都立小岩高校は江戸川区にある都立高校で、「『知力』『体力』『人間力』を高める」を教育目標に掲げ、生徒の多様な進路実現に向けた手厚い指導を行っています。同校では講習、補習、勉強合宿(夏三泊四日・冬二泊三日)、自習室を利用した自学自習等、様々な学力向上の場を設けており、生徒一人ひとりの進路希望に応じたきめ細かな指導が特徴です。
2学年より文系・理系の2コースに、さらに3学年では文系・理系1・理系2の3コースに分かれ、多様な進路希望に対応しています。本記事では、2024年度(令和6年3月卒業生)の最新の進路実績と過去4年間の推移を詳しく分析し、中学生の皆さんと保護者の方々の進路選択に役立つ情報をお届けします。
※小岩高校の公式サイトでは2025年3月卒生の進路実績が掲載されていませんので、2024年3月卒生のデータが最新となっています。本記事では、実際の進路状況(卒業生353名の進路)と大学・短大・専門学校への延べ合格者数(662名)の両方を記載しています。延べ合格者数は一人の生徒が複数の学校に合格した場合、それぞれの学校でカウントされた数値です。
都立小岩高校の進路状況|進学(大学・短大・専門学校)・就職(公務員・民間)
2024年度(令和5年度)の進路状況
2024年度の卒業生353名の進路状況は以下の通りです。
進路先 | 男子 | 女子 | 合計 | 比率 |
---|---|---|---|---|
大学 | 130名 | 113名 | 243名 | 68.8% |
短期大学 | 1名 | 5名 | 6名 | 1.7% |
専門学校 | 22名 | 55名 | 77名 | 21.8% |
就職(公務員含む) | 3名 | 3名 | 6名 | 1.7% |
浪人・進学準備 | 11名 | 4名 | 15名 | 4.2% |
その他(進路未定含む) | 2名 | 4名 | 6名 | 1.7% |
合計 | 169名 | 184名 | 353名 | 100.0% |
都立小岩高校の進路状況は、大学進学が68.8%を占める一方で、専門学校進学も21.8%と高い割合を示しています。これは同校が多様な進路希望に対応する包括的な教育を提供していることを示しています。
特に注目すべきは、就職者が6名(1.7%)と少数であることです。これは同校の生徒の多くが上級学校への進学を希望しており、卒業後すぐに社会に出る生徒は限られていることを示しています。浪人・進学準備が15名(4.2%)という数値は、より上位の大学を目指して再挑戦する生徒が一定数存在することを示しており、同校の生徒の向学心の高さを表していると考えられます。
男女別の傾向を見ると、大学進学では男子130名、女子113名とほぼ同程度ですが、専門学校進学では女子55名、男子22名と女子の方が多くなっています。これは看護、医療、美容、栄養などの分野で女子の進学が多いことを反映していると考えられます。
2021年度(令和2年度)~2024年度(令和5年度)の進路状況の推移
過去4年間の卒業生の進路状況推移を見ると、以下のような変化が見られます。
年度 | 卒業生数 | 大学 | 短期大学 | 専門学校 | 就職 | 浪人・進学準備 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年度 | 353名 | 243名 (68.8%) | 6名 (1.7%) | 77名 (21.8%) | 6名 (1.7%) | 15名 (4.2%) | 6名 (1.7%) |
2023年度 | 345名 | 209名 (60.6%) | 11名 (3.2%) | 78名 (22.6%) | 8名 (2.3%) | 15名 (4.3%) | 24名 (7.0%) |
2022年度 | 351名 | 197名 (56.1%) | 3名 (0.9%) | 127名 (36.2%) | 17名 (4.8%) | 3名 (0.9%) | 4名 (1.1%) |
2021年度 | 349名 | 197名 (56.5%) | 3名 (0.9%) | 127名 (36.4%) | 17名 (4.9%) | 3名 (0.9%) | 2名 (0.6%) |
この4年間の推移は、都立小岩高校の進路指導戦略の大きな転換と成果を明確に示しています。
大学進学率の大幅上昇
2021年度・2022年度の56%台から2024年度の68.8%への上昇は、12ポイント以上の大幅な増加です。これは同校の教育改革、特に英語教育推進校としての取り組みや勉強合宿などの学習支援施策が着実に成果を上げていることを示しています。
専門学校進学の変化
