都立国際高校は、1989年に設立された都立高校唯一の国際学科を持つ高校です。海外からの帰国生徒や在京の外国人生徒が全校生徒の約3割を占め、その出身国は40カ国以上に上ります。2015年には公立高校で初めて国際バカロレア・ディプロマプログラムの認定校となり、国際教育のパイオニアとしての地位を確立してきました。
今回は、同校の2020年度から2024年度までの大学合格実績を詳しく分析しています。国際教育を重視しながらも、国内の難関大学への進学実績も着実に伸ばしており、グローバル人材の育成と高度な進学実績の両立を実現している姿が浮かび上がってきました。最新の2024年度入試では、東京大学や医学部への現役合格を果たすとともに、早慶上理やGMARCHなど難関私立大学への合格者も過去最高水準を記録。進学校としての評価も年々高まっています。
【2024年度】都立国際高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
東京大学 | 1 | 不明 | 1 |
京都大学 | 0 | 不明 | 0 |
一橋大学 | 0 | 不明 | 0 |
東京工業大学 | 0 | 不明 | 0 |
国公立大学医学部 | 2 | 不明 | 2 |
合計(医学部重複除く) | 3 | 不明 | 3 |
2024年度の都立国際高校における最難関国公立大学(東京一工+医学部)の合格実績について詳しく分析してみましょう。
※都立国際高校のパンフレットや東京都教育委員会作成の”だから都立校”を参照
現役生の合格状況を見ると、最高峰の東京大学に1名が合格を果たしています。また、医学部においても国公立大学医学部に2名が現役合格を達成しており、医療系の進学実績も堅調であることがわかります。
一方で、京都大学、一橋大学、東京工業大学については現役合格者は出ていません。ただし、これは現役生のみの実績であり、浪人生の合格実績については不明となっているため、実際の総合格者数はこれより多い可能性があります。
医学部を除く東京一工への現役合格者は合計1名、医学部現役合格者は2名となっており、国際教育に重点を置く同校においても、国内最難関大学への進学実績を着実に積み重ねていることが確認できます。この結果は、同校が進学指導特別推進校として、グローバル教育と共に国内難関大学への進学指導にも力を入れている証左と言えるでしょう。
都立国際高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)の現役合格者と現役生に占める大学別人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までの東京一工医(東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、国公立医学部)への現役合格者の推移について、詳しく分析していきましょう。
【年度別詳細分析】
2020年度から時系列で見ていくと、
- 2020年度はデータの記録がなく、統計上は0名となっています。
- 2021年度は合計3名の合格を果たし、内訳は一橋大学2名、東京工業大学1名でした。この年は卒業生219名に対して合格率1.4%と、この5年間で最も高い比率を記録しています。
- 2022年度も3名の合格者を出しており、全員が東京工業大学への合格でした。卒業生237名に対して合格率は1.3%となっています。
- 2023年度は一橋大学への1名の合格にとどまり、卒業生225名に対して合格率は0.4%でした。
- 2024年度は再び3名の合格を達成し、特筆すべきは東京大学への合格者を出したことと、国公立医学部に2名が合格したことです。卒業生230名に対して合格率は1.3%となっています。
【特徴的な傾向】
1. 合格者数の推移:
- 記録のある4年間では、毎年コンスタントに合格者を出しています。
- 合格者数は年度によって1~3名の範囲で変動しており、一定の水準を維持しています。
- 最難関国公立大学への合格率は0.4%~1.4%の範囲で推移しています
2. 大学別の特徴:
- 東京工業大学への合格が2021-2022年度に計4名と、理系の実績が目立ちます。
- 一橋大学は2021年度と2023年度に合格者を出しており、文系難関校への道も開かれています。
- 2024年度は東大合格と医学部合格という、質的な面での大きな成果を上げています。
