東京都板橋区に位置する都立高島高校は、「自主自律」「文武両道」を掲げる中堅進学校です。進学実績や部活動の両立を目指す学校として地域から信頼されています。この記事では、高島高校の特徴から入試情報、進学実績、校風、部活動まで総合的にご紹介します。
都立高島高校の歴史と伝統
都立高島高校は1974年(昭和49年)に開校した歴史ある高校です。その名称は、洋式砲術家の高島秋帆ゆかりの地に位置することに由来しています。
校章の由来:高島家の家紋「四つ団結」を意匠化した「方形」を主体とし、中央に「高」の字を配置。また、3枚重ねの羽根が左右対称に組み合わされ、未来へ羽ばたく若者の情熱と自由を表現しています。
主な沿革
- 1974年4月:東京都立高島高等学校として設立、第1回入学式挙行
- 1996年3月:校舎改修工事竣工
- 2001年4月:公立校では初の民間企業出身者(日立製作所出身の内田睦夫氏)が校長に就任
- 2004年:創立30周年記念式典挙行
- 2013年11月:創立40周年記念式典挙行
現在は安藤香織校長のもと、地域に根差した教育活動を展開しています。
都立高島高校の立地と最寄り駅、周辺環境
最寄り駅からのアクセス
高島高校は板橋区高島平に位置し、複数の交通手段でアクセスできます。
住所 | 東京都板橋区高島平3-7-1 |
アクセス | 都営三田線 新高島平駅 徒歩7分 |
鉄道路線:
- 都営三田線 新高島平駅 徒歩7分
主要駅からの所要時間:
- 都営三田線巣鴨駅から約20分
- JR山手線池袋駅から約32分
- JR山手線新宿駅から約38分
- JR山手線上野駅から約40分
バス路線:
- 成増駅北口発:高01/増17「高島高校」下車(至近)
- 東武練馬発:東練01「高島平警察署」下車(徒歩9分)
- 下赤塚発:下赤03「高島平警察署」下車(徒歩9分)
- 赤羽発:赤02「四葉町」下車(徒歩12分)
- 浮間舟渡発:東練01「高島平警察署」下車(徒歩9分)
周辺環境
高島高校は高島平団地に隣接する閑静な住宅街に位置しています。赤塚公園が近くにあり、体育の授業や部活動でも活用されています。地域との連携も盛んで、近隣学校との交流活動や地域の防災訓練への参加、清掃・ボランティア活動を通して地域からの信頼を得ています。
都立高島高校の校風と教育方針
校訓
高島高校は「自主自律」と「文武両道」を校訓として掲げています。自らの意思で考え行動する力と、学業と部活動の両立を重視しています。
教育目標
「生きる力を育み社会へつなげる文武両道の中堅進学校」を教育目標に据え、以下の4つの力を育成しています。
- 思考力:自ら考え、判断し、表現する力
- 基礎学力:確かな学力の定着
- 実践力:課題解決に向けて行動する力
- 人間力:他者と協働し、社会に貢献する力
これらを通じて、社会を生き抜く強い「個」の育成を目指しています。
特色ある教育活動
高島高校では以下の3つを柱とした特色ある教育活動を展開しています。
- 大学進学に重点を置いたカリキュラム
- 個々の進路に合わせて8単位まで選択可能
- 大学進学、専門学校、就職・公務員など多様な進路実現を支援
- 3年間を見通したキャリア教育
- 社会で活躍・貢献できる人材育成
- 「チーム高島」として教職員が一丸となった指導
- 学校行事、部活動などの文化・スポーツ教育の充実
- 文武両道の精神に基づいた活動
- 勉強も部活動も全力で取り組む環境
独自の校風
高島高校の生徒たちは「元気で明るい」という評価を地域から得ています。特に以下の点が校風として特徴的です。
- 挨拶の徹底:元気な挨拶ができる生徒の育成
- 規律ある生活:朝学習による遅刻激減、生活規律の確立
- 地域貢献:近隣でのボランティア活動や清掃活動
- 切磋琢磨の精神:生徒同士が高め合う環境
生徒たちは日々、学業はもちろん、学校行事、部活動、生徒会・委員会活動などに精一杯取り組み、文武両道と自己実現を目指しています。
都立高島高校の進路・進学実績
合格者の推移
高島高校の大学合格実績は、日東駒専や大東亜帝国を中心として安定した結果を出しています。近年では文東立松産玉武大学群への合格者が増加傾向にあります。
大学群別合格者数の推移:
大学群 | 令和6年度 (2025年3月卒) | 令和5年度 (2024年3月卒) | 令和4年度 (2023年3月卒) | 傾向 |
---|---|---|---|---|
国公立大学 | 0名 (0.0%) | 0名 (0.0%) | 0名 (0.0%) | 変化なし |
