【2025年度】都立立川高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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都立立川高校は2025年度も国公立・私立大学ともに優れた進学実績を残し、都立高校のトップクラスの進学校としての地位を確立しています。現役生の国公立大学合格率は42.4%に達し、特に東京一科医(東大・京大・一橋・東京科学大・国公立医学部)への合格者は24名と過去最高を記録。私立大学でも早慶上理・医学部へ164名、GMARCHへ346名が合格するなど、難関大学への強さを示しました。

目次

【2025年度】都立立川高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者分析

2025年度の最難関国公立大学への合格者総数は30名で、そのうち現役合格者は24名(前年比+5名)となりました。現役合格率は7.6%に達し、過去6年間で最高値を記録しています。

【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人合計
東京大学4人(+3人)0人4人
京都大学2人(▲1人)3人5人
一橋大学9人(+1人)1人10人
東京科学大学
(旧東京工業大学)
6人(+2人)0人6人
国公立大学医学部4人(+1人)2人6人
合計(医学部重複除く)24人(+5人)6人30人

【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者の大学別分析

東京大学

現役合格者4名(前年比+3名)と大幅に増加し、過去6年間で最高の合格者数となりました。合格率も1.3%と高水準です。これは学校の東大対策プログラムの強化や優秀な学年の特性を反映していると考えられます。

京都大学

現役合格者2名(前年比-1名)、浪人生3名の計5名が合格しました。遠方の大学ながら安定した合格者を輩出していることは、進学指導の幅広さを示しています。

一橋大学

現役合格者9名(前年比+1名)、浪人生1名の計10名が合格しました。一橋大学は立川高校の「得意大学」として毎年多くの合格者を輩出しています。

東京科学大学(旧東京工業大学)

現役合格者6名(前年比+2名)と増加傾向にあります。理系最難関大学への合格実績が好調なことは理系教育プログラムの充実を示唆しています。

国公立大学医学部

現役合格者4名(前年比+1名)、浪人生2名の計6名が合格しました。2022年度以降安定した合格者を輩出しており、医学部志望者へのサポート体制が整っていることが推測されます。

全体的な傾向・特徴

  • 合格者数の増加傾向:現役合格者総数が19名から24名へと増加し、合格率も6.3%から7.6%へと上昇しています。この成長率は都立高校としては顕著で、学校全体の学力向上を示しています。
  • 東大合格者の急増:特に東京大学への現役合格者が1名から4名へと大幅に増加したことが特筆され、最上位層の学力向上を示しています。
  • 一橋大学の安定した実績:一橋大学への合格者数は長年にわたり安定しており、過去の実績に基づいた効果的な指導が行われていることを示しています。
  • バランスの取れた合格実績:東京一科医の各大学にバランスよく合格者を輩出していることは、文系・理系両方の教育が充実していることを示しています。

都立立川高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立立川高校の最難関国公立大学(東京一科+医学部)の現役合格者数_5カ年推移
都立立川高校の最難関国公立大学(東京一科+医学部)の現役合格者数推移

東京一科医現役合格者の大学別分析

東京大学

東京大学への合格者数は年度によって変動があるものの、2025年度は過去6年間で最高の4名を記録しました。この変動は学年による実力差もあると思われますが、近年は2020年の0名から大きく改善しています。

京都大学

京都大学への合格者数は2023年と2024年に3名と好調でしたが、2025年はやや減少して2名となりました。地理的に遠方の大学への挑戦者が一定数いることは、進路選択の幅広さを示しています。

一橋大学

一橋大学への合格者数は2021年以降増加傾向にあり、特に2023年と2025年は9名と高い水準を維持しています。2020年の4名から2倍以上に増加したことは特筆すべき成果です。一橋大学は立川高校にとって「お家芸」的存在となっており、現役生の合格率も2.8%と非常に高く、立川高校から一橋大学へのパイプラインが確立されていると言えるでしょう。

東京科学大学(旧:東京工業大学)

東京科学大学への合格者数は2020年と2025年に6名と好調でした。この6年間で見ると、4~6名の間で推移しており、比較的安定した実績を維持しています。理系トップ大学への合格実績が安定していることは、数学・理科の教育水準の高さを裏付けています。

国公立医学部

国公立医学部への合格者数は2022年以降増加傾向にあり、2025年は過去最高の4名を記録しました。2020年の0名から2025年の4名への成長は顕著で、医学部対策の強化が功を奏していると考えられます。特に2022年以降は毎年一定数の合格者を輩出しており、医学部進学を視野に入れた生徒へのサポート体制が整っていることが推測されます。

全体的な傾向と特徴

  1. 現役合格者数の着実な増加:2020年の12名(3.8%)から2025年の24名(7.6%)へと6年間で倍増しています。この右肩上がりの傾向は、体系的な指導体制の構築の成果と考えられます。
  2. 合格率の上昇:現役合格率が3.8%から7.6%へと上昇しており、学校全体の学力底上げが進んでいることを示しています。
  3. 一橋大学の安定した受験実績:特に一橋大学への合格者数は7~9名と高水準で安定しており、立川高校の強みの一つとなっています。

以上の分析から、都立立川高校は最難関国公立大学への合格実績を着実に向上させており、特に2025年度は多くの指標で過去最高を記録したことが分かります。この6年間の推移を見ると、同校の進学実績は着実に向上しており、都立トップ校としての地位を確立しつつあると言えるでしょう。

医学部や東大・京大をはじめとした最難関国公立の合格者が多い学校では、早い段階から高度な応用力を意識した学習に取り組んでいる生徒が目立ちます。

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【2025年度】都立立川高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数分析

【2025年度】旧帝大(東大・京大除く)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
北海道大学6人(+2人)2人8人
東北大学4人(▲2人)0人4人
名古屋大学1人0人1人
大阪大学1人0人1人
九州大学0人0人0人
合計12人2人14人

2025年度の旧帝大(東京大学・京都大学を除く)への現役合格者数は12名(前年比±0名)、浪人合格者は2名で、合計14名が合格しました。現役合格率は3.8%となっています。

特に北海道大学への合格者が増加し、東北大学がやや減少したものの、全体としては前年と同水準の合格者数を維持しています。

【2025年度】TOCKY合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
筑波大学(T)6人(+2人)0人6人
お茶の水女子大学(O)4人0人4人
千葉大学(C)5人(+1人)0人5
神戸大学(K)0人(+▲1人)0人0人
横浜国立大学(Y)13人(+11人)3人16人
合計28人(+13人)3人31人