このデータから、都立国際高校は国際教育に重点を置きながらも、国内最難関大学への進学実績も着実に積み重ねていることが分かります。特に直近の2024年度は、東大合格と医学部合格という質の高い実績を残しており、進学指導特別推進校としての取り組みの成果が表れていると言えるでしょう。また、文系(一橋大学)と理系(東京工業大学、医学部)のバランスの取れた合格実績も、同校の総合的な教育力を示していると考えられます。
【2024年度】都立国際高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数
旧帝大(旧帝国大学)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
北海道大学 | 7 | 不明 | 7 |
東北大学 | 0 | 不明 | 0 |
名古屋大学 | 0 | 不明 | 0 |
大阪大学 | 1 | 不明 | 1 |
九州大学 | 1 | 不明 | 1 |
合計 | 9 | 不明 | 9 |
TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
筑波大学 | 0 | 不明 | 0 |
お茶の水女子大学 | 0 | 不明 | 0 |
千葉大学 | 1 | 不明 | 1 |
横浜国立大学 | 0 | 不明 | 0 |
神戸大学 | 0 | 不明 | 0 |
合計 | 1 | 不明 | 1 |
2024年度の都立国際高校における旧帝大(東大・京大を除く)およびTOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)の現役合格実績について、詳しく分析していきましょう。
【旧帝大合格実績の詳細分析】
旧帝大(東大・京大を除く)への現役合格者は合計9名となっています。その内訳を詳しく見ていきます。
1. 北海道大学:
- 7名の合格者を出し、旧帝大合格の約78%を占める
- 同校の旧帝大合格における最大の強みとなっている
- 札幌という地理的な距離を超えて、多くの生徒が挑戦し成果を上げている
2. 関西・九州方面:
- 大阪大学:1名
- 九州大学:1名
- 全国各地の旧帝大への合格実績があり、地域的な広がりを見せている
3. その他の旧帝大:
- 東北大学:現役合格者なし
- 名古屋大学:現役合格者なし
【TOCKYグループ合格実績の詳細分析】
TOCKYグループ(準最難関国立大学群)への現役合格者は合計1名です。
1. 個別大学の状況:
- 千葉大学:1名の合格者
- 筑波大学:現役合格者なし
- お茶の水女子大学:現役合格者なし
- 神戸大学:現役合格者なし
- 横浜国立大学:現役合格者なし
2. 特徴的な傾向:
- 北海道大学への強い合格実績が際立っており、同校の進学指導における一つの特色となっている
- 関西圏(大阪大学)や九州圏(九州大学)など、地理的に遠方の大学にも合格者を輩出
- 首都圏の準最難関大学群(TOCKY)への合格は、今年度は比較的控えめな結果
3. 進学傾向の分析:
- 旧帝大系への進学において、北海道大学を主軸としつつ、全国の有力国立大学へ幅広く進学している
- 国際教育を特色とする学校でありながら、国内難関大学への進学実績も着実に築いている
- 現役合格実績のみのデータであり、浪人生の実績は不明なため、実際の総合格者数はさらに多い可能性がある
4. 教育的示唆:
- 国際教育と国内難関大学受験の両立を図る教育プログラムの成果が表れている
- 特定の大学(北海道大学)への強みを活かしつつ、全国の難関大学への挑戦を支援する進路指導の特徴が見える
- グローバル人材の育成と共に、国内トップレベルの大学進学実績も重視する総合的な教育方針が読み取れる
このように、2024年度の実績からは、都立国際高校が国際教育を重視しながらも、国内の有力国立大学への進学実績を着実に積み上げていることが分かります。特に北海道大学への強い合格実績は、同校の進学指導における特徴的な強みとなっています。
都立国際高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までの旧帝大(東大・京大を除く)およびTOCKYグループへの現役合格者推移について、詳しく分析していきましょう。
【年度別詳細分析】
2020年度:データの記録がなく、統計上は0名となっています。
2021年度:合計7名
- 旧帝大:北海道大学3名、東北大学1名(計4名)
- TOCKY:筑波大学2名、お茶の水女子大学1名(計3名)
- 卒業生219名に対して合計の合格率は3.2%
2022年度:合計4名
- 旧帝大:北海道大学2名、東北大学1名(計3名)
- TOCKY:横浜国立大学1名(計1名)
- 卒業生237名に対して合計の合格率は1.7%
2023年度:合計6名
