都立駒場高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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東京都立駒場高等学校は、東京都目黒区大橋二丁目に位置する伝統ある都立高校です。東京府立第三高等女学校を前身とし、現在は男女共学の進学校として知られています。学校の立地は文教地区として有名で、筑波大駒場や駒場東邦、東京大学教養学部にも近い高台にあります。1946年に現在地に移転するまでは、現在の六本木ヒルズ付近にありました。

戦前は「浅草の第一(白鷗)、小石川の第二(竹早)、麻布の第三(駒場)」と並び称される女子教育の名門校でした。初代校長の小林盈は体力養成を重視し、「足の大きくなる学校」と呼ばれるほど体操授業に力を入れました。1930年に就任した広瀬雄校長は校友会活動を活発化させ、学校の基礎を固めました。

戦後の学制改革で男女共学となった後も、各界に多彩な人材を輩出し続けています。伝統校としての一面を持ちながら、現代的な教育にも注力しています。歴史的建造物である仰光寮を保存する一方で、土曜授業の導入や進学指導体制の整備を進めています。

2007年6月には東京都教育委員会から「進学指導特別推進校」に指定され、国分寺、小山台、新宿、町田、小松川、国際の各校とともに、教員の公募制や進学指導体制の更なる充実を図っています。これにより、進学実績の向上に積極的に取り組んでいます。

都立高校では珍しく、普通科と保健体育科という2つの科が併存している文武両道の駒場高校。その2024年度の大学合格実績についてみていきましょう。

目次

【2024年度】都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)合格者数

大学名現役浪人合計
東京大学000
京都大学112
一橋大学101
東京工業大学202
国公立大学医学部100
合計(医学部重複除く)415

2024年度の都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)への合格実績を分析すると、以下のような結果が見られます。

合格者総数は5名で、そのうち現役合格者が4名、浪人合格者が1名となっています。内訳を見ると、東京工業大学への合格者が最も多く2名(すべて現役)、次いで京都大学が2名(現役1名、浪人1名)、一橋大学が1名(現役)、国公立大学医学部医学科1名(現役)となっています。

東京大学への合格者は残念ながら出ていません。しかし、京都大学や一橋大学といった難関校への合格者を出していることは評価に値します。合格者数が比較的少ないことも事実です。これは、駒場高校が進学指導特別推進校として指定されていることを考えると、今後さらなる改善の余地があることを示しています。

総じて、都立駒場高校は最難関国公立大学への合格者を着実に輩出しているものの、東京大学や医学部への合格者獲得が今後の課題となるでしょう。現在の指導体制をさらに強化し、より多くの生徒が最難関大学に挑戦できるよう、継続的な取り組みが期待されます。

都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)の現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移

都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)の現役合格者数
都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)の現役生の現役生に占める人数比

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校の最難関国公立大学(東京一工+医学部)への現役合格者数と現役生に占める人数比の推移を2020年度から2024年度まで分析すると、興味深い傾向が見られます。

2021年度に4名(1.3%)の合格者を出しています。この年は特に東京工業大学への現役合格者が2名おり、一橋大学にも2名の合格者を出すなど、顕著な成果を上げました。

2022年度と2023年度は合格者数が2名(0.6%)に減少しましたが、一橋大学と京都大学への合格者を維持しています。特に2022年度には京都大学への現役合格者を出したことは注目に値します。

2024年度には再び上昇傾向を示し、4名(1.3%)の合格者を出しています。この年は東京工業大学に2名、京都大学と一橋大学にそれぞれ1名の合格者を出しており、バランスの取れた結果となっています。

全体的な傾向として、東京大学への合格者は5年間を通して出ていないことが課題として浮かび上がっています。一方で、東京工業大学、一橋大学、京都大学といった難関校への合格者を安定的に輩出していることは評価できます。

現役生に占める合格者の割合は、0.6%から1.6%の間で推移しており、2024年度に最も高い1.6%を記録しています。この数字は決して高いとは言えませんが、着実に合格者を出していることを示しています。

総じて、都立駒場高校は最難関国公立大学への現役合格者を徐々に増やしつつあり、特に理系の東京工業大学への強さが目立ちます。しかし、東京大学や医学部への合格者獲得が今後の大きな課題となるでしょう。進学指導特別推進校としての取り組みの成果が徐々に表れているとも考えられますが、さらなる指導体制の強化と生徒の学力向上が期待されます。

