都立高校の関東主要国公立大学(東京外国語大・東京農工大・東京海洋大・東京学芸大・東京都立大・電気通信大・埼玉大)現役合格者ランキング(2021年~2025年)

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関東の主要な国公立大学への現役合格実績を分析しました。その結果、一昔前の「進学校の序列」とは大きく異なる新たな傾向が見えてきました。

都立高校の実力は最難関大学だけでなく、関東圏の主要国公立大学においても際立った成果を上げています。東京外国語大学、東京農工大学、東京海洋大学、東京学芸大学、東京都立大学、電気通信大学、埼玉大学といった、それぞれ特色ある専門分野を持つ関東の優秀な国公立大学群への現役合格実績を分析すると、都立高校の多様な教育戦略と地域に根ざした進路指導の充実度が明らかになります。

目次

東京外国語大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1国際高校進学指導特別推進校目黒区2.46%5.8人
2青山高校進学指導重点校渋谷区2.38%6.6人
3立川高校進学指導重点校立川市2.31%7.2人
4八王子東高校進学指導重点校八王子市2.26%7.0人
5国立高校進学指導重点校国立市1.97%6.2人
6西高校進学指導重点校杉並区1.92%6.0人
7国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市1.88%5.8人
8新宿高校進学指導特別推進校新宿区1.73%5.4人
9戸山高校進学指導重点校新宿区1.71%5.4人
10日比谷高校進学指導重点校千代田区1.59%5.0人

※国際高校は2025年度の大学合格実績が未公表(2025年7月時点)のため、2021年~2024年の実績データとなっています。

国際高校が1位(2.46%、年平均5.8人)で、国際系教育の特化校としての真価を発揮しています。青山高校(2.38%)、立川高校(2.31%)と続いており、語学・国際関係分野への進学で特色ある実績を上げています。

東京外国語大学は語学・国際関係分野の最高峰であり、国際高校の首位は同校の国際教育の質の高さと進路指導の特色を明確に示しています。グローバル化社会において重要な人材育成の拠点として、同校の戦略的価値は非常に高いといえます。

東京農工大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1多摩科学技術高校進学指導推進校小金井市4.31%9.0人
2国立高校進学指導重点校国立市4.06%12.8人
3立川高校進学指導重点校立川市3.99%12.4人
4八王子東高校進学指導重点校八王子市3.35%10.4人
5武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市2.64%6.2人
6小金井北高校進学指導推進校小金井市2.47%5.8人
7国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市2.26%7.0人
8新宿高校進学指導特別推進校新宿区2.24%7.0人
9戸山高校進学指導重点校新宿区2.22%7.0人
10西高校進学指導重点校杉並区2.06%6.4人

多摩科学技術高校が1位(4.31%、年平均9.0人)で、農学・工学分野での理系特化校の強さが際立っています。国立高校(4.06%)、立川高校(3.99%)と続いており、農工系分野への進学で多摩地区の高校が優秀な実績を上げています。

東京農工大学は農学部と工学部を持つ理系大学として高い評価を受けており、多摩科学技術高校の首位は同校の農工系分野への特化した教育の成果です。持続可能な社会の実現に向けて重要な分野への人材輩出において、同校が重要な役割を果たしています。

東京海洋大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1立川高校進学指導重点校立川市0.77%2.4人
2小山台高校進学指導特別推進校品川区0.70%2.2人
3三田高校進学指導推進校港区0.59%1.6人
4小松川高校進学指導特別推進校江戸川区0.57%1.8人
5町田高校進学指導特別推進校町田市0.51%1.6人
6戸山高校進学指導重点校新宿区0.51%1.6人
7竹早高校進学指導推進校文京区0.50%1.2人
8新宿高校進学指導特別推進校新宿区0.45%1.4人
9武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市0.42%1.0人
10駒場高校進学指導特別推進校目黒区0.38%1.2人

立川高校が1位(0.77%、年平均2.4人)で、海洋・水産系という特殊分野でも多様な進路選択をサポートしています。小山台高校(0.70%)、三田高校(0.59%)と続いていますが、全体的に合格率は低く、この分野の特殊性を物語っています。

東京海洋大学は海洋科学、水産学、海事技術などの特殊分野を扱う大学で、一般的な進路選択からは外れがちですが、立川高校が首位に立つのは同校の幅広い進路選択肢への対応力を示しています。

東京学芸大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市4.26%13.2人
2立川高校進学指導重点校立川市3.35%10.4人
3小金井北高校進学指導推進校小金井市3.07%7.2人
4小山台高校進学指導特別推進校品川区2.99%9.4人
5八王子東高校進学指導重点校八王子市2.97%9.2人
6武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市2.89%6.8人
7国立高校進学指導重点校国立市2.55%8.0人
8日野台高校進学指導推進校日野市2.04%6.4人
9昭和高校進学指導推進校昭島市1.73%5.4人
10青山高校進学指導重点校渋谷区1.57%4.4人

国分寺高校が1位(4.26%、年平均13.2人)で、教育系大学への進学で特別な強さを発揮しています。立川高校(3.35%)、小金井北高校(3.07%)と続いており、多摩地区の高校が教育分野への人材輩出で重要な役割を果たしています。

