都立本所高校は、墨田区にある創立94年の歴史と伝統を誇る都立高校です。東京スカイツリーにも近い向島という立地にありながら、落ち着いた校風で知られ、生徒一人ひとりの進路実現をしっかりとサポートしています。
日東駒専を中心とした中堅私立大学への確実な進学実績から、GMARCHや国公立大学への挑戦まで、幅広い進路選択肢があることが特徴です。また、部活動加入率約77.3%と高く、勉強と部活動の両立を図りながら充実した高校生活を送ることができます。
本記事では、都立本所高校の偏差値や入試倍率、進学実績、校風、部活動など、中学生の皆さんとご保護者の方が知りたい情報を詳しくご紹介します。高校選択の参考にしていただければと思います。
都立本所高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
- みんなの高校情報:53
- 市進教育グループ(80%合格基準):49
- V模擬(60%合格基準):48
都立本所高校の入学難易度は以下の通りです。偏差値48~53程度と、都立高校の中では中堅レベルに位置しています。基礎学力をしっかりと身につけた生徒さんであれば、十分に合格を目指せる学校です。
入試倍率
過去3年間の入試倍率は以下の通りです。
年度 | 校長会調査時 | 推薦応募 | 一般応募 | 一般最終応募 | 受検 | 合格 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年 | 1.40倍 | 2.54倍 | 1.52倍 | 1.51倍 | 1.46倍 | 1.45倍 |
2024年 | 2.14倍 | 5.21倍 | 2.09倍 | 2.01倍 | 1.96倍 | 1.94倍 |
2023年 | 1.16倍 | 2.71倍 | 1.32倍 | 1.32倍 | 1.38倍 | 1.37倍 |
男女合同定員初年度かつ私立高校の授業料無償化の話題が出た2024年度は倍率が高めでしたが、2025年度は1.45倍と落ち着いた数値になっています。推薦入試の倍率は一般入試よりも高い傾向にあります。
都立本所高校の歴史と伝統
都立本所高校は昭和6年(1931年)に「東京市本所区第一実業女学校」として設立され、今年度で94年目を迎える歴史ある学校です。
主な歴史の流れ
- 昭和6年(1931年):東京市本所区第一実業女学校として創立
- 昭和25年(1950年):男女共学開始、東京都立本所高等学校に改称
- 昭和54年(1979年):現在の新校舎落成
- 令和3年(2021年):創立90周年記念誌発行
校門付近には森鷗外住居跡と牛島尋常小学校跡の説明板が設置されており、歴史ある地域に根ざした学校であることがわかります。長い歴史の中で培われた「落ち着いた校風」は、現在も本所高校の大きな特色となっています。
都立本所高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
住所 | 東京都墨田区向島3-37-25 |
最寄り駅 | ・押上駅(東京メトロ半蔵門線・京成電鉄・都営浅草線):A3出口より徒歩7分 ・曳舟駅(東武鉄道):徒歩10分 ・とうきょうスカイツリー駅(東武鉄道):徒歩10分 |
バスでのアクセス:
- 向島3丁目バス停(都営バス錦40系統):徒歩3分
- 向島2丁目バス停(都営バス草39系統):徒歩2分
周辺環境
本所高校は墨田区向島に位置し、東京スカイツリーからも近い下町情緒あふれる地域にあります。隅田川が近くを流れ、校章もこの隅田川を「真澄鏡」に見立てたデザインとなっています。
押上駅周辺は東京スカイツリータウンの開発により近代的な施設も充実しており、交通アクセスも良好です。一方で、向島地域は昔ながらの下町の雰囲気も残しており、落ち着いた環境で学習に集中できる立地と言えます。
都立本所高校の校風と教育方針
校訓
本所高校では校長が毎年重点目標を掲げており、現在は以下の2点を目指しています。
- 『人の話を傾聴する』 ~ よい聞き手が、よい話し手を育てる ~
- 『なぜ?を問う授業』 ~ 「なぜ」を問い「学びたい心」に火をつける授業 ~
教育目標
人格の完成を目指し、優れた社会人としての資質を形成することを基本とし、以下の3つの柱で教育を行っています。
- 豊かな人間性の育成:思いやりの心と規範意識を培い、徳性を育てる