【2024年度】都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数

旧帝大(旧帝国大学)合格者数

大学名現役浪人合計
北海道大学123
東北大学101
名古屋大学101
大阪大学011
九州大学202
合計538

TOCKY合格者数

大学名現役浪人合計
筑波大学707
お茶の水女子大学000
千葉大学101
横浜国立大学303
神戸大学011
合計11112

2024年度の都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)とTOCKY(旧帝大に次ぐ難関国公立大学群)への合格実績を分析すると、以下のような結果が見られます。

旧帝大合格者数は合計8名で、現役5名、浪人3名となっています。内訳を見ると、北海道大学が3名(現役1名、浪人2名)で最も多く、次いで九州大学が2名(すべて現役)となっています。東北大学、名古屋大学にはそれぞれ現役で1名ずつ、大阪大学には浪人で1名の合格者を出しています。

一方、TOCKY合格者数は合計12名で、そのうち11名が現役合格、1名が浪人合格です。筑波大学への合格者が7名(すべて現役)と突出しており、駒場高校の強みが表れています。次いで横浜国立大学が3名(すべて現役)、千葉大学が1名(現役)、神戸大学が1名(浪人)となっています。お茶の水女子大学への合格者は出ていません。

注目すべき点として、旧帝大とTOCKYともに現役合格者の割合が高いことが挙げられます。特にTOCKYでは12名中11名が現役合格であり、在学中の進学指導が効果を上げていることが窺えます。

また、地方の旧帝大(北海道大学、九州大学)への合格者が比較的多いことも特徴的です。これは、生徒たちが幅広い選択肢を持って受験に臨んでいることを示しています。

TOCKYの中では筑波大学への合格者が圧倒的に多く、駒場高校と筑波大学との間に何らかの相性の良さや指導の重点があることが推測されます。

全体として、都立駒場高校は旧帝大とTOCKYへの合格者を着実に輩出しており、特に現役合格に強みを持っていることが分かります。今後は、さらに多様な大学への合格者を増やすとともに、浪人生の合格実績も向上させることが課題となるでしょう。

都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移

都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役合格者数_5カ年推移
都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKYの現役生に占める大学別人数比_5カ年推移

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校の旧帝大(東大・京大除く)とTOCKYへの現役合格者数の推移を2020年度から2024年度までの5年間にわたって分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

2021年度に合計20名の合格者を出しています。この年はTOCKYへの合格者が特に多く、17名を記録しました。

2022年度には大きく成長を遂げ、合計25名と5年間で最も多い合格者数を達成しています。この年は旧帝大への合格者が6名、TOCKYへの合格者が19名と、バランスの取れた結果となりました。

2023年度には一時的な落ち込みが見られ、合計10名(旧帝大3名、TOCKY7名)に減少しましたが、2024年度には再び上昇傾向を示し、合計16名(旧帝大5名、TOCKY11名)の合格者を出しています。

特筆すべき点として、筑波大学への合格者数が安定して多いことが挙げられます。2021年度から2024年度まで、毎年5名以上の合格者を出しており、2022年度には8名という顕著な実績を残しています。

また、旧帝大では北海道大学への合格者が比較的多く、2022年度と2024年度にはそれぞれ2名、1名の合格者を出しています。

全体的な傾向として、TOCKYへの合格者数が旧帝大を上回っていることが特徴的です。これは、駒場高校が関東圏の難関国公立大学への進学に強みを持っていることを示唆しています。

現役生に占める合格者の割合は、2022年度の7.9%まで上昇し、その後やや減少して2024年度は5.0%となっています。この数字は、駒場高校の進学指導が着実に成果を上げていることを示しています。

総じて、都立駒場高校は旧帝大とTOCKYへの現役合格者を徐々に増やしつつあり、特に筑波大学をはじめとするTOCKYへの強さが目立ちます。しかし、年度による変動も大きいことから、より安定した合格実績を目指して、さらなる指導体制の強化と生徒の学力向上が期待されます。

