早稲田実業学校高等部の偏差値・倍率は?早大進学率96%や部活・校風もまとめて解説!

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早稲田大学系属校として、卒業生の約96%が早稲田大学へ進学する早稲田実業。

偏差値72〜76の最難関私立高校でありながら、大学受験に縛られない自由な学びと、文武両道の充実した学校生活を送ることができます。1901年創立、大隈重信を創立者とする120年以上の歴史を持ち、「去華就実」「三敬主義」の精神のもと、”早稲田スピリット”を体現する次世代のリーダーを育成しています。

甲子園出場49回を誇る硬式野球部、全国大会常連の陸上競技部やサッカー部など、部活動も全国トップレベル。2001年の国分寺移転により広大なキャンパスを得て、最新のICT環境と充実した施設で、生徒たちが自主的に学び、成長できる理想的な環境が整っています。

本記事では、早稲田実業学校高等部の偏差値・入試情報から、進学実績、校風、部活動、施設まで、受験を検討する皆さんに必要な情報を徹底解説します。

目次

早稲田実業学校高等部の偏差値と入試難易度

早稲田実業学校高等部は、早稲田大学系属校として最難関レベルの私立高校です。偏差値は70台半ばで、東京都内でもトップクラスの難易度を誇ります。

偏差値

  • みんなの高校情報:75
  • 市進教育グループ(80%合格基準):男子74 / 女子76
  • V模擬|高校情報ステーション(60%合格基準):72

女子の偏差値が男子よりもやや高い傾向にあり、女子の方が合格難易度が高いと言えます。

同レベル帯の他校との比較

早稲田実業と同レベルの高校は以下の通りです。※V模擬を参考基準にした場合

偏差値該当校
74筑波大学附属駒場、開成
73東京学芸大学附属、筑波大学附属
72早稲田実業学校高等部、慶應義塾女子、渋谷教育学園幕張
71慶應義塾志木、お茶の水女子大附属
70慶應義塾、早稲田大学高等学院早稲田大学本庄高等学院
69都立日比谷、市川、明治大学付属明治(女)

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早稲田実業学校高等部の入試情報

募集人数と内部進学・外部入学の構成

早稲田実業学校の高等部は、中等部からの内部進学者と高校からの外部入学者が混在する体制です。

項目人数
総定員約310名
中等部からの内部進学約220名
高校からの外部募集約90名(一般・推薦合計)
内部生:外部生の比率約7:3

クラス編成の特徴

  • 高等部では、中等部からの進学者と高校からの入学者が混合でクラス編成
  • 男女同一クラス
  • 芸術選択科目によってクラスが決定
  • クラス平均点が均等になるように配慮
  • 学年が変わるごとにクラス替えあり

一般入試(高校入試)

試験概要

項目内容
試験日2月10日頃
募集人数男女各約45名
試験科目国語・数学・英語(各100点、計300点満点)
面接なし

2025年度入試結果・倍率

男子

項目数値
出願者数638名(うち帰国生徒30名)
受験者数590名
合格者数141名
実質倍率4.2倍
合格者最低点189点/300点(63.0%)
最高点238点

女子

項目数値
出願者数412名(うち帰国生徒32名)
受験者数380名
合格者数87名
実質倍率4.4倍
合格者最低点188点/300点(62.7%)
最高点238点

重要ポイント

  • 調査書の内容は確認されますが、内申点としては合否判定に加味されません
  • 当日の筆記試験の点数のみで合否が決まります
  • 各科目の得点は問わず、合計点で判定されます
  • 合格には約63%以上の得点が必要(前年度受験者平均:国語65.0点、数学49.5点、英語53.4点)

推薦入試

募集概要

項目内容
募集人数男女合わせて約45名(スポーツ・文化分野)+指定校推薦10名
試験日1月22日頃
選考方法活動実績資格相談→出願書類・面接・大会実績の総合判定

推薦条件(スポーツ・文化分野共通)

  • 2026年3月に中学校を卒業見込みの者
  • 本校を第一希望とする者
  • 評定合計34以上(2025年12月末時点の第3学年全必修教科、評定2以下を含まない)
    • ※2027年度入試からは評定合計68以上(中2と中3の合計)に変更予定
  • 各学年の欠席日数が原則7日以内(欠席理由が明確な者)
  • 入学後も出願分野の活動を継続する意志がある者

スポーツ分野の出願資格

以下のいずれかに該当する優秀な活動実績が必要。

  • 集団競技:都道府県大会8位以内入賞、または全国・関東大会出場の正選手
  • 個人競技:都道府県大会8位以内入賞、または全国・関東大会出場

文化分野の出願資格

  • 都道府県レベルのコンクール・展覧会等で入賞以上
  • 全国レベルのコンクール・展覧会等で佳作以上
  • ⚠️ 複数の優秀な活動実績が必要

2025年度推薦入試結果・倍率

分野出願者数合格者数倍率
スポーツ・文化分野(男子)107名41名2.84倍
スポーツ・文化分野(女子)21名4名
指定校推薦(男子)4名4名
指定校推薦(女子)6名6名

