【2025年度】都立日比谷高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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東京都立日比谷高校の2025年度大学合格実績は、国公立・私立ともに最難関大学への合格者数が顕著に増加し、特に東京大学への現役合格者数が過去最高の65人(現役生の21.0%)に達するなど、同校の進学実績がさらに向上したことを示しています。

国公立大学では「東京一科医」(東大・京大・一橋・東工大・医学部)への現役合格率が38.2%と過去最高となり、私立大学では早慶上理医の最難関校への合格者が全体の約7割を占めるなど、難関大学合格に特化した進学指導の成果が明確に表れています。1人あたりの私立大学合格数も2.1校と高水準を維持し、複数の難関大学に合格する生徒が多数存在することも特徴的です。

目次

【2025年度】都立日比谷高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者分析

【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人合計
東京大学65人(+13人)16人81人
京都大学7人2人9人
一橋大学18人(+4人)1人19人
東京科学大学
(旧東京工業大学)
8人(+6人)1人9人
国公立大学医学部23人(▲5人)16人39人
合計(医学部重複除く)118人(+17人)35人153人

【2025年度】最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)合格者の大学別分析

東京大学

東京大学は日比谷高校の合格実績において最も顕著な成果を示しており、現役65人(前年比+13人)、浪人16人を合わせて合計81人が合格を果たしました。前年と比較して大幅な増加傾向にあり、同校の東大合格指導の強化が実を結んでいると言えます。

京都大学

京都大学への合格者は現役7人と前年から変化はなく、浪人2人を加えた合計9人となっています。関西の最高峰への合格者数は安定した実績を維持しています。

一橋大学

一橋大学は現役18人(前年比+4人)、浪人1人の合計19人が合格しました。社会科学系の難関大学としての一橋大学への合格者数も着実に増加しています。

東京科学大学(旧:東京工業大学/東京医科歯科大学)

東京科学大学(旧東京工業大学)は現役8人(前年比+6人)と大幅に増加し、浪人1人を加えて合計9人の合格者を出しました。理系難関校への合格実績が向上していることが顕著です。

国公立大学医学部

国公立大学医学部については現役23人(前年比▲5人)と唯一減少がみられますが、浪人16人を加えた合計は39人と依然として高い水準を維持しています。

全体的な傾向・特徴

全体としては、医学部重複を除く合計で現役118人(前年比+17人)、浪人35人、合計153人の合格者を輩出しています。現役合格率が約77%と高く、特に東京大学を中心とした最難関国公立大学への合格実績が全体的に向上しています。

特に東大と東京科学大学への現役合格者数の大幅増加が目立ち、理系・文系ともに上位校への進学実績が強化されていることがわかります。唯一減少した医学部合格者数についても、絶対数としては依然として高水準を維持しており、日比谷高校の国公立難関大学への合格実績は全体として堅調に推移していると言えるでしょう。

都立日比谷高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立日比谷高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)現役合格者数と現役合格者推移【グラフ】
都立日比谷高校の最難関国公立大学(東京一科+国公立医学部)現役合格者数と現役合格者推移【表】

東京一科医現役合格者の大学別分析

東京大学

東京大学への現役合格者数は劇的な成長を遂げています。2020年の25人(7.7%)から増加傾向にあり、2022年に53人(16.5%)と一旦ピークを迎えた後、2023年に33人(10.5%)と減少しましたが、2024年に52人(16.4%)と回復し、2025年には過去最高の65人(21.0%)に達しました。特に2025年は卒業生の5人に1人以上が東大に現役合格という驚異的な実績を示しています。

京都大学

京都大学への現役合格者数は、2020年にわずか1人(0.3%)でしたが、2022年に10人(3.1%)とピークを迎えました。その後、2023年に4人(1.3%)と減少しましたが、2024年と2025年は7人(約2.2〜2.3%)で安定しています。

一橋大学

一橋大学への現役合格者数は、2020年の14人(4.3%)から2021年には16人(5.2%)に増加しましたが、2022〜2023年に一時的に減少(7〜8人、約2.2〜2.5%)しました。その後、2024年に14人(4.4%)と回復し、2025年には過去最高の18人(5.8%)まで伸びています。

東京科学大学(旧:東京工業大学)

