都立小岩高校は江戸川区に位置する創立62年の歴史を持つ伝統校です。「『知力』『体力』『人間力』を高める」を教育目標に掲げ、学習活動と学校行事・部活動の両立を図りながら、生徒の進路実現に向けた全ての教育活動を通して、自ら学ぶ力、課題解決能力、コミュニケーション能力などの「揺るがぬ力」を育成しています。
同校の特色は、三大行事(体育祭・白鷺祭・合唱祭)を中心とした充実した学校行事と、部活動加入率約80%の活発な部活動にあります。近年はGE-NET EE(英語教育推進校)として指定され、海外修学旅行や国際交流を積極的に実施するなど、グローバル人材育成にも力を入れています。
本記事では、都立小岩高校の偏差値・入試倍率から進学実績、部活動、校風まで、中学生の皆さんと保護者の方々が知りたい情報を網羅的にご紹介します。
都立小岩高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
都立小岩高校の偏差値は、各種模試や進学情報サイトによって以下のように評価されています。
- みんなの高校情報:51
- 市進教育グループ(80%合格基準):49
- V模擬(60%合格基準):46
偏差値46から51の範囲で評価されており、中堅レベルの都立高校として位置づけられています。この偏差値は、基礎学力をしっかりと身につけた生徒であれば十分に合格を狙える水準といえるでしょう。
入試倍率
過去3年間の入試倍率は以下の通りです。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受検 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 1.77倍 | 3.83倍 | 1.72倍 | 1.64倍 | 1.58倍 | 1.57倍 |
2024年 | 1.75倍 | 4.53倍 | 1.69倍 | 1.66倍 | 1.60倍 | 1.59倍 |
2023年 | 1.96倍 | 5.08倍 | 1.90倍 | 1.90倍 | 1.76倍 | 1.76倍 |
推薦入試の倍率は3〜5倍と高めですが、一般入試の実質倍率は1.6〜1.8倍程度となっています。江戸川区ではトップ、都立高校の中ではやや高めな水準を維持しており、人気の都立高校と言えます。しかし、しっかりと対策を行えば合格の可能性は十分にあります。
都立小岩高校の歴史と伝統
都立小岩高校は昭和37年(1962年)に創立された、62年の歴史を持つ伝統校です。
創立の経緯
- 昭和37年12月1日:江戸川区本一色町に東京都立小岩高等学校を設置
- 昭和38年4月10日:入学式、開校式、第1期工事落成式を挙行
- 昭和38年12月2日:創立1周年記念式で校歌を制定
歴史の中の変遷
- 昭和56年:新校舎改築工事完了
- 平成18年:定時制課程募集停止、部活動推進指定校に指定
- 平成25年:新校舎改築工事竣工引渡し
- 平成31年:第二期英語教育推進校として指定
60年を超える実績
創立から60年以上が経過し、すでに卒業生は2万人を超えています。これらの卒業生は社会の様々な場所や分野で活躍しており、同校の教育の質の高さを示しています。
都立小岩高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 〒133-0044 東京都江戸川区本一色3丁目10番1号 |
アクセス | ・JR新小岩駅:徒歩20分 ・京成バス:江戸川スポーツランド行または瑞江駅行「本一色」下車徒歩5分 ・環七シャトルバス:東京ディズニーリゾート⇔亀有駅「上一色中学校」下車徒歩5分 |
周辺環境
都立小岩高校は江戸川区の住宅地に位置しており、教育環境として良好な立地にあります。
地域の特色
- 江戸川区は東京23区の東端に位置し、自然環境に恵まれた地域
- 荒川や江戸川などの河川に囲まれた水と緑豊かな環境
- 住宅地として発展した落ち着いた地域
交通利便性
- 都心部へのアクセスも良好
- 複数のバス路線が利用可能
- 自転車通学も可能な環境
教育・文化環境
- 江戸川区スポーツランドなどの体育施設が充実
- 地域のコミュニティ活動も活発
- 安全で落ち着いた学習環境
都立小岩高校の校風と教育方針
教育目標
