東京都国分寺市に位置する都立国分寺高等学校(通称「ブンジ」)は、地域の要望に応えて1969年に設立された進学校です。住宅地に囲まれた環境にあり、生徒たちは親しみを込めて「ブンジ生」と呼ばれています。
2001年、進学重視型単位制に対応した新校舎が完成。自習室や可動式パーティションを備えた講義室など、現代的な学習環境が整備されました。この校舎は後に映画「時をかける少女」のロケ地としても使用され、作中の制服デザインにも影響を与えています。
都立高校改革以降、国分寺高校の進学実績は著しく向上し、入試競争率も上昇傾向にあります。特に国公立大学への進学者数が増加しており、2020年度には現役合格者数108人という記録を達成しました。
それでは、2025年の大学合格実績を見ていきましょう。
【2025年度】都立国分寺高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者分析
都立国分寺高校の2025年度大学合格実績について、最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)への合格状況をまとめました。「東京一科」とは、東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学(旧:東京工業大学/東京医科歯科大学)の4大学を指し、国公立医学部と合わせて日本の最難関国公立大学群として位置づけられています。
今回の分析では、現役生と浪人生それぞれの合格者数、前年比での増減、各大学別の詳細データを網羅的に調査しました。都立高校の中でも進学校として知られる国分寺高校の合格実績は、都立高校全体の学力水準を示す重要な指標となっています。
【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
東京大学 | 1人 | – | 0人 | 1 |
京都大学 | 1人 | (+1人) | 1人 | 2人 |
一橋大学 | 1人 | – | 0人 | 1人 |
東京科学大学 (旧:東京工業大学/東京医科歯科大学) | 1人 | (▲3人) | 1人 | 2人 |
国公立大学医学部 | 0人 | (▲1人) | 1人 | 1人 |
合計(医学部重複除く) | 4人 | (▲3人) | 2人 | 6人 |
2025年度は現役生は、東京大・京都大・一橋大・東京科学大にそれぞれ1人ずつの計4名、京都大学、東京科学大学に1人ずつ浪人生2名の計6名が最難関国公立大学に合格しました。全体としては、現役合格者数は前年と比較して3名減少しています。
特に東京科学大学への現役合格者減少が目立つ一方、京都大学への合格者増加など、大学別に異なる傾向が見られました。
【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者の大学別分析
東京大学
現役合格者1名を維持しています。都立高校から東京大学への合格は非常に難易度が高い中、継続して合格者を輩出できている点は評価できます。ただし、浪人生からの合格者がいないことから、現役で合格できなかった生徒が翌年に合格するための進路指導や学習サポート体制の強化が今後の課題かもしれません。
京都大学
現役合格者が前年から1名増加して1名、さらに浪人合格者も1名で計2名の合格を果たしました。前年比でプラスとなった唯一の大学であり、関西の最難関大学への対策が功を奏した形です。地理的に遠方の大学にもかかわらず合格者を出せていることは、生徒の進学意欲の高さと学校の指導力を示していると言えるでしょう。今後も継続した合格実績が期待されます。
一橋大学
現役合格者1名を維持しています。社会科学系の最難関大学として知られる一橋大学への安定した合格実績は、都立国分寺高校の文系教育の質の高さを示しています。特に小論文や面接対策など、独自の入試対策が功を奏していると考えられます。
東京科学大学(旧:東京工業大学/東京医科歯科大学)
現役合格者が前年から3名減少し1名となりました。浪人合格者1名と合わせて計2名の合格者数です。東京科学大学の再編に伴う入試制度の変更が影響している可能性もあり、新たな対策が求められる分野と言えるでしょう。今後は理系教育の強化と、変化する入試制度への対応が課題となります。
国公立大学医学部
現役合格者が前年から1名減少して0名となり、浪人合格者のみ1名という結果でした。医学部入試は最も難易度が高い入試の一つであり、特に国公立医学部は倍率も高く合格が厳しい状況です。医学部志望者向けの特別プログラムや長期的な学習戦略の構築が今後の検討課題となるでしょう。
全体的な傾向・特徴
2025年度の最難関国公立大学への合格実績は、総数では現役・浪人合わせて6名と一定の成果が見られるものの、現役合格者数が前年より3名減少している点が特徴的です。特に東京科学大学への現役合格者が3名減少したことが全体の減少に大きく影響しています。一方で、京都大学への現役合格者は1名増加しており、難関国立大学への合格実績を維持しています。国公立医学部については現役合格者がゼロとなり、今後の課題と言えるでしょう。
都立国分寺高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年
都立国分寺高校の最難関国公立大学への現役合格者数は、過去6年間で増減を繰り返しています。2020年度5名(1.6%)、2021年度5名(1.6%)、2022年度6名(1.9%)、2023年度3名(1.0%)、2024年度7名(2.2%)、2025年度4名(1.3%)となっており、2024年度の高い実績から2025年度は減少傾向を示しています。


東京一科医への現役合格者数の推移
最難関とされる東京一科と国公立医学部への現役合格者数の推移は以下の通りです。
- 2020年度:5名(卒業生314人中の1.6%)
- 2021年度:5名(卒業生312人中の1.6%)
- 2022年度:6名(卒業生309人中の1.9%)
- 2023年度:3名(卒業生312人中の1.0%)
- 2024年度:7名(卒業生314人中の2.2%)← 過去6年間で最高
- 2025年度:4名(卒業生307人中の1.3%)← 前年比-3名
特に2024年度から2025年度にかけての減少が顕著で、主に東京科学大学と国公立医学部への合格者減少が影響しています。
東京一科医現役合格者の大学別分析
2025年度における各大学別の現役合格実績は、合計4名と前年から3名減少しました。この内訳と過去からの推移を各大学別に分析します。
東京大学
