偏差値72〜76の最難関私立高校でありながら、大学受験に縛られない自由な学びと、文武両道の充実した学校生活を送ることができます。1901年創立、大隈重信を創立者とする120年以上の歴史を持ち、「去華就実」「三敬主義」の精神のもと、”早稲田スピリット”を体現する次世代のリーダーを育成しています。
甲子園出場49回を誇る硬式野球部、全国大会常連の陸上競技部やサッカー部など、部活動も全国トップレベル。2001年の国分寺移転により広大なキャンパスを得て、最新のICT環境と充実した施設で、生徒たちが自主的に学び、成長できる理想的な環境が整っています。
本記事では、早稲田実業学校高等部の偏差値・入試情報から、進学実績、校風、部活動、施設まで、受験を検討する皆さんに必要な情報を徹底解説します。
早稲田実業学校高等部の偏差値と入試難易度
早稲田実業学校高等部は、早稲田大学系属校として最難関レベルの私立高校です。偏差値は70台半ばで、東京都内でもトップクラスの難易度を誇ります。
偏差値
- みんなの高校情報:75
- 市進教育グループ(80%合格基準):男子74 / 女子76
- V模擬|高校情報ステーション(60%合格基準):72
女子の偏差値が男子よりもやや高い傾向にあり、女子の方が合格難易度が高いと言えます。
同レベル帯の他校との比較
早稲田実業と同レベルの高校は以下の通りです。※V模擬を参考基準にした場合
| 偏差値 | 該当校 | 
|---|---|
| 74 | 筑波大学附属駒場、開成 | 
| 73 | 東京学芸大学附属、筑波大学附属 | 
| 72 | 早稲田実業学校高等部、慶應義塾女子、渋谷教育学園幕張 | 
| 71 | 慶應義塾志木、お茶の水女子大附属 | 
| 70 | 慶應義塾、早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院 | 
| 69 | 都立日比谷、市川、明治大学付属明治(女) | 
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早稲田実業学校高等部の入試情報
募集人数と内部進学・外部入学の構成
早稲田実業学校の高等部は、中等部からの内部進学者と高校からの外部入学者が混在する体制です。
| 項目 | 人数 | 
|---|---|
| 総定員 | 約310名 | 
| 中等部からの内部進学 | 約220名 | 
| 高校からの外部募集 | 約90名(一般・推薦合計) | 
| 内部生:外部生の比率 | 約7:3 | 
クラス編成の特徴
- 高等部では、中等部からの進学者と高校からの入学者が混合でクラス編成
- 男女同一クラス
- 芸術選択科目によってクラスが決定
- クラス平均点が均等になるように配慮
- 学年が変わるごとにクラス替えあり
一般入試(高校入試)
試験概要
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 試験日 | 2月10日頃 | 
| 募集人数 | 男女各約45名 | 
| 試験科目 | 国語・数学・英語(各100点、計300点満点) | 
| 面接 | なし | 
2025年度入試結果・倍率
男子
| 項目 | 数値 | 
|---|---|
| 出願者数 | 638名(うち帰国生徒30名) | 
| 受験者数 | 590名 | 
| 合格者数 | 141名 | 
| 実質倍率 | 4.2倍 | 
| 合格者最低点 | 189点/300点(63.0%) | 
| 最高点 | 238点 | 
女子
| 項目 | 数値 | 
|---|---|
| 出願者数 | 412名(うち帰国生徒32名) | 
| 受験者数 | 380名 | 
| 合格者数 | 87名 | 
| 実質倍率 | 4.4倍 | 
| 合格者最低点 | 188点/300点(62.7%) | 
| 最高点 | 238点 | 
重要ポイント
- 調査書の内容は確認されますが、内申点としては合否判定に加味されません
- 当日の筆記試験の点数のみで合否が決まります
- 各科目の得点は問わず、合計点で判定されます
- 合格には約63%以上の得点が必要(前年度受験者平均:国語65.0点、数学49.5点、英語53.4点)