「知力」「体力」「人間力」を高める
この教育目標のもと、以下の3つの柱で教育を展開しています。
知力の育成
- 生徒の多様な進路実現に向けた講習、補習
- 勉強合宿(夏三泊四日・冬二泊三日)
- 自習室を利用した自学自習の促進
- GE-NET EE(英語教育推進校)としての取り組み
体力の育成
- 体育の授業が3年間9単位と充実
- 運動部活動の活性化
- 心身の鍛錬を通じた主体的な取り組み
人間力の育成
- 三大行事(体育祭・白鷺祭・合唱祭)を通じた協調性の育成
- 国際理解教育と海外修学旅行
- 地域貢献活動やボランティア活動
特色ある教育活動
英語教育推進校
- 平成31年度より第二期英語教育推進校として指定
- 英語検定取得者の大幅増加を実現
- 海外修学旅行や国際交流の積極的実施
多様な進路希望への対応
- 2学年より文系・理系の2コースに分化
- 3学年では文系・理系1・理系2の3コースに細分化
- 多様な選択科目の設置
きめ細かな指導体制
- 朝学習の実施による基礎学力の定着
- 習熟度別授業による個別対応
- 学期ごとの二者面談と年一回の三者面談
独自の校風
生徒と教師の強い信頼関係
- 「熱心な指導体制」による密接な関係
- ホームルーム、授業、進路指導、学校行事、部活動を通じた触れ合い
活発な学校行事
- 三大行事(体育祭・白鷺祭・合唱祭)での生徒の主体的な活動
- 「一体感」「おもてなし」「ハーモニー」をテーマとした行事運営
充実した部活動
- 1年生の部活動加入率約90%
- 全体の部活動加入率70〜80%
- 文武両道の実現
都立小岩高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
都立小岩高校は2024年度において、過去最高レベルの進路実績を達成しました。
2024年度の進路状況
- 卒業生数:353名
- 大学進学:243名(68.8%)
- 短期大学進学:6名(1.7%)
- 専門学校進学:77名(21.8%)
- 就職:6名(1.7%)
- 浪人・進学準備:15名(4.2%)
4年間の進路状況推移
大学進学率は2021年度の56.5%から2024年度の68.8%へと12ポイント以上上昇し、同校の教育改革の成果が明確に表れています。
主な大学・短大・専門学校合格実績
2024年度大学合格実績(延べ合格者数)
- 国公立大学:5名(筑波大学、高知大学、埼玉県立大学など)
- GMARCH:20名(明治大学9名、法政大学4名、立教大学3名など)
- 成成明学獨國武:38名(獨協大学23名、武蔵大学7名、明治学院大学6名など)
- 日東駒専:116名(東洋大学57名、日本大学29名、駒澤大学20名など)
- 文東立松産玉武:81名(武蔵野大学30名、立正大学22名、文教大学10名など)

進路指導の特徴
3年間を通じた系統的指導
- 1・2年生:年間3回以上の個別面談指導
- 3年生:夏季休業期間を中心とした三者面談
- 勉強合宿(夏季・冬季)による集中的な学習
充実したサポート体制
- 約70の大学・専門学校による進路ガイダンス
- 卒業生による進路懇談会
- 校内模試の積極的実施
- 進路指導室での豊富な資料提供
都立小岩高校のイベント・学校行事
主な年間行事
春学期
- 4月:入学式、新入生歓迎会
- 5月:校外学習、生徒総会
- 6月:体育祭、芸術鑑賞教室
- 7月:部活動合宿、球技大会
- 8月:勉強合宿
秋学期
- 9月:白鷺祭(文化祭)
- 10月:生徒会選挙
- 11月:修学旅行
- 12月:勉強合宿
冬学期
- 2月:合唱祭、マラソン大会
- 3月:卒業式、球技大会
特色ある行事
三大行事の充実
- 体育祭:「一体感」をテーマとした全校的な取り組み
- 白鷺祭(文化祭):「おもてなし」をテーマとした地域に開かれた行事
- 合唱祭:「ハーモニー」をテーマとした音楽による交流
海外修学旅行
- GE-NET EE(英語教育推進校)として国際理解教育を重視
- 海外での体験学習を通じたグローバル人材の育成
勉強合宿
- 夏季(三泊四日)・冬季(二泊三日)の集中学習
- 学習習慣の定着と学力向上を目的
都立小岩高校の部活動や課外活動
運動部
主な運動部(16部)
- 硬式野球部、男女バスケットボール部、バレーボール部
