【2025年度】都立戸山高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者分析
【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|---|
東京大学 | 8人 | ー | 1人 | 9人 |
京都大学 | 2人 | (▲5人) | 1人 | 3人 |
一橋大学 | 13人 | (▲2人) | 0人 | 13人 |
東京科学大学 (旧東京工業大学) | 17人 | (+11人) | 1人 | 18人 |
国公立大学医学部 | 5人 | (▲5人) | 7人 | 12人 |
合計(医学部重複除く) | 45人 | (▲1人) | 10人 | 55人 |
【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者の大学別分析
東京大学
東京大学への合格は現役8人と一定の実績を維持しています。浪人は1人のみで、こちらも現役合格に強みを持っています。東大合格者の学部構成は不明ながら、文理両方に対応できる総合的な学力育成が行われていることを示唆しています。
京都大学
京都大学への合格は現役2人(前年比△5人)と大幅に減少しています。地理的に遠い関西の大学として厳しい状況に直面しており、合計でも3人と最も少ない合格者数にとどまっています。東京圏の大学に比べて情報収集や対策が難しい面もあり、西日本の最難関大学への挑戦の難しさを示しています。
一橋大学
一橋大学は現役13人の合格者を出し、文系難関大学としての安定した実績を維持しています。特筆すべきは浪人が0人という完全現役合格を達成した点で、文系最難関への現役合格力の高さを示しています。
東京科学大学(旧東京工業大学)
東京科学大学への合格実績は、現役17人(前年比+11人)という圧倒的な躍進を見せています。最難関国公立大学の中で唯一の二桁増加であり、合格者全体の約38%を占める圧倒的な存在感を示しています。浪人は1人のみで、現役での合格力の高さが際立っており、戸山高校の理系教育の充実ぶりがうかがえます。
国公立大学医学部
国公立大学医学部は、旧帝大(北海道大学)医学部に1名現役合格という素晴らしい成果が出たものの、全体としては現役5人(前年比△5人)と半減という厳しい結果となっています。浪人7人と現役5人の比率が逆転し、医学部特有の浪人依存型の構造が表れています。
全体的な傾向・特徴
- 科学大主導の理系強化
- 東京科学大学の大幅増加が目立ち、理系の難関大学への合格力が向上。
- 全体としても理系(科学大)17人、文系(東大・京大・一橋)23人、医学部5人と理系の比率が高い。
- 前年並みの全体維持
- 現役45人(前年比△1人)と、全体としては前年並みを維持。
- 科学大の増加が京大・医学部の減少を相殺する形となっている。
- 現役合格の高さ
- 現役45人に対し浪人10人と、現役合格率が約82%と非常に高い。
- 特に一橋大学の完全現役合格は特筆すべき点。
- 大学間の変動
- 科学大の大幅増加(+11人)と京大・医学部の大幅減少(各△5人)という対照的な動き。
- 「科学大シフト」とも言える理系難関への集中傾向。
- 医学部の苦戦:
- 医学部現役合格者が半減し、浪人依存度が高まる。
- 医学部進学の難易度上昇を反映。
戸山高校の2025年度最難関国公立大学合格実績は、東京科学大学(旧東工大)の大幅増加が特筆すべき点です。文系難関の一橋大学での安定した実績と合わせて、理系・文系のバランスの取れた合格実績となっています。全体としては前年並みを維持しつつも、科学大へのシフトと医学部の苦戦という特徴が見られます。現役合格率の高さは戸山高校の進学指導の強みを示しています。
都立戸山高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年


大学別傾向
東京大学
- 安定した実績: 7〜10人の間で推移し、2025年は8人(2.6%)
- 一定水準の維持: 最高難度の大学として安定した合格者数を維持
- 比率の一貫性: 卒業生の約2.5%前後という安定した比率
- 東大合格者数の安定性は基礎学力の高さを示す
京都大学
- 大きな変動: 2020年5人(1.4%)→2024年7人(2.2%)→2025年2人(0.6%)
- 2025年の大幅減: 前年7人から5人減という顕著な落ち込み
- 遠隔地難関の壁: 西日本の難関大学として地理的に不利な面も
- 年度による変動が最も大きい大学の一つ
一橋大学
- 着実な成長: 2020年6人(1.7%)→2025年13人(4.2%)と6年間で倍増以上
- 文系最難関での安定: 2024年15人(4.7%)、2025年13人(4.2%)と高水準を維持
- 社会科学系の強み: 経済・法学・商学等の社会科学系統での強さを示す
- 都心の文系最難関として戸山高校の看板大学に成長
東京科学大学(旧東京工業大学)
- 爆発的な成長: 2020年4人(1.1%)→2023年7人(2.2%)→2025年17人(5.4%)
- 直近の大躍進: 特に2024年6人から2025年17人へと約3倍の急増
- 理系最難関の躍進: 理系難関大学への合格力が飛躍的に向上
- 6年間で最も増加率の高い大学であり、戸山高校の理系教育強化の成果
国公立医学部
- 変動の大きさ: 2020年3人(0.8%)→2024年10人(3.2%)→2025年5人(1.6%)
- 2024年からの減少: 前年10人から半減という厳しい結果
- 医学部特有の変動: 年度により大きく変動する医学部入試の特徴
- 医学部全体としては中長期的に増加傾向
経年推移の特徴
- 段階的な成長
- 2020-22年: 7〜10%台前半の「成長期」
- 2023年: 10.9%の「過渡期」
- 2024-25年: 14%台の「成熟期」へと進化
- 大学別の特化
- 東工大と一橋大学が両輪として牽引
- 東大は安定的な土台として機能
- 医学部と京大は変動が大きい補完的役割
- バランスの変化
- 2020年: 東大9人・京大5人・一橋6人・科学大4人・医学部3人と比較的分散
- 2025年: 東大8人・京大2人・一橋13人・科学大17人・医学部5人と特化型
- 理系の隆盛
- 特に科学大の伸びが顕著で、最難関国公立全体の38%を占める
- 理系教育強化の成果が如実に表れている
総合的な考察
戸山高校の最難関国公立大学合格実績は、6年間で約2倍という驚異的な成長を遂げています。特に東京科学大学(旧東工大)と一橋大学での大幅な合格者増加が全体を牽引し、2025年は減少する卒業生数の中で14.4%という高比率を維持しています。
