【2025年】都立芦花高校の進路・大学合格実績（国公立・私立）

都立芦花高校は、世田谷区の閑静な住宅地に位置する進学指導研究校として、着実に進学実績を向上させている注目の公立高校です。

特に2025年の大学合格者数は669名と過去最高を記録し、4年前の478名から実に191名（40.0%）もの大幅増加を遂げました。日東駒専120名、GMARCH33名という豊富な合格実績に加え、成成明学國武49名、大東亜帝国99名など、中堅から難関私立大学まで幅広い進学選択肢を提供しています。

この成果の背景には、3年間を通じた段階的なキャリア教育プログラムと、進学指導研究校としての充実した学習支援体制があります。1年次の自己理解から3年次の進路実現まで、生徒一人ひとりが「なりたい未来の自分」を探究し、着実に目標を達成できる環境が整備されています。

文武両道を掲げ、部活動加入率80%以上を誇る同校で、どのような進路が開けるのか。中学生の皆さんとその保護者の方々に向けて、最新の進路データと教育プログラムを詳しく紹介します。

都立芦花高校の進路状況｜2022年度～2024年度の進路比率推移

都立芦花高校は、約4分の3の生徒が4年制大学へ進学する進学校です。ここ数年間の進路状況を見ると、大学進学率が安定して70%台を維持しており、多くの生徒が希望する進路を実現していることがわかります。

進路比率の推移（2022年〜2024年）

進路先	2024年3月卒	2023年3月卒	2022年3月卒
4年制大学	75.8%	74.3%	72.6%
短期大学	1.9%	1.1%	1.9%
専門学校	11.5%	15.9%	14.6%
公務員	0.7%	0.0%	0.0%
民間就職	0.0%	0.8%	0.4%
進学準備	10.0%	7.9%	10.5%

特徴

• 4年制大学進学率が年々向上（72.6%→75.8%）
• 専門学校進学率は減少傾向（14.6%→11.5%）
• 約1割の生徒が浪人して翌年の大学受験に挑戦

都立芦花高校の主な合格大学別人数｜2025年(令和7年3月卒)

2025年大学群別合格実績一覧

大学群	2025年合格者数	2024年合格者数	前年比	増減数
国公立大学	2名	7名	▲71.4%	▲5名
早慶上理	1名	1名	±0%	±0名
GMARCH	33名	23名	+43.5%	+10名
成成明学國武	49名	33名	+48.5%	+16名
日東駒専	120名	101名	+18.8%	+19名
四工大＋東農大	17名	14名	+21.4%	+3名
文東立松産玉武	63名	38名	+65.8%	+25名
大東亜帝国	99名	68名	+45.6%	+31名
女子大	70名	39名	+79.5%	+31名
芸術・スポーツ	31名	11名	+181.8%	+20名
その他	183名	185名	▲1.1%	▲2名
合計	669名	520名	+59.6%	149名

合格大学群別分析

国公立大学（2名、前年比-71.4%）

国公立大学への合格者数は大幅に減少しました。2024年の7名から2025年は2名となり、5名の減少となっています。これは受験生の志向変化や、私立大学への流れが強まったことを示している可能性があります。合格した2名の内訳は信州大学と東京都立大学でした。

GMARCH（33名、前年比+43.5%）

GMARCH合格者数は大幅に増加し、進学指導研究校としての成果が表れています。特に法政大学（12名）、中央大学（9名）への合格者が多く、これらの大学が芦花高校生にとって現実的な目標となっていることがわかります。立教大学（6名）、明治大学（5名）への合格も安定しており、GMARCHレベルの大学への進学指導が効果的に機能していることを示しています。この増加傾向は、3年間の段階的なキャリア教育プログラムと進学指導研究校としての取り組みが奏功した結果と考えられます。

日東駒専（120名、前年比+18.8%）

芦花高校の合格実績の中核を担う大学群で、120名という多数の合格者を輩出しました。日本大学（47名）が最多で、専修大学（33名）、駒澤大学（21名）、東洋大学（19名）と続いています。この大学群は芦花高校生の学力レベルと志望動向に最も適合しており、安定した進学実績の基盤となっています。前年比19名の増加は、受験指導の充実と生徒の学習意欲向上の表れと言えるでしょう。