 ポチップ
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				推薦入試
募集概要
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 募集人数 | 男女合わせて約45名(スポーツ・文化分野)+指定校推薦10名 | 
| 試験日 | 1月22日頃 | 
| 選考方法 | 活動実績資格相談→出願書類・面接・大会実績の総合判定 | 
推薦条件(スポーツ・文化分野共通)
- 2026年3月に中学校を卒業見込みの者
- 本校を第一希望とする者
- 評定合計34以上(2025年12月末時点の第3学年全必修教科、評定2以下を含まない)
- ※2027年度入試からは評定合計68以上(中2と中3の合計)に変更予定
 
- 各学年の欠席日数が原則7日以内(欠席理由が明確な者)
- 入学後も出願分野の活動を継続する意志がある者
スポーツ分野の出願資格
以下のいずれかに該当する優秀な活動実績が必要。
- 集団競技:都道府県大会8位以内入賞、または全国・関東大会出場の正選手
- 個人競技:都道府県大会8位以内入賞、または全国・関東大会出場
文化分野の出願資格
- 都道府県レベルのコンクール・展覧会等で入賞以上
- 全国レベルのコンクール・展覧会等で佳作以上
- ⚠️ 複数の優秀な活動実績が必要
2025年度推薦入試結果・倍率
| 分野 | 出願者数 | 合格者数 | 倍率 | 
|---|---|---|---|
| スポーツ・文化分野(男子) | 107名 | 41名 | 2.84倍 | 
| スポーツ・文化分野(女子) | 21名 | 4名 | |
| 指定校推薦(男子) | 4名 | 4名 | ー | 
| 指定校推薦(女子) | 6名 | 6名 | 
注意事項
- 推薦入試が不合格の場合、一般入試の受験が可能
- 推薦入試の成績は一般入試とは一切関係なし
早稲田実業学校高等部の通学圏と通学時間
居住地別生徒数(2025年4月現在、高等部)
早稲田実業学校高等部の生徒は、東京都内を中心に広範囲から通学しています。
| 居住地 | 人数 | 割合 | 
|---|---|---|
| 東京23区 | 441名 | 42% | 
| 東京23区以外(多摩地区等) | 358名 | 34% | 
| 埼玉県 | 113名 | 11% | 
| 神奈川県 | 95名 | 9% | 
| 千葉県 | 31名 | 3% | 
| その他 | 4名 | 1% | 
| 合計 | 1,042名 | 100% | 
東京都内からの通学者が全体の76% を占め、特に23区内と多摩地区からの生徒が中心です。
通学時間の実態
高等部生徒の平均通学時間:54.8分
| 通学時間 | 人数 | 割合 | 
|---|---|---|
| 15分以内 | 45名 | 4.3% | 
| 30分以内 | 164名 | 15.8% | 
| 45分以内 | 190名 | 18.3% | 
| 60分以内 | 316名 | 30.4%(最多) | 
| 75分以内 | 158名 | 15.2% | 
| 90分以内 | 140名 | 13.5% | 
| 91分以上 | 27名 | 2.6% | 
| 合計 | 1,040名 | 100% | 
通学時間45分〜60分程度の生徒が最も多く、全体の約7割が60分以内で通学しています。多くの生徒が公共交通機関を利用しており、JR中央線沿線や西武線沿線からのアクセスが良好です。
早稲田実業学校高等部の歴史と沿革
創立の経緯
早稲田実業学校は、1901年(明治34年)に大隈重信を創立者として開校しました。早稲田大学(当時の東京専門学校)が大学としての基礎を確立した当時、その創立関係者によって大隈重信の教育理想を実現するために設立されました。
初代校長・大隈英麿を助けて創立に尽力し、本校の基盤を確立した天野為之(第二代校長)は、「高等小学校卒業後4、5年間に他の専門学校でやる位の教育を果す決意」と述べ、日本の教育制度に変革をもたらすことを目指しました。
「系属校」としての早稲田実業
