都立成瀬高校は町田市に位置する都立高校で、「自己発見・自己理解と職業観の育成」から始まる3年間を見通した体系的な進路指導を実施しています。同校は東京都教育委員会から「GE-NET EE(英語教育研究推進校)」「理数研究校」「海外学校間交流推進校」の3つの指定を受け、特色ある教育活動を展開しています。
英語指導助手(JET)2名を活用した英語4技能の伸長、理数分野での課題研究や企業・大学訪問、オーストラリア研修旅行を軸とした国際理解教育など、多様な学習機会を提供し、生徒の進路実現をサポートしています。
本記事では、2025年3月卒業生(45期生)の最新の大学合格実績と過去4年間の推移を詳しく分析し、中学生の皆さんと保護者の方々の進路選択に役立つ情報をお届けします。
都立成瀬高校の進路状況|2025年3月卒(45期生)
2025年3月卒業生(45期生)の進路状況は以下の通りです。
45期生進路結果一覧
進路先 | 男子 | 女子 | 合計 | 比率 |
---|---|---|---|---|
大学 | 127名 | 102名 | 229名 | 84.5% |
短期大学 | 0名 | 2名 | 2名 | 0.7% |
専門学校 | 4名 | 12名 | 16名 | 5.9% |
就職 | 0名 | 0名 | 0名 | 0.0% |
その他 | 17名 | 7名 | 24名 | 8.9% |
合計 | 148名 | 123名 | 271名 | 100% |
都立成瀬高校の大学進学率は84.5%と非常に高い水準を維持しており、4年制大学への進学を希望する生徒にとって理想的な環境が整っています。「その他」の8.9%には進学準備(浪人)が含まれており、より高い目標に向けて挑戦する生徒の意欲の高さを示しています。
進路先詳細(一般・推薦)
分類 | 大学 | 短期大学 | 専門学校 |
---|---|---|---|
進学者数 | 229名 | 2名 | 16名 |
指定校推薦 | 48名 | 0名 | 1名 |
公募制推薦 | 13名 | 0名 | 15名 |
総合型推薦 | 31名 | 2名 | |
一般 | 137名 | 0名 |
一般入試による進学者が137名と最も多く、基礎学力の定着を重視した同校の教育方針の成果が表れています。また、総合型選抜や公募制推薦での合格者も一定数おり、多様な入試制度に対応していることがわかります。
都立成瀬高校の主な合格大学別人数|2025年3月卒(45期生)
国公立大学(浪人生含む)
2025年度は13名が国公立大学に合格し、過去4年間で最高の実績を達成しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
東北大学 | 1名 |
電気通信大学 | 1名 |
東京学芸大学 | 1名 |
広島大学 | 1名(既卒) |
鹿児島大学 | 1名 |
東京都立大学 | 6名(1名既卒) |
埼玉県立大学 | 0名 |
都留文科大学 | 0名 |
大学校(航空保安・職業能力開発) | 2名 |
合計 | 13名(2名既卒) |
国公立大学13名という実績は前年度9名から大幅に増加しており、同校の進路指導の充実と生徒の学力向上を示す重要な成果です。特に東京都立大学への6名合格は群を抜いて多く、同校の生徒にとって最も重要な国公立大学進学先となっています。
旧帝大である東北大学への合格は同校の学力水準の高さを示す貴重な成果であり、電気通信大学、東京学芸大学への合格も含めて、理工系・教育系分野での多様な進路選択が可能であることを示しています。
早慶上理ICU(最難関私立大学)
2025年度は早慶上理ICUへの合格者は1名となっています。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
早稲田大学 | 0名 | -2名 |
慶應義塾大学 | 1名 | +1名 |
上智大学 | 0名 | ±0名 |
東京理科大学 | 0名 | -1名 |
国際基督教大学 | 0名 | ±0名 |
合計 | 1名 | -2名 |
最難関私立大学群への合格は慶應義塾大学の1名のみでしたが、これは前年度の2名から微減となりました。国公立大学志向の強い同校の特色を反映した結果ともいえますが、今後の指導体制の充実により、この分野での実績向上も期待されます。
GMARCH(難関私立大学)
GMARCH合計で73名が合格しており、前年度の62名から大幅に増加しています。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
学習院大学 | 2名 | -2名 |
明治大学 | 8名 | -3名 |
青山学院大学 | 17名 | +8名 |
立教大学 | 9名 | +4名 |
中央大学 | 14名 | -1名 |
法政大学 | 23名 | +5名 |
合計 | 73名 | +11名 |
GMARCH73名という実績は、都立成瀬高校の進路指導における重要な成果の一つです。特に法政大学への23名合格は群を抜いて多く、続いて青山学院大学17名、中央大学14名となっています。
法政大学は多摩キャンパスが町田市に隣接する八王子市にあることもあり、地理的な親和性が高い合格実績につながっていると考えられます。青山学院大学の大幅増加(+8名)は、同大学の相模原キャンパスへのアクセスの良さも影響していると思われます。
この実績は同校の教育水準が難関私立大学レベルに確実に対応していることを示しており、今後も重要な進路として機能することが期待されます。
成成明学國武(準難関私立大学)
成成明学國武合計で37名が合格しており、前年度の34名から着実に増加しています。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
成蹊大学 | 10名 | +2名 |