2025年度の特徴は、東京科学大の爆発的増加と一橋大学の高水準維持という「理系・文系の二大柱」が確立されたことです。一方で京都大学の減少と医学部の半減という課題も見られますが、全体としては質・量ともに高い水準を維持しています。特に現役合格率が高く、浪人依存度が低いことは戸山高校の教育・進学指導の質の高さを示しています。
は要注目ですね。特に医学部志望の場合は、かなり魅力的な選択肢になってきたと感じています。
【2025年度】都立戸山高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数分析
【2025年度】旧帝大(東大・京大除く)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
北海道大学 | 7人(医1) | (▲4人) | 2人(医1) | 9人 |
東北大学 | 5人 | ー | 1人(医1) | 6人 |
名古屋大学 | 2人 | ー | 0人 | 2人 |
大阪大学 | 2人 | (+1人) | 2人 | 4人 |
九州大学 | 3人 | (+1人) | 0人 | 3人 |
合計 | 19人 | (▲2人) | 5人 | 24人 |
【2025年度】TOCKY合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
筑波大学(T) | 5人 | (+2人) | 2人 | 7人 |
お茶の水女子大学(O) | 4人 | (+2人) | 2人 | 6人 |
千葉大学(C) | 11人 | (▲1人) | 2人 | 13人 |
神戸大学(K) | 1人 | (+1人) | 0人 | 1人 |
横浜国立大学(Y) | 15人 | (+7人) | 0人 | 15人 |
合計 | 36人 | (+11人) | 6人 | 42人 |
【2025年度】難関国公立(旧帝大・TOCKY)合格者の大学別分析
旧帝大(東大・京大除く)
旧帝大への合格実績は、現役19人(前年比△2人)という微減ながらも一定水準を維持しています。北海道大学が7人と最多を誇る一方で、前年比△4人と大幅減少しており、変動の大きさが目立ちます。東北大学は5人で安定した実績を維持し、九州大学(3人)と大阪大学(2人)は前年から微増しています。名古屋大学は2人と少数にとどまっており、地理的な要因も影響していると考えられます。
全体としては現役合格率が79%と高く、特に名古屋大学と九州大学は完全現役合格を達成している点が特筆すべき成果です。
TOCKY大学の分析
TOCKYへの合格実績は、現役36人(前年比+11人)という大幅増加を記録し、極めて好調な結果となっています。特に横浜国立大学が15人(前年比+7人)と爆発的に増加し、TOCKYの牽引役となっています。また千葉大学も11人と堅調で、この2大学で全体の72%を占める圧倒的シェアとなっています。筑波大学(5人)とお茶の水女子大学(4人)も前年比+2人と着実に増加し、神戸大学(1人)は低調ながらも合格者を出しています。
最も特筆すべきは横浜国立大学と神戸大学での完全現役合格で、TOCKYグループ全体でも現役合格率86%という高水準を示しています。
特徴と総合分析
- 国公立中堅大学の大躍進:
- TOCKY合格者が前年比+11人の大幅増加
- 特に横浜国立大学の前年比+7人という飛躍的成長
- 一方で旧帝大は微減傾向
- 地域別の特色:
- 首都圏の国公立大学が圧倒的強さ(横浜国大15人、千葉大11人)
- 北海道大学が旧帝大では最多だが減少傾向
- 西日本の国公立大学(神戸・大阪・九州)は少数にとどまる
- 現役合格の高さ:
- 旧帝大現役合格率79%、TOCKY現役合格率86%という高水準
- 特に横浜国大、九州大、名古屋大は浪人0人の完全現役合格
- 大学群のバランス:
- 最難関(東京一科医)45人、旧帝大19人、TOCKY36人という構成
- 東工大の躍進と横浜国大の急増が特徴的
- 実力相応の大学選択が最適化されている傾向
戸山高校の2025年度国公立大学合格実績は、TOCKYグループの大躍進が最大の特徴と言えます。特に横浜国立大学の増加が顕著で、首都圏の中堅国公立大学への現役合格に強みを持つ進学校としての特色が鮮明になっています。一方、旧帝大は北海道大学の減少により微減となりましたが、現役合格率の高さは進学指導の質の高さを示しています。
全体として、東工大の大幅増加とTOCKYの躍進により、理系中心の国公立大学合格に強いという戸山高校の新たな特色が際立つ結果となっています。
都立戸山高校の難関国公立大学(旧帝大+TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年



旧帝大(東大・京大除く)への現役合格者の推移
- 比較的安定した推移: 14〜21人の範囲で推移し、2025年は19人(6.1%)
- 北海道大学の変動: 2024年に11人とピークを迎えた後、2025年は7人に減少
- 東北大学の堅調: 5〜8人の範囲で安定的に推移し、2025年は5人
- 西日本旧帝大の低調: 名古屋・大阪・九州大学は各2〜3人と少数
- 九州大学の成長: 2020年0人から2025年3人へと着実に成長
TOCKY(筑波・お茶・千葉・神戸・横国)の経年推移
- 大きな波動: 2020年32人(8.8%)→2022年41人(12.8%)→2024年25人(7.9%)→2025年36人(11.5%)
- 横浜国立大学の躍進: 2024年8人→2025年15人と爆発的増加。2022年の低迷(6人)から完全復活
- 千葉大学の安定感: 10〜14人の範囲で推移し、2022年には22人という突出した実績
- 筑波大学の変動: 2022-23年に10人台のピークがあるが、その後減少して2025年は5人
- お茶の水女子大学の回復: 2024年2人から2025年4人へと倍増
経年推移から見る特徴
- 成長と安定のサイクル
- 2020年: 46人(12.7%)の「基礎期」
- 2021-22年: 59-60人(18-19%)の「成長期」
- 2023年: 52人(16.7%)の「調整期」
- 2024年: 46人(14.5%)の「停滞期」
- 2025年: 55人(17.6%)の「回復期」
- 地域別の特徴
- 首都圏TOCKYの優位: 横浜国大・千葉大で26人と全体の約半数
- 北日本旧帝大の強さ: 北海道大・東北大で12人と旧帝大の約2/3
- 西日本大学の少なさ: 名古屋・大阪・九州・神戸で合計8人と少数
- 大学別の変動パターン
- 安定型: 東北大学、千葉大学は比較的安定
- 変動型: 横浜国大、北海道大は年度による変動が大きい
- 成長型: 九州大学は少数ながら着実に増加
- 停滞型: 神戸大学は0〜1人で低迷
- 卒業生数の減少と比率向上
- 卒業生数: 2020年363人→2025年313人と約14%減少