東京科学大学への現役合格者数は、2020〜2021年は9人(約2.8〜2.9%)でしたが、2022年から減少傾向となり、2024年にはわずか2人(0.6%)まで落ち込みました。しかし2025年には8人(2.6%)と大きく回復しています。

国公立医学部

医学部への現役合格者数は変動が見られ、2020年の29人(8.9%)から2022年には31人(9.6%)とピークに達した後、2023年に13人(4.1%)と大幅に減少しました。2024年に28人(8.8%)と回復したものの、2025年は23人(7.4%)とやや減少しています。

全体的な傾向と特徴

全体としては、2020年の78人(23.9%)から2021年に100人(32.4%)、2022年に106人(32.9%)と増加した後、2023年に59人(18.8%)と大幅に落ち込みました。しかし2024年には101人(31.9%)と回復し、2025年には過去最高の118人(38.2%)に達しました。特に2025年は卒業生の約4割が最難関国公立大学に現役合格するという極めて高い実績を示しています。

グラフからは、2023年に一時的な落ち込みがあったものの、2025年は東大と一橋大を中心に現役合格者数が大幅に増加し、現役合格率も過去最高の38.2%に達したことが明確に示されています。東京大学への合格者の増加が特に顕著であり、日比谷高校の最難関大学への合格指導が年々強化されていることがわかります。

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【2025年度】都立日比谷高校の旧帝大(東大・京大除く)+TOCKY合格者数分析

【2025年度】旧帝大(東大・京大除く)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
北海道大学4人(▲1人)4人8人
東北大学5人(+1人)4人9人
名古屋大学0人0人0人
大阪大学1人(+1人)0人1人
九州大学2人0人0人
合計12人(+1人)8人20人

【2025年度】TOCKY合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
筑波大学(T)3人(+7人)1人4人
お茶の水女子大学(O)1人2人3人
千葉大学(C)10人(▲4人)2人12人
神戸大学(K)1人(+1人)1人2人
横浜国立大学(Y)11人(▲2人)3人14人
合計26人(+2人)9人35人

【2025年度】難関国公立(旧帝大・TOCKY)合格者の大学別分析

旧帝大(東大・京大除く)

日比谷高校の2025年度の旧帝大(東大・京大を除く)への合格実績は、全体で現役12人(前年比+1人)、浪人8人、合計20人となりました。

東北大学が現役5人(前年比+1人)と浪人4人の計9人で最も多く、次いで北海道大学が現役4人(前年比▲1人)と浪人4人の計8人となっています。九州大学は現役2人のみの合計2人、大阪大学は現役1人(前年比+1人)の合計1人でした。一方、名古屋大学への合格者は現役・浪人ともに0人という結果でした。

全体としては、現役合格者数が微増(+1人)していますが、東北大学と大阪大学の増加が北海道大学の減少を相殺しています。浪人生の合格は主に北海道大学と東北大学に集中しています。

TOCKY

TOCKY五大学への合格実績は、現役26人(前年比+2人)、浪人9人、合計35人となりました。

横浜国立大学が現役11人(前年比▲2人)と浪人3人の計14人で最も多く、次いで千葉大学が現役10人(前年比▲4人)と浪人2人の計12人と続いています。筑波大学は現役3人(前年比+7人)と浪人1人の計4人、お茶の水女子大学は現役1人と浪人2人の計3人、神戸大学は現役1人(前年比+1人)と浪人1人の計2人でした。

全体的な傾向と特徴

TOCKY全体では現役合格者が前年比+2人と微増していますが、内訳を見ると筑波大学(+7人)と神戸大学(+1人)の増加が、千葉大学(▲4人)と横浜国立大学(▲2人)の減少を上回る形となっています。特に筑波大学の現役合格者数の大幅増加が注目されます。

両グループ合わせると、準難関国公立大学群への合格者数は現役38人、浪人17人、合計55人となり、日比谷高校が最難関大学だけでなく、準難関国公立大学群にも幅広く合格者を輩出していることがわかります。

都立日比谷高校の難関国公立大学(旧帝大+TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立日比谷高校の難関国公立大学(旧帝大+TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立日比谷高校の難関国公立大学(旧帝大)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】
都立日比谷高校の難関国公立大学(TOCKY)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