- 旧帝大:北海道大学2名、東北大学1名(計3名)
- TOCKY:筑波大学1名、お茶の水女子大学1名、横浜国立大学1名(計3名)
- 卒業生225名に対して合計の合格率は2.7%
2024年度:合計10名
- 旧帝大:北海道大学7名、大阪大学1名、九州大学1名(計9名)
- TOCKY:千葉大学1名(計1名)
- 卒業生230名に対して合計の合格率は4.3%
【特徴的な傾向】
1. 合格者数の推移:
- 記録のある4年間で、4名から10名の範囲で推移
- 特に2024年度は10名と過去5年間で最多の合格者数を記録
- 全体的に右肩上がりの傾向が見られる
2. 大学別の特徴:
- 北海道大学が一貫して主力となっており、特に2024年度は7名と突出した実績
- TOCKYグループは年度によって1~3名で推移
- 大阪大学、九州大学への合格者が2024年度に初めて現れ、地理的な広がりを見せている
3. 経年変化の特徴:
- 旧帝大合格者は増加傾向にあり、特に2024年度は大きく伸長
- TOCKYグループは年度によって変動があるものの、一定数の合格者を維持
このデータから、都立国際高校は年々国内難関大学への進学実績を着実に積み上げており、特に最新の2024年度は質・量ともに充実した結果を残していることが分かります。北海道大学への強い合格実績を軸としながら、全国の有力国立大学への進学実績も広がりを見せており、国際教育と国内難関大学受験の両立を実現していると言えるでしょう。
【2024年度】都立国際高校の関東主要国公立大学合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
茨城大学 | 0 | 不明 | 0 |
宇都宮大学 | 0 | 不明 | 0 |
群馬大学 | 0 | 不明 | 0 |
埼玉大学 | 0 | 不明 | 0 |
東京藝術大学 | 1 | 不明 | 1 |
電気通信大学 | 0 | 不明 | 0 |
東京医科歯科大学 | 0 | 不明 | 0 |
東京外国語大学 | 7 | 不明 | 7 |
東京学芸大学 | 1 | 不明 | 1 |
東京農工大学 | 1 | 不明 | 1 |
東京海洋大学 | 0 | 不明 | 0 |
東京都立大学 | 2 | 不明 | 2 |
横浜市立大学 | 0 | 不明 | 0 |
関東主要国公立大学_合計 | 12 | 不明 | 12 |
2024年度の都立国際高校における関東圏の国公立大学(GMARCH以外)の現役合格実績について詳しく分析していきます。
【合格実績の詳細】
総合格者数は12名で、内訳は以下の通りです。
1. 主要な合格実績:
- 東京外国語大学:7名
- 東京都立大学:2名
2. 都内の大学:
- 東京藝術大学:1名
- 東京学芸大学:1名
- 東京農工大学:1名
3. その他の国立大学:
- 筑波大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、電気通信大学、東京医科歯科大学、東京海洋大学、横浜市立大学については現役合格者なし
【特徴的な傾向】
1. 東京外国語大学への強み:
- 12名中7名(約58%)が東京外国語大学に合格
- 国際高校としての特色が進路実績に反映されている
- 語学教育の充実ぶりを示す結果となっている
2. 都立大学との親和性:
- 東京都立大学に2名が合格
- 都立高校から都立大学への進学ルートも確立
3. 多様な進路選択:
- 芸術系(東京藝術大学)や工学系(東京農工大)など、教育系(東京学芸大)など専門性の高い大学への合格実績もあり
- 生徒の多様な進路希望に対応できている様子が窺える
このデータからは、都立国際高校が特に外国語系大学への強い進学実績を持つ一方で、総合大学や専門性の高い大学など、幅広い進路選択を実現していることが分かります。特に東京外国語大学への多数の合格者は、同校の国際教育の成果を示す顕著な例と言えるでしょう。なお、これらは現役生のみの実績であり、浪人生の合格実績については不明となっているため、実際の総合格者数はこれより多い可能性があります。
都立国際高校の関東主要国公立大学の現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までの関東圏国公立大学への現役合格者推移について、詳しく分析していきましょう。
【年度別詳細分析】
2020年度: データの記録がなく、統計上は0名となっています
2021年度:合計7名(合格率3.2%)
- 東京外国語大学:2名
- 東京都立大学:3名
- 東京藝術大学:1名
- 東京学芸大学:1名
