都立目黒高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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都立目黒高校は東京都内有数の進学校として、過去6年間で大学合格実績を着実に向上させてきました。2019年から2024年にかけて、国公立・難関私立大学への合格者数は100名から203名へと倍増し、合格率は43%から90%へと飛躍的に上昇しています。この実績向上は、同校の教育体制の充実と生徒の学習意欲の高まりを反映していると言えるでしょう。

特に私立大学、とりわけGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)への合格者数が大幅に増加し、2024年には164名がこれらの大学に合格しています。国公立大学では東京都立大学への合格者が年々増加し、2024年には7名が合格するなど、都立高校から都立大学への進学ルートが確立されつつあります。

一方で、国公立大学全体への合格者数は年度によって変動があり、2022-2023年にピークを迎えた後、2024年はやや減少しています。しかし私立大学への合格実績の向上により、全体としての進学実績は過去最高を更新し続けています。

本分析では、都立目黒高校の過去6年間の大学合格状況を詳細に検証し、その特徴や傾向を明らかにするとともに、今後の展望についても考察します。

目次

【2024年度】都立目黒高校の大学合格状況

全体の合格状況

  • 卒業生数: 225名
  • 国公立・難関私大合格者: 203名

2024年度の大学合格状況は、卒業生225名に対して203名が国公立・難関私立大学に合格するという、過去6年間で最も高い実績を達成しています。私立大学は1人で複数の合格を手にできますが、それでも国公立・難関私立大学に延べ200名を超える合格者が出たことは、都立高校としての進学実績の高さを示しています。

特に私立難関大学への合格者が延べ189名の合格と私立大学重視の進学傾向が顕著です。国公立大学合格者は前年より減少しているものの、質の高い進学先が確保されています。

国公立大学の合格状況

合格者数: 14名 (現役合格率: 6.2%)

区分大学名人数
東京一科 ※最難関
(東京・京都・一橋・東京科学)
0人
旧帝大 ※東大・京大除く
(北海道・東北・名古屋・大阪・九州)
0人
TOCKY ※準難関
(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横浜国立)
横浜国立大(1)1人
関東主要国公立東京都立大(7)、電気通信大(1)、東京学芸大(1)9人
その他国公立4人

2024年度の国公立大学への合格者数は14名で、前年の26名から減少しています。現役合格率も6.2%と前年の11.3%から低下していますが、東京都立大学への合格者は7名と増加しており、同大学への進学実績は6年間で着実に向上しています。これは都立大学の知名度向上や教育・研究内容の充実が評価された結果と考えられます。

一方で、2024年度は東京農工大学や埼玉大学への合格者はおらず、特定の国公立大学への集中傾向が見られます。電気通信大学や横浜国立大学への合格者も出ており、理系分野での進学実績も維持されています。

私立大学の合格状況

合格者数: 189名

区分小計大学名人数
早慶11人早稲田大7人
慶應義塾大4人
上智・理科・ICU14人上智大3人
東京理科大11人
国際基督教大0人
GMARCH164人学習院大14人
明治大25人
青山学院大27人
立教大19人
中央大30人
法政大49人

私立大学の合格状況に関して、学校案内パンフレットやWebサイトには難関私立大学(早慶上理ICU、GMARCH)の合格実績しか掲載されていないため、延べ合格人数やその他の私立大学の合格状況はわかりません。

2024年度の難関私立大学への合格者数は189名と前年の166名から大きく増加し、6年間で最高の実績となっています。特にGMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)への合格者が164名と大きく増えています。中でも法政大学への合格者が49名と突出しており、同校の学生に最も人気のある大学となっています。

また、青山学院大学(27名)や中央大学(30名)への合格者も多く、GMARCHの中でもバランスの良い合格実績を示しています。

東京理科大学への合格者も11名と健闘しており、理系分野での進学実績も向上しています。これは同校が理系教育にも力を入れている証左といえるでしょう。早慶への合格者も11名と前年より増加しており、最難関私立大学への挑戦も活発に行われています。

都立目黒高校の直近6年間(2019年~2024年)の大学合格状況

国公立大学と難関私立大学合格実績の推移

年度卒業生数国公立+難関私大合格者数
2019233人100人
2020271人129人
2021231人126人
2022236人189人
2023231人192人
2024225人203人

