学科の特色を活かした多様な教育により、GMARCHをはじめとする難関大学への進学実績も着実に向上しています。
農業体験から国際交流、充実した部活動まで、都市部の高校では体験できない貴重な学びの機会があります。「自主・創造・探求・開拓・貢献」の教育目標のもと、考える力とやり抜く力を育成し、変化する社会で活躍できる人材を育てています。自然豊かな環境で多様な可能性を探求したい中学生にとって、理想的な学習環境といえるでしょう。
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👉【2026年度入試対応】都立高校共通問題の過去問はこちら

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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・青梅総合高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/omesogo-h/