都立大泉高等学校・附属中学校は、東京都練馬区にある都立の併設型中高一貫校です。1941年に東京府立第二十中学校として開校した伝統校で、2010年に附属中学校を開校し、中高一貫教育をスタートしました。
2022年度からは完全中高一貫校へ移行し、高校からの生徒募集を停止しています。現在は中学入学時のみ生徒を募集しており、6年間一貫教育で「国際社会で活躍する多様な人間力」を育成しています。
「探究の大泉」をキャッチフレーズに、練馬地域探究やマイプロジェクトなど独自の探究活動を展開。国際理解教育にも力を入れ、オンライン英会話やニュージーランド姉妹校との交流など、グローバル人材の育成に注力しています。
完全中高生のみとなった2025年3月卒業生は、東京大学8名、京都大学2名、早稲田大学51名、慶應義塾大学23名など優れた進学実績を残し、6年間一貫教育の成果を証明しました。
この記事では、都立大泉高等学校・附属中学校の偏差値や倍率、進学実績、部活動、校風など、受験を検討される皆様に役立つ情報を詳しくご紹介します。
都立大泉高等学校・附属中学校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立大泉高等学校・附属中学校の入学難易度(偏差値)は、各模試で以下のように示されています。
- 首都圏模試センター:67
- 日能研(R4:80%水準):57
- 四谷大塚(Aライン80):61
首都圏模試センターでは偏差値67と、都立中高一貫校10校の中でも中上位に位置する難関校です。
都立中高一貫校の適性検査について
ただし、都立中高一貫校の入試は私立中学受験とは性質が異なる点に注意が必要です。
- 適性検査形式:教科別のテストではなく、国語と社会、算数と理科など複数の教科にまたがる総合問題
- 思考力・表現力重視:暗記ベースの知識の詰め込みより、考える力や表現する力が問われる
- 記述問題中心:選択肢問題より記述問題、作文が多く、論理的に説明する力が必要となる
よって、私立中学受験の偏差値とは単純比較できないため、都立中高一貫校に特化した適性検査形式に慣れることが重要です。また適性検査だけではなく学校生活の調査書の内容も一定割合で評価に加えられ合否判定がなされます。そのため、偏差値は参考値として捉える必要があります
入試倍率
都立大泉高等学校・附属中学校の過去10年間の入試倍率の推移は以下の通りです。
全体の倍率推移(2016年~2025年)
年度 | 応募倍率 | 受検倍率 | 受検辞退率 | 入学辞退率 |
---|---|---|---|---|
2016年度 | 7.31倍 | 6.99倍 | 4.3% | 3.3% |
2017年度 | 6.74倍 | 6.53倍 | 3.2% | 4.2% |
2018年度 | 7.10倍 | 6.80倍 | 4.2% | 2.5% |
2019年度 | 6.41倍 | 6.08倍 | 5.1% | 8.3% |
2020年度 | 5.93倍 | 5.68倍 | 4.1% | 7.5% |
2021年度 | 5.94倍 | 5.70倍 | 4.1% | 4.2% |
2022年度 | 4.60倍 | 4.28倍 | 6.9% | 5.6% |
2023年度 | 4.59倍 | 4.38倍 | 4.6% | 6.9% |
2024年度 | 4.17倍 | 4.04倍 | 3.1% | 6.3% |
2025年度 | 3.69倍 | 3.52倍 | 4.6% | 3.8% |
※2025年度から男女別定員ではなく男女合同定員となりました
※2022年度から高校募集停止、中学募集時定員が増加(120人→160人)しました

【男子】入試倍率の推移(2020年~2024年)
年度 | 応募倍率 | 受検倍率 | 受検辞退率 | 入学辞退率 |
---|---|---|---|---|
2020年度 | 5.10倍 | 4.92倍 | 3.6% | 6.7% |
