高い進学実績を誇る都立進学校 – 上野高校の現役生合格状況
都立上野高校は、国公立大学や難関私立大学への合格者を多数輩出する都立の進学校です。近年、大学合格実績は着実に向上し、特に令和2年度以降は国公立大学合格者数が安定して40名前後を維持するとともに、早慶上理への合格者も増加傾向にあります。令和5年度(2024年3月卒)の現役生の実績を見ると、国公立大学に42名、早慶上理に43名、GMARCHに228名が合格しており、都立高校としては非常に優れた進学実績を誇ります。
特筆すべきは大学合格実績の多様性と伸び率です。筑波大学や東京工業大学などの難関国公立大学から、早稲田・慶應といったトップ私立大学、GMARCHをはじめとする人気私立大学まで、幅広い進路選択に対応できる教育環境が整っています。また、文系・理系ともに実績があり、様々な進路希望に応える指導体制を構築しています。
本資料では、上野高校の現役生のみの大学合格実績について、経年変化や大学群別の詳細データを紹介します。中学生のみなさんやその保護者の方々が、将来の進路選択の参考にしていただければ幸いです。
都立上野高校の大学合格者総数の推移(現役生のみ)
上野高校の現役生による大学合格実績は年々向上しています。特に難関大学への合格者数が増加傾向にあります。
現役合格者数の推移|平成27年度〜令和5年度(※令和6年3月卒)
- 国公立大学: 13人→16人→23人→34人→21人→39人→37人→50人→42人
- 早慶上理: 23人→18人→15人→29人→36人→39人→30人→41人→43人
- GMARCH: 72人→75人→101人→114人→123人→114人→195人→220人→228人
特に令和2年度(2020年度)以降は国公立大学合格者が安定して40人前後を維持しており、都立高校としては非常に高い水準を保っています。また令和3年度(2021年度)以降はGMARCH合格者数が急増しています。
【令和5年度(令和6年3月卒)】都立上野高校の大学合格状況(現役生)
令和5年度の都立上野高校現役生の国公立・私立大学合格状況は以下の通りです。これは延べ人数であり、1人で複数の大学に合格している場合があります。
大学群 | 合格者数 | 割合 |
---|---|---|
国公立大学 | 42名 | 4.0% |
早慶上理ICU | 43名 | 4.1% |
GMARCH | 228名 | 21.9% |
成成明武国獨 | 77名 | 7.4% |
日東駒専 | 253名 | 24.3% |
東京理工系+東農大 | 49名 | 4.7% |
その他私立 | 345名 | 33.6% |
合計 | 1,037名 | 100.0% |
都立上野高校の国公立大学合格実績(現役生のみ)
令和5年度(令和6年3月卒)の国公立大学合格者の詳細内訳
- 筑波大学: 3名
- 東京外国語大学: 5名(外国語系に強み)
- 埼玉大学: 2名
- 埼玉県立大学: 2名
- 千葉大学: 2名
- 茨城大学: 5名
- 電気通信大学: 3名
- 東京工業大学: 1名
- 東京医科歯科大学: 1名(医療系難関)
- お茶の水女子大学: 1名
- 東京都立大学: 2名
- 東京農工大学: 1名
- 会津大学: 1名
- 名古屋市立大学: 1名
- 九州大学: 1名(旧帝国大学)
- 防衛大学校: 2名(専門職大学校)
- 海上保安大学校: 1名(専門職大学校)
都立上野高校の国公立大学の大学群別合格実績の推移
国公立大学の合格実績を大学群別に分類すると、令和5年度(令和6年3月卒)の合格状況は以下の通りです。
令和5年度(令和6年3月卒)|国公立大学分類別合格者数(現役生)
大学群分類 | 主な大学(合格者数) | 合格者数 | 割合 |
---|---|---|---|
東京一科 | 東京工業大学(現東京科学大学) | 1名 | 2.4% |
旧帝大 | 九州大学 | 1名 | 2.4% |
TOCKY | 筑波大学(3名)、お茶の水女子大学(1名)、千葉大学(2名) | 6名 | 14.3% |
その他関東国公立 | 東京外国語大学(5名)、東京農工大学(1名)、東京医科歯科大学(1名)、電気通信大学(3名)、東京都立大学(2名)、埼玉大学(2名)、埼玉県立大学(2名)、茨城大学(5名)、東京学芸大学(1名) | 22名 | 52.4% |
その他地方国公立 | 会津大学(1名)、群馬大学(1名)、高崎経済大学(1名)、山梨大学(1名)、名古屋市立大学(1名)、富山大学(1名)、信州大学(1名) | 7名 | 16.7% |
専門職大学校 | 防衛大学校(2名)、海上保安大学校(1名) | 3名 | 7.1% |
合計 | 42名 | 100.0% |
※ 東京一科:東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学(旧東京工業大学)
※ 旧帝大:北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学 (東大・京大除く)
※ TOCKY:筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、神戸大学、横浜国立大学
国公立大学合格者数の推移(大学群別)
国公立大学合格者は平成28年度から増加傾向にあり、令和2年度以降は平均40名前後を維持しています。大学群別では、関東地方の国公立大学への合格者が最も多くなっています。
