東京都清瀬市に位置する都立清瀬高校は、1973年の開校以来、「情熱・誠実・理想」を校訓に掲げ、高い進学実績と活発な部活動で知られる進学校です。約50年の歴史の中で15,000人を超える卒業生を輩出し、2008年には東京都教育委員会から「重点支援校」に指定されました。充実した進路指導で近年は大学合格実績を着実に伸ばしており、2023年度には国公立大学6名、早慶上理13名、GMARCH139名など、多くの生徒が希望進路を実現しています。また、ソフトテニス部の関東大会出場やダンス部の全国大会出場など、部活動も盛んで、全国大会に出場する部活動が複数あります。9割以上の生徒が部活動に所属し、「文武両道」の精神を実践する都立高校として、清瀬市の緑豊かな環境の中で学びと成長を支援しています。
都立清瀬高校の歴史と伝統
都立清瀬高校は1973年4月1日に開校し、2023年に創立50周年を迎えた伝統ある都立高校です。開校以来、「情熱・誠実・理想」を校訓として掲げ、多くの地域の方々に支えられながら「地域に根ざし、地域に信頼される学校」として発展してきました。
2008年には東京都教育委員会から「重点支援校」に指定され、その後も「理数研究校」や「海外学校間交流推進校」、「進学指導研究校」などの指定を受け、新たな取り組みに挑戦し続けています。また、Sport-Science Promotion Club(スポーツ特別強化校の後継事業)にも指定されており、スポーツと学業の両立にも力を入れています。
校長の内田圭一氏は「本校は、歴史と伝統を守りながらもそれに甘んじることなく、常に進歩し続けている学校です」と述べており、伝統を大切にしながらも革新を続ける学校であることがわかります。
これまでに15,000人を超える卒業生を輩出し、行政・経済・教育・医療など多方面で活躍する人材を社会に送り出してきました。著名な卒業生には、金原亭世之介(落語家)、清水市代(女流棋士)、谷地健吾(NHKアナウンサー)、斉藤進(元衆議院議員)、西岡真一郎(元小金井市長)、FROGMAN(CGクリエーター、アニメーション監督)、宮崎智彦(プロサッカー選手)などがいます。
都立清瀬高校の立地と最寄り駅、周辺環境
住所 | 東京都清瀬市松山3-1-56 |
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最寄り駅 | ・西武池袋線清瀬駅より徒歩7分 |
最寄り駅からのアクセス
都立清瀬高校は東京都清瀬市松山三丁目に位置しており、以下の交通手段でアクセスできます。
- 西武池袋線清瀬駅より徒歩7分
- 西武バス清11・武13「保育園入口」より徒歩1分
池袋駅から電車で約20分という好立地で、都心からのアクセスも良好です。正門までは駅から緩やかな坂道を上がっていくため、自転車通学も多くの生徒に選ばれています。
周辺環境
清瀬高校は清瀬市の松山地区にあり、校名の由来となった松の木が校内に植えられています。校章も松をモチーフにしており、「松は春夏秋冬みどりを保ち、樹齢のきわめて長い」ことに由来しています。
校舎は緑に囲まれた環境にあり、校長の言葉によれば「空気がよく、落ち着いた校風である」とされています。周辺は閑静な住宅地が広がり、自然環境に恵まれた学習環境となっています。清瀬市は東京都の北西部に位置し、武蔵野の面影を残す緑豊かな地域として知られており、その環境が生徒の心身の成長にも良い影響を与えています。
また、学校近隣には複数の大学や研究施設もあり、進学校としての環境も整っています。清瀬市は「文教都市」としての側面も持ち、教育環境が充実していることも特徴です。
都立清瀬高校の校風と教育方針
校訓
清瀬高校の校訓は「情熱・誠実・理想」です。この校訓は校章にも反映されており、松の若木を象形化し、まわりに松葉を三角形に配して、三つの頂点にそれぞれ「情熱」「誠実」「理想」を据えています。
校長の内田圭一氏は「あふれる情熱をエネルギーとし、誠実に日々を生きぬくことによって、理想の世界に力強くはばたく姿」を校章が示していると説明しています。この校訓は、生徒が持つべき姿勢と目指すべき方向性を簡潔に表現しており、学校生活のあらゆる場面で大切にされています。
