東京都立小山台高等学校は、1922年に創立された100年以上の歴史を誇る名門校です。「敬愛・自主・力行」の教育目標を掲げ、理工系をはじめとする進学校として知られ、近年では「進学指導特別推進校」に指定されるなど、国公立大学や難関私立大学への進学実績を着実に伸ばしています。文武両道を重視し、学業、部活動、行事の全てに全力で取り組む生徒たちが集い、豊かな教育環境の中で成長を続けています。
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都立小山台高校の歴史と伝統
東京都立小山台高等学校は、1922年(大正11年)に東京府立第八中学校として創立され、100年以上の歴史を持つ伝統ある高校です。「敬愛・自主・力行」を教育目標に掲げ、知育だけでなく精神と身体のバランスが取れた全人格教育を目指してきました。創立当初から理工系教育に力を入れており、戦前・戦後を通じて東京工業大学への進学者数が全国トップクラスを誇りました。また、東京大学への合格者数も全国のトップ10にランクインする年があり、その進学実績から理工系に強い学校として広く知られていました。
1950年には東京都立小山台高等学校と改称し、男女共学が開始されました。しかし、1970年代の学園紛争や学校群制度導入による影響で進学実績が低迷。1980年代以降のグループ合同選抜制度下では、難関大学への進学者数が減少しました。しかし、2004年に都の重点支援校に指定され、進学指導の体制を改革。2007年には「進学指導特別推進校」に指定されることで、再び進学実績が向上しています。現在では、理工系に加えて幅広い学問分野に強みを持ち、バランスの取れた進学実績を誇る学校として知られています。
都立小山台高校の立地と最寄り駅、周辺環境
都立小山台高校は、東京都品川区小山三丁目に位置し、「日本一駅から近い学校」と言われるほど、駅からのアクセスが良いです。小山台の生徒いわく、「多少の雨なら傘いらず。駆け足です。」とのことです。最寄り駅は東急目黒線の武蔵小山駅で、駅から徒歩わずか数分の距離にあり、生徒にとって非常に通学しやすい立地です。
住所 | 東京都品川区小山3丁目3−32 |
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最寄り駅 | ①都営三田線・東京メトロ南北線「武蔵小山」駅 直通 ②東急目黒線「武蔵小山駅」徒歩0分 |
武蔵小山駅周辺には、武蔵小山商店街パルムという、800mにわたる長いアーケード商店街があり、生徒たちが放課後に立ち寄ることも多いです。この商店街は飲食店やカフェ、書店、文具店などさまざまな店舗が揃っており、勉強や部活動の合間にリフレッシュできる環境が整っています。
また、学校周辺は閑静な住宅街で、落ち着いた学習環境が確保されています。さらに、学校に隣接する小山台会館は、公益財団法人小山台教育財団が運営しており、自習室としても利用されています。夜間まで利用できるこの自習室は、受験期の生徒にとって学習の場として非常に人気です。周辺には文化施設や公園も多く、品川区ならではの歴史的な街並みが残るエリアで、安心して学業に専念できる環境が整っています。
都立小山台高校の校風と教育方針
小山台高校の校風は「文武両道」を掲げ、生徒が学業と部活動、学校行事をバランス良く両立することを奨励しています。生徒たちは学問に真摯に取り組みつつ、課外活動や行事にも積極的に参加することが求められます。教育方針は、「小山台教養主義」として知られ、2年次までは文理選択を行わず、全ての教科を幅広く履修するカリキュラムを採用しています。このアプローチにより、特定の分野に偏ることなく、生徒は広範な教養と基礎的な学力を身に付けることができます。
また、小山台高校は進学指導だけでなく、キャリア教育やリーダーシップ育成にも注力しています。将来、社会で活躍するために必要なスキルや姿勢を育むため、企業や大学と連携した講演会やワークショップが定期的に開催され、生徒たちは様々なキャリアに触れる機会を得ています。さらに、国際交流活動にも力を入れており、留学生との交流や短期海外留学プログラムを通して、国際的な視野を広げる機会を提供しています。このような多角的な教育を通じて、小山台高校は生徒一人ひとりの個性や才能を引き出し、自主的な学びをサポートする学校となっています。