成成明学國武（49名、前年比+48.5%）

準難関私立大学群への合格者数も大幅に増加しました。武蔵大学（14名）、成蹊大学（12名）、成城大学（12名）への合格が多く、これらの大学がGMARCHと日東駒専の中間に位置する進学選択肢として重要な役割を果たしています。前年比16名の増加は、生徒の学力向上と進路指導の効果を示す象徴的な数字です。

文東立松産玉武（63名、前年比+65.8%）

この大学群への合格者数の増加が特に顕著で、25名の大幅増となりました。武蔵野大学（32名）への合格が突出しており、同大学の知名度向上と多様な学部展開が芦花高校生の関心を集めていることがうかがえます。東京経済大学（17名）への合格も多く、この大学群が新たな進学選択肢として定着していることを示しています。

都立芦花高校の大学合格者数の推移｜2022年～2025年

全体の合格者数推移

年度	2025年	2024年	2023年	2022年	4年間平均
大学合計	669名	520名	537名	478名	551名
国公立合計	2名	7名	4名	2名	3.8名
私立合計	666名	513名	532名	476名	546.8名
専門学校	30名	36名	53名	119名	59.5名

全体傾向分析

合格者数の大幅増加トレンド

2025年の大学合格者数669名は、前年比で149名（28.7%）の大幅増となりました。この数字は2022年の478名と比較すると実に191名（40.0%）の増加となっており、進学指導研究校としての取り組みが着実に成果を上げていることを示しています。特に私立大学合格者数が666名と圧倒的な比重を占めており、芦花高校生の進学戦略が私立大学中心であることが明確に表れています。

受験環境の変化と戦略の多様化

合格者数の増加は、単純に学力向上だけでなく、受験戦略の多様化と受験校数の増加を反映していると考えられます。一人当たりの受験校数が増加し、併願戦略が より緻密になったことで、合格機会が大幅に拡大したと推測されます。また、大学入試制度の多様化（総合型選抜、学校推薦型選抜の拡充）により、従来の一般入試以外での合格機会が増えたことも要因の一つでしょう。

専門学校進学者の減少傾向

一方で、専門学校合格者数は2022年の119名から2025年の30名へと大幅に減少（-74.8%）しており、4年制大学志向の強まりを明確に示しています。これは社会全体の大学進学率上昇トレンドと一致しており、芦花高校でも例外ではないことがわかります。専門学校から大学への進路変更は、将来のキャリア形成における選択肢の多様化を求める現代の高校生の価値観を反映しています。

進学指導の効果と課題

4年間の推移を見ると、芦花高校の進学指導体制が継続的に改善されていることが数値として表れています。特に2024年から2025年にかけての急激な伸びは、コロナ禍を経た教育環境の正常化と、ICT活用等の新しい指導方法の定着が影響していると考えられます。しかし、国公立大学合格者数の不安定さ（2名→7名→4名→2名）は、今後の課題として残されており、より高いレベルの進学実績向上に向けた取り組みが求められています。

都立芦花高校の現役生の大学群別合格者数の推移｜2022年～2025年

4年間の合格者数推移一覧表

大学群	4年間の傾向	2025年	2024年	2023年	2022年	4年間増減
国公立大学	変動大	2名	7名	4名	2名	±0名
早慶上理	微増	1名	1名	1名	0名	+1名
GMARCH	安定増	33名	23名	33名	25名	+8名
成成明学獨國武	大幅増	49名	33名	37名	23名	+26名
日東駒専	大幅増	120名	101名	118名	70名	+50名
四工大＋東農大	大幅増	17名	14名	18名	4名	+13名
文東立松産玉武	急増	63名	38名	25名	28名	+35名
大東亜帝国	増加	99名	68名	74名	56名	+43名
女子大	増加	70名	39名	44名	49名	+21名
芸術・スポーツ	回復	31名	11名	27名	27名	+4名

傾向別分析

安定成長型（GMARCH）

GMARCH合格者数は20名台後半〜30名台前半で安定推移しており、難関私立大学への確実な進学実績を維持しています。2025年の33名は4年間で最高記録となり、進学指導研究校としての取り組みが着実に効果を上げていることを示しています。

