都立城東高校は、東京都江東区に位置する全日制普通科の公立高校です。過去には野球部は甲子園大会への出場したこともあり、現在もインターハイや関東選手権常連の部活もあります。部活によっては、スポーツ推薦入試も実施しており、「スポーツの城東」も呼ばれていますが、2007年度より進学指導推進校に指定され、生徒の第一志望実現に向けた進学指導の充実に力を入れてきました。在校生は各学年約320名、男女共学の中規模校です。
最難関国立大学や早慶上理、GMARCHなど難関大学への進学実績は近年、着実な向上を見せています。特に進学指導推進校として体制を整えてきた結果、近年は定量的・質的の両面で大きな発展を遂げました。2024年度には、私立大学の延べ合格者数が1,200名を超え、GMARCHへの現役合格者も300名を突破するなど、素晴らしい実績を残しています。
本レポートでは、2020年度から2024年度までの大学合格実績データを基に、国公立大学、難関私立大学、準難関私立大学などの各カテゴリーにおける合格者数の推移を分析。都立進学校としての城東高校の発展の軌跡と、今後の課題について考察していきます。
【2024年度】都立城東高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
東京大学 | 0 | 0 | 0 |
京都大学 | 0 | 0 | 0 |
一橋大学 | 0 | 1 | 1 |
東京工業大学 | 0 | 0 | 0 |
国公立大学医学部 | 0 | 0 | 0 |
合計(医学部重複除く) | 0 | 1 | 1 |
2024年度の都立城東高校における最難関国公立大学(東京一工+医学部)への合格実績についてまとめました。
最新の実績としては、最難関国公立大学への合格者は合計1名となりました。この1名は浪人生で一橋大学への合格を果たしています。一方で、東京大学、京都大学、東京工業大学、そして国公立大学医学部についてはいずれも合格者を出すことができませんでした。また現役生からの合格者は残念ながら0名という結果でした。医学部との重複を除いた最終的な合格者数は1名となっています。
この結果から、都立城東高校にとって2024年度は最難関大学への進学において、やや厳しい年となったことがわかります。しかしながら、浪人生から一橋大学への合格者を輩出できたことは、今後の生徒たちにとって大きな励みになるものと考えられます。
都立城東高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)の現役合格者と現役生に占める大学別人数比の推移


都立城東高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)への現役合格者数の推移を2020年度から2024年度まで分析すると、以下のような特徴が見られます。
1. 全体的な傾向
過去5年間を見ると、合格実績は非常に限定的で、2022年度の2名の合格者を除いて、ほとんどの年で合格者を出すことができていません。2020年卒は360人弱、それ以後は卒業生数は毎年310~320名程度で推移しており安定していますが、最難関国公立大学の合格実績には変化がありません。
2. 大学別の傾向
最も難関とされる東京大学と京都大学については、この5年間で1名も合格者を出せていません。唯一の合格実績がある大学は一橋大学と東京工業大学で、2022年度にそれぞれ1名ずつ合格を果たしています。国公立大学医学部についても、5年間を通じて合格者は出ていません。
3. 現役生の合格率の推移
現役生の合格率は極めて低く推移しています。2022年度に0.6%を記録した以外は、すべての年度で0.0%となっています。卒業生数が300名以上いることを考慮すると、現役での最難関大学合格は非常に厳しい状況が続いています。
4. 特筆すべき点
2022年度は特筆すべき年となり、一橋大学と東京工業大学にそれぞれ1名ずつ、計2名の合格者を出すことができました。これは過去5年間で最も良い結果となっています。しかし、その前後の年度では合格者を出せておらず、安定的な合格実績の確保には至っていません。
都立城東高校の最難関国公立大学への合格実績は、過去5年間を通じて厳しい状況が続いています。2022年度に記録した2名の合格者という成果を、今後いかに継続的な実績に結びつけていけるかが課題となっています。現役での合格者輩出が特に困難な状況にあり、進学指導体制のさらなる強化が求められる状況にあると言えるでしょう。
【2024年度】都立城東高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数
旧帝大(旧帝国大学)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
北海道大学 | 0 | 0 | 0 |
東北大学 | 1 | 0 | 1 |
名古屋大学 | 0 | 0 | 0 |
大阪大学 | 1 | 0 | 1 |