都立小山台高校の大学合格実績と進路指導
小山台高校は「進学指導特別推進校」に指定されて以降、進学指導に重点を置き、国公立大学や難関私立大学への進学実績を年々向上させています。特に、東京大学や一橋大学、東京工業大学など、トップレベルの国公立大学への進学者が多いことが特徴です。進路指導においては、1年次から進路ガイダンスを実施し、早期から生徒が自分の将来に向けて準備を始める環境が整えられています。2年次からは「受験生になる」という意識を醸成するため、勉強合宿や模試、外部講師による講演などが行われ、生徒たちの学習意欲を高めます。
また、3年次には個別の進路指導が充実しており、各生徒が希望する進路に向けてきめ細やかなサポートが提供されます。進学指導では、国公立大学志望者に対応する5教科7科目型の大学入試共通テストに重点を置き、特に理系科目の強化が図られています。これに加え、難関私立大学への進学希望者に対しても多くの選択科目を提供し、生徒それぞれが目指す進路に合った学びを進められる体制が整っています。さらに、放課後や長期休暇中には、多様な講習が開講され、基礎学力の向上から受験対策まで、幅広いサポートを行っています。
都立小山台高校の現役生の大学合格実績推移(2020~2024)

小山台高校の過去5年間の進学実績を分析すると、着実な成長と進化が見られます。
現役生の延べ合格人数は2020年度の986人から2023年度には1111人まで増加し、2024年度は若干減少して1040人となりました。この傾向は、生徒一人当たりの受験校数や合格校数が増加していることを示唆しており、より積極的な受験戦略が採られていると考えられます。
国公立大学の合格実績では、東京一工医への合格者数が2022年度の10名をピークに、2024年度は6名(0.6%)と若干減少しています。一方、TOCKYへの合格者数は増加傾向にあり、2024年度には30名(2.9%)に達しています。これは、難関国公立大学への挑戦と並行して、難関私立大学への進学にも力を入れていることを示しています。
私立大学の合格実績では、特にGMARCHへの合格者数が顕著な増加を示しています。2020年度の232名から2024年度には314名(30.2%)まで増加しており、小山台高校の進学指導がGMARCHレベルの大学に特に注力していることがうかがえます。成成明学國武への合格者数も増加傾向にあり、2024年度には100名(延べ合格比9.6%)に達しています。
日東駒専への合格者数は年度によって変動がありますが、2024年度は149名(延べ合格14.3%)となっています。これは、より難易度の高い大学への挑戦が増えていることを反映していると考えられます。
全体として、小山台高校の進学実績は着実に向上しており、特に難関私立大学やGMARCHレベルの大学への合格者数が増加しています。これは、学校の進学指導が効果を上げていることを示唆しています。同時に、国公立大学への合格者数も一定数を維持しており、バランスの取れた進学指導が行われていることがわかります。
今後の課題としては、最難関国公立大学への合格者数を増やすことや、私立大学の中でもより上位校への合格率を更に向上させることが挙げられるでしょう。また、生徒一人一人の適性や志望に合わせた、きめ細かな指導を継続することも重要です。
総じて、小山台高校は多様な進路選択に対応できる体制を整えつつ、難関大学への合格実績を着実に伸ばしており、今後もさらなる発展が期待できる状況にあると言えるでしょう。
国公立大学の合格実績
東京一工医への合格率は低いながらも、2人から6人へと上昇傾向にあります。旧帝大は2021-2022年度に10人でピークを迎え、2024年度は5人が現役合格しています。TOCKYへの26人から30人に上昇し、安定した実績を示しています。関東国公立は35人から最高47人まで上昇した後、2024年度は31人となっています。一方、地方国公立は21人から9人へと減少傾向にあります。
全体として、TOCKYと関東国公立大学への現役合格に強みを持つ傾向が見られます。最難関大学への合格率は徐々に向上していますが、さらなる改善が課題となるでしょう。また、地方国公立大学への合格率維持も今後の課題と言えます。