- 合格比率: 2020年12.7%→2025年17.6%と約5ポイント上昇
- 少数精鋭化による質的向上の成果
総合的な考察
戸山高校の旧帝大・TOCKY合格実績は、2021-22年の「黄金期」を経て2024年に一時的に落ち込んだものの、2025年には強い回復傾向を示しています。特に注目すべきは横浜国立大学の爆発的増加(8人→15人)と千葉大学の安定した実績、そして北海道大学・東北大学の堅実な合格者数です。
2024年からの回復は、特に横浜国立大学の躍進によるところが大きく、都心の理工系国立大学への進学実績が際立っています。また、一時的な落ち込みはあるものの、6年間で卒業生数が約14%減少する中で合格比率が5ポイント近く向上している点は、質的な進化を示す重要な指標です。
2025年の合格実績は、東京一科医45人、旧帝大19人、TOCKY36人という構成で、国公立大学全体での現役合格数はトップレベルにあり、特に科学大と横浜国立大学を中心とした理系国公立大学の合格に強みを持つという特色が鮮明になっています。
【2025年度】都立戸山高校の関東主要国公立大学合格者分析
【2025年度】関東主要国公立大学合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
茨城大学 | 2人 | (+2人) | 0人 | 2人 |
宇都宮大学 | 0人 | – | 0人 | 0人 |
群馬大学 | 0人 | – | 1人 | 1人 |
埼玉大学 | 3人 | – | 1人 | 4人 |
東京科学大学 (旧東京医科歯科大学) | 3人 | (▲1人) | 0人 | 3人 |
東京藝術大学 | 0人 | – | 1人 | 1人 |
電気通信大学 | 1人 | (▲3人) | 1人 | 2人 |
東京外国語大学 | 6人 | (+2人) | 0人 | 6人 |
東京学芸大学 | 7人 | (+5人) | 0人 | 7人 |
東京農工大学 | 8人 | – | 1人 | 9人 |
東京海洋大学 | 3人 | (+1人) | 0人 | 3人 |
東京都立大学 | 6人 | (▲3人) | 1人 | 7人 |
横浜市立大学 | 0人 | – | 0人 | 0人 |
関東主要国公立大学_合計 | 39人 | (+3人) | 6人 | 45人 |
関東主要国公立大合格者の大学別分析
教員・教育系大学の躍進
東京学芸大学への合格者数が現役7人(前年比+5人)と大幅増加を記録しています。教員養成系の最難関大学として注目度が高まっており、全て現役合格という点も特筆すべき成果です。教育系への進学意識の高まりを反映している可能性があり、新たな進路選択の広がりを示しています。
農学系・環境系の強さ
東京農工大学が現役8人と関東主要国公立大学の中で最多の合格者数を誇っています。農学・環境系の実績が高く、浪人1人を含めた合計9人という人数は戸山高校の理系教育の強みを示しています。同様に東京海洋大学も3人(前年比+1人)と好調で、農学・水産・環境系の専門性に対応できる教育力が伺えます。
語学・国際系の堅調
東京外国語大学への合格者数が現役6人(前年比+2人)と増加傾向にあります。語学・国際系の難関大学として人気が高く、全て現役合格という点も評価できます。グローバル志向の高い生徒の進路選択として定着しており、文系における戸山高校の強みの一つとなっています。
総合大学の安定感
東京都立大学(旧首都大学東京)への合格者数は現役6人(前年比△3人)と減少したものの、浪人1人を含め計7人という安定した実績を維持しています。都心の総合大学として幅広い学部・学科を持ち、多様な進路希望に対応できる受け皿となっています。
医療系・理工系の二極化
東京医科歯科大学は現役3人(前年比△1人)と微減、電気通信大学は現役1人(前年比△3人)と大幅減少しています。理工系では東京科学大への集中と電通大の減少という二極化が進んでおり、医療系では医学部の減少と連動した動きが見られます。
全体的な傾向と特徴
- 現役合格の高さ
- 現役39人、浪人6人で現役合格率86.7%という高水準
- 特に東京外国語大学、東京学芸大学、東京海洋大学は完全現役合格を達成
- 専門性の高い大学に強み
- 農工大、学芸大、外国語大など特色ある専門大学に強み
- 総合的な難易度よりも専門分野への適性や対策が成功
- 地域密着型の実績
- 都内の国公立大学が多数を占め、地の利を生かした対策の成果
- 地方国立大学(茨城、埼玉以外)は振るわず
- 前年からの変化
- 全体では前年比+3人の微増
- 学芸大(+5人)、外国語大(+2人)の増加と電通大(△3人)、都立大(△3人)の減少が特徴的
- バランスのとれた分布
- 特定大学への過度の集中がなく、幅広い大学に分散
- 農工大9人を最多に、学芸大・都立大7人、外国語大6人と多様な選択肢
総合的な考察
戸山高校の2025年度関東主要国公立大学合格実績は、前年比+3人の計39人(現役のみ)という微増を記録し、現役合格率86.7%という高い水準を示しています。特に東京学芸大学の大幅増加が目立ち、農工大、外国語大、都立大などバランスよく合格者を輩出している点が特徴です。一方で電通大の減少など理工系一部大学での苦戦も見られ、理系では東京科学大への一極集中化が進んでいる可能性があります。
全体として特色ある専門大学への進学実績が高く、生徒の適性や志向に合わせた柔軟な進路指導が行われている様子が伺えます。前年比で増加している点も評価でき、国公立大学全体としては着実な成長を遂げていると言えるでしょう。
都立戸山高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年


全体的な傾向
- 継続的な成長
- 2020年40人(12.9%)→2025年67人(21.4%)と6年間で1.7倍に急成長
- 特に直近の2024年57人→2025年67人の単年度で17.5%増という顕著な伸び
- 卒業生数が減少(309人→313人)する中での比率向上は質的向上を示す
- 国公立全体の充実
- 国公立合格者総数が2020年92人(29.8%)→2025年122人(39.0%)と着実に増加
- 約4割の現役生が国公立大学に合格という極めて高い実績
- 関東圏と地方国公立のバランスも最適化(関東67人、地方17人)
大学別の経年分析
東京都立大学
- 急成長する基幹校: 2020年16人(5.2%)→2025年**27人(8.6%)**と約1.7倍に急増
- 継続的な増加: 16→18→17→20→22→27とほぼ一貫した上昇カーブ
- 戸山生の最多進学先: 関東主要国公立の中で最多かつ全体の約40%を占める圧倒的存在感
- 都心の総合大学として幅広い学部・分野をカバーする万能型大学としての地位を確立
東京外国語大学
