【2025年】都立広尾高校の進路・大学合格実績（国公立・私立）

都立広尾高校は、生徒の主体性を育み、進路実現に向けた積極的な姿勢を重視する進学校です。「日々の授業を大切にする」という基本方針のもと、文系・理系を問わず幅広い進路に対応した教育を展開しています。多くの大学から指定校推薦枠を得ていることからも、広尾高校の教育が高く評価されていることがわかります。また、一般受験での合格者も多数輩出しており、バランスの取れた進路指導が特徴と言えるでしょう。ここでは、2025年3月卒業生（令和7年入試）の新卒者の大学・短大・専門学校等への合格状況と、学校が実施している特色ある進路指導プログラムについて詳しく紹介します。

都立広尾高校の大学合格実績｜2025年(令和7年3月卒)

令和7年3月卒業生（新卒）の合格実績は、国公立大学4名、私立大学は多数の合格者を出しています。広尾高校では近年、指定校推薦だけに頼らず、一般受験での合格を目指す指導に力を入れており、その成果が表れています。

合格者数の内訳を見ると、難関私立大学から中堅私立大学まで幅広く合格者を出していることがわかります。特に、GMARCH（学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政）や日東駒専（日本・東洋・駒澤・専修）といった私立大学への合格者が多く、生徒の進路選択の幅広さを示しています。

都立広尾高校の主な合格大学別人数｜2025年(令和7年3月卒)

国公立大学

大学名	学部	合格者数
東京科学大学	理	1名
東京学芸大学	教育	1名
東京外国語大学	言語文化	1名
群馬健康科学大学	診療放射	1名
合計		4名

早慶上理（難関私立大学）

大学名	学部	合格者数
慶應義塾大学	経済1、理工1	2名
早稲田大学	教育1、基幹理工1	2名
上智大学	総合グローバル1、法1、経済1	3名
東京理科大学	経営1、理2、創域理工1、先進工1	5名
合計		12名

GMARCH（準難関私立大学）

大学名	主な学部	合格者数
学習院大学	経済3、法1、文1	5名
明治大学	商3、法2、経営6、情報コミ3、他	18名
青山学院大学	教育人間1、経営3、経済3、国際政経1、他	18名
立教大学	経営1、法2、社会1、観光2、文2、理5	13名
中央大学	商2、総合政策1、経済1、国際情報1、理工1	5名
法政大学	社会4、法2、経済2、経営4、他	20名
合計		79名

成成明学國武（人気中堅私立大学）

大学名	主な学部	合格者数
成蹊大学	経営3、法1、文4、経済2、理工2	12名
成城大学	経済6、社会イノ1、文芸2	9名
明治学院大学	経済6、社会3、文4、心理3、法2、他	22名
國學院大學	経済4、人間開発1、観光まち6、文1、他	13名
武蔵大学	経済2、社会2	4名
合計		60名

日東駒専（人気私立大学）

大学名	主な学部	合格者数
日本大学	経済7、商7、生産工4、生物資源2、文理12、法3、他	40名
東洋大学	経営5、経済4、社会7、文3、法5、食環境科6、理工1	50名
駒澤大学	グローバル2、経営8、経済6、医療健康4、文3、法4	27名
専修大学	経営12、文1、法2、商6、国際コミ2、人間科学3、他	28名
合計		145名

都立広尾高校の大学群別合格者数の推移｜2023年～2025年

広尾高校の過去3年間の大学合格実績を見ると、安定した進学実績を維持していることがわかります。

大学グループ	2025年 (令和7年)	2024年 (令和6年)	2023年 (令和5年)
国公立大学	4名	2名	3名
早慶上理 (難関私立大学)	12名	8名	19名
GMARCH (準難関私立大学)	79名	41名	75名
成成明学國武 (人気中堅私立大学)	60名	53名	50名
日東駒専 (人気私立大学)	145名	132名	88名

上記の表からわかるように、令和7年度は前年度と比較して、各大学群とも合格者数が増加しています。特に早慶上理（難関私立大学）、GMARCHといった私立難関大学も大きく増加しており、広尾高校の進路指導体制の充実と生徒の学習意欲の高まりを示しています。

都立広尾高校の3年間の教育・進路指導プログラム

広尾高校では、生徒の主体性を養い、将来の進路実現に向けて3年間を通じて計画的な進路指導を行っています。学年ごとに適切なプログラムを用意し、段階的に進路への意識を高め、具体的な準備へとつなげています。