早慶上理 | 4名 (1.0%) | 1名 (0.4%) | 2名 (0.5%) | 微増 |
GMARCH | 6名 (1.5%) | 12名 (4.4%) | 14名 (3.4%) | 減少傾向 |
成成明学獨國武 | 14名 (3.5%) | 5名 (1.8%) | 15名 (3.7%) | 回復傾向 |
日東駒専 | 65名 (16.3%) | 47名 (17.1%) | 81名 (20.0%) | 安定的 |
四理工大+東京農業 | 7名 (1.8%) | 5名 (1.8%) | 5名 (1.2%) | やや増加 |
文東立松産玉武 | 42名 (10.5%) | 9名 (3.3%) | 17名 (4.2%) | 大幅増加 |
大東亜帝国 | 94名 (23.5%) | 69名 (25.1%) | 77名 (19.0%) | 安定的 |
その他 | 168名 (42.0%) | 127名 (46.2%) | 195名 (48.0%) | 減少傾向 |
合計 | 400名 (100%) | 275名 (100%) | 406名 (100%) |
令和6年度(2025年3月卒)の主な合格実績
令和6年度は合計400名の大学合格者を輩出し、幅広い大学・学部への進学を実現しています。
主な合格実績
- 東京理科大学:4名
- 学習院大学:5名
- 法政大学:1名
- 獨協大学:9名
- 武蔵大学:4名
- 日本大学:23名
- 東洋大学:22名
- 駒澤大学:10名
- 専修大学:10名
- 大東文化大学:36名
- 帝京大学:26名
- 亜細亜大学:12名
- 国士舘大学:17名
- 立正大学:12名
- 東京経済大学:12名
卒業生の主な進路先割合(令和5年度)
進路先 | 割合 |
---|---|
4年制大学 | 72% |
短期大学 | 2% |
専門学校 | 20% |
就職・公務員 | 1% |
その他(浪人準備など) | 5% |

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進路指導の特徴
高島高校では3年間を通じて計画的な進路指導を実施しています。各学年の特性に合わせた指導により、段階的に進路意識を高めていきます。
1年次:自己理解・職業理解・学習習慣の確立(文理選択)
- キャリア教育:進路ガイダンス、NPO法人16歳の仕事塾等によるワークショップ、進路適性検査
- 学習習慣の定着:朝学習、ベネッセ模試による学力把握、Classiの活用
- 社会性の育成:防災体験活動、地域整備活動、チーム活動
2年次:学問理解・学校や職種を知る、学びを広げ深める
- キャリア視野の拡大:株式会社BatonLink等によるコーポレートミッション、企業連携
- 進路選択の具体化:学部学科ガイダンス、上級学校訪問、オープンキャンパス参加
- 受験準備の開始:3年0(ゼロ)学期講習、模試解説講座
3年次:進路決定
- 受験対策の強化:日東駒専突破講習(前期・後期)、夏期講習、入試直前講習、各種模試
- 個別指導の充実:分野別ガイダンス、面接全体指導・面接個別指導、小論文指導
- 実践力強化:模試・講習での実践トレーニング
特徴的な取り組みとして、「学びのスペース」(職員室前)を設置し、勉強の質問や進路相談を昼休みや放課後に行える環境を整備しています。また、朝学習による学習習慣の確立や、講習・補習の充実などを通じて、生徒一人ひとりの進路実現をサポートしています。


都立高島高校のイベント・学校行事
主な年間行事
高島高校では一年を通じて様々な行事が開催され、学業以外での成長や経験を積む機会となっています。
月 | 主な行事 |
---|---|
4月 | 入学式、新入生歓迎会、校外学習 |
5月 | 生徒総会、中間考査 |
6月 | 体育祭、授業公開週間 |
7月 | 期末考査、上級学校訪問、夏期講習、部活動合宿、学校見学会 |
8月 | 夏期講習、部活動合宿、学校見学会 |
9月 | 高島祭(文化祭) |
10月 | 中間考査、授業公開、学校説明会 |
11月 | 生徒総会、授業公開週間、学校説明会 |
12月 | 期末考査、修学旅行 |
1月 | 学校説明会、入学者選抜(推薦) |
2月 | 入学者選抜(一般) |
3月 | 学年末考査、球技大会、先輩講話、出前授業、卒業式 |
特色ある行事
体育祭(6月): クラス対抗で競い合う熱い一日です。生徒が主体となって企画・運営し、団結力や協調性を育みます。