早稲田実業は、早稲田大学の系属校です。系属校とは、経営母体は別法人となりますが、学校名称には「早稲田」の名を冠し、理事や事務局長等を早稲田大学より派遣される学校を指します。
系属校と附属校の違い
| 項目 | 附属校 | 系属校 | 
|---|---|---|
| 経営母体 | 同一法人(早稲田大学) | 別法人 | 
| 学校名 | 早稲田の名を冠する | 早稲田の名を冠する | 
| 大学との関係 | 直属 | 理事等を早大から派遣 | 
| 早大推薦枠 | 原則100% | 学校ごとに異なる | 
| 例 | 早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院 | 早稲田実業、早稲田中高、早稲田佐賀など | 
早稲田実業が系属校である意義
早稲田大学は、多種多様な経験や能力を持った人材を受け入れ、相互に切磋琢磨できるようにするため、系属校制度を展開しています。早稲田実業は以下の3つの意義を持っています。
- 早稲田らしい人材育成:早稲田大学の教育理念に早い時期から触れることで、早稲田らしい人材育成の理想像に近づくことができる
- 受験勉強にとらわれない教育:大学進学がほぼ保証されているため、ハイレベルな教育カリキュラムと充実した課外活動に専念できる
- 多様性の確保:多種多様な背景と能力(ダイバーシティ)を持った学生が早稲田大学に集まることに貢献
早稲田実業の早稲田大学への推薦枠は約100%で、卒業生のほぼ全員が早稲田大学へ進学します。これは附属校に準じる高い推薦率です。
早稲田大学との関係変遷
独立期(創立〜1963年)
当初は早稲田大学の傘下にありましたが、教育目標が実業教育にあったため、大学から独立して実業界を中心に多彩な人材を送り出してきました。大正期にはスポーツ活動の充実と質実剛健の校風が確立しました。
系列復帰(1963年)
1963年(昭和38年)に創立時の形態に戻り、早稲田大学の系列に復帰しました。これに伴い、従来の商業科に加えて普通科を新設し、生徒の大部分が早稲田大学への進学を希望する実情に対応しました。
21世紀の大改革
2001年:国分寺移転
創立100周年を機に、校地を早稲田から国分寺に移転しました。広大なキャンパスを得て、教育環境が大きく充実しました。
2002年:共学化と初等部開校
- 中等部・高等部が男女共学化
- 商業科の生徒募集を停止(普通科に一本化)
- 初等部を開校(小中高の一貫教育体制確立)
現在の男女比は約2:1(男子672名:女子370名)で、共学化から20年以上が経過し、男女ともに活躍する環境が整っています。
校是「去華就実」と校訓「三敬主義」
去華就実(きょかしゅうじつ)
「華やかなものを去り、実に就く」という意味。「実業」の精神を育て、社会に多くの貢献をなしうる人格の育成を目指しています。
三敬主義(さんけいしゅぎ)
天野為之が唱えた「他を敬し、己を敬し、事物を敬す」という教え。敬の気持ちをもって他人に対すれば礼となって和の徳を生じ、己に対すれば自重自律となる、という意味を持っています。
早稲田実業学校高等部の立地とアクセス
所在地
- 住所:〒185-8505 東京都国分寺市本町1-2-1
交通アクセス
- JR中央線「国分寺駅」北口より徒歩7分
- 西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」北口より徒歩7分
国分寺駅は新宿から中央線快速で約20分、立川からは約7分の好立地です。複数路線が利用できるため、都心・多摩・埼玉・神奈川方面から通学しやすい環境です。
キャンパス環境
2001年に早稲田から国分寺に移転した広大なキャンパスは、初等部・中等部・高等部が同じ敷地内にあります。総延床面積は約32,000㎡を誇り、最新の教育施設が整った充実した学習環境となっています。
グラウンドは人工芝で整備され、200mトラック、サッカー・ラグビー場、野球場などを備えています。また、八王子市南大沢には王貞治記念グラウンドがあり、硬式野球部が使用しています。
早稲田実業学校高等部の校風と教育方針
教育方針