現役合格者1名(0.3%)を維持しています。過去6年間では2020年度0名、2021年度1名、2022年度2名、2023年度0名、2024年度1名、2025年度1名と推移しており、特に直近3年間では安定した合格実績を保っています。都立高校としては堅実な成果と言えるでしょう。
京都大学
現役合格者1名(0.3%)となり、前年から1名増加しました。2020年度0名、2021年度0名、2022年度2名、2023年度1名、2024年度0名、2025年度1名と不安定な推移をしていますが、2025年度は回復の兆しを見せています。
一橋大学
現役合格者1名(0.3%)を継続しています。2020年度3名、2021年度3名、2022年度1名、2023年度2名、2024年度1名、2025年度1名と推移しており、かつての高い実績から減少傾向にあるものの、継続して合格者を出せている点は評価できます。
東京科学大学(旧東京工業大学・東京医科歯科大学)
現役合格者1名(0.3%)となり、前年から3名減少しました。2020年度2名、2021年度1名、2022年度1名、2023年度0名、2024年度4名、2025年度1名と大きく変動しています。特に2024年度の顕著な成功から2025年度の減少は注目すべき点です。
国公立大学医学部
現役合格者0名となり、前年から1名減少しました。2020年度から2023年度まで4年連続で0名、2024年度に初めて1名の現役合格者を出しましたが、2025年度は再び0名となりました。医学部合格への継続的な指導体制が課題です。
全体的な傾向と特徴
都立国分寺高校の最難関国公立大学合格実績は過去6年間で増減を繰り返しており、安定性に欠ける面があります。特に2024年度は7名(2.2%)と過去最高の実績を上げましたが、2025年度は4名(1.3%)と反動減となりました。
大学別に見ると、東京大学への合格は安定してきた一方、東京科学大学への合格者急減が全体の数字を押し下げています。京都大学は回復傾向にあり、一橋大学は一定数を維持しています。国公立医学部については引き続き課題が残る状況です。
全体として2025年度は前年からの減少が見られるものの、過去6年間の平均的な水準は維持しており、東京一科への継続的な合格実績は都立高校としての進学指導の成果と言えるでしょう。今後は特に理系科目の強化と安定した合格実績の確保が課題となります。
【2025年度】都立国分寺高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数分析
都立国分寺高校の2025年度における旧帝大(東京大学・京都大学を除く北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学)とTOCKY(筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学・神戸大学・横浜国立大学)への合格実績を分析しました。この10大学群は、東京一科(東大・京大・一橋・東京科学大学)に次ぐ難関国公立大学として位置づけられ、都立高校の進学力を測る重要な指標となっています。
国分寺高校の旧帝大とTOCKYへの合格状況から、首都圏の難関国立大学への志向性や地方国立大学への挑戦度、文系・理系のバランス、前年度からの変化傾向などが読み取れます。特に関東圏内の難関国立大学(筑波・お茶の水・千葉・横浜国立)と、地理的に離れた旧帝大(北海道・東北・名古屋・大阪・九州)への合格実績の比較は、同校の進学指導の特徴を示す重要なデータとなります。
本分析では、現役合格者数と浪人合格者数、前年度比較、大学別の詳細など多角的な視点から、都立青山高校の難関国公立大学への進学実績を詳細に検証していきます。
【2025年度】旧帝大(東大・京大除く)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
北海道大学 | 2人 | (▲1人) | 0人 | 2人 |
東北大学 | 1人 | – | 0人 | 1人 |
名古屋大学 | 1人 | (+1人) | 2人 | 3人 |
大阪大学 | 0人 | – | 1人 | 1人 |
九州大学 | 0人 | – | 0人 | 0人 |
合計 | 4人 | – | 3人 | 7人 |
2025年度の旧帝大(東京大学・京都大学を除く)への合格実績は、現役生4名、浪人生3名の計7名となりました。大学別の内訳は以下の通りです。
- 北海道大学:現役2名(前年比-1名)、浪人0名、合計2名
- 東北大学:現役1名、浪人0名、合計1名
- 名古屋大学:現役1名(前年比+1名)、浪人2名、合計3名
- 大阪大学:現役0名、浪人1名、合計1名
- 九州大学:現役0名、浪人0名、合計0名
大学別分析
- 北海道大学:現役合格者2名と前年より1名減少したものの、遠隔地の大学としては比較的安定した合格実績を維持しています。総合大学として幅広い学部を有する北海道大学への挑戦は、地方国立大学を視野に入れた進学指導の成果と言えるでしょう。
- 東北大学:現役合格者1名を輩出しています。理系研究に強みを持つ東北大学への合格は、理系科目の指導が一定の成果を上げていることを示しています。
- 名古屋大学:現役合格者1名(前年比+1名)、浪人2名と最も合格者数が多い旧帝大となりました。前年からの増加傾向は注目に値し、中部地方の最難関大学への指導が強化されていることがうかがえます。
- 大阪大学:現役合格者は0名でしたが、浪人1名の合格実績があります。関西圏の最難関大学の一つである大阪大学への現役合格者が出なかったことは課題と言えるでしょう。
- 九州大学:現役、浪人ともに合格者がありませんでした。地理的な距離もあり、九州地方の大学への志向が低い傾向が続いています。
【2025年度】TOCKY合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|---|
筑波大学(T) | 6人 | (+1人) | 2人 | 8人 |
お茶の水女子大学(O) | 1人 | (+1人) | 1人 | 2人 |
千葉大学(C) | 3人 | (+2人) | 1人 | 4人 |
神戸大学(K) | 0人 | – | 2人 | 2人 |
横浜国立大学(Y) | 4人 | (▲1人) | 1人 | 5人 |
合計 | 14人 | (+3人) | 7人 | 21人 |
2025年度のTOCKY(筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学・神戸大学・横浜国立大学)への合格実績は、現役生14名(前年比+3名)、浪人生7名の計21名となりました。大学別の内訳は以下の通りです。
