都立大泉高等学校・附属中学校の偏差値・倍率は?進学実績・部活・校風もまとめて解説!

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都立大泉高等学校・附属中学校は、東京都練馬区にある都立の併設型中高一貫校です。1941年に東京府立第二十中学校として開校した伝統校で、2010年に附属中学校を開校し、中高一貫教育をスタートしました。

2022年度からは完全中高一貫校へ移行し、高校からの生徒募集を停止しています。現在は中学入学時のみ生徒を募集しており、6年間一貫教育で「国際社会で活躍する多様な人間力」を育成しています。

「探究の大泉」をキャッチフレーズに、練馬地域探究やマイプロジェクトなど独自の探究活動を展開。国際理解教育にも力を入れ、オンライン英会話やニュージーランド姉妹校との交流など、グローバル人材の育成に注力しています。

完全中高生のみとなった2025年3月卒業生は、東京大学8名、京都大学2名、早稲田大学51名、慶應義塾大学23名など優れた進学実績を残し、6年間一貫教育の成果を証明しました。

この記事では、都立大泉高等学校・附属中学校の偏差値や倍率、進学実績、部活動、校風など、受験を検討される皆様に役立つ情報を詳しくご紹介します。

目次

都立大泉高等学校・附属中学校の入試倍率と偏差値

偏差値57~67、都立中高一貫校の中でも高い人気を誇る難関校

入学難易度(偏差値)

都立大泉高等学校・附属中学校の入学難易度(偏差値)は、各模試で以下のように示されています。

  • 首都圏模試センター:67
  • 日能研(R4:80%水準):57
  • 四谷大塚(Aライン80):61

首都圏模試センターでは偏差値67と、都立中高一貫校10校の中でも中上位に位置する難関校です。

都立中高一貫校の適性検査について

ただし、都立中高一貫校の入試は私立中学受験とは性質が異なる点に注意が必要です。

  • 適性検査形式:教科別のテストではなく、国語と社会、算数と理科など複数の教科にまたがる総合問題
  • 思考力・表現力重視:暗記ベースの知識の詰め込みより、考える力や表現する力が問われる
  • 記述問題中心:選択肢問題より記述問題、作文が多く、論理的に説明する力が必要となる

よって、私立中学受験の偏差値とは単純比較できないため、都立中高一貫校に特化した適性検査形式に慣れることが重要です。また適性検査だけではなく学校生活の調査書の内容も一定割合で評価に加えられ合否判定がなされます。そのため、偏差値は参考値として捉える必要があります

入試倍率

2025年度は3.52倍、近年はやや落ち着いた倍率で推移

都立大泉高等学校・附属中学校の過去10年間の入試倍率の推移は以下の通りです。

全体の倍率推移(2016年~2025年)

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年度応募倍率受検倍率受検辞退率入学辞退率
2016年度7.31倍6.99倍4.3%3.3%
2017年度6.74倍6.53倍3.2%4.2%
2018年度7.10倍6.80倍4.2%2.5%
2019年度6.41倍6.08倍5.1%8.3%
2020年度5.93倍5.68倍4.1%7.5%
2021年度5.94倍5.70倍4.1%4.2%
2022年度4.60倍4.28倍6.9%5.6%
2023年度4.59倍4.38倍4.6%6.9%
2024年度4.17倍4.04倍3.1%6.3%
2025年度3.69倍3.52倍4.6%3.8%

※2025年度から男女別定員ではなく男女合同定員となりました
※2022年度から高校募集停止、中学募集時定員が増加(120人→160人)しました

【男子】入試倍率の推移(2020年~2024年)

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年度応募倍率受検倍率受検辞退率入学辞退率
2020年度5.10倍4.92倍3.6%6.7%
2021年度5.60倍5.42倍3.3%3.3%
2022年度4.31倍4.04倍6.4%6.3%
2023年度4.04倍3.90倍3.4%6.3%
2024年度3.66倍3.53倍3.8%5.0%

【女子】入試倍率の推移(2020年~2024年)

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年度応募倍率受検倍率受検辞退率入学辞退率
2020年度6.75倍6.45倍4.4%8.3%
2021年度6.28倍5.98倍4.8%5.0%
2022年度4.89倍4.53倍7.4%5.0%
2023年度5.14倍4.85倍5.6%7.5%
2024年度4.68倍4.55倍2.7%7.5%

倍率の推移から見えること

  1. 2016~2018年度は高倍率:応募倍率7倍前後、受検倍率も7倍前後と非常に高い人気でした
  2. 女子の倍率が一貫して高い:すべての年度で女子の受検倍率が男子を1倍前後上回っており、女子の競争がより激しい状況が続いていました
  3. 2019年度以降は緩やかに低下:応募倍率は6倍台→5倍台→4倍台と推移
  4. 2022年度に大きく変化:高校募集停止により中学定員が増加(120人→160人)し、倍率が4倍台へ
  5. 2025年度は3.52倍:過去10年間で最も低い倍率となりましたが、依然として狭き門

都立中高一貫校全体(10校平均)との比較

年度大泉(受検倍率)10校平均(受検倍率)
2020年度5.68倍5.47倍
2021年度5.70倍4.87倍
2022年度4.28倍4.40倍
2023年度4.38倍4.22倍
2024年度4.04倍3.82倍
2025年度3.52倍3.41倍

大泉は都立中高一貫校全体の平均とほぼ同水準の倍率で推移しており、安定した人気を保っています。

受検辞退率・入学辞退率について

  • 受検辞退率4.6%:応募者のうち約95%が実際に受検しています
  • 入学辞退率3.8%:合格者のうち約96%が実際に入学しています

これらの数値は、都立大泉を第一志望とする受験生が多いことを示しています。

都立大泉高等学校・附属中学校の歴史と伝統

創立83年の伝統校、2010年に中高一貫教育をスタート

高等学校の歴史

都立大泉高等学校は、1941年(昭和16年)に東京府立第二十中学校として開校しました。戦前からの長い歴史を持つ伝統校です。

主な沿革

  • 1941年:東京府立第二十中学校として開校
  • 1942年:東京府立大泉中学校と改称
  • 1943年:東京都制施行により東京都立大泉中学校と改称
  • 1948年:新制高等学校に移行し、東京都立大泉高等学校となる
  • 1949年:男女共学モデルスクールに設定
  • 1950年:東京都実験学校に指定(男女共学、保健体育の研究)

中高一貫教育への移行

  • 2006年:練馬地区中高一貫6年制学校基本計画検討委員会設置
  • 2008年:東京都立練馬地区中高一貫6年制学校開設準備室設置
  • 2009年:「東京都立大泉高等学校附属中学校」条例設置
  • 2010年東京都立大泉高等学校附属中学校開校(併設型中高一貫校へ)
  • 2021年:高校入試からの受け入れ停止(完全中高一貫化へ移行開始)

記念式典と周年行事

  • 1961年:創立20周年記念式典
  • 1981年:創立40周年記念式典、記念誌刊行
  • 1991年:創立50周年記念式典、記念誌刊行
  • 2001年:創立60周年記念式典
  • 2012年:創立70周年・新築校舎落成記念式典、記念誌刊行
  • 2020年:附属中学校開校10周年記念「祝う会」、記念誌刊行
  • 2022年:創立80周年記念「祝う会」、記念誌刊行

83年の歴史の中で、男女共学教育の先駆けとして、また地域の教育の中心として、多くの卒業生を輩出してきました。

都立大泉高等学校・附属中学校の立地と最寄り駅、周辺環境

緑豊かな住宅地に立地、都心からのアクセスも良好

所在地とアクセス

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