都立武蔵高等学校・附属中学校の偏差値・倍率は?進学実績・部活・校風もまとめて解説!

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85年の伝統と「地球学」で世界に貢献するリーダーを育成

都立武蔵高等学校・附属中学校は、東京都武蔵野市に位置する公立の中高一貫校です。昭和15年(1940年)に東京府立第十三高等女学校として開校して以来、85年の歴史を持つ伝統校です。昭和25年(1950年)に男女共学となり、現在の東京都立武蔵高等学校となりました。

平成20年(2008年)に附属中学校が開校し、中高一貫教育校としてスタートを切りました。現在は高校からの生徒募集を停止し、完全型中高一貫校となっているため高校からの入学はできず、入学するには小学6年生の時に適性検査を受験する必要があります。

教育目標として「豊かな知性と感性」「健康な心と体」「向上進取の精神」を掲げ、「国際社会に貢献できる知性豊かなリーダー」の育成を目指しています。最大の特色は、総合的な学習(探究)の時間を活用した独自の教育プログラム「地球学」です。地球規模の課題を「自分ごと化」し、課題解決に向けて学び、行動していく生徒を育成します。

国公立大学への現役合格率は50.0%と、都立中高一貫校の中でもトップクラスの実績を誇ります。2025年と2022年には東京大学理科三類(医学部)への現役合格者を輩出し、慶應義塾大学医学部にも同年度に1名ずつ合格するなど、最難関医学部への高い合格実績を示しています。また、数学オリンピックや科学オリンピックなど、学術コンテストでも全国トップレベルの成果を上げています。

目次

都立武蔵高等学校・附属中学校の入試倍率と偏差値

入学難易度(偏差値)

適性検査型の入試のため、私立受験とは異なる対策が必要です

都立中高一貫校の入試は、私立中学の学力試験とは異なり、「適性検査」という形式で実施されます。また適性検査だけではなく調査書の内容とともに複合的に合否判定がなされます。そのため、偏差値は参考値として捉える必要があります。各模試における武蔵高等学校・附属中学校の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 首都圏模試センター:69
  • 日能研(R4:80%水準):62
  • 四谷大塚(Aライン80):62

これらの数値から、武蔵高等学校・附属中学校は都立中高一貫校の中で最上位レベルに位置していることがわかります。適性検査は教科書の範囲内から出題され、思考力・判断力・表現力を測る問題が中心となるため、私立中学受験とは異なる対策が求められます。

入試倍率

2025年度から男女合同定員に!倍率は2.38倍

武蔵高等学校・附属中学校の募集定員は80名です。2025年度入試から、従来の男女別定員が廃止され、男女合同定員となりました。この変更により、性別に関わらず公平な選抜が行われるようになっています。

過去10年間の応募倍率と受検倍率の推移は以下の通りです。

全体の倍率推移(2016年~2025年)

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年度応募倍率受検倍率受検辞退率入学辞退率
2016年度4.86倍4.70倍3.3%10.0%
2017年度4.45倍4.15倍6.7%7.5%
2018年度4.46倍4.23倍5.0%7.5%
2019年度4.94倍4.65倍5.9%5.8%
2020年度4.27倍4.10倍3.9%9.2%
2021年度3.21倍3.04倍5.3%8.1%
2022年度3.09倍2.94倍4.8%8.8%
2023年度2.94倍2.83倍3.8%7.5%
2024年度2.63倍2.52倍4.3%11.3%
2025年度2.38倍2.28倍4.5%11.9%

【参考】男子の倍率推移(2020年~2024年)

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年度応募倍率(男子)受検倍率(男子)受検辞退率(男子)入学辞退率(男子)
2020年度4.00倍3.83倍4.2%10.0%
2021年度3.66倍3.44倍6.1%8.8%
2022年度3.11倍2.99倍4.0%12.5%
2023年度3.08倍2.98倍3.3%8.8%
2024年度2.58倍2.45倍4.9%11.3%

【参考】女子の倍率推移(2020年~2024年)

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年度応募倍率(女子)受検倍率(女子)受検辞退率(女子)入学辞退率(女子)
2020年度4.53倍4.37倍3.7%8.3%
2021年度2.75倍2.64倍4.1%7.5%
2022年度3.08倍2.90倍5.7%5.0%
2023年度2.81倍2.69倍4.4%6.3%
2024年度2.69倍2.59倍3.7%11.3%

倍率は年々低下傾向にあり、2016年度の4.86倍(受検倍率4.70倍)から、2025年度は2.38倍(受検倍率2.28倍)まで下がっています。特に2021年度以降は3倍を下回る状態が続いており、2025年度は過去10年間で最も低い倍率となりました。

都立中高一貫校10校全体の平均と比較すると、武蔵は都立平均よりも低い倍率で推移しており、近年は受験しやすい状況となっています。入学辞退率は11.9%とやや高めですが、これは私立中学との併願による影響と考えられます。

倍率の低下は受験生にとってチャンスが広がっていますが、武蔵は国公立大学合格率50%という高い実績を持つ名門校であり、偏差値も都立トップクラスです。しっかりとした受験対策は依然として必要です。

都立武蔵高等学校・附属中学校の歴史と伝統

昭和15年創立!85年の歴史を持つ伝統校

都立武蔵高等学校・附属中学校の歴史は、昭和15年(1940年)に東京府立第十三高等女学校として開校したことに始まります。85年の歴史を持つ伝統校です。

主な沿革

  • 昭和15年(1940年) 東京府立第十三高等女学校として開校
  • 昭和16年(1941年) 東京府立武蔵高等女学校と改称
  • 昭和24年(1949年) 東京都立武蔵女子高等学校と改称
  • 昭和25年(1950年) 東京都立武蔵高等学校となり、男女共学開始
  • 昭和38年(1963年) 旧校舎増改築竣工
  • 平成14年(2002年) 新校舎完成
  • 平成15年(2003年) グラウンド整地完成
  • 平成20年(2008年) 東京都立武蔵高等学校附属中学校開校
  • 平成22年(2010年) 創立70周年記念式典
  • 平成27年(2015年) プール改修、グラウンド改修・芝生化完成
  • 平成28年(2016年) テニスコート改修完成
  • 令和4年(2022年) 高校入試停止、完全型中高一貫校化

伝統の「向上進取の精神」

武蔵高校は創立以来、「向上進取の精神」を大切にしてきました。この精神は、常に上を目指し、自ら進んで新しいことに挑戦する姿勢を表しています。附属中学校開校後も、この良き伝統を受け継ぎながら、「国際社会に貢献できる知性豊かなリーダー」の育成という新たな目標に向かって進化を続けています。

地域に根ざした学校

武蔵野市という文教地区に位置し、地域との結びつきも強い学校です。「地球学」では地域巡検や結い体験学習など、地域との連携を活かした教育活動を展開しています。80年を超える伝統と歴史を有する学校として、地域に根ざしながら世界に目を向けるグローバルな教育を実践しています。

都立武蔵高等学校・附属中学校の立地と最寄り駅、周辺環境

武蔵境駅徒歩10分!都心からアクセス良好な文教地区

所在地とアクセス

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