成城大学 | 2名 | -6名 |
明治学院大学 | 9名 | +3名 |
國學院大学 | 15名 | +7名 |
武蔵大学 | 1名 | -3名 |
合計 | 38名 | +4名 |
成成明学獨國武群では國學院大学への15名合格が最も多く、続いて成蹊大学10名、明治学院大学9名となっています。國學院大学の大幅増加(+7名)は、同大学の渋谷キャンパスと町田からのアクセスの良さ、そして伝統ある教育内容が同校の生徒に評価されていることの表れと考えられます。
明治学院大学の増加(+3名)も注目に値し、同大学の横浜キャンパスへのアクセスや、リベラルアーツ教育が同校の生徒に支持されていることがうかがえます。
日東駒専(人気中堅私立大学)
日東駒専合計で87名が合格しており、前年度の109名から減少しています。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
日本大学 | 27名 | -9名 |
東洋大学 | 27名 | +10名 |
駒澤大学 | 12名 | -15名 |
専修大学 | 21名 | -8名 |
合計 | 87名 | -22名 |
日東駒専87名という実績は前年度109名から22名減少していますが、これは上位大学群(国公立大学やGMARCH)への合格者が増加したことによる良い意味での変化と考えられます。
日本大学27名、東洋大学27名が同数で最も多く、続いて専修大学21名、駒澤大学12名となっています。東洋大学の大幅増加(+10名)は、同大学の多様な学部構成と教育内容が評価されている結果といえるでしょう。
四工大+東農大(理系大学)
理系志望の生徒に人気の大学群で、18名が合格しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
芝浦工業大学 | 1名 |
工学院大学 | 7名 |
東京電機大学 | 1名 |
東京都市大学 | 5名 |
東京農業大学 | 4名 |
合計 | 18名 |
理系大学群での18名合格となっています。工学院大学7名が最も多く、続いて東京都市大学5名、東京農業大学4名となっています。「理数研究校」としての特色ある教育が、この分野での実績向上につながっていると考えられます。
文東立松産玉武(準中堅私立大学①)
文東立松産玉武合計で26名が合格しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
文教大学 | 0名 |
東京経済大学 | 16名 |
立正大学 | 0名 |
二松学舎大学 | 1名 |
産業能率大学 | 3名 |
玉川大学 | 1名 |
武蔵野大学 | 5名 |
合計 | 26名 |
文東立松産玉武群では東京経済大学への16名合格が突出しており、続いて武蔵野大学5名となっています。東京経済大学は国分寺市に位置し、町田市からのアクセスも良好で、経済・経営分野の実践的な教育が同校の生徒に評価されていると考えられます。
大東亜帝国(準中堅私立大学②)
大東亜帝国合計で63名が合格しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
大東文化大学 | 0名 |
東海大学 | 36名 |
亜細亜大学 | 4名 |
帝京大学 | 12名 |
国士舘大学 | 11名 |
合計 | 63名 |
大東亜帝国群では東海大学への36名合格が圧倒的に多く、続いて帝京大学12名、国士舘大学11名となっています。東海大学は湘南キャンパスをはじめ複数のキャンパスを持つ総合大学として、同校の生徒の多様な進路希望に対応できることが、この高い合格実績につながっていると考えられます。
女子大
女子大合計で36名が合格しており、多様な選択肢を提供しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
大妻女子大学 | 5名 |
共立女子大学 | 5名 |
実践女子大学 | 7名 |
昭和女子大学 | 6名 |
白百合女子大学 | 2名 |
東京女子大学 | 2名 |
東洋英和女学院大学 | 3名 |
日本女子大学 | 2名 |
その他 | 4名 |
合計 | 36名 |
女子大への合格実績も安定しており、実践女子大学7名、昭和女子大学6名を中心として、多様な女子大への進学機会を提供しています。
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都立成瀬高校の現役生の大学群別合格者数の推移|2022年~2025年
国公立大学
年度 | 合格者数 | 大学 | 前年比 |
---|---|---|---|
2025年度 | 11名 | 東北大・電通大・学芸大・都立大など | +2名 |
2024年度 | 9名 | 電通大・学芸大・山梨大・都立大など | +3名 |
2023年度 | 6名 | 電通大・学芸大・静岡大・都立など | +1名 |
2022年度 | 5名 | 秋田大・帯広畜産大・都立大など | – |
国公立大学合格者数は継続的に増加しており、2022年度の5名から2025年度の11名へと2.2倍の大幅な伸びを示しています。この推移は同校の進路指導の充実と教育水準の向上を明確に示しており、今後もさらなる増加が期待されます。
GMARCH(難関私立大学)
年度 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
2025年度 | 73名 | +11名 |
2024年度 | 62名 | -32名 |
2023年度 | 94名 | +1名 |
2022年度 | 93名 | – |
GMARCH合格者数は年度により変動がありますが、2025年度は73名と前年度から大幅に回復しています。2023年度の94名をピークに一時減少しましたが、再び上昇傾向にあり、安定した実績を維持しています。
