東京都立文京高校の大学合格実績(2020-2023年度)は、毎年1,100名以上の現役合格者を輩出する安定した進学校としての地位を示しています。国公立大学では年間約30-40名の合格者を維持し、私立大学では日東駒専グループとGMARCHグループを中心とした実績を築いています。近年は理工系大学への進学者増加や早慶上理グループへの合格回復など、進学先の多様化と質の向上が見られます。文京高校の進学傾向と特徴について詳しく見ていきましょう。
令和2年度~令和5年度(2021卒~2024年卒)※現役生のみの合格実績の合格実績推移
合格者総数の推移
年度 | R5 (2023) | R4 (2022) | R3 (2021) | R2 (2020) |
---|---|---|---|---|
合格者総数 | 1,249名 | 1,351名 | 1,323名 | 1,106名 |
国公立大学合格実績の推移
区分 | R5 (2023) | R4 (2022) | R3 (2021) | R2 (2020) |
---|---|---|---|---|
国立大学 | 23名 | 19名 | 11名 | 27名 |
公立大学 | 15名 | 8名 | 16名 | 11名 |
合計 | 38名 | 28名 | 29名 | 38名 |
国立大学区分別合格者数(4年間)
- 東京一科(東大・京大・一橋・東京科学大):2名
- 旧帝国大学(東大・京大除く):2名
- TOCKY(筑波・お茶の水・千葉・神戸・横国):19名
- 関東近郊の国立大学:40名
- その他の国立大学:16名
主な特徴
- 最難関大学では一橋大学(R2)と東京医科歯科大学(R4)に各1名の合格実績
- 関東近郊の国立大学(特に埼玉大学15名、東京学芸大学13名)が中心
- TOCKYグループでは筑波大学(6名)と千葉大学(9名)に安定した合格実績
私立大学合格実績の推移
大学群別合格者数と私立大学延べ合格人数に対する割合の推移
区分 | R5 (2023) | 割合 | R4 (2022) | 割合 | R3 (2021) | 割合 | R2 (2020) | 割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早慶上理+ICU | 44名 | 3.5% | 26名 | 1.9% | 39名 | 2.9% | 42名 | 3.8% |
GMARCH | 226名 | 18.1% | 264名 | 19.5% | 274名 | 20.7% | 221名 | 20.0% |
成成明武国獨 | 139名 | 11.1% | 160名 | 11.8% | 132名 | 10.0% | 117名 | 10.6% |
日東駒専 | 352名 | 28.2% | 382名 | 28.3% | 319名 | 24.1% | 207名 | 18.7% |
東京四理工 | 89名 | 7.1% | 37名 | 2.7% | 79名 | 6.0% | 66名 | 6.0% |
女子大学三校 | 16名 | 1.3% | 24名 | 1.8% | 16名 | 1.2% | 37名 | 3.3% |
その他私立大学 | 383名 | 30.7% | 458名 | 33.9% | 464名 | 35.1% | 416名 | 37.6% |
主な特徴
- 東洋大学への合格者が突出して多く(4年間で635名)、文京高校の主要進学先か
- 日東駒専グループの割合が年々増加(R2:18.7%→R5:28.2%)
- 令和5年度は東京四理工(芝浦工業・工学院・東京都市・東京電機)グループが急増(R4:2.7%→R5:7.1%)
- 早慶上理グループは令和5年度に回復傾向(R4:1.9%→R5:3.5%)
- GMARCHグループは高い水準を維持しつつ微減傾向(法政大学275名、立教大学242名が中心)
経年変化に見る主な傾向
- 日東駒専グループの伸長: 東洋大学を中心に合格者数・割合ともに増加し、主力進学先に
- 理工系大学への進学増加: 特に東京電機大学(R4:14名→R5:48名)への合格者が急増
- 難関私大への合格回復: 早慶上理グループの合格者数・割合が令和5年度に回復
- 進学先の集約化: その他私立大学の割合が減少し、主要大学群への進学が増加
- 女子大学の減少: 女子大学三校への進学割合が減少(R2:3.3%→R5:1.3%)
東京都立文京高等学校の大学合格実績は、日東駒専グループとGMARCHグループを中心としながらも、近年は理工系大学や上位校への合格者が増加するなど、進学先の多様化と質の向上が見られます。特に注目すべきは東洋大学への突出した合格実績と、近年の東京電機大学をはじめとする理工系大学への進学増加傾向です。国公立大学では関東近郊の大学とTOCKYグループへの合格実績が中心となっています。
日東駒専とGMARCHを軸に理工系にも強みを示す文京高校
文京高校は日東駒専グループ(特に東洋大学)への合格者が顕著で、GMARCHグループ(法政大学・立教大学中心)も安定した実績を持ちます。国公立大学では関東近郊の大学とTOCKYグループ(筑波大・千葉大)への合格が中心で、最難関大学への実績は限定的です。近年の特徴として理工系大学(特に東京電機大学)への進学増加が見られ、早慶上理グループへの合格も回復傾向にあります。全体として中堅大学への安定した合格実績を基盤としながら、進学先の多様化と上位校への挑戦が進んでいます。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・文京高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/bunkyo-h/