2021年度 | 5.60倍 | 5.42倍 | 3.3% | 3.3% |
2022年度 | 4.31倍 | 4.04倍 | 6.4% | 6.3% |
2023年度 | 4.04倍 | 3.90倍 | 3.4% | 6.3% |
2024年度 | 3.66倍 | 3.53倍 | 3.8% | 5.0% |

【女子】入試倍率の推移(2020年~2024年)
年度 | 応募倍率 | 受検倍率 | 受検辞退率 | 入学辞退率 |
---|---|---|---|---|
2020年度 | 6.75倍 | 6.45倍 | 4.4% | 8.3% |
2021年度 | 6.28倍 | 5.98倍 | 4.8% | 5.0% |
2022年度 | 4.89倍 | 4.53倍 | 7.4% | 5.0% |
2023年度 | 5.14倍 | 4.85倍 | 5.6% | 7.5% |
2024年度 | 4.68倍 | 4.55倍 | 2.7% | 7.5% |

倍率の推移から見えること
- 2016~2018年度は高倍率:応募倍率7倍前後、受検倍率も7倍前後と非常に高い人気でした
- 女子の倍率が一貫して高い:すべての年度で女子の受検倍率が男子を1倍前後上回っており、女子の競争がより激しい状況が続いていました
- 2019年度以降は緩やかに低下:応募倍率は6倍台→5倍台→4倍台と推移
- 2022年度に大きく変化:高校募集停止により中学定員が増加(120人→160人)し、倍率が4倍台へ
- 2025年度は3.52倍:過去10年間で最も低い倍率となりましたが、依然として狭き門
都立中高一貫校全体(10校平均)との比較
年度 | 大泉(受検倍率) | 10校平均(受検倍率) |
---|---|---|
2020年度 | 5.68倍 | 5.47倍 |
2021年度 | 5.70倍 | 4.87倍 |
2022年度 | 4.28倍 | 4.40倍 |
2023年度 | 4.38倍 | 4.22倍 |
2024年度 | 4.04倍 | 3.82倍 |
2025年度 | 3.52倍 | 3.41倍 |
大泉は都立中高一貫校全体の平均とほぼ同水準の倍率で推移しており、安定した人気を保っています。
受検辞退率・入学辞退率について
- 受検辞退率4.6%:応募者のうち約95%が実際に受検しています
- 入学辞退率3.8%:合格者のうち約96%が実際に入学しています
これらの数値は、都立大泉を第一志望とする受験生が多いことを示しています。
都立大泉高等学校・附属中学校の歴史と伝統
高等学校の歴史
都立大泉高等学校は、1941年(昭和16年)に東京府立第二十中学校として開校しました。戦前からの長い歴史を持つ伝統校です。
主な沿革
- 1941年:東京府立第二十中学校として開校
- 1942年:東京府立大泉中学校と改称
- 1943年:東京都制施行により東京都立大泉中学校と改称
- 1948年:新制高等学校に移行し、東京都立大泉高等学校となる
- 1949年:男女共学モデルスクールに設定
- 1950年:東京都実験学校に指定(男女共学、保健体育の研究)
中高一貫教育への移行
- 2006年:練馬地区中高一貫6年制学校基本計画検討委員会設置
- 2008年:東京都立練馬地区中高一貫6年制学校開設準備室設置
- 2009年:「東京都立大泉高等学校附属中学校」条例設置
- 2010年:東京都立大泉高等学校附属中学校開校(併設型中高一貫校へ)
- 2021年:高校入試からの受け入れ停止(完全中高一貫化へ移行開始)
記念式典と周年行事
- 1961年:創立20周年記念式典
- 1981年:創立40周年記念式典、記念誌刊行
- 1991年:創立50周年記念式典、記念誌刊行
- 2001年:創立60周年記念式典
- 2012年:創立70周年・新築校舎落成記念式典、記念誌刊行
- 2020年:附属中学校開校10周年記念「祝う会」、記念誌刊行
- 2022年:創立80周年記念「祝う会」、記念誌刊行
