【2025年】都立小石川中等教育学校の進路・大学進学実績(国公立・私立)

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都立小石川中等教育学校は、東京都文京区に位置する公立の中高一貫校です。「立志・開拓・創作」を教育理念に掲げ、国際社会で活躍できる次世代のリーダーを育成しています。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として、科学教育にも力を入れており、充実した進路指導プログラムのもと、多くの生徒が国公立大学や難関私立大学への進学を実現しています。

本記事では、2025年3月卒業生を中心に、小石川中等教育学校の大学合格実績を詳しくご紹介します。

目次

都立小石川中等教育学校現役生の大学合格状況|2025年3月卒

2025年3月の卒業生数は151名でした。国公立・私立大学の延べ合格人数は474名(卒業生1人あたり約3.1件の合格)となり、多くの生徒が複数の難関大学から合格を勝ち取っています。

国公立大学への合格者は72名(全体の47.7%)、私立大学への延べ合格者数は402名となり、バランスの取れた進学実績を誇ります。

都立小石川中等教育学校の国公立大学の現役合格状況

最難関大学|東京一科+医学部医学科への現役合格状況

圧倒的な実績!東京大学をはじめ最難関国立大学に34名が合格

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大学名合格者数前年比
東京大学16名+2名
京都大学5名±0名
一橋大学3名-2名
東京科学大学(旧東工大+旧東京医科歯科)6名±0名
※前年は旧東工大6名
国公立医学部医学科4名
(信州2・防衛医科2)
-1名
(筑波2・千葉1)
合計34名-1名

2025年3月卒業生のうち、34名が最難関国立大学群に合格しました。東京大学には16名が合格し、前年より2名増加しています。京都大学にも5名、一橋大学には3名が合格しています。

2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した東京科学大学には6名が合格しています。また、国公立大学の医学部医学科にも4名が合格し、将来の医師を目指す生徒たちが着実に夢への第一歩を踏み出しています。

卒業生151名中34名(約22.5%)が最難関国立大学に合格しており、公立中高一貫校として極めて高い実績を示しています。

難関大学|旧帝大(東大・京大除く)への現役合格状況

旧帝大にも着実に合格!特に北海道大学合格が増加

大学名合格者数前年比
北海道大学6名+5名
東北大学1名±0名
名古屋大学0名±0名
大阪大学0名-1名
九州大学1名+1名
合計8名+5名

東京大学・京都大学を除く旧帝国大学への合格者は8名となりました。特に北海道大学への合格が6名と大きく増加し、前年の1名から5名増となっています。北海道大学は総合大学として幅広い分野で高い教育・研究水準を誇り、小石川の生徒たちにとって魅力的な進学先となっています。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への現役合格状況

首都圏の名門国立大学に15名が合格!安定した実績

大学名合格者数前年比
筑波大学8名±0名
お茶の水女子大学1名-2名
千葉大学3名±0名
神戸大学1名+1名
横浜国立大学2名±0名
合計15名-1名

TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立大学)への合格者は15名となりました。特に筑波大学には8名が合格し、前年と同水準の安定した実績を維持しています。筑波大学はSSH活動との親和性も高く、研究志向の強い生徒たちが多く選択しています。

関東圏国公立大学の現役合格状況

多様な進路選択!関東圏の国公立大学に7名が合格

大学名合格者数前年比
埼玉大学1名+1名
東京学芸大学1名+1名
東京芸術大学1名+1名
東京農工大学2名-1名
東京都立大学2名±0名
東京海洋大学0名-1名
電気通信大学0名-1名
合計7名±0名

関東圏の主要国公立大学(医学部除く)への合格者は7名となり、前年と同水準を保っています。東京農工大学、東京都立大学など、それぞれの専門性を活かした進路選択がなされています。

その他国公立の合格状況

その他の国公立大学(医学部除く)への合格者は8名となり、前年の3名から大きく増加しました。全国各地の国公立大学へと進学の道を広げています。

都立小石川中等教育学校の私立大学の合格状況|2025年3月卒

私立最難関大学|早慶上理医への現役合格状況

早慶に計74名が合格!上智・理科大・ICUも含め144名の大台に

大学名合格者数前年比
早稲田大学50名+6名
慶應義塾大学(医学部除く)24名-6名
私立医学部0名-4名
早慶医 合計74名-4名
上智大学23名-9名
東京理科大学47名±0名
上智・理科・ICU 合計70名-9名