- 変動しながらの成長: 2020年2人(0.6%)→2024年12人(3.9%)→2025年9人(2.9%)
- 2024年のピーク: 12人という突出した実績から若干減少するも高水準維持
- 語学系の強み: 国際系・語学系の難関大学として定着
- 文系最難関の一角として一橋大学と並ぶ特色大学への合格実績
東京農工大学・東京学芸大学
- 停滞から調整へ: 農工大は11→12→12→9→8、学芸大は7→10→10→11→8と微減
- 過去最高期からの調整: 両校とも2022-24年のピークから若干の減少
- 専門系大学としての地位: 専門性の高い教育系・農学系として安定した実績
- 特定分野に強い志望者への対応力を示す
電気通信大学
- V字回復: 2020-21年5人→2024年1人→2025年7人と急回復
- 理工系の多様化: 東工大と並ぶ選択肢として復活
- 専門分野別の対応: 情報系・電気通信系への対策強化の成果
横浜市立大学
- 新たな選択肢: 2020-24年0人→2025年初の3人
- 医学部以外の医療系: 医療系学部への新たな進路開拓
- 進路の多様化: 神奈川県内の有力大学として新展開
経年推移の特徴
- 段階的な成長
- 2020-21年: 40-47人の「基盤確立期」
- 2022-23年: 52-54人の「安定成長期」
- 2024-25年: 57-67人の「飛躍発展期」
- 都立大主導の発展
- 都立大の一貫した成長が全体を牽引
- 2025年は都立大だけで27人と突出した存在感
- 専門大学のバランス変化
- 外国語大・電通大の回復と農工大・学芸大の調整
- 新たに横浜市立大が加わり選択肢が多様化
- 国公立全体の戦略最適化
- 関東主要国公立の増加と地方国公立の微減
- 最難関(東大・京大・東工大・一橋)と関東主要国公立のバランス改善
総合的な考察
戸山高校の関東主要国公立大学合格実績は、6年間で40人から67人へと約1.7倍という驚異的な成長を遂げています。特に2025年の21.4%という比率は、約5人に1人が関東主要国公立大学に合格するという極めて高い水準です。
この成長を牽引しているのは東京都立大学の急増(16人→27人)と東京外国語大学の定着(2人→9人)で、専門性の高い大学への対応力強化が明確に表れています。また電気通信大学のV字回復(1人→7人)と横浜市立大学への新規進出(0人→3人)という新たな展開も注目点です。
国公立大学全体での実績も年々向上し、2025年は122人(39.0%)という高水準に達しています。東京一科医(45人)、旧帝大(19人)、TOCKY(36人)、関東主要国公立(67人)という充実した構成は、戸山高校の進学指導の質の高さと生徒の学力水準の高さを如実に示しています。
2025年は特に「東京科学大シフト」と「都立大シフト」という二大潮流が明確になり、理系と文系でそれぞれの主力大学が確立されたことが特徴的です。今後も国公立大学全体でのバランスのとれた実績向上が期待されます。
ね。我が家も受験生を抱える身として、こういった実績は非常に参考になります。
都立戸山高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年


全体傾向
- 国公立大学全体の飛躍的成長
- 2020年139人(38.3%)→2025年149人(47.6%)と約10ポイント上昇
- 卒業生の約半数が国公立大学に合格という極めて高い水準
- 2023年の一時的な落ち込み(38.5%)からV字回復を実現
- 階層別構造の形成
- 最上位層: 東京一科医が14.4%と突出
- 上位層: 旧帝大(5.8%)・TOCKY(11.5%)で約17%
- 中堅層: 関東国公立が12.5%と底堅い
- 少数精鋭層: 地方国公立が3.5%
大学群別の経年分析
東京一科医(東大・一橋・東工大・医学部)
- 最も顕著な成長: 2020年27人(7.4%)→2025年45人(14.4%)とほぼ倍増
- 最難関への集中傾向: 国公立全体の約30%が最難関に集中
- 安定した高水準: 2024年46人(14.5%)、2025年45人(14.4%)と連続して高水準
- 特に東工大の躍進(2025年17人)が全体を牽引
旧帝大(東大・京大除く)
- 恒常的な実績: 2020年13人(3.6%)→2025年18人(5.8%)と着実に増加
- 2023年の一時的落ち込み: 11人(3.5%)からの回復が顕著
- 準最難関としての地位確立: 国公立合格者の約12%を占める安定層
- 北海道大学・東北大学を中心とした堅実な実績
TOCKY(医学部除く)
- 大きな変動: 2020年32人(8.8%)→2022年40人(12.5%)→2024年25人(7.9%)→2025年36人(11.5%)
- 2024年の急減からの回復: 前年比+11人という大幅回復
- 中堅最難関の中核: 横浜国大・千葉大を中心に幅広い実績
- 理系中心の構成から文理バランスへの転換
関東国公立(医学部除く)
- 微増傾向: 2020年46人(12.7%)→2023年30人(9.6%)→2025年39人(12.5%)
- 2023年を底とした回復: 約3ポイントの回復
- 最大の国公立群: 人数では最も多い国公立大学群
- 東京都立大学の急増(27人)が全体を牽引
地方国公立(医学部除く)
- 縮小傾向: 2020年21人(5.8%)→2023年6人(1.9%)→2025年11人(3.5%)
- 首都圏集中化: 地方大学から首都圏大学へのシフト
- 選択と集中: 少数精鋭型の合格実績
- 地理的制約や情報収集の限界からくる選択の合理化
比率構造の推移
- 最難関比率の拡大
- 東京一科医: 2020年19.4%→2025年30.2%と大幅上昇
- 国公立内での最難関シフトが鮮明
- 中堅国公立の安定
- 関東国公立+TOCKY: 2020年56.1%→2025年50.3%
- 比率としては若干低下したが絶対数は増加
- 地方国公立の縮小
- 2020年15.1%→2025年7.4%と半減
- 首都圏の大学への集中が顕著
- 非進学層の減少
- その他: 2020年61.7%→2025年52.4%と約9ポイント減少
- 国公立進学率の向上による非進学層の減少
総合的な考察
戸山高校の国公立大学合格実績は、2020年から2025年の6年間で質・量ともに飛躍的に向上しています。特に注目すべきは以下の3点です。
第一に、国公立大学全体での合格率が47.6%に達し、卒業生の約半数が国公立大学に進学するという驚異的な水準を実現しています。これは都立トップ校として極めて優れた実績と言えるでしょう。
第二に、最難関大学(東京一科医)への合格者比率が14.4%と高く、特に東京科学大学を中心とした理系最難関への強さが際立っています。この層の比率は国公立合格者内でも30%を超え、最難関志向が鮮明です。