83年の歴史の中で、男女共学教育の先駆けとして、また地域の教育の中心として、多くの卒業生を輩出してきました。
都立大泉高等学校・附属中学校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 東京都練馬区東大泉5丁目3番1号 |
電車でのアクセス | 西武池袋線「大泉学園駅」下車 → 正門へ徒歩約9分 |
バスでのアクセス | 〇中央線「吉祥寺駅」、西武新宿線「武蔵関駅」などから ・西武バス:都民農園セコニック行、新座栄行、大泉学園駅南口行 「学芸大附属前」下車 → 正門へ徒歩約9分 「第五上石神井住宅」下車 → 南門へ徒歩約8分 〇中央線「荻窪駅」、西武新宿線「上井草駅」などから ・西武バス:大泉学園駅行、長久保行 「石神井中学校」下車 → 南門へ徒歩約7分 〇東武東上線「成増駅」などから ・西武バス:吉祥寺駅行 「石神井中学校」下車 → 南門へ徒歩約7分 |
池袋駅から大泉学園駅まで約20分程度で、都心からのアクセスも良好です。
周辺環境
都立大泉高等学校・附属中学校は、練馬区の東大泉地区に位置し、武蔵野の面影を残す緑豊かな住宅地に立地しています。
周辺の特徴
- 緑豊かな環境
- 校歌にも「武蔵野」「栗、楢、櫟、柏」と歌われるように、雑木林の自然が残る地域
- 石神井公園(石神井池・三宝寺池)が近く、自然環境に恵まれている
- 文教地区
- 東京学芸大学附属大泉小学校が近隣にある
- 落ち着いた住宅地で、教育環境として理想的
- 都立学校最大級の敷地
- 広大な敷地(校地面積約4万㎡)を誇り、充実した教育環境を実現
- オールウェザーのグラウンド、6面のテニスコートなど施設が充実
- 交通の便
- 西武池袋線大泉学園駅から徒歩圏内
- 吉祥寺、荻窪、成増など複数方面からバスでアクセス可能
練馬区は東京23区の中でも緑が多く、住環境が良好な地域です。都立大泉は、そうした恵まれた環境の中で、6年間じっくりと学べる学校です。
都立大泉高等学校・附属中学校の校風と教育方針
教育目標
都立大泉高等学校・附属中学校は、「自主・自律・創造」を教育目標としています。
【自主】自ら学び、真理を究める
- 興味関心をもち、課題を発見する力
- 解決に向けて論理的に思考する力
- 自ら学びを継続する力
【自律】自ら律し、他を尊重する
- 自分の可能性を信じ、やり抜く力
- 自他の違いを認め、思いやる力
- 多様な人々と協働する力
【創造】自ら拓き、社会に貢献する
- 挑戦する力
- 学びを実践に移す力
- 自己実現に向かう力
スクールミッション
「『自主・自律・創造』を教育目標に、6年間の系統性とゆとりある中高一貫教育の中で、物事の真理を深く考え、筋道を立てて明らかにする探究活動等を通して、夢の発見と実現に向けたきめ細かな教育の実践により、国際社会で活躍する多様な人間力を育成します。」
特色ある教育活動
都立大泉の教育には、大きく3つの特色があります。
1. 「探究の大泉」~創造の泉~
都立大泉は「探究の大泉」をキャッチフレーズに、独自の探究活動を展開しています。
中学1年生:練馬地域探究
- 練馬区という共通のフィールドで探究の基礎・基本を学ぶ
- 例:「練馬区で育てる野菜の提案」「過去14年間における練馬区民の意識と緑被率の変化」
中学2・3年生、高校1年生:マイプロジェクト
- 地域や日本、世界の課題に対して個人やグループでプロジェクトを立ち上げる
- 例:「Let’s! いきいき変顔体操―要介護認定者の増加による介護職員の負担軽減」
高校2年生:課題研究
- 自らの興味・関心にもとづきテーマを設定
- 複数の先行研究をもとにリサーチクエスチョンを立て、探究活動を行う
- 論文を作成し、創造力を育成
- 例:「投下式ドローン配送においてミウラ折りを用いた緩衝材は有効か」
OIZUMI AWARD・コンテスト
- 中学1年生から高校2年生が一堂に会し、1年間の探究活動を発表
