東京都内最難関の都立高校として知られる日比谷高校。難関大学への高い進学実績と自由で自立した校風に惹かれ、毎年多くの中学生が志望校に選んでいます。しかし、都立トップ校を目指すからこそ、万全の受験対策として私立・国立高校との併願は欠かせません。
本記事では、日比谷高校を第一志望とする中学生とその保護者のために、最適な併願校の選び方と具体的な学校リストを徹底解説します。偏差値や進学実績、校風などの要素から「チャレンジ校」「実力相応校」「安全校」の3分類で整理し、あなたの併願戦略に役立つ情報をお届けします。
日比谷高校の位置づけと併願戦略の基本
日比谷高校は、東京都の進学指導重点校の中でもトップクラスの偏差値(70前後)を誇り、開成や筑駒などの超難関私立・国立校と肩を並べる存在です。国公立大学への進学実績も高く、特に国公立最難関と言われる東大・京大・医学部への合格者を多数輩出しています。
併願戦略を立てる際には、以下の3つの観点から学校を分類することで、バランスの取れた出願計画が可能になります。
- チャレンジ校:偏差値71以上。日比谷よりもさらに難度の高い超難関の国立・私立高校。合格可能性は低めでも、より高い目標に挑戦したい場合に選択。
- 実力相応校:偏差値67〜70。日比谷と同レベルの安定した実力校。合格可能性は五分五分程度で、日比谷が不合格の場合の本命となる学校群。
- 安全校:偏差値65〜66(+上位特進クラス)。合格可能性を高める抑え校。確実に進学先を確保するための保険的役割を果たす学校群。
併願校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、以下の要素も考慮することが重要です。
- 内部進学制度の有無:大学附属校では系列大学への内部進学が基本方針のため、将来的な大学受験の負担が軽減される
- 推薦制度:ほとんどの難関校では推薦入試はなく、学力試験での選抜が基本
- 校風:自由度や教育方針、校則の厳しさなど、生徒の適性に合った環境を選ぶことが重要
- 男子校/女子校/共学:生徒の性別によって選択肢が限定される場合もある
- 通学距離:日々の通学負担を考慮した現実的な選択が必要
また、日比谷高校に余裕をもって合格できる学力レベルである生徒と、合格圏外から挑戦しようと思っている生徒では、チャレンジ・実力相応・安全の意味合いも変わってきますので、併願先選びは十分に検討しながら進めてください。それでは、各カテゴリー別に具体的な併願校を見ていきましょう。
【チャレンジ校】日比谷高校よりも難関な併願校一覧(偏差値71以上)
日比谷高校よりもさらに難度の高い「チャレンジ校」は、日本全国でもトップクラスの難関校です。これらの学校は、東大をはじめとする最難関大学への圧倒的な合格実績を持ち、学力最上位層の生徒が集まります。
高校名 | 所在地 | 設立 | 種別 | 偏差値下限 | 偏差値上限 | 高校分類 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
筑波大学附属駒場 | 東京都世田谷区 | 国立 | 男子校 | 74 | 74 | 附属校 (実質進学校) | 男子校・超難関・定員少 |
開成 | 東京都荒川区 | 私立 | 男子校 | 74 | 74 | 進学校 | 男子校・東大多数・自由な校風 |
筑波大学附属 | 東京都文京区 | 国立 | 共学校 | 73 | 73 | 附属校 (実質進学校) | 共学校・難関・倍率高 |
東京学芸大学附属 | 東京都世田谷区 | 国立 | 共学校 | 73 | 73 | 附属校 (実質進学校) | 共学校・教育系志望も多・倍率高 |
早稲田実業 | 東京都国分寺市 | 私立 | 共学校 | 71 | 72 | 附属校 | 共学校・都内×共学早慶のため倍率高 |
慶應志木 | 埼玉県志木市 | 私立 | 男子校 | 71 | 71 | 附属校 | 男子校・2026年より2次面接廃止 |
お茶の水女子大学附属 | 東京都文京区 | 国立 | 女子校 | 71 | 71 | 附属校 (実質進学校) | 女子校・倍率高・教育志望者も多い |
1. 国立附属校(最上位・進学重視)
国立大学附属の高校は、日比谷高校と同様に5科目の学力試験選抜を行い、内部進学ではなく難関大学への進学を目指す点で共通しています。
対象校
