都立晴海総合高校は中央区晴海に位置する、東京都初の総合学科高校です。1996年の開校以来、「自分探しの旅」をテーマに、6つの系列と160科目という豊富な選択科目を通じて、生徒一人ひとりの個性と進路希望に応じた学びを提供しています。
「推薦に強い、それが晴海の進路力」として知られ、約75%の生徒が大学・短大へ進学し、その77%が推薦入試で合格を果たしています。キャリア・カウンセラーによる専門的な進路指導と、講堂や室内プール、弓道場などの充実した施設環境の中で、多様な才能を育む教育を展開している注目の総合学科高校です。
都立晴海総合高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
各進学情報サイトや教育機関の情報によると、都立晴海総合高校の偏差値は以下の通りです。
- みんなの高校情報:55
- 市進教育グループ(80%合格基準):49
- V模擬(60%合格基準):47
偏差値47~55程度で、都立高校の中では中堅レベルに位置しています。総合学科という特色から、学力だけでなく多様な興味・関心を持つ生徒が集まる学校として知られています。
入試倍率
過去3年間の入試倍率は以下のように推移しています。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受験 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 1.45倍 | 2.88倍 | 1.69倍 | 1.67倍 | 1.53倍 | 1.52倍 |
2024年 | 1.76倍 | 3.30倍 | 2.19倍 | 2.15倍 | 2.04倍 | 2.02倍 |
2023年 | 1.62倍 | 2.85倍 | 1.92倍 | 1.83倍 | 1.77倍 | 1.74倍 |
推薦応募の倍率が高い傾向にありますが、一般入試は1.5~2.0倍程度で推移しています。2024年が最も高倍率でしたが、2025年は1.52倍まで下がり、受験しやすい水準となっています。
🎓 大学を見据えて高校を選ぶなら…学習習慣の強化も大切です
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都立晴海総合高校の歴史と伝統
都立晴海総合高校は平成8年(1996年)4月1日に、東京都初の総合学科高校として開校しました。東京都立京橋高等学校と東京都立京橋商業高等学校を発展的に統合し、新しいタイプの高等学校として設立されています。
2024年に創立30周年を迎え、東京都の総合学科のパイオニアとして歴史を刻んできました。開校当初から「生徒一人ひとりの個性を大切にした教育」「生徒一人ひとりの違いを大切にした教育」を基本姿勢とし、普通教育と専門教育を総合的に実施する新しい教育スタイルを確立してきました。
校章は船の舵輪を図案化したもので、海の玄関口中央区晴海に位置することから、清新・可能性・未来を象徴する海の色(コバルトブルー)をスクールカラーに採用。「学校生活を通して自己を発見し、自己を育て、そして社会という大海へ雄飛していく」という願いが込められています。
都立晴海総合高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 東京都中央区晴海1-2-1 |
主要交通アクセス | 東京メトロ有楽町線・都営地下鉄大江戸線 月島駅(10番出口)より徒歩8分 都営バス 門33系統 月島三丁目下車 徒歩6分 都営バス 東15系統 晴海一丁目下車 徒歩1分 都営バス 業10系統 晴海一丁目下車 徒歩0分 |
周辺環境
中央区晴海は東京湾に面した臨海部に位置し、高層マンションが立ち並ぶ現代的な住宅地として発展しています。2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地にも近く、今後さらなる発展が期待される新興エリアです。
海に囲まれた立地から潮風を感じられる開放的な環境で、都心でありながら自然を感じることができます。周辺には晴海トリトンスクエアなどの商業施設もあり、学習環境と生活利便性を両立した立地となっています。銀座や新橋などの都心部へのアクセスも良好です。
都立晴海総合高校の校風と教育方針
教育目標
「 人間尊重の精神を基盤に社会的変化に主体的に対応できる、個性的で創造性や国際性に富む感性豊かな人間を育成する。」
この理念を実現するために、以下の3つの教育目標を設定しています。
- 自立心や主体性を培い、自己責任能力を育てる
- 感性を磨き、創造力・思考力・表現力を育てる
- コミュニケーション能力を高め、共に生きる姿勢を育てる
特色ある教育活動
6つの系列による専門的学習
- 情報システム系列:工学系、情報系への進学を目指す
- 国際ビジネス系列:経営学・商学の基礎力を身につける
- 語学コミュニケーション系列:実践的な英語力と表現力を高める
- 芸術・文化系列:音楽・美術・演劇・ダンスなどを学ぶ
- 自然科学系列:理科系・医薬系・看護系への進学を目指す
- 社会・経済系列:大学の文系学部への進学を目指す
産業社会と人間
1年次必修科目として、自分の将来を考え、適性を知り、選択科目を活用するための計画を立てます。グループワークを通じてコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけます。
課題研究
興味・関心に応じてテーマを設定し、1年次から準備して仮説を立て、2年次で実験・観察・調査・制作を通して検証し、発表まで行う探究学習です。
STEAM教育
Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)の5分野を通して、IT社会に対応した人材を育てる教育方針を採用しています。
独自の校風
豊富な選択科目
160科目という圧倒的な選択科目数により、2年次16単位、3年次21単位を自分の興味・関心・進路に応じて選択できます。
ノーチャイム制
自律心や主体性を培い、自己責任能力を育てるため、チャイムによる時間管理ではなく、生徒の自主性を重視しています。
生活コード
校則ではなく「生活コード」と称し、「制服の着用、登校後の外出禁止、車・バイク・自転車による登校禁止」を生活上の指針としながら、自主自立の精神を育成しています。
キャリア・カウンセラー
科目選択や進路選択をサポートする専門カウンセラーを配置し、ガイダンス機能を充実させています。
都立晴海総合高校の進路・進学実績
進路・合格者
2024年度(2025年3月)卒業生の進路状況は以下の通りです。
- 四年制大学: 73.8%
- 専門学校・職能: 12.3%
- その他: 7.6%
- 短期大学: 3.2%
- 専門職大・大学院: 1.6%
- 公務員・就職: 1.6%
約4分の3の生徒が四年制大学に進学しており、専門学校進学者を含めると約86%の生徒が高等教育機関に進学しています。
受験方法の特徴
- 学校推薦型選抜・総合型選抜:77%
- 一般選抜:23%
「推薦に強い、それが晴海の進路力」を示すように、約8割の生徒が推薦入試で合格を果たしています。
主な大学・短大・専門学校合格実績
2025年3月卒業生の主要大学群別合格実績
大学群 | 合格者数 | 主要大学 |
---|---|---|
国公立大学 | 1人 | 筑波大学 |
早慶上理ICU | 1人 | 東京理科大学 |
GMARCH | 16人 | 法政大学9人、中央大学2人、青山学院大学2人 |
成成明学國武 | 11人 | 獨協大学6人、武蔵大学2人 |
日東駒専 | 24人 | 日本大学9人、東洋大学7人、駒澤大学5人 |
女子大 | 23人 | 大妻女子大学7人、昭和女子大学6人、共立女子大学5人 |
芸術・スポーツ大 | 13人 | 武蔵野美術大学4人、女子美術大学3人 |
4年間の推移
- GMARCH:2022年27人→2025年16人
- 日東駒専:2022年16人→2025年24人と大幅増加
- 芸術・スポーツ大:安定して10人台を維持
進路指導の特徴
指定校推薦の充実
上智大学、中央大学、東京理科大学、青山学院大学など、550人を超える学部学科から指定校推薦を受けており、法政大学からは11名の推薦枠があるそうです。
全教員による第一志望サポート
「第一志望の実現を全教員がサポート」を合言葉に、推薦型選抜による早期合格者が多いことを活かし、進学先での学びを先取りする取り組みも行っています。
チューター制
大学生がチューターとして定期的に放課後の自習教室で個別サポートを行い、受験相談や学習支援を実施しています。