2025年度のTOCKY(筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、神戸大学、横浜国立大学)への現役合格者数は28名(前年比+13名)と大幅に増加し、浪人合格者3名を合わせると合計31名となりました。現役合格率は8.9%に達しています。

【2025年度】難関国公立(旧帝大・TOCKY)合格者の大学別分析

旧帝大(東大・京大除く)

北海道大学:現役合格者6名(前年比+2名)は2020年以降で2022年、2023年の9名に次ぐ好成績です。浪人生2名を含めると計8名が合格しており、地理的に遠方にも関わらず安定した合格実績を示しています。

東北大学:現役合格者4名(前年比-2名)とやや減少したものの、依然として堅調な実績を維持しています。東北大学は2020年以降、2021年を除いて安定して4〜6名の合格者を出しており、立川高校の旧帝大対策の充実ぶりを示しています。

名古屋大学・大阪大学:名古屋大学と大阪大学はそれぞれ1名ずつの合格者を出しています。地理的に離れた関西・中部地方の大学にも一定数の合格者を出していることは評価できますが、年度によって変動が大きいのが特徴です。

TOCKY

筑波大学:現役合格者6名(前年比+2名)は2021年度以降増加傾向にあり、TOCKY大学の中でも安定した合格実績を示しています。2025年度の6名という数字は過去6年間で最高の合格者数であり、立川高校と筑波大学との相性の良さを示しています。

お茶の水女子大学:現役合格者4名(前年比±0名)と安定した実績を維持しています。女子のみが受験できる大学ながら、2023年以降4名の合格者を安定して輩出している点は注目に値します。

千葉大学:現役合格者5名(前年比+1名)と着実に増加しています。千葉大学への合格者数は年度によって変動が大きく、2〜8名の間で推移していますが、2025年度は回復傾向を示しました。

横浜国立大学現役合格者13名(前年比+11名)と劇的な増加を示しました。2022年に9名と好調だった後、2023年、2024年と低迷していましたが、2025年に過去最高の13名を記録しています。浪人生3名を含めると16名が合格しており、TOCKY大学の中で最も顕著な成果を挙げています。

全体的な傾向と特徴

  • 合格者総数の大幅増加:旧帝大・TOCKY合計で40名(合格率12.7%)と2024年の27名(8.9%)から大幅に増加し、過去最高を記録しました。
  • TOCKY大学の躍進:特にTOCKY大学への合格者数が前年の15名から28名へと約2倍に増加したことが特筆されます。
  • 地方旧帝大への挑戦:北海道大学や東北大学など地理的に離れた大学にも多くの合格者を輩出していることは、進路指導の幅広さを示しています。

都立立川高校の難関国公立大学(旧帝大+TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立立川高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役合格者数_5カ年推移
都立立川高校の旧帝大の現役合格者数推移
都立立川高校のTOCKYの現役合格者数推移

旧帝大+TOCKYへの現役合格者数の推移

旧帝大(東大・京大除く)への現役合格者の推移

旧帝大への合格者数は2022年、2023年に大きく増加し、その後やや減少しているものの、2020年、2021年と比較すると高い水準を維持しています。特に2023年の19名(6.1%)は特筆すべき実績です。北海道大学と東北大学が安定した合格者数を出していることが特徴で、これらの大学への対策が充実していることが伺えます。

年度別に見ると、2022年と2023年に北海道大学への合格者が9名と急増したことが全体の増加を牽引していました。その後2024年にはやや減少したものの、2025年は再び6名と増加傾向を示しています。東北大学も4〜6名の間で安定しており、地方旧帝大への強みが継続しています。

一方、名古屋大学、大阪大学、九州大学への合格者数は年度によって変動が大きく、安定性に欠ける面も見られます。これは地理的な距離や、志望者数の変動が影響していると考えられます。

TOCKY(筑波・お茶・千葉・神戸・横国)の経年推移

TOCKY大学への合格者数は2022年に一度増加した後、2023年、2024年とやや低迷していましたが、2025年に過去最高の28名(8.9%)を記録しました。この劇的な増加は主に横浜国立大学への合格者が2名から13名へと急増したことによるものです。

筑波大学は2名から6名へと着実に増加し、千葉大学も4名から5名へと増加しています。お茶の水女子大学は4名と安定した実績を維持しています。一方、神戸大学は2023年、2024年に各1名の合格者を出していましたが、2025年は0名となりました。

TOCKY大学への合格実績は年度による変動が大きく、特に横浜国立大学は2022年に9名、その後2023年、2024年に2名と大きく変動しています。これは学年による志望傾向の違いや、大学側の入試政策の変化が影響している可能性があります。

旧帝大+TOCKY(筑波・お茶・千葉・神戸・横国)の経年推移

旧帝大とTOCKY大学を合わせた合格者数は、2020年、2021年の22〜23名から、2022年に38名と大きく増加しました。その後2023年、2024年とやや減少傾向にありましたが、2025年には過去最高の40名(12.7%)を記録しています。

6年間の推移を見ると、2020年から2022年にかけて大きく成長し、その後一時的な減少を経て、2025年に再び飛躍的な成長を遂げていることが分かります。

全体的な傾向と特徴

  1. 着実な成長と変動:旧帝大・TOCKYへの合格者数は6年間で7.1%から12.7%へと約1.8倍に増加しており、立川高校の進学実績の向上を明確に示しています。しかし、その過程には2022年の急増、2024年の減少など、年度による変動も見られます。
  2. 大学別の特徴的な傾向:北海道大学、横浜国立大学、東北大学、筑波大学など、特定の大学に強い傾向が明確に表れています。これらの大学への合格実績は年度によって変動はあるものの、長期的には安定または向上しており、学校としての得意分野を形成しています。
  3. 地方大学への挑戦精神:北海道大学や東北大学など、地理的に離れた大学にも多くの合格者を出していることは、立川高校の生徒の進取の精神と、学校側の幅広い進路指導を反映しています。
  4. 2022年と2025年の飛躍:2022年と2025年に特に顕著な成果を上げており、これらの年度には特別な要因があった可能性があります。2022年は北海道大学と横浜国立大学の急増、2025年は横浜国立大学の急増が全体を牽引しています。
  5. 文系・理系のバランス:旧帝大・TOCKYの合格実績は文系学部と理系学部の双方にわたっていると推測され、立川高校の教育が文理双方に充実していることを示唆しています。北海道大学、東北大学などは理系学部の人気も高い一方、横浜国立大学、筑波大学などは文系学部も強いと考えられ、多様な進路希望に応える体制が整っていると言えるでしょう。

