都立井草高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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東京都立井草高等学校は、過去5年間において着実に進学実績を向上させ、都立高校の中でも注目すべき進学校としての地位を確立しつつあります。2024年度の大学進学率は84.8%にのぼり、2020年度の70.0%から約15ポイント上昇しています。この間、私立大学合格者数は557名から760名へと36.4%増加し、特にGMARCH、日東駒専、成成明学国武など中堅・上位私立大学グループへの合格実績が充実してきました。

本報告書では、井草高校の2024年度の進路状況と大学合格実績を詳細に分析するとともに、2020年度から2024年度までの5年間の推移を追跡し、その傾向と特徴を明らかにします。現役生約270名の高校において、国公立大学10名を含む769名の大学合格を達成した実績は、同校の進学指導の充実ぶりを示すものです。また、浪人・未定者の割合が22.4%から10.4%へと大幅に減少している点も、現役合格率向上という好ましい傾向を表しています。

井草高校の進路状況と大学合格実績の分析を通じて、同校の教育・進学指導の特色と成果、そして今後の展望について理解を深めていただければ幸いです。

目次

都立井草高校の進路状況|2024年度

井草高校の2024年度は270名の卒業生を送り出しました。以下は卒業生の進路状況及び過去5年間の推移を示しています。

進路人数割合
大学229名84.8%
短大0名0.0%
専門13名4.8%
留学0名0.0%
就職0名0.0%
浪人・未定28名10.4%

都立井草高校の進路状況|2020年~2024年の5年間の推移

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年度卒業生大学短大専門留学就職浪人・未定
2024年270名229名
(84.8%)
0名
(0.0%)
13名
(4.8%)
0名
(0.0%)
0名
(0.0%)
28名<br>(10.4%)
2023年269名219名
(81.4%)
1名
(0.4%)
9名
(3.3%)
0名
(0.0%)
2名
(0.7%)
38名<br>(14.1%)
2022年272名205名
(75.4%)
0名
(0.0%)
11名
(4.0%)
0名
(0.0%)
1名
(0.4%)
55名<br>(20.2%)
2021年264名186名
(70.5%)
6名
(2.3%)
20名
(7.6%)
0名
(0.0%)
1名
(0.4%)
51名<br>(19.3%)
2020年263名184名
(70.0%)
5名
(1.9%)
14名
(5.3%)
0名
(0.0%)
1名
(0.4%)
59名<br>(22.4%)

2024年の大学進学率は84.8%と非常に高い水準にあり、前年の81.4%からさらに上昇しています。過去5年間の推移を見ると、大学進学率は2020年の70.0%から2024年の84.8%へと14.8ポイントも上昇しており、井草高校が着実に進学実績を向上させていることがわかります。

特に注目すべきは、大学進学率の上昇とともに浪人・未定者の割合が大幅に減少していることです。2020年には22.4%だった浪人・未定者の割合は、2024年には10.4%まで減少しており、現役合格率の向上が顕著です。これは学校の進路指導や受験対策が効果を上げていることの証左といえるでしょう。

また、短大進学者は2021年の6名をピークに減少し、2024年にはゼロとなっています。これは四年制大学への進学を志向する傾向が強まっていることを示しています。専門学校への進学率も2021年の7.6%から2024年には4.8%へと減少しており、大学進学への一極化が進んでいます。

就職者数も極めて少なく、2023年に2名いたものの、2024年にはゼロとなっています。この5年間では毎年0~2名程度にとどまっており、井草高校がほぼ完全な進学校として機能していることがわかります。

総じて、井草高校の進路状況は年々改善されており、特に大学進学率の向上と浪人・未定者の減少は特筆すべき成果です。学校全体として進学指導に力を入れ、生徒の希望進路実現に向けた取り組みが功を奏していると評価できます。

都立井草高校の現役生の大学合格状況|2024年度

井草高校の2024年度現役生(270人)の大学合格状況は以下の通りです。合格者総数は769名に達し、1人あたり平均で約2.85校の合格を獲得しています。

区分合格者数割合
国立大学4名0.5%
公立大学5名0.6%
私立大学760名98.8%
合計769名100%

現役生の大学進学率が84.8%と高い水準を維持する中、合格者総数が現役生数を大きく上回っているのは、多くの生徒が複数の大学に合格していることを示しています。これは井草高校の受験指導が効果的であり、生徒たちが多様な進路選択肢を確保できていることの証左といえるでしょう。