教育目標
清瀬高校の教育目標は以下の3つです。
- 未来をみつめ、高きを求める人を育てる。
- からだを鍛え、情操の豊かな人を育てる。
- 自己にきびしく、責任を重んずる人を育てる。
これらの目標は、知性と感性のバランスのとれた成長、心身の健康の大切さ、自己規律と責任感を重視する教育姿勢を表しています。校長は「一人ひとりの生徒が、知性と感性を磨き、心身の健康を培いながら、向上進取の精神をもって、常に高い目標をもち、自ら先へ先へと進んで、進歩していく」ことを目指していると述べています。
特色ある教育活動
清瀬高校では、以下のような特色ある教育活動を実施しています。
- 探究活動: 「何のために学ぶのか」を常に考え続ける姿勢を大切にし、SDGs探究などのテーマに取り組んでいます。
- 学習指導: 文系・理系を分けない、幅広い学習ができるカリキュラムを採用し、将来の目標に合致した第一志望の進路実現を目指しています。
- 国際理解教育: 海外学校間交流推進校として、中国の北京豊台第二中学校との姉妹校提携を結び、相互訪問を行っています。また、オーストラリアスタディツアーなども計画されています。
- スポーツ科学教育: Sport-Science Promotion Clubに指定され、アスレティックトレーナーやメンタルトレーナー、栄養士等の専門家の支援を受けながら、競技力向上を目指しています。
- 進路指導の充実: 3年間を通じた体系的な進路指導プログラムにより、生徒一人ひとりの希望進路実現をサポートしています。「スタディサポート」や「みらい会議」など、独自の取り組みが特徴です。
独自の校風
清瀬高校は「穏やかで落ち着いた雰囲気の学園」と形容されており、生徒たちは礼儀正しく、誠実で思いやりのある人間関係を築いています。先輩から受け継がれる気風として「誠実と思いやり」が挙げられており、各場面でまじめに取り組む姿勢が清瀬生の長所とされています。
部活動参加率が9割を超えるなど、生徒の自主性と積極性も清瀬高校の特徴です。学校行事も生徒主体で行われ、「挨拶や気配りも大切にし、一人の人間としても成長できる」環境が整っています。
校長は「生徒一人ひとりが、高い志をもち、向上進取の精神で自己実現を目指す」ことを清瀬高校の目指す生徒像として掲げており、その実現に向けて教職員と生徒が一体となって取り組んでいます。
都立清瀬高校の進路・進学実績
合格者の推移
清瀬高校の大学合格実績は年々向上しており、特にGMARCHや日東駒専といった私立大学への合格者数が大幅に増加しています。卒業生の92%が大学に進学するという高い進学率を誇ります。
2023年度(2024年3月卒)の卒業生212名のうち、国公立大学6名、私立大学206名が合格しています。これは東京都内の都立高校の中でも高い水準の進学実績です。
国公立大学合格実績
国公立大学への合格者は過去5年間で安定した実績を維持しており、2023年度(2024年3月卒)は筑波大学、東京海洋大学、静岡大学、防衛大学校など計6名が合格しました。過去には東京学芸大学、東京農工大学、東京都立大学などへの合格実績もあります。
最近の国公立大学合格者数(現役・浪人)の推移は以下の通りです。
- 2019年:12名
- 2020年:11名
- 2021年:21名
- 2022年:14名
- 2023年:19名
- 2024年:6名
私立大学合格実績
私立大学への合格実績も充実しており、難関私立大学から人気私立大学まで幅広くカバーしています。2023年度の主な私立大学合格実績は以下の通りです。
早慶上理(難関私立大学)
- 早稲田大学:5名
- 慶應義塾大学:1名
- 上智大学:2名
- 東京理科大学:5名 合計:13名
GMARCH(準難関私立大学)
- 学習院大学:10名
- 明治大学:22名
- 青山学院大学:10名
- 立教大学:23名
- 中央大学:23名
- 法政大学:51名 合計:139名
成成獨國武明学(人気中堅私立大学)