以上の分析から、都立立川高校は旧帝大・TOCKY大学への合格実績において着実な成長を遂げており、特に2025年度は多くの指標で過去最高を記録したことが分かります。特定の大学に強みを持ちながらも幅広い大学へ合格者を輩出しており、バランスの取れた進学指導が功を奏していると言えるでしょう。

【2025年度】都立立川高校の関東主要国公立大学合格者分析

【2025年度】関東主要国公立大学合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
茨城大学2人(+2人)2人4人
宇都宮大学2人(+2人)0人2人
群馬大学2人(医1)(+1人)0人2人
埼玉大学0人(+1人)0人2人
東京科学大学
(旧東京医科歯科大学)
3人(医1)(+1人)0人3人
東京藝術大学0人0人0人
電気通信大学8人(+7人)0人8人
東京外国語大学10人(+1人)0人10人
東京学芸大学5人(▲8人)0人5人
東京農工大学10人(▲2人)5人15人
東京海洋大学0人(▲3人)0人0人
東京都立大学21人(▲1人)0人21人
横浜市立大学1人0人1人
関東主要国公立大学_合計64人(▲1人)7人71人

2025年度の関東主要国公立大学への合格者総数は71名で、そのうち現役合格者は64名(前年比-1名)、浪人合格者は7名となりました。現役合格率は20.3%で、前年の21.1%からわずかに減少しています。

特に電気通信大学への合格者が前年の1名から大幅に増加し、8名となったことが目立ちます。一方、東京学芸大学は前年の13名から5名へと大きく減少しました。都立大学は21名と高水準を維持しており、立川高校の関東国公立大学への合格実績の「主軸」となっています。

全体的な傾向と特徴

電気通信大学の急増:電気通信大学への合格者が1名から8名へと急増したことは特筆すべき変化です。2021年、2022年にも好調だった時期がありましたが、2025年は過去6年で最多の合格者数を記録しました。

東京都立大学の安定実績:都立大学への合格者数は21名(6.6%)と、前年の22名(7.2%)とほぼ同水準を維持しています。過去6年間を見ても、2020年の16名から2021年には23名へと増加した後、20名前後の高水準を安定して維持しており、立川高校の「得意大学」として確固たる地位を築いています。

東京外国語大学の堅調な増加:東京外国語大学への合格者は9名から10名へと微増し、過去6年間で最多となりました。2020年の4名から着実に増加しており、特に2023年以降は9~10名の高水準を維持しています

東京農工大学の堅調な実績:東京農工大学への合格者は12名から10名とわずかに減少したものの、依然として高い水準を維持しています。2020年から2023年まで着実に増加し、特に2023年は15名と過去最高を記録しました。

東京学芸大学の減少:東京学芸大学への合格者は13名から5名へと大幅に減少しました。学芸大学への合格者数は年度による変動が大きく、2021年、2024年に好調だった一方、2025年は減少しています。

都立立川高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立立川高校の関東主要国公立大学の現役合格者数_5カ年推移
都立立川高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移

関東国公立大学への現役合格者数の推移

全体傾向

関東主要国公立大学への合格者数は2020年の44名から2021年に67名へと大幅に増加した後、64~66名の高水準で安定しています。2021年以降の合格率は20%を超える高い水準を維持しており、安定した進学実績を示しています。2020年と比較すると、合格者数は約1.5倍、合格率は約1.4倍に向上しており、長期的な進捗が見られます。

大学別の推移

東京都立大学

東京都立大学への合格者数は2020年の16名から増加し、その後は19~25名の間で推移しています。特に2023年の25名(8.0%)は過去6年間で最高の実績でした。都立大学は立川高校の進学実績において常に中心的な役割を果たしており、多くの生徒が第一志望として目指す大学となっています。地理的な近さもあり、オープンキャンパスや大学訪問などの機会も多く、情報収集が充実している可能性があります。

東京外国語大学

東京外国語大学への合格者数は着実に増加しており、特に2023年以降は9~10名の高水準を維持しています。この上昇傾向は偶然ではなく、英語教育や国際教養教育の充実、あるいは外国語大学に関する情報提供の強化など、学校の取り組みの成果と考えられます。

東京農工大学

東京農工大学への合格者数は11~15名の間で推移しており、安定した実績を示しています。特に2023年は15名(4.8%)と過去最高を記録しました。農工大は理系生徒の重要な進学先の一つとなっており、理数系科目の指導の充実ぶりが伺えます。地理的な近さも要因の一つかもしれません。農工大への安定した合格実績は、立川高校の理系教育の強さを示す重要な指標と言えるでしょう。

電気通信大学

電気通信大学への合格者数は年度による変動が大きく、2021年、2022年に一度好調だった後、2023年、2024年は低調でしたが、2025年に過去最高の8名(2.5%)を記録しました。

東京学芸大学

東京学芸大学への合格者数は年度による変動が大きく、2021年と2024年に好調だった一方、2025年は5名(1.6%)と大きく減少しました。この変動は教員志望者の数の変化や、他大学との併願状況、あるいは入試の難易度の変化などが影響している可能性があります。

  1. 関東国公立大学合格者数の安定性:2021年の大幅増加以降、64~67名の高水準で安定しています。現役合格率20%超という数字は都立高校としては非常に高い水準であり、立川高校の進学校としての地位を確固たるものにしています。
  2. 「得意大学」の存在:東京都立大学、東京農工大学、東京外国語大学などは、立川高校の「得意大学」として安定した合格実績を示しています。特に都立大学は毎年20名前後の合格者を出しており、立川高校の進学実績の「主軸」となっています。
  3. 文系・理系のバランス:東京外国語大学や東京学芸大学など文系学部の強い大学と、東京農工大学や電気通信大学など理系学部の強い大学にバランスよく合格者を出していることは、立川高校の教育が文理ともに充実していることを示しています。2
  4. 年度による変動と安定性:個別の大学への合格者数は年度によって変動があるものの、関東国公立大学全体としては2021年以降安定した実績を維持しています。この安定性は、特定の大学への偏重ではなく、多様な大学への合格実績があることの証左であり、生徒の進路選択の多様性を尊重する指導方針が反映されていると考えられます。
  5. 国公立大学全体の実績:関東主要国公立大学と地方国公立大学、医学部を合わせた国公立大学全体の合格者数は134名(42.4%)であり、前年の132名(43.4%)とほぼ同水準を維持しています。これは卒業生の約4割が国公立大学に進学していることを意味し、都立高校としては非常に高い実績です。