国公立大学合格者は合計9名で全体の約1.2%を占めていますが、私立大学が98.8%と圧倒的多数を占めています。この傾向は例年通りであり、井草高校が主に私立大学進学を主眼とした進路指導を行っていることを反映しています。特に人気私立大学グループへの合格実績が豊富であり、生徒たちが自身の学力と希望に合わせた進路選択ができている状況がうかがえます。

都立井草高校の現役生の国公立大学合格状況|2024年度

2024年度の井草高校の国公立大学合格状況は以下の通りです。全体として国公立大学への合格者数は10名となっています。

国立大学

  • 東京一科: 0名
  • 旧帝大: 0名
  • TOCKY: 1名(横浜国立1名)
  • その他国立: 2名(東京学芸2名、電気通信1名)
  • 国立合計: 4名

公立大学

  • 国際教養: 1名
  • 東京都立: 4名
  • 公立合計: 5名

大学校等

  • 大学校合計: 1名(国立看護)
  • 国公立合計: 10名

2024年度は、国立大学ではTOCKY(筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、神戸大学、横浜国立大学)グループへにて横浜国立大学にて合格者が見られます。また、教員養成系大学である東京学芸大学への合格者が複数いることから、教育分野への進学希望者も一定数存在することがわかります。

公立大学では東京都立大学への合格者が目立ち、地元の公立大学への進学実績が安定しています。また、難関校である国際教養大学への合格者も出ており、英語力の高い生徒の存在も確認できます。

国公立大学全体としては、特定分野に特化した大学への合格が目立ち、理系分野や教育分野に強みを持つ生徒がいることが特徴的です。ただし、東京大学や京都大学などの最難関国立大学への合格実績はなく、今後の課題となるかもしれません。

都立井草高校の現役生の国公立大学合格状況|2020年~2024年推移

井草高校の国公立大学合格状況の5年間の推移を見ると、以下のような変動が見られます。

スクロールできます
区分2020年2021年2022年2023年2024年
国立合計3名5名7名12名4名
公立合計3名2名4名2名5名
大学校合計2名1名1名3名1名
国公立合計8名8名12名17名10名

2020年から2023年にかけて、国立大学合格者数は着実に増加し、特に2023年には12名と過去5年間で最多となりました。しかし、2024年には4名と大幅に減少しています。この変動は年度によって受験生の学力や志望校の傾向が異なることを示しています。

一方、公立大学合格者数は2020年の3名から2024年には5名へと増加しており、特に2024年は東京都立大学への合格者が多く見られます。公立大学合格の傾向としては、地元の都立大学への進学希望者が多いことが特徴的です。

大学校合格者数は毎年1~3名程度と安定しており、特定の職業を目指す生徒が一定数存在することを示しています。

国公立大学全体としては、2023年の17名をピークに2024年は10名と減少していますが、これは進学実績の良い年と平均的な年の差と考えられます。また、私立大学進学が主流である井草高校の特性を考慮すると、国公立大学合格者が10名前後という水準は一定の評価ができるでしょう。

今後の課題としては、国立大学合格者数の安定的な維持と、より難関の国立大学への合格者増加が挙げられます。5年間の推移を見ると、年度によって変動はあるものの、国公立大学合格に向けた指導体制は一定の成果を上げていると言えるでしょう。

都立井草高校の現役生の私立大学合格状況|2024年度

2024年度の井草高校の私立大学合格状況は非常に充実しており、幅広い大学グループへの合格実績があります。私立大学全体の合格者数は760名にのぼり、現役生270名の2.8倍以上の合格を獲得しています。

私立大学群別合格状況

大学グループ合格者数割合
早慶16名2.1%
上理ICU20名2.6%
GMARCH181名23.8%
成成明学国武101名13.3%
日東駒専178名23.4%
四理工+東農大37名4.9%
その他私立227名29.9%
私立合計760名100.0%