私立最難関の早慶+私立医学部への合格者数は計74名(早稲田50名、慶應24名)となり、微減となりました。早稲田大学への合格者が6名増加する一方、慶應義塾大学は6名減少、また医学部への現役合格が出ませんでしたが、依然として全体としては高い水準を保っています。

上智・東京理科・ICUを含めた「上智・理科・ICU」グループへの合格者は70名となりました。特に東京理科大学への合格者は47名と多く、理系教育に強い小石川の特色が表れています。

私立難関大学|GMARCHへの現役合格状況

GMARCH合格者136名!明治・立教・中央が人気

大学名合格者数前年比
学習院大学8名+6名
明治大学50名+14名
青山学院大学15名+6名
立教大学30名-1名
中央大学22名+4名
法政大学11名-15名
合計136名+14名

GMARCHへの合格者は136名となり、前年の122名から14名増加しました。特に明治大学への合格者が50名と大幅に増加(+14名)し、GMARCHの中でも最多となっています。立教大学30名、中央大学22名と続き、私立難関大学への合格が充実しています。

私立中堅人気大学|成成明学獨國武・日東駒専・四工大+東農大への現役合格状況

中堅私大も着実に!日東駒専30名、四工大+農大35名

大学群合格者数前年比
成成明学獨國武12名+4名
日東駒専30名+15名
四工大+東京農業大学35名+25名
合計77名+44名

成成明学獨國武への合格者は12名、日東駒専への合格者は30名となりました。特に日東駒専は前年の15名から倍増しています。

四工大(芝浦工業・工学院・東京電機・東京都市大学)と東京農業大学への合格者は35名となり、前年の10名から大幅に増加しました。理系教育に定評のある小石川らしい進学実績といえます。

その他私立大学への現役合格状況

その他の私立大学への合格者は45名となりました。多様な進路選択がなされています。

私立大学延べ合格者に占める各大学群の比率|2025年3月卒

GMARCH が全体の3分の1を占め、早慶上理ICUで約36%

2025年3月卒業生の私立大学延べ合格者402名における各大学群の比率は以下の通りです。

大学群合格者数比率
早慶医74名18.4%
上智・理科・ICU70名17.4%
GMARCH136名33.8%
成成明学獨國武12名3.0%
日東駒専30名7.5%
四工大+東京農業大学35名8.7%
その他私立45名11.2%
合計402名100.0%

GMARCHが全体の33.8%を占め、最も高い比率となっています。次いで早慶医が18.4%、上智・理科・ICUが17.4%となり、最難関・難関私立大学グループ(早慶上理ICU医)だけで全体の35.8%を占めています。

GMARCHと合わせると、難関以上の私立大学群への合格が全体の約70%に達し、小石川の高い学力水準を示しています。理系教育に強い特徴から、四工大+東京農業大学への合格が8.7%を占めている点も注目されます。

都立小石川中等教育学校の国公立大学の現役合格状況推移|2021年~2025年

最難関大学|東京一科+医学部医学科への現役合格状況の推移

5年間で安定した最難関大学合格実績を維持

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年度東京大学京都大学一橋大学東京科学大学(旧東工+東京医科歯科)国公立医学部合計
2025年16名5名3名6名4名34名
2024年14名5名5名6名5名35名
2023年15名1名11名6名3名36名
2022年19名4名9名5名10名47名
2021年18名5名10名11名1名45名

過去5年間の最難関大学群への合格者数は34~47名で推移しており、毎年コンスタントに最難関国立大学への合格者を輩出しています。東京大学への合格者は14~19名で安定しており、2025年は16名となりました。

一橋大学への合格者は年度による変動がありますが、2023年には11名と大きく伸びました。2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合したため、2025年からは東京科学大学として集計されています。

難関大学|旧帝大(東大・京大・医学部除く)の現役合格状況の推移

旧帝大合格者は年度により変動、2025年は8名

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年度北海道大学東北大学名古屋大学大阪大学九州大学合計
2025年6名1名0名0名1名8名
2024年1名1名0名1名0名3名
2023年2名2名1名0名2名7名
2022年1名4名1名0名2名8名
2021年0名3名0名1名1名5名