- 筑波大学附属駒場(男子校・中高一貫)
- 筑波大学附属(共学校・中高一貫)
- 東京学芸大学附属(共学校・中高一貫)
- お茶の水女子大学附属(女子校※中学までは共学・中高一貫)
特徴まとめ
これらの国立附属校は、都立高校よりも調査書点の比率が少なく、併願優遇などせず学力試験のみの超高倍率な入試が特徴です。大学附属ではあるものの、附属大学への内部進学ではなく、東大や国公立医学部を含む全国の難関大学への進学を前提としています。校風は比較的自由で、探究型学習や発表活動も重視されており、日比谷高校と共通する部分も多いでしょう。
日比谷高校と併願するケースでは、トップ層の「第一志望」として国立を目指す生徒が選択することが多く、学力最上位層向けの選択肢となります。合格可能性は低めでも、最難関へのチャレンジとして出願する価値があるでしょう。
2. 進学校・附属校(私立・全国最難関)
対象校
- 開成(男子校・中高一貫)
- 渋谷教育学園幕張(共学校・中高一貫・千葉) ※2026年度から高校入学生が1クラス分(35人)と減少予定
- 早稲田実業(共学校・中高一貫)
- 慶應志木(男子校・中高一貫)
特徴まとめ
開成高校は日本屈指の進学校で、特に東大合格者数は現役で100人を超えてくるなど、全国トップクラスの実績を持ちます。制服なし・校則緩めで学術的自由度が高い校風が特徴的です。完全な外部進学型の進学校となっています。関東屈指の進学校である渋谷教育学園幕張も千葉のため入試日程が東京と被らない点が利点でしたが、2026年度入試から高校入試定員が1クラス分(35名)と減少することが決まっています。
早稲田実業は都内共学、慶應志木は日程の都合で他の早慶附属より偏差値が高くなっています。都立難関高校の生徒は早慶以上への進学を一つのラインとして受験勉強に励みますから、高校入学時点で早慶進学を確定できることは大きな利点となります。
日比谷高校との併願パターンとしては、学力最上位層のチャレンジ選択として位置づけられ、合格可能性は低くても「東大現役合格」という明確な目標を持つ生徒の選択肢となります。
【実力相応校】日比谷高校と同レベルの併願校一覧(偏差値67〜70)
日比谷高校と同レベルの「実力相応校」は、合格可能性が五分五分程度の学校群です。これらの学校は、日比谷が不合格だった場合の本命となる重要な選択肢で、進学実績も高水準です。生徒によっては、実力相応ではなくチャレンジレベルの高校ともなる高難度の高校群です。
高校名 | 所在地 | 設立 | 種別 | 偏差値下限 | 偏差値上限 | 高校分類 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
早稲田大学高等学院 | 東京都練馬区 | 私立 | 男子校 | 70 | 70 | 附属校 | 男子校・早稲田内部進学が基本 |
早稲田大学本庄高等学院 | 埼玉県本庄市 | 私立 | 共学校 | 70 | 70 | 附属校 | 共学校・早稲田進学が前提 |
市川 | 千葉県市川市 | 私立 | 共学校 | 70 | 70 | 進学校 | 共学校・千葉県だが東京都から通学可・自由な校風・私立上位 |
慶應義塾 | 神奈川県横浜市港北区 | 私立 | 男子校 | 70 | 70 | 附属校 | 男子校・慶應内部進学が基本 |
明治大学付属明治 | 東京都調布市 | 私立 | 共学校 | 68 | 69 | 附属校 | 共学校・明治内部進学が基本 |
広尾学園 | 東京都港区 | 私立 | 共学校 | 68 | 68 | 進学校 | 共学校・探究活動が盛ん・先進的な教育方針 |
青山学院 | 東京都渋谷区 | 私立 | 共学校 | 67 | 69 | 附属校 | 共学校・青学内部進学が基本 |
国際基督教大学 | 東京都小金井市 | 私立 | 共学校 | 67 | 68 | 附属校 | 共学校・ICU大学への内部進学が中心・自由な校風 |
昭和学院秀英 | 千葉県千葉市美浜区 | 私立 | 共学校 | 67 | 67 | 進学校 | 共学校・千葉県上位・難関大への進学指導あり |
法政大学第二 | 神奈川県川崎市 | 私立 | 共学校 | 67 | 67 | 附属校 | 共学校・法政大学への内部進学が基本 |
日比谷高校からの併願先に多い「実力相応校」まとめ(偏差値67〜70)