九州大学 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 2 | 0 | 2 |
TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
筑波大学 | 0 | 1 | 1 |
お茶の水女子大学 | 0 | 0 | 0 |
千葉大学 | 12 | 0 | 12 |
横浜国立大学 | 0 | 0 | 0 |
神戸大学 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 12 | 1 | 13 |
2024年度の都立城東高校における旧帝大(東大・京大除く)とTOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)の合格実績についてまとめました。
まず旧帝大については、合計2名の合格者を出しています。その内訳は、東北大学に現役で1名、大阪大学に現役で1名となっています。一方、北海道大学、名古屋大学、九州大学については合格者を出すことができませんでした。また浪人生からの合格者はありませんでした。
TOCKYグループについては、全体で13名の合格者を出しており、そのうち12名が現役生、1名が浪人生という結果でした。特に千葉大学への現役合格者が12名と、突出した実績を残しています。また筑波大学には浪人生1名が合格を果たしています。一方で、お茶の水女子大学、横浜国立大学、神戸大学については合格者を出すことができませんでした。
総合的に見ると、2024年度は特に千葉大学への合格者数が目立つ結果となりました。現役生の健闘が光る年であり、旧帝大2名、TOCKY13名と、合計15名の合格者を輩出することができました。特に現役生が14名を占めている点は、現役での合格実績という観点から評価できる結果となっています。
都立城東高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移


都立城東高校の2020年度から2024年度までの旧帝大(東大・京大除く)とTOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)の現役生の合格実績について、5年間の推移を分析しました。
合格者総数の推移を見ると、2020年度は8名、2021年度は6名とコロナ禍の影響もあったのかやや低調でしたが、2022年度に10名まで増加し、2023年度に9名とほぼ維持、そして2024年度には14名と大きく伸長しています。特に直近の2024年度は過去5年間で最も多い合格者数を記録しました。
旧帝大についての実績を見ると、年度によって変動があり、2020年度は2名(北海道大学1名、九州大学1名)、2021年度は1名(名古屋大学)、2022年度は0名、2023年度は1名、そして2024年度は2名(東北大学1名、大阪大学1名)となっています。
TOCKYグループについては、特に千葉大学の合格実績が目立ちます。千葉大学への合格者数は2020年度4名から徐々に増加し、2022年度に7名、2024年度には12名と過去最高を記録しています。また筑波大学も2022年度に3名、2023年度に2名の合格者を出すなど、一定の成果を上げています。横浜国立大学は2020年度に2名、その後も散発的に合格者を出しています。一方で、お茶の水女子大学と神戸大学については、この5年間で合格者を出せていない状況が続いています。
卒業生に占める合格率の推移を見ると、特にTOCKYグループでは着実な向上が見られ、2020年度の1.7%から2024年度には3.8%まで上昇しています。これは主に千葉大学への現役合格者の増加によるものです。
総じて、都立城東高校の難関国立大学への合格実績は、特に直近の2024年度に大きな進展を見せており、特にTOCKYグループ、中でも千葉大学への合格者数の増加が顕著となっています。一方で、旧帝大への合格者数は年度による変動が大きく、安定的な実績の確保が今後の課題と言えるでしょう。
【2024年度】都立城東高校の関東主要国公立大学合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
茨城大学 | 0 | 0 | 0 |
宇都宮大学 | 0 | 0 | 0 |
群馬大学 | 0 | 0 | 0 |
埼玉大学 | 1 | 0 | 1 |
東京藝術大学 | 0 | 1 | 1 |
電気通信大学 | 1 | 1 | 2 |
東京医科歯科大学 | 1 | 0 | 1 |
東京外国語大学 | 0 | 0 | 0 |
東京学芸大学 | 2 | 0 | 2 |
東京農工大学 | 1 | 0 | 1 |
東京海洋大学 | 0 | 0 | 0 |
東京都立大学 | 2 | 0 | 2 |
横浜市立大学 | 0 | 0 | 0 |
関東主要国公立大学_合計 | 8 | 2 | 10 |
2024年度の都立城東高校における関東圏の主要国公立大学への合格実績についてまとめました。