旧帝大(東大・京大除く)への合格者は、3~8名で推移しています。2025年は北海道大学への合格者が6名と大きく増加し、合計8名となりました。地理的に首都圏から離れた大学への進学を選択する生徒も一定数おり、多様な進路選択が見られます。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況の推移

TOCKYへは毎年10~18名が安定して合格

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年度筑波大学お茶の水女子千葉大学神戸大学横浜国立合計
2025年8名1名3名1名2名15名
2024年8名3名3名0名2名16名
2023年5名3名1名1名1名11名
2022年5名1名2名0名2名10名
2021年7名3名3名0名5名18名

TOCKY群への合格者は10~18名で推移しており、安定した実績を維持しています。筑波大学への合格者が最も多く、過去5年間で5~8名となっています。2025年、2024年はともに8名が合格し、高い水準を保っています。

関東圏国公立大学の現役合格状況の推移

関東圏国公立は7~20名で推移

年度合格者数
2025年7名
2024年7名
2023年16名
2022年20名
2021年7名

関東圏の主要国公立大学(医学部除く)への合格者数は、7~20名で推移しています。2022年、2023年は高い数字を示しましたが、2024年、2025年は7名となっています。

都立小石川中等教育学校の私立大学の現役合格状況の推移|2021年~2025年

最難関:早慶上理医の現役合格状況の推移

早慶には毎年70名以上が合格!2023年は115名の高実績

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年度早稲田慶應(医除く)私立医早慶医計上智東京理科上理ICU計
2025年50名24名74名23名47名70名
2024年44名30名4名78名32名47名79名
2023年75名40名5名120名60名45名105名
2022年64名33名15名112名24名45名69名
2021年73名49名2名124名14名35名49名

早慶・私立医学部への合格者数は、過去5年間で74~120名で推移しています。2023年は120名と特に高い実績を示しました。2024年は78名、2025年は74名と安定しています。

上智・東京理科・ICUへの合格者数は49~105名で推移しており、特に東京理科大学への合格者が毎年35~47名と多く、理系に強い小石川の特徴が表れています。

私立難関大学|GMARCHの現役合格状況の推移

GMARCHには毎年120名以上が合格!2021年は175名

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年度学習院明治青山学院立教中央法政合計
2025年8名50名15名30名22名11名136名
2024年2名36名9名31名18名26名122名
2023年2名57名16名28名24名19名146名
2022年3名57名15名34名19名25名153名
2021年10名61名15名45名28名16名175名

GMARCHへの合格者数は、122~175名で推移しています。明治大学への合格者が毎年最も多く、2021年、2022年、2023年は57~61名、2025年は50名となっています。立教大学、中央大学への合格者も多く、幅広い私立難関大学への進学実績を示しています。

私立中堅人気大学|成成明学獨國武・日東駒専・四工大+東農大への現役合格状況

中堅私大への合格者数は年度により変動

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年度成成明学獨國武日東駒専四工大+農大合計
2025年12名30名35名77名
2024年8名15名10名33名
2023年14名16名14名44名
2022年19名14名19名52名
2021年16名35名10名61名