旧帝大+TOCKYへの現役合格者数の推移

旧帝大(東大・京大除く)への現役合格者の推移

旧帝大への現役合格者数は、2020年の13人(4.0%)から2021年に16人(5.2%)とピークを迎えた後、減少傾向となり2023年には6人(1.9%)まで落ち込みました。その後、2024年に10人(3.8%)、2025年に12人(3.9%)と緩やかな回復傾向にあります。

個別大学では、北海道大学が2021年に11人(3.6%)と突出した実績を示した後、4-5人(約1.3%)の水準で推移しています。東北大学は年度により変動があるものの、概ね4-9人(1.3-2.8%)の範囲で推移し、2025年は5人(1.6%)となっています。名古屋大学は2020年の2人を最後に、以降は合格者がゼロという状況が続いています。大阪大学は2024年と2025年にそれぞれ1人(0.3%)と実績が出始めました。九州大学も2025年に2人(0.6%)と微増傾向にあります。

特筆すべきは旧帝大医学部への合格者数で、年間0-2人と少数ながらも継続的に輩出しています。

TOCKY(筑波・お茶・千葉・神戸・横国)の経年推移

TOCKY五大学への現役合格者数は、2020年の40人(12.3%)をピークに2022年には23人(7.1%)まで減少しました。その後、2023年24人(7.6%)、2024年29人(8.2%)、2025年26人(8.4%)と緩やかな回復傾向にあります。

個別大学では、千葉大学が2020年の18人(5.5%)から一時減少した後、2024年以降10-11人(約3.2%)で安定しています。横浜国立大学は8-11人(2.5-3.6%)と比較的安定した合格者数を維持し、2025年は11人(3.6%)と好調です。筑波大学は2020年の11人(3.4%)をピークに減少傾向にあり、2025年は3人(1.0%)となっています。お茶の水女子大学も同様に減少傾向で、2025年は1人(0.3%)にとどまっています。神戸大学は0-1人(0-0.3%)と少数ながら継続的な合格実績があります。

TOCKY医学部への合格者数は2-5人の範囲で推移し、2020年と2024年に各5人のピークがありました。

全体的な傾向と特徴

旧帝大とTOCKYを合わせた準難関国公立大学全体では、2020年の53人(16.3%)と2021年の50人(16.2%)をピークに、2022-2023年に大きく減少(36人→30人、11.2%→9.6%)しました。その後、2024年39人(12.0%)、2025年38人(12.3%)と回復基調にありますが、ピーク時の水準には至っていません。

グラフからは、最難関大学(東大・京大・一橋・東京科学大・医学部)への合格者数が大幅に増加している一方で、準難関国公立大学への合格者数は横ばいもしくは緩やかな回復という状況が読み取れます。これは日比谷高校が最難関大学への進学指導に特に注力している傾向を示唆しています。

医学部合格者数については、最難関大学への合格者数が増加する一方、準難関大学医学部への合格者数は少数で安定している傾向にあります。

【2025年度】都立日比谷高校の関東主要国公立大学合格者分析

【2025年度】関東主要国公立大学合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
茨城大学0人0人0人
宇都宮大学0人0人0人
群馬大学0人(▲1人)1人1
埼玉大学1人(+1人)1人2人
東京科学大学
(旧東京医科歯科大学)
5人(+1人)1人6人
東京藝術大学0人(▲1人)0人0人
電気通信大学0人0人0人
東京外国語大学2人(▲3人)0人2人
東京学芸大学0人0人0人
東京農工大学3人2人5
東京海洋大学0人0人0人
東京都立大学1人(▲1人)2人3人
横浜市立大学0人(▲1人)1人1人
関東主要国公立大学_合計12人(▲5人)8人20人

全体的な傾向と特徴

日比谷高校の関東圏主要国公立大学(最難関・準難関以外)への2025年度合格実績は、全体で現役12人(前年比▲5人)、浪人8人、合計20人となっています。

最も合格者が多いのは東京科学大学(旧東京医科歯科大学)で、現役5人(前年比+1人)、浪人1人の合計6人となっています。次いで東京農工大学が現役3人、浪人2人の合計5人、東京都立大学が現役1人(前年比▲1人)、浪人2人の合計3人と続いています。

東京外国語大学は現役2人(前年比▲3人)の合計2人、埼玉大学は現役1人(前年比+1人)、浪人1人の合計2人となっています。群馬大学と横浜市立大学はそれぞれ浪人1人のみの合格者です。