高島祭(9月): 毎年9月中旬に2日間かけて行われる文化祭です。初日は在校生のみ、2日目は一般公開されます。各クラスや部活動が出し物や展示を行い、生徒の創造性や表現力を発揮する場となっています。
修学旅行(12月): 2年生を対象に実施されます。集団行動を通じて協調性や自主性を養う貴重な機会です。
球技大会(3月): クラス対抗の熱戦が繰り広げられ、学年の締めくくりとなる行事です。
先輩講話(3月): 卒業生を招いて進路や大学生活について話を聞く機会があり、在校生の進路意識を高めます。
都立高島高校の部活動や課外活動
運動部
高島高校では「文武両道」の方針のもと、運動部が盛んに活動しています。特にサッカー部や男子バスケットボール部は都大会でも好成績を残しています。
主な運動部:
部活名 | 主な実績 |
---|---|
硬式野球部 | 2022年 全国高等学校野球選手権大会東京大会 ベスト16 2024年 春季東京都高等学校野球大会 本大会出場 |
サッカー部 | 2023年 関東高校サッカー大会東京都予選 ベスト30 2023年 全国高校サッカー選手権大会東京都予選 Bブロック ベスト16 |
男子バスケットボール部 | 2023年 関東大会東京都予選 東京都ベスト32(4年連続) 2024年 関東大会東京都予選 東京都ベスト32 |
女子バスケットボール部 | 2023年 東京都女子バスケットボール新人大会 東京都ベスト32 2024年 Cブロック大会 優勝 関東大会予選東京都ベスト56 |
女子バレーボール部 | 2022年 新人選手権大会 東京都ベスト9 2023年 総体 東京都ベスト9 2024年 第77回関東大会出場(都代表) |
剣道部 | 2024年 東京都高等学校春季大会 男子団体 ベスト64 2024年 東京都高等学校春季大会 女子団体 ベスト32 |
ソフトテニス部 | 2024年 関東大会予選 男子団体 東京都 第5位(ベスト8) 2024年 関東大会予選 女子団体 ベスト32 |
陸上競技部 | 2022年 東京都高等学校新人戦 男子走り高跳び10位 2023年 東京都一年生大会 女子走り幅跳び6位 |
水泳部 | 2023年 新人水泳競技大会 女子50m自由形 第7位 2023年 新人水泳競技大会 女子100m バタフライ第8位 |
ダンス部 | 2022年 MUSIC DAYS 2022 東京大会出場 2022年 日本高校ダンス部選手権 全国大会出場 |



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文化部
高島高校の文化部も活発に活動しており、吹奏楽部や写真部などが各種コンクールで好成績を収めています。
主な文化部:
部活名 | 主な実績・活動内容 |
---|---|
吹奏楽部 | 2022年 吹奏楽コンクール 銅賞 |
写真部 | 2019年 中央大会入選 関東、全国大会出品 |
筝曲部 | 文化祭等での演奏 |
華道部 | 2023年 小原流学生いけばな競技会 南関東地区大会 自作7名 |
演劇部 | 2021年 都高校演劇連盟 城西地区大会 奨励賞 2023年 城西地区 冬季発表会 優秀賞 |
コンピュータ部 | PC技術の向上 2022年 全国高等学校総合文化祭 参加 |
茶道部 | 2022年 全国高等学校総合文化祭 参加 2023年 都高文連 茶道部門 会長賞 |
軽音楽部 | 校内定期ライブ 文化祭・新入生歓迎会の公演に向けた練習 |
漫画・美術部 | 2018年 まんが甲子園決勝進出 2018年 すげふ交流会参加 |
調理部 | 文化祭での製菓販売 |
学習部 | 朝学習や授業の予習と復習、英検などの資格取得 |
生物同好会 | 文化祭での発表 水生生物の飼育 |
特色ある活動
高島高校では部活動以外にも、様々な特色ある活動が行われています。
文化・スポーツ等特別推薦(令和5年度実施活動): 剣道部、硬式野球部、サッカー部、ソフトテニス部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上競技部が特別推薦の対象となっています。
地域連携活動:
- 近隣学校との連携活動
- 地域の防災訓練への参加
- 赤塚公園整備活動
- 清掃ボランティア
キャリア教育活動:
- プレゼンテーションワークショップ
- 出前授業
- 先輩講話
これらの活動を通じて、生徒たちは社会性や協調性、コミュニケーション能力を身につけています。