私立大学の合格実績
最難関私立大(早慶上理+医学部)への現役合格率は76人から127人に上昇し、GMARCHの合格者は232人から314人へと大幅に増加しています。中堅私立大学群(成成明学國武、四工大+東農大)への合格率も微増傾向にあります。一方、日東駒専やその他の私立大学への合格率は減少傾向にあります。
これらの推移は、小山台高校の進学指導が年々改善され、より難易度の高い大学への挑戦を促していることを示しています。特にGMARCHや最難関私立大学への合格率上昇は、学校全体の学力向上を反映しています。
全体として、小山台高校は難関私立大学への合格率を向上させつつ、幅広いレベルの大学に対応できる指導を行っていることが明らかです。この傾向は、学校の進学指導が継続的に改善され、より高いレベルの大学への進学を実現させる方向に進化していることを示しています。
都立小山台高校の2024年度 難関大学現役合格者数
- 東京一工医(6人):東京大学(0人)、京都大学(0人)、一橋大学(4人)、東京工業大学(1人)、国公立大学医学部(1人)
- 旧帝国大学(5人):北海道大学(2人)、東北大学(2人)、名古屋大学(0人)、大阪大学(0人)、九州大学(1人)
- TOCKY(30人):筑波大学(8人)、お茶の水女子大学(2人)、千葉大学(13人)、神戸大学(0人)、横浜国立大学(7人)
- 早慶上理医(127人):早稲田大学(45人)、慶應義塾大学(25人)、上智大学(22人)、東京理科大学(35人)、私立大学医学部(0人)
- GMARCH(307人):学習院大学(29人)、明治大学(93人)、青山学院大学(46人)、立教大学(53人)、中央大学(39人)、法政大学(54人)
都立小山台高校の延べ大学合格人数(現役)に占める各大学合格実績(2024)

2024年度の都立小山台高校の現役合格者の合格大学分布を分析すると、以下のような特徴が見られます。
まず国公立大学では、東京一工医が1%、旧帝大(医学部除く)が0%、TOCKYが3%、関東国公立(医学部除く)が3%となっています。これらの数字は、難関大学への挑戦も一定数行われていることを示しています。
難関私立大学では早慶上理が7%となっており、最も大きな割合を占めているのはGMARCHで、全体の30%を占めています。これは小山台高校の生徒の約3分の1がGMARCHに合格していることを示しており、同校の進学指導の成果が表れていると言えます。その他を除くと次に大きな割合を占めるのは日東駒専が14%となっています。
中堅私立大学群である成成明学國武は10%、四工大+東農大は7%を占めており、これらの大学群への合格者も安定して輩出されていることがわかります。
全体として、GMARCHを中心とした私立大学への合格が多い一方で、国公立大学や最難関私立大学への合格者も一定数存在し、バランスの取れた進学実績を示しています。グラフ中の「約50%」という表示は、GMARCHより上位の大学群(早慶上理、TOCKY、国公立大学など)の合計を示しており、小山台高校の生徒の約半数が難関大学以上のレベルに合格していることになります。
都立小山台高校は幅広いレベルの大学に対応できる進学指導を行いつつ、特にGMARCHレベルの大学への進学に強みを持っていることがわかります。

都立小山台高校のイベント・学校行事
都立小山台高校の学校行事は非常に活発で、生徒たちの主体的な参加が特徴です。毎年9月には文化祭「寒菊祭」が開催され、体育大会と文化祭が同時期に行われるため、生徒たちはそれぞれの団体ごとに競技やパフォーマンスを披露します。寒菊祭は、赤、白、青、黄の4つの団に分かれての応援合戦が名物で、全校生徒が一体となって盛り上がる伝統的な行事です。
また、6月には合唱コンクールが行われ、以前は日比谷公会堂で開催されていましたが、現在は府中の森公園の施設を利用しています。全学年が参加し、各クラスが課題曲と自由曲を発表する形式で、音楽的な技術とクラスの団結力を競います。この合唱コンクールは、生徒たちが協力し合い、一つの作品を作り上げる過程で、クラスの絆が深まる重要なイベントとなっています。