早稲田実業学校は、早稲田大学の系属校として、校是「去華就実」と校訓「三敬主義」に基づき、社会に貢献できる人材を育成しています。早稲田大学の建学の精神に裏打ちされた教育により、伝統的な”早稲田スピリット”が培われています。
ディプロマ・ポリシー「SOJITSU PRIDE」
卒業までに身につけるべき資質・能力として、3つの柱を定めています。
1. 豊かな学識と表現力
- 学問的な探究活動、協働学習、体験学習に主体的に取り組む
- 物事の本質を鋭くとらえる見識を身につける
- 豊かな表現力・コミュニケーション能力を身につける
2. 次世代のタフなリーダー
- 直面する諸問題の解決に向けて絶えず努力する
- 多様性を受け止める優しさと意思の強さを兼ね備える
- 理想の実現に向けて自ら課題を設定し克服する
3. 伝統の継承
- 学び得た理論と知識を活用し、グローバル社会に貢献する
- 高い規範意識を持ち、自らを律する
- 何ごとにも全力で取り組み、文武両道の伝統を受け継ぐ
授業体制
2期・週6日制
| 曜日 | 授業時間 | 時限数 | 
|---|---|---|
| 月・火・木・金 | 8:40〜15:00 | 6時限 | 
| 水・土 | 8:40〜12:30 | 4時限 | 
| 週合計 | – | 32時間 | 
生徒一人ひとりが自主的かつ創造的に時間を活用し、クラブ活動や勉強などにおいて個性を発揮しています。水曜日と土曜日が半日授業というあまり他校にない時間割になっています。
特色ある教育プログラム
総合的な探究の時間
1年生
- 「食堂メニューを創ろう」:SDGs、フードロス、企業視点から多角的に考察。優秀作品は実際に食堂で提供
- 「早稲田大学について知る」:学部の魅力を調べ、OB・OGに取材してポスター発表
2年生
- 「早実セミナー」:少人数ゼミ形式の探究活動
- テーマ例:「スポーツと科学」「映画クラブ」「企業会計の情報と経営分析」「エネルギーと環境問題」「メディアをつくろう」など
3年生
- 早実セミナーでの活動結果をもとに、卒業論文・作品制作・発表会などで豊かな表現力を身につける
早稲田大学との高大連携
1年
- 早大各学部の教授による学部説明会
- 総合的な探究の時間で「早稲田大学について知る」活動
2年
- 早大各学部の教授による模擬講義
- 高校生特別聴講制度:早大GEC(グローバルエデュケーションセンター)の正規授業を聴講可能。所定の成績を修めれば早大の単位を高校在学中に取得できる
3年
- 高3特別授業(1月以降、早大推薦候補者対象):進学する学部別に分かれ、早大教授や本校教員による専門的な授業を受講
- 科目例:「経済数学」「言語学概論」「地理調査法」「解析入門」「力学」「電磁気学」「天文学」「ようこそ先輩(OB・OGキャリア教育)」など
ICT教育
- 1人1台端末体制(2020年度〜:iPad mini → Surface Go3 → Lenovo Yoga 300w)
- 全教室に無線LANと電子黒板完備
- Google Workspace for Educationで課題配信・提出・共同編集
英語教育
- ネイティブスピーカーによる授業
- プレゼンテーション、エッセイライティング
- 2つのCALL教室でリスニング・スピーキング強化
- TOEFL ITP等の英語資格試験必須
- 1年間留学でも早大内部推薦可能(帰国後に元のクラスメートと同じ学年に復学)
校風
早稲田実業は、生徒の自主性を尊重し、自ら考え行動する力を育てる校風です。部活動・学校行事・学業のいずれも全力で取り組む“文武両道”の伝統が根付いています。”早稲田スピリット”を体現する活発で自由な雰囲気の中、生徒たちは切磋琢磨しながら成長しています。
早稲田実業学校高等部の進路・進学実績
系属校としての最大の魅力:早稲田大学への確実な道
早稲田実業は早稲田大学の系属校として、早稲田大学への推薦枠約100%を持っています。これは附属校に準じる極めて高い推薦率で、卒業生のほぼ全員が早稲田大学へ進学できることを意味します。
系属校としての3つのメリット
- 大学受験に縛られない自由な学び:早稲田大学への進学がほぼ保証されているため、受験勉強に追われることなく、探究学習や部活動に全力で取り組める