以上の分析から、都立立川高校は関東主要国公立大学への合格実績において2021年以降高水準を安定して維持しており、特に2025年度は電気通信大学の急増など特徴的な変化も見られました。東京都立大学を中心とする「得意大学」への安定した実績と、文系・理系のバランスの取れた合格実績は、同校の教育の質の高さと進路指導の充実ぶりを示していると言えるでしょう。

都立立川高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年

都立立川高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比【表】
都立立川高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比

国公立大学群別の合格実績推移

都立立川高校の過去6年間(2020年~2025年)における現役生の国公立大学合格状況を大学群別に分析すると、全体として国公立大学への合格率が大幅に向上していることが明らかです。

東京一科医(最難関大学群)

最難関大学群への合格率は右肩上がりで成長しており、2020年の3.8%から2025年には7.6%とほぼ倍増しています。特に2023年に一度大きく伸び、2024年にわずかに減少した後、2025年に過去最高を更新しました。合格率7.6%という数字は都立高校としては極めて高水準であり、最難関大学への進学実績が立川高校の「ブランド力」を大きく高めていると言えるでしょう。

旧帝大(東大・京大除く)

旧帝大(東大・京大を除く)への合格者数は、2022年、2023年に大きく増加し、その後はやや減少したものの2020年と比較すれば高い水準を維持しています。特に2023年の19名(6.1%)は特筆すべき実績です。北海道大学と東北大学が主な進学先となっており、地方旧帝大への対策が充実していることが伺えます。

TOCKY(医除く)

TOCKYへの合格者数は変動が大きく、2022年に一度22名まで増加した後、2023年、2024年は14~15名と減少しましたが、2025年には過去最高の28名(8.9%)を記録しました。2025年の劇的な増加は主に横浜国立大学への合格者が急増したことによるものです。

関東国公立(医除く)

関東地方の主要国公立大学への合格者数は、2020年の44名から2021年に66名へと大幅に増加した後、62~65名の高水準で安定しています。合格率も20%前後を維持しており、関東国公立大学が立川高校の「主軸」となる進学先であることを示しています。特に東京都立大学は毎年20名前後の合格者を出しており、立川高校の「お家芸」とも言える大学です。また東京外国語大学や東京農工大学も安定した合格実績を誇っています。生徒の約5人に1人が関東国公立大学に合格するという実績は、都立高校としては極めて優秀な成果です。

地方国公立(医除く)

地方国公立大学への合格者数は年度による変動が非常に大きく、2020年の7名から2024年には23名まで増加した後、2025年には再び8名に減少しています。この大きな変動は、年度ごとの生徒の志望傾向の違いや、併願パターンの変化が影響していると考えられます。特に2024年の23名(7.6%)は過去最高であり、この年度は地方国公立志向が強かった可能性があります。一方、2025年の大幅な減少は、生徒が関東の大学や、より難関の大学を志望する傾向が強まったことを示唆しています。地方国公立大学は立川高校にとって「補完的」な位置づけにあり、年度ごとの志望傾向によって大きく変動する特徴があると言えるでしょう。

全体的な傾向と特徴

  1. 国公立大学合格率の大幅な向上:2020年は現役生の27.2%が国公立大学に合格していましたが、2021年以降は40%前後に上昇し、2025年は42.4%となっています。これは約15ポイント(1.5倍以上)の増加であり、立川高校の進学指導が大きく強化されたことを示しています。
  2. 東京一科医の継続的な成長:最難関大学群への合格率は2020年の3.8%から2025年の7.6%へと着実に成長しており、学校の進学指導の質の向上を示しています。特に2020年から2023年までの右肩上がりの成長は、最難関大学対策の効果が年々高まっていることを示唆しています。
  3. 大学群別のバランスの変化:2020年と2025年を比較すると、各大学群のバランスが大きく変化しています。東京一科医、TOCKY、関東国公立の割合が大幅に増加し、全体として「上位大学群へのシフト」が進んでいることが分かります。特に2025年はTOCKY大学の割合が大きく増加しており、難関大学への合格実績が向上しています。
  4. 関東国公立大学の「主軸」としての地位:関東国公立大学は一貫して立川高校の最も主要な進学先となっており、現役生の約20%が合格しています。2020年の14.1%から2021年以降は20%前後へと大きく増加し、高い水準を維持しています。特に東京都立大学は「お家芸」とも言える存在で、毎年20名前後の合格者を出しています。
  5. 最上位層と中堅層の同時成長:東京一科医への合格者増加は最上位層の成長を、TOCKY大学や関東国公立大学への高い合格率は中堅層の厚みを示しています。これは学校全体の学力向上が偏りなく進んでいることの証左であり、「トップ層だけ」や「ボリュームゾーンだけ」ではない、バランスの取れた教育が行われていることを示唆しています。

このように、都立立川高校は2020年以降、国公立大学への合格実績を大幅に向上させ、特に2025年度は東京一科医とTOCKY大学という最難関・難関大学群で過去最高の実績を上げています。関東国公立大学を「主軸」としながらも、最難関大学への挑戦を強化し、全体として国公立大学合格率40%以上という高い水準を達成・維持していることは、同校の教育力の高さを端的に示していると言えるでしょう。

【2025年度】都立立川高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者分析

【2025年度】最難関私立大学合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
早稲田大学61人(+13人)4人65人
慶應大学26人(+8人)9人35人
上智大学24人(▲8人)1人25人
東京理科大学49人(+11人)9人58人
私立大学医学部4人(+3人)2人6人
合計(医学部重複除く)164人(+27人)25人189人

2025年度の早慶上理および私立大学医学部への現役合格者総数は164名(前年比+27名)、浪人合格者は25名で、合計189名が合格しました。現役合格率は21.6%に達し、過去6年間で最高値を記録しています。

特に早稲田大学への合格者が大幅に増加し、慶應義塾大学や東京理科大学も大きく増加している一方、上智大学はやや減少しています。全体として私立トップ大学への合格実績は大幅に向上しています。