大幅成長型（日東駒専・成成明学國武）

日東駒専は70名から120名へと50名増（+71.4%）、成成明学獨國武は23名から49名へと26名増（+113.0%）となり、芦花高校の進学実績の中核を担う大学群として定着しています。これらの大学群への合格者数増加は、生徒の学力向上と進路指導の効果を最も端的に示す指標と言えるでしょう。

急成長型（文東立松産玉武）

文東立松産玉武は28名→25名→38名→63名と、特に直近2年で急激な成長を見せています。武蔵野大学を中心とした新しい進学選択肢として、この大学群が芦花高校生に浸透していることがわかります。

変動型（国公立大学・四工大＋東農大）

国公立大学は2名→4名→7名→2名と年度によって大きく変動しており、安定した指導体制の構築が課題となっています。四工大＋東農大は2022年の4名から2025年の17名へと大幅に増加し、理系進学への関心の高まりを反映しています。

都立芦花高校の3年間の教育・進路指導プログラム

都立芦花高校では、3年間を通じて段階的にキャリア教育と進路指導を実施しています。

1年次：「自己理解」「職業理解」

主な取り組み

• 自己の適性を理解する活動
• さまざまな職業への理解を深める学習
• 大学生や職業人との交流
• あこがれの人への職業人インタビュー
• 主体的にチャレンジする姿勢の育成

ポイント あらゆる物事に挑戦し「面白い！」と思う気持ちを育て、自分自身のハードルを下げることを重視しています。

2年次：「上級学校理解」「情報の収集」「計画立案と実践」

主な取り組み

• 自己の志望進路に関する情報収集
• 志望する進路の実現に向けた計画立案と実践
• グループでの課題解決学習
• 他人と協働する姿勢の習得
• プレゼンテーション能力の向上

ポイント 興味をもって世の中を見つめ、他者との協働を通じて社会性を身につけます。

3年次：「努力」「挑戦」「自己実現」

主な取り組み

• 自己のキャリアを見据えた進路選択
• 志望校合格に向けた具体的な学習計画
• 大学受験特別講習（土・日曜日、長期休業中）
• 卒業生による進路講習会
• 本当に学びたいことの探究

ポイント 1・2年次での学びを活かし、変化する社会に向かって自己の進路実現を目指します。

学習支援体制

進学指導研究校としての取り組み

• 実力テストの定期実施（全国規模での学習成果確認）
• 夏季集中型学力向上講習（1・2年次生対象）
• 大学受験特別講習（3年次生対象）
• 大学出張講義・大学説明会の実施

自学自習環境の整備

• 自習室の完備
• 図書館での学習環境
• オープンスペースの活用
• ラウンジでの個別質問・相談対応

その他の特色

• 校内Wi-Fi環境完備
• 教室・講義室・体育館のエアコン完備
• 文武両道の実践（部活動加入率80%以上）
• 単位制による多彩な選択科目の設置

合格者数4年で191名増！芦花高校進学実績の軌跡

都立芦花高校の進路実績分析を通じて、同校が進学指導研究校として着実に成果を上げていることが明確になりました。2025年の大学合格者数669名は、2022年の478名から実に191名（40.0%）の増加となり、4年間で飛躍的な向上を遂げています。

特に注目すべきは、日東駒専120名、GMARCH33名という中堅～難関私立大学への豊富な合格実績です。これらの数字は、芦花高校生の学力レベルと進路希望に適した指導が効果的に行われていることを示しています。また、成成明学國武49名、大東亜帝国99名といった幅広い大学群への合格実績は、多様な進路希望に対応できる指導体制の充実を物語っています。

3年間の段階的なキャリア教育プログラムと進学指導研究校としての取り組みが、これらの実績向上の基盤となっています。1年次の自己理解から3年次の進路実現まで、体系的な指導により生徒一人ひとりが自分に適した進路を見つけ、実現できる環境が整備されています。

中学生の皆さんとその保護者の方々にとって、芦花高校は「確実に大学進学を実現したい」という希望を叶えることができる学校として、十分に検討に値する選択肢と言えるでしょう。文武両道を掲げる同校で、充実した高校生活を送りながら、希望する大学への進学を目指してみてはいかがでしょうか。

進学実績に刺激を受けた今、次は“自分の番”です

＜参照元＞
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・芦花高校公式サイト　https://www.metro.ed.jp/roka-h/