茨城大学、宇都宮大学、東京芸術大学、電気通信大学、東京学芸大学、東京海洋大学への合格者は、現役・浪人ともに0人という結果でした。

全体としては、前年と比較して現役合格者数が5人減少しており、特に東京外国語大学(▲3人)の減少が顕著です。また、横浜市立大学、東京都立大学、群馬大学、東京芸術大学でも前年比1人減となっています。唯一増加が見られたのは埼玉大学と東京科学大学(各+1人)です。

日比谷高校の進学実績を総合的に見ると、最難関国公立大学(東大・京大など)への合格者数が118人、準難関国公立大学(旧帝大・TOCKY)への合格者数が38人であるのに対し、その他の関東主要国公立大学への合格者数は12人と相対的に少なくなっています。これは、同校の生徒の多くが最難関・準難関大学を第一志望としており、他の国公立大学への進学は限定的であることを示しています。

都立日比谷高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年

都立日比谷高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立日比谷高校の関東主要国公立大学の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

関東国公立大学への現役合格者数の推移

関東主要国公立大学(最難関・準難関を除く)への合格実績は、2021年をピークに減少傾向にあり、全体として日比谷高校の進学傾向が最難関大学へとシフトしていることが明確に表れています。

経年変化の概要

関東主要国公立大学への現役合格者数は、2020年の18人(5.5%)から2021年に29人(9.4%)と大幅に増加した後、2022年には14人(4.3%)まで急減しました。2023年に21人(6.7%)と一時的に回復したものの、2024年17人(3.8%)、2025年12人(3.9%)と減少傾向にあります。2025年の合格者数と比率は過去6年間で最低レベルとなっています。

主要大学別の傾向

東京科学大学(旧東京医科歯科大学):2020年の5人(1.5%)から一時減少した後、2023年以降は再び増加し、2025年は5人(1.6%)と安定した合格実績を維持しています。医学系の難関大学として日比谷高校生の進学先として一定の人気を保っています。

東京外国語大学:2021年に9人(2.9%)とピークを迎えた後、減少傾向にあり、2025年は2人(0.6%)にとどまっています。

東京農工大学:3-5人(0.9-1.6%)の範囲で比較的安定した合格者数を維持しており、2025年は3人(1.0%)となっています。

東京都立大学:変動が見られるものの、1-3人(0.3-1.0%)の範囲で推移し、2025年は1人(0.3%)となっています。

横浜市立大学:2021年に4人(1.3%)、2022年に3人(0.9%)と比較的好調でしたが、近年は合格者が減少し、2025年は0人となっています。

その他の大学:茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、東京学芸大学、電気通信大学、東京海洋大学などへの合格者は非常に少なく、多くの年で0人となっています。

医学部合格者の傾向

関東主要国公立大学の医学部への合格者数は2020年と2021年が各5人、2022年が4人、2023年が1人、2024年が5人、2025年が3人と変動しています。最難関大学への進学が主流となる中でも、関東圏内への医学部へ一定数の合格者を輩出しています。

総括

日比谷高校の関東主要国公立大学への合格実績は、2021年をピークに減少傾向にあり、特に2025年は過去6年間で最も低い水準となっています。これに対して最難関国公立大学(東大・京大など)への合格者数は増加しており、学校全体の進学指導が最上位校へのシフトを強めていることがうかがえます。東京科学大学(旧医科歯科大)や東京農工大学など一部の大学には安定した合格実績がありますが、全体としては関東主要国公立大学への進学は限定的になっています。

都立日比谷高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年

日比谷高校の国公立大学合格実績を群別に分析すると、最難関大学への合格者が顕著に増加する一方、その他の国公立大学への合格者は減少するという明確な傾向が見られます。

都立日比谷高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年【表】
都立日比谷高校の現役生に占める国公立大学群別合格人数比|2020年~2025年【グラフ】

国公立大学群別の合格実績推移

東京一科医(最難関大学群)

2020年の23.9%から着実に増加し、2021年に32.4%、2022年に32.9%に達した後、2023年に18.8%と一時的に減少しました。しかし2024年には31.9%と回復し、2025年には過去最高の38.2%に達しています。現役生のほぼ4割が最難関国公立大学に合格している計算になり、日比谷高校の最上位校指導の成果が顕著に表れています。

旧帝大(東大・京大除く)