専門学校進学は2021年度・2022年度の36%台から2024年度の21.8%へと大幅に減少しています。これは専門学校の価値が低下したことを意味するものではなく、より多くの生徒が4年制大学進学を現実的な選択肢として捉えるようになったことを示しています。
就職者数の減少
就職者数も2021年度・2022年度の17名(約5%)から2024年度の6名(1.7%)へと大幅に減少しています。これは同校の生徒の多くが上級学校への進学を志向していることを示しており、高学歴志向の高まりを反映しています。
進路未定者の改善
「その他(進路未定含む)」の割合も改善が見られ、2023年度の7.0%から2024年度の1.7%へと大幅に減少しています。これは同校のきめ細かな進路指導により、より多くの生徒が明確な進路を決定できるようになったことを示しています。
この変化は、同校の「知力・体力・人間力」を高める教育方針のもと、継続的な教育改革が実を結んだ結果と評価できるでしょう。
都立小岩高校の主な合格大学・短大・専門学校別人数|2024年度(令和5年度|令和6年3月卒)
国公立大学
2024年度は5名が国公立大学に合格しており、前年度の0名から大幅に増加しました。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
高知大学 | 1名 |
琉球大学 | 1名 |
埼玉県立大学 | 1名 |
諏訪東京理科大学 | 1名 |
水産大学校 | 1名 |
合計 | 5名 |
都立小岩高校にとって2024年度の国公立大学合格者輩出は歴史的な快挙といえます。過去2年間合格者0名の状況から5名の合格を実現したことは、同校の進路指導体制の大きな変化を示しています。
合格した大学の内訳を見ると、高知大学や琉球大学、埼玉県立大学など地方国公立大学への合格は、生徒の進路選択の幅が広がったことを示しています。
諏訪東京理科大学や水産大学校への合格は、理系分野での国公立志向が高まっていることを示しており、同校の理系教育の充実や進路指導の多様化が功を奏したと考えられます。この成果は、勉強合宿での集中的な学習や、習熟度別授業による個別対応など、同校の教育改革の成果が結実したものといえるでしょう。
今後は、この5名という実績を基盤として、さらなる国公立大学合格者の増加が期待されます。
早慶上理ICU(最難関私立大学)
最難関私立大学群への合格者は1名となっています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
早稲田大学 | 0名 |
慶應義塾大学 | 0名 |
上智大学 | 0名 |
東京理科大学 | 1名 |
国際基督教大学 | 0名 |
合計 | 1名 |
都立小岩高校にとって最難関私立大学群への合格は、同校の教育水準の高さを示す重要な指標です。2024年度は東京理科大学への1名合格を果たしており、理系分野での教育効果が確実に表れています。
早慶上智への合格者はいませんが、これは同校の現在の教育水準と生徒の学力分布を反映した結果といえます。しかし、GMARCHへの20名合格という実績を考慮すると、今後より多くの生徒が最難関私立大学への挑戦を続けることで、合格者数の増加も期待できるでしょう。
GMARCH(難関私立大学)
GMARCH合計で20名が合格しており、前年度の3名から大幅に増加しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
学習院大学 | 1名 |
明治大学 | 9名 |
青山学院大学 | 2名 |
立教大学 | 3名 |
中央大学 | 1名 |
法政大学 | 4名 |
合計 | 20名 |
GMARCH合格者数の前年比約7倍増(3名→20名)は、都立小岩高校の進路指導における最も劇的な変化を示しています。この成果は単なる偶然ではなく、同校の教育改革の成果が結実したものと評価できます。
特に明治大学への9名合格は突出した成果で、同校の生徒層と明治大学の入試制度・教育方針との親和性の高さを示しています。明治大学は多様な学部を持つ総合大学として、文系・理系を問わず幅広い進路希望に対応できることが、この実績につながったと考えられます。
法政大学4名、立教大学3名、青山学院大学2名という分散した合格実績は、生徒の多様な志向と、同校の進路指導が特定の大学に偏らない広範囲な対応を行っていることを示しています。学習院大学、中央大学への合格も含めて、GMARCH全校への合格者を輩出したことは、同校の進路指導の質的向上を物語っています。
成成明学獨國武(準難関私立大学)