【2025年度】早慶上理・私立医学部合格者の大学別分析

早稲田大学:現役合格者61名(前年比+13名)は過去6年間で最多であり、合格率も8.0%と高水準です。早稲田大学は2020年の27名から2025年には61名と約2.3倍に増加しており、立川高校の早稲田対策の充実ぶりが伺えます。

慶應義塾大学:現役合格者26名(前年比+8名)は過去6年間で最多であり、合格率も3.4%と高水準です。2020年から2024年までは14~18名の間で推移していましたが、2025年に大きく増加しました。

上智大学:現役合格者24名(前年比▲8名)と前年から減少したものの、依然として高い水準を維持しています。上智大学への合格者数は年度による変動が大きく、2022年の11名から2024年には36名まで増加した後、2025年には24名となりました。

東京理科大学:現役合格者49名(前年比+11名)と大幅に増加し、過去6年間で最多となりました。合格率も6.4%と高水準です。東京理科大学への合格者数は年度によって変動がありますが、2020年の37名と比較しても増加しており、理系教育の充実ぶりが伺えます。

私立大学医学部:現役合格者4名(前年比+3名)は過去6年間で最多であり、医学部進学実績も向上しています。浪人生2名を含めると計6名が合格しており、医学部進学への道も開かれています。2020年以降、毎年0~3名の合格者を出していましたが、2025年の4名は大きな躍進です。

全体的な傾向・特徴

  1. 私立トップ大学合格者の急増:2025年度の早慶上理・医学部への現役合格者総数は164名で、前年の141名から約16%増加しました。延べ合格者に占める割合も17.8%から21.6%へと向上しており、過去6年間で最高の実績です。特に早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学への合格者が大幅に増加したことが全体の成績向上に大きく寄与しています。
  2. 早慶への合格実績の向上:特に早稲田大学と慶應義塾大学への合格者が大幅に増加したことは注目に値します。早稲田は前年比+13名、慶應は前年比+8名と、いずれも大きく伸びており、私立最難関大学への対応力が向上していることを示しています。早慶合計で87名(11.4%)という数字は、都立高校としては極めて高い水準であり、私立トップ校にも引けを取らない実績と言えるでしょう。
  3. 長期的な成長トレンド:2020年と2025年を比較すると、早慶上理・医学部への合格者数は102名から164名へと約1.6倍に増加しています。合格率も17.0%から21.6%へと4.6ポイント上昇しており、長期的な成長トレンドが明確に見て取れます。
  4. 国公立大学との両立:私立トップ大学への高い合格実績と同時に、国公立大学への合格実績も向上していることは特筆すべき点です。国公立大学と私立大学では入試形態や対策が異なりますが、立川高校では両方に対応できる柔軟な指導体制が整っていると推測されます。特に最難関国公立大学と私立トップ大学の「併願戦略」が効果的に機能していると考えられ、これが全体の合格実績向上につながっていると言えるでしょう。
  5. 2025年の特筆すべき成果:2025年度は私立トップ大学合格実績において、ほぼ全ての指標で過去最高を記録しました。早稲田、慶應、理科大、私立医学部の全てが最高値を更新し、上智大学も2023年以前と比較すれば高い水準です。特に早稲田大学への61名という数字は、都立高校としては群を抜く実績であり、「早稲田に強い都立高校」としての評価を確立するものです。

都立立川高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立立川高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立立川高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

大学別の詳細推移分析

早稲田大学

早稲田大学への合格者数は、2020年の27名から2025年には61名へと大幅に増加しました。2021年に一度42名まで増加した後、2022年に30名と減少しましたが、2023年以降は再び増加傾向を示しています。合格率も2020年の4.5%から2025年の8.0%へと約1.8倍に向上しており、立川高校の「早稲田に強い」特性が明確になっています。

慶應義塾大学

慶應義塾大学への合格者数は、2020年から2024年までは14~18名の間で推移していましたが、2025年に26名と大きく増加しました。合格率も2020年の2.7%から2025年の3.4%へと向上しています。

上智大学

上智大学への合格者数は年度による変動が大きく、2022年の11名から2024年には36名まで急増し、2025年には24名となりました。2025年の24名(3.2%)は2024年と比較すると減少していますが、2020年〜2023年の平均と比較すれば高い水準であり、上智大学対策も一定の成果を上げていると言えるでしょう。

東京理科大学

東京理科大学への合格者数は年度による変動がありますが、2025年には過去最高の49名(6.4%)を記録しました。特に2024年の38名から2025年は大きく増加しており、理系教育の成果が表れています。

東京理科大学は国公立大学の併願先としても人気があり、特に東京都立大学や東京農工大学などと併願するパターンが多いと思われます。これらの国公立大学への対策が理科大対策にも繋がっていると考えられ、相乗効果が生まれている可能性があります。2025年の49名という数字は、都立高校としては極めて高い実績であり、「理系に強い都立高校」としての評価を確立するものです。

私立大学医学部

私立大学医学部への合格者数は少数ながらも、2025年には過去最高の4名(0.5%)を記録しました。2023年の3名も好調でしたが、2025年はさらにそれを上回っています。

全体的な傾向と特徴

  1. 私立トップ大学合格者の継続的増加:早慶上理・医学部への合格者総数は2020年の102名(17.0%)から2025年には164名(21.6%)へと約1.6倍に増加しています。特に2022年に一度97名まで減少した後、2023年以降は継続的に増加しており、2025年には過去最高を記録しました。
  2. 早稲田大学の顕著な増加:特に早稲田大学への合格者数の増加が著しく、2020年の27名から2025年には61名へと約2.3倍に増加しています。合格率も4.5%から8.0%へと大きく向上しており、「早稲田に強い都立高校」としての地位を確立しています。
  3. バランスの取れた実績向上:2025年は早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、私立医学部の全てで過去最高の合格者数を記録しており、特定の大学だけでなく幅広い大学で実績が向上しています。これは文系・理系ともにバランス良く教育が充実していることを示唆しており、生徒の多様な進路希望に応える体制が整っていると言えるでしょう。
  4. 国公立大学との相乗効果:私立トップ大学への合格実績の向上は、国公立大学への合格実績の向上とも相関していると考えられます。特に最難関国公立大学と私立トップ大学の「併願戦略」が効果的に機能していると推測され、これが全体の合格実績向上につながっていると言えるでしょう。
  5. 私立大学合格者比率の増加:私立大学延べ合格数を見ると、2020年の601人から2025年には760人へと増加しています。これは一人当たりの合格大学数が増えていることを示唆しており、より戦略的な受験指導が行われていることが伺えます。