3.7%(2020年)から4.9%(2021年)の間で推移し、2023年に一時1.6%まで減少した後、2025年には3.6%と回復傾向にあります。最難関グループと比較すると合格者の比率は低いものの、安定した実績を維持しています。

TOCKY(医除く)

2020年の10.7%をピークに次第に減少し、2022年には6.2%まで落ち込みました。その後、微増傾向にあり2025年は7.8%となっていますが、ピーク時の水準には回復していません。

関東国公立(医除く)

2021年の7.8%をピークに減少傾向が続き、2025年には2.9%と過去6年間で最低水準となっています。地方国公立と合わせると、これらの大学群への進学者は年々減少しています。

地方国公立(医除く)

全体的に低い水準(0.3%~2.8%)で推移し、2025年は2.3%となっています。これは日比谷高校が首都圏の高校であることから、地方の国公立大学への進学希望者が少ないことを反映しています。

全体的な傾向と特徴

グラフから明確に読み取れる傾向として、以下の点が挙げられます。

  1. 東京一科医(東大・京大・一橋・東工大・医学部)への合格者比率が年々増加し、2025年には全体の約4割を占めるまでになっています。
  2. 最難関大学と旧帝大・TOCKYを合わせると2025年には約50%に達し、日比谷高校の卒業生の半数近くが難関国公立大学に合格している計算になります。
  3. 関東や地方の一般国公立大学への合格者比率は年々減少傾向にあり、学校の進学指導が最上位校へと集中していることがうかがえます。
  4. 2025年は特に東京一科医グループへの合格者比率が増加し、国公立大学合格者全体に占める最難関校の割合が過去最高となっています。

このデータから、日比谷高校が東大を筆頭とする最難関国公立大学への合格実績を着実に高めていることが明らかであり、進学指導の成果が顕著に表れていると言えるでしょう。

【2025年度】都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)合格者分析

【2025年度】最難関私立大学合格者数と現役合格者前年比

日比谷高校の2025年度最難関私立大学への合格状況は、大学ごとに大きな変動が見られる結果となりました。

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
早稲田大学184人(+29人)33人217人
慶應大学100人(▲21人)34人134人
上智大学47人(▲22人)9人56人
東京理科大学82人(▲19人)31人113人
私立大学医学部45人(+4人)28人73人
合計(医学部重複除く)456人(▲29人)135人591人

全体的な傾向と特徴

早稲田大学が現役184人(前年比+29人)、浪人33人、合計217人と圧倒的な合格者数を誇り、前年から大幅な増加を達成しています。日比谷高校の早稲田大学への進学実績は特に顕著であり、私立大学の中で最も多くの合格者を輩出しています。

一方、慶應大学は現役100人(前年比▲21人)、浪人34人、合計134人と、依然として多くの合格者を出しているものの、前年と比較して現役合格者数が大きく減少しています。

上智大学も同様に現役47人(前年比▲22人)、浪人9人、合計56人と前年から大幅な減少が見られます。同様に東京理科大学も現役82人(前年比▲19人)、浪人31人、合計113人と減少傾向にあります。

唯一増加が見られたのは私立大学医学部で、現役45人(前年比+4人)、浪人28人、合計73人となっています。医学部志向の強い生徒が一定数いることがうかがえます。

全体としては現役合格者数が456人(前年比▲29人)、浪人合格者数が135人、合計591人と、前年と比較して現役合格者数が減少しています。これは早稲田大学への合格者増加が、慶應・上智・理科大の減少に相殺された結果と言えます。

この結果から、2025年度の日比谷高校では、早稲田大学と私立医学部への合格者数が増加する一方、他の最難関私立大学への合格者数が減少するという変化が見られました。これは最難関国公立大学(東大など)への合格者数増加と関連している可能性があり、一部の生徒が私立大学から国公立大学へ志望を移行させている傾向が推測されます。

都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年

日比谷高校の最難関私立大学(早稲田・慶應・上智・理科大・医学部)への現役合格実績は、2020年から2025年にかけて大きな変動を示しながらも、全体としては成長傾向にあります。

都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立日比谷高校の最難関私立大学(早慶上理+医学部)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

大学別の詳細推移分析

早稲田大学

早稲田大学への合格者数は、2020年の99人(17.9%)から着実に増加し続け、2025年には184人(27.5%)と6年間で約1.9倍に拡大しました。私立大学合格者の中で最大のシェアを占め、その傾向は年々強まっています。特に2025年は前年比+29人と大幅に増加し、卒業生の約3割が早稲田大学に合格するという驚異的な実績を達成しています。