1. 附属校(内部進学が前提)
大学附属の高校は、系列大学への内部進学が基本方針となり、大学受験の負担を軽減できる点が大きな特徴です。
対象校
- 早稲田大学高等学院(男子校・中高一貫)
- 早稲田大学本庄高等学院(共学校・埼玉・高校単独)
- 慶應義塾(男子校・神奈川・中高一貫)
- 明治大学付属明治(共学校・中高一貫)
- 青山学院(共学校・中高一貫)
- 法政大学第二(共学校・神奈川・中高一貫)
- 国際基督教大学(共学校・中高一貫)
特徴まとめ
これらの附属校は、単願の場合も併願優遇などの制度がなく学力試験による選抜となります。最大の特徴は系列大学への内部進学が基本方針となっている点です。難関私大(早慶・MARCH・ICUなど)との直結ルートを望む受験生にとって、安定した進路設計が可能となります。
学力選抜型入試でありながら、将来の大学生活を意識した校風・教育内容が多いのも特徴的です。特に「早慶MARCHへの確実な進学」を重視する家庭に人気があり、日比谷が不合格だった場合の本命校として位置づけられることが多いでしょう。
内部進学を前提としているため、大学受験の負担が軽減される反面、独自の対策が必要になる点には注意が必要です。また、他大学を受験する場合は受験可能な大学が限定されたり、内部推薦権を放棄するせざるを得ないケースもあり、注意が必要です。
2. 進学校(外部受験型・私立上位)
大学附属ではなく、外部大学受験を前提とした進学校も、日比谷高校との重要な併願先となります。
対象校
- 市川(共学校・中高一貫・千葉県)
- 昭和学院秀英(共学校・中高一貫・千葉県)
- 広尾学園(共学校・中高一貫・東京都)
特徴まとめ
これらの進学校は、いずれも難関国公立・私立大への高い進学実績を持つ学力重視型の学校です。大学附属と異なり、内部進学ではなく大学受験を前提としたカリキュラムが導入されています。校風は比較的自由で、探究学習や国際教育にも力を入れている学校が多いです。
都内および近郊からの通学者も多く、日比谷高校と並行して検討されるケースが多い学校群です。「第一志望は日比谷だが、私立でも難関大学を目指したい」という受験生に適した選択肢となるでしょう。
【安全校】日比谷高校の抑えとなる併願校一覧(偏差値65〜66)
「安全校」は、合格可能性を高めるための抑え校として、出願計画の中で重要な役割を果たします。日比谷受験生の実力からすると合格可能性が高めですが、進学実績や教育内容も一定水準以上の学校を選ぶことが大切です。
高校名 | 所在地 | 設立 | 種別 | 偏差値下限 | 偏差値上限 | 高校分類 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
栄東(東医・α) | 埼玉県さいたま市見沼区 | 私立 | 共学校 | 66 | 68 | 進学校 | 難関大学への進学実績右肩上がり・併願確約基準あり |
立教新座 | 埼玉県新座市 | 私立 | 男子校 | 66 | 66 | 附属校 | 男子校・大学附属・内部進学が基本(他大2割) |
明治大学付属八王子 | 東京都八王子市 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 明治大内部進学が基本 |
明治大学付属中野 | 東京都中野区 | 私立 | 男子校 | 65 | 65 | 附属校 | 男子校・明治大内部進学が基本 |
法政大学 | 東京都三鷹市 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 法政大内部進学が基本 |
中央大学 | 東京都文京区 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 中大内部進学・共学校 |
中央大学杉並 | 東京都杉並区 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 中大内部進学・高校単独 |
中央大学附属 | 東京都小金井市 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 中大内部進学が基本 |
中央大学附属横浜 | 神奈川県横浜市 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 附属校 | 中大内部進学・神奈川県所在(他大3割弱) |