- 成蹊大学:22名
- 成城大学:7名
- 獨協大学:3名
- 國學院大学:10名
- 武蔵大学:33名
- 明治学院大学:9名 合計:84名
日東駒専(人気私立大学)
- 日本大学:41名
- 東洋大学:61名
- 駒澤大学:26名
- 専修大学:25名 合計:153名
このように、特にGMARCHと日東駒専への合格者数が多く、近年大幅に増加しています。GMARCHは2019年の43名から2024年には139名へと約3倍に、日東駒専は2019年の32名から2024年には153名へと約5倍に増加しています。
進路指導の特徴と傾向
清瀬高校では、3年間を通じた体系的な進路指導プログラムを実施しており、以下のような特徴があります。
1年次:自己理解と職業観の育成
- キャリア教育のスタート:4月に実施する「スタディサポート」で現状を認識し、3年間のキャリア教育を開始
- 自己分析と適性把握:適性検査の実施、「学びみらいパス」を通じた自己の適性や興味の発見
- 将来設計の基盤形成:「みらい会議」で将来の目標について考え、高校生活の計画を立案
- 進路視野の拡大:「学問分野ガイダンス」や「入試基礎ガイダンス」で進路選択の可能性を広げる
2年次:進路計画の発展と目標実現への展望
- 進路研究の本格化:大学研究を深め、進路への具体的イメージを形成
- 現状分析と課題把握:模試の結果から自分の学力を客観的に把握し、課題を明確化
- 探究活動の展開:「シンライン探究」を通じて思考力・判断力・表現力を養成
- 受験への準備:「仮受験校の決定」「仮受験日程表の作成」で1年後の受験をシミュレーション
- 志望校宣言:学年末に「志望校宣言」を行い、受験への意識を高める
3年次:具体的な進路計画の確定と実現に向けた努力
- 受験体制の確立:「進路オリエンテーション」で受験に向けた意識付け
- 多様な入試形態への対応:総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜それぞれに対応した指導
- 実践的な受験準備:模擬面接、受験計画表作成、大学別直前ガイダンスなど
- 保護者との連携:3者面談で親子での進路の最終確認、受験方法の確認
この体系的な進路指導により、生徒一人ひとりが自分の適性や興味を見極め、希望進路の実現に向けて計画的に準備を進めることができます。また、面談週間の設定や模試の分析会、ケース会議など、教員間での情報共有も充実しており、生徒の状況に応じたきめ細かな指導を実現しています。

都立清瀬高校のイベント・学校行事
主な年間行事
清瀬高校では、生徒の成長を促す様々な行事が年間を通して行われています。以下は主な年間行事です。
1学期(First Term)
- 4月:始業式/入学式/新入生歓迎会/遠足
- 5月:前期生徒総会/中間考査/セーフティ教室
- 6月:体育大会/あじさいウィーク
- 7月:期末考査/探究発表会/終業式
- 8月:夏期講習/部活動合宿/海外体験研修
2学期(Second Term)
- 9月:始業式/清高祭(合唱コンクール・文化祭)
- 10月:後期生徒総会/中間考査/開校記念日
- 11月:修学旅行
- 12月:期末考査/探究発表会/終業式/冬期講習
3学期(Third Term)
- 1月:始業式
- 2月:マラソン大会/国際交流
- 3月:学年末考査/探究発表会/卒業式/球技大会/芸術鑑賞教室/修了式
これらの行事を通じて、生徒たちは学業だけでなく、様々な経験を積み、社会性や協調性、リーダーシップなどを養っています。
特色ある行事
清瀬高校ならではの特色ある行事としては、以下のようなものがあります。
- 清高祭:9月に行われる文化祭で、合唱コンクールと文化祭が一体となった学校最大の行事です。各クラスや部活動が趣向を凝らした出し物や展示を行い、生徒たちの創造性が発揮される場となっています。
- あじさいウィーク:6月に行われる行事で、筝曲部などの音楽系部活動の発表の場となっています。季節の花「あじさい」にちなんだ名前がつけられています。
