【2025年都立高校入試】<文化・スポーツ推薦|応募倍率>文化・スポーツ等特別推薦の応募状況

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2025年度の都立高校文化・スポーツ特別推薦では、様々な競技・分野で募集が行われました。スポーツ系では硬式野球が56校、バスケットボール(男女合計)が57校と最も多くの学校で募集があり、サッカー(男女合計)37校がそれに続きます。文化系では吹奏楽が8校、美術系が5校での募集となりました。

全体的な傾向として、硬式野球、バスケットボール、サッカーなど、メジャーなスポーツでは高い倍率となる一方、柔道や剣道などの武道系、ソフトボールやラグビーなどでは応募者が募集人数を下回る種目も見られます。文化系では吹奏楽や美術系で高い倍率となっており、特に大泉桜高校の美術(3.85倍)や杉並高校の吹奏楽(4.00倍)など、人気の高い分野も存在します。

目次

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硬式野球の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

硬式野球は都立高校の文化・スポーツ特別推薦において、最も大規模な募集が行われている競技です。56校での募集があり、募集人数は213人、応募者数は367人と、他の競技を大きく引き離す規模となっています。

甲子園出場を目指す私立強豪校が注目を集める中、都立高校でも硬式野球は伝統的な部活動として人気が高く、東京都の各地区大会や秋季大会では都立高校も上位進出を果たすなど、着実に競技力を高めています。特別推薦制度を通じた選手の確保は、部活動のさらなる活性化と競技力向上を目指す取り組みの一つとなっています。

以下、今年度の募集状況について詳しく分析していきます。

硬式野球の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率①
硬式野球の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率②

硬式野球推薦入試の全体の傾向

全体の平均倍率は1.72倍でした。倍率は0倍から5.67倍まで大きな開きがあり、1-2倍台の学校が最も多く見られました。今年度は4校(荒川工科、杉並工科、高島、光丘)で志願者がありませんでした。

硬式野球推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは雪谷高校で5.67倍。次いで狛江高校が4.00倍、葛飾野高校が3.75倍と続きます。大崎高校(3.33倍)、保谷高校(3.25倍)、東大和南高校(3.00倍)なども3倍を超える高い倍率となりました。

一方で、総合工科高校(1.20倍)、足立西高校(1.33倍)など、比較的受験しやすい倍率の学校も複数存在しています。ただし、倍率が低いからといって必ずしも合格しやすいとは限らず、実力が求められることには変わりありません。

バスケットボールの推薦入試

バスケットボールは硬式野球に次いで大規模な募集が行われている人気競技です。男子28校、女子26校、そして男女問わずの募集を行う3校を合わせ、計57校での募集があります。募集人数は合計163人、応募者数は337人と、多くの生徒が挑戦する種目となっています。

特に男子は全体の平均倍率が2.61倍と競争率が高く、部活動としての人気の高さがうかがえます。女子も26校全てで志願者があり、男女ともに都立高校バスケットボール界の充実ぶりを示しています。また、男女問わずの募集枠を設ける学校があるのも、バスケットボールならではの特徴です。

以下、男女別、および男女共通枠のそれぞれについて詳しく分析していきます。

バスケットボール(男子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バスケットボール男子の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率①

バスケットボール(男子)は28校で募集があり、募集人数は合計74人、応募者数は193人となっています。これは硬式野球に次ぐ規模で、スポーツ推薦における主要な種目の一つとなっています。全体の平均倍率は2.61倍で、硬式野球(1.72倍)と比べると、全体的に高めの倍率となっています。

バスケットボール(男子)推薦入試の全体の傾向

28校中27校で志願者があり、1校(杉並工科)のみ志願者なしでした。倍率は0倍から5.00倍まで分布し、2-3倍台の学校が多く見られました。硬式野球と比較すると、募集校数は半数程度ですが、競争率は全体的に高くなっています。

バスケットボール(男子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは東大和高校で5.00倍。続いて東大和南高校と福生高校が同率で4.50倍、城東高校が4.33倍と続きます。大崎高校(3.60倍)、墨田工科高校(3.50倍)なども3倍を超える高い倍率となりました。また、美原高校、上水高校、鷺宮高校など、複数の学校が3.00倍という倍率を記録しています。