2022年度:合計8名(合格率3.4%)
- 東京外国語大学:5名
- 横浜市立大学:2名
- 東京農工大学:1名
2023年度:合計13名(合格率5.8%)
- 東京外国語大学:9名
- 東京都立大学:2名
- 東京農工大学:1名
- 埼玉大学:1名
2024年度:合計12名(合格率5.2%)
- 東京外国語大学:7名
- 東京都立大学:2名
- 東京藝術大学:1名
- 東京学芸大学:1名
- 東京農工大学:1名
【特徴的な傾向】
1. 全体的な推移:
- 合格者数は年々増加傾向を示し、2023年度に13名でピークを記録
- 合格率も3.2%から5.8%まで上昇し、直近2年は5%台を維持
- 2021年度以降、コンスタントに7名以上の合格者を輩出
2. 大学別の特徴:
- 東京外国語大学が一貫して中心的な進学先
- 特に2023年度は9名という突出した実績
- 直近3年間は5名以上をコンスタントに確保
- 東京都立大学も安定した合格実績
- 2021年度と2023-24年度に複数名の合格者
3. 進路の多様性:
- 東京農工大学、東京藝術大学、東京学芸大学など、専門性の高い大学への進学実績も維持
- 理系、芸術系、教育系など、幅広い進路選択を実現
このデータからは、都立国際高校が特に東京外国語大学への強い進学実績を軸としながら、年々関東圏の国公立大学への進学実績を充実させていることが分かります。国際教育を特色とする同校の特性が、特に外国語大学への高い合格実績として表れている一方で、様々な分野の国公立大学への進学も実現しており、総合的な進学指導の成果が表れていると言えるでしょう。
都立国際高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比


都立国際高校における2020年度から2024年度までの国公立大学全体の現役合格者推移について、詳しく分析していきます。
【年度別詳細分析】
2020年度: データの記録がなく、統計上は0名となっています
2021年度:合計22名(合格率10.0%)
- 東京一工医:3名(1.4%)
- 旧帝大:4名(1.8%)
- TOCKY:3名(1.4%)
- 関東圏国公立:7名(3.2%)
- 地方国公立:5名(2.3%)
2022年度:合計21名(合格率8.9%)
- 東京一工医:3名(1.3%)
- 旧帝大:3名(1.3%)
- TOCKY:1名(0.4%)
- 関東圏国公立:8名(3.4%)
- 地方国公立:6名(2.5%)
2023年度:合計24名(合格率10.7%)
- 東京一工医:1名(0.4%)
- 旧帝大:3名(1.3%)
- TOCKY:3名(1.3%)
- 関東圏国公立:13名(5.8%)
- 地方国公立:4名(1.8%)
2024年度:合計31名(合格率13.5%)
- 東京一工医:3名(1.3%)
- 旧帝大:9名(3.9%)
- TOCKY:1名(0.4%)
- 関東圏国公立:12名(5.2%)
- 地方国公立:6名(2.6%)
【特徴的な傾向】
1. 全体的な推移:
- 合格者総数は21名から31名まで増加傾向
- 合格率も8.9%から13.5%まで上昇
- 特に2024年度は質・量ともに充実した実績
2. カテゴリー別の特徴:
- 旧帝大合格が2024年度に大きく伸長(9名)
- 関東圏国公立が2023-24年度に12名以上と好調
- 東京一工医は1-3名で推移
- 地方国公立も4-6名で安定的に輩出
3. 経年変化の特徴:
- 全体として右肩上がりの傾向
- 特に直近2年間は合格者数・合格率ともに向上
- カテゴリーごとの変動はあるが、総数は安定的に増加
このデータからは、都立国際高校が年々国公立大学への進学実績を充実させており、特に2024年度は過去最高の実績を残していることが分かります。国際教育を特色としながらも、国内の難関国立大学から地方国立大学まで幅広い進学実績を築いており、総合的な進学指導の成果が表れていると言えるでしょう。
【2024年度】都立国際高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 40 | 不明 | 40 |
慶應大学 | 31 | 不明 | 31 |
上智大学 | 65 | 不明 | 65 |
東京理科大学 | 0 | 不明 | 0 |
私立大学医学部 | 0 | 不明 | 0 |
合計(医学部重複除く) | 136 | 不明 | 136 |
2024年度の都立国際高校における最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格実績について詳しく分析します。