- 早稲田スピリットの継承:早い時期から早稲田大学の教育理念に触れ、「学問の独立」「在野精神」といった早稲田の伝統を体現できる
- 充実した高大連携:高校生のうちから早稲田大学の授業を聴講し、単位を取得できる制度など、大学との密接な連携が実現
このような環境で、生徒たちは受験勉強に時間を奪われることなく、真の学力と豊かな人間性を育むことができます。
早稲田大学への内部進学
2024年度(2025年3月卒業生)進路状況
| 進路 | 人数 | 割合 | 
|---|---|---|
| 早稲田大学推薦 | 332名 | 96.2% | 
| 早稲田大学受験 | 0名 | 0% | 
| 早稲田大学以外 | 5名 | 1.4% | 
| その他 | 8名 | 2.3% | 
| 卒業生総数 | 345名 | 100% | 
卒業生のほぼ全員が早稲田大学に進学しており、これが早稲田実業最大の魅力です。
学部別推薦実績(2024年度)
早稲田大学への推薦332名の内訳
| 学部 | 推薦者数 | 推薦定員 | 
|---|---|---|
| 政治経済学部 | 65名 | 65名 | 
| 商学部 | 53名 | 60名 | 
| 教育学部 | 50名 | 50名 | 
| 法学部 | 29名 | 29名 | 
| 基幹理工学部 | 27名 | 40名 | 
| 社会科学部 | 25名 | 37名 | 
| 創造理工学部 | 22名 | 27名 | 
| 文化構想学部 | 19名 | 22名 | 
| 先進理工学部 | 14名 | 26名 | 
| 国際教養学部 | 11名 | 17名 | 
| 文学部 | 9名 | 18名 | 
| 人間科学部 | 5名 | 9名 | 
| スポーツ科学部 | 3名 | 5名 | 
| 合計 | 332名 | 405名 | 
政治経済学部・商学部・教育学部への推薦者が多く、文系学部が人気です。理工系3学部合計でも63名が推薦されています。
早稲田大学推薦の仕組み
選考方法
- 高3学力試験(3年次に実施)
- 高等部3年間の平常点
- 人物評価
- 生徒本人が志望する学部・学科と上記を総合的に判断
⚠️ 重要な注意事項
- 推薦定員に対して全員を推薦するわけではありません
- 他大学受験(日本医科大学の指定校推薦を除く)を希望する場合は、早稲田大学推薦の権利を失います
つまり、早大推薦か他大学受験かの二者択一となります。早大推薦権を保持したまま他大学を受験することはできません。
外部大学進学実績
2024年度 他大学合格実績
| 大学 | 合格者数 | 
|---|---|
| 東京大学 | 1名 | 
| 筑波大学 | 1名 | 
| 信州大学 | 1名 | 
| 東京理科大学 | 3名 | 
| 立教大学 | 1名 | 
| 日本医科大学(指定校推薦) | 2名 | 
他大学を受験する生徒は毎年ごくわずかですが、東大合格者を輩出するなど、高い学力を持つ生徒もいます。
早稲田実業学校高等部の学校行事・イベント
早稲田実業には、生徒の自主性を尊重した活気あふれる行事が数多くあります。”文武両道”を体現する二大行事は、秋の体育祭と文化祭(いなほ祭)です。
主な年間行事
| 月 | 主な行事 | 
|---|---|
| 4月 | 入学式・前期始業式、クラブ紹介、オリエンテーション(中1・高1)、授業参観 | 
| 5月 | 生徒総会、避難訓練、前期中間試験 | 
| 7月 | 前期末試験、オープンスクール、早大模擬講義 | 
| 8月 | 夏休み・夏期補習、校外教室(中2)、海外研修(希望者)、早大オープンキャンパス | 
| 9月 | 後期始業式、早慶戦応援(中1・高1) | 
| 10月 | 体育祭(高等部・中等部)、文化祭(いなほ祭)、生徒会選挙 | 
| 11月 | 高3学力試験、ホームカミングデー、後期中間試験 | 
| 12月 | 校外教室(中3・高2)、中等部完走大会 | 
| 1月 | 冬期補習、高3特別授業、高等部推薦入試 | 
| 2月 | 中等部入試、高等部一般入試、高3特別授業 | 
| 3月 | 学年末試験、入学準備説明会、卒業式、海外研修(希望者) | 
体育祭
