東京都立町田高等学校(通称:町高)は、東京都町田市中町にある進学指導特別推進校です。1929年に私立町田女学校として創立され、1948年に都立高校として再出発。制服なし・校則最小限の自由な校風のもと、生徒の自主性を重んじた教育を実践しています。
2026年度の大学合格実績では、GMARCH・国公立以上の延べ合格比率が36.8%と過去2番目の高さを記録。早慶上理の現役合格者は52名と6年間で最多に達し、なかでも慶應義塾大学14名は過去最多を大幅に更新しました。東京都立大学を中心とした国公立大学にも毎年50名前後が現役合格しており、「入口の倍率が穏やかなのに、出口の実績がしっかりしている」学校として、着実に評価を高めています。
この記事では、町田高校の偏差値や入試倍率といった受験に欠かせない情報から、大学合格実績や部活動、学校行事、校風の特徴まで、受験生や保護者の方が気になるポイントをわかりやすくまとめています。
「町田高校ってどんな雰囲気?」「自習棟ってどんな場所?」「進学実績はどのくらい?」といった疑問にもお答えします。都立町田高校の受験を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
都立町田高校の入試倍率と偏差値
都立町田高校は、進学指導特別推進校に指定されている中堅上位の都立高校です。多摩南部エリアでは国公立大学への進学実績が高い学校として知られており、町田市内を中心に近隣の市区からも多くの生徒が集まっています。
偏差値
- みんなの高校情報:65
- V模擬|高校情報ステーション(60%合格基準):59
- 市進教育グループ(標準偏差値・80%合格基準):60
同レベル帯の他校との比較|V模擬基準
| 偏差値 | 該当校 |
|---|---|
| 61 | 都立国分寺、都立三田、都立国際、國學院、北里大学附属順天(61〜64) |
| 60 | 都立小松川、都立武蔵野北、錦城(60〜64)、日本大学第二、明治学院(60〜64) |
| 59 | 都立町田、都立北園、都立小金井北、都立城東、都立豊多摩、駒込(59〜64)、東洋(59〜61) |
| 58 | 都立昭和、都立調布北、都立日野台、桜美林(58〜64)、拓殖大学第一(58〜63)、東洋大京北、明治学院東村山 |
| 57 | 都立多摩科学技術、日本大学第三(57〜62)、聖徳学園(57〜62) |
V模擬基準では、都立町田は都立北園・小金井北・城東・豊多摩と同じ偏差値59に位置しています。ひとつ上の60帯には都立小松川や武蔵野北が並び、進学指導特別推進校のなかでは都立国分寺(61)のやや下というポジションです。
町田高校と併願検討される私立高校
町田高校と近い偏差値帯で併願を検討される私立高校には、コース制を採用している学校が多く含まれます。受験するコースによって偏差値が大きく変わるため、併願校を選ぶ際は志望コースごとの難易度を必ずチェックしましょう。
※V模擬(60%合格基準)の学校全体のレンジ表記。
- 桜美林:58〜64(町田市内。コース制で上位は町田高校より高難易度)
- 日本大学第三:57〜62(町田市内。付属校として安定した人気)
- 拓殖大学第一:58〜63(武蔵村山市。特進/進学の2コース制)
- 錦城:60〜64(小平市。特進/進学の2コース制)
- 明治学院東村山:58(東村山市。付属大学への内部進学あり)
- 八王子学園八王子:54〜64(八王子市。コース幅が非常に広い)
- 駒込:59〜64(文京区。コース制)
いずれも上位コースは町田高校と同等かそれ以上、標準コースはやや入りやすいという構造の学校が多いため、併願先として検討する際はどのコースで合格できる見込みかを確認しておくことが大切です。町田市内には桜美林と日大三があり、通学面での相性が良い併願先として人気があります。
入試方式