【合格実績の詳細】
総合格者数は136名で、内訳は以下の通りです。
1. トップスクールの実績:
- 上智大学:65名(全体の約48%)
- 早稲田大学:40名(全体の約29%)
- 慶應義塾大学:31名(全体の約23%)
2. その他:
- 東京理科大学:現役合格者なし
- 私立大学医学部:現役合格者なし
【特徴的な傾向】
1. 上智大学への強み:
- 65名という突出した合格者数を誇る
- 最難関私立大学の中で最多の合格者を輩出
- 国際色の強い大学との親和性が高いことを示唆
2. 早慶への実績:
- 早稲田大学40名、慶應義塾大学31名と、両校ともに安定した合格実績
- 両校合わせて71名の合格者を出し、最難関私立への進学実績の中核を形成
3. 全体的な特徴:
- 3大学(早稲田・慶應・上智)で136名という大きな合格者数
- 1学年の卒業生数(230名)からすると、約59%の生徒が最難関私立大学に合格
- 特に文系学部を中心に強い合格実績を示している
このデータからは、都立国際高校が私立大学の最難関校、特に上智大学への進学に強みを持っていることが分かります。国際教育を重視する同校の特色が、同じく国際色の強い上智大学との高い親和性として表れていると考えられます。また、早稲田・慶應両校への安定した合格実績も、同校の進学指導の充実ぶりを示しています。なお、これらは現役生のみの実績であり、浪人生の合格実績については不明となっているため、実際の総合格者数はこれより多い可能性があります。
都立国際高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数と私立延べ合格数に占める大学別人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までの最難関私立大学(早慶上理+医学部)への現役合格者推移について、詳しく分析していきます。
【年度別詳細分析】
2020年度: データの記録がなく、統計上は0名となっています
2021年度:合計84名(私立延べ合格数に占める大学別合格比率16.9%)
- 早稲田大学:25名(5.0%)
- 慶應義塾大学:16名(3.2%)
- 上智大学:41名(8.2%)
- 東京理科大学:2名(0.4%)
2022年度:合計175名(合格比率27.2%)
- 早稲田大学:52名(8.1%)
- 慶應義塾大学:32名(5.0%)
- 上智大学:84名(13.1%)
- 東京理科大学:7名(1.2%)
2023年度:合計115名(合格比率17.8%)
- 早稲田大学:34名(5.3%)
- 慶應義塾大学:18名(2.8%)
- 上智大学:55名(8.5%)
- 東京理科大学:8名(1.2%)
2024年度:合計136名(合格比率23.4%)
- 早稲田大学:40名(5.8%)
- 慶應義塾大学:31名(4.5%)
- 上智大学:65名(9.4%)
- 東京理科大学:0名
【特徴的な傾向】
1. 全体的な推移:
- 2022年度に175名という突出した実績を記録
- その後やや減少したものの、2024年度は136名と回復傾向
- 合格比率は16.9%から27.2%の間で推移
2. 大学別の特徴:
- 上智大学が一貫して最多の合格者を輩出
- 特に2022年度は84名という突出した実績
- どの年度も全体の合格者の約半数を占める
- 早慶への合格者も安定的に確保
- 早稲田大学:25-52名で推移
- 慶應義塾大学:16-32名で推移
3. 傾向の変化:
- 2022年度をピークとして変動はあるものの
- 2024年度は136名と高水準を維持
このデータからは、都立国際高校が最難関私立大学、特に上智大学への強い進学実績を持続的に築いていることが分かります。また、早稲田・慶應両校への安定した合格実績も維持しており、国際教育と難関私大への進学実績を両立させていることが示されています。卒業生に対する合格者数の比率も高く、進学指導が充実していることが窺えます。
【2024年度】都立国際高校のGMARCH合格者数
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者数
大学名 | 現役 | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|
学習院大学 | 10 | 不明 | 10 |
明治大学 | 45 | 不明 | 45 |
青山学院大学 | 43 | 不明 | 43 |
立教大学 | 46 | 不明 | 46 |
中央大学 | 19 | 不明 | 19 |
