都立足立高校は、1911年に開校した100年以上の歴史と伝統を誇る都立高校です。「学業第一」の校風のもと、確かな学力と豊かな人間性を培う教育を実践しています。1万坪という広大な敷地に恵まれ、充実した施設・設備の中で、生徒たちは学習と部活動の両方に全力で取り組んでいます。
2025年3月卒業生の大学進学率は65.2%、日東駒専46名合格など着実な進路実績を上げ、特別進学クラスの設置により更なる向上を目指している学校です。
都立足立高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立足立高校の偏差値は、各予備校・模試で以下のような数値となっています。
- みんなの高校情報:48
- 市進教育グループ(80%合格基準):46
- V模擬(60%合格基準):43
偏差値43~48の範囲で、中堅レベルの都立高校として位置づけられます。100年以上の歴史を持つ伝統校として、地域から安定した支持を得ています。
入試倍率
過去3年間の入試倍率の推移は以下の通りです。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受検 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 1.29倍 | 3.29倍 | 1.52倍 | 1.54倍 | 1.50倍 | 1.49倍 |
2024年 | 1.05倍 | 2.97倍 | 1.34倍 | 1.34倍 | 1.31倍 | 1.30倍 |
2023年 | 1.36倍 | 3.43倍 | 1.47倍 | 1.51倍 | 1.50倍 | 1.49倍 |
推薦入試の倍率は3.0~3.4倍と高めですが、一般入試は1.3~1.5倍程度で安定しています。地域の伝統校として一定の人気を保っており、受験しやすい水準を維持しています。
🎓 大学を見据えて高校を選ぶなら…学習習慣の強化も大切です
偏差値や倍率から志望校を考えるのはとても大切ですが、実際に合格をつかむには中学生のうちからの学習習慣もカギになります。高校受験を控える方に向けて、Z会・スタサプの特徴や使い方、両立のコツなどをまとめた記事をご用意しています。ご家庭での対策にぜひご活用ください。
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都立足立高校の歴史と伝統
都立足立高校は、明治44年(1911年)に千住町実業補習学校として開校した、100年以上の歴史を誇る伝統校です。
創立から現在までの歩み
- 明治44年(1911年):千住町実業補習学校として開校
- 大正12年(1923年):千住町女子実業補習学校と改称
- 昭和10年(1935年):東京市足立実科女学校となる(現在の開校記念日)
- 昭和21年(1946年):東京都立足立高等女学校と改称
- 昭和24年(1949年):男女共学制を実施
- 昭和25年(1950年):東京都立足立高校と改称、現在地に移転
- 昭和48年(1973年):創立30周年記念式典
- 平成14年(2002年):創立80周年記念式典
- 平成25年(2013年):創立90周年記念式典
校章の由来
校章は、かつて学校周辺にあった沼のまわりに群生していたクローバーをデザイン化したものです。クローバーは踏まれても枯れない強い生命力を持つことから、生徒たちの不屈の精神を表現しています。四つ葉のクローバーが幸福をもたらすという言い伝えも込められています。
都立足立高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 東京都足立区中央本町1-3-9 |
最寄り駅・アクセス | 東武スカイツリーライン「五反野駅」:徒歩7分(700m) 東武スカイツリーライン「梅島駅」:徒歩7分(700m) |
バスの利用
- 都営バス北47系統・草43系統:「足立高校前」下車すぐ(国道4号線沿い)
- 北千住駅・竹ノ塚駅から都営バス利用可能
周辺環境
交通の利便性
東武スカイツリーラインは日比谷線に直通しており、都心部へのアクセスが良好です。北千住駅から五反野駅まで15分以内で到着し、「混雑を避けて通える」「都心の学校より施設もよく、通いやすい」と評価されています。
通学手段
- 自転車利用:80%超(多数を占める)
- 電車利用:残りの大部分
- バス・徒歩:20~30名程度
通学区域
- 足立区:70%
- 葛飾区:10%
- その他(荒川、墨田、台東、江戸川、北、江東区):20%
足立区以外からの通学者も増加傾向にあり、広域から生徒が集まる学校となっています。
都立足立高校の校風と教育方針