全体では、現役生8名、浪人生2名の計10名が合格を果たしています。大学別の内訳を見ていきますと、電気通信大学が現役1名・浪人1名の計2名、東京学芸大学が現役2名、東京都立大学が現役2名と、それぞれ複数名の合格者を出しています。
また、埼玉大学、東京藝術大学、東京医科歯科大学、東京農工大学にそれぞれ1名ずつの合格者がありました。埼玉大学、東京医科歯科大学、東京農工大学については現役での合格、東京藝術大学については浪人生での合格となっています。
一方で、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、東京外国語大学、東京海洋大学、横浜市立大学については合格者を出すことができませんでした。
特徴として、首都圏の理工系大学(電気通信大学、東京農工大学)や教員養成系大学(東京学芸大学)、都市型総合大学(東京都立大学)での健闘が目立ちます。また、芸術系の難関校である東京藝術大学や医療系の東京医科歯科大学といった専門性の高い大学への合格者も出していることは特筆すべき点です。
総じて、現役生の合格が8割を占めており、地元の都立大学を含む関東圏の主要国公立大学に一定数の合格者を輩出できていることが分かります。
都立城東高校の関東主要国公立大学の現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移


都立城東高校の2020年度から2024年度までの関東圏主要国公立大学における現役合格実績について、5年間の推移をまとめ、分析してみました。
全体の合格者数の推移を見ると、2020年度は7名(現役生に占める比率2.0%)、2021年度は6名(1.9%)、2022年度は9名(2.9%)とピークを迎え、2023年度は6名(1.9%)と減少、そして2024年度は8名(2.5%)と持ち直しの傾向を示しています。
大学別の特徴的な動きを見ていきますと、東京学芸大学は2023年度に3名(1.0%)と好調で、2024年度も2名(0.8%)と安定した合格実績を維持しています。
埼玉大学は5年間を通じて継続的に合格者を出しており、2020年度2名、2021年度2名、2022年度3名、2023年度と2024年度はそれぞれ1名と、比較的安定した実績を残しています。
東京都立大学も2020年度2名、2021年度1名、2024年度2名と、一定の合格者を輩出しています。
一方で、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、横浜市立大学については、この5年間ほとんど合格者を出せていない状況が続いています。
2024年度に注目すると、電気通信大学、東京医科歯科大学、東京農工大学といった理工系・医療系の大学に新たな合格者を出すことができました。
また、その他地方国公立大学(医学部除く)への合格実績も併せて見ると、2020年度9名(2.5%)、2022年度11名(3.5%)など、関東主要国公立大と同程度かそれ以上の合格者数を確保できている年度もあります。
総じて、都立城東高校の関東圏主要国公立大学への現役合格実績は、年度による変動はあるものの、特に教員養成系(東京学芸大学)や総合大学(埼玉大学、東京都立大学)を中心に、一定水準の合格者数を維持できていると評価できます。
都立城東高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比


都立城東高校の2020年度から2024年度までの国公立大学における現役合格実績について、5年間の推移を分析し、まとめました。
全体の合格者数(比率)の推移
- 2020年度:24名(6.7%)
- 2021年度:14名(4.4%)
- 2022年度:32名(10.3%)とピーク
- 2023年度:21名(6.7%)
- 2024年度:30名(9.5%)と回復傾向
大学群別の詳細分析
1. 東京一工医
・2022年度に2名(0.6%)の合格者を出したものの、他の年度では合格者なし
2. 旧帝大(医学部除く)
- 2020年度:2名(0.6%)
- 2021年度:1名(0.3%)
- 2022年度:0名
- 2023年度:1名(0.3%)
- 2024年度:2名(0.6%)と回復
3. TOCKY(医学部除く)
- 2020年度:6名(1.7%)
- 2021年度:5名(1.6%)
- 2022年度:10名(3.2%)とピーク
- 2023年度:8名(2.5%)
- 2024年度:12名(3.8%)と5年間で最高
4. 関東主要国公立(医学部除く)
- 比較的安定した実績を維持
- 2020年度7名(2.0%)から2024年度8名(2.5%)
- 2022年度は9名(2.9%)と好調
5. 地方国公立(医学部除く)
- 2020年度:9名(2.5%)
- 2022年度:11名(3.5%)とピーク
- 2024年度:8名(2.5%)
特徴的な点
- 直近の2024年度は30名(9.5%)と高い合格実績を残し、特にTOCKYグループでの12名(3.8%)が貢献