- 筑波大学:現役6名(前年比+1名)、浪人2名、合計8名
- お茶の水女子大学:現役1名(前年比+1名)、浪人1名、合計2名
- 千葉大学:現役3名(前年比+2名)、浪人1名、合計4名
- 神戸大学:現役0名、浪人2名、合計2名
- 横浜国立大学:現役4名(前年比-1名)、浪人1名、合計5名
大学別分析
- 筑波大学:現役合格者6名(前年比+1名)と最多の合格者を輩出しています。首都圏にある総合大学として人気が高く、幅広い学部・学群に合格者を送り出せていることは国分寺高校の進学指導の強みを示しています。
- お茶の水女子大学:現役合格者1名(前年比+1名)、浪人1名と女子大学ながら安定した合格実績を上げています。女子生徒への進路指導が充実していることがうかがえます。
- 千葉大学:現役合格者3名(前年比+2名)と大きく増加しました。医学部を含む総合大学として人気が高まっており、特に理系学部への進学指導が強化されている様子がうかがえます。
- 神戸大学:現役合格者0名、浪人2名と地理的に遠い関西の大学ながら浪人生で合格者を出しています。現役での合格実績向上が今後の課題となりそうです。
- 横浜国立大学:現役合格者4名(前年比-1名)とやや減少したものの、依然として高い合格実績を維持しています。経済学部や理工学部などの人気学部が多く、地理的にも近いため志望者が多い傾向が続いています。
全体としてTOCKYへの現役合格者は前年から3名増加しており、特に筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学での増加が目立ちます。首都圏の難関国立大学群への進学実績は着実に向上しており、旧帝大よりもTOCKY志向が強まっていることが特徴的です。
都立国分寺高校の難関国公立大学(旧帝大+TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年
都立国分寺高校の2020年から2025年までの6年間における難関国公立大学合格実績の推移を分析しました。本データでは、旧帝大(東京大学・京都大学を除く北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学)とTOCKY(筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学・神戸大学・横浜国立大学)という10大学群に焦点を当て、現役合格者数の変化を詳細に追跡しています。
過去6年間の動向からは、2022年度の突出した実績、その後の調整期間、そして2025年度における回復傾向という明確なサイクルが見て取れます。また、地理的に近い関東圏の国立大学(TOCKY)への志向が強まる一方、遠方の旧帝大への合格実績が安定している点も注目すべき特徴です。
本分析では、年度ごとの変動要因や大学群別の詳細データから、都立国分寺高校の進学指導の成果と課題、そして今後の展望について考察していきます。

全体的な傾向と特徴
2025年度の旧帝大・TOCKY合計での合格者数は18名(5.9%)と、前年の15名(4.8%)から回復基調にあります。過去6年間の推移を見ると、2020年度16名(5.1%)、2021年度16名(5.1%)、2022年度26名(8.4%)、2023年度19名(6.1%)、2024年度15名(4.8%)、2025年度18名(5.9%)となっており、2022年度の顕著な成績の後に一度減少したものの、再び上昇傾向にあることがわかります。
特筆すべきは、旧帝大(5校)の合格者数が近年4名程度で安定している一方、TOCKY(5校)の合格者数は14名と大幅に上回っていることです。これは首都圏の難関国立大学(特に筑波大学、千葉大学、横浜国立大学)への志向が強まっていることを示しています。地理的に遠い大学(大阪大学、九州大学、神戸大学)への合格者が少ない傾向も、この地域性を反映していると考えられます。
2025年度は特にTOCKYでの増加(前年比+3名)が目立ち、旧帝大を含めた難関国立大学全体での合格実績は卒業生の約6%に上りました。2022年度の突出した成績(8.4%)には及ばないものの、回復基調にあることは都立国分寺高校の進学指導の成果と言えるでしょう。
都立国分寺高校の旧帝大の現役合格者数推移|2020年~2025年

2025年度の旧帝大(東京大学・京都大学を除く)への合格実績は、現役生4名(卒業生307人中の1.3%)となりました。過去6年間の推移を見ると、2020年度5名(1.6%)、2021年度5名(1.6%)、2022年度4名(1.3%)、2023年度7名(2.2%)、2024年度4名(1.3%)、2025年度4名(1.3%)と、2023年度をピークとして近年は安定した水準を維持しています。
大学別分析
- 北海道大学:現役合格者2名(0.7%)と前年より1名減少しました。過去6年間では2022年度から2024年度まで3名を維持していましたが、やや減少傾向にあります。それでも遠隔地の大学としては比較的安定した合格実績を維持しており、地方国立大学への進学指導が一定の成果を上げています。
- 東北大学:現役合格者1名(0.3%)と前年と同数を維持しています。2023年度の4名(1.3%)というピークからは減少しているものの、継続して合格者を輩出しています。理系研究に強みを持つ東北大学への一定の合格実績は、理系科目指導の基盤が整っていることを示しています。
- 名古屋大学:現役合格者1名(0.3%)と、近年では唯一の増加となりました。過去6年間で見ると2021年度に1名を出して以来の合格者となり、中部地方の最難関大学への指導が再開されたことがうかがえます。
- 大阪大学:現役合格者は2020年度の1名以来、6年連続で0名という状況が続いています。関西圏の最難関大学への合格実績がないことは、地域的な志向性や指導上の課題を示しているかもしれません。
- 九州大学:2021年度に1名の合格者を出して以降、合格者がない状況が続いています。九州地方という地理的な距離もあり、志望者自体が少ない可能性があります。
都立国分寺高校のTOCKYの現役合格者数推移|2020年~2025年

2025年度のTOCKY(筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学・神戸大学・横浜国立大学)への合格実績は、現役生14名(4.6%)と前年の11名(3.5%)から増加しました。過去6年間の推移を見ると、2020年度11名(3.5%)、2021年度11名(3.5%)、2022年度22名(7.1%)、2023年度12名(3.8%)、2024年度11名(3.5%)、2025年度14名(4.6%)と、2022年度の特出した成績以降は回復基調にあります。