第三に、各階層のバランスが最適化されており、最難関から中堅までの幅広い大学に合格者を輩出しています。特に東京都立大学の急増は注目に値し、理系最難関と文系中堅という新たな合格パターンが確立されています。
2025年の実績は、2023年の一時的な落ち込みからの完全回復を遂げ、過去最高水準に達しています。国公立大学合格者数149人という実績は、戸山高校の進学指導の質の高さと生徒の学力水準の高さを如実に示しており、今後も持続的な成長が期待されます。
【2025年度】都立戸山高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者分析
【2025年度】最難関私立大学合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 87人 | (+14人) | 16人 | 103人 |
慶應義塾大学 | 41人 | (▲1人) | 5人 | 46人 |
上智大学 | 50人 | (+15人) | 8人 | 58人 |
東京理科大学 | 112人 | (+61人) | 19人 | 131人 |
私立大学医学部 | 7人 | ー | 11人 | 18人 |
合計(医学部重複除く) | 297人 | (+89人) | 59人 | 356人 |
私立最難関大合格者の大学別分析
早稲田大学
早稲田大学は現役87人(前年比+14人)と着実な成長を遂げています。文系私立の最難関として根強い人気を誇り、浪人16人を含む103人という総数は文系最難関としての地位を不動のものにしています。前年から10%以上の増加は、共通テスト対策と私立対策の両立という進学指導の成果が表れています。
慶應義塾大学
慶應義塾大学は現役41人(前年比△1人)と微減しているものの、安定した水準を維持しています。早稲田に次ぐ私立最難関として不動の地位を保ち、浪人5人を含む46人という総数は評価に値します。他大学が大幅増の中での微減はやや気になる点ですが、質的には高水準を維持していると考えられます。
上智大学
上智大学への合格者数は現役50人(前年比+15人)と大幅増加しています。早稲田・慶應に次ぐ私立上位校として着実に実績を伸ばし、浪人8人を含む58人という総数も堅調です。特に伸び率が約40%という点は注目に値し、外国語学部や国際教養学部など特色ある学部への志向が高まっていることを示唆しています。
東京理科大学
東京理科大学への合格実績は、現役112人(前年比+61人)という爆発的な増加を記録しています。6割近い増加率は例年では考えられない躍進であり、最難関私立大学の中で圧倒的な存在感を示しています。理系の実力校としての地位を確立し、浪人19人を含めた総数131人は他を大きく引き離しています。この急増は戸山高校の理系教育の質の高さを証明するとともに、科学大への進学実績と連動した「理系重視の進学指導」の成果と考えられます。
私立大学医学部
私立大学医学部への合格は現役7人と前年並みの実績を残しています。注目すべきは浪人11人と現役の約1.6倍という比率で、医学部特有の浪人優位の傾向が顕著に表れています。総数18人という実績は、国公立医学部の苦戦(5人)を補完する形となっており、医学部志望者への多様な選択肢を提供しています。
全体的な傾向と特徴
- 私立最難関全体の飛躍的増加
- 現役297人(前年比+89人)という驚異的な成長
- 特に東京理科大(+61人)の爆発的増加が全体を牽引
- 早稲田(+14人)、上智(+15人)も大幅増加
- 理系私立の圧倒的強さ
- 東京理科大112人という群を抜く実績
- 国公立理系(科学大17人)との併願戦略の成功
- 理系教育の充実ぶりが如実に表れる結果
- 文系私立の堅調な実績
- 早稲田87人、上智50人、慶應41人という安定した三本柱
- 合計178人という文系私立の厚みのある実績
- 国公立文系との併願戦略の効果
- 現役合格の高さ
- 現役297人、浪人59人で現役合格率83.4%という高水準
- 医学部以外は現役優位の傾向が顕著
- 1次試験対策と2次・私立対策のバランスの良さ
- 国公立との併願戦略の成功
- 国公立149人、私立最難関356人という重層的な進学実績
- 国公立第一志望と私立安全校という従来の構図を超えた戦略
- 私立最難関での成功が国公立の実績を下支え
総合的な考察
戸山高校の2025年度最難関私立大学合格実績は、前年比+89人という爆発的増加が最大の特徴です。特に東京理科大学の急増(+61人)は異例の成果であり、理系教育の充実と進学指導の質の高さを示しています。早稲田・慶應・上智という文系最難関3校への合格者も178人と厚みのある実績で、文理のバランスも良好です。
国公立大学合格者149人と併せて考えると、戸山高校の卒業生313人のほとんどが国公立または最難関私立に合格していることになり、都立トップ校としての進学実績は揺るぎないものとなっています。特に理系での科学大と東京理科大、文系での一橋大と早稲田・上智というバランスの取れた進学実績は、多様な生徒の志望に対応できる教育環境の充実を表しています。
現役合格率の高さも特筆すべき点で、医学部以外の大学では圧倒的に現役優位の結果となっています。この成果は、センター試験対策と私立大学対策の両立という進学指導の成功を示すものであり、戸山高校の教育の質の高さを証明しています。
都立戸山高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年


全体傾向
- 爆発的な合格実績の向上
- 2020年157人(25.4%)→2025年297人(43.2%)と6年間で約1.9倍に急増
- 特に2024年218人→2025年297人の単年度で36%増という驚異的な伸び
- 私立大学延べ合格者の4割以上が最難関5大学に集中する圧倒的な実績
- 成長カーブの加速
- 2020-22年: 25-30%の「基盤確立期」
- 2023-24年: 31-35%の「成長期」
- 2025年: 43.2%の「飛躍期」へと明確なステップアップ
- 特に直近の2年間での伸びが顕著(31.4%→43.2%)
大学別の経年分析
早稲田大学
- 着実な成長: 2020年55人(8.9%)→2025年87人(12.7%)と約1.6倍に増加
- 文系最難関の代表格: 一貫して最多を維持しながらも伸び率を加速
- 過去最高の更新: 2024年73人から2025年は14人増と引き続き好調
- 難関大学に必須の英語力や小論文対策の充実を示唆
慶應義塾大学
- 波形を描く変動: 2020年34人(5.5%)→2021年18人(3.0%)→2024年42人(6.1%)→2025年41人(6.0%)
- 回復基調の維持: 2021年の底から着実に回復し高水準を維持