教育目標
同校では、「学業を第一として自らすすんで教養を高め、健全な精神と身体を養い、よりよい人生と社会を建設する意欲にあふれた人間を育成する」という教育目標を掲げています。
3つの校風
- 真摯に学ぶ:社会の一員として自らすすんで教養を高める
- 進路を切り拓く:個性を活かし、最大限に伸ばす進路指導
- 高みをめざす:現状に甘えることなく常にチャレンジする精神
特色ある教育活動
「学業第一」の実践
毎日の授業を大切にすることを基本とし、以下の取り組みを実施しています。
- 朝学習の毎日実施(基礎学習の定着)
- 週末課題による家庭学習の充実
- 英語における習熟度別少人数制授業
- オンライン授業の積極的活用
特別進学クラス
2年次から高い志を持って難関私立大学への現役合格を目指す「特進クラス」を1クラス設置しています。目標を同じくした仲間同士が励ましあいながら学習に取り組み、より発展的な学習が可能です。
充実した講習制度
- 長期休業中の各教科講習
- 予備校講師によるライブ授業(土曜日実施)
- 文系・理系大学生チューターによる土曜補習講座
- 公務員講習(専門学校講師による)
独自の校風
文武両道の実践
8割を超える生徒が部活動に加入し、学習と部活動の両立を実践しています。23区内屈指の広い校地を活かし、多くの運動部が活発に活動しています。
地域に開かれた学校
奉仕活動としての地域清掃に積極的に参加し、文化祭では地域の方が多数訪れるなど、地域との結びつきを大切にしています。
規律ある学校生活
「学業第一」の方針のもと、基本的な生活習慣と規範意識の確立を重視しています。アルバイトは原則禁止(家庭状況に応じて許可制)とし、学習に集中できる環境を整えています。
都立足立高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
2025年3月卒業生の進路状況は、多様な選択肢に広がっています。
進路分類 | 割合 |
---|---|
大学 | 65.2% |
短期大学 | 1.5% |
看護医療専門学校 | 2.2% |
専門学校 | 17.9% |
就職・公務員 | 5.9% |
その他(進学準備等) | 7.3% |
大学・短期大学合計で66.7%の生徒が高等教育機関に進学し、専門学校17.9%と合わせると84.6%が上級学校への進学を果たしています。
主な大学・短大・専門学校合格実績
2025年3月卒業生の主要大学合格実績
- 国公立大学:3名(都留文科大学、福島大学、東京都立大学)
- GMARCH:1名(法政大学)
- 成成明学獨國武:24名(獨協大学18名、成蹊大学3名、國學院大學3名)
- 日東駒専:46名(日本大学19名、東洋大学18名、専修大学8名、駒澤大学1名)
- 四工大+東農大:16名(東京電機大学15名が中心)
- 文東立松産玉武:42名(文教大学・立正大学各14名など)
- 大東亜帝国:30名(国士舘大学14名が最多)
進路指導の特徴
- 「実力テスト」「個別課題」「振り返り」の3つのサイクル:独自の進路指導システムにより、生徒一人ひとりの学力向上と進路実現をサポートしています。
- オーダーメイドの進路指導 :生徒一人ひとりの個性を尊重し、適性の把握、最新の進路情報提供など、様々な進路指導プログラムを実施しています。
- 多様な進路に対応: 大学進学から専門学校、就職・公務員まで、幅広い進路選択に対応した指導を展開しています。
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都立足立高校のイベント・学校行事
主な年間行事
春学期
- 4月:入学式、実力テスト、定期健康診断、体力テスト
- 5月:校外学習、中間考査、生徒総会
- 6月:体育祭、同窓生講演
- 7月:期末考査、終業式、夏期講習
秋学期
- 8月:部活動夏期合宿
- 9月:始業式、防災訓練、弥生野祭(文化祭)、開校記念日
- 10月:中間考査、生徒会選挙
- 11月:進路ガイダンス、生徒総会
- 12月:期末考査、終業式、勉強合宿
冬学期
- 1月:始業式、修学旅行
- 2月:合唱祭
- 3月:期末考査、卒業式、球技大会、修了式
特色ある行事
- 弥生野祭(文化祭): 地域の方が多数訪れる同校最大のイベントです。クラス企画、部活動発表、文化部の作品展示など、生徒たちの日頃の成果を披露する場となっています。
- 体育祭 :1万坪の広大なグラウンドを活かした迫力ある競技が展開されます。クラス対抗の団結力が試される重要な行事です。
- 勉強合宿: 12月に実施される勉強合宿は、受験に向けた集中的な学習の場として活用されています。