大学別分析
- 筑波大学:現役合格者6名(2.0%)と前年の5名(1.6%)から増加しました。過去6年間の推移では2021年度に10名(3.2%)というピークがあり、その後減少した時期もありましたが、再び上昇傾向にあります。首都圏の総合大学として人気が高く、国分寺高校の進学指導の中核を担っていると言えるでしょう。
- お茶の水女子大学:現役合格者1名(0.3%)と2022年度以来の合格者を出しました。女子大学ながら高い学術水準を誇るお茶の水女子大学への合格は、女子生徒への進路指導の成果と言えます。過去6年間では2022年度の4名(1.3%)が特に目立った成果でした。
- 千葉大学:現役合格者3名(1.0%)と前年の1名(0.3%)から増加しました。過去6年間では2023年度の5名(1.6%)をピークに変動がありますが、比較的安定した合格実績を維持しています。医学部を含む総合大学として首都圏での人気が高く、進学実績の重要な指標となっています。
- 横浜国立大学:現役合格者4名(1.3%)と前年の5名(1.6%)からやや減少したものの、依然として高い合格実績を維持しています。過去6年間では2022年度の7名(2.3%)がピークでしたが、継続して複数名の合格者を出しており、首都圏南部の国立大学として人気が高いことがうかがえます。
- 神戸大学:過去6年間で2023年度の1名のみが合格しており、2025年度も含めて合格者が少ない状況が続いています。関西圏という地理的な距離もあり、志望者が少ない傾向にあるようです。
【2025年度】都立国分寺高校の関東主要国公立大学合格者分析
都立国分寺高校の2025年度における関東主要国公立大学への合格実績を詳細に分析しました。このデータは、東京一科やTOCKYを除く、首都圏の重要な国公立大学群への進学状況を示しています。
2025年度、国分寺高校は東京都立大学を筆頭に東京学芸大学、東京外国語大学、東京農工大学、埼玉大学など関東圏の国公立大学に現役生59名が合格し、卒業生の約19.2%という高い合格率を達成しました。特に東京都立大学への24名という突出した合格者数は、同校の進学指導における強みを明確に表しています。
この関東主要国公立大学は、難関私立大学との併願先としても重要であり、国分寺高校生の進路選択における中核をなしています。本データからは大学別の合格者数、前年比での増減、現役・浪人別の実績など多角的な視点から、都立トップ校としての国分寺高校の地域国公立大学における位置づけを読み解くことができます。
【2025年度】関東主要国公立大学合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
茨城大学 | 2人 | (+2人) | 0人 | 2人 |
宇都宮大学 | 0人 | – | 0人 | 0人 |
群馬大学 | 0人 | (▲1人) | 0人 | 0人 |
埼玉大学 | 4人 | (▲3人) | 0人 | 4人 |
東京藝術大学 | 0人 | – | 2人 | 2人 |
電気通信大学 | 1人 | (▲1人) | 1人 | 2人 |
東京外国語大学 | 9人 | (+4人) | 0人 | 9人 |
東京学芸大学 | 10人 | (▲7人) | 0人 | 10人 |
東京農工大学 | 7人 | (▲2人) | 2人 | 9人 |
東京海洋大学 | 1人 | (+1人) | 1人 | 2人 |
東京都立大学 | 24人 | (+7人) | 0人 | 24人 |
横浜市立大学 | 1人 | – | 0人 | 1人 |
関東主要国公立大学_合計 | 59人 | – | 6人 | 65人 |
全体的な傾向と特徴
都立国分寺高校の2025年度における関東主要国公立大学(東京一科・TOCKYを除く)への合格実績は、現役生59名、浪人生6名の計65名という多数の合格者を輩出しました。これは卒業生307人の約19.2%が関東圏の国公立大学に合格したことを示しており、同校の国公立大学進学に対する指導の充実ぶりが表れています。
特に東京都立大学への現役合格者数は24名(前年比+7名)と突出しており、地元の都立大学への進学実績が際立っています。次いで東京学芸大学10名(前年比-7名)、東京外国語大学9名(前年比+4名)、東京農工大学7名(前年比-2名)と続き、東京都内の国公立大学への合格者が多数を占めています。
大学別に見ると、増加が目立つのは東京都立大学(+7名)と東京外国語大学(+4名)で、減少が目立つのは東京学芸大学(-7名)と埼玉大学(-3名)です。特に東京都立大学は前年度から大幅に増加し、同校の国公立大学合格者の約4割を占める主要な進学先となっています。
これらの関東主要国公立大学合格実績と、先に分析した東京一科(4名)・旧帝大(4名)・TOCKY(14名)を合わせると、都立国分寺高校は2025年度に合計81名の国公立大学合格者を輩出したことになります。この数字は卒業生全体の約26.4%にあたり、都立高校としては極めて高い国公立大学進学率を達成していると言えるでしょう。
東京都立大学を筆頭に、東京学芸大学、東京外国語大学、東京農工大学などの実績は、同校が文系・理系ともに幅広い進路指導を行っていることを示しています。地理的に近い関東圏の国公立大学への進学志向が強く、特に東京都内の国公立大学への合格実績が顕著です。
都立国分寺高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年
都立国分寺高校の2020年から2025年までの6年間における関東主要国公立大学への現役合格者数の推移を総合的に分析しました。
この推移データからは、最難関国公立大学と関東主要国公立大学のバランス、年度による志願傾向の変化、近年の回復状況など、都立トップ校としての国分寺高校の進学戦略と成果が読み取れます。関東主要国公立大学は同校の進路選択における重要な位置を占め、卒業生の約2割がこれらの大学に進学していることは特筆すべき実績と言えるでしょう。


全体的な傾向と特徴
都立国分寺高校の2025年度における関東主要国公立大学(東京一科・TOCKYを除く)への合格実績は、現役生59名(卒業生307人中の19.2%)、浪人生6名の計65名という多数の合格者を輩出しました。過去6年間の推移を見ると、下記のようになっています。