都立晴海総合高校のイベント・学校行事
主な年間行事
月 | 主な行事 |
---|---|
4月 | 入学式、前期始業式、対面式、フレッシュマンセミナー(1年) |
5月 | 体育祭、生徒総会、遠足(2・3年)、体力テスト |
6月 | 防災訓練、生徒会選挙 |
7月 | 進路説明会、避難訓練 |
8月 | 夏季合同合宿 |
9月 | 避難訓練、晴海祭(文化祭) |
10月 | 後期始業式、中央区スポーツの日、科目選択 |
11月 | 職業講演会(1年)、職場訪問(1年) |
12月 | 芸術鑑賞教室、課題研究発表会、避難訓練 |
1月 | 大学入学共通テスト |
2月 | ボランティア講演会(1年)、修学旅行(2年) |
3月 | ライフプラン発表会、卒業式、球技大会、校外英語研修(2年) |
特色ある行事
- 晴海祭(文化祭): 総合学科の特色を活かし、各系列の学習成果を発表する場として位置づけられています。芸術・文化系列の生徒による舞台発表や、各系列の研究発表など、多様な才能が披露されます。
- 課題研究発表会: 2年次の課題研究の成果を発表する場で、各生徒が1年間をかけて取り組んだ研究の集大成を披露します。探究学習の充実を示す重要な行事です。
- ライフプラン発表会: 1年次の「産業社会と人間」の学習成果として、自分の人生設計を発表します。総合学科ならではの進路学習の成果を示す特色ある行事です。
都立晴海総合高校の部活動や課外活動
運動部
主要運動部
女子サッカー部、剣道部、バドミントン部、ダンス部、硬式テニス部、男女バスケットボール部、女子バレーボール部、男子サッカー部、陸上競技部、弓道部、水泳部、卓球部、ハンドボール部
注目の実績
- 女子サッカー部: 関東大会出場の実績があり、部活指導員のもとで基礎からしっかりと練習
- 剣道部: 関東大会出場を目標に、現在19名で活動
- 弓道部: 体育館棟4階の専用弓道場で活動、全員が高校から弓道を開始
- ダンス部: 多様なジャンルに挑戦し、校内公演で活躍