成成明学獨國武合計で38名が合格しており、前年度の11名から大幅に増加しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
成城大学 | 0名 |
成蹊大学 | 1名 |
明治学院大学 | 6名 |
獨協大学 | 23名 |
國學院大学 | 1名 |
武蔵大学 | 7名 |
合計 | 38名 |
成成明学獨國武群での38名合格(前年11名から3倍以上の増加)は、都立小岩高校の進路実績向上における重要な成果の一つです。この大学群は、GMARCHに次ぐ準難関私立大学として位置づけられており、同校の生徒にとって現実的かつ魅力的な進学先として機能していることがわかります。
特に獨協大学への23名という突出した合格実績は注目に値します。獨協大学は語学教育で定評があり、国際的な視野を持つ人材育成を重視していることから、英語教育推進校である都立小岩高校の教育方針と合致していると考えられます。また、埼玉県草加市に位置する同大学は、江戸川区からのアクセスも良好で、通学面でのメリットも影響している可能性があります。
明治学院大学6名、武蔵大学7名の合格実績も安定しており、これらの大学が持つ少人数教育やリベラルアーツ的な教育方針が、同校の生徒や保護者に評価されていることを示しています。
日東駒専(人気中堅私立大学)
日東駒専合計で116名が合格しており、全体の17.5%を占める最重要進学先となっています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
日本大学 | 29名 |
東洋大学 | 57名 |
駒澤大学 | 20名 |
専修大学 | 10名 |
合計 | 116名 |
日東駒専116名という合格実績は、都立小岩高校の進路指導における中核的な成果であり、同校の教育水準と生徒の学力分布を最も象徴的に表しています。大学・短大・専門学校含めた全延べ合格者数662名の17.5%を占めるこの実績は、中堅私立大学への安定した進学ルートが確立されていることを示しています。
東洋大学への57名合格は特筆すべき成果で、同校の生徒にとって最も重要な進学先の一つとなっています。東洋大学は「哲学の東洋」として知られ、多様な学部を持つ総合大学として、文系・理系を問わず幅広い進路希望に対応できることが、この高い合格実績につながっていると考えられます。また、白山キャンパスをはじめとする都心立地も、江戸川区の生徒にとって魅力的な要因となっているでしょう。
日本大学29名の合格実績も安定しており、日本最大の総合大学として多様な学部・学科を持つ同大学の特徴が、小岩高校の生徒の多様な進路希望とマッチしていることを示しています。駒澤大学20名、専修大学10名の合格実績も含めて、日東駒専全校への合格者を輩出していることは、同校の進路指導の幅広い対応力を物語っています。
四工大+東農大(理系大学)
理系志望の生徒に人気の大学群で、9名が合格しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
芝浦工業大学 | 0名 |
工学院大学 | 0名 |
東京電機大学 | 8名 |
東京都市大学 | 0名 |
東京農業大学 | 1名 |
合計 | 9名 |
四工大+東農大群での9名合格は、都立小岩高校の理系教育の現状を示す重要な指標です。特に東京電機大学への8名合格は群を抜いて多く、同校の理系志望生徒にとって重要な進学先となっています。
東京電機大学は「実学尊重」を建学の精神とし、実践的な工学教育で定評があります。情報通信技術、電気・電子工学、機械工学などの分野で高い就職実績を誇っており、同校の生徒にとって理系での確実な進路として機能しています。足立区に本部を置く同大学は、江戸川区からのアクセスも良好で、地理的な親しみやすさも影響していると考えられます。
文東立松産玉武(準中堅私立大学①)
文東立松産玉武合計で81名が合格しており、中堅私立大学として重要な進学先となっています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
文教大学 | 10名 |
東京経済大学 | 9名 |
立正大学 | 22名 |
二松学舎大学 | 5名 |
産業能率大学 | 4名 |
玉川大学 | 1名 |
武蔵野大学 | 30名 |
合計 | 81名 |
文東立松産玉武81名の合格実績は、都立小岩高校の生徒にとって確実な進学先としての重要な役割を果たしています。この大学群は日東駒専に次ぐ中堅私立大学として位置づけられ、同校の生徒の多様な進路希望に対応する幅広い選択肢を提供しています。