- 2020年度69名(22.0%) → ピーク
- 2021年度67名(21.5%)
- 2022年度48名(15.5%)
- 2023年度45名(14.4%) → 一時的に大きく減少
- 2024年度59名(18.8%)
- 2025年度59名(19.2%) → 回復傾向
特に東京都立大学への現役合格者数は24名(前年比+7名)と突出しており、2020年度の25名(8.0%)に次ぐ高い実績となっています。次いで東京学芸大学10名(前年比-7名)、東京外国語大学9名(前年比+4名)、東京農工大学7名(前年比-2名)と続き、東京都内の国公立大学への合格者が多数を占めています。
関東国公立大学への現役合格者の主要大学分析
大学別の過去6年間の推移を見ると下記のようになっています。
- 東京都立大学:2020年度25名をピークに減少後、2025年度は24名と再び高い水準に回復しました。安定して多くの合格者を輩出している主要な進学先です。
- 東京学芸大学:2021年度と2024年度の各17名をピークに変動が大きく、2025年度は10名と減少しています。教員養成系への進学希望者の増減が影響していると考えられます。
- 東京外国語大学:2020年度12名をピークに減少後、2025年度は9名まで回復しています。外国語・国際関係分野への進学実績が再び向上しています。
- 東京農工大学:5名から9名の間で推移しており、比較的安定した合格実績を維持しています。
- 埼玉大学:2021年度の10名をピークとして大きく変動しており、2025年度は4名となっています。
国公立大学全体の合格者数を見ると、2020年度110名(35.0%)、2021年度109名(34.9%)、2022年度109名(35.3%)と高水準を維持していましたが、2023年度87名(27.9%)と大きく減少。その後、2024年度94名(29.9%)、2025年度93名(30.3%)と回復基調にあります。
また、「その他地方国公立大学」への合格者数は2022年度の29名(9.4%)をピークに減少し、2025年度は12名(3.9%)となっており、地方国立大学よりも関東圏の国公立大学への志向が強まっていることがうかがえます。
これらのデータから、都立国分寺高校は2023年度の落ち込みから回復し、特に東京都立大学を中心とした都内国公立大学への合格実績が向上していることがわかります。卒業生の約3割が国公立大学に合格する実績は、都立高校としては極めて高い水準を維持していると評価できるでしょう。
都立国分寺高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年


国公立大学群別の合格実績推移
都立国分寺高校の国公立大学合格実績を大学群別に分析すると、2025年度は全体で93名(卒業生307人中の30.3%)が国公立大学に合格しており、依然として高い水準を維持しています。過去6年間の推移から見る各大学群の特徴と傾向は以下の通りです。
東京一科医(最難関国公立大学)
2020年度5名(1.6%)→2021年度5名(1.6%)→2022年度6名(1.9%)→2023年度3名(1.0%)→2024年度7名(2.2%)→2025年度4名(1.3%)
最難関大学群への合格実績は2024年度の7名をピークとして2025年度は減少しましたが、平均的には卒業生の1.5%前後が最難関国公立大学に合格しており、都立高校としては安定した実績を示しています。
旧帝大(医除く)
2020年度5名(1.6%)→2021年度5名(1.6%)→2022年度4名(1.3%)→2023年度7名(2.2%)→2024年度4名(1.3%)→2025年度4名(1.3%)
旧帝大への合格者数は2023年度の7名をピークに、それ以外の年度は4~5名(1.3~1.6%)で推移しており、比較的安定した実績です。2025年度も4名(1.3%)と前年と同水準を維持しています。
TOCKY(医除く)
2020年度11名(3.5%)→2021年度11名(3.5%)→2022年度22名(7.1%)→2023年度12名(3.8%)→2024年度11名(3.5%)→2025年度14名(4.6%)
TOCKY合格者数は2022年度に22名と突出した成績を記録した後、一時減少しましたが、2025年度は14名(4.6%)と回復傾向にあります。首都圏の難関国立大学としての人気が高まっていることがうかがえます。
関東国公立(医除く)
2020年度69名(22.0%)→2021年度67名(21.5%)→2022年度48名(15.5%)→2023年度45名(14.4%)→2024年度58名(18.5%)→2025年度59名(19.2%)
関東国公立大学への合格者数は2020~2021年度の高水準から2022~2023年度に大きく減少しましたが、2024年度以降は回復傾向にあり、2025年度は59名(19.2%)と安定しています。国分寺高校の主要な進学先として定着しています。
地方国公立(医除く)
2020年度20名(6.4%)→2021年度21名(6.7%)→2022年度29名(9.4%)→2023年度20名(6.4%)→2024年度14名(4.5%)→2025年度12名(3.9%)
地方国公立大学への合格者数は2022年度の29名をピークに減少傾向にあり、2025年度は12名(3.9%)と6年間で最低の比率となりました。関東圏の大学志向が強まり、地方大学への志願が減少していることがうかがえます。
全体的な傾向と特徴
過去6年間の国公立大学合格者数の推移を見ると、全体としては2020年度110名(35.0%)、2021年度109名(34.9%)、2022年度109名(35.3%)と安定していましたが、2023年度は87名(27.9%)と大きく減少。その後、2024年度94名(29.9%)、2025年度93名(30.3%)と回復基調にあります。
特徴的なのは、東京一科医・旧帝大・TOCKYといった上位校への合格実績が比較的安定している一方、地方国公立大学への合格者が減少し、関東国公立大学への志向が強まっていることです。2025年度は特にTOCKYでの増加(前年比+3名)が目立ち、地理的に近い難関国立大学への進学実績が向上しています。
卒業生の約3割が国公立大学に合格する実績は都立高校としては極めて高い水準であり、特に最難関から準難関までバランス良く合格者を輩出している点は評価できます。地方大学への合格者減少は志向の変化によるものと考えられ、全体としての国公立大学進学実績は堅調と言えるでしょう。
【2025年度】都立国分寺高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者分析