成成明学國武(準難関私立大学)
年度 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
2025年度 | 37名 | +3名 |
2024年度 | 34名 | -9名 |
2023年度 | 43名 | +1名 |
2022年度 | 42名 | – |
成成明学國武群では38名の合格者数を維持しており、比較的安定した実績を示しています。この大学群は同校の生徒にとって重要な進学先として機能しています。
日東駒専(人気中堅私立大学)
年度 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
2025年度 | 87名 | -22名 |
2024年度 | 109名 | -24名 |
2023年度 | 133名 | +26名 |
2022年度 | 107名 | – |
日東駒専合格者数は2023年度の133名をピークに減少傾向にありますが、これは上位大学群への合格者増加による良い意味での変化と考えられます。87名という実績は依然として同校の重要な進学先として機能しています。
都立成瀬高校の3年間の教育・進路指導プログラム
都立成瀬高校では、「高校生活の一つ一つが進路実現に直結」「技能と家庭学習」「行事・講習への積極的参加が成長スキル」を基本方針として、3年間を見通した体系的な進路指導プログラムを実施しています。
1年次:自己発見・自己理解と職業観の育成
主要プログラム
- スタディサポート
- 模擬試験(年3回)
- 夏期講習・冬期講習・春期講習
- 合格体験講話
- 保護者会
指導の特色
- 自己理解を深め、将来の職業観を育成
- 基礎学力の定着に重点を置いた学習支援
- 早期からの進路意識醸成
2年次:自己理解の深化と進路の具体的研究
主要プログラム
- 大学模擬授業
- 模擬試験(年4回)
- 夏期講習・冬期講習・春期講習
- 合格体験講話
- 保護者会
指導の特色
- 大学模擬授業による具体的な進路研究
- 模擬試験回数の増加による学力把握
- 進路の具体的な方向性の決定支援
3年次:進路目標の設定と目標実現への努力
主要プログラム
- 夏期講習・冬期講習
- 模擬試験(年4回)
- 小論文指導
- 学校推薦型選抜説明会
- 面接ガイダンス
- 共通テスト説明会
- 三者面談・出願検討会
指導の特色
- 小論文指導による表現力向上
- 多様な入試制度への対応
- 個別面談による細やかな進路指導
特色ある教育活動
英語教育研究推進校としての取り組み
- 英語指導助手(JET)2名を活用
- 英語4技能の伸長を目指す
- 外部検定試験の受験促進
理数研究校としての取り組み
- 近隣企業訪問や大学研究室訪問
- 有名大学教授による講演会開催
- 地元生態系調査の実施
- 天文部・生物部による課題研究
海外学校間交流推進校としての取り組み
- オーストラリア研修旅行
- 長期留学生受け入れ交流(台湾)
- マレーシア大使館訪問
- 海外高校生とのオンライン交流会
補習講習の充実
長期休業中の講習
- 夏期講習・冬期講習・春期講習の実施
- 発展的内容から基礎固めまで多様なレベルに対応
平日の補習・講習
- 授業日の放課後にも補習・講習を実施
- 生徒の進路希望や学習状況に寄り添った学習機会の設定
都立指定校で国公立13名!成瀬高校の充実した進路実現
都立成瀬高校は、東京都教育委員会から「GE-NET EE(英語教育研究推進校)」「理数研究校」「海外学校間交流推進校」の3つの指定を受ける特色校として、充実した教育環境で確実な進路実現を支援しています。2025年度の進路実績は、その教育成果を明確に示す素晴らしい結果となりました。
最も注目すべきは国公立大学11名(前年比+2名)という過去4年間で最高の実績です。2022年度の5名から2.2倍という大幅な伸びは、同校の進路指導の質的向上を如実に示しています。東京都立大学6名を筆頭に、東北大学、電気通信大学、東京学芸大学など多様な分野での合格を実現しており、理数研究校としての教育効果が表れています。
私立大学でもGMARCH73名(前年比+11名)という安定した実績を維持し、特に法政大学23名、青山学院大学17名の実績は地理的優位性も活かした戦略的な進路指導の成果といえます。大学進学率84.5%という高い水準を維持しながら、国公立大学から私立大学まで幅広い選択肢を提供していることも大きな強みです。
3年間を通した体系的な進路指導プログラムでは、1年次の「自己発見・自己理解」から3年次の「目標実現への努力」まで、段階的で計画的な指導を実施しています。英語指導助手(JET)2名による英語教育、企業・大学訪問による理数教育、オーストラリア研修旅行による国際理解教育など、特色ある教育活動が進路実現を多面的にサポートしています。
中学生の皆さんにとって、都立高校の特色ある教育環境で確実に進路目標を実現し、充実した高校生活を送ることができる理想的な選択肢といえるでしょう。特に理系分野や国際理解に関心のある生徒には、特に魅力的な学習環境が整っています。
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👉【2026年度入試対応】都立高校共通問題の過去問はこちら

👉【2026年度入試対応】併願校探しや優遇基準の確認はこちら

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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・成瀬高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/naruse-h/