- 修学旅行 :2年次1月に実施され、クラスの親睦を深めるとともに見聞を広げる貴重な機会となっています。
- 合唱祭 2月に実施される合唱祭では、クラスの団結力と音楽性が試され、美しいハーモニーが体育館に響きます。
都立足立高校の部活動や課外活動
運動部
同校の運動部は広大な校地を活かして活発に活動しており、多くの大会で優秀な成績を収めています。
主な運動部の実績
- サッカー部:都大会上位進出、支部予選ブロック優勝実績
- 陸上競技部:関東大会多数出場、都大会で8位入賞多数
- 男子バスケットボール部:都ベスト16を目標に活動、支部大会ベスト4実績
- 軟式野球部:全国大会東京地方大会ベスト16実績
- ダンス部:全国大会出場、関東・甲信越大会3位入賞
- 剣道部:関東大会予選ベスト32、各種大会で入賞多数
- 女子バレーボール部:都新人リーグ戦上位進出
- ラグビー部:全国大会東京都予選出場
- 男女硬式テニス部:学区対抗大会準優勝実績
文化部
文化部も地区大会から全国レベルまで幅広く活躍しています。
主な文化部の実績
- 演劇部:城東地区大会優秀賞、新人男優賞受賞
- 吹奏楽部:都高文連地区大会・中央大会出場
- 音楽村(軽音楽):あだちけいおんフェスタライオンズカップ優勝
- 美術部:都高文連中央展出品、全日本学生美術展出品
- 書道同好会:高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会特選受賞
その他の部活動
茶道部、くっきんぐ部、生物部、放送部、ストリングオーケストラ部、囲碁部、アニメーション研究部など多彩な文化部が活動しています。
特色ある活動
- 部活動加入率80%超: 8割を超える生徒が部活動に加入し、学習との両立を実践しています。
- 地域貢献活動 :くっきんぐ部の保育園ボランティア、地域清掃活動など、地域社会との連携を重視した活動を展開しています。
- 生徒会活動: 学校行事の司会・運営、学校説明会の手伝い、ボランティア活動など、学校生活の充実に積極的に取り組んでいます。
都立足立高校の施設と環境
主な施設
教育施設
- 本校舎(普通教室、特別教室完備)
- 図書室(充実した蔵書)
- PC教室(情報教育対応)
- 大講義室(大規模な集会に対応)
- 視聴覚室(AV機器完備)
- 進路指導室(個別面談対応)
体育施設
- 体育館(冷暖房完備)
- グラウンド(23区内屈指の広さ)
- プール(水泳授業・部活動対応)
- 柔道場・剣道場(武道授業・部活動対応)
その他の施設
- 音楽室(楽器・音響設備充実)
- 部室棟(各部活動の拠点)
特色ある施設・環境
1万坪の広大な敷地
東京都内でも屈指の広さを誇る敷地面積により、ゆとりある校舎配置と充実した体育施設を実現しています。生徒たちは開放的な環境の中で学校生活を送ることができます。
最新の設備環境
- 全教室に空調設備完備
- Wi-Fi環境整備
- 大規模改修工事による最新設備
充実した学習環境
体育館を含むすべての教室に空調が入り、快適な学習環境が整備されています。また、校舎・体育館・グラウンドの大規模改修工事により、現代的で機能的な教育環境を実現しています。
防災対応
災害備蓄倉庫を設置し、食糧・毛布・コンロ等を備蓄するなど、地域の防災拠点としての機能も果たしています。
交通アクセス
五反野駅・梅島駅から徒歩7分という好立地で、都心部からのアクセスも良好です。国道4号線沿いのバス停「足立高校前」もあり、多方面からの通学に対応しています。
百年の伝統が育む「学業第一」で未来を切り拓く足立高校
都立足立高校は、1911年開校から100年以上の歴史を持つ伝統校として、「学業第一」の校風のもと確かな教育を実践しています。1万坪の広大な敷地と充実した施設環境の中で、大学進学率65.2%という進路実績と、8割超の部活動加入率による文武両道を実現しています。
特別進学クラスの設置、3つのサイクルによる独自の進路指導システム、予備校講師による土曜講習など、時代に応じた教育改革も積極的に進めています。地域に根ざした教育活動と、多様な進路選択に対応したきめ細かい指導により、生徒一人ひとりが「真摯に学び」「進路を切り拓き」「高みをめざす」ことができる、温かみのある学校です。
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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・足立高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/adachi-h/