【2024年度】都立駒場高校の関東主要国公立大学合格者数

大学名現役浪人合計
茨城大学101
宇都宮大学000
群馬大学000
埼玉大学000
東京藝術大学000
電気通信大学202
東京医科歯科大学000
東京外国語大学000
東京学芸大学213
東京農工大学426
東京海洋大学101
東京都立大学11011
横浜市立大学000
関東主要国公立大学_合計21324

2024年度の都立駒場高校の関東主要国公立大学への合格実績を分析すると、以下のような結果が見られます。

合格者総数は24名で、そのうち現役合格者が21名、浪人合格者が3名となっています。これは現役合格者の割合が高く、在学中の進学指導が効果を上げていることを示唆しています。

大学別の内訳を見ると、東京都立大学への合格者が最も多く11名(全て現役)となっています。これは駒場高校の生徒にとって、東京都立大学が重要な進学先となっていることを示しています。

次いで東京農工大学が6名(現役4名、浪人2名)の合格者を出しており、理系の強さも窺えます。東京学芸大学には3名(現役2名、浪人1名)が合格しています。

電気通信大学には2名の現役合格者がおり、理工系の実力も示されています。また、茨城大学と東京海洋大学にもそれぞれ1名ずつの現役合格者を出しています。

一方で、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、東京藝術大学、東京医科歯科大学、東京外国語大学、横浜市立大学への合格者は出ていません。これらの大学への合格者獲得が今後の課題となるでしょう。

全体として、都立駒場高校は東京都内の国公立大学、特に東京都立大学への進学に強みを持っていることがわかります。また、農工大や電気通信大学への合格者も複数出ており、理系の教育にも力を入れていることが推測されます。

しかし、合格者が出ていない大学もあることから、より幅広い大学への合格を目指した指導や、生徒の多様な進路希望に対応できる体制づくりが今後の課題となるでしょう。現役合格者の割合が高いことは評価できますが、浪人生の合格実績向上も視野に入れた長期的な指導体制の構築も検討の余地があります。

都立駒場高校の関東主要国公立大学の現役合格者数と現役生に占める大学別人数比の推移

都立駒場高校の関東主要国公立大学の現役合格者数_5カ年推移
都立駒場高校の関東主要国公立大学現役合格者の現役生に占める大学別人数比_5カ年推移

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校の関東主要国公立大学への現役合格者数の推移を2020年度から2024年度までの5年間にわたって分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

2021年度に26名(8.3%)の現役合格者を出しています。この年は特に東京学芸大学への合格者が7名と突出しており、東京都立大学にも6名の合格者を出すなど、顕著な成果を上げました。

2022年度は21名(6.6%)とやや減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。この年は東京農工大学への合格者が6名と最も多く、東京都立大学にも5名の合格者を出しています。

2023年度はさらに減少し、18名(5.7%)となりましたが、東京都立大学への合格者は安定しており、現役合格7名と関東主要国公立大学全体の約44%を占めています。

2024年度は21名(6.6%)と再び増加傾向を示しています。特筆すべきは東京都立大学への合格者が11名と大幅に増加し、関東主要国公立大学全体の約52%を占めていることです。

全体的な傾向として、東京都立大学への合格者数が年々増加し、特に直近2年間で顕著な伸びを見せていることが挙げられます。これは、駒場高校と東京都立大学との間に何らかの相性の良さや指導の重点があることを示唆しています。

一方で、他の大学への合格者数は年度によって変動が大きく、安定性に欠ける面も見られます。例えば、東京学芸大学は2021年度に7名の合格者を出した後、減少傾向にあります。

また、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、東京藝術大学、東京医科歯科大学への合格者は5年間を通してほとんど見られず、これらの大学への対策が今後の課題となるでしょう。

総じて、都立駒場高校は関東主要国公立大学、特に東京都立大学への現役合格者を着実に輩出しており、進学指導の成果が表れていると言えます。しかし、合格者数の年度間変動が大きいことや、一部の大学への合格者が少ないことなどが課題として挙げられます。今後は、より安定した合格実績を目指すとともに、より幅広い大学への合格者を増やすための指導体制の強化が期待されます。

都立駒場高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比

都立駒場高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比【表】
都立駒場高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比【グラフ】

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校の現役生における国公立大学群別合格人数比の推移を2020年度から2024年度までの5年間で分析すると、興味深い傾向が見られます。