- SDGs探究AWARDS審査員特別賞、東京都ティーンズ・アイデアコンテスト企業賞など多数受賞
2. 国際理解教育
- オンライン英会話:中学・高校で3年間実施し、海外の外国人講師と実際に会話
- 少人数授業:英語と数学で1クラス2展開、JET・ALTとのTeam Teaching
- British Hills英語研修(中1):国内で英語漬けの環境を体験
- ニュージーランド語学研修(中3希望者):姉妹校Blockhouse Bay Intermediateとの交流
- オーストラリア語学研修(高1希望者)
- 海外修学旅行(高2)
東京都教育委員会から「Global Education Network 20」「海外学校間交流推進校」の指定を受けています。
3. リーダーシップとコミュニケーション能力の育成
- 体育祭、文化祭、合唱コンクールの三大行事
- OIZUMI AWARDなどの学校行事
- 中学生と高校生が一緒に活動する部活動
- 「生徒全員がリーダーになる」多彩な行事を通じて、思いやりの精神とリーダーシップを育成
独自の校風
都立大泉の特徴的な校風として、以下のような点が挙げられます。
- 探究心を重視
- 「すでに正解のある問い」なんていらない
- 答えのない問題に粘り強く取り組む姿勢を育成
- 文武両道
- 「部活か勉強か」の二項対立ではなく、両方頑張る
- 「欲張りだと笑われてもいい。一生に一度の青春時代だ」
- 自主性の尊重
- 高校受験のないゆとりある6年間で、主体的・対話的で深い学びを追求
- 自分の進路を自分の意志で決定する力を育成
- 多様性の尊重
- 国際理解教育を通じて、異なる文化をもつ人々と共に生きていく資質を育成
- 自他の違いを認め、思いやる心を大切に
都立大泉高等学校・附属中学校の進路・進学実績
都立大泉高等学校・附属中学校の2025年3月卒業生は、完全中高一貫生のみの実績として、6年間の学びの集大成となる優れた進学実績を残しました。
進路・合格者の推移
【2025年3月卒業生のハイライト】
✅ 国公立大学合格率39.5%(過去5年間で最高)
✅ 東京一科+国公立医学部に20名合格(卒業生比17.5%)
✅ 早慶に74名合格(私立大学延べ合格者比14.9%)
✅ GMARCH私立大学延べ合格者比33.9%(過去5年間で最高)
国公立大学の合格状況
区分 | 2025年3月 | 2024年3月 | 前年比 |
---|---|---|---|
東京一科医 | 20名 | 15名 | +5名 |
旧帝大(東大・京大・医除く) | 3名 | 2名 | +1名 |
TOCKY | 5名 | 2名 | +3名 |
関東圏国公立 | 15名 | 22名 | -7名 |
その他国公立 | 2名 | 5名 | -3名 |
国公立合計 | 45名 | 46名 | -1名 |
卒業生数 | 114名 | 180名 | -66名 |
現役合格率 | 39.5% | 25.6% | +13.9pt |
卒業生数が減少する中で、国公立大学合格率は25.6%から39.5%へと大幅に上昇しました。
私立大学の合格状況(延べ合格者数と延べ合格者に占める大学群別合格人数比)
区分 | 2025年3月 | 2024年3月 |
---|---|---|
早慶医 | 74名(14.9%) | 56名(9.3%) |
上智・理科・ICU | 52名(10.4%) | 66名(10.9%) |
GMARCH | 169名(33.9%) | 196名(32.4%) |
成成明学獨國武 | 51名(10.2%) | 41名(6.8%) |
日東駒専 | 61名(12.2%) | 75名(12.4%) |
私立合計 | 498名 | 605名 |
1人あたり合格数 | 4.37校 | 3.36校 |
主な大学・短大・専門学校合格実績(2025年3月卒業生)
【最難関:東京一科+国公立医学部】20名
- 東京大学:8名
- 京都大学:2名
- 一橋大学:4名