1年次：進路意識の芽生え期

基本方針：多くの教科・科目を学習し、基礎学力を定着させるとともに、大学や社会について見識を広げる時期です。

主なプログラム：

• オープンキャンパスツアー（7月実施）
  明治大学、慶應義塾大学、武蔵大学、東京経済大学、専修大学、國學院大學、亜細亜大学などを訪問します。このツアーでは、大学の施設見学だけでなく、大学の仕組みや学部の選び方など、将来の進路選択に必要な基本的知識を学ぶことができます。実際に大学のキャンパスを訪れることで、高校生活の先にある大学進学への意欲を高める絶好の機会となっています。
• 少人数・習熟度別授業
  芸術科目で少人数による授業を実施し、一人ひとりの個性や才能を伸ばす教育を行っています。基礎学力の定着に重点を置いた授業構成で、高校での学習の土台作りを重視しています。

2年次：進路探索期

基本方針：引き続き多くの教科・科目をバランス良く学習しながら、自分の適性や興味を見つけ、進路の方向性を徐々に固めていく時期です。

主なプログラム：

• 習熟度別授業・少人数授業
  英語・数学・家庭科で習熟度別授業や少人数授業を実施し、生徒一人ひとりの理解度に合わせた指導を行っています。特に大学受験に重要な英語や数学は、習熟度別にクラス分けすることで、効果的な学力向上を図っています。
• 進路講演会
  大学や専門学校の先生を招いた分野別進路講演会を実施しています。各学校の特色、学部学科で学ぶ内容について、実習なども交えながら詳しく説明してもらい、生徒の進路選択に役立てています。また、保護者や卒業生による職業講話も実施し、仕事の楽しさや生きがいについて学ぶ機会も設けています。
• オープンキャンパス参加促進
  夏休みや休日を利用した大学のオープンキャンパスへの参加を奨励し、進路選択の参考にしています。

3年次：進路実現期

基本方針：進路に応じて、文系・文理系・理系を選択し、進路実現に向けた具体的な準備を進める時期です。共通履修科目の他に自由選択科目を設置し、生徒自らの進路や適性に応じた主体的な学習を支援しています。

主なプログラム：

• 進路フェア（5月開催）
  3年生を対象に進路選択の概要説明の後、分野別に分かれて講師の方から話を聞く機会を設けています。各自の進路活動に向き合う機会として貴重な場となっており、多くの生徒が真剣に将来について考えるきっかけとなっています。
• 大学・専門学校説明会（6月開催）
  全52校の大学・専門学校の入試担当者が来校し、具体的な説明を受ける機会を提供しています。対面とZoomを併用したハイブリッド形式で実施し、希望進路に合った学校の説明を聞くことで、進路先に対する理解を深めることができます。
• 看護・医療系進学説明会（7月実施）
  医療関係への進学を希望する生徒を対象に、大学の入試担当者から最新の入試傾向や選抜方法の特徴とその対策について話を聞く機会を設けています。看護師や医療技術者を目指す生徒にとって、具体的な進路準備に役立つ情報を得られる貴重な機会となっています。
• 夏季休業中の勉強合宿
  東京理科大学野田キャンパスをお借りして勉強合宿を実施しています。集中的に学習する訓練の場として、受験に向けた準備を加速させる機会となっています。高大連携の一環として行われるこの合宿は、大学の環境で学ぶことで、より一層の学習意欲の向上につながっています。

日々の学びと計画的進路指導が拓く生徒一人ひとりの未来

都立広尾高校は、「日々の授業を大切にする」という基本姿勢のもと、生徒一人ひとりが適切な進路選択ができるよう、3年間を通じて計画的なキャリア教育を実施しています。1年次から段階的に進路意識を高め、3年次には具体的な進路実現に向けた取り組みを行うことで、多くの生徒が希望する進路を実現しています。

2025年卒業生の実績からもわかるように、国公立大学や難関私立大学への合格者が着実に増加しており、特に早慶上理への合格者数は前年の1.5倍となりました。これは広尾高校の指定校推薦と一般受験の両方に対応した指導体制の成果と言えるでしょう。

また、進路フェアやオープンキャンパスツアー、大学説明会など多彩な進路行事を実施することで、生徒が自分の将来について具体的にイメージし、主体的に進路を選択できるよう支援しています。さらに、少人数・習熟度別の授業や夏季勉強合宿など、学力向上のための取り組みも充実しており、進学実績の向上につながっています。

このような総合的な進路指導体制が、広尾高校の安定した進学実績を支えており、今後もさらなる発展が期待されています。生徒の可能性を最大限に引き出し、一人ひとりの夢を実現する教育は、広尾高校の大きな強みと言えるでしょう。

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＜参照元＞
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・広尾高校公式サイト　https://hiroo-h.metro.ed.jp/