- 2022年度が32名(10.3%)と最も好調な年で、すべてのカテゴリーで一定の成果
- 医学部合格者は5年間を通じて出ていない
- 国公立大学”以外”の合格比率が90%前後と大多数を占める
総括すると、都立城東高校の国公立大学への現役合格実績は、2021年度の一時的な落ち込みを除き、特に2022年度以降は安定的に向上傾向にあります。特にTOCKYグループでの健闘が目立ち、直近の2024年度は過去最高の実績を残しています。ただし、医学部合格者の輩出が課題として残されている状況です。
【2024年度】都立城東高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 20 | 3 | 23 |
慶應大学 | 1 | 1 | 2 |
上智大学 | 14 | 0 | 14 |
東京理科大学 | 26 | 1 | 27 |
私立大学医学部 | 0 | 0 | 0 |
合計(医学部重複除く) | 61 | 5 | 66 |
2024年度の都立城東高校における最難関私立大学(早慶上理+医学部)の合格実績についてまとめました。全体では、現役生61名、浪人生5名の計66名が合格を果たしています。
大学別の内訳を見ていきますと、東京理科大学が最も多く、現役26名、浪人1名の計27名が合格を果たしています。次いで早稲田大学が現役20名、浪人3名の計23名、上智大学が現役14名の合格を達成しています。慶應義塾大学については現役1名、浪人1名の計2名が合格しています。一方で、私立大学医学部については残念ながら合格者を出すことができませんでした。
特筆すべき点としては、
- 合格者の92%(61名)が現役生であり、現役での合格力が際立っています。
- 理系の強みが見られ、東京理科大学への合格者が最多となっています。
- 早稲田大学への合格者数も20名を超え、文系でも好調な結果となっています。
- 上智大学は全員が現役での合格を果たしており、安定した実力を示しています。
このように、都立城東高校は2024年度、主要な最難関私立大学において、特に理系を中心に良好な合格実績を残したと評価できます。
都立城東高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数と私立延べ合格数に占める大学別人数比の推移


都立城東高校の2020年度から2024年度までの私立最難関大学(早慶上理+医学部)における現役合格実績の推移について分析いたします。
全体の合格者数と比率の推移
- 2020年度:29名(2.8%)
- 2021年度:46名(4.5%)
- 2022年度:37名(3.2%)
- 2023年度:64名(5.4%)とピーク
- 2024年度:61名(5.0%)と高水準を維持
大学別の詳細分析
1. 早稲田大学
- 2020年度の8名(0.8%)から大きく伸長
- 2021年度に29名(2.9%)と急増
- 2024年度は20名(1.6%)と安定した実績
2. 慶應義塾大学
- 5年間を通じて1名程度(0.1%)と限定的な実績
- 2021年度のみ合格者なし
3. 上智大学
- 2020年度5名(0.5%)から着実に増加
- 2023年度15名(1.3%)、2024年度14名(1.1%)と好調を維持
4. 東京理科大学
- 一貫して安定した合格実績
- 2020年度15名(1.5%)から増加傾向
- 2023年度25名(2.1%)、2024年度26名(2.1%)と過去最高水準
5. 私立大学医学部
- 5年間を通じて合格者なし
特筆すべき点
- 私立大学延べ合格数は2020年度の1,020人から2024年度は1,219人と増加傾向
- 特に2023年度以降は60名以上の合格者を継続的に輩出
- 東京理科大学を中心とした理系分野での強みが顕著
- 上智大学の合格実績が近年著しく向上
総括すると、都立城東高校の最難関私立大学への現役合格実績は、特に2023年度以降に大きく向上し、高い水準を維持しています。東京理科大学を中心とした理系分野での安定した実績に加え、上智大学の躍進が目立ちます。また、早稲田大学への合格者数も安定して確保できており、文理両面での進学実績の充実が見られます。一方で、慶應義塾大学や私立医学部への合格実績向上が今後の課題として挙げられます。
【2024年度】都立城東高校のGMARCH合格者数
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
学習院大学 | 10 | 0 | 10 |
明治大学 | 84 | 5 | 89 |
青山学院大学 | 22 | 0 | 22 |
立教大学 | 43 | 3 | 46 |
中央大学 | 21 | 3 | 24 |
法政大学 | 121 | 5 | 126 |
合計 | 301 | 16 | 317 |
2024年度の都立城東高校におけるGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)の合格実績についてまとめました。