- バドミントン部、ハンドボール部、ダンス部
- サッカー部、陸上競技部、硬式テニス部、ソフトテニス部
- 弓道部、水泳部、剣道部、卓球部、ソフトボール部
特色ある活動
- 硬式野球部:部員53名の大規模な活動、甲子園出場を目標
- バドミントン部:関東大会出場8回、全国大会出場の実績
- ダンス部:部員総勢100名、多彩な校内外発表
文化部
主な文化部・同好会(11部)
- 軽音楽部、吹奏楽部、家庭科部、茶華道部
- 美術部、放送部、演劇部、写真同好会
- 書道同好会、コンピューターサークル、英語サークル
特色ある活動
- 軽音楽部:校内ライブを軸とした活動、大会入賞を目指す
- コンピューターサークル:「全部活のデジタルサポート」を目標
- 英語サークル:2024年度に新設、JET2名と共に活動
特色ある活動
高い部活動加入率
- 1年生:約90%
- 全体:70〜80%
- 文武両道の実現
地域との連携
- 江戸川区民まつりへの参加
- 地域ボランティア活動への積極的参加
- 特別支援学校との交流活動
都立小岩高校の施設と環境
主な施設
教育施設
- 普通教室、特別教室(理科実験室、音楽室、美術室等)
- CALL教室(英語教育推進校として充実)
- 視聴覚室、図書館
- 和室(茶華道部等が活用)
体育施設
- 体育館(各種体育活動、学校行事に使用)
- プール(水泳部の活動拠点)
- グラウンド(全天候型オールウェザーコート)
- オムニコート(テニス、ソフトテニス等で使用)
その他の施設
- 中央ホール(生徒の憩いの場)
- 自習室(進路実現に向けた学習環境)
- 進路指導室(豊富な資料とインターネット環境)
特色ある施設・環境
GE-NET EE(英語教育推進校)としての設備
- CALL教室での実践的な英語教育
- 国際交流活動に対応した設備
充実した学習環境
- 自習室の開設による自学自習の促進
- 進路指導室でのインターネット環境整備
- 各教室での多様な学習活動への対応
安全・安心な環境
- 施設の定期的な改修・整備
- 防災教育に対応した設備
- 生徒の安全確保を最優先とした環境整備
地域に開かれた学校
- 都立学校開放事業による地域貢献
- 地域コミュニティとの連携強化
- 安全で開放的な学習環境
三大行事と部活動で輝く!小岩高校の充実した高校生活
都立小岩高校は、偏差値46〜51の中堅校として、基礎学力をしっかりと身につけた生徒が安心して学べる環境を提供しています。入試倍率も1.6〜1.8倍程度と適正な水準を維持しており、しっかりとした準備があれば合格は十分に可能です。
同校の最大の魅力は、「知力・体力・人間力」を高める教育目標のもと、学習と学校行事・部活動の両立を図る充実した高校生活にあります。三大行事(体育祭・白鷺祭・合唱祭)では生徒が主体的に活動し、「一体感」「おもてなし」「ハーモニー」をテーマとした取り組みを通じて豊かな人間性を育んでいます。
部活動加入率約80%という高い数値は、同校の部活動の活発さを物語っています。硬式野球部53名、ダンス部100名をはじめとする大規模な活動から、新設の英語サークルまで、多様な興味・関心に対応した選択肢が用意されています。
進路実績も着実に向上しており、2024年度には大学進学率68.8%を達成し、国公立大学5名、GMARCH20名、日東駒専116名の合格実績を残しています。GE-NET EE(英語教育推進校)としての取り組みや、勉強合宿などの学習支援体制により、生徒一人ひとりの進路実現をサポートしています。
創立62年の歴史と伝統に支えられた同校は、中学生の皆さんにとって、充実した高校生活を送りながら確実に未来への準備ができる、理想的な学校の一つといえるでしょう。生徒と教師の深い信頼関係の中で、自分の可能性を最大限に伸ばすことができる環境が整っています。
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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・小岩高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/koiwa-h/