武蔵野大学への30名合格は群を抜いて多く、同校の生徒にとって極めて重要な進学先となっています。立正大学22名の合格実績も注目に値します。文教大学10名、東京経済大学9名の合格実績も安定しており、これらの大学が持つ実学重視の教育方針が、同校の生徒や保護者に支持されていることを示しています。
二松学舎大学5名、産業能率大学4名、玉川大学1名の合格実績も含めて、この大学群全体での81名という実績は、同校の進路指導の多様性と確実性を示す重要な指標といえるでしょう。
大東亜帝国(準中堅私立大学②)
大東亜帝国合計で64名が合格しています。
大学名 | 合格者数 |
---|---|
大東文化大学 | 10名 |
東海大学 | 10名 |
亜細亜大学 | 12名 |
帝京大学 | 15名 |
国士舘大学 | 17名 |
合計 | 64名 |
大東亜帝国64名の合格実績は、都立小岩高校の生徒にとって重要な進学先としての役割を果たしています。この大学群は準中堅私立大学として、多様な学力層の生徒に対応する幅広い進路選択肢を提供しており、同校の包括的な進路指導を支える重要な基盤となっています。
国士舘大学17名、帝京大学15名の合格実績が上位を占めていることは、これらの大学の特色が同校の生徒に適合していることを示しています。続いて、亜細亜大学12名、大東文化大学10名、東海大学10名の合格実績も安定しており、各大学が持つ特色ある教育プログラムが同校の生徒に支持されていることを示しています。
この64名という実績は、同校の進路指導が上位大学だけでなく、確実な進学先まで含めて幅広くサポートしていることを示す重要な指標といえるでしょう。
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短期大学・専門学校
短期大学の合格者は6名、専門学校への合格者は79名となっており、多様な分野への進学が行われています。
分野 | 合格者数 |
---|---|
短期大学 | 6名 |
工業専門系専門学校 | 9名 |
農業専門系専門学校 | 4名 |
医療専門系専門学校 | 15名 |
理美容・調理専門系専門学校 | 14名 |
教育・社会福祉専門系専門学校 | 5名 |
商業実務専門系専門学校 | 7名 |
服飾・家政専門系専門学校 | 3名 |
文化・教養専門系専門学校 | 22名 |
合計 | 85名 |
短期大学は6名となっており、大学や専門学校と比べると進学ニーズは落ち着いてきているようです。専門学校79名の合格実績は、都立小岩高校の多様な進路支援体制を示す重要な指標です。全体の進路に占める割合は11.9%と前年の20.4%から減少していますが、これは大学進学志向の高まりを反映したものであり、専門学校を選択する生徒への支援が軽視されているわけではありません。
文化・教養専門課程22名が最も多いことは、デザイン、音楽、芸術、語学などの分野への関心の高さを示しています。これらの分野は創造性や個性を重視する現代社会のニーズに対応しており、同校の生徒が多様な才能を発揮できる場として機能していることがわかります。
医療専門課程15名、理美容・調理専門課程14名の実績も注目に値します。医療分野は看護師、理学療法士、作業療法士などの国家資格取得を目指す分野で、安定した就職が見込める実践的な教育を提供しています。理美容・調理分野は技術系の専門職として、手に職をつけることを重視する生徒に選ばれている傾向があります。
工業専門課程9名は、ものづくりやIT分野への関心を示しており、商業実務専門課程7名は会計・経理、情報処理などの実務的スキルを身につけることを目指す生徒の選択を反映しています。教育・社会福祉専門課程5名、農業専門課程4名、服飾・家政専門課程3名も含めて、同校の進路指導が実に多様な分野をカバーしていることが確認できます。
都立小岩高校の卒業生数と進路状況の推移|2021年度(令和2年度)~2024年度(令和5年度)
進路別推移
大学進学の推移
年度 | 大学進学者数 | 比率 |
---|---|---|
2024年度 | 243名 | 68.8% |
2023年度 | 209名 | 60.6% |
2022年度 | 197名 | 56.1% |
2021年度 | 197名 | 56.5% |
大学進学者数は2021年度・2022年度の197名から2024年度には243名へと46名増加(+23.4%)しており、比率も56%台から68.8%へと大幅に上昇しています。この12ポイント以上の増加は、同校の教育改革の成果を明確に示しています。
専門学校進学の推移
年度 | 専門学校進学者数 | 比率 |