2021年度には、TOCKY(東京圏の難関私立大学)への合格率が5.4%となり、関東主要国公立大学への合格率も8.3%と高い数字を示しました。東京一工医(東大、東工大、一橋大、東京医科歯科大)への合格者も1.3%出現し、旧帝大(東大・京大除く)へも1.0%の合格率を記録しました。

2022年度は、旧帝大への合格率が1.9%に上昇し、TOCKYも6.0%と高い水準を維持。関東主要国公立大学への合格率は若干減少しましたが、6.6%と安定した数字を示しています。

2023年度は、TOCKYへの合格率が2.2%に下がりましたが、関東主要国公立大学への合格率は5.7%と引き続き良好な結果を残しています。

2024年度には、再びバランスの取れた結果となり、東京一工医1.3%、旧帝大1.6%、TOCKY3.5%、関東主要国公立6.6%と、幅広い大学群に合格者を輩出しています。

全体的な傾向として、安定した合格実績を維持していることがわかります。特に、関東主要国公立大学への合格率が一貫して高く、駒場高校の強みとなっています。

また、TOCKYへの合格率も比較的高く、旧帝大に次ぐ関東圏の難関国公立大学の進学にも力を入れていることが窺えます。東京一工医や旧帝大といった最難関大学への合格者も毎年コンスタントに出ており、トップレベルの進学実績も着実に積み上げています。

総じて、都立駒場高校は2021年度以降、バランスの取れた進学実績を示しており、特に関東圏の国公立大学と難関私立大学への強さが際立っています。今後は、この実績を維持しつつ、さらに多様な大学への合格者を増やすことが期待されます。

【2024年度】都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者数

大学名現役浪人合計
早稲田大学491059
慶應大学25328
上智大学23023
東京理科大学24125
私立大学医学部000
合計(医学部重複除く)12114135

2024年度の都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)への合格実績を分析すると、以下のような結果が見られます。

合格者総数は135名に達し、そのうち現役合格者が121名、浪人合格者が14名となっています。この数字は、駒場高校が難関私立大学への進学に強みを持っていることを明確に示しています。

大学別の内訳を見ると、早稲田大学への合格者が最も多く、59名(現役49名、浪人10名)となっています。これは全体の約44%を占め、駒場高校生にとって難関私立の中では早稲田大学が最も人気の進学先であることを示唆しています。

慶應義塾大学には28名(現役25名、浪人3名)が合格しており、早稲田大学に次ぐ実績を残しています。上智大学には23名(全て現役)、東京理科大学には25名(現役24名、浪人1名)の合格者がいます。

特筆すべき点として、現役合格者の割合が非常に高いことが挙げられます。全体の約90%が現役合格であり、これは駒場高校の在学中の進学指導が非常に効果的であることを示しています。難関国公立大学の合格者の少なさに比べると私立難関大学への合格実績が多いことから、駒場高校の生徒は難関国公立ではなく難関私立を第一志望としている学生が多いのかもしれません。

総じて、都立駒場高校は2024年度において最難関私立大学、特に早稲田大学への進学において優れた実績を示しています。現役での合格率の高さが際立っており、学校の進学指導の質の高さと生徒たちの努力の成果が表れていると言えるでしょう。

今後は、この高い水準を維持しつつ、医学部を含むより多様な学部への合格者を増やすことや、浪人生の合格実績もさらに向上させることが期待されます。また、現役合格率の高さを活かし、より難関の国公立大学への挑戦を促すなど、さらなる発展の余地があると考えられます。

都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数と私立大学延べ合格者数に占める大学別人数比の推移

都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数と私立大学延べ合格者数に占める人数比_5カ年推移
都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)現役合格者の私立大学延べ合格者に占める大学別人数比_5カ年推移

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)への現役合格者数の推移を2020年度から2024年度までの5年間にわたって分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

2021年度に114名(11.3%)の現役合格者を出しています。この年は特に早稲田大学への現役合格者が62名(6.2%)と突出しており、東京理科大学にも28名(2.8%)の合格者を出すなど、顕著な成果を上げました。

2022年度は89名(10.5%)と若干減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。この年も早稲田大学への合格者が32名(3.8%)と最も多く、東京理科大学が29名(3.4%)で続いています。