東京学芸大学は教員養成系の最高峰であり、国分寺高校の首位は同校の教育系分野への進路指導の充実度を示しています。教育に対する社会的使命感を持つ生徒の育成において、同校が特別な役割を果たしていることが推察されます。

東京都立大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1町田高校進学指導特別推進校町田市7.71%24.0人
2立川高校進学指導重点校立川市7.07%22.0人
3八王子東高校進学指導重点校八王子市6.70%20.8人
4国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市6.41%19.8人
5多摩科学技術高校進学指導推進校小金井市6.22%13.0人
6武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市5.78%13.6人
7日野台高校進学指導推進校日野市5.75%18.0人
8調布北高校進学指導推進校調布市4.67%11.0人
9国立高校進学指導重点校国立市4.26%13.4人
10小金井北高校進学指導推進校小金井市4.01%9.4人

町田高校が1位(7.71%、年平均24.0人)で、地元東京の公立大学への進学で圧倒的な強さを見せています。立川高校(7.07%)、八王子東高校(6.70%)と続いており、多摩地区の高校が東京都立大学の主要な進学元となっています。

東京都立大学は首都大学東京から名称変更した東京都の公立大学で、都内の高校生にとって学費面でも魅力的な選択肢です。町田高校の圧倒的な実績は、同校の地域密着型進路指導と、生徒の経済的現実を踏まえた合理的な進路選択サポートの成果といえます。

電気通信大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1多摩科学技術高校進学指導推進校小金井市1.92%4.0人
2立川高校進学指導重点校立川市1.34%4.2人
3八王子東高校進学指導重点校八王子市1.22%3.8人
4戸山高校進学指導重点校新宿区1.20%3.8人
5竹早高校進学指導推進校文京区1.18%2.8人
6武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市1.02%2.4人
7国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市0.97%3.0人
8青山高校進学指導重点校渋谷区0.94%2.6人
9調布北高校進学指導推進校調布市0.94%2.2人
10小山台高校進学指導推進校品川区0.83%2.6人

多摩科学技術高校が1位(1.92%、年平均4.0人)で、理系特化校としての特色が如実に表れています。立川高校(1.34%)、八王子東高校(1.22%)と多摩地区の高校が上位を占めており、電気通信大学の立地(調布市)との地理的近さも影響していると考えられます。

電気通信大学は情報・通信技術分野の最高峰の一つであり、多摩科学技術高校の首位は同校の理系教育の質の高さと、最先端技術分野への進路指導の充実度を示しています。この分野での強さは、現代社会で最も重要な技術分野への人材輩出につながっており、同校の戦略的価値を高めています。

埼玉大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2021年~2025年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1北園高校進学指導推進校板橋区3.29%10.2人
2竹早高校進学指導推進校文京区2.83%6.8人
3小松川高校進学指導特別推進校江戸川区2.02%6.4人
4新宿高校進学指導特別推進校新宿区1.60%5.0人
5国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市1.49%4.6人
6多摩科学技術高校進学指導推進校小金井市1.43%3.0人
7小山台高校進学指導特別推進校品川区1.34%4.2人
8上野高校進学指導推進校台東区1.23%3.8人
9小金井北高校進学指導推進校小金井市1.13%2.6人
10武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市1.10%2.6人

北園高校が1位(3.29%、年平均10.2人)で、板橋区という立地を活かした関東北部への進路開拓が功を奏しています。竹早高校(2.83%)、小松川高校(2.02%)と続いており、これらの学校は埼玉大学の教育学部や経済学部の魅力を生徒に効果的に伝えている可能性があります。

埼玉大学は国公立大学の中でも比較的入学しやすく、かつ質の高い教育を提供する大学として知られており、都立高校の「確実な国公立進学」戦略において重要な位置を占めています。北園高校の強さは、同校の堅実な進路指導方針の表れといえるでしょう。

関東主要国公立大学(東京外国語大・東京農工大・東京海洋大・東京学芸大・東京都立大・電気通信大・埼玉大)への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)

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No.高校名区分市区町村現役生に占める人数比現役合格者数
1立川高校進学指導重点校立川市19.23%62.6人
2国分寺高校進学指導特別推進校国分寺市17.53%54.6人
3八王子東高校進学指導重点校八王子市17.46%55.4人
4武蔵野北高校進学指導推進校武蔵野市15.39%37.0人
5多摩科学技術高校進学指導推進校小金井市14.84%32.0人
6国立高校進学指導重点校国立市14.12%45.2人
7小金井北高校進学指導推進校小金井市12.47%29.6人
8新宿高校進学指導特別推進校新宿区11.64%38.6人
9町田高校進学指導特別推進校町田市11.38%36.4人
10日野台高校進学指導推進校日野市11.16%36.0人

立川高校が圧倒的な1位を獲得!現役合格率19.23%、年平均62.6人という素晴らしい実績で、約5人に1人が関東の主要国公立大学に現役合格しています。これは立川高校の地域密着型進路指導と、実用的な国公立志向の成果を示しています。