---|---|---|
2024年度 | 77名 | 21.8% |
2023年度 | 78名 | 22.6% |
2022年度 | 127名 | 36.2% |
2021年度 | 127名 | 36.4% |
専門学校進学者数は2021年度・2022年度の127名から2024年度には77名へと50名減少(-39.4%)しており、比率も36%台から21.8%へと大幅に減少しています。この変化は、生徒の進路選択の変化を如実に示しています。
就職状況の推移
年度 | 就職者数 | 比率 |
---|---|---|
2024年度 | 6名 | 1.7% |
2023年度 | 8名 | 2.3% |
2022年度 | 17名 | 4.8% |
2021年度 | 17名 | 4.9% |
就職者数は2021年度・2022年度の17名から2024年度には6名へと大幅に減少しており、比率も約5%から1.7%へと低下しています。これは同校の生徒の多くが上級学校への進学を志向していることを示しています。
都立小岩高校の現役生の合格実績推移|2022年度(令和3年度)~2024年度(令和5年度)
国公立大学
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 5名 | 0.8% |
2023年度 | 0名 | 0.0% |
2022年度 | 0名 | 0.0% |
国公立大学合格者の推移は、都立小岩高校の進路指導における最も劇的な変化を示しています。2022年度、2023年度と2年連続で現役合格者0名という厳しい状況が続いていましたが、2024年度に5名の合格者を輩出したことは、同校の教育改革の成果が明確に表れた結果といえるでしょう。
国公立大学への合格は、受験生にとって経済的負担の軽減という実利的なメリットだけでなく、高い学術水準での教育を受けられる機会を意味します。この5名という実績は、今後の後輩たちにとって大きな励みとなり、国公立大学受験への意欲を高める効果も期待できます。
早慶上理ICU(最難関私立大学)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 1名(東京理科) | 0.2% |
2023年度 | 1名(東京理科) | 0.2% |
2022年度 | 1名(上智) | 0.2% |
最難関私立大学群への合格者は過去3年間、安定して1名を維持しています。この安定性は、同校の教育水準の継続性を示す重要な指標といえます。
合格者数は少数ながら、毎年確実に最難関レベルの大学に挑戦し、合格を勝ち取る生徒が存在することは、同校の教育の質の高さを証明しています。特に2024年度は東京理科大学への合格を果たしており、理系分野での教育効果が表れています。
GMARCH(難関私立大学)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 20名 | 3.0% |
2023年度 | 3名 | 0.6% |
2022年度 | 7名 | 1.2% |
GMARCH合格者の推移は、都立小岩高校の進路指導の質的転換を最も象徴的に示すデータです。2022年度の7名から2023年度に一旦3名まで減少したものの、2024年度に20名という飛躍的な増加を達成したことは、同校の教育改革が確実に成果を上げていることを証明しています。
この約7倍という劇的な増加は、単年度の偶然ではなく、継続的な教育改革の成果が結実したものと考えられます。英語教育推進校としての取り組みが特に功を奏し、GMARCH各大学の英語重視の入試制度に対応できる力を生徒が身につけた結果といえるでしょう。
成成明学獨國武(準難関私立大学)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 38名 | 5.7% |
2023年度 | 11名 | 2.1% |
2022年度 | 6名 | 1.0% |
成成明学獨國武群での合格者推移は、都立小岩高校の進路指導における最も印象的な成果の一つです。2022年度6名(1.0%)から2024年度38名(5.7%)への増加は、6倍以上の劇的な伸びを示しており、同校の教育改革の効果が如実に表れています。
この成果は、英語教育推進校としての取り組みや、勉強合宿での集中的な学習、きめ細かな個別指導などの複合的な効果によるものと考えられます。また、GMARCHへの合格者増加と連動して、準難関私立大学群への合格実績も向上していることは、同校の教育水準が全体的に底上げされていることを示しています。