さらに、小山台高校は国際交流にも積極的で、夏休みには「小山台DAY」として、海外からの留学生との交流イベントが開催されます。生徒会や各部活動が中心となって運営し、留学生と一緒に日本の文化を体験する活動が行われます。これらの学校行事は、学業だけでなく、協調性やリーダーシップを育む貴重な機会となっており、生徒たちが自主的に企画・運営を行う姿勢が根付いています。
月 | イベント |
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4月 | 入学式、対面式 |
5月 | 生徒総会 |
6月 | 合唱コンクール |
7月 | 歌舞伎教室(1年)/大学見学会(2年)/探究型学習「MIRAI」優秀者発表会(2年) |
8月 | 部活動合宿、海外派遣、小山台DAY |
9月 | 寒菊祭「運動会」、寒菊祭「文化祭」 |
10月 | ー |
11月 | 生徒総会 |
12月 | 修学旅行(2年)、遠足(1年)、英語スピーチコンテスト(1年) |
1月 | 百人一首大会(1年) |
2月 | マラソン大会(1年、2年)、剣道大会(2年男子)、ダンス発表会(2年女子) |
3月 | 卒業式、芸術鑑賞教室(2年)、球技大会(1年、2年)、探究型学習「MIRAI」最終発表会(1年) |
都立小山台高校の部活動や課外活動
小山台高校の部活動は「班活動」と呼ばれており、運動班や文化班を問わず非常に活発に行われています。加入率は100%を超えており、生徒たちは学業と部活動を両立させながら充実した高校生活を送っています。特に、運動班では硬式野球班が全国的にも注目されています。2014年には都立高校として初めて春の甲子園に出場し、以降も夏の大会で好成績を残すなど、都内有数の強豪校となっています。野球班はスポーツ推薦を行っていないにもかかわらず、実力を伸ばし続けています。
他にも、サッカー班やラグビー班、バスケットボール班など、多くの運動班がインターハイや都大会で活躍しており、運動班全体が高い競技レベルを維持しています。一方、文化班ではブラスバンド班が特に強く、全国大会に出場するなど、都内でもトップレベルの演奏技術を誇っています。また、天文班や化学班、生物班などの理系分野の班活動も盛んで、日米共同の宇宙実験への参加など、実践的な課外活動を行っていることも特徴です。課外活動を通じて、生徒たちは学業以外のスキルや協調性を養い、幅広い経験を積んでいます。
都立小山台高校の施設と環境
小山台高校の施設は、学習環境としても非常に充実しています。校舎内には最新の設備を備えた教室や実験室が整備されており、理科教育に力を入れている学校らしく、化学や物理、生物の実験設備も高度なものが揃っています。また、学校には体育館やプール、テニスコート、広い運動場があり、運動部の活動を支える十分な施設があります。
特筆すべきは、公益財団法人小山台教育財団が運営する「小山台会館」に設置されている自習室です。この自習室は夜間まで利用することができ、現役大学生がチューターとして常駐し、生徒の学習支援を行っています。自習室は高校生のために開放され、受験期になると多くの生徒が利用します。また、勉強合宿も定期的に行われ、2年生の冬には「受験生になる」ための意識づけを目的とした合宿が開催され、学習習慣の確立が奨励されます。このように、小山台高校では学業と課外活動の両方に対する支援が充実しており、生徒が集中して学べる環境が整えられています。
都立小山台高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立小山台高校の入試は、東京都立高校の共通問題が全科目で使用され、一般入試と推薦入試の両方が行われています。近年では、難関大学への進学実績が向上していることもあり、都内でも特に人気の高い都立高校となっています。
- みんなの高校情報:68(東京35位、都立9位)
- 市進教育グループ(80%合格基準):64(都立11位)
- V模擬(60%合格基準):62(東京48位、都立10位)
東京都には進学指導重点校が7校(日比谷、西、国立、戸山、青山、立川、八王子東)があり、次いで小山台高校が属する進学指導特別推進校7校があります。各メディアの偏差値を確認しても、小山台高校は進学指導特別推進校でトップクラスの難易度を誇る高校と言えます。
入試方式