全体では、現役生301名、浪人生16名の計317名が合格を果たしています。合格者の95%が現役生という非常に高い現役合格率となっています。
大学別の内訳を見ていきますと、法政大学が最も多く、現役121名、浪人5名の計126名と、GMARCH全体の約40%を占める圧倒的な実績を残しています。
次いで明治大学が現役84名、浪人5名の計89名と好調で、GMARCH上位校での健闘が目立ちます。立教大学も現役43名、浪人3名の計46名と、安定した合格実績を示しています。青山学院大学は現役22名の合格を果たし、中央大学は現役21名、浪人3名の計24名の合格者を出しています。学習院大学については現役10名の合格実績があります。
特筆すべき点としては、
- 全体の95%を占める現役合格の高さ
- 法政大学、明治大学での特に顕著な実績
- GMARCHの各校にバランスよく合格者を輩出
- 浪人生の合格も16名と一定数確保
などが挙げられます。このように、都立城東高校は2024年度、GMARCH全体で300名を超える合格者を出し、特に現役での合格に強みを見せる結果となっています。
都立城東高校のGMARCHの現役合格者数と私立延べ合格数に占める大学別人数比の推移


都立城東高校の2020年度から2024年度までのGMARCH現役合格実績について、5年間の推移をまとめました。
全体の合格者数と合格率の推移
- 2020年度:157名(15.4%)
- 2021年度:221名(21.4%)と大きく増加
- 2022年度:217名(18.8%)
- 2023年度:218名(18.4%)と安定
- 2024年度:301名(24.7%)と過去最高を記録
大学別の詳細分析
1. 法政大学
- 5年間を通じて最多の合格者を輩出
- 2020年度67名(6.6%)から2024年度121名(9.9%)へと大きく増加
- 特に2024年度は直近5年間では最高の実績
2. 明治大学
- – 2020年度28名(2.7%)から着実に増加
- – 2021年度に69名(6.7%)と大きく伸長
- – 2024年度は84名(6.9%)と直近5年間では最高の実績
3. 立教大学
- 2020年度28名(2.7%)から増加傾向
- 2021年度42名(4.1%)をピークに安定的に推移
- 2024年度43名(3.5%)と良好な実績維持
4. 青山学院大学
- 17名前後で推移していたが、
- 2024年度は22名(1.8%)と増加
5. 中央大学
- 2020年度10名(1.0%)から増加
- 2022-23年度は24名(2.1%、2.0%)と好調
- 2024年度は21名(1.7%)
6. 学習院大学
- 7-8名で推移していたが、
- 2023年度に16名(1.3%)とピーク
- 2024年度は10名(0.8%)
特筆すべき点:
- 私立大学延べ合格数が1,020人から1,219人へと増加
- 一人当たりの合格数も2.9から3.8へと向上
- 特に2024年度は全体の合格率が24.7%と約4人に1人がGMARCHに合格
- 法政大学と明治大学での躍進が顕著
総括すると、都立城東高校のGMARCH現役合格実績は、5年間で着実な向上を見せ、特に2024年度は質・量ともに大きく飛躍しました。法政大学、明治大学を中心とした合格実績の伸長が目立ち、全体として非常に充実した進学実績を残していると評価できます。
都立城東高校の現役生のその他私立大学群への合格状況(成成明学國武・四工大+東農大・日東駒専)



都立城東高校の2020年度から2024年度までの準難関私立大学における現役合格実績の推移をまとめ分析してみます。
1. 成成明学國武グループ
- 2020年度:56名(5.5%)からスタート
- 2022年度:79名(6.9%)と増加
- 2023年度:85名(7.2%)
- 2024年度:116名(9.5%)と大きく躍進
- 特に明治学院大学(0名→28名)と武蔵大学(3名→19名)の増加が顕著
- 成蹊大学も23名(1.9%)、成城大学も19名(1.6%)と安定した実績
2. 四工大+東農大グループ
- 2020年度:44名(4.3%)
- 2021年度:69名(6.7%)と増加
- 2023年度:94名(7.9%)でピーク
- 2024年度:77名(6.3%)とやや減少
- 芝浦工業大学は30名(2.5%)と好調
- 工学院大学、東京電機大学、東京都市大学も一定数の合格者を維持
3. 日東駒専グループ
- 2020年度:227名(22.3%)
- 2022年度:278名(24.1%)
- 2024年度:283名(23.2%)と高水準を維持
- 特に東洋大学の伸びが顕著(87名→147名、12.1%)
- 日本大学は72名(5.9%)とやや減少傾向
- 駒澤大学も36名(3.0%)と一定数を確保
全体的な特徴:
- 私立大学延べ合格数は1,020人から1,219人へと増加
- 一人当たりの合格数も2.9から3.8へと向上
- 特に成成明学國武グループの伸長が目覚ましい
- 理工系の四工大グループも安定した実績