都立高校の入試方式は推薦入試と一般入試の2つ。一般入試では、学力検査点と調査書点の合計(1000点)に英語スピーキングテスト[ESAT-J]の結果(20点)を加えた総合得点(1020点満点)順に選抜されます。
町田高校は共通問題を使用する学校のため、学力検査は都立共通問題(5教科)で実施されます。自校作成問題ではないため、進学指導重点校と比べると対策は立てやすいですが、進学指導特別推進校としての水準にふさわしい得点力が求められます。
<参考情報>詳細はこちらの東京都教育委員会のサイトをご確認ください(2026年度入試)
入試倍率推移
| 年度 | 校長会 調査時倍率 | 応募倍率 (推薦) | 応募倍率 (一般) | 最終応募倍率 (一般) | 受検倍率 (一般) | 合格倍率 (一般) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 1.05倍 | 1.78倍 | 1.20倍 | 1.21倍 | 1.15倍 | 1.13倍 |
| 2025年 | 1.09倍 | 1.80倍 | 1.12倍 | 1.17倍 | 1.11倍 | 1.10倍 |
| 2024年 | 1.33倍 | 2.48倍 | 1.45倍 | 1.42倍 | 1.34倍 | 1.32倍 |
| 2023年 | 1.16倍 | 1.84倍 | 1.16倍 | 1.23倍 | 1.17倍 | 1.16倍 |
入試倍率の特徴と傾向
4年間を通して見ると、町田高校の入試倍率は2024年度だけが突出して高く、それ以外の年は比較的落ち着いた推移を示しています。
2024年度は推薦2.48倍、一般の合格倍率1.32倍と全区分で跳ね上がりましたが、翌2025年度には推薦1.80倍、合格倍率1.10倍まで下がり、2026年度はさらに低下して合格倍率1.13倍に。校長会調査時の1.05倍は4年間で最も低い数字で、初期段階の志望者がほぼ定員ぴったりだったことを示しています。
2026年度の注目ポイントは、最終応募倍率が応募倍率をわずかに上回っている(1.20倍→1.21倍)点です。出願調整期間中に志願者がやや増加しており、「倍率が低いなら出願しよう」という動きが一定数あったことがうかがえます。とはいえ合格倍率1.13倍は10人受けて9人近くが合格する水準であり、都立高校全体のなかでは入りやすい部類に入ります。
ただし、倍率が低いことと入学後の学習水準が低いことはまったく別の話です。町田高校は進学指導特別推進校として国公立大学への現役合格率16%前後を維持しており、GMARCH以上の延べ合格比率は36.8%に達しています。「入口の倍率が穏やかなのに、出口の合格実績がしっかりしている」──これは町田高校の大きな魅力のひとつです。
都立町田高校の立地と最寄り駅、周辺環境
町田高校は、東京都町田市中町に位置し、JR横浜線と小田急小田原線が乗り入れる町田駅から徒歩約13分のアクセスです。
| 住所 | 東京都町田市中町4-25-3 |
|---|---|
| 最寄り駅 | ①小田急線「町田」駅 徒歩13分 ②JR線「町田」駅 徒歩15分 |
町田駅は小田急線で新宿まで約30分、JR横浜線で横浜まで約30分と、都心方面にも神奈川方面にもアクセスしやすい交通の要所です。そのため、町田市内だけでなく相模原市や八王子市、多摩市・稲城市方面からも通学する生徒がいます。
出身中学校別の入学者データを見ると、町田市内の中学校からの入学者が最も多く、2026年度入学者(R7)では320名中210名が町田市内の中学出身です。続いて八王子市や多摩市、相模原市からの通学者もおり、多摩南部を中心とした広域から生徒が集まる学校であることがわかります。
学校周辺は住宅街で、駅前の賑わいとは対照的に落ち着いた環境が広がっています。卒業生の安川慶紀さん(東京科学大学進学)も「駅前はとても栄えており、放課後に友達と遊ぶ場所が多く、学校生活がさらに楽しくなります」と振り返っています。勉強に集中できる静けさと、放課後の利便性を両立できる立地です。
都立町田高校の校風|「自由度が高く、何事にも集中できる環境」