バスケットボール(女子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バスケットボール(女子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バスケットボール(女子)は26校で募集があり、募集人数は合計75人、応募者数は126人となっています。全体の平均倍率は1.68倍で、男子(2.61倍)と比べると、やや競争率は低めとなっています。

バスケットボール(女子)推薦入試の全体の傾向

応募倍率は0.33倍から3.50倍まで分布し、1.5-2.0倍台の学校が多く見られました。男子では1校だった志願者なしの学校は女子では0校で、全ての学校に少なくとも1人以上の志願者がありました。ただし、5校で応募倍率が1倍未満となっています。

バスケットボール(女子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは豊島高校と鷺宮高校で、ともに3.50倍。続いて東大和南高校が3.00倍、日黒高校が2.67倍と続きます。一方で、広尾高校(0.33倍)、葛飾総合高校(0.50倍)、江戸川高校(0.67倍)など、倍率が1倍を下回る学校も見られました。全体的に男子と比べると倍率のばらつきが大きいのが特徴です。

バスケットボール(男女問わず)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バスケットボール(男女問わず)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率①

男女問わずの募集を行っているのは3校のみで、募集人数は合計14人、応募者数は18人となっています。全体の平均倍率は1.29倍で、男子(2.61倍)、女子(1.68倍)と比べると最も低い競争率となっています。

本所高校が1.75倍と最も高く、つばさ総合高校が1.25倍、芝商業高校が1.00倍となっています。3校とも極端な高倍率や低倍率はなく、比較的安定した応募状況となっています。このカテゴリーの特徴として、男女の区別なく応募できることから、受験生の選択肢が広がっているといえます。

サッカーの推薦入試

サッカーは硬式野球、バスケットボールに次ぐ大規模な募集が行われている人気競技です。首都圏ではJリーグ下部組織のユースチームや私立強豪校が注目を集めることが多いものの、都立高校でも部活動としてのサッカーは盛んで、全国大会出場を果たす強豪校も存在します。男子は31校、女子は6校での募集があり、特に男子は推薦入試を通じた選手の確保・育成に力を入れています。

首都圏サッカー界において、クラブチームや私立強豪校の存在感が大きい中でも、都立高校は特別推薦制度を活用し、競技力の向上と部活動の活性化を図っています。特に男子では上位校を中心に高い倍率となっており、都立高校サッカーへの関心の高さがうかがえます。

以下、男女それぞれの詳細な分析をご紹介します。

サッカー(男子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

サッカー男子の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率①

サッカー(男子)は31校で募集があり、募集人数は合計101人、応募者数は308人となっています。これは硬式野球、バスケットボールに次ぐ規模で、スポーツ推薦における主要種目の一つです。首都圏ではクラブチームや私立強豪校にて活動する生徒も多い中、都立高校もスポーツ推薦入試を通じて選手の確保・育成に力を入れています。全体の平均倍率は3.05倍となっています。

サッカー(男子)推薦入試の全体の傾向

31校中30校で志願者があり、1校(深川高校外国語コース)のみ志願者なしでした。倍率は0倍から8.60倍まで大きく分布し、2-3倍台の学校が多く見られます。特に上位校では非常に高い倍率となっているのが特徴です。

サッカー(男子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは東久留米総合高校で8.60倍という際立って高い数字を記録。続いて東大和高校が8.00倍、南葛飾高校が6.20倍と、トップ3校はいずれも6倍以上の高倍率となっています。東高校(4.00倍)、城東高校(3.67倍)、府中東高校(3.50倍)なども3倍を超える人気校となっています。

サッカー(女子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

サッカー(女子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

サッカー(女子)は6校で募集があり、募集人数は19人、応募者数は27人、平均倍率は1.42倍となっています。全体的に見ると募集規模は男子(31校)と比べて小さいものの、応募倍率は安定しています。

サッカー(女子)推薦入試の全体の傾向

6校中5校で志願者があり、そのうち3校が1.5倍以上の倍率となっています。総合高校での募集が多いのが特徴で、女子サッカーの普及と発展を目指す各校の取り組みが見られます。

サッカー(女子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは東大和高校で5.00倍。続いて飛鳥高校が2.00倍となっています。杉並総合高校(1.50倍)も平均以上の倍率で、世田谷総合高校では志願者なしとなりました。

