都立清瀬高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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都立清瀬高校は、卒業生の92%が大学進学を果たす高い進学実績を持つ進学校です。特にGMARCHや日東駒専といった私立大学への合格者数が近年大幅に増加しており、2023年度にはGMARCH139名、日東駒専153名という好成績を達成しています。同校では「自己理解を促すとともに職業観を育て、将来の生き方を考える」を基本方針とした3年間の体系的な進路指導プログラムを実施。「スタディサポート」や「みらい会議」、充実した面談体制により、生徒一人ひとりの進路実現をサポートしています。

目次

都立清瀬高校の大学合格実績|2024年卒(2023年度)

2023年度(2024年卒)卒業の49回生は、総合的な進路指導の成果として素晴らしい大学合格実績を残しました。卒業生の進路状況を見ると、大学進学が212名で全体の92%を占め、短期大学進学が1名(0%)、専門学校進学が7名(3%)、進学準備が11名(5%)となっています。就職・公務員への進路選択者は0名でした。

大学進学者のうち、国公立大学合格者は筑波大学、東京海洋大学、静岡大学、防衛大学校など計6名です。筑波大学や東京海洋大学といった難関国立大学への合格は、同校の充実した進路指導の成果と言えるでしょう。

私立大学への合格実績も非常に充実しており、難関私立大学から人気私立大学まで幅広くカバーしています。早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)には計13名が合格し、特に早稲田大学5名、東京理科大学5名という結果は注目に値します。

GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)への合格者数は139名と過去最高を記録し、特に法政大学への合格者は51名と際立った実績を残しています。また、成成獨國武明学(成蹊大学、成城大学、獨協大学、國學院大学、武蔵大学、明治学院大学)へも84名が合格し、特に武蔵大学33名、成蹊大学22名が目立ちます。

日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)への合格者数も153名と多く、中でも東洋大学への合格者が61名と特に多いのが特徴です。

以下の表に令和5年度の主な大学群別合格者数をまとめました。

大学群合格者数主な内訳
国公立大学6名
(現役4名、浪人2名)
秋田大学(浪1)、筑波大学(現1、浪1)、東京海洋大学、静岡大学、防衛大学校など
早慶上理13名
(現役13名)
早稲田大学5名、慶應義塾大学1名、上智大学2名、東京理科大学5名
GMARCH139名
(現役130名、浪人9名)
学習院大学10名、明治大学22名、青山学院大学10名、立教大学23名、中央大学23名、法政大学51名
成成獨國武明学84名
(現役82名、浪人2名)
成蹊大学22名、成城大学7名、獨協大学3名、國學院大学10名、武蔵大学33名、明治学院大学9名
日東駒専153名
(現役150名、浪人3名)
日本大学41名、東洋大学61名、駒澤大学26名、専修大学25名

都立清瀬高校の主な合格大学別人数|2024年卒(2023年度)

難関私立大学(早慶上理)

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学からなる早慶上理は、私立大学の中でもトップレベルの難関校グループです。令和5年度は早稲田大学に5名、慶應義塾大学に1名、上智大学に2名、東京理科大学に5名、計13名の合格者を輩出しました。

特に早稲田大学への5名の合格者は、都立高校としては優れた実績といえます。早稲田大学は私立大学の最難関校の一つであり、その合格には高度な学力と対策が必要です。東京理科大学への5名の合格者も特筆すべき成果で、理系進学希望者への指導の充実ぶりが窺えます。

これらの難関私立大学への合格者数は、過去6年間で波はあるものの、2024年は13名と前年の5名から大幅に増加しており、難関大学対策の成果が表れていると言えるでしょう。

準難関私立大学(GMARCH)

GMARCHへの合格者数は139名と非常に多く、都立高校としては特筆すべき成果です。内訳を見ると、学習院大学10名、明治大学22名、青山学院大学10名、立教大学23名、中央大学23名、法政大学51名となっています。