- 横ばい傾向: 2024年42人から2025年41人と安定推移
- 法学部や経済学部などの伝統的難関への対応力
上智大学
- 成長率トップクラス: 2020年15人(2.4%)→2025年50人(7.3%)と6年間で3.3倍
- 急成長期: 特に2024年35人→2025年50人と単年度で43%増
- 文系第二の柱の確立: 早稲田に次ぐ文系私立の選択肢として定着
- グローバル志向や特色ある学部への対応力強化
東京理科大学
- 最も劇的な成長: 2020年52人(8.4%)→2025年112人(16.3%)と6年間で2.2倍
- V字回復の顕著な例: 2024年61人(8.8%)→2025年112人(16.3%)と単年度で84%増
- 理系最難関の牽引役: 早慶上理医全体の38%を占める圧倒的存在に成長
- 国公立理系(特に東工大)の増加と連動した理系教育強化の成果
私立大学医学部
- 低水準の安定: 2020年1人(0.2%)→2025年7人(1.0%)と少数ながら増加
- 医学部定着: 2023年以降7人で安定
- 国公立医学部との併願: 国公立医学部(5人)と併せた医学部全体での戦略
- 現役合格の難しさから浪人との組み合わせが一般的
総合的な考察
戸山高校の早慶上理医合格実績は、2020年から2025年にかけて約1.9倍という驚異的な成長を遂げています。特に2025年の43.2%という比率は、私立大学進学者の約半数が最難関5大学に合格するという極めて高い水準です。
この成長を牽引しているのは東京理科大学の爆発的増加(52人→112人)で、これは国公立理系(特に東工大)の合格増加と連動した理系教育の飛躍的向上を示しています。同時に早稲田大学(55人→87人)と上智大学(15人→50人)の着実な増加も文系教育の充実を示しており、文理バランスのとれた教育環境の成果と言えるでしょう。
2025年は特に東京理科大学(+51人)と上智大学(+15人)の増加が顕著で、理系と文系の二大柱が確立されました。慶應義塾大学も41人と高水準を維持しており、最難関私立大学への総合的な対応力が向上しています。
国公立大学合格実績(122人・39.0%)と併せて考えると、戸山高校の卒業生の約8割が国公立または最難関私立大学に合格しているという計算になり、都立トップ校としての地位を確固たるものにしています。特に理系での科学大と東京理科大、文系での早稲田と上智という明確な二大柱が確立されたことが、2025年の大きな特徴と言えるでしょう。
者に占める最難関校の割合は低めに見えますが、実数で見れば日比谷に次ぐ上位層の厚さがあるということですね。
【2025年度】都立戸山高校の難関私立大学(GMARCH)合格者分析
【2025年度】難関私立大学(GMARCH)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
学習院大学 | 5人 | (▲7人) | 2人 | 7人 |
明治大学 | 81人 | (▲26人) | 20人 | 101人 |
青山学院大学 | 21人 | (▲3人) | 2人 | 23人 |
立教大学 | 49人 | (+5人) | 8人 | 57人 |
中央大学 | 41人 | (▲4人) | 15人 | 56人 |
法政大学 | 45人 | (+14人) | 15人 | 60人 |
合計 | 242人 | (▲21人) | 62人 | 304人 |
大学別分析
明治大学
明治大学への合格実績は、現役81人(前年比△26人)と大幅減少しています。しかし依然としてGMARCH内では最多の合格者数を誇り、浪人20人を含めた101人という総数も他大学を大きく引き離しています。減少幅が大きい点は気になりますが、これは早慶上理への合格者増加(特に理科大の急増)による志願先のシフトが要因と考えられます。GMARCHの中心的存在としての地位は揺るぎなく、戸山生の主要な進学先の一つとなっています。
立教大学・法政大学
立教大学(現役49人、前年比+5人)と法政大学(現役45人、前年比+14人)はともに増加傾向を示しています。特に法政大学の45人という数字は前年比45%増という驚異的な伸び率で、GMARCHの中でも最も成長している大学です。両校とも浪人合格者が一定数(立教8人、法政15人)いることから、多様な学部・学科への幅広い進学実績があることがうかがえます。
中央大学
中央大学は現役41人(前年比△4人)と微減しているものの、浪人15人を含む56人という総数は安定しています。法学部を中心に根強い人気を保ち、GMARCHの中でも安定した進学先となっています。浪人合格者の比率が高い(約27%)点は、特に法学部などの難関学部への挑戦と考えられ、質的には高い水準を維持していると評価できます。
青山学院大学
青山学院大学は現役21人(前年比△3人)と減少傾向にあります。GMARCH内では比較的少数ですが、浪人2人と現役率が高い(91%)のが特徴です。全体数としては少なめですが、上智大学の合格者増加(50人)と連動している可能性があり、国際系志向の高い生徒の進路選択の変化が見られます。
学習院大学
学習院大学は現役5人(前年比△7人)と大幅減少し、GMARCH内で最も少ない合格者数となっています。戸山高校の進学実績の中では周辺的な位置づけにあり、特定の学部や学科に限定された志願状況と思われます。
全体的な傾向と特徴
- GMARCH全体の微減
- 現役242人(前年比△21人)と約8%の減少
- 明治大学の大幅減少(△26人)が全体を押し下げる主因
- 法政大学(+14人)と立教大学(+5人)の増加が減少幅を緩和
- 大学間格差の拡大
- 明治大学(81人)と立教・法政・中央(41-49人)の第一グループ
- 青山学院(21人)の中間層
- 学習院(5人)の低水準層
- GMARCHの中での選好に明確な差
- 早慶上理とのバランス
- 早慶上理297人に対してGMARCH242人という構成
- 特に東京理科大の急増(112人)と明治大学の減少(△26人)は連動している可能性
- 理系志向の高まりによる理科大シフト
- 現役合格率の高さ
- 現役242人、浪人62人で現役合格率79.6%
- 青山学院大学(91%)と明治大学(80%)で特に高い現役率
- 中央大学と法政大学は浪人の割合が比較的高い(約25-27%)
- 志願戦略の変化
- 法政大学の急増は受験戦略の変化を示唆
- 明治大学一極集中から立教・法政・中央への分散化
- 早慶上理との併願パターンの最適化
総合的な考察
戸山高校の2025年度GMARCH合格実績は、現役242人(前年比△21人)と微減しているものの、浪人62人を含めた304人という総数は依然として充実した水準を維持しています。特に法政大学の躍進(+14人)と立教大学の着実な増加(+5人)が目立つ一方、明治大学の大幅減少(△26人)は早慶上理への合格者増加と連動している可能性があります。