文化部
主要文化部
吹奏楽部、演劇部、放送部、美術工芸部、写真部、百人一首部、合唱部、天文部、書道部、箏曲部、茶道部、服飾部、フリーライティング部、クッキング部、生物部、ボランティア同好会、パソコン同好会
注目の実績
- 放送部: 全国大会出場の実績
- 演劇部: 大会で表彰を受ける
- 美術工芸部: 全国展レベルのコンクールで受賞者を輩出
- 吹奏楽部: 2023年度全国高等学校総合文化祭かごしま総文出場、2024年度東京都高等学校吹奏楽コンクールA組銀賞

特色ある活動
- 1年生全員部活動: 1年生は全員が部活動に参加し、文武両道の精神を身につけます。
- 充実した施設活用: 体育館ではバドミントンコート6面が取れる広さがあり、多くの部活動が土曜日も練習に励んでいます。
- 総合学科との連携: 各系列の学習と関連した部活動も多く、芸術・文化系列と美術工芸部、情報システム系列とパソコン部など、学習と部活動が相乗効果を生んでいます。
都立晴海総合高校の施設と環境
主な施設
教育施設
- 講堂:大規模な集会や発表会に使用
- 図書館:充実した蔵書と学習スペース
- CALL室:語学学習専用教室
- 日本文化実習室:茶道や華道などの伝統文化学習
- 総合実践室:商業系科目の実習に使用
体育施設
- 体育館:バドミントンコート6面分の広さ
- 室内プール:25mプール完備
- 弓道場:体育館棟4階に専用施設
- グラウンド:人工芝を使用
- テニスコート:硬式テニス用
特色ある施設・環境
- アゴラ(フリースペース): 生徒が自由に使える多目的スペースで、休憩や自習、グループワークなど様々な用途で活用されています。
- 各系列専用教室: 6つの系列それぞれに対応した専門教室を完備しており、情報システム系列のパソコン室、芸術・文化系列の音楽室・美術室、自然科学系列の理科実験室など、160科目の多様な選択科目に対応できる施設が整っています。
- 2Fラウンジ: 生徒の憩いの場として設置されており、開放的な雰囲気の中でコミュニケーションを深められます。
- 充実した ICT環境: 全生徒がタブレット端末を使用し、Classiというeポートフォリオシステムを活用。YouTubeの晴海総合チャンネルでの授業動画配信、Teamsによるオンライン授業など、最新のICT教育環境が整備されています。
- 臨海部の立地を活かした環境: 東京湾に面した立地を活かし、海洋生態系の学習や環境教育にも取り組んでおり、生物部では朝潮運河の生態系調査を大学と共同で実施しています。
総合学科のパイオニアとして30年!多様な個性が輝く学校
都立晴海総合高校は東京都初の総合学科として30年の歴史を持ち、6つの系列と160科目という圧倒的な選択科目数で「自分探しの旅」を支援している学校です。推薦入試合格率77%という「推薦に強い進路力」と、キャリア・カウンセラーによる専門的な進路指導により、生徒一人ひとりの個性と適性に応じた多様な進路実現を可能にしています。
中央区晴海という恵まれた立地に、講堂や室内プール、弓道場などの充実した施設を備え、ノーチャイム制や生活コードなど独自の教育システムにより、自主性と責任感を育てる教育環境が整っています。偏差値47-55程度で入学でき、総合学科ならではの多様な学びを通じて、将来の可能性を大きく広げることができる魅力的な高校です。
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👉【2026年度入試対応】都立高校共通問題の過去問はこちら

👉【2026年度入試対応】併願校探しや優遇基準の確認はこちら

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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・晴海総合高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/harumisogo-h/