町田高校の校風を一言で表すと、卒業生の大野拓真さん(上智大学 外国語学部進学)の言葉がぴったりです。
町田高校は、学校生活を通して自由度が高く、何事にも集中できる環境が整っている学校です。
制服なし、校則は最小限。生徒の自主性に委ねるスタイルは、立川高校や北園高校など他の「制服なし」の都立高校と通じるものがありますが、町田高校ならではの特徴もはっきりあります。
「自由」がどう現れているか
町田高校の自由さは、まず服装と日々の過ごし方に表れています。
- 制服なし:全生徒が私服で登校
- 校則の少なさ:生徒一人ひとりの判断と責任に委ねる運用
大野さんは、この自由さの中身についてこう語っています。
町田高校の生徒は服装をはじめ、部活動や委員会、講習への参加など、一人一人が自分の意志で行動を選択し挑戦しています。
与えられた選択肢をこなすのではなく、自分で何をやるかを決める──この姿勢が校風の根幹にあります。ただし、大野さんは同時にこうも述べています。「もちろん自由な校風である分、自分で自分を律する力、『自主自律』が求められます」。自由であることは放任ではなく、自分で考え、自分で動く責任とセットになっているのが町田高校の特徴です。
「45分授業×7限制」と部活の両立
町田高校の授業は45分×7限制で、定時制が併設されている関係から部活動は平日17時までという制限があります。この時間的な制約を、卒業生たちはむしろポジティブに捉えています。
大野さん(水泳部キャプテン)はこう振り返ります。
私は水泳部のキャプテンとして活動する傍ら、外部のクラブチームにも所属し練習に参加していました。時間の自由度の高い町田高校であったからこそ、都高校出場と第一志望校合格の文武両道を実現することができたと思います。
中野愛美さん(東京農工大学 工学部進学)も同様の実感を語っています。
平日は他校と比較して活動時間が限られている中、どの部も熱心に取り組んでいました。部活動終了後の空いた時間を学習にあてることで、勉強と部活動を両立させている人も多くいました。
活動時間が短いからこそ、部活では集中して取り組み、終わったあとは自習棟で勉強──このメリハリの利いたサイクルが、町田高校の文武両道のかたちです。
自習棟という「もうひとつの居場所」
校風を語るうえで外せないのが、独立した建物として設置された自習棟の存在です。多目的講義室80名、講義室(5部屋)40名、小講義室(2部屋)20名の利用が可能で、廊下にも長テーブルが並ぶ学習環境が整っています。平日は7時半から20時まで、土日祝・長期休業期間は9時から16時半まで開放されています。
この自習棟について、卒業生たちの声は驚くほど一致しています。
上田真帆さん(慶應義塾大学 商学部進学)はこう語っています。
特に私がおすすめするのは朝の自習です。朝の「ちょっと頑張ってみよう」をコツコツ継続することで大きな差が生まれます。実際に私は朝の時間に30分の自習を毎日継続することで成績を上げることができました。
中野さんも同じ実感を持っています。
町田高校の特徴の一つである自習棟では、落ち着いた環境で集中して勉強することができます。特に定期テスト直前期には多くの生徒が集まり、教室がいっぱいになるような光景も見られました。
自習棟は単なる「勉強する場所」ではなく、周囲の仲間と一緒に頑張る空気を感じられる場所として機能しているのが特徴です。テスト前になると席が埋まるほどの利用率は、生徒の学習意欲の高さを物語っています。
行事への全力投球──「受験期に文化祭の劇をやり切る」文化
町田高校の学校行事は、合唱祭・町高祭(文化祭)・体育祭の「町高三大行事」を中心に、生徒主体で運営されています。注目すべきは、3年生が文化祭で本格的な演劇を上演するという伝統です。
上田さんはこう語っています。
クラスで協力して合唱祭で最優秀賞を取ったり、受験期に文化祭のミュージカルを作り上げたことは人生のかけがえのない思い出になりました!