都立国分寺高校の2025年度における最難関私立大学への合格実績を詳細に分析しました。「早慶上理+医学部」と呼ばれるこの大学群は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、および私立大学医学部を含み、私立大学の最上位層として高校の進学実績を評価する重要な指標となっています。
このデータは、都立高校でありながら最難関私立大学に一定数の合格者を安定して輩出する国分寺高校の進学指導力を示すとともに、国公立大学合格実績と合わせて同校の総合的な進学力を評価する重要な材料となります。
【2025年度】最難関私立大学合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 現浪合計 |
---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 18人 | (▲6人) | 9人 | 27人 |
慶應大学 | 11人 | (+3人) | 5人 | 16人 |
上智大学 | 19人 | (+4人) | 2人 | 21人 |
東京理科大学 | 19人 | (+4人) | 16人 | 35人 |
私立大学医学部 | 0人 | (▲1人) | 1人 | 1人 |
合計(医学部重複除く) | 67人 | (+4人) | 33人 | 100人 |
都立国分寺高校の2025年度における最難関私立大学(早稲田大学・慶應大学・上智大学・東京理科大学・私立大学医学部)への合格実績は、現役生67名(前年比+4名)、浪人生33名の計100名という非常に優れた結果となりました。大学別の内訳は以下の通りです。
- 早稲田大学:現役18名(前年比-6名)、浪人9名、合計27名
- 慶應大学:現役11名(前年比+3名)、浪人5名、合計16名
- 上智大学:現役19名(前年比+4名)、浪人2名、合計21名
- 東京理科大学:現役19名(前年比+4名)、浪人16名、合計35名
- 私立大学医学部:現役0名(前年比-1名)、浪人1名、合計1名
全体的な傾向と特徴
現役合格者全体では前年比+4名と増加していますが、大学別に見ると明確な特徴があります。特に注目されるのは早稲田大学への現役合格者が6名減少した一方、慶應大学・上智大学・東京理科大学はいずれも3~4名増加している点です。
早稲田大学は減少したとはいえ18名の現役合格者を出しており、依然として主要な進学先となっています。一方、東京理科大学は現役・浪人合わせて35名と最多の合格者数を誇り、理系進学希望者の重要な選択肢となっています。特に浪人生からの合格者が16名と多いのが特徴的です。
上智大学と慶應大学も現役合格者数を増やしており、特に上智大学は19名と早稲田大学と並ぶ高い実績を示しています。私立大学医学部については現役合格者がゼロとなり、難関医学部への対策強化が課題として残っています。
総合的に見ると、都立国分寺高校の最難関私立大学への合格実績は非常に優れており、国公立大学への合格実績と合わせて、進学校としての地位を確固たるものにしています。早稲田大学の減少は気になる点ですが、慶應・上智・理科大の増加がそれを補い、全体としては上昇傾向にあると言えるでしょう。
都立国分寺高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年


最難関私立大学への現役合格者数の推移
都立国分寺高校の2025年度における最難関私立大学(早稲田大学・慶應大学・上智大学・東京理科大学・私立大学医学部)への合格実績は、現役生67名(前年比+4名)、浪人生33名の計100名となりました。これは卒業生307名の約8.0%が最難関私立大学に合格したことを示しており、前年度の7.5%から若干上昇しています。
過去6年間の推移を見ると、2020年度48名(6.8%)、2021年度69名(8.9%)、2022年度106名(10.8%)、2023年度67名(7.8%)、2024年度63名(7.5%)、2025年度67名(8.0%)となっており、2022年度の突出した実績をピークとして一時減少した後、再び回復傾向にあることがわかります。
大学別分析
- 早稲田大学:現役合格者18名(2.2%)と前年の24名(2.9%)から6名減少しました。過去6年間では2022年度の38名(3.9%)が突出しており、その後は減少傾向にあります。2025年度は2020年度と同水準まで戻っていますが、依然として主要な進学先となっています。
- 慶應大学:現役合格者11名(1.3%)と前年の8名(1.0%)から3名増加しました。過去6年間では2022年度の12名(1.2%)がピークでしたが、2025年度はそれに近い水準まで回復しています。国分寺高校にとって難関とされる慶應大学への合格実績が向上している点は注目に値します。
- 上智大学:現役合格者19名(2.3%)と前年の15名(1.8%)から4名増加しました。2022年度には32名(3.3%)という突出した実績があり、その水準には及ばないものの、着実に回復しています。上智大学は早稲田大学を上回る合格者数となり、文系難関私立大学への主要な進学先となっています。
- 東京理科大学:現役合格者19名(2.3%)と前年の15名(1.8%)から4名増加しました。過去6年間では2021年度の29名(3.7%)がピークでしたが、2025年度は減少後の回復傾向を示しています。浪人生の合格者も16名と多く、理系難関私立大学への進学実績は堅調です。
- 私立大学医学部:現役合格者0名と前年の1名から減少しました。過去6年間で現役合格者が出たのは2024年度の1名のみで、医学部合格への課題が継続しています。
全体的な傾向と特徴
2025年度の最難関私立大学合格実績は、早稲田大学の減少が目立つものの、慶應大学・上智大学・東京理科大学はいずれも増加しており、全体としては回復基調にあります。特に上智大学の合格者数が早稲田大学を上回ったことは特徴的で、文系難関私立大学への進学パターンに変化が見られます。
私立大学延べ合格者数は2025年度833名と、2022年度の978名をピークに減少後はほぼ横ばいの状態です。合格率(現役合格者数÷私立大学延べ合格者数)の観点では、受験者数が減少する中でも一定の合格実績を維持していることが評価できます。
過去6年間の推移を見ると、2022年度の突出した実績は特異な年であり、それを除けば最難関私立大学への合格実績は緩やかな上昇トレンドにあると言えるでしょう。都立国分寺高校は国公立大学への合格実績と合わせて、私立最難関大学への高い合格実績を維持しており、都立トップ校としての地位を確立しています。
