都立日比谷高校の進路・大学合格実績(私立大学編)

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大合格実績を見ると、都立高校トップかつ全国でも有数の進学校と言える日比谷高校の2024年度の私立大学合格実績を調査しました。

私立大学は国公立大学と異なり、受験日程と費用が許す限り、1人が複数大学・複数学部を受験することができます。浪人することも想定し国公立専願の受験生もいれば、国公立は受けずに私立専願の受験生もいます。また国公立と私立同レベル帯の大学を受けて合格してから進学するする大学を決める受験生、国公立の滑り止めで私立大学を受ける受験生など私立大学はさまざまな受験者層がいます。

さまざまな思惑で私立大学を受験するわけですが、複数受験できることもあり、各高校が掲載している合格実績は、延べ合格者数になっています。以下、各レベル帯ごとに日比谷高校の私立大学合格者数を調査しました。

目次

【2024年度】都立日比谷高校の難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者数

大学名現役浪人合計
早稲田大学15546201
慶應大学12137158
上智大学691483
東京理科大学10152153
私立大学医学部412263
合計(医学部重複除く)484171655

日比谷高校の2024年度の最難関私立大学(早稲田大学・慶應大学・上智大学・東京理科大学・私立大学医学部医学科)の合格者数は、合計655名(現役484名、浪人171名)となりました。

大学別の内訳をみると、

慶應大学の医学部に現役で3名合格していますので、医学部の重複を除いた合計では、最難関私立大学には、現役484名・浪人171名の合計655名が合格しています。私立大学の延べ合格者数が727人ですから、日比谷高校で私立大学に合格した3分の2(約66%)の現役生が私立最難関大学に合格しているという驚異的な実績になっています。

国公立大学編で調査したところ、現役生の約30%が最難関国公立大学(東京一工医)の合格していました。私立大学専願勢に加え、最難関国公立を志望する現役生が私立最難関大学(早慶上理)を併願先として受験し、この圧倒的な合格実績をたたき出しているのでしょう。

都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数_5カ年推移

都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数_5カ年推移

直近5年間においては、2023年度において急激に減少しましたが、2023年を除くと右肩上がりに難関私立への合格者数が増加し、2024年は484人と500人に迫る勢いとなっています。2023年は国公立大学の最難関の東京一工医の合格者数も減少していたため、日比谷高校の2023年卒が苦戦したようですが、2024年には盛り返しています。

都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める最難関私立大学(早慶上理+医学部)の合格者の割合

日比谷高校の1学年の人数は例年おおよそ320人前後です。何人の現役生がいくつの私立大学への現役合格を獲得し、また延べ合格者数に対する各大学合格者数の割合を調査しました。

日比谷高校の2024年度現役生の私立大学の延べ合格者数は727人。同年度卒業生が317人ですから、1人あたり約2.3の私立大学(学部)に合格しています。

都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める最難関私立大学(早慶上理+医学部)の合格者の割合【表】
都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める最難関私立大学(早慶上理+医学部)の合格者の割合【グラフ】
  • 早稲田大学への現役合格者数は155人、2024年度の延べ合格者数に占める合格率は、21.3%となりました。ここ数年は安定して20%を超えてきており、最難関国公立の併願先として合格実績を積み重ねているのではないでしょうか。
  • 慶應義塾大学への現役合格者数は2023年を除くと例年110~120人程度となっており、2024年は121人。延べ合格者に占める合格率は16.6%となりました。
  • 上智大学の2024年度の延べ合格者に占める合格率は9.5%。直近5年間では最も多い69人の現役合格者を出しましたが、例年早稲田・慶應・東京理科と比べるとやや少なめとなっています。
  • 東京理科大学の合格者数は100名を超え、延べ合格者に占める合格率は13.9%と直近5年間でも最も多くなりました。
  • 私立医学部の現役合格者数は41人。延べ合格者に占める合格率は5.6%となりました。医学部志望の数に左右されますが、例年4%~8%の間で象牙しています。

日比谷高校の現役生の延べ合格者に占める最難関私立大学への合格率は、2022年には70%を超え、2024年も66.6%(約3分の2)となっています。現役の内は私立大学を受験しない層も一定数いるとは思いますが、日比谷高校は1学年の内、おおよそ3分の2の学生が最難関の私立大学に合格していることになります。

【2024年度】都立日比谷高校のGMARCH合格者数

GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者数

大学名現役浪人合計
学習院大学606
明治大学8126107
青山学院大学17825
立教大学32537
中央大学341953
法政大学111728
合計18175256

最難関私立大学(早慶上理医)に次ぐ難関大学として、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)をピックアップし、合格者数をまとめました。入試形態の多様化や附属校の拡大などGMARCHへ入学する方法は増えてきていますが、翻って一般入試での入学難易度が上がっていると見る専門家もいます。

日比谷高校の2024年度の難関私立大学GMARCHの合格者数は、合計256名(現役181名、浪人75名)となりました。最難関の早慶上理に比べると半分以下であり絶対数は少なく、日比谷高校の私立大学受験で言えば、早慶上理を受験する層がボリュームゾーンと言えそうです。

ちなみに最も合格者数が多いのは明治大学の107人(現役81人、浪人26人)、次いで中央大学の53人(現役34人、浪人19人)となりました。また最も現役合格者数が多いのは明治大学の81人となりました。入試科目が早稲田とほぼ同じですので、早稲田の滑り止めという意味合いでも増加傾向にあるのかもしれません。

都立日比谷高校のGMARCHの現役合格者数推移_5カ年推移

都立日比谷高校のGMARCHの現役合格者数推移_5カ年推移

直近5年間においては、2022年度まで減少傾向でしたが、2023年、2024年と再び増加しています。2023年には最難関国公立(東京一工医)、最難関私立(早慶上理医)において合格者数が急激に減少しましたが、GMARCHにおいてはさほど影響はなかったようです。

GMARCHには学部によっては早稲田・慶應とは言わないまでも上智・東京理科に並ぶレベル帯の名門学部もあります(明治の政治経済、青山学院の総合文化政策、中央の法、立教の異文化コミュニケーション、法政のGISなど)。そのような学部狙いで受験する現役生も一定数いるでしょう。

都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める難関私立大学(GMARCH)の合格者比率

都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める難関私立大学(GMARCH)の合格者比率【表】
都立日比谷高校の1学年の延べ合格者に占める難関私立大学(GMARCH)の合格者比率【グラフ】

直近5年間においては、私立大学の延べ現役合格者に占めるGMARCHの合格率は例年おおよそ25~30%となっています。大学別でみると、GMARCHの中では学習院は少なく(例年1%前後)、明治大学が例年10%前後と最も多い結果となっています。

その他、年度によって多少のばらつきがみられますが、青山学院、立教、中央、法政は例年20人~40人となっています。

最難関私立(早慶上理医)の合格実績も日本有数である公立最強高校の日比谷高校

私立大学の現役延べ合格者数に対し、私立最難関の早慶上理医の合格者人数比が66.6%、次いでGMARCHが24.9%ですので、日比谷高校の私立大学現役合格者の内、実に90%以上がGMARCH以上の大学に合格しているという圧倒的な結果を出しています。

国公立大学でも最難関(東京一工医)に約30%の現役合格者人数比率(合格者数/卒業生数)を誇り、私立大学においても、延べ合格者に占める合格者数で専願+併願で3分の2が早慶上理医、9割がGMARCH以上という、大学合格実績という指標では全国有数の進学校と言えるでしょう。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・日比谷高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/hibiya-h/

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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