- マラソン大会:2月に行われる行事で、冬の寒さに負けず、体力と精神力を鍛える機会となっています。
- 探究発表会:年に数回行われる発表会で、生徒たちがSDGsなどのテーマに沿って取り組んだ探究活動の成果を発表します。思考力・判断力・表現力を養うことを目的としています。
- 豊島セミナー:各分野の第一線で活躍する方を講師に招き、講演を聴く特別な機会です。生徒たちの視野を広げ、将来の目標設定に役立てています。
- みらい会議:学期に一度行われる行事で、「なりたい自分」を宣言し、短期・中期・長期的な目標設定と実現に向けた計画を立てます。自己の成長を客観的に振り返る貴重な機会となっています。
- 国際交流:海外学校間交流推進校として、中国の北京豊台第二中学校との交流を行っています。国際理解教育の一環として、異文化理解と国際感覚を養う機会となっています。
これらの特色ある行事は、生徒たちの主体性を重視し、「生徒が主体となって行われる」ことが特徴です。教職員のサポートを受けながらも、生徒たち自身が企画・運営に携わることで、責任感やリーダーシップ、協調性などを養う機会となっています。
都立清瀬高校の部活動や課外活動
運動部
清瀬高校では、9割以上の生徒が部活動に所属しており、特に運動部が活発に活動しています。以下が主な運動部です。
令和7年度入試においては、硬式野球(男2)、ソフトテニス(男2,女2)において文化・スポーツ特別推薦を実施しています。
- ソフトテニス部:清瀬高校の看板部活動で、東京屈指の強豪として知られています。男子は10年、女子は6年連続で関東大会に出場しています。男子ソフトテニス部は「東京アスリート育成推進校」に指定されており、2011年度入試からソフトテニスのスポーツ特別推薦を導入しています。※スポーツ推薦あり(男2,女2)
- 硬式野球部:2006年秋季都大会ブロック予選決勝にて当時の甲子園優勝校である早稲田実業を8-7で破る実績があります。※スポーツ推薦あり(男2)
- ダンス部:『春の日本高校ダンス部選手権』東日本大会で入賞するなど、全国レベルの実績を持っています。
- 男女バスケットボール部:女子部は東京都高等学校総合体育大会でベスト32に入るなど、好成績を収めています。
- バレーボール部:男女ともに活発に活動しており、定期的に他校との練習試合を行なっています。
- 少林寺拳法部:全国選抜大会で個人優勝やインターハイに10名出場するなど、全国レベルの実績があります。
- サッカー部:男女ともに活動しており、女子サッカー部はインターハイ東京都予選ベスト16に入るなど、着実に力をつけています。
その他にも、陸上競技部、水泳部、剣道部、ハンドボール部、バドミントン部、テニス部、山岳部など、多様な運動部が活動しています。これらの部活動は、放課後だけでなく、休日や長期休暇中も積極的に活動しており、都大会や関東大会などの上位大会を目指して日々練習に励んでいます。
文化部
清瀬高校の文化部も幅広く活動しており、以下が主な文化部です。
- 演劇部:中央大会(都大会)に選出され、東京芸術劇場での上演実績があります。
- 吹奏楽部:東京都高等学校アンサンブルコンテストで銀賞を受賞しています。学校行事での演奏や野球部応援、定期演奏会などの活動を行っています。
- 美術部:令和4年度東京都高等学校文化祭美術・工芸部門中央大会第33回中央展で東京都高等学校文化連盟会長賞や奨励賞を受賞しています。
- 民族音楽部:軽音楽を活動内容とし、定期的にライブを開催しています。
- 写真部:全国大会出場の実績があります。
- 科学系部活動:生物部、地学部などがあり、研究活動や飼育活動を行っています。
- 茶道部:和の文化を学び、茶道の作法や着付けなどを習得しています。
その他にも、筝曲部、文芸部、漫画研究部、コーラス部など、多様な文化部が活動しています。これらの文化部は、文化祭(清高祭)での発表や、各種コンクール・大会への参加を通じて、日頃の活動の成果を披露しています。
特色ある活動
清瀬高校では、通常の部活動以外にも特色ある活動が行われています。