体育祭は、文化祭と並んで校内で最も盛り上がるイベントです。高等部と中等部が別の日に、3学年合同で一堂に会し、個人種目と団体種目で熱い競い合いを繰り広げます。
特徴
- クラス対抗が原則
- 体育祭でクラスが一つにまとまる貴重な機会
- 朝練習で自主的に種目の練習をする生徒も
- 和やかな雰囲気の中、本気の勝負が展開
文化祭(いなほ祭)
毎年10月に2日間にわたって開催され、2万人以上の来場者が訪れる早実最大のイベントです。生徒たちにとって晴れの舞台であり、クラスやクラブが日々練習や準備を重ねた成果を披露します。
主な企画
- クラス展示・舞台発表・模擬店
- 部活動による発表(吹奏楽・演劇・音楽・ダンスなど)
- 映画・ゲーム・研究発表など多彩な企画
- 高3の舞台発表(演劇)では各クラスが総力を結集し、圧巻の舞台を作り上げる
校外教室
1971年から半世紀以上続く伝統的な校外授業です。学年ごとに校外へ行き様々な体験学習や平和学習などを行います:
| 学年 | 時期 | 内容 | 
|---|---|---|
| 中2 | 7月 | 自然体験 | 
| 中3 | 12月 | 古京教室(奈良・京都訪問) | 
| 高2 | 12月 | 草津・京都方面での班別自主研修(2024年度は沖縄で平和学習を実施) | 
早稲田実業学校高等部の部活動・課外活動
早稲田実業は“文武両道”を掲げる学校として、部活動が非常に盛んです。100年以上の歴史と伝統に基づき、体育系23クラブ、文化系13クラブ、同好会8つが活発に活動しています。
体育系クラブ
全国大会出場の実績を持つ強豪クラブ
⚾硬式野球部
- 甲子園出場49回(春21回・夏28回)
- 2006年:第88回全国高校野球選手権大会 優勝
- 練習場所:王貞治記念グラウンド(八王子市南大沢)
- OBに王貞治氏をはじめ、多数のプロ野球選手を輩出
⚽サッカー部
- 2023年度:第102回全国高校サッカー選手権大会 東京都代表として初出場
- 関東プリンスリーグ昇格を目指して活動
- 大学やJリーグで活躍するOBを多数輩出
👟陸上競技部
- 1919年創部の歴史ある部活動
- 全国高校駅伝3回出場、関東高校駅伝22回出場
- 日本選手権、国体、インターハイなど全国大🏔場多数
- 世界ユース選手権、アジアジュニアユース選手権などへの出場・入賞経験あり
🏔山岳部
- 男子:2017〜2019、2022〜2024年度の都大会優勝、通算7回のインターハイ出場(2023年度全国14位)
- 女子:2019〜2024年度の都大会優勝、5大会連続インターハイ出場
その他の体育系クラブ(23クラブ)
空手道、弓道、剣道、硬式テニス、ゴルフ、少林寺拳法、柔道、水泳、ソフトボール、卓球、中学野球、軟式テニス、軟式野球、ハンドボール、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、米式蹴球(アメリカンフットボール)、ラグビー
文化系クラブ
全国レベルで活躍するクラブ
吹奏楽部
- 1935年創部、文化系クラブで最大の規模
- 第58回東京都高等学校吹奏楽コンクール銀賞
- 第40回東京都高等学校アンサンブルコンテスト金管3重奏金賞
- 日本フィルハーモニー管弦楽団とのジョイントコンサート出演
- 野球応援でも活躍
音楽部
- 合唱班:2022年度東京都合唱コンクールA部門金賞、NHK全国学校音楽コンクール関東甲信越大会出場
- 室内楽班:ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロによる弦楽合奏、日本フィルとのスペシャルコンサートあり
その他の文化系クラブ(13クラブ)
英語、演劇、科学、写真、商業経済、書道、美術、文芸、歴史研究
同好会(8つ)
アイススケート、スキー、珠算、馬術、ボート、ダンス、軽音楽、茶道、将棋・囲碁、数学研究、鉄道研究、漫画研究
    🎓 早慶・MARCH附属や難関校志望の中高生に
    部活で忙しくても、スキマ時間を活かせる学習サービスを厳選。まずは試して自分に合うかを確認しましょう。
  
アスレティックトレーナー
文武両道を目指す早稲田実業では、部活動中の怪我やスポーツ障害に迅速かつ適切に対処できるよう、米国公認アスレティックトレーナー(ATC)を2005年度から配置しています。