バレーボールの推薦入試

バレーボールは都立高校の部活動において人気の高い競技の一つです。女子は25校で募集があり、比較的大規模な募集となっている一方、男子は5校と募集規模に大きな違いが見られます。男女合わせて30校での募集で、募集人数は合計83人、応募者数は153人となっています。

女子は伝統的に都立高校でも強豪校が多く、インターハイや国体などで活躍する学校もあることから、特別推薦による選手確保にも積極的です。一方、男子は募集校は少ないものの、各校とも高い倍率となっており、限られた推薦枠に対する競争が激しくなっています。

バレーボール(男子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バレーボール男子の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バレーボール(男子)は5校での募集で、募集人数は合計15人、応募者数は37人となっています。硬式野球やバスケットボール、サッカーと比べると募集規模は小さいものの、全体の平均倍率は2.47倍と、競争率は決して低くありません。

バレーボール(男子)推薦入試の全体の傾向

全5校で志願者があり、志願者なしの学校はありませんでした。倍率は1.00倍から5.00倍まで分布しており、最高倍率と最低倍率の差が大きいのが特徴です。

バレーボール(男子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは東大和高校で5.00倍。続いて足立新田高校が2.75倍、上野高校が2.33倍となっています。小川高校は2.00倍、深沢高校は1.00倍と、学校によって倍率に大きな差が見られます。募集校は少ないながらも、上位校では高い競争率となっています。

バレーボール(女子)の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バレーボール女子の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バレーボール(女子)は25校で募集があり、募集人数は合計68人、応募者数は116人となっています。男子(5校)と比べると募集規模は大幅に大きく、男女で最も募集規模に差がある競技となっています。全体の平均倍率は1.71倍です。

バレーボール(女子)推薦入試の全体の傾向

25校全てで応募がありましたが、1倍を下回る学校が4校あり、競争率には大きな開きが見られます。倍率は0.50倍から3.00倍まで分布しており、1.5-2.5倍台の学校が多く見られました。

バレーボール(女子)推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは石神井高校と府中高校で、ともに3.00倍。続いて高島高校と田無高校が2.67倍、足立西高校と杉並総合高校が2.50倍と続きます。一方で、武蔵村山高校と豊多摩高校(ともに0.50倍)、小川高校と城東高校(ともに0.67倍)など、1倍を下回る学校も見られ、学校によって人気に大きな差があることが分かります。

陸上の推薦入試

陸上競技は個人競技ながら、都立高校の部活動として人気が高く、インターハイや国体で活躍する選手を輩出している学校も多く存在します。特別推薦では男女を区別せずに募集を行うのが特徴で、短距離、長距離、フィールドなど様々な種目の選手を受け入れています。一部の学校では中距離種目に特化した募集を行うなど、各校の特色も見られます。

陸上の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

陸上の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

陸上競技は19校で男女問わずの募集があり、募集人数は合計57人、応募者数は110人となっています。全体の平均倍率は1.93倍です。中距離種目での募集を明示している学校があるのが特徴的です。

陸上推薦入試の全体の傾向

19校中18校で志願者があり、1校(美原高校)のみ志願者なしでした。倍率は0倍から5.50倍まで分布しており、1.5-2.0倍台の学校が多く見られます。上位校では高い競争率となっていますが、1倍未満の学校も見られ、学校による差が大きいのが特徴です。

陸上推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは松が谷高校(普通科)で5.50倍。続いて紅葉川高校と板橋高校が3.00倍、東大和高校が2.67倍と続きます。中距離種目での募集を明示している福生高校は2.00倍、上水高校は1.00倍となっています。足立高校(0.33倍)のように、1倍を下回る学校も見られました。

剣道の推薦入試

剣道は伝統的な武道として都立高校でも盛んな競技の一つですが、今年度の特別推薦では募集校数に対して応募者数が少なく、全体の平均倍率が1倍を下回る結果となりました。多くの学校が男女問わずでの募集を行う中、一部の学校では男女別の募集枠を設けているのが特徴です。

剣道の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

剣道の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

剣道は15校での募集があり、募集人数は合計55人、応募者数は48人となっています。全体の平均倍率は0.87倍と、募集人数を応募者数が下回る結果となりました。募集形態は主に男女問わずの募集ですが、光丘高校のみ男女それぞれ3人枠での募集となっています。