桐朋 | 東京都国立市 | 私立 | 男子校 | 65 | 65 | 進学校 | 男子校・国立志向に強み |
巣鴨 | 東京都豊島区 | 私立 | 男子校 | 65 | 65 | 進学校 | 男子校・文理とも進学重視 |
宝仙学園理数インター | 東京都中野区 | 私立 | 共学校 | 65 | 65 | 進学校 | 理数インターのみ対象・理系重視・探究型教育・併願優遇あり |
淑徳与野(T類・SS類) | 埼玉県さいたま市中央区 | 私立 | 女子校 | 67 | 67 | 進学校 (大学系列校) | 女子校・難関国立・難関理系・併願確約基準あり |
山手学院(特別進学) | 神奈川県横浜市栄区 | 私立 | 共学校 | 67 | 67 | 進学校 | 特別進学クラス対象・自由な校風・併願基準あり |
開智(T) | 埼玉県さいたま市 | 私立 | 共学校 | 67 | 67 | 進学校 | 難関国立向けTコース対象・併願確約基準あり |
大宮開成(特進選抜先進) | 埼玉県さいたま市 | 私立 | 共学校 | 66 | 66 | 進学校 | 特進選抜先進のみ対象・実績上昇中・併願確約基準あり |
1. 附属校(大学進学が前提)
大学附属校の中でも、偏差値がやや低めの学校群は、内部進学という安定した進路を確保する「保険」として機能します。
対象校
- 中央大学(文京区・共学・高校単独)
- 中央大学杉並(杉並区・共学・高校単独)
- 中央大学附属(小金井市・共学・中高一貫)
- 中央大学附属横浜(横浜市・共学・中高一貫・他大3割弱)
- 法政大学(三鷹市・共学・中高一貫)
- 明治大学付属中野(中野区・男子校・中高一貫)
- 明治大学付属八王子(八王子市・共学・中高一貫)
- 立教新座(埼玉県・男子校・他大約2割)
特徴まとめ
これらの大学附属校は、いずれも系列大学への内部進学が基本方針です。早慶附属よりもやや受験難度が低く、日比谷高校との併願において「安全策」としての役割を果たします。主に共学校が多く、通学エリアも広いのが特徴です。
偏差値は65〜66程度ですが、MARCHと呼ばれる難関私大への進学ルートを確保できる点で、将来の進路を意識した選択肢として有力です。「万が一都立が厳しい場合でも、進学実績のある私立に進学したい」という方針の家庭に適しています。また早慶附属とはやや異なり、他大進学用のコースを設置していたり、条件が合えば内部進学の権利を持ちながら他大受験も可能とするなど他大受験にやや寛容な傾向の高校(立教新座・中大横浜など)もあります。
2. 進学校(外部大学受験・特進指向)
対象校
- 巣鴨(男子校・中高一貫・文系理系とも進学強化)
- 桐朋(男子校・中高一貫・国立志望に強い)
- 栄東(共学校・中高一貫・埼玉・東大医/αクラス・国公立も多数・併願確約基準あり)
- 宝仙学園理数インター(共学校・中高一貫・理系特化・併願優遇あり)
- 淑徳与野(女子校・中高一貫・埼玉・T類/SS類・併願確約基準あり)
- 芝浦工業大学柏(共学校・中高一貫・千葉・グローバルサイエンスクラス・理系・附属だが実質進学校)
- 山手学院(共学校・中高一貫・神奈川・特別進学クラス・自由校風・併願基準あり)
- 開智(共学校・中高一貫・埼玉・Tコース・併願確約基準あり)
- 大宮開成(共学・中高一貫・埼玉・特進選抜先端・併願確約基準あり)
特徴まとめ
これらの進学校は、学校全体の偏差値は65程度でも、上位選抜クラスに限っては日比谷高校受験生の併願対象となる実力を持っています。探究学習やICT教育、難関大学受験に対応した独自カリキュラムを導入している学校が多く、校風や通学距離、教育方針によっては大学附属校よりも自由度の高い選択肢として選ばれることもあります。
注意点として、これらの学校を併願する場合は、「一般コース」ではなく「特進」「選抜」などの上位クラスを受験することが前提となります。入試科目や配点が一般コースと異なったり、スライド合格などの仕組みもあるため、事前の確認が必要です。また内申点による併願優遇(東京)、併願基準(神奈川)、内申点や模試の点数による併願確約(埼玉)という制度を活用している高校もあるため、しっかりチェックしましょう
日比谷高校志望者の併願パターン別戦略アドバイス