- 東京一科:過去9年間で平均して1-2名の合格者を出しています。特に東京工業大学(現東京科学大学)への合格実績があります。
- 旧帝大:九州大学などへの合格者が散見されます。
- TOCKY:筑波大学への合格者が安定して出ています。令和5年度は6名がこのグループに合格しました。
- 関東国公立:最も合格者数が多い群で、令和5年度は22名の合格者を出しています。特に東京外国語大学と茨城大学への合格者が目立ちます。
都立上野高校の私立大学合格実績(現役生のみ)
令和5年度(令和6年3月卒)|早慶上理(早稲田・慶應・上智・東京理科大)合格者数詳細
- 早稲田大学: 15名
- 慶應義塾大学: 4名
- 上智大学: 15名
- 東京理科大学: 8名
- 国際基督教大学: 1名
- 合計: 43名
令和5年度(令和6年3月卒)|GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者数詳細
- 学習院大学: 15名
- 明治大学: 51名(GMARCH内でトップ)
- 青山学院大学: 28名
- 立教大学: 24名
- 中央大学: 28名
- 法政大学: 82名(特に法政への合格者が多い)
- 合計: 228名
都立上野高校の私立大学の大学群別合格実績の推移
令和5年度(令和6年3月卒)私立大学分類別合格者数(現役生)
大学群分類 | 主な大学(合格者数) | 合格者数 | 割合 |
---|---|---|---|
早慶上理ICU | 早稲田大学(15名)、慶應義塾大学(4名)、上智大学(15名)、東京理科大学(8名)、国際基督教大学(1名) | 43名 | 4.1% |
GMARCH | 学習院大学(15名)、明治大学(51名)、青山学院大学(28名)、立教大学(24名)、中央大学(28名)、法政大学(82名) | 228名 | 22.0% |
成成明武国獨 | 成城大学(12名)、成蹊大学(12名)、明治学院大学(15名)、武蔵大学(17名)、國學院大学(21名)、獨協大学(28名) | 105名 | 10.1% |
日東駒専 | 日本大学(60名)、東洋大学(117名)、駒澤大学(37名)、専修大学(39名) | 253名 | 24.4% |
東京理工系+東農大 | 東京電機大学(17名)、東京農業大学(22名)、芝浦工業大学(6名)、東京都市大学(4名) | 49名 | 4.7% |
その他私立大学 | 北里大学、星薬科大学、関西学院大学など | 359名 | 34.7% |
合計 | 1,037名 | 100.0% |
私立大学群別合格者推移(H27~R5・現役生)
大学群 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | R4 | R5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早慶上理ICU | 23 | 18 | 15 | 29 | 36 | 39 | 30 | 41 | 43 |
GMARCH | 72 | 75 | 101 | 114 | 123 | 114 | 195 | 220 | 228 |
私立大学群別の推移の特徴
- 早慶上理への合格者数:平成29年度以降、増加傾向にあり、令和元年度から安定して35名以上を維持しています。令和5年度(令和6年3月卒)は43名と過去最多の合格者を出しました。
- GMARCHへの合格者数:平成27年度から令和5年度(令和6年3月卒)にかけて約3倍に増加しています。特に令和3年度から急増し、令和5年度(令和6年3月卒)には228名に達しています。
- 日東駒専への合格者数:日本大学と東洋大学への合格者が特に多く、令和5年度(令和6年3月卒)は253名と全体の約1/4を占めています。特に東洋大学には117名と突出した合格者数を出しています。
- 理工系・農業系私立大学:理工系志望者にも対応しており、東京農業大学や東京電機大学への合格者が多く見られます。
国公立から難関私大まで!文理両道で広がる進路実現の可能性
都立上野高校は、国公立大学と有名私立大学への合格者数を年々増やしており、特に近年は難関大学への合格実績が向上しています。令和5年度は、現役生だけで国公立大学に42名、早慶上理ICUに43名、GMARCHに228名の合格者を出しており、都立高校としては優れた進学実績を持っています。
特に以下の点が特徴として挙げられます。
- 幅広い進路選択:東京一科から地方国公立、難関私立から準難関私立まで、幅広い選択肢に対応できる進路指導を行っています。
- 首都圏国公立に強み:首都圏の国公立大学(筑波大、東京外国語大、電気通信大など)への合格実績が安定しています。
- 私立大学での安定した実績:GMARCHを中心に、私立大学への合格者数が年々増加しています。特に法政大学、東洋大学、明治大学への強さが目立ちます。
- 理系にも強い:東京工業大学や東京理科大学といった理系難関大学への合格実績もあり、文系・理系どちらにも対応した教育を提供しています。
中学生のみなさんにとって、上野高校は様々な進路希望に応える体制が整った学校といえるでしょう。特に国公立大学や難関私立大学を目指す生徒にとって、充実した学習環境と進路指導を提供しています。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・上野高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/ueno-h/