剣道推薦入試の全体の傾向

15校中13校で志願者があり、2校(深川高校外国語コース、墨田川高校)で志願者なしでした。倍率は0倍から3.00倍まで分布していますが、1倍を下回る学校が多く、特に下位校では応募者が少ない状況が見られます。

剣道推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは晴海総合高校で3.00倍。続いて上水高校が1.75倍、多摩工科高校が1.40倍と続きます。一方で、光丘高校では男子が0.33倍、女子は志願者なしと低調な結果となりました。全体的に見ると、上位数校を除いて競争率は高くない状況です。

柔道の推薦入試

柔道は日本発祥の武道として知られ、オリンピックでも日本の主要種目として活躍が期待される競技ですが、都立高校の特別推薦においては比較的小規模な募集となっています。

柔道の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

柔道の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

柔道は7校での募集があり、募集人数は合計17人、応募者数は14人となっています。全体の平均倍率は0.82倍と、剣道同様に募集人数を応募者数が下回っています。6校が男女問わずの募集、1校が男子のみの募集となっています。

柔道推薦入試の全体の傾向

7校中6校で志願者があり、1校(荒川工科)で志願者なしでした。倍率は0倍から1.00倍と、全ての学校で競争率は高くない状況です。6校が男女問わずでの募集を行っており、そのうち5校が1.00倍、1校が0.67倍となっています。

柔道推薦入試における注目校

豊島、墨田川、葛飾野、杉並工科、練馬の5校が1.00倍と、応募者数と募集人数が同数となっています。田無高校は0.67倍、荒川工科高校は志願者なしという結果でした。全体的に見ると、競争倍率という観点では、比較的受験しやすい状況となっています。

ハンドボールの推薦入試

ハンドボールは男子が活躍している都立高校もある競技ですが、特別推薦での募集校は限定的となっています。

ハンドボールの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ハンドボールの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ハンドボールは6校での募集があり、募集人数は合計19人、応募者数は26人となっています。全体の平均倍率は1.37倍です。4校が男女問わずでの募集、2校が男子のみの募集となっています。

ハンドボール推薦入試の全体の傾向

6校中5校で志願者があり、1校(江戸川高校)で志願者なしでした。倍率は0倍から2.50倍まで分布しており、特に男女問わずの募集を行う4校では、全て1.33倍以上と比較的高い競争率となっています。一方、男子のみの募集を行う2校では応募者が少ない結果となりました。

ハンドボール推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは小岩高校で2.50倍。続いて東大和高校が2.00倍、府中西高校が1.80倍と続きます。男女問わずの募集を行う4校は全て1倍以上となっている一方、男子のみの募集を行う本所高校は0.67倍、江戸川高校は志願者なしと、対照的な結果となりました。

ラグビー(男子のみ)の推薦入試

都立高校のラグビー部は歴史のある部活動として知られ、近年も多くの高校で活動が続けられていますが、特別推薦での募集は限定的となっています。

ラグビーの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ラグビーの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ラグビーは6校での募集があり、募集人数は合計16人、応募者数は12人となっています。全体の平均倍率は0.75倍と、募集人数を応募者数が下回る結果となりました。募集は全て男子のみとなっています。

ラグビー推薦入試の全体の傾向

6校中4校で志願者があり、2校(荒川工科、小平西)で志願者なしでした。倍率は0倍から1.50倍と全体的に低めで、1倍を超える学校は1校のみという状況です。

ラグビー推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは石神井高校で1.50倍。墨田工科高校と府中西高校が1.00倍と続きます。板橋有徳高校は0.67倍となっており、残り2校は志願者なしという結果でした。競技人口の減少や部活動の地域移行の影響もあり、都立高校のラグビー特別推薦は厳しい状況となっています。

ソフトボール(女子のみ)の推薦入試

ソフトボールは女子の人気種目として知られ、都立高校でも伝統的な部活動として活動が続けられていますが、特別推薦での募集校は4校と小規模にとどまっています。

ソフトボールの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ソフトボールの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ソフトボールは4校での募集があり、募集人数は合計17人、応募者数は10人となっています。全体の平均倍率は0.59倍と、募集人数を大きく下回る結果となりました。募集は全て女子のみとなっています。

ソフトボール推薦入試の全体の傾向

4校全てで志願者がありましたが、いずれも募集人数に対して応募者が少ない状況です。倍率は0.14倍から1.50倍まで分布しており、1倍を超える学校は1校のみとなっています。