注意事項

  • 推薦入試が不合格の場合、一般入試の受験が可能
  • 推薦入試の成績は一般入試とは一切関係なし

早稲田実業学校高等部の通学圏と通学時間

居住地別生徒数(2025年4月現在、高等部)

早稲田実業学校高等部の生徒は、東京都内を中心に広範囲から通学しています。

居住地人数割合
東京23区441名42%
東京23区以外(多摩地区等)358名34%
埼玉県113名11%
神奈川県95名9%
千葉県31名3%
その他4名1%
合計1,042名100%

東京都内からの通学者が全体の76% を占め、特に23区内と多摩地区からの生徒が中心です。

通学時間の実態

高等部生徒の平均通学時間:54.8分

通学時間人数割合
15分以内45名4.3%
30分以内164名15.8%
45分以内190名18.3%
60分以内316名30.4%(最多)
75分以内158名15.2%
90分以内140名13.5%
91分以上27名2.6%
合計1,040名100%

通学時間45分〜60分程度の生徒が最も多く、全体の約7割が60分以内で通学しています。多くの生徒が公共交通機関を利用しており、JR中央線沿線や西武線沿線からのアクセスが良好です。

早稲田実業学校高等部の歴史と沿革

創立の経緯

早稲田実業学校は、1901年(明治34年)に大隈重信を創立者として開校しました。早稲田大学(当時の東京専門学校)が大学としての基礎を確立した当時、その創立関係者によって大隈重信の教育理想を実現するために設立されました。

初代校長・大隈英麿を助けて創立に尽力し、本校の基盤を確立した天野為之(第二代校長)は、「高等小学校卒業後4、5年間に他の専門学校でやる位の教育を果す決意」と述べ、日本の教育制度に変革をもたらすことを目指しました。

「系属校」としての早稲田実業

早稲田実業は、早稲田大学の系属校です。系属校とは、経営母体は別法人となりますが、学校名称には「早稲田」の名を冠し、理事や事務局長等を早稲田大学より派遣される学校を指します。

系属校と附属校の違い

項目附属校系属校
経営母体同一法人(早稲田大学)別法人
学校名早稲田の名を冠する早稲田の名を冠する
大学との関係直属理事等を早大から派遣
早大推薦枠原則100%学校ごとに異なる
早稲田大学高等学院早稲田大学本庄高等学院早稲田実業、早稲田中高、早稲田佐賀など

早稲田実業が系属校である意義

早稲田大学は、多種多様な経験や能力を持った人材を受け入れ、相互に切磋琢磨できるようにするため、系属校制度を展開しています。早稲田実業は以下の3つの意義を持っています。

  1. 早稲田らしい人材育成:早稲田大学の教育理念に早い時期から触れることで、早稲田らしい人材育成の理想像に近づくことができる
  2. 受験勉強にとらわれない教育:大学進学がほぼ保証されているため、ハイレベルな教育カリキュラムと充実した課外活動に専念できる
  3. 多様性の確保:多種多様な背景と能力(ダイバーシティ)を持った学生が早稲田大学に集まることに貢献

早稲田実業の早稲田大学への推薦枠は約100%で、卒業生のほぼ全員が早稲田大学へ進学します。これは附属校に準じる高い推薦率です。

早稲田大学との関係変遷

独立期(創立〜1963年)

当初は早稲田大学の傘下にありましたが、教育目標が実業教育にあったため、大学から独立して実業界を中心に多彩な人材を送り出してきました。大正期にはスポーツ活動の充実と質実剛健の校風が確立しました。

系列復帰(1963年)

1963年(昭和38年)に創立時の形態に戻り、早稲田大学の系列に復帰しました。これに伴い、従来の商業科に加えて普通科を新設し、生徒の大部分が早稲田大学への進学を希望する実情に対応しました。

21世紀の大改革

2001年:国分寺移転

創立100周年を機に、校地を早稲田から国分寺に移転しました。広大なキャンパスを得て、教育環境が大きく充実しました。

2002年:共学化と初等部開校

  • 中等部・高等部が男女共学化
  • 商業科の生徒募集を停止(普通科に一本化)
  • 初等部を開校(小中高の一貫教育体制確立)

現在の男女比は約2:1(男子672名:女子370名)で、共学化から20年以上が経過し、男女ともに活躍する環境が整っています。

校是「去華就実」と校訓「三敬主義」

去華就実(きょかしゅうじつ)

「華やかなものを去り、実に就く」という意味。「実業」の精神を育て、社会に多くの貢献をなしうる人格の育成を目指しています。

三敬主義(さんけいしゅぎ)

天野為之が唱えた「他を敬し、己を敬し、事物を敬す」という教え。敬の気持ちをもって他人に対すれば礼となって和の徳を生じ、己に対すれば自重自律となる、という意味を持っています。

早稲田実業学校高等部の立地とアクセス

所在地

  • 住所:〒185-8505 東京都国分寺市本町1-2-1
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