都立高島高校の施設と環境
主な施設
高島高校は充実した施設環境を有しており、学習や部活動に活用されています。
校舎:鉄筋コンクリート5階建て
運動施設:
- 体育館:約1500人を収容できる大きな体育館(1階武道場・トレーニングルーム、2階更衣室、3階講堂兼体育館)
- プール:広々とした9レーン完備の屋外プール(25m)
- テニスコート:オムニコート4面、ハードコート1面(都立高校では珍しい公式戦の会場としても使用)
- グラウンド:野球の試合やサッカーの公式戦にも使用
学習施設:
- 図書館:約35,000冊の蔵書を誇る充実した図書館。図書館専門員が常駐し、生徒のリクエストに応えています。
- 自習スペース:放課後の自主学習にも利用可能
特色ある施設・環境
学びのスペース: 職員室前に設置された「学びのスペース」は、勉強の質問や進路相談などに活用できる場所として、昼休みや放課後に利用されています。
ICT環境: 一人1台端末(スマートスクール端末)を活用した教育活動が行われています。Teams(授業での課題配信)・ロイロノート(授業で使用)・Classi(学習管理)などを幅広く活用しています。
パン販売: 平日休み時間・昼休み時に校内でパン販売が行われており、毎月新商品が登場する人気の取り組みです。休み時間になると多くの生徒がパン購入のために列を作る光景が見られます。
都立高島高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
高島高校の偏差値は以下の通りです。
- みんなの高校情報:51
- 市進教育グループ(80%合格基準):34
- V模擬(60%合格基準):43
これらの数値から、都立高校の中では中堅レベルの学校であることがわかります。
入試情報と特別推薦
高島高校では一般入試の他に、文化・スポーツ特別推薦枠を設けています。
特別推薦対象部活動(令和5年度): 剣道部、硬式野球部、サッカー部、ソフトテニス部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上競技部
入試倍率
過去3年間の入試倍率は以下の通りです。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受検 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 0.87倍 | 2.97倍 | 1.03倍 | 1.08倍 | 1.03倍 | 1.01倍 |
2024年 | 1.18倍 | 3.80倍 | 1.24倍 | 1.29倍 | 1.26倍 | 1.24倍 |
2023年 | 1.16倍 | 3.37倍 | 1.28倍 | 1.28倍 | 1.24倍 | 1.23倍 |
直近の2025年度入試では倍率が若干下がっていますが、推薦入試は依然として高い倍率を維持しています。
元気で明るい校風と文武両道の実践!充実した進路指導で自己実現を支える都立中堅校
都立高島高校は「自主自律」「文武両道」を掲げ、72%の卒業生が4年制大学に進学する中堅進学校です。1974年に開校して以来、板橋区高島平地域に根ざした教育を展開し、地域からの信頼も厚い学校です。
特徴的な取り組みとして、「朝学習」による学習習慣の確立、「学びのスペース」での個別指導、ICT教育の充実などが挙げられます。また、3年間の体系的なキャリア教育により、生徒一人ひとりの進路実現をサポートしています。
部活動も盛んで、特にサッカー部や男子バスケットボール部、女子バレーボール部などが都大会でも好成績を収めています。文化部も活発に活動しており、校内外での発表の機会が豊富です。
校風としては「元気で明るい」生徒が多く、挨拶や規律ある生活態度が身についた生徒が育っています。地域との連携も深く、ボランティア活動や清掃活動などを通して社会性も養われています。
進学実績は日東駒専や大東亜帝国を中心としながらも、GMARCHや早慶上理などの難関大学への合格者も出ています。特に令和6年度は文東立松産玉武大学群への合格者が大幅に増加するなど、進学実績も向上しています。
偏差値は中堅レベルですが、充実した進路指導と部活動の両立が可能な環境が整っており、文武両道を目指す生徒にとって魅力的な学校といえるでしょう。



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