受験直前期であっても行事に手を抜かない──これは「やるべきことを全力でやる」という町田高校の文化の表れです。東京工業大学(現・東京科学大学)に進学した卒業生も、「私も3年生の時受験勉強の傍ら文化祭の劇の主要キャストを演じ切ることが出来ました」と同様の体験を振り返っています。
進路指導のサポート体制
町田高校は進学指導特別推進校として、土曜講習・長期休暇中の講習・特進講座など、学力向上のためのプログラムが数多く用意されています。これに加えて、卒業生がサポートティーチャーとして在校生を指導する制度や、赤本・問題集の貸し出しといった実践的なサポートも充実しています。
安川慶紀さん(東京科学大学 工学院進学)はこう語っています。
自習棟が完備されており、静かな環境で自分のペースで学習を進めることができます。また、土曜講習や3年次の夏休み講習など、学力向上に役立つ多くの学習プログラムが提供されているため、目標達成に向けたサポートも充実しています。
慶應義塾大学に学校推薦型選抜で合格した卒業生は、定期テストの重要性についてこう述べています。
町田高校は定期テストの難易度が高く、毎回のテストにしっかり対策して取り組むと受験で求められる知識と集中力が身につくことができました。
定期テストのレベルが高いことが、推薦入試を見据えた評定の維持と受験学力の養成の両方に効いている──これは進学指導特別推進校ならではのメリットです。
仲間の存在が成長を加速させる
卒業生の声に共通して登場するのが、「仲間」というキーワードです。
安川さんはこう語っています。
町田高校には、優秀な人が多く、互いに刺激を受けながら学び合い、成長することができます。クラスメートと一緒に努力し、切磋琢磨しながら、将来に向けて貴重な経験を積むことができます。
上田さんも同じ実感を持っています。
町田高校には向上心の高い生徒が多いため互いに刺激を受け、成長できます。
自由な校風のなかで、「自分もやらなきゃ」と思わせてくれる仲間の存在──これが町田高校の学習環境を支える見えない力になっています。中野さんの言葉を借りれば、「ただ受け身になっているだけでは成長できません。町田高校の恵まれた環境をうまく活用することで、充実した3年間を過ごすことができるはずです」。
都立町田高校の大学合格実績と進路指導
町田高校は進学指導特別推進校として、国公立大学への現役合格率16%前後を安定して維持しています。2026年度は国公立51名が現役合格し、GMARCH・国公立以上の延べ合格比率は36.8%(過去2番目の高さ)を記録しました。特に東京都立大学を中心とした関東圏の国公立大学と、GMARCHへの合格者が実績の柱になっています。
また、近年は早慶上理の合格者が着実に増加しており、2026年度は現役52名と6年間で最多を記録。慶應義塾大学14名(過去最多)、上智大学13名(2年連続二桁)と、かつての「早稲田頼み」から脱して合格先の幅が広がりつつあります。
都立町田高校の2026年度 難関大学現役合格者数
- 東京一科医(1人):東京大学(0人)、京都大学(0人)、一橋大学(1人)、東京科学大学(0人)、国公立大学医学部(0人)
- 旧帝大(2人):北海道大学(1人)、東北大学(0人)、名古屋大学(1人)、大阪大学(0人)、九州大学(0人)
- TOCKY(7人):筑波大学(0人)、お茶の水女子大学(0人)、千葉大学(1人)、神戸大学(0人)、横浜国立大学(6人)
- 早慶上理(52人):早稲田大学(18人)、慶應義塾大学(14人)、上智大学(13人)、東京理科大学(7人)、私立大学医学部(0人)
- GMARCH(204人):学習院大学(7人)、明治大学(55人)、青山学院大学(22人)、立教大学(26人)、中央大学(60人)、法政大学(34人)
都立町田高校の現役生の大学合格実績推移(2021〜2026)
① 合格実績サマリー
| 2021.3卒 | 2022.3卒 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国公立+私立 延べ合格人数 | 849人 | 929人 | 958人 | 987人 | 950人 | 834人 |
| GMARCH・国公立以上の延べ合格比率 | 33.1% | 33.8% | 32.0% | 41.1% | 33.9% | 36.8% |
延べ合格人数は834人と6年間で最少に減少しましたが、GMARCH・国公立以上の比率は36.8%と過去2番目の高水準を記録しました。合格の「量」は減ったものの、難関校の「密度」はむしろ高まっています。
② 国公立大学の現役合格者数推移
| 大学群 | 2021.3卒 | 2022.3卒 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京一科医 | 0 | 2 | 1 | 5 | 2 | 1 |