以上の分析から、都立立川高校は主要私立大学への合格実績を大幅に向上させており、特に2025年度は多くの指標で過去最高を記録したことが分かります。早稲田大学を中心とする「得意大学」への安定した実績と、文系・理系のバランスの取れた合格実績は、同校の教育の質の高さと進路指導の充実ぶりを示していると言えるでしょう。

早慶やMARCHといった難関私大の合格者が多い学校では、共通テスト対策と記述力の強化を早期から意識した学習が特徴です。

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【2025年度】都立立川高校の難関私立大学(GMARCH)合格者分析

【2025年度】難関私立大学(GMARCH)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
学習院大学12人0人12人
明治大学120人(+25人)25人145人
青山学院大学33人(+1人)4人37人
立教大学47人(▲11人)14人61人
中央大学58人(▲21人)27人85人
法政大学76人(▲6人)26人102人
合計346人(▲23人)96人442人

特に明治大学への合格者が大幅に増加した一方、中央大学と立教大学は減少しています。全体としては若干の減少がありますが、依然として高い合格実績を示しています。

大学別の詳細推移分析

明治大学:現役合格者120名(前年比+25名)は過去6年間で最多であり、延べ合格者数に占める割合も15.8%と高水準です。2024年の106名から2025年は更に大きく増加しており、明治大学対策が非常に充実していることが伺えます。

青山学院大学:現役合格者33名(前年比+1名)とわずかに増加し、安定した実績を維持しています。浪人生4名を含めると計37名が合格しており、GMARCH内で中堅的な位置づけながら一定の実績を示しています。

中央大学:現役合格者58名(前年比▲21名)と前年から大きく減少しましたが、2020年の58名と同水準を維持しています。2025年の減少は他大学への志望シフトが影響している可能性があり、特に明治大学への志望者が増加した反動かもしれません。

立教大学:現役合格者47名(前年比▲11名)と前年から減少したものの、依然として高い水準を維持しています。浪人生14名を含めると計61名が合格しており、合格者総数では大きな実績を維持しています。

法政大学:現役合格者76名(前年比▲6名)と前年からやや減少したものの、2020年の46名と比較すれば大きく増加しています。浪人生26名を含めると計102名が合格しており、GMARCHの中でも重要な進学先となっています。

学習院大学:現役合格者12名(前年比±0名)は2024年から引き続き安定した実績となっています。学習院大学は2023年まで合格者が0名でしたが、2024年から12名と急増し、2025年もその水準を維持しています。

全体的な傾向と特徴

  • GMARCH合格者数の高水準維持:2025年度のGMARCHへの現役合格者総数は346名で、前年の369名からわずかに減少したものの、2020年の217名と比較すると約1.6倍に増加しています。延べ合格者数に占める割合も36.1%から45.5%へと上昇しており、長期的には大きな成長が見られます。
  • 明治大学の突出した増加:特に明治大学への合格者が大幅に増加し、120名という過去最高の実績を達成しています。これは2020年の62名と比較すると約1.9倍の増加であり、明治大学対策が非常に充実していることを示しています。
  • 中央大学と立教大学の減少:中央大学は前年比▲21名、立教大学は前年比▲11名と減少しており、この減少が全体の減少を牽引しています。しかしながら、2020年と比較すれば中央大学は同水準、立教大学は増加しており、長期的には成長または維持していると言えます。
  • 浪人生の高い合格実績:現役合格者346名に加え、浪人生96名が合格しており、総合格者数は442名に達しています。特に中央大学(27名)、法政大学(26名)、明治大学(25名)は浪人生の合格者が多く、これらの大学への指導ノウハウが蓄積されていることが推測されます。
  • 私立大学全体への受験戦略:私立大学延べ合格数を見ると、2020年の601人から2024年には791人まで増加し、2025年は760人とやや減少したものの依然として高い水準を維持しています。これは一人当たりの合格大学数が増えていることを示唆しており、より戦略的な受験指導が行われていることが伺えます。

都立立川高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立立川高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立立川高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

大学別の詳細推移分析

学習院大学

学習院大学への合格者数は2023年まで0名でしたが、2024年に突如12名に増加し、2025年もその水準を維持しています。2年連続で安定した合格者を出していることは、今後も継続的な進学先として確立される可能性を示しています。

明治大学

明治大学への合格者数は継続的に増加しており、特に2024年以降の増加が顕著です。2020年の62名(10.3%)から2025年には120名(15.8%)へと約1.9倍に増加しており、合格率も5.5ポイント上昇しています。2025年の120名という数字は都立高校としては突出して高く、「明治大学に強い都立高校」としての評価を確立するものです。

青山学院大学

青山学院大学への合格者数は2020年から2023年まで着実に増加し、特に2023年は39名(5.8%)と過去最高を記録しました。その後やや減少したものの、依然として2020年と比較すれば高い水準を維持しています。

立教大学

立教大学への合格者数は2020年から2024年まで着実に増加し、特に2024年は58名(7.3%)と過去最高を記録しました。2025年はやや減少したものの、依然として2023年以前と比較すれば高い水準を維持しています。2020年の32名から2024年の58名へと約1.8倍に増加したことは、立教大学対策が充実してきたことを示しており、2025年の減少は一時的なものである可能性もあります。

中央大学

中央大学への合格者数は年度による変動が大きく、2021年の82名をピークに増減を繰り返しています。2025年は前年から大きく減少し、2020年と同水準の58名となりました。2025年の減少は特に明治大学への志望者増加が影響している可能性があり、GMARCH内での志望大学のシフトが生じているかもしれません。

法政大学

法政大学への合格者数は年度による変動がありますが、2024年に82名(10.4%)と急増し、2025年も76名(10.0%)と高い水準を維持しています。2020年の46名と比較すると約1.7倍に増加しており、法政大学対策も充実してきていることが伺えます。特に近年の実績向上は注目に値し、2024年、2025年と連続して70名以上の合格者を出していることは、法政大学が立川高校の「得意大学」の一つとなりつつあることを示しています。