- スポーツ科学プロモーション:Sport-Science Promotion Clubに指定されており、アスレティックトレーナーやメンタルトレーナー、栄養士等の専門家の支援を受けながら、科学的根拠に基づいたトレーニングを実施しています。特にソフトテニス部はこの支援を受けて関東大会常連の強豪チームとなっています。
- 国際交流活動:海外学校間交流推進校として、中国の北京豊台第二中学校との交流を行っています。相互訪問を通じて異文化理解を深め、グローバルな視野を育んでいます。
- 探究活動:1年次の「理数探究」、2年次の「SDGs探究」、3年次の「進路探究」と、3年間を通じて体系的な探究活動に取り組んでいます。「Tankyuカフェ」という発表の場も設けられており、探究成果を共有する機会となっています。
- 進路探究部:塾や予備校に頼らずに難関大学を目指す部活動で、朝7時から活動がスタートします。東京農工大学や医学部合格者を輩出しています。
これらの特色ある活動は、生徒の主体性や探究心を育み、将来の進路選択や社会での活躍に役立つスキルを身につける機会となっています。清瀬高校は「進化し続ける学校」として、常に新しい取り組みに挑戦し続けています。
都立清瀬高校の施設と環境
主な施設
清瀬高校には、充実した学習環境と課外活動のための施設が整っています。主な施設には以下のようなものがあります。
- 校舎:緑に囲まれた環境にある校舎で、明るく開放的な空間となっています。
- 体育館:体育の授業やバスケットボール部、バレーボール部などの活動場所として利用されています。
- 柔道場:少林寺拳法部や柔道部が活動する専用施設です。
- テニスコート:ソフトテニス部や硬式テニス部が使用する施設で、男子ソフトテニス部は東京屈指の強豪として知られています。
- グラウンド:サッカー部や野球部、陸上競技部などが使用する広々としたグラウンドです。
- 音楽室:吹奏楽部やコーラス部などの音楽系部活動が使用しています。
- 美術室:美術部や漫画研究部などの創作活動の場となっています。
- 図書室:豊富な蔵書が揃い、生徒の調べ学習や読書活動をサポートしています。
- 和室:茶道部が活動する専用の施設です。
これらの施設は、授業だけでなく、部活動や放課後の自主学習など、生徒の様々な活動をサポートする役割を果たしています。
特色ある施設・環境
清瀬高校の特色ある施設や環境として、以下のような点が挙げられます。
- 緑豊かな環境:清瀬高校は「緑に囲まれる立地のため、空気がよく、落ち着いた校風である」とされています。校名の由来となった松の木も校内に植えられており、自然と調和した学習環境が整っています。
- 専門施設の充実:ソフトテニス部の強化を支える専用テニスコートや、少林寺拳法部の活動場所となる柔道場など、各部活動の特性に合わせた専門施設が充実しています。
- アクセスの良さ:西武池袋線清瀬駅から徒歩7分という好立地にあり、通学の利便性が高いです。また、西武バス「保育園入口」からも徒歩1分の距離にあります。
- 安全な学習環境:清瀬市は比較的治安の良い地域として知られており、生徒が安心して学校生活を送ることができる環境が整っています。
- 地域との連携:「地域に根ざし、地域に信頼される学校」を目指しており、地域との連携も積極的に行っています。地域の方々にも参加いただける行事やイベントも開催されています。
これらの特色ある施設や環境は、生徒の学習意欲や部活動への取り組みを支える重要な要素となっています。清瀬高校は、自然環境と教育環境のバランスのとれた学校として、生徒の成長を多角的にサポートしています。
都立清瀬高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
清瀬高校の偏差値は下記のようになっており、都内の公立高校の中では中堅~上位に位置しています。この数値は入試の難易度を示す一つの指標であり、志願者の学力水準が比較的高いことを表しています。
- みんなの高校情報:58(東京181位、都立40位)