| 旧帝大(医除く) | 3 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 |
| TOCKY(医除く) | 4 | 9 | 3 | 1 | 10 | 7 |
| 関東国公立(医除く) | 39 | 34 | 37 | 33 | 41 | 34 |
| 地方国公立(医除く) | 14 | 13 | 13 | 11 | 15 | 7 |
| 国公立 合計 | 60 | 62 | 54 | 52 | 68 | 51 |
国公立大学では、東京都立大学(現役21名)が引き続き最多の合格先です。都立大への合格者は6年間で20〜27名の範囲で安定しており、町田高校の国公立合格実績の中核を担っています。横浜国立大学も現役6名と過去最多タイを記録し、「手の届く難関国公立」として存在感を増しています。
③ 私立大学の現役合格者数推移
| 大学群 | 2021.3卒 | 2022.3卒 | 2023.3卒 | 2024.3卒 | 2025.3卒 | 2026.3卒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 早慶 | 18 | 19 | 18 | 37 | 24 | 32 |
| 上智・東京理科 | 8 | 11 | 13 | 18 | 12 | 20 |
| GMARCH | 195 | 222 | 222 | 299 | 218 | 204 |
| 成成明学國武 | 55 | 83 | 108 | 103 | 113 | 82 |
| 四工大+東農 | 33 | 89 | 81 | 72 | 70 | 60 |
| 日東駒専 | 126 | 133 | 158 | 159 | 173 | 143 |
| その他私立 | 354 | 310 | 304 | 247 | 272 | 242 |
私立大学では、早慶上理の構成比6.6%が過去最高を更新しました。特に慶應義塾大学は5名→6名→7名→9名→8名→14名と6年間でほぼ一本調子の成長を見せており、上智大学も11名→13名と2年連続で二桁をキープ。GMARCHでは明治大学(55名)と中央大学(60名)が合計115名で全体を下支えしています。
都立町田高校の大学合格実績の特徴
- 東京都立大学を中心に、首都圏の国公立大学への現役合格が安定している:
都立大に毎年20名以上、東京学芸大に5名前後、横浜国立大に4〜6名と、地域的にも通いやすい国公立大学への合格が実績の土台になっています。 - 早慶上理が6年間で約2倍に伸び、合格先のバランスが改善している:
2021年度の26名から2026年度の52名へ。かつては早稲田偏重でしたが、慶應・上智が伸びたことで特定の大学に左右されにくい構造に変わりつつあります。 - GMARCH・国公立以上の比率は33〜37%のレンジで安定しており、3人に1人以上が難関大学群に合格している:
2024年度の41.1%が突出していますが、それ以外の年度も32〜37%で推移しており、町田高校の合格実績のベースラインは着実に切り上がっています。

都立町田高校のイベント・学校行事
町田高校の学校行事は、合唱祭・町高祭(文化祭)・体育祭の「町高三大行事」が柱です。いずれも生徒主体で企画・運営され、特に3年生が文化祭で取り組む演劇は「町高の伝統」として代々受け継がれています。
町高祭(文化祭)|8月末開催、3年生の演劇が名物
2025年度の町高祭は8月30日(土)・31日(日)の2日間、一般公開で開催されました。3年生は各クラスが演劇を上演し、脚本・演出・照明・音楽までクラス一丸で作り上げます。どのクラスも超満員の盛況ぶりで、卒業生の上田真帆さん(慶應義塾大学進学)は「受験期に文化祭のミュージカルを作り上げたことは人生のかけがえのない思い出になりました」と振り返っています。
1・2年生は展示部門で趣向を凝らした作品を出展。2025年度にはPTAの協力でキッチンカーが初登場し、町高のマスコットキャラクター「マッチー」がプリントされたお団子の出店も話題を呼びました。個別相談会も同時開催されるため、受験を考えている中学生が実際の雰囲気を体感できる数少ない機会です。
修学旅行|2年生、九州での「戦争と平和」の学び
2026年1月に、2年生の修学旅行が3泊4日で九州にて実施されました。テーマは「戦争と平和の問題」「歴史や自然、伝統と文化」。維新ふるさと館、知覧特攻平和会館といった歴史施設の見学からスタートし、熊本城の見学を経てフェリーで島原港へ。その後は長崎市内での班別行動で出島の見学や路面電車での市内散策など、各班が計画を立てて行動しました。