- 東京科学大学(旧東工大+旧東京医科歯科):3名
- 国公立医学部医学科:3名
【難関:旧帝大】3名
- 東北大学:3名
【準難関:TOCKY】5名
- 千葉大学:4名
- 横浜国立大学:1名
【関東圏国公立】15名
- 東京都立大学:5名
- 埼玉大学:3名
- 東京学芸大学:3名
- 東京農工大学:3名
- 東京海洋大学:1名
【私立最難関:早慶上理】126名
- 早稲田大学:51名
- 慶應義塾大学:23名
- 東京理科大学:31名
- 上智大学:21名
【私立難関:GMARCH】169名
- 明治大学:61名
- 立教大学:33名
- 中央大学:32名
- 法政大学:27名
- 青山学院大学:10名
- 学習院大学:6名
【私立中堅人気大学】
- 日本大学:25名
- 東洋大学:29名
- 成城大学:14名
- 武蔵大学:11名
- 獨協大学:7名
- 國學院大學:7名

進路指導の特徴
都立大泉では、中学1年生から高校3年生までの6年間を見据えた、体系的な進路指導を実施しています。
【中学Ⅰ・Ⅱ年生】「己を知る」
- 学習習慣と自己理解、職業研究と職場体験
- 職場体験、OIZUMI AWARD課題発掘セミナーなどを通じた自己分析
- 職業講話(ハローワークによるレディネステスト)
【中学Ⅲ年生・高校1年生】「相手を知る」
- 将来構想と進路意識、自己理解と科目選択
- 書籍、インターネット、映画等を活用した情報収集と将来構想
- 進路ガイダンス、出張大学講義、東大訪問(希望者)
【高校2・3年生】「対策を練り、実行する」
- 大学研究と実力養成、自己研鑽と進路実現
- 目標大学・学部・学科の入試研究と対策の立案・実行
- 各種模擬試験の定期的な受験
- 面接指導、出願検討会
充実のサポート体制
- 長期休業中の幅広い講習
- 毎年100近い講座を開講
- 夏季・冬季・春季講習で徹底的にサポート
- 合格体験談を聴く機会
- 卒業生から受験の日々の過ごし方、具体的な学習方法を学ぶ
- 合格体験スピーチ、合格体験記の取りまとめ
- 充実した模擬試験体制
- 学力推移調査(年3回)
- 全統模試シリーズ(河合塾)
- 総合学力テスト(ベネッセ)
- 共通テスト同日体験(高1・2)
- 進路キャリア通信の定期発行
- 保護者向け進路報告会・講演会
- 模試分析会
都立大泉高等学校・附属中学校のイベント・学校行事
主な年間行事
月 | 行事 |
---|---|
4月 | 始業式・入学式、福島研修旅行(高1)、校外課題発掘セミナー(中2・中3) |
5月 | 体育祭 |
6月 | 校外課題発掘セミナー(中1)、授業公開 |
7月 | 探究遠足(中1)、職場体験(中2) |
8月 | オーストラリア海外語学研修(高1希望者)、ニュージーランド海外語学研修(中3希望者)、夏季講習 |
9月 | 文化祭、探究中間ポスター発表 |
10月 | – |
11月 | British Hills英語研修(中1)、大阪・京都研修旅行(中2)、海外修学旅行(高2)、英語スピーチ大会 |
12月 | 芸術鑑賞教室 |
1月 | 沖縄修学旅行(中3)、OIZUMI AWARD、合唱コンクール |
2月 | いずみ会による職業講話(中3) |
3月 | TGG(中2)、卒業式 |
特色ある行事
1. 三大行事
【体育祭】(5月)
- 中学生と高校生が一緒に参加
- 学年を超えたチーム編成で、協力する大切さを学ぶ
【文化祭】(9月)
- クラス展示、部活動発表、模擬店など多彩な企画
- 生徒が主体的に企画・運営
【合唱コンクール】(1月)
- クラスごとに課題曲と自由曲を披露
- 協力して一つのものを作り上げる喜びを体験
2. OIZUMI AWARD(1月)
- 中学1年生から高校2年生が一堂に会する探究発表会
- ポスター発表、プレゼンテーション、コンテストへの参加
- 外部コンテストでも多数受賞
- SDGs探究AWARDS 審査員特別賞
- 東京都ティーンズ・アイデアコンテスト 企業賞