全体的な傾向と特徴

  1. GMARCH合格者数の大幅増加:GMARCH全体の合格者数は2020年の217名(36.1%)から2025年には346名(45.5%)へと約1.6倍に増加しています。特に2023年から2024年にかけての急増が顕著で、369名(46.6%)という過去最高を記録しました。
  2. 明治大学と法政大学の二強体制:特に明治大学と法政大学への合格者数の増加が顕著で、2025年はそれぞれ120名と76名という高い実績を示しています。これらの大学は立川高校の「得意大学」として確立されつつあり、特に明治大学は継続的な成長を示しています。
  3. 年度による変動と学校全体の対応:中央大学や立教大学など、年度によって合格者数の変動が大きい大学もありますが、GMARCH全体としては安定した高い水準を維持しています。
  4. 私立大学全体への戦略的アプローチ:私立大学延べ合格数を見ると、2020年の601人から大きく増加し、2025年も760人と高い水準を維持しています。これは一人当たりの合格大学数が増えていることを示唆しており、より戦略的な受験指導が行われていることが伺えます。また、国公立大学との併願パターンも効果的に機能しており、総合的な進学実績の向上につながっています。
  5. GMARCH合格率の高さとその意義:2025年の現役生の私立大学延べ合格者数に対し、45.5%がGMARCHに合格しているという数字は、都立高校としては非常に高い水準です。これは約2人に1人がGMARCHレベルの大学に合格していることを意味し、立川高校の進学校としての地位を確固たるものにしています。2020年の36.1%と比較しても約10ポイントの上昇であり、学校全体の学力向上や指導体制の充実を示す重要な指標となっています。

以上の分析から、都立立川高校はGMARCHへの合格実績を大幅に向上させており、特に明治大学と法政大学を中心とする「得意大学」への安定した実績と、学習院大学などの新たな進学先の開拓、そして高い合格率の維持など、多面的な成果を上げていることが分かります。

都立立川高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年

都立立川高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年【表】
都立立川高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年【グラフ】

ひとり一人あたり私立大学合格数と総合格者数

私立大学の延べ合格数は2020年の601人から2024年には791人まで増加し、2025年は760人とやや減少したものの、依然として高い水準を維持しています。特に2024年は過去最高の791人を記録し、1人あたりの合格校数も2.6校と最も高くなりました。2025年も1人あたり2.4校と高い水準を維持しており、立川高校の生徒が複数の私立大学に合格する「すそ野の広い受験戦略」が定着していることを示しています。

私立大学群別分析の合格実績推移

早慶(早稲田・慶應義塾)

早稲田・慶應義塾

早慶への合格者数は変動がありながらも全体として増加傾向にあり、特に2025年は87名(11.4%)と過去最高を記録しました。2020年の43名と比較すると約2倍に増加しており、最難関私立大学への対応力が大きく向上していることがわかります。早慶の合格者数が延べ合格数に占める割合も7.2%から11.4%へと着実に上昇しており、上位層の厚みが増していることを示しています。

上智・東京理科

上智大学と東京理科大学への合格者数は2020年の58名から一度減少した後、2024年以降再び70名以上に増加しました。2025年は73名(9.6%)と高い水準を維持しており、これらの大学への対策も充実していることが分かります。

私立医学部

私立医学部への合格者数は少数ながらも、2025年には過去最高の4名(0.5%)を記録しました。2023年の3名も好調だったものの、2025年はさらにそれを上回っています。私立大学延べ合格数に占める割合は小さいものの、医学部合格という質的価値は非常に高く、立川高校の最上位層の質の高さを示す重要な指標となっています。

GMARCH

GMARCHへの合格者数は継続的に増加しており、特に2024年は369名(46.6%)と過去最高を記録しました。2020年の217名と比較すると約1.6倍に増加しており、難関私立大学への対応力が大きく向上していることを示しています。私立大学延べ合格数に占める割合も36.1%から45.5%へと大きく上昇しており、GMARCH対策が立川高校の私立大学進学指導の「主軸」となっていることが分かります。

全体的な傾向と特徴

上位大学群への志望シフト:私立大学合格者数の分布を見ると、早慶、上智・理科大、GMARCHなど上位大学群への合格者割合が年々増加し、その他私立大学の割合が減少しています。2020年と2025年を比較すると、上位大学群(早慶、上智・理科大、私立医、GMARCH)の合格者割合は53.2%から67.0%へと約14ポイント上昇しており、明確な上方シフトが見られます。

1人あたり合格数の増加とその意義:1人あたりの私立大学合格数は2020年の1.9校から2025年には2.4校へと増加しています。特に2024年は2.6校と過去最高を記録しました。この増加は複数の私立大学に合格することで選択肢を広げる「すそ野の広い受験戦略」が浸透していることを示しており、生徒一人一人の進学先選択の幅が広がっています。

早慶合格者の顕著な増加:早慶への合格者数は2020年の43名から2025年には87名へと約2倍に増加しており、特に2025年は大きな飛躍が見られます。私立大学延べ合格数に占める割合も7.2%から11.4%へと上昇しており、最難関私立大学への対応力が大きく向上していることを示しています。

GMARCH合格者の割合増加:GMARCHへの合格者割合は2020年の36.1%から2025年には45.5%へと約10ポイント上昇しており、難関私立大学対策の充実ぶりを示しています。特に2024年は46.6%と過去最高を記録し、私立大学合格者の約半数がGMARCHレベルに到達していることになります。

上智・理科大の安定した実績:上智大学と東京理科大学への合格者数は2024年、2025年と連続して70名以上を維持しており、安定した実績を示しています。特に2025年は73名(9.6%)と高い水準を維持しており、これらの大学への対策も充実していることが分かります。

その他私立大学の割合減少:その他私立大学への合格者割合は2020年の46.9%から2025年には32.9%へと約14ポイント減少しています。これはより上位の大学群への合格者が増加していることの裏返しであり、立川高校全体の学力向上を反映していると言えるでしょう。

受験戦略の高度化:私立大学延べ合格数の増加と上位大学群への志望シフトは、立川高校の受験戦略が年々高度化していることを示しています。国公立大学との併願パターンの最適化、複数の私立大学受験による選択肢の拡大、そして学校推薦型やAO入試など多様な入試形態の活用など、戦略的な受験指導が行われていると推測されます。

以上の分析から、立川高校は私立大学への合格実績を大幅に向上させており、特に上位大学群への合格者割合が増加していることが分かります。1人あたりの合格数も増加し、生徒の進路選択の幅が広がっています。これらの成果は学校の教育力向上と進路指導の充実を示すとともに、生徒の学習意欲の高まりも反映していると言えるでしょう。