特に法政大学への合格者が51名と突出して多いのが特徴です。法政大学は近年、教育改革や施設の充実などにより人気が高まっており、多くの生徒がその魅力に惹かれていることが窺えます。また、立教大学と中央大学も各23名と好調で、明治大学の22名とあわせて、GMARCH全体への合格者数は過去最高を記録しました。

GMARCHは就職に強い実績を持つ大学が多く、将来のキャリアを見据えた進路選択をする生徒が多いことを示しています。2019年の43名から2024年の139名へと、6年間で3倍以上に増加した実績は、清瀬高校の進路指導の充実ぶりを如実に示しています。

大学名合格者数前年比
学習院大学10名
明治大学22名
青山学院大学10名
立教大学23名
中央大学23名
法政大学51名
GMARCH合計139名+36名

人気中堅私立大学(成成獨國武明学)

成蹊大学、成城大学、獨協大学、國學院大学、武蔵大学、明治学院大学からなる成成獨國武明学への合格者数は84名と、こちらも好調です。内訳は成蹊大学22名、成城大学7名、獨協大学3名、國學院大学10名、武蔵大学33名、明治学院大学9名となっています。

特に武蔵大学への合格者が33名と多いのが特徴で、同大学の少人数教育や就職実績の良さが評価されていると考えられます。また成蹊大学も22名と多く、武蔵野の緑豊かなキャンパスと充実した教育環境が魅力となっているようです。

成成獨國武明学への合格者数は2019年の32名から2021年に80名へと急増し、その後も80名台の高水準を維持しています。これらの大学は都内および周辺に位置し、通学の便が良いことや、就職に強い実績を持つことなどから、多くの生徒に選ばれていると思われます。

人気私立大学(日東駒専)

日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学からなる日東駒専への合格者数は153名と非常に多く、内訳は日本大学41名、東洋大学61名、駒澤大学26名、専修大学25名となっています。

特に東洋大学への合格者が61名と突出して多いのが特徴です。東洋大学は多様な学部を持ち、就職実績も良好なことから人気があります。また日本大学も41名と多く、伝統ある総合大学として幅広い分野をカバーしていることが評価されているようです。

日東駒専への合格者数は2019年の32名から2022年に156名へと急増し、2023年には188名とピークを迎えました。2024年はやや減少したものの153名と高い水準を維持しています。これらの大学は学費が比較的抑えられていることや、就職に強いことなどから、実践的な進路選択をする生徒に選ばれているようです。

大学名合格者数前年比
日本大学41名
東洋大学61名
駒澤大学26名
専修大学25名
日東駒専合計153名-35名

女子大学と国公立大学

女子大学(東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学など)への合格者は4名と、前年の24名から減少しました。一方、国公立大学への合格者も4名と、こちらも前年の19名から減少しています。これらの変動は年によって志望傾向が変わることを示していますが、両分野とも過去6年間で一定数の合格者を出し続けています。

都立清瀬高校の大学群別合格者数の推移|2019年(2018年度)~2024年(2023年度)

国公立大学

年度合格者数
2019年(44回生)12名
2020年(45回生)11名
2021年(46回生)21名
2022年(47回生)14名
2023年(48回生)19名
2024年(49回生)4名

国公立大学への合格者数は2021年に21名とピークを迎え、2023年も19名と好調でしたが、2024年は4名と減少しました。しかし、筑波大学や東京海洋大学といった難関校への合格実績は維持されており、国公立大学を目指す生徒への指導も継続されています。

早慶上理(難関私立大学)

年度合格者数
2019年7名
2020年13名
2021年14名
2022年10名
2023年5名
2024年13名

早慶上理への合格者数は変動がありますが、2024年は13名と前年の5名から大幅に回復しました。早稲田大学5名、東京理科大学5名と、ともに難関校でありながら安定した合格者数を維持しています。

GMARCH(準難関私立大学)

年度合格者数
2019年43名
2020年74名
2021年94名
2022年86名
2023年103名
2024年139名

GMARCHへの合格者数は6年間で着実に増加し、2024年は139名と過去最高を記録しました。特に法政大学(51名)、立教大学(23名)、中央大学(23名)、明治大学(22名)への合格者が多く、バランスのとれた進学実績を示しています。