GMARCH全体の微減と早慶上理の大幅増加(+79人)を併せて考えると、上位大学へのシフトが進んでいる傾向が伺え、これは戸山高校の学力水準の向上を示すポジティブな変化と評価できます。特に理系では東京理科大(112人)への集中、文系では明治大学(81人)を中心としたGMARCHという明確な「理系理科大・文系GMARCH」の構図が確立されています。
現役合格率も約80%と高く、国公立大学(現役合格率約84%)と同様に1次試験対策と2次・私立対策の両立という進学指導の質の高さが表れています。全体として、GMARCHは早慶上理と標準的私立大学の間の重要な進学層として機能しており、戸山高校の多様な進路選択の幅を支える重要な役割を果たしています。
都立戸山高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年


全体傾向
- 波形を描く変動
- 2020年203人(32.8%)→2021年228人(38.5%)→2022-23年203人(34-35%)→2024年263人(37.9%)→2025年242人(35.2%)
- 2021年と2024年にピークを形成し、2025年は微減ながらも高水準を維持
- 6年間の比率は32.8%→35.2%と約2.4ポイント上昇
- 準難関私立として安定した地位
- 私立大学延べ合格者の約3分の1を常に占める安定した層
- 早慶上理(43.2%)に次ぐ第二の私立大学群として定着
- 6年間での大きな比率変動がなく安定した受け皿として機能
大学別の経年分析
明治大学
- 安定したトップ校: 2020年75人(12.1%)→2024年107人(15.4%)→2025年81人(11.8%)
- GMARCH内での圧倒的存在感: 常にGMARCH合格者の約3分の1を占める
- 2024年の急増と2025年の減少: 107人→81人(△26人)と大幅減少
- 早慶への進学者増加と連動した上位大学へのシフトが影響
立教大学
- 着実な成長: 2020年30人(4.8%)→2025年49人(7.1%)と約1.6倍に増加
- 特に直近3年間の急伸: 32人→44人→49人と右肩上がりの成長
- GMARCHの第二極として台頭: 明治大学に次ぐ地位を確立
- 国際系学部や社会学部など特色ある学部の人気上昇が背景か
法政大学
- 回復基調: 2020年34人(5.5%)→2025年45人(6.6%)と約1.3倍に増加
- V字回復の好例: 2023年28人→2024年31人→2025年45人と急回復
- 立教大学と並ぶ成長: GMARCH内で最も伸び率の高い大学に
- デザイン系や国際系など特色ある学部の注目度向上
中央大学
- 変動の激しさ: 2020年37人(6.0%)→2023年18人(3.1%)→2024年45人(6.5%)→2025年41人(6.0%)
- 2023年を底とする急回復: 18人→45人と2.5倍の急増からの微減
- 法学部中心の実績: 法曹志望者の受け皿としての役割
- 中堅校としての地位を回復
青山学院大学
- 中位の安定: 2020年15人(2.4%)→2025年21人(3.1%)と微増
- コンスタントな実績: 15-24人の範囲で推移
- 上智大学との関係: 上智大学の急増(35→50人)と一部トレードオフの可能性
- GMARCH内では比較的少数ながら安定した進学先
学習院大学
- 低水準化: 2020年12人(1.9%)→2025年5人(0.7%)と大幅減少
- 特に2025年の急減: 12人→5人と前年比58%減
- GMARCH内での存在感低下: 全体の約2%という周辺的位置づけに
- 戸山高校の進学先としての優先度低下
経年推移の特徴
- 三段階のサイクル
- 2020-21年: 203→228人の「成長期」
- 2022-23年: 203人の「安定期」
- 2024-25年: 263→242人の「調整期」
- 大学間格差の変化
- 明治大学の一極集中から多極化への移行
- 立教・法政の台頭と学習院の低水準化
- 2024年: 明治107人>中央45人>立教44人の構図
- 2025年: 明治81人>立教49人>法政45人の構図へ
- 早慶上理とのバランス変化
- 2020年: 早慶上理157人≒GMARCH203人
- 2025年: 早慶上理297人>GMARCH242人
- 上位大学へのシフトが鮮明に
- 合格比率の揺り戻し
- 2024年37.9%→2025年35.2%の微減
- 早慶上理の急増(31.4%→43.2%)による相対的影響
- 総数としては依然として高水準
総合的な考察
戸山高校のGMARCH合格実績は、2020年から2025年にかけて波形を描きながらも安定的に推移しています。特に2024年には263人という過去最高を記録した後、2025年は242人と微減したものの、比率としては35.2%という高水準を維持しています。
注目すべき変化は、明治大学一極集中からの多極化が進んでいる点です。2025年は明治大学が26人減少する一方、立教大学と法政大学がそれぞれ5人、14人増加し、GMARCH内での大学間バランスが大きく変化しています。これは生徒の進路選択の多様化と、各大学の特色に応じた進学指導の成果と考えられます。
また、早慶上理の急増(218人→297人)とGMARCHの微減(263人→242人)は、上位大学へのシフトが進んでいることを示しており、戸山高校の学力水準の全体的な向上を反映していると評価できます。特に東京理科大学の爆発的増加(61人→112人)が明治大学の減少と連動している可能性が高く、理系分野での進学先の変化が顕著です。
国公立大学合格者の増加(112人→122人)と併せて考えると、戸山高校の進学実績は「国公立と早慶上理への集中化」が進んでおり、GMARCHは依然として重要な進学先ではあるものの、その相対的位置づけは徐々に変化しつつあります。今後も上位大学へのシフトが続く可能性が高く、GMARCHの中でも立教大学と法政大学の台頭という新たな動きに注目が集まります。
都立戸山高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年

全体傾向
- トップ大学への集中化加速
- 早慶上理医の合格比率: 2020年25.4%→2025年43.2%と約1.7倍に急増
- 特に上智・理科大: 2020年10.8%→2025年23.6%と2.2倍という爆発的成長
- 最難関私立への合格者数が297人と私立合格全体の約4割を占める圧倒的存在感
- GMARCHの安定と変容
- ほぼ一貫して35%前後の安定した比率を維持
- 早慶上理医とGMARCHで私立合格全体の約8割を占める二層構造が確立