都立高校ですから、推薦入試と一般入試の2つの入試方式があります。2025年度は昨年度は推薦入試が1月26日(土)と1月27日(日)、一般入試が2月21日(金)になります。
<参考情報>詳細はこちらの東京都教育委員会のサイトを確認ください
都立高校の一般入試では、学力検査点と調査書点の合計(1000点)に英語スピーキングテスト[ESAT-J]の結果(20点)を加えた総合得点(1020点満点)順に選抜されます。面接や実技を実施する学校では、それらの得点も加えた総合成績順に選抜されます。
尚、小山台高校は進学指導重点校に次ぐ進学指導特別推進校に指定されていますが、独自作成問題は活用せず、5教科すべて共通問題となります。
入試倍率推移
校長会調査時倍率 | 応募倍率(推薦) | 応募倍率(一般) | 最終応募倍率(一般) | 受検倍率(一般) | 合格倍率(一般) | |
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2025年 | 1.17倍 | 2.67倍 | 1.42倍 | 1.46倍 | 1.36倍 | 1.34倍 |
2024年 | 1.10倍 | 2.56倍 | 1.26倍 | 1.35倍 | 1.25倍 | 1.23倍 |
2023年 | 1.36倍 | 3.52倍 | 1.51倍 | 1.51倍 | 1.42倍 | 1.40倍 |
入試倍率の特徴と傾向
小山台高校の入試倍率は、2023年から2024年にかけて全体的に低下した後、2025年には再び上昇に転じています。2023年と2024年を比較すると、校長会調査時倍率は1.36倍から1.10倍へ、推薦倍率は3.52倍から2.56倍へ、一般応募倍率は1.51倍から1.26倍へと大きく低下しました。
しかし、2025年には全ての区分で倍率が回復傾向を示しています。校長会調査時倍率は1.10倍から1.17倍へ、推薦倍率は2.56倍から2.67倍へ、一般応募倍率は1.26倍から1.42倍へと上昇しています。
特に注目すべきは一般応募倍率の回復で、2024年の1.26倍から2025年には1.42倍へと約13%上昇しています。これは受験生の間で小山台高校への関心が復活していることを示唆しています。推薦入試は3年間を通して最も競争率が高い入試区分となっており、2025年の2.67倍という数値は、同校の特色ある教育プログラムや進路指導に対する評価が高いことを示しています。
合格倍率も2024年の1.23倍から2025年には1.34倍へと約9%上昇しており、全体的な競争率の高まりが見られます。最終応募倍率と受検倍率の差は比較的小さく、出願後に受検を取りやめる受験生の割合が低いことがわかります。これは小山台高校を第一志望、もしくは現実的な第一志望として受験する生徒が多いことを示唆しています。
2025年の全体的な倍率上昇は、小山台高校の教育内容や進学実績に対する評価が回復していることを反映していると考えられます。ただし、2023年の水準には戻っていないため、今後の推移に注目する必要があるでしょう。
「理工系教育」「国際交流活動」「文武両道」「難関大合格」と学業偏重でも部活偏重でもないバランスのよい進学校の小山台高校
東京都立小山台高等学校は、1922年創立の伝統校であり、理工系教育に強みを持つ進学校です。長い歴史の中で「敬愛・自主・力行」を教育目標に掲げ、全人格的な教育を重視してきました。進学実績の面では、国公立大学や難関私立大学への進学者数が着実に増加しており、「進学指導特別推進校」として、きめ細かい進路指導やキャリア教育を行っています。
「文武両道」を校風に掲げ、学業と部活動、学校行事をバランスよく取り入れた教育が行われており、野球班やブラスバンド班が全国大会に出場するなど、部活動も活発です。2年次までは文理を問わず広範な教養を身につける教育方針を取り、放課後や長期休暇中の講習や勉強合宿などを通じて、生徒の進路実現をサポートしています。
今後も小山台高校は、国際的な視野を広げる教育やグローバル人材育成に力を入れ、次世代のリーダーを育てる学校として発展を続けることが期待されています。
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