2023年度は96名(10.1%)と再び増加傾向を示し、早稲田大学36名(3.8%)、慶應義塾大学10名(1.0%)、上智大学32名(3.4%)と、バランスの取れた結果となっています。

2024年度には121名(12.1%)と5年間で最高の合格者数を記録しました。早稲田大学49名(4.9%)、慶應義塾大学25名(2.5%)、上智大学23名(2.3%)、東京理科大学24名(2.4%)と、全ての大学で安定した合格者数を出しています。

注目すべき点として、1人あたりの私立大学合格数が3.0前後で安定している点が挙げられます。進学指導重点校の場合、この数値が2.0を切る高校もあります。国公立大学を志望しながら私立大学を併願や押さえに使う戦略が王道ですので、私立大学の受験数そのものが少ない傾向にありますが、駒場高校の場合、私立難関を第一志望とし、併願・押さえに準難関など複数の私立大学を受験している可能性が示唆されます。

全体的な傾向として、早稲田大学への合格者数が一貫して多いことが特徴的です。また、年々合格者数が増加し、特に2024年度は大きく伸びています。

一方で、私立大学医学部への合格者は5年間を通して出ていないことが課題として浮かび上がっています。

総じて、都立駒場高校は最難関私立大学への現役合格者を着実に増やしており、特に早稲田大学への強さが際立っています。進学指導の効果が年々表れており、今後はさらなる実績の向上と、医学部を含むより幅広い分野への合格者輩出が期待されます。

【2024年度】都立駒場高校のGMARCH合格者数

GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者数

大学名現役浪人合計
学習院大学13316
明治大学9012102
青山学院大学52052
立教大学49150
中央大学64973
法政大学71778
合計33932371

2024年度の都立駒場高校のGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大学)合格実績を分析すると、以下のような結果が見られます。

合格者総数は371名に達し、そのうち現役合格者が339名、浪人合格者が32名となっています。この数字は、駒場高校がGMARCHと呼ばれる難関私立大学への進学に非常に強みを持っていることを明確に示しています。

大学別の内訳を見ると、明治大学への合格者が突出して多く、102名(現役90名、浪人12名)となっています。これは全体の約27.5%を占め、駒場高校生にとって明治大学が最も人気の進学先であることがわかります。

次いで法政大学が78名(現役71名、浪人7名)、中央大学が73名(現役64名、浪人9名)と続いています。これらの大学への高い合格者数は、駒場高校の進学指導が文系学部にも力を入れていることを示唆しています。

青山学院大学には52名(全て現役)、立教大学には50名(現役49名、浪人1名)の合格者がおり、いずれも50名以上の合格者を出しています。

学習院大学への合格者は16名(現役13名、浪人3名)と、他のGMARCH校と比べると少ないですが、一定数の合格者を出しています。

特筆すべき点として、現役合格者の割合が非常に高いことが挙げられます。全体の約91.4%が現役合格であり、これは駒場高校の在学中の進学指導が極めて効果的であることを示しています。

総じて、都立駒場高校は2024年度においてGMARCHへの進学において優れた実績を示しています。特に明治大学、法政大学、中央大学への合格者数が多く、文系学部への強さが際立っています。現役での合格率の高さは、学校の進学指導の質の高さと生徒たちの努力の成果を反映していると言えるでしょう。

今後は、この高い水準を維持しつつ、各大学へのさらにバランスの取れた合格者数の増加や、より上位の難関大学への挑戦を促すことが期待されます。また、浪人生の合格実績も一定数あることから、卒業後のサポート体制も充実していることがうかがえます。

都立駒場高校のGMARCHの現役合格者数と私立大学延べ合格者数に占める大学別人数比の推移

都立駒場高校のGMARCHの現役合格者数推移_5カ年推移
都立駒場高校のGMARCH現役合格者の私立大学延べ合格者に占める大学別人数比_5カ年推移

※2020年度はデータが見つけられなかったため、0%としています。

都立駒場高校のGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大学)への現役合格者数の推移を2020年度から2024年度までの5年間にわたって分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

2021年度に342名(34.0%)という驚異的な数の合格者を出しています。この年は特に明治大学への現役合格者が113名(11.2%)と突出しており、法政大学81名(8.0%)、立教大学54名(5.4%)と続き、GMARCHのほぼ全ての大学で高い合格実績を示しました。