中堅私大3群への合格者数は、33~77名で推移しています。2025年は合計77名と大きく増加し、特に日東駒専と四工大+農大への合格者が増えました。

その他私立大学の現役合格状況の推移

その他の私立大学への合格者数は、45~77名で推移しています。多様な選択肢の中から、生徒一人ひとりが自分に合った進路を選択していることがわかります。

私立大学延べ合格者に占める各大学群の比率推移|2021年~2025年

難関以上の私立大学群が常に6割超を占める高い水準を維持

過去5年間の私立大学延べ合格者数における各大学群の比率推移を見てみましょう。

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年度私立合計早慶医上理ICUGMARCH成成明学日東駒専四工大+農大その他
2025年402名18.4%17.4%33.8%3.0%7.5%8.7%11.2%
2024年357名21.8%22.1%34.2%2.2%4.2%2.8%12.6%
2023年487名24.6%21.6%30.0%2.9%3.3%2.9%14.8%
2022年425名26.4%16.2%36.0%4.5%3.3%4.5%9.2%
2021年473名26.2%10.4%37.0%3.4%7.4%2.1%13.5%
  • 早慶上理ICU医(最難関私立)の推移
    2021年は36.2%と全体の3分の1以上を占めていましたが、2023年には46.2%まで上昇しました。2024年、2025年は44.0%、35.8%となり、年度により変動があるものの、常に全体の3分の1以上を占める高い水準を維持しています。
  • GMARCHの推移
    GMARCHは5年間を通じて最も高い比率を占めており、30.0%~37.0%で推移しています。2021年、2022年は36.0%~37.0%と高く、2025年は33.8%となっています。
  • 難関以上私立大学群(早慶上理ICU医+GMARCH)の合計
    この2つのグループを合わせると、2021年は73.6%、2022年は78.6%、2023年は76.2%、2024年は78.2%、2025年は69.7%となり、私立大学合格者の約7割~8割が難関以上の私立大学に合格していることがわかります。特に2022年、2024年は8割に近づく極めて高い水準を示しました。
  • 中堅私立大学群の推移
    成成明学獨國武、日東駒専、四工大+農大を合わせた中堅私大群は、2023年が9.0%と最も低く、2025年は19.2%と大きく上昇しました。この変動は、生徒の進路選択の傾向や併願パターンの変化を反映していると考えられます。

小石川の私立大学合格実績は、難関以上の大学群への合格が常に高い比率を占めており、公立中高一貫校として卓越した水準を維持していることが、この5年間の推移からも明確に示されています。

都立小石川中等教育学校の6年間の教育・進路指導プログラム

小石川中等教育学校では、6年間を通じて系統的なキャリア教育と進路指導を実施しています。

1~2学年(前期課程)

  • 東京寺子屋(1学年):各分野の社会人との交流を通じて職業観を育成します。文京区の職業人を招き、約10のグループに分かれて職業理解を深めるとともに、コミュニケーションスキルやマナーを学びます。
  • 職場体験(2学年):地元の商店街、企業、公的機関などで実際に働くことを体験し、「働く」ことの意味を考える機会となっています。

3~6学年(後期課程)

  • 大学研究室訪問(3~6学年):小石川の卒業生である大学教授の研究室を訪問し、研究内容や進路選択の過程について直接話を聞くことができます。東京大学、東京工業大学、早稲田大学などの研究室を訪問し、将来像を具体的に描く貴重な機会となっています。
  • 分野別大学模擬講義(4・5学年):大学教授による本格的な講義を体験することで、大学での学びを知り、自己の進路について考えるきっかけをつかみます。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組み

小石川はSSH指定校として、科学教育にも力を入れています。

  • 実験重視の理科授業
  • 小石川フィロソフィー(課題研究)
  • 科学系コンテストへの参加支援(科学の甲子園、化学オリンピック、生物学オリンピック、物理オリンピックなど)
  • 海外科学研修(ウェールズなど)
  • 研究発表会での成果発表

これらのプログラムを通じて、生徒たちは科学的思考力、研究スキル、プレゼンテーション能力を身につけ、将来の研究者や専門家への道を歩んでいます。

小石川が育む、未来を切り拓く力

都立小石川中等教育学校は、公立中高一貫校として卓越した進学実績を誇ります。2025年3月卒業生(151名)の約22.5%が東京大学をはじめとする最難関国立大学、約47.7%が国公立大学に合格しています。

私立大学では、早慶に計74名、GMARCHに136名が合格するなど、私立難関大学への進学実績も充実しています。理系教育に強い小石川らしく、東京理科大学には47名が合格し、四工大+農大への合格者も35名と多くなっています。

私立大学延べ合格者402名のうち、早慶上理ICU医とGMARCHを合わせた難関以上の私立大学群への合格が約70%を占めており、極めて高い水準の進学実績を示しています。

小石川の強みは、単なる受験指導にとどまらず、「立志・開拓・創作」の理念のもと、生徒一人ひとりが自らの将来像を描き、それを実現するための力を育む教育にあります。SSH活動を通じた科学教育、海外語学研修や国際交流プログラム、充実した部活動や行事運営など、多様な経験を通じて、生徒たちは知的好奇心、協調性、リーダーシップを身につけています。

卒業生たちの声からは、小石川での6年間が人生の基盤となり、困難に直面しても自ら解決策を見出す力、多様な価値観を尊重する姿勢、自分の道を切り拓く自信を育んだことがわかります。

中学受験を控えたお子様と保護者の皆様にとって、小石川中等教育学校は、確かな進学実績と豊かな人間形成を両立させる、魅力的な選択肢といえるでしょう。

<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・小石川中等教育学校公式サイト https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/

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