- 日本学生科学賞東京都大会 努力賞
- 高校生国際シンポジウム 物理学・システム工学分野最優秀賞
3. 宿泊行事・研修旅行
- 福島研修旅行(高1):震災学習や地域課題の探究
- 探究遠足(中1):フィールドワークを通じた探究活動
- British Hills英語研修(中1):国内で英語漬けの環境を体験
- 大阪・京都研修旅行(中2):歴史・文化の学習
- TGG(Tokyo Global Gateway)(中2):英語でのコミュニケーション体験
- 沖縄修学旅行(中3):平和学習と自然体験
- 海外修学旅行(高2):国際理解を深める
4. 語学研修(希望者)
- ニュージーランド海外語学研修(中3希望者、8月)
- オーストラリア海外語学研修(高1希望者、8月)
5. その他の特色ある行事
- 英語スピーチ大会(11月)
- いずみ会による職業講話(2月):卒業生から職業について学ぶ
- 芸術鑑賞教室(12月)
都立大泉高等学校・附属中学校の部活動や課外活動
運動部
都立大泉では、中学生と高校生が一緒に活動する部活動が多く、先輩後輩の絆を深めながら技術を磨いています。
【中学のみ】
- 軟式野球部
【中高合同】
- 卓球部
- ソフトテニス部
- 女子サッカー部
- 調理部
- 将棋部
- 日本文化部(華道班・筝曲班・茶道班)
- 合唱部
- 美術部
【中学・高校別】
- 陸上競技部
- サッカー部(男子)
- 男子バスケットボール部
- 女子バスケットボール部
- バレーボール部
- バドミントン部
- 水泳部
- 硬式テニス部
- 吹奏楽部
- 演劇部
- 自然科学部(中学)
【高校のみ】
- 硬式野球部
- ラグビー部
- 剣道部
- ストリートダンス同好会
- ダンス部
- 山岳部
- 天文部
- 写真部
- 軽音楽部
- フォークソング部
- 文芸部
- 漫画研究部
- 科学部
文化部
- 吹奏楽部:中高合同で大人数での演奏、マーチングも実施
- 軽音楽部:個人練習からバンド練習、校内ライブや他校との合同ライブ
- 演劇部:年間複数回の公演(大会公演、文化祭公演、卒業公演)
- 合唱部:定期演奏会やコンクールで技術向上
- 将棋部:アマチュア高段者の指導者4名のもと、初心者から高段者まで活動
- 日本文化部:華道班(草月流)、筝曲班(山田流)、茶道班で日本の伝統文化を学ぶ
- 天文部:太陽の黒点観測、月・惑星・星団の観測、校内天体観望会の開催
- 写真部:学校案内の撮影、練馬区の紹介冊子への参加など、発表の場も多彩
- 調理部:月に数回の調理活動、給食献立作り
特色ある活動
1. 中高合同での活動
中学生と高校生が一緒に活動することで、以下のような効果があります。
- 高校生が中学生を教える中で、リーダーシップを育成
- 中学生は高校生の姿を見て、目標を明確化
- 互いの立場を尊重し、豊かな人間性を育成
2. 2023年度の主な実績
【陸上競技部】
- 全日本中学校陸上競技選手権大会男子400m出場(2023年)
- 日本室内陸上競技大阪大会男子60mB決勝進出(2024年)
【自然科学部】
- レゴマインドストームを用いたロボット作成
- FLL(ファースト・レゴ・リーグ)に参加し、全国大会を目指す
【将棋部】
- 年3回の高校東京都大会に出場
- 夏休み期間中の合同練習会の会場校
3. 「文武両道」の精神
都立大泉は「部活か勉強か」という二項対立ではなく、両方頑張ることを推奨しています。
「欲張りだと笑われてもいい。一生に一度の青春時代だ」という言葉が示すように、充実した学校生活を送ることを大切にしています。
都立大泉高等学校・附属中学校の施設と環境
主な施設
都立大泉高等学校・附属中学校は、約4万㎡の広大な敷地を誇り、充実した教育環境を整えています。
校舎棟(鉄筋3階建、延べ12,043㎡)
- 普通教室:明るく広々とした教室
- 特別教室:理科室、音楽室、美術室、家庭科室、技術室など