【2025年度】都立国分寺高校の難関私立大学(GMARCH)合格者分析
都立国分寺高校の2025年度における難関私立大学GMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)への合格実績を詳細に分析しました。GMARCHは難関私立大学の中核を成す大学群であり、高校の進学実績を評価する重要な指標となっています。
このGMARCH合格実績は、早慶上理という最難関私立大学への合格者と合わせて、都立国分寺高校の私立大学進学における総合力を示す重要なデータです。特に私立大学志願者の主軸となるGMARCHへの高い合格率は、同校の進学指導の充実度と生徒の学力水準の高さを明確に表しています。
【2025年度】難関私立大学(GMARCH)合格者数と現役合格者前年比
大学名 | 現役 | (前年比) | 浪人 | 合計 |
---|---|---|---|---|
学習院大学 | 15人 | (+8人) | 0人 | 15人 |
明治大学 | 60人 | (▲9人) | 21人 | 81人 |
青山学院大学 | 34人 | (+4人) | 9人 | 43人 |
立教大学 | 31人 | (▲19人) | 8人 | 39人 |
中央大学 | 56人 | (▲8人) | 9人 | 65人 |
法政大学 | 91人 | (+4人) | 12人 | 103人 |
合計 | 287人 | (▲20人) | 59人 | 346人 |
都立国分寺高校の2025年度におけるGMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)への合格実績は、現役生287名(前年比-20名)、浪人生59名の計346名となりました。大学別の内訳は以下の通りです。
- 学習院大学:現役15名(前年比+8名)、浪人0名、合計15名
- 明治大学:現役60名(前年比-9名)、浪人21名、合計81名
- 青山学院大学:現役34名(前年比+4名)、浪人9名、合計43名
- 立教大学:現役31名(前年比-19名)、浪人8名、合計39名
- 中央大学:現役56名(前年比-8名)、浪人9名、合計65名
- 法政大学:現役91名(前年比+4名)、浪人12名、合計103名
全体的な傾向と特徴
全体としては現役合格者数が前年比-20名と減少していますが、大学別に見るとバラつきがあります。特に立教大学の現役合格者が19名減少し、明治大学も9名減少している一方、学習院大学は8名増加、青山学院大学と法政大学もそれぞれ4名増加しています。
法政大学が91名と最も多くの現役合格者を輩出しており、明治大学(60名)、中央大学(56名)と続きます。特に法政大学はGMARCH合格者全体の約32%を占め、都立国分寺高校生にとって主要な進学先となっています。明治大学は浪人生からの合格者も21名と最多で、現役・浪人合わせて81名の合格者を出しています。
立教大学の大幅な減少(-19名)は注目すべき点で、前年度から約38%減少しています。これは同校の入試難易度の変化や志願傾向の変化が影響している可能性があります。一方、学習院大学の増加(+8名)は前年比で約114%増と大幅な伸びを示しています。
GMARCH全体では現役合格者287名は卒業生307名の約93.5%に相当し、ほぼすべての生徒がGMARCHレベルの大学に合格できる実力を持っていることを示しています。複数合格者も多数いると考えられ、都立高校としては非常に高い進学実績と言えるでしょう。
都立国分寺高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年
都立国分寺高校の2025年度におけるGMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)への合格実績は、現役生287名(前年比-20名)、浪人生59名の計346名となりました。過去6年間の推移を見ると、2020年度196名(28.0%)、2021年度255名(32.9%)、2022年度347名(35.5%)、2023年度313名(36.3%)、2024年度307名(36.7%)、2025年度287名(34.3%)となっており、2022年度をピークに緩やかな減少傾向にあります。


大学別分析と推移
- 学習院大学:現役合格者15名(1.8%)と前年の7名(0.8%)から大幅に増加しています。過去6年間では2023年度の12名(1.4%)に次ぐ高い実績で、特に2020年度の2名(0.3%)から7.5倍増と著しい成長を示しています。最も伸びが顕著な大学と言えるでしょう。
- 明治大学:現役合格者60名(7.2%)と前年の69名(8.3%)から減少しました。過去6年間では2023年度の94名(10.9%)をピークに減少傾向にありますが、依然としてGMARCHの中では高い合格実績を維持しています。
- 青山学院大学:現役合格者34名(4.1%)と前年の30名(3.6%)から微増しています。過去6年間では2022年度の45名(4.6%)をピークに変動していますが、比較的安定した合格実績を保っています。
- 立教大学:現役合格者31名(3.7%)と前年の50名(6.0%)から大幅に減少しました。過去6年間では2022年度の57名(5.8%)をピークとし、2025年度は6年間で2番目に低い実績となりました。この減少は注目すべき変化です。
- 中央大学:現役合格者56名(6.7%)と前年の64名(7.7%)からやや減少しています。過去6年間では2022年度の70名(7.2%)をピークとしつつも、比較的安定した合格実績を維持しています。
- 法政大学:現役合格者91名(10.9%)と前年の87名(10.4%)からやや増加しています。過去6年間で見ると着実に増加傾向にあり、2020年度の49名(7.0%)から約1.9倍に伸長しています。2025年度はGMARCH中最多の合格者数を誇り、国分寺高校生の主要な進学先となっています。
全体的な傾向と特徴
2025年度のGMARCH合格実績は、私立大学延べ合格者数833名のうち287名で比率は34.3%となり、前年の36.7%からやや低下しています。しかし、依然として私立大学合格者の約3分の1がGMARCHに合格する高い実績を維持しています。
過去6年間の推移を見ると、2020年度から2022年度まで大きく上昇し、その後緩やかな減少傾向にあるものの、2020年度と比較すると依然として高い水準を保っています。特に法政大学への合格者数の増加と学習院大学の著しい伸びが特徴的です。