- 次代を担う力の育成:探究心を涵養し、創造性を高め、自ら学び自ら考える力を育成
- 社会に貢献する精神の育成:奉仕体験活動や部活動での交流を通して、自主的に社会貢献する精神を培う
特色ある教育活動
1. 探究を柱としたキャリア教育
- 独自の探究プログラム「本所の探究」を実施
- SDGs(持続可能な開発目標)を探究の切り口として活用
- 40冊以上の新書に触れる機会や学問別講義を通して興味・関心を広げる
2. 英語教育と国際理解
- 英検全員受験(年1回)
- TOKYO GLOBAL GATEWAYでの体験型英語学習
- 海外の学校とのSkype交流
- 外国人講師(JET)との授業
3. ICTを活用した教育
- 生徒一人1台端末の積極的活用
- オンライン個別学習システムの導入
独自の校風
「落ち着いた校風」が本所高校の最大の特色です。歴史と伝統を持ち、生徒、保護者、地域からも高い評価を得ています。この落ち着いた環境の中で、生徒たちは自主的に学び、活発に活動しています。
都立本所高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
大学進学率の向上が顕著に表れており、2025年度は86.4%と過去最高を記録しています。
進路先 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
---|---|---|---|---|---|
大学(専門職大学含む) | 86.4% | 80.3% | 73.6% | 76.1% | 67.5% |
短期大学 | 2.1% | 3.9% | 3.9% | 3.0% | 4.7% |
専門学校 | 6.8% | 7.7% | 13.0% | 15.0% | 13.7% |
就職・公務員 | 1.2% | 0.8% | 3.5% | 2.5% | 3.0% |
2025年度(令和7年3月卒)の主な大学合格実績
- 国公立大学(3名):電気通信大学、東京都立大学、奈良県立大学
- 早慶上理(1名):東京理科大学
- GMARCH(26名):立教大学9名、学習院大学6名、法政大学4名、中央大学4名、明治大学2名、青山学院大学1名
- 成成明学獨國武(27名):獨協大学9名、國學院大學6名、明治学院大学4名、武蔵大学4名、成蹊大学2名、成城大学2名
- 日東駒専(77名):日本大学38名、東洋大学15名、駒澤大学15名、専修大学9名
- 四工大+東農大(21名):東京電機大学11名、芝浦工業大学4名、東京都市大学3名、東京農業大学3名
- 大東亜帝国(67名):国士舘大学24名、大東文化大学16名、亜細亜大学12名、帝京大学11名、東海大学4名
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進路指導の特徴
段階的な進路指導プログラム
- 1年生:基礎力定着と進路意識形成
- 2年生:進路選択と学力向上(文系・理系コース選択)
- 3年生:受験対策と進路実現(文系・文理・理系の3コース制)
充実したサポート体制
- 習熟度別授業による個別対応
- 大学生チューターによる学習支援
- 20以上の大学との高大連携プログラム
- 夏期・冬期講習、長期休業中集中勉強会
- 自習室の整備と開放
都立本所高校のイベント・学校行事
主な年間行事
春(4月~6月)
- 入学式、始業式
- 部活動紹介、対面式
- 探究ポスター発表会
- 生徒総会、校外学習
- 体育祭、体力テスト
夏(7月~8月)
- 夏期講習
- 社会体験活動
- 部活動合宿
秋(9月~11月)
- 本所祭(文化祭)
- 修学旅行(2年生)
- キャンパスツアー
- 英語検定全員受検
- 大学出前授業
冬(12月~3月)
- 芸術鑑賞教室
- 冬期講習
- TOKYO GLOBAL GATEWAY参加
- マラソン大会
- 球技大会
- 卒業式
特色ある行事
体育祭
- 6団制(赤・青・黄・橙・緑・白)による団対抗
- 応援団とマスコット団による伝統の巨大壁画制作(ベニヤ板6枚分)
- 生徒主体の運営で一体感のある行事
本所祭(文化祭)
- 生徒の自主性を重視した企画・運営
- 文化部の発表や展示の充実
探究ポスター発表会
- 3年生が3年間の探究学習の成果を1・2年生に発表
- 学びを次学年につなげる本所高校独自の取り組み