ソフトボール推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは青梅総合高校で1.50倍。続いて江戸川高校が0.67倍、保谷高校が0.33倍、小平西高校が0.14倍となっています。全体的に見ると、他の競技と比べて競争率は低い状況となっています。

バドミントンの推薦入試

バドミントンは都立高校でも活発に活動が行われている競技ですが、特別推薦での募集は3校と限定的です。男子、女子、男女問わずと、学校によって異なる募集形態を採用しているのが特徴です。

バドミントンの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バドミントンの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

バドミントンは3校での募集があり、募集人数は合計16人、応募者数は40人となっています。全体の平均倍率は2.5倍です。2校が男女別の募集枠、1校が男女問わずの募集となっています。

バドミントン推薦入試の全体の傾向

3校全てで志願者があり、特に小岩高校の男子枠と東村山高校の男女共通枠で非常に高い倍率となっています。

バドミントン推薦入試における注目校

男子枠では小岩高校が3.00倍と高倍率である一方、町田総合高校は0.67倍となっています。女子枠では町田総合高校が1.67倍、小岩高校が1.33倍と安定した倍率となっています。男女問わずの募集を行う東村山高校は5.00倍と、非常に高い競争率となっています。

その他スポーツの推薦入試

文化・スポーツ等特別推薦では、メジャーな競技以外にも多彩な種目で募集が行われています。特に注目すべきは、ソフトテニスの高い倍率や、水泳、なぎなた、アーチェリーなど、専門性の高い競技での募集です。

その他スポーツの推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

ソフトテニス、水泳、卓球、硬式テニス、相撲、軟式野球、チアリーディング、空手、ローイング、自転車競技、アーチェリー、なぎなたの12種目で募集があります。

注目種目の状況

  • ソフトテニス最も高い倍率を記録した種目で、清瀬高校では男子が6.50倍、女子が4.50倍、また高島高校では男女問わずで4.00倍と、非常に人気が高くなっています。
  • 水泳杉並高校の3.00倍を筆頭に、複数校で募集があり、安定した倍率となっています。
  • チアリーディング雪谷高校(女子)での募集があり、2.00倍と一定の競争率となっています。
  • その他の特徴的な種目自転車競技:八王子桑志高校(クラフト分野)で2.00倍、なぎなた:城東高校(女子)で2.00倍 ・アーチェリー:町田高校で1.50倍

一方で、ローイング(本所高校)では志願者なし、相撲(足立新田高校)では0.50倍と、競技によって応募状況に大きな差が見られます。これらの種目での募集は、都立高校における部活動の多様性を示すとともに、各校の特色ある教育活動の一端を表しています。

文化系分野の推薦入試の応募状況

都立高校の文化・スポーツ特別推薦では、運動部だけでなく、文化系の部活動でも多彩な募集が行われています。特に吹奏楽と美術系は、コンクールやコンテストでの実績を持つ学校も多く、比較的大規模な募集となっています。

吹奏楽は8校で募集があり、平均倍率2.62倍と人気が高く、特に上位校では3倍を超える高い競争率となっています。美術系は美術、美術工芸、美術・デザインの3分野で5校が募集を行い、平均倍率3.36倍とさらに高い競争率です。特に大泉桜高校は20人という大きな募集枠を設けており、文化系推薦の中で最大規模となっています。

その他の文科系分野では、英語や和太鼓、ものづくり、書道、理科研究、ビジネスなど、各校の特色を活かした募集が行われています。ただし、これらの分野では募集規模が小さく、志願者がいない分野も見られるなど、競争率には大きな差があります。

以下、各分野の詳細な分析をご紹介します。

吹奏楽の推薦入試

都立高校の文化・スポーツ特別推薦において、文化分野の代表的な種目が吹奏楽です。コンクールやコンテストで優秀な成績を収める都立高校も多く、部活動としての人気も高い種目となっています。

吹奏楽の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

吹奏楽の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

吹奏楽は8校で募集があり、募集人数は合計29人、応募者数は76人となっています。全体の平均倍率は2.62倍と、比較的高い競争率となっています。全ての学校が男女問わずでの募集を行っています。

吹奏楽推薦入試の全体の傾向

8校全てで志願者があり、特に上位校では高い倍率となっています。倍率は0.50倍から4.00倍まで分布していますが、多くの学校で1倍以上となっており、文化部門における吹奏楽の人気の高さがうかがえます。