立川高校の3年間の教育・進路指導プログラム

教育理念:「質実剛健」と「自主自律」を校風に未来のリーダーを育成

立川高校は「進学指導重点校」「スーパーサイエンスハイスクール」「英語教育研究推進校」「海外学校間交流推進校」の指定を受け、高い進学実績と探究力を両立させた教育プログラムを展開しています。特に「7つのC」(Challenge、Collaboration、Concentration、Creativity、Confidence、Critical Thinking、Citizenship)を身につけた次世代リーダーの育成を目指しています。

1年次:基礎固めと高い志の醸成

【学習面】

  • 文理融合カリキュラム:文系・理系の区別なく全科目を履修
  • 基礎学力の徹底:習熟度別・少人数授業による効果的な学習
  • SSコミュニケーション:4名体制(日本人教師2名・ネイティブ教師2名)のオールイングリッシュ授業
  • 予習型授業の構築:家庭学習時間の確保と自学自習の習慣化
  • 実力テストの活用:定期的な実力テストによる客観的な学力把握

【進路指導】

  • 進路講演会・ガイダンス:早期からの目標設定と意識付け
  • 先輩企画:社会で活躍している卒業生による講演会
  • 進路ノート・資料:自己分析と大学研究の基礎作り
  • 高大連携プログラム:大学出張講義による学問研究

【探究活動】

  • 課題探究:教科横断的な探究活動の基礎
  • SSH企画:フィールドワークや研究所訪問など「本物体験」
  • 総合的な探究の時間:進路意識の涵養と基礎的な探究スキルの習得

2年次:専門性の深化と進路の具体化

【学習面】

  • 探究的な学習の深化:教科での探究的活動の本格化
  • 英語によるエッセイライティングとプレゼンテーション:英語での発信力強化
  • ICT活用の本格化:効果的な学習支援と情報活用能力の育成
  • 学習時間の確保:自己マネジメント能力の向上と計画的な学習

【進路指導】

  • 分野別進路ガイダンス:具体的な学部・学科研究
  • 大学訪問:難関大学訪問による志望校研究
  • 模試の活用:自己分析と志望校に向けた学習計画の調整
  • 進路資料を活用した個別相談:進路希望の具体化と戦略立案

【探究活動・国際交流】

  • SSHアメリカ合衆国海外研修(希望者):海外大学・研究所訪問、英語による研究発表
  • SSHタイ王国交換留学(希望者):国際交流と相互理解
  • 台北市立松山高級中学校とのオンライン交流:英語による定期的交流
  • リーダーシップ研修:特別活動における運営力・企画力の向上

3年次:志望実現に向けた総仕上げ

【学習面】

  • 小論文・エッセイライティング強化:思考力・表現力の完成
  • 個別最適化した学習指導:志望校に合わせた選択履修と個別指導
  • 受験対策補習・講習:大学入学共通テストを含む入試対策の充実
  • 自学自習環境の提供:夜間利用可能な自習室の活用

【進路指導】

  • 進路懇談会:卒業生による合格体験談と直前アドバイス
  • 個別面談の強化:志望校決定と出願戦略の最終調整
  • OB・OGネットワークの活用:志望大学・学部の情報収集と対策
  • 紫芳会(同窓会)によるOB企画:社会人との接点形成と将来展望の構築

【総合的取組】

  • 課題レポート作成:学びの集大成としての探究レポート
  • 受験に向けた最終調整:学習・生活リズムの確立と心身の調整
  • 進路実現に向けた総合的支援:担任・教科担当・進路指導部の連携

3年間を通じた特色ある教育プログラム

【SSH(スーパーサイエンスハイスクール)プログラム】

  • 「課題研究」「国際性の育成」「本物体験」「教科教育」の4本柱
  • 科学技術人材の育成を軸とした探究活動の充実
  • 文系・理系を問わない科学的思考力の養成

【充実した英語教育】

  • 4名体制によるSSコミュニケーション
  • 海外研修・交換留学・オンライン国際交流
  • 実践的な英語力と国際感覚の育成

【自主自律の精神と文武両道】

  • 運動部19部、文化部17部、同好会2部(加入率98%以上)
  • 生徒主体の学校行事(体育祭・合唱祭・演劇コンクール・文化祭)
  • リーダーシップ育成と協働する力の養成

【進路実績につながる指導体系】

  • 「授業で鍛え、授業で養う学力」を基本とした指導
  • 充実した進路情報の提供と自己探究活動
  • 先輩との交流を通じた具体的なビジョン形成
  • 一人ひとりの目標実現に向けた個別支援

立川高校の3年間の教育・進路指導プログラムは、高い学力の養成と人間的成長の両立を目指し、国公立大学を中心とした進学実績の向上と、将来のリーダーとしての資質育成を実現しています。特に「与える」のではなく「求めさせる」姿勢で、自立した学習者の育成を重視した指導が特徴です。

立川高校の進学実績から見る高い大学進学率と難関校への強み

都立立川高校現役生の延べ合格数に占める大学群別合格人数比|2025年

都立立川高校の2020年から2025年までの進学実績分析から、同校の教育力の高さと進路指導の充実ぶりが明らかになりました。2025年度の現役合格者の合格大学分布を見ると、GMARCHが39%と最大の割合を占め、早慶医が10%、上智理科が8%、関東国公立が7%と続いています。特筆すべきは、難関大学・国公立大学を合わせた上位大学群の合格率が71.5%に達していることで、都立高校としては極めて高い水準です。

過去6年間の変化を振り返ると、国公立大学合格率が2020年の27.2%から2025年は42.4%へと大幅に向上し、最難関国公立大学(東京一科医)への合格者も12名から24名へと倍増しました。私立大学でも早慶上理医への合格者が102名から164名へと増加し、特に明治大学は62名から120名へと約2倍に伸びています。

また、一人あたりの私立大学合格数も1.9校から2.4校へと増加し、大学群別の分布では上位大学群への志望シフトが明確に見られます。2020年と比較して、早慶、上智理科、GMARCHなど難関私大の合格割合が大幅に上昇し、「その他私立大学」の割合は減少しています。

これらの実績は、立川高校の体系的な進学指導と生徒の学力向上、効果的な受験戦略の成果と言えるでしょう。特に東京都立大学、明治大学、早稲田大学などへの「得意大学」の確立と、文理両方に対応できるバランスの取れた教育は大きな強みとなっています。2025年度の実績は多くの指標で近年の最高値を記録しており、今後も都内トップレベルの公立進学校としての地位を確立・強化していくことが期待されます。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・立川高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/tachikawa-h/

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