- 日東駒専グループは合格者数・比率ともに安定して高水準を維持
総括すると、都立城東高校は準難関私立大学においても着実に合格実績を伸ばしており、特に2024年度は成成明学國武グループでの躍進が目立ちます。また、理工系、文系ともにバランスの取れた合格実績を残していることが特徴的です。東洋大学への現役合格者数の大幅な増加も、進路選択の幅の広がりを示している点として注目されます。
都立城東高校の現役生の延べ合格者に占める私立大学群別合格人数比の推移


都立城東高校の現役生の私立大学延べ合格者に占める大学群別合格人数比の推移を2020年度から2024年度まで分析すると、以下のような特徴が見られます。
1. 全体的な傾向:
- 2020年度:1,020名
- 2021年度:1,031名
- 2022年度:1,153名
- 2023年度:1,187名
- 2024年度:1,219名と着実に増加
- 一人あたりの合格数も2.9から3.8へと向上
大学群別の分析
最難関(早慶・上智・東京理科大):
- 早慶は2020年度9名(0.9%)から2024年度21名(1.7%)へ
- 上智・東京理科大は2020年度20名(2.0%)から2024年度40名(3.3%)へと大幅増加
GMARCH:
- 2020年度157名(15.4%)から2024年度301名(24.7%)へと顕著な増加
- 特に2024年度は直近5年間では最高の合格者数を記録
成成明学國武:
- 2020年度56名(5.5%)から2024年度116名(9.5%)へと倍増
- 着実な上昇傾向を示す
四工大+東農大:
- 2020年度44名(4.3%)から増加
- 2023年度に94名(7.9%)でピーク
- 2024年度は77名(6.3%)
日東駒専:
- 2020年度227名(22.3%)から2024年度283名(23.2%)と安定的に推移
- 合格者全体の約4分の1を占める
その他:
- 2020年度507名(49.7%)から2024年度381名(31.3%)と減少
- より上位校への進学実績にシフト
特筆すべき点
- 全体の合格者数が5年間で約200名増加
- 上位校(GMARCH以上)への合格実績が大きく向上
- その他の大学の比率が減少し、より難関校への進学にシフト
- 私立医学部への合格者は5年連続でゼロ
総括すると、都立城東高校の私立大学への現役合格実績は、数的な拡大と質的な向上の両面で着実な進展を見せています。特にGMARCHを中心とした難関大学への合格実績が顕著に伸長し、学校全体の進学実績の向上を牽引していると評価できます。同時に、成成明学國武や四工大など、準難関大学への合格実績も充実してきており、生徒の進路選択の幅が広がっていることが見て取れます。
難関大学への合格実績が飛躍的に向上、”文武両道の進学校”として台頭する都立城東高校

ここまで都立城東高校の大学合格実績を見てきましたが、以下のような特徴と発展が見られます。
まず、定量的な成果としては、卒業生数は310名前後で推移する中、延べ合格者数は2020年度の1,044名から2024年度には1,249名へと着実に増加しています。また一人あたりの合格数も増加傾向を示し、進路選択の幅が広がっていると言えるでしょう。2024年度は特に顕著な成果を上げ、多くの指標で過去最高を記録しています。
続いて、合格実績の質的向上です。国公立大学では、TOCKYグループを中心に着実な実績(2024年度12名、1.0%)を挙げ、関東圏の主要国公立大学への安定的な合格者を輩出しています。
私立大学では、GMARCHへの合格者が157名から301名(24.7%)へと飛躍的に増加し、成成明学國武への合格者も56名から116名(9.3%)へと倍増しています。上位校(早慶上理)への合格実績も着実に向上しています。
都立城東高校の合格実績は、この5年間で量的拡大と質的向上の両面において着実な発展を遂げています。特に注目すべきは、GMARCHを中心とした難関私立大学への合格実績が大幅に向上している点です。これは、進学指導推進校として、学校の進学指導体制の充実や生徒の学習意欲の高まりを反映していると考えられます。
一方で、最難関国公立大学(特に医学部)への合格実績や、私立大学医学部への合格実績など、いくつかの課題も残されています。しかし、直近の2024年度における好調な実績は、これらの課題に対しても着実に取り組みを進めている証左と言えるでしょう。
大学合格実績の向上は、単なる数値の改善以上の意味を持ちます。それは生徒たちの進路選択の幅が広がり、より多くの可能性に挑戦できる環境が整ってきていることを示しています。今後も、この発展的な傾向を維持しつつ、残された課題に取り組むことで、都立城東高校はさらなる飛躍を遂げることが期待されます。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・城東高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/joto-h/