吹奏楽推薦入試における注目校

最も高倍率だったのは杉並高校で4.00倍。続いて片倉高校(普通科)が3.50倍、晴海総合高校が2.50倍と続きます。杉並総合高校も2.25倍と高い倍率を記録しています。一方で、八王子北高校は0.50倍となっており、学校による差が見られます。

美術分野の推薦入試

美術系の特別推薦は、美術、美術工芸、美術・デザインの3分野で募集が行われており、都立高校における芸術教育の特色ある取り組みの一つとなっています。

美術分野の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

美術の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

美術系は5校での募集があり、募集人数は合計28人、応募者数は94人となっています。全体の平均倍率は3.36倍と、文化分野の中でも特に高い競争率となっています。募集は全て男女問わずで行われています。

美術分野別の状況

  • 美術大泉桜高校が20人という大きな募集枠を設け、3.85倍の高倍率となっています。福生高校(2.00倍)、世田谷総合高校(1.67倍)も安定した倍率です。
  • 美術工芸晴海総合高校が3.00倍と、高い競争率となっています。
  • 美術デザインつばさ総合高校が2.00倍となっています。

美術分野の特徴

特に大泉桜高校は20人という大規模な募集を行い、77人の応募があったことが注目されます。美術系全体として、募集人数に対して応募者が多く、芸術分野における特別推薦の需要の高さを示しています。

その他文化領域の推薦入試

その他の文化系では、英語、和太鼓、ものづくり、書道、理科研究、ビジネスなど、多彩な分野での特別推薦募集が行われています。各校の特色ある教育活動を反映した募集となっているのが特徴です。

その他文化系の推薦入試概況 | 高校別募集人数・応募人数・倍率

文化分野別の状況

  • 英語2校での募集があり、飛鳥高校が2.00倍、千早高校が1.57倍と、比較的高い倍率となっています。
  • 和太鼓篠崎高校と八潮高校がそれぞれ1.00倍で、応募者数と募集人数が同数となっています。
  • ものづくり関連墨田工科高校(女子)が0.20倍、杉並工科が0.60倍と、応募者は募集人数を下回っています。
  • 書道板橋有徳高校が2.33倍と、高い競争率を示しています。
  • その他合唱(八潮高校)と理科研究(多摩科学技術高校)は志願者なし、ビジネス(千早高校)は0.50倍となっています。

その他領域の特徴

英語や書道では比較的高い倍率となっている一方、理科研究や合唱では志願者がないなど、分野による差が大きく出ています。専門性の高い分野での募集は、各校の特色ある教育活動を反映したものとなっています。

2025年度都立高校入試 | 文化・スポーツ等特別推薦で見える競技・分野ごとの二極化と人材確保の実態

都立高校の文化・スポーツ特別推薦入試では、競技・分野によって大きく異なる応募状況が浮き彫りとなりました。スポーツ系では、硬式野球が56校で募集を行い、213人の募集に対して367人が応募。バスケットボールは男女合わせて57校での募集で、競技人口の多さを反映し高い倍率となっています。サッカーも男女合わせて37校と大規模な募集となり、特に男子では平均3.05倍、女子では平均1.42倍と、安定した競争率を示しています。

一方で、柔道や剣道などの武道系、ソフトボールやラグビーなどの競技では、応募者が募集人数を下回る状況も見られ、競技による二極化が顕著となっています。

文化系においては、吹奏楽と美術系が特に注目を集めています。吹奏楽は8校での募集で平均2.62倍、美術系は5校で平均3.36倍と高い競争率となっており、芸術分野での特別推薦への需要の高さを示しています。その他の文科系分野では、英語や和太鼓、ものづくりなど、各校の特色を活かした募集が行われていますが、分野によって応募状況には大きな差が見られます。

このように、2025年度の特別推薦では、メジャーな競技・分野での高い競争率と、その他の種目での応募者確保の課題という、二つの異なる状況が明らかとなりました。各校は部活動の充実と競技力・技術力の向上を目指していますが、種目や分野による応募状況の差は、今後の募集のあり方を考える上で重要な示唆を与えています。


<参照元>
ページ内のデータは東京都教育委員会発表資料・各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ修正・変更となっている場合もありますので、正確なデータは東京都教育委員会、各都立高校の最新データをご確認ください。

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