法政大学 | 27 | 不明 | 27 |
合計 | 190 | 不明 | 190 |
2024年度の都立国際高校におけるGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)の現役合格実績について詳しく分析します。
【合格実績の詳細】
総合格者数は190名で、内訳は以下の通りです。
1. 上位校の実績:
- 立教大学:46名(全体の約24%)
- 明治大学:45名(全体の約24%)
- 青山学院大学:43名(全体の約23%)
2. 中堅校の実績:
- 法政大学:27名(全体の約14%)
- 中央大学:19名(全体の約10%)
- 学習院大学:10名(全体の約5%)
【特徴的な傾向】
1. トップ3校への強み:
- 立教・明治・青山学院の3大学で134名の合格者
- 全体の約71%を占める圧倒的な比率
- 特に立教大学が46名と最多の合格者を輩出
2. バランスの取れた合格実績:
- 上位3校(立教・明治・青山学院)がそれぞれ40名台で拮抗
- 各大学の特色に応じた進路選択が実現できている
3. 全体的な特徴:
- 卒業生230名に対して190名の合格者を輩出
- 1人あたり複数の合格を果たしている計算
- 特に文系学部での合格実績が顕著
このデータからは、都立国際高校がGMARCHレベルの私立大学に非常に強い合格実績を持っていることが分かります。特に立教・明治・青山学院という上位校への合格者が多く、準最難関私立大学への確かな進学実績を示しています。なお、これらは現役生のみの実績であり、浪人生の合格実績については不明となっているため、実際の総合格者数はこれより多い可能性があります。
都立国際高校のGMARCHの現役合格者数と私立延べ合格数に占める大学別人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までのGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)への現役合格者推移について、詳しく分析していきます。
【年度別詳細分析】
2020年度: データの記録がなく、統計上は0名となっています
2021年度:合計96名(私立延べ合格数に占める大学別合格比率19.3%)
- 明治大学:7名(1.4%)
- 青山学院大学:24名(4.8%)
- 立教大学:22名(4.4%)
- 中央大学:17名(3.4%)
- 法政大学:21名(4.2%)
- 学習院大学:5名(1.0%)
2022年度:合計189名(合格比率29.4%)
- 明治大学:39名(6.1%)
- 青山学院大学:37名(5.8%)
- 立教大学:59名(9.2%)
- 中央大学:19名(3.0%)
- 法政大学:29名(4.5%)
- 学習院大学:6名(0.9%)
2023年度:合計186名(合格比率28.7%)
- 明治大学:44名(6.8%)
- 青山学院大学:28名(4.3%)
- 立教大学:62名(9.6%)
- 中央大学:29名(4.5%)
- 法政大学:18名(2.8%)
- 学習院大学:5名(0.8%)
2024年度:合計190名(合格比率27.5%)
- 明治大学:45名(6.5%)
- 青山学院大学:43名(6.2%)
- 立教大学:46名(6.6%)
- 中央大学:19名(2.7%)
- 法政大学:27名(3.9%)
- 学習院大学:10名(1.4%)
【特徴的な傾向】
1. 全体的な推移:
- 2021年度の96名から2022年度に189名と大きく飛躍
- 2022年度以降は180名台後半から190名と高水準を維持
- 合格率も19.3%から27.5%まで着実に上昇
2. 大学別の特徴:
- 立教大学が一貫して高い合格実績を維持
- 明治大学の合格者が年々増加傾向
- 青山学院大学も安定した合格者数を確保
- 学習院大学は2024年度に10名と過去最多を記録
3. 傾向の変化:
- 全体として右肩上がりの傾向
- 特に明治・青山・立教の上位3校への合格実績が充実
このデータからは、都立国際高校がGMARCHへの進学実績を年々充実させ、特に2022年度以降は高い水準で安定していることが分かります。直近の2024年度は合格率が27.5%となり、準難関私立大学への確かな進学実績を示しています。また、上位校を中心とした合格実績の充実は、同校の進学指導の質の高さを表していると言えるでしょう。
都立国際高校の現役生の延べ合格者に占める私立大学群別合格人数比の推移


都立国際高校における2020年度から2024年度までの私立大学全体の現役合格実績の推移について、修正データに基づき詳しく分析していきます。