長崎のホテルからは夜景と朝焼けの両方を楽しめたとのこと。単なる観光ではなく、実体験を通じた「生きた知識」の習得を重視した構成が町田高校らしいプログラムです。
合唱祭|アカペラ形式、八王子市民会館で開催
合唱祭は伴奏なしのアカペラ形式で行われ、会場は八王子市民会館。各クラスが歌声を競い合う伝統行事で、クラスの団結力が試されます。上田さんは「クラスで協力して合唱祭で最優秀賞を取った」ことを高校生活の大きな思い出として挙げています。
高大連携プログラム|東京都立大学との協定に基づく学び
町田高校は東京都立大学と高大連携協定を結んでおり、在学中に大学レベルの学びに触れる機会が複数用意されています。
1年生の12月には全員が東京都立大学を訪問。大学教員による講義や、町高卒業生によるキャンパス紹介・研究紹介を受けます。2年生の11月には大学の各分野の教員を招いた出張講義(高大連携授業)が行われ、興味のある分野に分かれて学ぶことで進路意識を深めます。
さらに、東京大学大学院の渡邉正峰准教授(町田高校卒業生)による「人工意識の開発」の講義や、同じく卒業生の東京大学大学院・五十嵐圭日子教授による講義と研究室訪問など、卒業生ネットワークを活かした特別プログラムも実施されています。
年間行事カレンダー
| 月 | 行事 |
|---|---|
| 4月 | 入学式、校外学習 |
| 5月 | 生徒会役員選挙 |
| 6月 | 合唱祭(八王子市民会館) |
| 7月 | 歌舞伎教室(2年)、部活動合宿 |
| 8月 | 夏の学校(1年)、町高祭(文化祭) |
| 9月 | 体育祭 |
| 10月 | 生徒会役員選挙 |
| 11月 | 高大連携授業(2年) |
| 12月 | 東京都立大学訪問(1年) |
| 1月 | 修学旅行(2年・九州) |
| 2月 | 調査研究活動発表会(2年) |
| 3月 | 春の学校(2年)、卒業式、球技大会、海外語学研修 |
都立町田高校の部活動|「短い時間で全力」が町高スタイル
町田高校では、運動部14・文化部10の計24部活+同好会が活動しています。定時制が併設されているため部活動は平日17時までという制約がありますが、その短い時間をどう使うかが町高生の腕の見せどころです。
卒業生の大野拓真さん(上智大学進学・水泳部キャプテン)はこう語っています。
町田高校は45分授業×7限制であり、部活動が平日17時までという制限の下、どの部活も短い時間の中で高い集中力を保って活動しています。
東京工業大学(現・東京科学大学)に進学した卒業生も「部活は定時制の関係で時間に制約はあるものの、その時間を最大限活用して高い集中力で活動しています」と、同じ実感を述べています。限られた時間で成果を出す経験が、受験勉強にも生きてくる──これが町田高校の文武両道のかたちです。
【注目】硬式テニス部|男子は都立TOP3、女子も都立強豪
町田高校の部活動で最も高い実績を残しているのが硬式テニス部です。
- 男子硬式テニス部:当サイトの都立強豪ランキングで都立TOP3
- 女子硬式テニス部:当サイトの都立強豪ランキングで都立強豪(TOP10)
男女ともに都立高校のなかで上位に位置しており、レベル別に分かれた練習体系で球出しからゲーム形式まで幅広くトレーニングを行っています。進学指導特別推進校として勉強にも力を入れながら、テニスでも都立トップクラスの成績を残している点は、まさに文武両道の体現です。

主な運動部の活動
- 硬式野球部:「凡事徹底」をモットーに、夏のベスト8を目標に活動。限られた時間を効率的に使い、月・水・木・金・日の週5日で練習
- サッカー部:選手権・インターハイ・新人戦での都大会出場を目標に、火〜金+土日どちらかで活動
- 男子バスケットボール部:東京都ベスト32を目標に、体育館使用日と自主トレーニングを組み合わせた効率的な練習体制
- 陸上競技部:短距離・中長距離・フィールドの各ブロックに分かれ、ブロック長を中心にメニューを組んで活動
- バドミントン部:西東京都ベスト16シード権を目標に、基礎体力づくりからゲーム練習まで部員同士が協力して週5日活動
- 水泳部:夏季は学校プールで大会に向けた練習、冬季は基礎トレーニングに切り替え。外部クラブとの両立も可能
- 剣道部:週4日の活動に加え、対外稽古も活発。令和6年度から高段者による指導も導入
- ダンス部:講師を招いて全国大会出場を目指す。町高祭やクリスマスライブなどでのパフォーマンスも人気
主な文化部の活動
- 吹奏楽部:コンクールや定期演奏会を目標に、生徒中心で運営。公式HP・Instagramで活動を発信中
- 管弦楽部:秋の地区大会(東京都高等学校文化祭音楽部門 第6地区)と春の定期演奏会に向けて日々練習