一方、立教大学と明治大学の合格者減少は、これらの大学の入試難易度の変化や志願傾向の変化を反映している可能性があります。また、GMARCH全体の数字が減少した要因としては、国公立大学志向の高まりや、他の私立大学への志願分散も考えられるでしょう。
総じて、都立国分寺高校のGMARCH合格実績は高い水準を維持しており、特に法政大学を主軸としつつ、学習院大学の躍進など新たな傾向も見られます。国公立大学や最難関私立大学への合格実績と合わせて、都立トップ校としての地位を確立しています。
都立国分寺高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年
都立国分寺高校の2025年度における私立大学合格の状況を大学群別に分析すると、全体として私立大学延べ合格者数は833名、1人あたりの合格数は2.71校となっています。過去6年間の推移と現役合格者に占める大学群別の比率から見える変化は以下の通りです。


私立大学群別合格者数の推移
2025年度の主要私立大学群別合格者数と比率は以下の通りです。
- 早稲田・慶應義塾:29名(3.5%)と前年の32名(3.8%)から微減、2022年度の50名(5.1%)がピーク
- 上智・東京理科:38名(4.6%)と前年の30名(3.6%)から増加、2022年度の56名(5.7%)に次ぐ高水準
- 私立医学部:0名(0.0%)と前年の1名(0.1%)から減少、医学部合格は依然として課題
- GMARCH:287名(34.5%)と前年の307名(36.7%)から減少したが、私立大学合格者の約1/3を占める
- 成成明学國武:78名(9.4%)と前年の83名(9.9%)から微減、2020年度の31名(4.4%)から大幅に増加
- 四工大+東農:59名(7.1%)と前年と同数、2022年度の61名(6.2%)がピーク
- 日東駒専:102名(12.2%)と前年の94名(11.2%)から増加
- その他私立大学:240名(28.8%)と前年の230名(27.5%)から微増
大学群別比率の推移分析
過去6年間の私立大学群別合格比率の推移を見ると、以下の特徴的な傾向が浮かび上がります。
- 上位校志向の高まり:早慶・上智理科・GMARCHを合わせた難関私大への合格比率は2020年度の約35%から2025年度の約43%へと上昇しています。特にGMARCHの比率が大きく向上し、私立大学合格の主軸となっています。
- 準難関校の増加:成成明学國武への合格者比率が2020年度の4.4%から2025年度は9.4%へと2倍以上に増加しています。これは進路選択の多様化と、この層の大学への対策強化を反映しています。
- 日東駒専の安定:日東駒専は6年間を通じて11~14%の範囲で比較的安定しており、2025年度は12.2%となっています。
- その他私立大学の減少:その他の私立大学の比率は2020年度の42.2%から2025年度は28.8%へと大きく減少しています。これは上位・中堅大学への志向が強まっていることを示しています。
1人あたりの合格数と総合分析
1人あたりの私立大学合格数は2020年度の2.23校から2025年度は2.71校へと増加しており、複数合格の実績が向上しています。2022年度の3.17校というピークには及ばないものの、依然として高い水準を維持しています。
総合的に見ると、都立国分寺高校の私立大学合格実績は、より選抜性の高い大学群へのシフトが明確に表れています。GMARCHを中心とした難関私大への合格実績が向上し、同時に多様な大学群への進学経路を確保していることがわかります。この傾向は、同校の進学指導が上位校合格を重視しつつも、生徒の適性や志向に応じた多様な進路選択を支援していることを示しています。
国公立3割・難関私大5割を誇る都立トップクラスの実力


都立国分寺高校の2025年度大学合格実績を総合的に分析すると、国公立・私立を含めた幅広い大学への合格者を輩出し、都立高校トップ校としての地位を確固たるものにしていることがわかります。
延べ合格者数は926名で、卒業生307名に対して1人あたり約3.02校の合格を果たしています。内訳を見ると、国公立大学93名(卒業生の30.3%)、私立大学833名となっており、特にGMARCHへの合格者287名(延べ合格者数の31%)が中核を占めています。
現役合格者の合格大学分布を見ると、GMARCH以上の難関大学(国公立・早慶上理・GMARCH)が全体の約48.2%を占め、進学実績の中心となっています。
過去6年間の推移を見ると、2022年度の突出した実績(延べ合格者数1087名、1人あたり合格数3.17校)をピークに若干の調整があったものの、2025年度も高い水準を維持しています。特に1人あたりの私立大学合格数は2.71校と前年から増加しており、複数合格による進路選択の幅が広がっています。
国公立大学については、東京一科医・旧帝大・TOCKY・関東国公立を合わせて81名の合格者を出しており、特に関東圏の国公立大学への合格実績が顕著です。東京都立大学を筆頭に、東京学芸大学、東京外国語大学などへの合格者が多く、地域性を反映した進学傾向が見られます。
私立大学では、早慶上理と医学部で67名、GMARCHで287名と難関校への高い合格実績を示しており、特に法政大学(91名)、明治大学(60名)、中央大学(56名)が主要な進学先となっています。また、準難関大学である成成明学獨武への進学も増加傾向にあり、多様な進路選択が実現されています。
全体として、都立国分寺高校の2025年度大学合格実績は、最難関から中堅までバランスの取れた合格者分布を示しており、国公立大学へ現役生の約30%が合格、延べ合格者の半数がMARCH以上の難関大学に合格という高い進学実績は、同校の充実した進学指導の成果と言えるでしょう。また、東京都内・関東圏の大学への志向が強い傾向も特徴的で、地方大学よりも地元の大学を選択する傾向が強まっています。
1人あたり約3校の合格実績は、生徒たちに十分な進路選択の機会を提供しており、今後も引き続き都立トップ校としての実績維持と更なる向上が期待されます。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・国分寺高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/kokubunji-h/

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