日比谷高校を志望する受験生の傾向や優先事項によって、最適な併願パターンは異なります。ここでは、典型的な3つのパターンに分けて戦略アドバイスをご紹介します。
1. 第一志望が日比谷でブレない生徒の併願戦略
併願パターン例
- チャレンジ校:筑波大附属または東京学芸大附属(1校)
- 実力相応校:市川、広尾学園、早稲田高等学院など(2校)
- 安全校:中央大学附属、明治大学付属中野、巣鴨など(2校)
戦略のポイント
日比谷高校を第一志望としてブレない生徒は、「安全策としての私立」という位置づけで併願校を選びます。チャレンジ校は1〜2校に絞り、実力相応校で確実性を確保し、安全校は抑えとして2校程度が目安となります。
都立高校の入試日程と私立・国立の日程を考慮した出願計画が重要で、私立・国立の合格発表を受けてから都立入試に臨むことになるため、心理的な影響も考慮して併願校を選ぶとよいでしょう。
2. 難関私大や東大を目指す層の併願戦略
併願パターン例
- チャレンジ校:開成、筑駒(男子)/お茶の水女子大附属(女子)
- 実力相応校:市川、昭和学院秀英、広尾学園(2校)
- 安全校:巣鴨、桐朋(男子)/淑徳与野特進(女子)、宝仙学園理数インター(1〜2校)
戦略のポイント
将来的に東大や難関私大を目指す層は、附属校よりも進学校型の併願がおすすめです。開成や筑駒などのトップ校をチャレンジ枠に据え、実力相応校には大学受験を前提とした進学校を選ぶことで、将来の選択肢を広く確保できます。
内部進学ではなく、大学受験に向けた教育環境を重視し、探究学習や国際教育に力を入れている学校を選ぶとよいでしょう。特に理系志望者は、理数教育に強みを持つ学校を優先的に検討することをおすすめします。
3. 内部進学の安定を望む家庭の併願戦略
併願パターン例
- 実力相応校:早稲田高等学院、慶應義塾、明治大学付属明治(1〜2校)
- 安全校:青山学院、法政大学、中央大学附属など(2〜3校)
戦略のポイント
大学受験の負担軽減や、安定した進学ルートの確保を重視する家庭は、早慶・MARCHの附属校を実力相応校/安全校に設定し、内部進学ルートの確保を優先します。日比谷高校の第一志望度は高くても、「万が一の場合は難関私大へのルートを確保したい」という方針です。
この場合、チャレンジ校は設定せず、実力相応校と安全校に出願枠を集中させることで、より確実な合格可能性を追求します。大学附属校は入学後の学習環境や進路指導も異なるため、オープンキャンパスなどで校風や教育方針をよく確認することが重要です。
まとめ:最適な併願校の選び方
日比谷高校は偏差値・実績ともに都内屈指の難関校であり、併願戦略もそのレベルに応じた設計が必要です。併願校選びでは、以下のポイントを総合的に考慮することをおすすめします。
- 学力レベルに応じた3層構造の設計
- チャレンジ校(偏差値71以上)
- 実力相応校(偏差値67〜70)
- 安全校(偏差値65〜66)
- 高校のタイプ分けを意識する
- 大学附属校:内部進学が基本前提
- 進学校:外部大学受験が前提
- 特進・選抜クラス:学校全体よりも高い進学実績
- 将来の進路を見据えた選択
- 東大・京大などの国公立志向
- 早慶などの難関私大志向
- 安定した進学ルート重視
- 実用的な観点も重視
- 通学圏・通学時間
- 校風や教育方針との相性
- 男子校/女子校/共学の選択
日比谷高校を目指す受験生一人ひとりの学力や志望傾向、家庭の方針に合わせて、チャレンジ・実力相応・安全の3層構造で併願校を設計することで、納得感のある出願計画が可能になります。本記事が皆さんの併願戦略の参考になれば幸いです。


※この記事の情報は2025年4月時点の情報になります。各学校の偏差値は2025年度入試のV模擬偏差値を参考にしています。今後偏差値や入試制度、各高校の情報など変更される可能性がありますので、最新情報は各学校の公式サイトや説明会でご確認ください。

夏の間に、差がつく勉強習慣を身につけるチャンスだって!
夏休みは、普段の学習を見直す絶好のチャンス。
Z会の通信教育なら、記述力や応用力をしっかり伸ばしながら、自分のペースで学べます。
今なら「夏休み やりたいこと全部叶えるBOOK」がもらえる期間限定キャンペーン中!
お得な特典つきのこのタイミングで、ぜひ資料を取り寄せてみてください。
\ 夏の学び、スタートするなら今! /