- 管理室:職員室、校長室、事務室など
- 図書室:蔵書が充実し、学習スペースも完備
- 視聴覚ホール:演劇部の練習や講演会などに使用
- CALL教室:ICT機器を活用した語学学習
- 食堂(ラウンジ):高校生は弁当持参または校内販売を利用
体育棟(延べ1,666㎡)
- アリーナ:バスケットボール、バレーボール、バドミントンなどに対応
- 広々とした体育館で、各種スポーツが可能
プール棟(延べ1,983㎡)
- プール:10コース
- 柔道場・剣道場:武道の授業や部活動に使用
- トレーニングルーム:筋力トレーニング設備
屋外施設
- グラウンド(11,933㎡):オールウェザー走路を備えた広大なグラウンド
- テニスコート(3,903㎡):オムニコート6面(砂入り人工芝)
- サブグラウンド:野球やサッカーの練習に使用
特色ある施設・環境
1. ICT環境の充実
- 全教室にWi-Fi・プロジェクター完備
- 生徒がネットワークと機器の効果的な活用を学べる環境
- 情報科目の充実を図るための教員支援モデル校に指定
2. 和室
- 日本文化部(華道班、筝曲班、茶道班)の活動拠点
- 日本の伝統文化を学ぶ空間
3. 天文ドーム
- 天文部が太陽の黒点観測や月・惑星・星団の観測を実施
- 校内一般生徒対象の天体観望会も開催
4. TIR(自主学習教室)
- Teacher in Readinessの略
- 放課後の一定時間、英語や数学を中心に教員や大学生が控え、個に応じた学習課題の解決を図る
- 生徒の自主学習をサポート
5. ロッカースペース
- 各生徒専用のロッカーを設置
- 教科書や荷物を学校に置いておける
6. 円形校舎
- 個性的な建築デザイン
- 生徒の活動スペースとして活用
7. 緑豊かな環境
- 武蔵野の面影を残す雑木林に囲まれた立地
- 広大な敷地に植栽も豊富で、自然環境に恵まれている
6年間一貫教育で夢を実現する、探究と国際理解の学び舎
都立大泉高等学校・附属中学校は、83年の伝統を持つ都立の中高一貫校です。2010年に附属中学校を開校し、2022年度からは完全中高一貫校として、6年間一貫教育に特化した教育を展開しています。
都立大泉の魅力
- 優れた進学実績:完全中高一貫生のみで東京一科医20名、早慶74名、国公立合格率39.5%を実現
- 「探究の大泉」:練馬地域探究、マイプロジェクト、課題研究など、6年間を通じた系統的な探究活動
- 国際理解教育:オンライン英会話、海外語学研修、姉妹校交流など、グローバル人材を育成
- 文武両道の校風:「両方頑張る」ことを推奨し、充実した学校生活を送る
- 充実した施設:都立学校最大級の敷地、オールウェザーグラウンド、6面のテニスコートなど
- きめ細かな進路指導:6年間を見据えた計画的なプログラム、100近い講座の講習、合格体験談
偏差値・入試倍率
- 偏差値:首都圏模試67、日能研57、四谷大塚61
- 2025年度入試倍率:応募倍率3.69倍、受検倍率3.52倍
- 都立中高一貫校の中でも安定した人気を誇る
立地とアクセス
- 西武池袋線大泉学園駅から徒歩9分
- 緑豊かな武蔵野の住宅地に立地
都立大泉高等学校・附属中学校は、6年間の一貫教育を通じて、探究心と国際感覚を兼ね備えた次世代のリーダーを育成する学校です。「自主・自律・創造」の教育目標のもと、一人ひとりが自分の可能性を最大限に伸ばし、夢の実現に向けて着実に歩んでいける環境が整っています。
中学受験を検討されている方は、学校説明会や学校見学会に参加して、実際に都立大泉の教育現場を見学されることをおすすめします。学校の雰囲気や生徒の様子を直接確認することで、お子様に合った学校かどうかをより具体的に判断できるでしょう。
<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・都立大泉高等学校・附属中学校公式サイト https://www.metro.ed.jp/oizumi-h/