続いて国分寺高校(17.53%、54.6人)、八王子東高校(17.46%、55.4人)と多摩地区の高校が上位を占めており、都心部の進学指導重点校とは異なる戦略的アプローチで成果を上げていることが注目されます。

関東主要国公立大学受験における都立高校の地域戦略

多摩地区高校の躍進と戦略的意義

最も注目すべきは、多摩地区の高校が関東主要国公立大学への進学で圧倒的な強さを見せていることです。立川高校、国分寺高校、八王子東高校、多摩科学技術高校、町田高校など、これまで都心部の進学指導重点校の影に隠れがちだった多摩地区の高校が、この分野では主役となっています。

これは単なる地理的優位性だけでなく、多摩地区の高校が培ってきた独自の教育戦略の成果と考えられます。最難関大学への進学では都心部校に及ばないものの、より実用的で現実的な進路選択において、多摩地区の高校が優秀な指導体制を構築していることを示しています。

各校の特色的な戦略パターン

  • 立川高校:「総合力重視・地域密着型」- 関東主要国公立合計1位、複数の大学で上位にランクインする総合力が特徴
  • 多摩科学技術高校:「理系特化・先端技術型」- 電気通信大学、東京農工大学で1位を獲得する理系特化戦略が明確
  • 国分寺高校:「教育系・国際系重視型」- 東京学芸大学で1位など、特定分野での強さが際立つ
  • 町田高校:「地元密着・経済合理型」- 東京都立大学で圧倒的な1位を獲得する地域戦略が成功
  • 国際高校:「国際系特化型」- 東京外国語大学で1位を獲得する専門特化戦略が明確

都心部進学指導重点校との差別化戦略

都心部の日比谷、西、国立、戸山、青山といった進学指導重点校は最難関大学への進学で圧倒的な実績を上げていますが、関東主要国公立大学では多摩地区の高校に主役を譲っています。これは決して実力不足ではなく、それぞれの学校が明確な戦略的差別化を図っていることの表れです。

都心部の進学指導重点校の生徒は、より上位の大学(東京一工や早慶など)を目指す傾向が強く、関東主要国公立大学は併願校として位置づけられることが多いと考えられます。一方、多摩地区の高校は、これらの大学を第一志望として戦略的に位置づけ、特化した進路指導を行っているといえます。

経済的現実と教育戦略の融合

関東主要国公立大学への高い合格実績は、都立高校の教育戦略が経済的現実を踏まえた合理的なものであることを示しています。私立大学の学費高騰が社会問題となる中、質の高い国公立大学への進学は多くの家庭にとって重要な選択肢です。

多摩地区の高校がこの分野で優秀な実績を上げているのは、地域の経済的実情を理解し、それに応じた最適な進路指導を行っているからでしょう。これは教育の社会的使命を果たす上で非常に重要な役割といえます。

専門分野別の人材育成戦略

  • 理系技術分野への特化
    多摩科学技術高校の電気通信大学、東京農工大学での1位獲得は、理系技術分野への特化した人材育成戦略の成功例です。現代社会で最も重要な技術分野への人材輩出において、同校が果たす役割は非常に大きいといえます。
  • 国際・語学分野への展開
    国際高校の東京外国語大学での1位獲得は、グローバル化社会における語学・国際関係分野の人材育成において重要な成果です。専門特化校としての強みを活かした戦略的成功例といえます。
  • 教育分野への貢献
    国分寺高校の東京学芸大学での1位獲得は、教育分野への人材輩出において重要な役割を果たしています。教員養成という社会的使命の一端を担う貢献は、数字以上の価値があります。
  • 地域社会への密着
    町田高校の東京都立大学での圧倒的な実績は、地域社会に密着した教育戦略の成功例です。地元の公立大学への進学は、地域の持続的発展に寄与する重要な教育戦略といえます。

まとめ:地域密着型教育の成果と中高生へのメッセージ

関東主要国公立大学への合格実績は、都立高校の教育戦略が最難関大学への進学だけでなく、より実用的で現実的な進路選択においても優秀な成果を上げていることを明確に示しています。特に多摩地区の高校の躍進は、地域に根ざした教育の可能性を大きく示すものです。

中学生の皆さんにとって、このデータは都立高校の多様な選択肢を示しています。最難関大学を目指すなら都心部の進学指導重点校、特定分野での専門性を重視するなら専門特化校、地域に密着した堅実な進路を求めるなら多摩地区の高校など、自分の目標と適性に応じた選択が可能です。

高校生の皆さんには、自分の高校の特色を理解し、それを活かした戦略的な進路選択をすることをお勧めします。関東主要国公立大学は、質の高い教育を経済的な負担を抑えて受けられる優秀な選択肢です。自分の興味のある分野と将来の目標を明確にし、最適な進路選択に向けて努力を続けてください。

重要なことは、大学の知名度や偏差値だけでなく、自分の適性と将来の目標に合った大学を選ぶことです。都立高校は確実にその選択をサポートしてくれる環境を提供しています。自分の可能性を信じて、目標に向かって挑戦し続けましょう!

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<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

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