サービス内容
- トレーニングルームは昼休みと放課後に利用可能
- 怪我の評価・応急処置・リハビリテーション指導
- 練習・試合への帯同
- テーピング、ストレッチ、ウォームアップ指導
- 熱射病などのリスク管理
早稲田実業学校高等部の施設・環境
2001年の国分寺移転により、早稲田実業は広大で最新設備の整ったキャンパスを得ました。初等部・中等部・高等部が同じ敷地内にあり、充実した教育環境が整っています。
校舎・教室施設
1号館
- 小室哲哉記念ホール(437席):講演会、保護者会、演奏会などに使用
- 普通教室:23室(床暖房、電子黒板機能付き短焦点プロジェクタ、82インチマグネットスクリーン完備)
- 美術室2室、技術・工芸室、書道室、音楽室2室、ゼミ室2室
2号館
- 生徒食堂・生徒ラウンジ(470㎡、300席)
- 体育館2室、トレーニングルーム
- 柔道場、剣道場
- 調理実習室、被服実習室
- 普通教室9室
3号館
- 図書館(940㎡、閲覧席151席、蔵書数約78,000冊)
- ビデオ・DVD鑑賞用モニター6台、蔵書検索用端末2台
 
- PC教室3室(うち1室はアクティブ・ラーニング用:プロジェクタ5台、キーボード付きタブレット50台)
- CALL教室2室(英語学習専用)
- 実験室:物理2室、化学2室、生物1室、地学1室
- 普通教室16室
4号館
屋内練習場、弓道場、ゴルフ練習場、暗室、部室11室、ミーティングルーム
運動施設
グラウンド(中高等部)
仕様
- ロングパイル人工芝、砂・ゴムチップ入り
対応種目
| 競技 | 規格 | 
|---|---|
| 陸上 | 200mトラック | 
| サッカー | 105m×68m | 
| ラグビー | 100m×68m | 
| アメリカンフットボール | 109.73m×48.76m | 
| 野球 | センター100m、両翼90m | 
| ソフトボール | 対応 | 
多目的コート
- 砂入り人工芝コート
- テニス:3面
- ハンドボール:1面
王貞治記念グラウンド
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市南大沢4-3-7 | 
| 交通 | 京王相模原線「南大沢駅」より徒歩15分 | 
| 敷地面積 | 19,500㎡(約5,900坪) | 
| 規格 | 両翼93m、センター120m | 
| 付帯施設 | 室内練習場・投球練習場・クラブハウス | 
駒ヶ根校舎
長野県駒ヶ根市に、豊かな自然に恵まれた広大なグラウンドと宿泊施設を持つ駒ヶ根校舎があります。中央アルプスを望む環境で、新入生オリエンテーション、クラブ合宿、学年行事などに広く活用されています。
| 項目 | 面積・内容 | 
|---|---|
| 敷地面積 | 54,257㎡ | 
| グラウンド面積 | 40,538㎡ | 
| 施設 | 宿泊棟、食堂棟、体育館、弓道場、キャンプ場 | 
ICT環境
- 全教室に無線LANと電子黒板完備
- 1人1台端末体制(Lenovo Yoga 300w)
- Google Workspace for Education導入
- PC教室3室、CALL教室2室
早稲田実業学校高等部の学費
2025年度入学生徒 学費(高等部)
1年次(新入生)
| 項目 | 金額 | 
|---|---|
| 入学金 | 300,000円 | 
| 授業料 | 612,000円 | 
| 施設設備資金 | 252,000円 | 
| 教育充実費 | 36,000円 | 
| 生徒会費・父母の会費等 | 23,600円 | 
| 年額合計 | 1,223,600円 | 
2年次
| 項目 | 金額 | 
|---|---|
| 授業料 | 672,000円 | 
| 施設設備資金 | 252,000円 | 
| 教育充実費 | 36,000円 | 
| 諸会費 | 21,600円 | 
| 年額合計 | 981,600円 | 
3年次
| 項目 | 金額 | 
|---|---|
| 授業料 | 732,000円 | 
| 施設設備資金 | 252,000円 | 