日東駒専(人気中堅私立大学)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 116名 | 17.5% |
2023年度 | 67名 | 12.9% |
2022年度 | 64名 | 11.1% |
日東駒専合格者数の推移は、都立小岩高校の進路指導における安定的な向上を示しています。2022年度64名から2023年度67名への微増に続き、2024年度に116名という大幅な増加を達成したことは、同校の教育水準の向上と進路指導の充実を如実に表しています。
この73%増という大幅な伸びは、同校の生徒にとって日東駒専が最も重要な進学先として確実に機能していることを示しています。比率で見ても11.1%→12.9%→17.5%と着実に上昇しており、全体の進路に占める重要性が高まっていることがわかります。
四工大+東農大(理系大学)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 9名 | 1.4% |
2023年度 | 4名 | 0.8% |
2022年度 | 17名 | 3.0% |
理系大学群への合格者推移は、年度による変動が大きく、2022年度の17名をピークに2023年度は4名まで減少しましたが、2024年度は9名まで回復しています。この変動は、理系志望者の数や他の理系大学への進学状況変化が影響していると考えられます。
2022年度の17名という実績と比較すると、まだ回復途上にありますが、2024年度の増加傾向は今後の理系教育の発展に向けた良いスタートといえるでしょう。理系分野での国公立大学合格者5名の実績と合わせて考えると、同校の理系教育は着実に改善されている傾向が見られます。
文東立松産玉武(準中堅私立大学①)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 81名 | 12.2% |
2023年度 | 31名 | 6.0% |
2022年度 | 50名 | 8.7% |
文東立松産玉武群での合格者推移は、都立小岩高校の進路実績向上を支える重要な成果の一つです。2023年度に31名まで減少したものの、2024年度には81名という大幅な増加を達成し、2022年度の50名を大きく上回る結果となりました。
この81名という実績は、同校の生徒にとって確実な進学先としての役割を果たしており、日東駒専に次ぐ重要な選択肢となっています。特に比率で見ると、6.0%から12.2%への倍増は、同校の教育改革の成果が中堅私立大学レベルでも確実に表れていることを示しています。
この実績は、同校の進路指導が上位大学だけでなく、確実な進学を保証する中堅大学群においても着実に成果を上げていることを示しており、多様な学力層の生徒に対する包括的な支援体制の充実を物語っています。
大東亜帝国(準中堅私立大学②)
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 64名 | 9.7% |
2023年度 | 67名 | 12.9% |
2022年度 | 53名 | 9.2% |
大東亜帝国群での合格者推移は、比較的安定した実績を示していますが、2024年度は前年度から若干の減少が見られます。67名から64名への減少は、生徒の志向がより上位の大学群にシフトしている結果と考えられます。
この傾向は、同校の教育改革により、より多くの生徒が上位大学への進学を現実的な選択肢として捉えるようになったことを示しています。実際、GMARCHや成成明学獨國武、日東駒専での大幅な合格者増加と対照的に、大東亜帝国群では微減となっていることは、同校の教育水準の全体的な向上を物語っています。
短期大学
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 6名 | 0.9% |
2023年度 | 11名 | 2.1% |
2022年度 | 9名 | 1.6% |
短期大学への進学者は過去3年間で減少傾向にあり、2024年度は6名(0.9%)まで減少しています。この傾向は、全国的な短期大学離れの流れと、同校の4年制大学進学率向上の両方が影響していると考えられます。
短期大学進学者の減少は、同校の生徒の多くが4年制大学での学びを志向していることを示しています。実際、大学進学率が68.8%まで上昇する中で、短期大学への進学は限定的になっています。
専門学校
年度 | 合格者数 | 延べ合格者に占める比率 |
---|---|---|
2024年度 | 79名 | 11.9% |