- 明治大学一極集中から立教・法政の台頭へと内部構造が変化
- その他私立の大幅減少
- 2020年41.8%→2025年21.5%と約半減
- 6年間で20ポイント以上の急減という劇的な変化
- 合格者の上位大学へのシフトが鮮明に
大学群別の経年分析
早慶(早稲田・慶應義塾)
- 着実な成長: 2020年14.4%→2025年18.6%と約4ポイント上昇
- 私立最難関の中核: 常に私立合格の15%以上を占める主力大学群
- 安定した増加傾向: 89→79→90→84→115→128人と右肩上がり
- 特に早稲田大学の87人という実績が全体を牽引
上智・理科大
- 最も劇的な成長: 2020年10.8%→2025年23.6%と比率が2倍以上に急増
- 2023年のピーク: 19.5%からの一時的な落ち込みを経て2025年に回復
- 数字の急増: 67→94→82→112→96→162人と特に直近で急成長
- 東京理科大学の112人という爆発的増加が全体を牽引
GMARCH
- 安定した比率: 2020年32.8%→2021年38.5%→2025年35.2%と比較的安定
- 絶対数の増加: 203→228→203→203→263→242人と全体として増加
- 大学間バランスの変化: 明治大学一極集中から多極化へ
- 特に立教大学(49人)と法政大学(45人)の台頭が顕著
その他私立
- 急激な減少: 2020年41.8%→2025年21.5%と半減
- 絶対数の大幅減少: 259→187→216→167→213→148人
- 最も顕著な比率変化: 6年間で20ポイント以上の急減
- 成成明学國武、四工大、日東駒専などの中堅私立の減少が推測される
比率構造の推移
- 2020年の構造
- その他私立(41.8%)>GMARCH(32.8%)>早慶(14.4%)>上智理科(10.8%)>医学部(0.2%)
- その他私立が最大のボリュームゾーン
- 2025年の構造
- 早慶上理医(43.2%)>GMARCH(35.2%)>その他私立(21.5%)
- 早慶上理医が最大のボリュームゾーンに大逆転
- 劇的な逆転現象
- 2020年: その他私立>GMARCH>早慶上理医
- 2025年: 早慶上理医>GMARCH>その他私立
- 完全な逆転が実現
合格者数の変化
- 一人あたり合格数の増加
- 2020年1.7校→2025年2.2校へと約30%増加
- 複数合格による選択肢の多様化
- 受験校数増加による戦略の変化
- 私立大学合格総数の増加
- 2020年619人→2025年687人と約11%増加
- 卒業生数の減少(363人→313人)を考慮すると実質約28%増
- 受験戦略の効率化による成果
戸山高校の私立大学合格実績は、2020年から2025年にかけて質的に劇的な向上を遂げています。特に注目すべきは、早慶上理医の合格比率が25.4%から43.2%へと急増した点で、これは約1.7倍という驚異的な成長です。同時にその他私立大学の比率が41.8%から21.5%へと半減しており、上位大学への明確なシフトが鮮明になっています。
この変化は「二極構造から三層構造への変容」として捉えることができます。2020年は「GMARCH+その他」で全体の74.6%を占める二極構造でしたが、2025年は「早慶上理医(43.2%)」「GMARCH(35.2%)」「その他(21.5%)」という三層構造に変化し、特に最上位層の割合が大幅に拡大しています。
一人あたりの合格数も1.7校から2.2校へと増加し、戦略的な複数受験による成果が表れています。特に東京理科大学の爆発的増加(61人→112人)と早稲田大学の着実な成長(73人→87人)が最上位層の拡大を牽引しており、理系と文系のバランスのとれた発展が見られます。
国公立大学合格率の上昇(39.0%)と併せて考えると、戸山高校の進学実績は質量ともに飛躍的に向上していると評価でき、都立トップ校としての地位を不動のものにしています。特に「理系理科大・文系早慶」というシンプルかつ強力な進学パターンが確立されたことが、2025年の最大の特徴と言えるでしょう。
御三家に肩を並べる進学実績|国公立・難関私立が8割超の圧倒的進学校へ

戸山高校の2025年度現役生の延べ合格大学を大学群別に分析すると、GMARCH(29%)、上智理科(19%)、早慶医(15%)の三大グループで全体の約63%を占める圧倒的な存在感が特徴です。国公立大学系では東一科医(6%)、関東国公立(5%)、TOCKY(4%)、旧帝大(2%)、地方国公立(1%)と合わせて18%を占めており、難関国公立と難関私立のバランスのとれた進学実績となっています。
1. 高度な二段構造
- 第一層:難関国公立+早慶上理医で約50%
- 第二層:GMARCH+準難関私立で約30%
- 上位校への集中と多様な選択肢の確保という理想的な構造
2. 私立大学におけるピラミッド構造
- 最上位:早慶上理医(34%)
- 中上位:GMARCH(29%)
- その他:(19%)
- 上位私立大学への集中と選択肢の多様性を両立
3. 国公立大学の多層構造
- 東一科医(6%)を頂点に、関東国公立(5%)、TOCKY(4%)、旧帝大(2%)という階層性
- 各層にバランスよく合格者を輩出する総合力
難関大学合格率81.5%の意味
グラフに示された81.5%という数字は、戸山高校の現役生の合格大学のうち、8割以上が難関・準難関大学であることを示しています。この数字は、戸山高校が都内トップレベルの進学校としての地位を確立していることの証左であり、次の特徴を反映しています。
- 高い学力水準:生徒の基礎学力の高さと応用力
- 効果的な進学指導:国公立・私立の両方に対応した指導体制
- 戦略的な受験計画:生徒一人あたり平均2.2校の合格を実現
- 文理バランス:理系の東工大・理科大、文系の早慶・GMARCHという二大柱
2025年度の戸山高校の進学実績は、国公立大学と難関私立大学への合格者が全体の8割を超えるという圧倒的な結果となりました。特にGMARCH(29%)、上智理科(19%)、早慶医(15%)という三大グループへの集中が顕著で、「理系理科大・文系早慶GMARCH」という明確な進学パターンが確立されています。これは戸山高校の教育力と進学指導の質の高さを示すものであり、都立トップ校としての地位を不動のものにしています。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・戸山高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/toyama-h/


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