- 市進教育グループ(80%合格基準):54(都立43位)
- V模擬(60%合格基準):51(東京256位)
進学実績の向上や充実した教育環境、活発な部活動などが評価され、年々人気が高まっている高校の一つです。特にGMARCHや日東駒専といった私立大学への合格実績の向上が、入学難易度にも影響していると考えられます。
入試倍率推移
清瀬高校の入試倍率は以下のように推移しています。
年度 | 校長会調査時倍率 | 応募倍率(推薦) | 応募倍率(一般) | 最終応募倍率(一般) | 受検倍率(一般) | 合格倍率(一般) |
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2025年 | 0.97倍 | 2.43倍 | 1.15倍 | 1.20倍 | 1.13倍 | 1.11倍 |
2024年 | 1.16倍 | 2.43倍 | 1.40倍 | 1.39倍 | 1.30倍 | 1.29倍 |
2023年 | 0.91倍 | 1.65倍 | 0.91倍 | 0.91倍 | 1.03倍 | 1.02倍 |
都立清瀬高校の入試倍率は、過去3年間で変動が見られます。推薦入試については、2023年の1.65倍から2024年・2025年は2.43倍へと上昇し、人気が高まっていることがわかります。
一般入試では、2023年は応募倍率が0.91倍と1倍を下回っていましたが、2024年には1.40倍まで上昇し、2025年は1.15倍となっています。最終的な合格倍率も2023年の1.02倍から2024年は1.29倍、2025年は1.11倍と推移しています。
特に2024年度は全ての指標で高い倍率を記録しており、その年は特に人気が高かったことがうかがえます。2025年は若干倍率が下がっているものの、推薦入試の高倍率は維持されており、学校の評判の良さを示しています。
都立高校としては標準的な倍率を維持しており、安定した志願状況であると言えます。推薦入試の倍率が一般入試より高い傾向にあるのは、学校の特色や進学実績、部活動の充実度などが評価されている証と考えられます。
伝統を守りながら進化し続ける都立清瀬高校の多彩な魅力
都立清瀬高校は、1973年の開校以来、「情熱・誠実・理想」の校訓のもと、進学校としての実績を着実に積み上げてきた伝統校です。緑豊かな環境に位置し、西武池袋線清瀬駅から徒歩7分という好立地にあることも魅力の一つです。
教育面では、「未来をみつめ、高きを求める人を育てる」「からだを鍛え、情操の豊かな人を育てる」「自己にきびしく、責任を重んずる人を育てる」という3つの教育目標を掲げ、知性と感性のバランスのとれた教育を実践しています。特に進路指導に力を入れており、3年間を通じた体系的なプログラムによって、生徒一人ひとりの希望進路実現をサポートしています。
進学実績も優れており、2023年度には国公立大学6名、早慶上理13名、GMARCH139名、日東駒専153名など、多くの生徒が希望の大学に合格しています。特にGMARCHへの合格者数は5年間で43名から139名へと約3倍に増加し、日東駒専への合格者数も32名から153名へと約5倍に増加するなど、着実に実績を伸ばしています。
部活動も盛んで、全校生徒の9割以上が部活動に所属しています。特にソフトテニス部は関東大会常連の強豪として知られ、少林寺拳法部やダンス部も全国大会で活躍しています。文化部も演劇部や吹奏楽部、美術部など多彩な活動を展開しており、様々な分野で生徒の才能を育んでいます。
入試倍率も高く、一般入試で約2倍、推薦入試では4倍前後と、多くの中学生から選ばれる人気校となっています。この人気は、充実した教育内容や進学実績、部活動の活躍に加え、「進化し続ける学校」として常に新しい取り組みに挑戦する姿勢が評価されているからでしょう。
清瀬高校は「地域に根ざし、地域に信頼される学校」として、これからも生徒一人ひとりの成長と可能性を最大限に引き出す教育を実践していくことでしょう。向上進取の精神を持ち、常に高い目標に向かって挑戦し続ける清瀬高校の今後の発展が期待されます。