2023年度 | 106名 | 20.4% |
2022年度 | 107名 | 18.6% |
専門学校進学者の推移は、都立小岩高校の進路状況の大きな変化を示しています。2022年度107名(18.6%)から2023年度106名(20.4%)とほぼ横ばいで推移していましたが、2024年度には79名(11.9%)と大幅に減少しました。
この減少は、専門学校の価値が低下したことを意味するものではありません。むしろ、同校の教育改革により、より多くの生徒が4年制大学進学を現実的な選択肢として捉えるようになったことの表れと考えられます。実際、大学進学率の大幅な向上(77.5%→87.2%)と専門学校進学率の減少は相関関係にあり、生徒の進路選択の幅が広がった結果といえるでしょう。
しかし、79名という数字は決して少なくありません。これは、同校が多様な進路希望に対応する包括的な進路指導を継続していることを示しています。専門学校を選択する生徒にとって、技術習得や資格取得を通じた確実な就職は重要な価値であり、同校はこうした生徒のニーズにも適切に応えています。
都立小岩高校の3年間の教育・進路指導プログラム
都立小岩高校では、生徒の多様な進路実現に向けて段階的で手厚い指導を行っています。
学習指導体制
基礎学力の定着
- 朝学習の実施により学習内容の定着を図る
- 英語を重視し、授業時間を多く配置
- 習熟度別授業による個別対応
多様な進路希望への対応
- 2学年より文系・理系の2コースに分化
- 3学年では文系・理系1・理系2の3コースに細分化
- 進学用科目の他、多様な選択科目を設置
進路指導の特徴
きめ細かな個別指導
- 学期ごとの二者面談の実施
- 年一回の三者面談による進路決定サポート
- 各教科協力による小論文・面接指導
充実した学習サポート
- 講習・補習の実施
- 夏期勉強合宿(3年生対象:三泊四日)
- 冬期勉強合宿(2年生対象:二泊三日)
- 自習室を活用した自学自習環境の提供
豊富な進路情報提供
- 約70の大学・専門学校を招いた進路ガイダンス(3年生対象)
- 卒業生による進路懇談会
- 数多くの模擬試験の校内実施
- 進路指導室での豊富な資料提供とインターネット環境整備
総合的な人間力育成
三大行事による人間力向上
- 体育祭(「一体感」をテーマ)
- 文化祭(「おもてなし」をテーマ)
- 合唱祭(「ハーモニー」をテーマ)
国際理解教育の推進
- 第二期英語教育推進校として指定
- 海外修学旅行の実施
- 国際交流の積極的な推進
- 英語検定取得者の大幅増加
進路実績大幅向上!小岩高校の充実した進路指導が結実
都立小岩高校は2024年度において、すばらしい進路実績を達成しました。卒業生353名の進路状況を見ると、大学進学率68.8%(243名)は前年度の60.6%から大幅に上昇し、4年前の56.5%と比較すると12ポイント以上の向上を示しています。
特に注目すべきは、延べ合格者数での実績向上です。国公立大学合格者5名(前年0名)、GMARCH合格者20名(前年3名)、成成明学獨國武合格者38名(前年11名)など、上位大学群での大幅な実績向上は特筆すべき成果です。日東駒専116名の延べ合格実績は、同校の生徒にとって確実な進路として機能しており、中堅私立大学への安定した進学を支えています。
一方で、専門学校進学者は77名(21.8%)、就職者は6名(1.7%)となっており、多様な進路選択に対応する包括的な指導体制も維持されています。浪人・進学準備15名(4.2%)という数値は、より上位の大学を目指して再挑戦する生徒の向学心を示しています。
「『知力』『体力』『人間力』を高める」という教育目標のもと、勉強合宿、充実した講習制度、きめ細かな個別指導など、多様な学習支援体制が整っています。また、三大行事を通じた人間力育成や英語教育推進校としての取り組みにより、総合的な人間力の向上も図られています。
中学生の皆さんにとって、確実な進路実現を目指しながら充実した高校生活を送れる、魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。近年の進路実績の大幅向上は、同校の教育力の高さを証明する結果となっています。
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<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・小岩高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/koiwa-h/