慶應義塾大学

慶應大学への合格者数は、2020年84人(15.2%)から2022年116人(18.8%)まで増加した後、2023年に55人(10.1%)と大幅に減少しました。2024年に121人(13.8%)と回復したものの、2025年には再び100人(14.9%)と減少しています。早稲田と比較すると変動が大きい傾向にあります。

上智大学

上智大学への合格者数は、2020年26人(4.7%)から増加し、2022-2023年には56人(約9-10%)でピークに達した後、2024年に69人(6.5%)、2025年に47人(7.0%)と変動しています。2025年は前年比▲22人と大幅に減少しています。

東京理科大学

東京理科大学への合格者数は、2020-2022年は68-76人(約11-13%)と安定していましたが、2023年に54人(9.9%)まで減少した後、2024年に101人(11.3%)と大幅に回復し、2025年には82人(12.3%)となっています。理系進学希望者の受け皿として一定の役割を果たしています。

私立大学医学部

私立大学医学部への合格者数は、2022年の50人(8.1%)をピークに変動が大きく、2023年に21人(3.9%)まで減少した後、2024年41人(6.2%)、2025年45人(6.7%)と回復傾向にあります。医学部志向の生徒が一定数存在することを示しています。

全体的な傾向と特徴

最難関私立大学全体の合格者数は、2020年の309人(55.9%)から増加し、2022年に437人(70.9%)でピークを迎えました。2023年に322人(59.3%)と大幅に減少した後、2024年に484人(62.7%)、2025年に456人(68.2%)と回復しています。

グラフから読み取れる特徴として、2023年に全体的な落ち込みがあったものの、2024-2025年には再び高い水準に回復していることが挙げられます。特に、早稲田大学への合格者数の一貫した増加が際立っており、日比谷高校の私立大学受験指導において早稲田大学が重点的な進学先となっていることがわかります。

合格率の推移を見ると、2022年の70.9%をピークに2023年に59.3%まで低下した後、2025年には68.2%まで回復しており、卒業生の約7割が最難関私立大学に合格するという高い実績を維持しています。

最難関国公立大学(特に東大)への合格者数が増加している中でも、私立大学への合格実績が高水準を維持していることから、日比谷高校では国公立・私立の両方に対応した進学指導が行われていることが推測されます。

【2025年度】都立日比谷高校の難関私立大学(GMARCH)合格者分析

日比谷高校の2025年度GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)への合格状況は、全体で現役162人(前年比▲19人)、浪人69人、合計231人となりました。

【2025年度】難関私立大学(GMARCH)合格者数と現役合格者前年比

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大学名現役(前年比)浪人現浪合計
学習院大学1人(▲5人)1人1人
明治大学76人(▲5人)31人107人
青山学院大学16人(▲1人)2人18人
立教大学23人(▲9人)16人39人
中央大学39人(+5人)8人47人
法政大学7人(▲4人)12人19人
合計162人(▲19人)69人231人

全体的な傾向と特徴

明治大学が圧倒的な合格者数を誇り、現役76人(前年比▲5人)、浪人31人、合計107人と、GMARCH全体の約46%を占めています。明治大学は減少傾向にあるものの、依然として日比谷高校生の主要な進学先となっています。

中央大学は唯一前年から増加した大学で、現役39人(前年比+5人)、浪人8人、合計47人となっています。GMARCHの中では明治大学に次ぐ合格者数を誇ります。

立教大学は現役23人(前年比▲9人)、浪人16人、合計39人と、現役合格者が大幅に減少しています。同様に、青山学院大学も現役16人(前年比▲1人)、浪人2人、合計18人と、やや減少傾向です。

法政大学は現役7人(前年比▲4人)、浪人12人と、現役より浪人の方が多い特徴があり、合計19人となっています。

学習院大学は最も合格者が少なく、現役1人(前年比▲5人)、浪人1人の合計2人(表記では1人)となっています。

全体的に見ると、GMARCH全体の合格者数は前年比▲19人と減少しており、中央大学を除くすべての大学で現役合格者数が減少しています。これは最難関私立(早慶上理)や最難関国公立大学(特に東大)への合格者数が増加していることと関連していると考えられます。日比谷高校の生徒が、より上位の大学を志向する傾向が強まっていることがうかがえます。