【年度別詳細分析】
2020年度: – データの記録がなく、統計上は0名
2021年度:合計497名(1人あたり2.3校)
- 早慶:41名(8.2%)
- 上智・東京理科:43名(8.7%)
- GMARCH:96名(19.3%)
- 成成明学國武:17名(3.4%)
- 四工大+東農:7名(1.4%)
- 日東駒専:14名(2.8%)
- その他:279名(56.1%)
2022年度:合計643名(1人あたり2.7校)
- 早慶:84名(13.1%)
- 上智・東京理科:91名(14.2%)
- GMARCH:189名(29.4%)
- 成成明学國武:38名(5.9%)
- 四工大+東農:5名(0.8%)
- 日東駒専:45名(7.0%)
- その他:191名(29.7%)
2023年度:合計647名(1人あたり2.8校)
- 早慶:52名(8.0%)
- 上智・東京理科:63名(9.7%)
- GMARCH:186名(28.7%)
- 成成明学國武:43名(6.6%)
- 四工大+東農:9名(1.4%)
- 日東駒専:34名(5.3%)
- その他:260名(40.2%)
2024年度:合計692名(1人あたり2.9校)
- 早慶:71名(10.3%)
- 上智・東京理科:65名(9.4%)
- GMARCH:190名(27.5%)
- 成成明学國武:52名(7.5%)
- 四工大+東農:1名(0.1%)
- 日東駒専:86名(12.4%)
- その他:227名(32.8%)
【特徴的な傾向】
1. 全体的な推移:
- 合格総数は497名から692名まで増加傾向
- 1人あたりの合格数も2.3から2.9校まで着実に上昇
- 難関校への合格率が全体的に向上
2. ランク別の特徴:
- GMARCHへの合格が安定して高水準(19.3%→27.5%)
- 最難関私大(早慶上理)も8%以上を維持
- 2024年度は日東駒専の合格者が過去最高の12.4%
- 理工系大学(四工大+東農)は減少傾向
3. 合格パターンの変化:
- 上位校への合格率が全体的に上昇
- その他の大学の比率が大きく減少(56.1%→32.8%)
- 一人あたりの合格数増加により、選択肢が広がっている
このデータからは、都立国際高校の私立大学への進学実績が量的にも質的にも向上していることが分かります。特に2024年度は総合格者数、一人あたりの合格数ともに過去最高を記録し、進路選択の幅が広がっていることを示しています。また、難関私大からGMARCHまでの合格実績が充実し、より上位校への進学実績が着実に積み上げられていると言えるでしょう。
国際教育と進学実績の融合:グローバル教育と進学実績向上の両立への挑戦する都立国際

同校は卒業生数が219名から248名の間で推移する中、延べ合格者数は2021年度の519名から2024年度には723名まで着実に増加を続けています。この5年間の実績を詳しく見ていくと、国公立大学では東京一工医への合格者が1-3名で推移し、2024年度には東大合格や医学部合格など質的な向上も見られます。また旧帝大への合格者も2024年度は9名と過去最高を記録し、TOCKYや関東圏の国公立大学なども安定した合格実績を維持しています。
私立大学においては、早慶上理への合格者が41名から最大84名まで増加し、2024年度は71名を数えています。上智・東京理科大学も同様に40-90名台で推移し、準最難関校であるGMARCHは96名から190名まで大きく伸長しました。さらに成成明学國武や日東駒専への合格者も年々増加傾向にあり、特に2024年度の日東駒専は86名と顕著な伸びを示しています。
注目すべきは、こうした国内大学への進学実績の向上と並行して、IB(国際バカロレア)コースの生徒を中心に毎年多数の海外大学合格者も輩出し続けていることです。これは同校が「国際教育」という特色を活かしながら、国内外の難関大学への進学実績も着実に積み上げていることを示しています。
このように、都立国際高校はグローバル人材の育成と高度な進学実績の両立を実現しており、東京都を代表する進学校としての地位を確立しつつあります。生徒一人一人の進路希望に応じた丁寧な指導と、国際性を活かした特色ある教育プログラムの成果が、この5年間の進学実績の向上として実を結んでいると言えるでしょう。今後も、さらなる発展が期待される学校として、注目に値する存在であり続けることでしょう。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・国際高校公式サイト https://kokusai-h.metro.ed.jp/