| 教育充実費 | 36,000円 | 
| 諸会費 | 21,600円 | 
| 年額合計 | 1,041,600円 | 
3年間合計
| 項目 | 金額 | 
|---|---|
| 3年間合計 | 約306万円 | 
その他の費用
- 制服・運動着・教科書代
- 校外学校行事費用
- 卒業年度:校友会入会金5,000円+校友会維持費40,000円(卒業後10年分)
補足
- 学費等は4月と10月の2期に分けて納入
- 在学中に学費が改定される可能性あり
- 内部進学生(中等部から進学)は入学金300,000円が必要
早稲田実業で実現する「受験に縛られない充実の高校生活」
系属校ならではの最大の魅力
卒業生の約96%が早稲田大学に進学し、政治経済学部・商学部・教育学部をはじめとする全学部に推薦入学が可能です。早稲田大学への推薦枠約100%という附属校に準じる高い推薦率により、大学受験に縛られることなく、真の学力と豊かな人間性を育むことができます。
受験勉強にとらわれない充実した学校生活
教育面では、”豊かな学識と表現力を持つ次世代のタフなリーダー”の育成を目指し、総合的な探究の時間や早大との高大連携など、特色あるプログラムを展開しています。ICT教育も充実し、1人1台端末と電子黒板を活用した最先端の学習環境が整っています。
早稲田大学への進学がほぼ保証されているため、受験勉強に時間を奪われることなく、以下のような活動に全力で取り組めます。
- 探究学習:「食堂メニューを創ろう」「早実セミナー」など、実践的で創造的な学び
- 部活動:甲子園出場49回の野球部をはじめ、全国レベルのクラブ多数
- 学校行事:2万人が来場する文化祭、全力で競う体育祭
- 早大連携:高校生のうちから早大の授業を聴講し、単位取得も可能
文武両道の伝統
部活動は”文武両道”の伝統のもと非常に盛んで、甲子園出場49回を誇る硬式野球部をはじめ、サッカー部(2023年全国大会初出場)、陸上競技部(インターハイ常連)、山岳部(都大会優勝常連)など全国大会出場レベルのクラブが多数あります。吹奏楽部や音楽部などの文化系クラブも全国レベルで活躍し、日本フィルハーモニー管弦楽団との共演も実現しています。
充実した教育環境
キャンパスは2001年に国分寺に移転した広大な敷地で、最新の教育施設が整っています。図書館は蔵書約78,000冊を誇り、CALL教室やPC教室も充実。人工芝のグラウンドや体育館、八王子市南大沢の王貞治記念グラウンドなど、運動施設も充実しています。
高い入試難易度
入試難易度は非常に高く、偏差値72〜76のレベルです。一般入試(男女各約45名)は倍率4倍以上の激戦で、合格最低点は300点満点中188〜189点(約63%)です。推薦入試(約45名)では、評定34以上などの条件に加え、都道府県大会8位以内や全国大会出場レベルの実績が求められます。
通学・学費
通学圏は東京都内を中心に広範囲で、23区から42%、多摩地区から34%、埼玉県から11%の生徒が通学しています。平均通学時間は54.8分で、国分寺駅から徒歩7分という好立地です。
学費は3年間で約306万円。初年度は入学金を含めて約122万円、2年次以降は年間約98〜104万円です。
早稲田スピリットの継承
1901年創立、大隈重信を創立者とする120年以上の歴史を持ち、校是「去華就実」と校訓「三敬主義」のもと、”早稲田スピリット”を体現する人材を育成し続けています。2002年の共学化により、男女ともに活躍する環境が整い、現在の男女比は約2:1です。
早稲田実業は、系属校として早稲田大学への確実な道を提供しながら、進学・部活・行事のいずれも全国トップクラスの充実度を誇ります。”自由・自律・文武両道”の校風のもと、大学受験に縛られることなく、生徒たちが自主的に学び、成長できる理想的な環境です。
<参照元>
本ページ内の情報やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各高校の最新データをご確認ください。
・早稲田大学系属早稲田実業学校公式サイト https://www.wasedajg.ed.jp/




 
     
     
    