都立本所高校の部活動や課外活動
運動部
部活動加入率約77.3%と高く、多くの生徒が部活動に参加しています。
主な運動部と特色:
- ローイング部:全国大会出場の実績あり
- 男子・女子バスケットボール部:部員数が多く活発な活動
- ハンドボール部:男女ともに活動、技術向上と人間形成を重視
- 水泳部:屋上プールでの練習、関東大会出場実績
- サッカー部:全国サッカー選手権東京都大会3回戦進出
- バドミントン部:男女合わせて60名の大所帯
- 硬式テニス部:男女別に活動、合宿も実施
- ソフトテニス部:墨田区民大会優勝実績
- その他:軟式野球部、バレーボール部、陸上競技部、卓球部、剣道部、ダンスパフォーマンス部
文化部
文化部も充実しており、多様な分野で活動しています。
- ブラスバンド部:入学式・卒業式での演奏、地域のコンサート参加
- 美術部:東京都高等学校文化祭出品、対話型鑑賞活動
- 科学部:化学、天文、生物の3班に分かれて活動
- 家庭科部:調理実習と文化祭でのクッキー販売
- 演劇部:文化祭や大会に向けた活動
- 音楽部:個人練習とバンド練習
- English Club:ネイティブスピーカーとの活動、各種コンテスト参加
- その他:写真部、筝曲部、茶道部、華道部、漫画研究部、コンピュータ部、囲碁部
特色ある活動
文化・スポーツ特別推薦実施部活動(令和6年入試実績)
- 男子バスケットボール部
- 女子バスケットボール部
- ハンドボール部
- ローイング部
これらの部活動では、中学時代に優秀な成績を収めた生徒を対象とした特別推薦入試を実施しています。
都立本所高校の施設と環境
主な施設
教育施設
- 普通教室(全教室にプロジェクター完備)
- PC・LL教室
- 理科実験室(生物室、化学室)
- 音楽室、美術室
- 図書室
- 進路資料室(自習室)
体育施設
- 第一体育館、第二体育館
- トレーニングルーム
- 柔道場
- 屋上プール(温水ではないが夏季使用)
- グラウンド(全天候型に改修済み)
その他の施設
- 食堂(パンやおにぎり等の販売。基本は弁当持参)
- 自動販売機
- 中庭
- 部室棟
- 会議室
特色ある施設・環境
自習環境の充実
- 専用の自習室を設置し、集中して勉強できる環境を提供
- 決められた曜日には難関大学の大学生チューターが学習をサポート
- 図書室も自習スペースとして利用可能
ICT環境
- 生徒一人1台端末の導入
- 全普通教室にプロジェクター設置
- オンライン学習システムの活用
環境への配慮
- 屋上に太陽光パネルを設置
- 環境教育の一環としても活用
立地の良さ
- 東京スカイツリーが近く、都心部へのアクセスも良好
- 下町の落ち着いた環境で学習に集中できる
- 複数路線利用可能で通学に便利
一人ひとりの希望に応じた丁寧な指導で、確実に進路実現できる学校
都立本所高校は、創立94年の歴史と伝統を持ちながら、現代的な教育にも積極的に取り組んでいる魅力的な学校です。偏差値48~53程度の中堅レベルでありながら、大学進学率86.4%という高い実績を誇り、日東駒専を中心とした確実な進路実現をサポートしています。
- 落ち着いた校風で集中して学習できる環境
- 段階的な進路指導により一人ひとりの希望に応じた進路実現
- 部活動加入率77.3%で勉強と部活動の両立が可能
- 充実したサポート体制(大学生チューター、自習室、講習制度)
- 豊富な高大連携により大学の学びを早期から体験
- 探究学習を通じた主体的な学びの育成
- 英語教育の充実とグローバル教育への取り組み
中学生の皆さんが「確実に大学進学を実現したい」「落ち着いた環境で高校生活を送りたい」「勉強と部活動を両立させたい」と考えているなら、都立本所高校は非常に良い選択肢となるでしょう。
ぜひ学校説明会や授業公開などの機会を利用して、実際の学校の雰囲気を感じていただければと思います。皆さんの高校選択の参考になれば幸いです。
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<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。
・本所高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/honjo-h/