2022年度は258名(30.3%)と若干減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。この年も明治大学への合格者が78名(9.2%)と最も多く、中央大学48名(5.6%)、法政大学55名(6.5%)と続いています。

2023年度は303名(31.8%)と再び増加傾向を示し、明治大学83名(8.7%)を筆頭に、法政大学63名(6.6%)、立教大学53名(5.6%)と、バランスの取れた結果となっています。

2024年度には339名(33.8%)と5年間で2番目に高い合格者数を記録しました。明治大学90名(9.0%)、法政大学71名(7.1%)、中央大学64名(6.4%)と、全ての大学で安定した合格者数を出しています。特に青山学院大学への合格者が52名(5.2%)と大幅に増加したことが注目されます。

全体的な傾向として、明治大学への合格者数が一貫して多いことが特徴的です。また、2021年度の急激な増加後、若干の変動はあるものの、高い水準を維持し続けていることがわかります。

総じて、都立駒場高校はGMARCHへの現役合格者を安定して多数輩出しており、特に明治大学、法政大学、中央大学への強さが際立っています。進学指導の効果が年々表れており、今後はこの高い水準を維持しつつ、さらなる実績の向上と、各大学へのよりバランスの取れた合格者数の増加が期待されます。

都立駒場高校の現役生のその他私立大学群への合格状況(成成明学國武・四工大+東農大・日東駒専)

都立駒場高校の現役生のその他私立大学群への合格状況(成成明学國武)
都立駒場高校の現役生のその他私立大学群への合格状況(四工大+東農大)
都立駒場高校の現役生のその他私立大学群への合格状況(日東駒専)

都立駒場高校の現役生のその他私立大学群への合格状況について、2020年度から2024年度までの5年間の推移を以下にまとめます。

1. 成成明学國武(成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大、武蔵大):

2021年度に94名(9.3%)となり。その後、2022年度65名(7.6%)、2023年度64名(6.7%)とやや減少しましたが、2024年度には113名(11.3%)と大幅に増加しています。特に明治学院大学への合格者が多く、2024年度には41名(4.1%)に達しています。

2. 四工大(工学院大、芝浦工業大、東京電機大、東京都市大):

2021年度に54名(5.4%)、その後若干の変動はあるものの、2024年度には62名(6.2%)と安定した実績を示しています。特に芝浦工業大学への合格者が多く、2024年度には17名(1.7%)となっています。

3. 東農大・日東駒専(東京農業大、日本大、東洋大、駒澤大、専修大):

2021年度に163名(16.2%)と高い数字を記録し、その後も安定した合格者数を維持しています。2024年度には143名(14.3%)の合格者を出しており、特に日本大学への合格者が45名(4.5%)、東洋大学が48名(4.8%)と多くなっています。

全体的な傾向として:

1人あたりの私立大学合格数が2024年度3.2と大幅に増加しています。これは、生徒たちがより多くの大学に合格していることを示しており、進学指導の成果が顕著に表れていると言えます。

特筆すべき点として、2021年度以降は安定して実績が向上し、その後も高い水準を維持していることが挙げられます。また、各グループ内でも特定の大学(明治学院大学、芝浦工業大学、日本大学、東洋大学など)に強みを持っていることが分かります。

総じて、都立駒場高校は幅広い私立大学への進学に対応できる指導を行っており、特に中堅私立大学への合格実績が安定していることがわかります。また、年々合格実績が向上している大学もあり、進学指導の効果が着実に表れていると考えられます。今後は、この高い水準を維持しつつ、さらに上位の大学への挑戦を促すことが期待されます。

都立駒場高校の現役生の延べ合格者に占める私立大学群別合格人数比の推移

都立駒場高校の現役生の延べ合格者に占める私立大学群別合格人数比の推移

都立駒場高校の現役生の延べ合格者に占める私立大学群別合格人数比の推移を2020年度から2024年度までの5年間で分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

2020年度のデータが欠けているため、実質的な分析は2021年度から始まります。2021年度から2024年度にかけて、全体的な構成比に大きな変動はありませんが、微妙な変化と特徴が見られます。