- 和太鼓部:地域の祭りや文化祭でのパフォーマンスを中心に活動。コーチの指導と生徒同士の教え合いで腕を磨く
- 演劇部:発声・滑舌・アクションなどの基礎練習に加え、公演に向けた創作活動。大会前は土日も活動
- パソコン同好会:文化祭用のゲーム・ロボット制作のほか、情報処理学会全国大会や電通大のプログラミング講座にも参加。技術系の活動が充実
- 軽音楽同好会:パートごとの練習とバンド練習を組み合わせ、年間約7回のライブを校内外で開催
- バトントワリング部:部員全員が初心者からスタート。文化祭や地域の祭りに向けて練習
部活動は「種類も豊富」
中野愛美さん(東京農工大学進学)はこう語っています。
部活動は種類も豊富でたくさんの生徒が参加しています。
運動部から文化部まで幅広い選択肢があり、剣道部のように中学生の体験参加を受け入れている部活もあります。「どの部も熱心に取り組んでいた」(中野さん)という雰囲気のなかで、自分に合った活動を見つけやすい環境が整っています。
都立町田高校の施設と環境
町田高校の校舎は2008年に新築された現代的な施設で、全教室に冷暖房を完備。バリアフリー設計も取り入れられており、すべての生徒が快適に過ごせるよう配慮されています。加えて、進学指導特別推進校としての学習環境を支える独立した自習棟が、町田高校の施設面での最大の特徴です。
自習棟|平日20時まで開放、独立棟で集中できる環境
町田高校の施設で最も特徴的なのが、校舎とは別に独立した建物として設置された自習棟です。
- 多目的講義室:80名収容
- 講義室(5部屋):各40名収容
- 小講義室(2部屋):各20名収容
- 廊下:長テーブルを設置し、学習スペースとしても活用
開放時間は平日7時半〜20時、土日祝・長期休業期間は9時〜16時半。平日は夜8時まで使えるため、部活動終了後に自習棟へ移動して勉強する生徒が多くいます。
安川慶紀さん(東京科学大学進学)は「自習棟が完備されており、静かな環境で自分のペースで学習を進めることができます」と語り、上田真帆さん(慶應義塾大学進学)は「朝の時間に30分の自習を毎日継続することで成績を上げることができました」と、朝の自習棟活用を勧めています。
自習棟は単なる自習室にとどまらず、赤本や問題集の貸し出し、サポートティーチャー(卒業生)による学習相談・進路相談が行われる場でもあります。中野愛美さん(東京農工大学進学)は「学ぶ意欲のある生徒にはさまざまな学びの場が提供されています。私自身も授業外の講習に参加し、非常に助けられました」と振り返っています。
グラウンド・体育施設
体育館やグラウンドなどのスポーツ施設も整備されており、硬式野球・サッカー・陸上競技・テニスなどの運動部の活動を支えています。水泳部が使用する学校プールも校内に完備。45分授業×7限制で放課後の活動時間が限られるなかで、校内にひと通りの施設が揃っていることは、移動時間のロスなく部活に打ち込めるという点で大きなメリットです。
「入口の穏やかさ」と「出口の強さ」を兼ね備えた進学校──町田高校の魅力
町田高校は、入試倍率が1.1〜1.3倍と都立高校のなかでは穏やかな水準でありながら、GMARCH・国公立以上の延べ合格比率36.8%、早慶上理の現役合格者52名(過去最多)という出口実績を持つ学校です。「入りやすいのに、出口が強い」──このギャップこそが、町田高校の最大の魅力といえるでしょう。
その背景にあるのは、自由な校風のなかで生徒の自主性を引き出す教育環境です。制服なし・校則最小限という「自由」と、平日20時まで開放される自習棟や土曜講習・長期休暇中の講習といった「サポート体制」が両輪となり、生徒一人ひとりが自分のペースで学力を伸ばしていける仕組みが整っています。
卒業生の大野拓真さん(上智大学進学)はこう締めくくっています。
勉強も部活も学校生活も全力を注いだ3年間、私がこの町田高校で挑戦して得た経験はかけがえのない財産です。
45分授業×7限制と17時までの部活動という時間的制約のなかで、勉強・部活・行事のすべてに全力を注ぐのが町高スタイル。東京都立大学との高大連携や卒業生サポートティーチャー制度など、進学指導特別推進校ならではのプログラムも充実しています。
上田真帆さん(慶應義塾大学進学)の言葉が、町田高校を検討している中学生へのメッセージとしてふさわしいでしょう。
町田高校は勉強も部活も遊びもバランス良く楽しみたい!そんな人におすすめの高校です。一度しかない高校生活、町田高校で最高の仲間と青春を謳歌しませんか?


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・町田高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/machida-h/