主要私立大学別合格状況

  • 早慶: 早稲田16名(早稲田12名、慶應義塾4名)
  • 上理ICU: 20名(上智5名、東京理科14名、国際基督教1名)
  • GMARCH: 181名(学習院11名、明治38名、青山学院18名、立教32名、中央30名、法政52名、)
  • 成成明学国武: 101名(成蹊21名、成城16名、明治学院14名、國學院14名、武蔵36名)
  • 日東駒専: 178名(日本44名、東洋81名、駒澤26名、専修27名)
  • 四理工+東農大: 37名(工学院6名、芝浦工業7名、東京電機14名、東京都市0名、東京農業10名)

2024年度の私立大学合格状況の特徴として、まずGMARCHへの合格者が181名と全体の23.8%を占めており、特に法政大学への合格者が52名と突出していることが挙げられます。法政大学は文系・理系ともに幅広い学部を有し、井草高校の生徒にとって人気の進学先となっています。同様に、明治大学38名、立教大学32名と、GMARCH内でも比較的偏差値の高い大学への合格実績が豊富です。

また、日東駒専への合格者も178名と多く、特に東洋大学への合格者が81名と目立ちます。東洋大学は多様な学部・学科を擁し、また立地の良さから井草高校の生徒にとって魅力的な選択肢となっているようです。

さらに、成成明学国武への合格者も101名と堅調であり、特に武蔵大学への合格者が36名と多いことが特徴的です。武蔵大学は少人数教育で知られ、きめ細やかな指導を求める生徒に人気があります。

上位校グループとしては、早慶への合格者が16名、上理ICUへの合格者が20名と、例年に比べて好調な結果となっています。特に東京理科大学への合格者が14名と多く、理系分野での進学実績が向上していることがうかがえます。

理工系大学グループである四理工+東農大への合格者も37名おり、特に東京電機大学への合格者が14名と多いことから、理系進学希望者も一定数存在することがわかります。

全体として、井草高校の私立大学合格状況は中堅~上位校を中心にバランスの良い結果となっており、文系・理系ともに多様な選択肢を生徒に提供できていると評価できます。

MARCH以上の合格者が多数いる学校では、中学段階から安定した学習習慣をつけている生徒が多い傾向にあります。

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都立井草高校の現役生の私立大学合格状況|2020年~2024年推移

井草高校の私立大学合格状況の5年間の推移を分析すると、以下のような特徴と傾向が見えてきます。

合格者数推移

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大学グループ2020年2021年2022年2023年2024年
早慶20名11名10名18名16名
上理ICU10名8名6名9名20名
GMARCH121名139名117名187名181名
成成明学国武37名89名67名77名101名
日東駒専131名134名148名131名178名
四理工+東農大44名51名35名47名37名
その他私立194名244名259名246名227名
私立合計557名676名642名715名760名

延べ合格者数に占める大学群別合格者比率の推移

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大学グループ2020年2021年2022年2023年2024年
早慶3.6%1.6%1.6%2.5%2.1%
上理ICU1.8%1.2%0.9%1.3%2.6%
GMARCH21.7%20.6%18.2%26.2%23.8%
成成明学国武6.6%13.2%10.4%10.8%13.3%
日東駒専23.5%19.8%23.1%18.3%23.4%
四理工+東農大7.9%7.5%5.5%6.6%4.9%
その他私立34.8%36.1%40.3%34.4%29.9%

過去5年間の私立大学合格状況の推移を見ると、いくつかの重要な傾向が浮かび上がります。

まず、私立大学合格者総数は2020年の557名から2024年の760名へと36.4%増加しており、井草高校の進学実績が着実に向上していることがわかります。特に2021年以降は600名を超える合格者数を維持しており、安定した進学指導体制が確立されていると考えられます。

大学別に見ると、GMARCHの合格者数は2020年の121名から2024年には181名へと49.6%増加しています。特に2023年には187名とピークを迎え、その後も高い水準を維持しています。GMARCHは合格者全体の約23~26%を占めており、井草高校の主要な進学先となっています。

同様に、日東駒専への合格者数も2020年の131名から2024年には178名へと35.9%増加しています。特に2024年は大幅に増加し、全体の23.4%を占めるまでになりました。日東駒専も井草高校の主要な進学先であり、特に東洋大学への合格者が多いことが特徴的です。