最も顕著な特徴は、GMARCHへの合格率が一貫して高く、全体の約30%を占めていることです。2021年度には34.0%とピークを迎え、その後若干の変動はあるものの、2024年度も33.8%と高い水準を維持しています。これは駒場高校の進学指導がGMARCHレベルの大学に特に注力していることを示唆しています。

早慶上理(+医学部)への合格率も安定して10%~12%程度を維持しており、2024年度には12.1%まで上昇しています。これは、最難関私立大学への挑戦も積極的に行われていることを示しています。

成成明学國武グループへの合格率は、2021年度の9.3%から2024年度には11.3%まで上昇しており、中堅私立大学への対応力も向上していることがわかります。

四工大+東農大グループは、5%から6%台で推移しており、理系私立大学への進学にも一定の成果を上げています。

日東駒専グループへの合格率は、2021年度の16.2%から2024年度には14.3%とやや減少傾向にありますが、依然として重要な進学先となっています。その他の私立大学への合格率は、年度によって変動がありますが、20%前後で推移しています。

全体的な傾向として、GMARCHを中心とした難関私立大学への合格率が高く、同時に幅広い私立大学群にバランスよく合格者を出していることがわかります。これは、駒場高校の進学指導が多様な生徒のニーズに対応できるよう設計されていることを示唆しています。

また、年々最難関私立大学(早慶上理+医学部)への合格率が微増していることから、より上位校への挑戦を促す取り組みも行われていると考えられます。

この5年間の推移は、駒場高校が私立大学への進学において、難関校から中堅校まで幅広く対応できる体制を整え、年々その成果を向上させていることを示しています。今後は、この傾向をさらに強化しつつ、国公立大学への合格率向上も視野に入れた総合的な進学指導の発展が期待されます。

私大合格に強い都立駒場高校:早慶・GMARCHに強み、国公立も着実に成長

駒場高校現役生の延べ合格数に占める大学群別

さて、ここまでのデータをすべてまとめてみると都立駒場高校の2020年度から2024年度にかけての進学実績を分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

まず、卒業生数は5年間を通して310人台後半であり、一方、延べ合格人数は2021年度には1075人、その後も1000人前後の高い水準を維持しています。

国公立大学の合格実績を見ると、東京一工医への合格者数は2021年度の4名から2024年度には5名(0.5%)と安定しています。旧帝大への合格者数も増加傾向にあり、2024年度には5名(0.5%)となっています。TOCKYへの合格者数も着実に増加し、2024年度には11名(1.0%)に達しています。

私立大学の合格実績では、特にGMARCHへの合格者数が顕著な増加を示しています。2021年度の342名から2024年度には339名(32.3%)と高水準を維持しており、駒場高校の進学指導がGMARCHレベルの大学に特に注力していることがうかがえます。早慶上理への合格者数も2021年度の74名から2024年度には74名(7.1%)と安定しています。成成明学國武、四工大+東農大、日東駒専といった中堅私立大学群への合格者数も安定して多く、幅広い層の学生のニーズに対応していることがわかります。

この5年間の推移を考察すると、2020年度から2021年度にかけての劇的な合格者数の増加は、進学指導特別推進校としての取り組みが急速に成果を上げたことを示唆しています。また、国公立大学から難関私立大学、中堅私立大学まで幅広く合格者を出していることから、多様な生徒のニーズに対応できる指導体制が整っていると考えられます。特にGMARCHへの合格者数が多いことは、この層の大学への進学に特化した指導が行われていることを示唆しています。

5年間を通じて、ほぼ全ての大学群で合格者数が増加または高水準を維持されており、進学指導の質が年々向上していることがうかがえます。一方で、最難関国公立大学への合格者数がまだ少ないことから、この層への対策強化が今後の課題となる可能性があります。

総じて、都立駒場高校は進学指導特別推進校としての役割を着実に果たし、特に私立大学への進学において優れた実績を示しています。今後は、この高い水準を維持しつつ、最難関国公立大学への合格者増加を目指すことで、さらなる発展が期待できるでしょう。このバランスの取れた進学実績は、駒場高校の包括的な教育アプローチと、生徒一人一人の潜在能力を最大限に引き出す指導力の表れと言えるでしょう。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・駒場高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/komaba-h/

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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