都立日比谷高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年

日比谷高校のGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)大学への現役合格実績は、2020年から2025年にかけて顕著な変動を示しています。

都立日比谷高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年【グラフ】
都立日比谷高校の難関私立大学(GMARCH)の現役合格者数推移|2020年~2025年【表】

大学別の詳細推移分析

明治大学が一貫してGMARCH内で最大の合格者数を誇り、全期間を通じて中心的な進学先となっています。2020年の74人(13.4%)から一時期減少したものの、2024年には81人(10.5%)まで回復し、2025年も76人(11.4%)と高水準を維持しています。明治大学単独でGMARCH合格者全体の約半数を占める状況が続いています。

中央大学は2020年の33人(6.0%)から変動を経て、2025年には39人(5.8%)と微増しています。特に2025年は唯一前年比で増加した大学となり、GMARCHの中で第二の進学先としての地位を確立しています。

立教大学は2020年の25人(4.5%)から2023年に39人(7.2%)とピークを迎えた後、2025年には23人(3.4%)と減少しています。

青山学院大学は2022年の30人(4.9%)をピークに、2025年には16人(2.4%)と約半減しています。

法政大学は一貫して減少傾向にあり、2020年の19人(3.4%)から2025年には7人(1.0%)まで落ち込んでいます。

学習院大学は継続的に少数の合格者を出していましたが、2025年には1人(0.1%)と最低水準となっています。

全体的な傾向と特徴

グラフから読み取れる特徴として、以下の点が挙げられます。

  1. GMARCH全体の合格率は2020年をピークに全体的に下降傾向にありますが、これは最難関私立大学(早慶上理医)や最難関国公立大学(特に東大)への合格者増加と連動していると考えられます。
  2. 明治大学が継続的にGMARCH合格者の大半を占めており、日比谷高校生の中で準難関私立大学の主要な選択肢となっています。
  3. 中央大学は近年やや増加傾向にある一方、他のGMARCH大学(特に学習院、法政、青山学院)は全体的に減少傾向にあります。
  4. 2024年と2025年を比較すると、明治大学以外のほとんどのGMARCH大学で合格者数が減少しており、生徒の進学先が最難関大学と明治大学に二極化している可能性があります。

日比谷高校の全体的な大学進学傾向としては、最難関国公立大学や最難関私立大学(早慶上理医)への合格者が増加する一方、GMARCH大学への進学は相対的に減少しています。これは学校の進学指導がより上位校を目指す方向にシフトしていること、または生徒の志望校選択が変化していることを示唆しています。特に明治大学は例外的に高い合格者数を維持しており、最難関大学に次ぐ選択肢として重要な位置を占めています。

都立日比谷高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年

日比谷高校の私立大学合格状況をグループ別に分析すると、最難関私立大学への合格実績が年々高まっていることが明確に見て取れます。

都立日比谷高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年【表】
都立日比谷高校現役生の私立大学延べ合格数に占める私立大学群別合格人数比|2020年~2025年【グラフ】

ひとり一人あたり私立大学合格数と総合格者数

私立大学の延べ合格者数は2020年の553人から2024年には727人とピークを迎え、2025年は706人と高水準を維持しています。1人あたりの私立大学合格数も2020年の1.7校から2025年には2.1校へと増加しており、複数の大学に合格する生徒が増えていることを示しています。

私立大学群別分析の合格実績推移

早慶(早稲田・慶應義塾)

最難関私立大学のトップに位置する早慶への合格者数は、2020年の183人(33.1%)から2025年には284人(40.2%)へと大幅に増加しています。特に2025年は過去最高の実数を記録し、私立大学合格者全体の約4割を占めるまでになっています。日比谷高校生の第一志望として早慶の存在感が年々強まっていることを示しています。

上智・東京理科

この群の合格者数は2020年の97人(17.5%)から2024年には170人(23.4%)まで増加した後、2025年には129人(18.3%)とやや減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。

私立医学部

医学部への合格者数は年による変動が大きく、2022年の50人(8.1%)をピークに変動しながらも、2025年には45人(6.4%)と近年では高い水準となっています。医学部合格への重点的な指導が成果を上げていることがうかがえます。