成成明学国武への合格者数も2020年の37名から2024年には101名へと173.0%という大幅な増加を示しています。特に2021年に89名と急増し、その後も安定して高い水準を維持しています。私立大学の延べ合格者数に占める割合も2020年の6.6%から2024年には13.3%へと倍増しており、中堅私立大学への進学実績が向上していることがうかがえます。

上位校グループについては、早慶への合格者数は年度によって変動がありますが、2020年の20名をピークに2022年には10名まで減少した後、2023年以降は再び増加傾向にあります。一方、上理ICUへの合格者数は2020年の10名から2024年には20名へと倍増しており、特に2024年は大幅に増加しています。このことから、上位校への挑戦者が増えており、特に理系上位校への進学実績が向上していることがわかります。

四理工+東農大への合格者数は年度によって変動がありますが、2020年の44名から2024年には37名へとやや減少しています。しかし、東京電機大学への合格者は増加傾向にあり、理系進学希望者の受け皿としての役割を果たしています。

全体として、井草高校の私立大学合格状況は年々向上しており、特にGMARCH、日東駒専、成成明学国武といった中堅~上位の私立大学群への合格実績が充実しています。また、近年は上理ICUの合格者が増加するなど、より上位の大学への進学実績も向上しつつあります。このような傾向は、井草高校の進学指導体制の充実と生徒の学力向上を反映していると言えるでしょう。

進学校として成長する井草高校|5年間の実績と今後の課題

井草高校の大学合格状況を総合的に分析すると、以下のような特徴と傾向が見えてきます。

  • 全体傾向
    2024年の現役生270人に対して合計769名の合格実績があり、1人あたり平均2.85校の合格を獲得しています。 大学進学率は84.8%と非常に高く、2020年の70.0%から14.8ポイント上昇しており、進学校としての地位を確立しています。 就職者がゼロであることからも、ほぼ完全な進学校として機能していることがわかります。
  • 国公立大学
    2023年の17名をピークに2024年は10名と減少していますが、年度による変動と考えられます。 国立大学では東京学芸大学や電気通信大学、横浜国立大学などへの合格実績があり、教育系や理工系の国立大学に強みを持っています。 公立大学では東京都立大学への合格者が多く、地元の公立大学への進学実績が安定しています。 国公立大学合格者は全体の約1.2%と少数ですが、近年は合格者数が増加傾向にあります。
  • 私立大学
    合格者総数は5年間で557名→760名と36.4%増加しており、進学実績が着実に向上しています。 GMARCHと日東駒専が安定して合格者全体の約47%を占めており、井草高校の主要な進学先となっています。 特に法政大学(52名)、東洋大学(81名)、明治大学(38名)、立教大学(32名)への合格者が多く、これらの大学との親和性が高いと言えます。 2024年は特に上理ICUグループ(特に東京理科大学14名)への合格者が増加し、理系上位校への進学実績が向上しています。 成成明学国武グループへの合格者も2020年から2024年にかけて173.0%増加しており、中堅私立大学への進学実績も充実しています。
  • 経年変化
    大学進学率は2020年の70.0%から2024年の84.8%へと着実に上昇しており、進学指導の成果が表れています。 浪人・未定の割合は2020年の22.4%から2024年の10.4%へと大幅に減少しており、現役合格率が向上していることがわかります。 私立大学合格者数は全体として増加傾向にあり、特にGMARCH、日東駒専、成成明学国武グループへの合格実績が充実しています。 上位校(早慶・上理ICU)への合格者数も安定しており、特に上理ICUグループへの合格者が2024年に大幅に増加しています。

井草高校は中堅私立大学を中心に安定した進学実績を持ち、特にGMARCHグループや日東駒専グループへの合格に強みがあります。近年は上位大学グループへの合格実績も向上しており、進学指導体制の充実が進んでいると言えるでしょう。また、大学進学率の上昇と浪人・未定者の減少は、より適切な進路指導と学力向上の取り組みが功を奏していることを示しています。

今後の課題としては、さらなる国公立大学合格者の増加や、最難関大学への合格実績の拡充が挙げられますが、現状でも井草高校は都立高校として優れた進学実績を持っていると評価できます。生徒一人ひとりの適性と希望に合わせた進路選択を可能にする指導体制の維持・発展が、今後も期待されるところです。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・井草高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/igusa-h/

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