成成獨國武明学(人気中堅私立大学)

年度合格者数
2019年32名
2020年51名
2021年80名
2022年77名
2023年84名
2024年84名

成成獨國武明学への合格者数は2021年に80名と大きく増加し、その後も80名台の高水準を維持しています。特に武蔵大学(33名)と成蹊大学(22名)への合格者が多く、これらの大学の教育環境や就職実績が評価されていることがわかります。

日東駒専(人気私立大学)

年度合格者数
2019年32名
2020年51名
2021年80名
2022年156名
2023年188名
2024年153名

日東駒専への合格者数は2022年に急増し、2023年には188名とピークを迎えました。2024年はやや減少したものの153名と高い水準を維持しています。特に東洋大学(61名)と日本大学(41名)への合格者が多く、総合大学としての幅広い学部・学科が魅力となっているようです。

都立清瀬高校の3年間の進路指導プログラム

都立清瀬高校では、3年間を通じた計画的・体系的な進路指導プログラムを実施しています。

1年次:自己理解と職業観の育成

  • キャリア教育のスタート:4月に実施する「スタディサポート」(学力診断・生活意識調査)で現状を認識し、3年間のキャリア教育を開始
  • 自己分析と適性把握:適性検査の実施、「学びみらいパス」を通じた自己の適性や興味の発見
  • 将来設計の基盤形成:「みらい会議」で将来の目標について考え、高校生活の計画を立案
  • 進路視野の拡大:「学問分野ガイダンス」や「入試基礎ガイダンス」で進路選択の可能性を広げる
  • 個別面談の充実:担任による顔合わせ面談、確認面談、教科面談、進路面談を通じた個別サポート

2年次:進路計画の発展と目標実現への展望

  • 進路研究の本格化:大学・専門学校の研究を深め、進路への具体的イメージを形成
  • 現状分析と課題把握:模試の結果から自分の学力を客観的に把握し、課題を明確化
  • 探究活動の展開:「シンライン探究」を通じて思考力・判断力・表現力を養成
  • 受験への準備:「仮受験校の決定」「仮受験日程表の作成」で1年後の受験をシミュレーション
  • 志望校宣言:学年末に「志望校宣言」を行い、受験への意識を高める
  • 3年次科目選択:受験を見据えた教科選択面談を実施

3年次:具体的な進路計画の確定と実現に向けた努力

  • 受験体制の確立:「進路オリエンテーション」で受験に向けた意識付け
  • 多様な入試形態への対応:総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜それぞれに対応した指導
  • 実践的な受験準備:模擬面接、受験計画表作成、大学別直前ガイダンスなど
  • 保護者との連携:3者面談で親子での進路の最終確認、受験方法の確認
  • 継続的な学習支援:早期に進路先が決まった生徒に対しても勉強習慣を継続させるサポート
  • 社会人としての準備:大学入学後や社会人として必要な知識の習得も支援

段階的な進路指導と個別サポートで進学実績を伸ばす都立清瀬高校

都立清瀬高校は、卒業生の92%が大学に進学する高い進学実績を持つ進学校として、着実に合格実績を向上させています。特にGMARCHへの合格者数は6年間で43名から139名へと3倍以上に増加し、日東駒専も32名から153名へと約5倍に増加しました。

同校の進路指導の特徴は、1年次からの自己理解と職業観の育成、2年次での進路計画の発展、3年次での具体的な受験対策という段階的なプログラムにあります。また、「みらい会議」「シンライン探究」「仮受験校決定」など独自の取り組みや、担任・教科・進路の三位一体となった面談体制が、生徒一人ひとりの進路実現を強力にサポートしています。

面談週間の設定や模試の分析会、ケース会議など、教員間での情報共有も充実しており、生徒の状況に応じたきめ細かな指導を実現しています。こうした体系的な進路指導プログラムが、清瀬高校の大学合格実績の向上に大きく貢献していると言えるでしょう。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・清瀬高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/kiyose-h/

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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