GMARCH

GMARCH大学への合格者数は2020年の174人(31.5%)から2025年には162人(22.9%)へと比率が大きく低下しています。特に2021年以降は30%を下回る水準で推移しており、生徒の志向が上位校へとシフトしていることが明らかです。

その他の大学群

成成明学國武、四工大+東農、日東駒専などの大学群への合格者数は全体的に少数で推移しており、合計しても10%前後にとどまっています。

全体的な傾向と特徴

グラフから明確に読み取れる特徴として、以下の点が挙げられます。

  1. 早慶の占める比率が一貫して最大であり、2020年の約33%から2025年には約40%まで拡大しています。
  2. 上智・東京理科大も着実に比率を高めており、早慶と合わせた最難関私立大学の比率は2025年には約60%に達しています。
  3. GMARCH大学の比率は年々低下傾向にあり、特に2021年以降は顕著です。
  4. 私立医学部の比率は変動しながらも、近年は増加傾向にあります。
  5. その他の大学群は全体として減少傾向にあり、日比谷高校生の進学先が上位校に集中していることを示しています。

総括すると、日比谷高校の私立大学進学実績は、早慶を筆頭とする最難関大学への合格者比率が年々高まる一方、GMARCH以下の大学への進学は相対的に減少しています。この傾向は、同校の進学指導が最上位校へとさらに特化していることを示唆しており、2025年の結果はその流れをより強めたものとなっています。

難関大学合格率約9割。都立高校と言わず全国でもトップクラスの進学実績を誇る日比谷高校

都立日比谷高校現役生の延べ合格数に占める大学群別合格人数比|2025年

日比谷高校の2025年度における現役合格者の大学群別構成比を見ると、難関大学への合格者が圧倒的多数を占めていることがわかります。

特筆すべき成果

早慶医が全体の34%と最大の割合を占めており、3人に1人以上が早稲田大学または慶應義塾大学、あるいは私立医学部に合格していることを示しています。次いでGMARCHが19%、上智理科が15%と続き、これら私立難関大学群だけで合計68%(全体の約7割)を占めています。

東京一科医(東大・京大・一橋・東工大・医学部)という最難関国公立大学群も14%と高い比率を示しており、日比谷高校が国公立進学でも優れた実績を持っていることがわかります。

一方、TOCKY(医除く)は3%、旧帝大(医除く)、関東国公立(医除く)、地方国公立(医学部除く)、成成明学獨四工大はいずれも1%程度と少数にとどまっています。日東駒専は0%と表示されており、ほとんど合格者がいないことを示しています。

グラフ中の「約88.8%」という表示は、早慶医、GMARCH、上智理科、東京一科医などの難関大学群を合わせた比率であり、日比谷高校の現役合格者の約9割が難関以上の大学に合格していることを意味しています。

この結果から、日比谷高校の進学実績は私立大学では早慶を中心とした最難関校、国公立大学では東大を筆頭とする一科医グループに集中しており、いわゆる中堅大学への進学は少数派であることが明確に示されています。特に私立大学の比率が高いのは、多くの生徒が複数の私立大学に合格していることを反映していると考えられます。

総括

日比谷高校の2025年度大学合格実績を総括すると、最難関大学への合格実績が著しく向上する一方で、中堅大学への合格者は相対的に減少するという明確な傾向が見られます。国公立大学では東京大学を筆頭とする最難関校への現役合格者が118人(前年比+17人)と増加し、私立大学では早稲田大学が現役184人(前年比+29人)と大幅に増加するなど、トップ校への進学実績が特に顕著です。

経年変化を見ると、2023年に一時的な落ち込みがあったものの、その後は急速に回復・発展し、2025年度は多くの指標で過去最高水準に達しています。国公立・私立を合わせた現役合格者の大学群別構成比では、約88.8%が難関以上の大学に合格するという卓越した実績を示しており、東京を代表する進学校としての地位を不動のものとしています。

特に東京大学への合格者数の増加は目覚ましく、6年間で25人から65人へと2.6倍に拡大しました。一方、GMARCHなどの準難関私立大学や一般国公立大学への合格者比率は年々減少傾向にあり、同校の進学指導が最上位校へと特化していることがうかがえます。このように日比谷高校は、国公立・私立を問わず最難関大学への合格に焦点を当てた教育を展開し、高い成果を上げていると言えるでしょう。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・日比谷高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/hibiya-h/

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