過去6年間の合格状況を分析すると、国公立・難関私立大学への合格者数は2019年の100名から2024年の203名へと約2倍に増加しています。特に2022年以降は合格者数が大幅に増加しており、進学指導の充実や受験対策の効果が顕著に表れているといえます。

この実績向上は、卒業生数がやや減少傾向にある中での成果であり、生徒一人あたりの合格校数の増加や合格率の向上を示しています。

また、進学先の選択肢も広がっており、生徒の多様な進路希望に対応できる指導体制が整っていることが伺えます。これは学校の教育方針や進路指導の成果であると同時に、生徒の学習意欲の高まりも反映していると考えられます。

国公立大学の合格実績の推移

大学名2019年2020年2021年2022年2023年2024年
合計91713252614
現役合格率3.9%6.3%5.6%10.6%11.3%6.2%
東京科学大学(旧東京工業大学)0人2人0人0人0人0人
横浜国立大2人1人0人2人0人1人
千葉大0人1人0人2人1人0人
埼玉大1人2人0人2人2人0人
東京都立大1人2人3人4人6人7人
東京農工大0人0人1人2人2人0人
東京学芸大3人0人2人3人0人1人
東京外国語大0人0人1人0人1人0人
電気通信大0人0人0人1人1人1人
その他国公立2人11人6人9人13人4人

国公立大学への合格状況は、年度によって変動が見られます。2019年の9名から2022年・2023年には25名・26名とピークを迎え、2024年は14名と減少に転じています。現役合格率も同様の推移を示しており、2019年の3.9%から2023年の11.3%まで上昇した後、2024年は6.2%に低下しています。

特筆すべきは東京都立大学への合格者数の着実な増加です。2019年の1名から2024年の7名へと6年間で7倍になっており、都立大学の教育・研究内容の充実や知名度向上が評価された結果と考えられます。この傾向は、都立高校と都立大学という連携の強化とも捉えられるでしょう。

一方、横浜国立大学や千葉大学などの準難関国公立大学への合格者数は年度によって変動が大きく、2022年は比較的好調だったものの、その後は減少傾向にあります。東京農工大学や埼玉大学への合格者も年によって変動しており、2024年はどちらも0名となっています。これらの大学を目指す生徒への指導強化や、国公立大学全体への合格実績の安定化が今後の課題となる可能性があります。

また、東京学芸大が教員志望の生徒にとって継続的な進学先となっていることも特徴的です。教育系の進路選択も一定数維持されており、多様な進路希望に対応していることがわかります。

私立大学の合格実績の推移

大学名201920202021202220232024
合計91112113164166189
早慶合計51849611
早稲田大学4人13人4人6人4人7人
慶應義塾大学1人5人0人3人2人4人
上智・東京理科・ICU合計713411514
上智大学3人8人0人2人2人3人
東京理科大学4人4人3人8人2人11人
国際基督教大学0人1人1人1人1人0人
GMARCH合計7981105144155164
学習院大学9人7人15人16人14人14人
明治大学23人13人21人33人38人25人
青山学院大学11人11人16人16人22人27人
立教大学12人7人12人19人25人19人
中央大学11人19人17人21人12人30人
法政大学13人24人24人39人44人49人

私立大学への合格状況は、6年間で顕著な成長を遂げています。合格者総数は2019年の91名から2024年の189名へと約2.1倍に増加しており、私立大学志向の強まりを明確に示しています。特にGMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)への合格者数は79名から164名へと約2.1倍に増加しており、中堅難関私立大学への進学が主流となっています。

GMARCHの中でも特に法政大学への合格者数増加は特筆すべきであり、2019年の13名から2024年の49名へと約3.8倍になっています。これは同大学のブランド力向上や学部・学科の多様性、キャンパス環境の充実などが評価された結果と考えられます。また、中央大学や青山学院大学への合格者も着実に増加しており、GMARCHグループ全体での健闘が見られます。

早慶(早稲田、慶應義塾)への合格者数は年度によって変動が大きく、2020年の18名が突出していますが、それ以外の年は4〜11名で推移しています。2024年は11名と前年より増加しており、最難関私立大学への挑戦も継続的に行われています。

上智・理科・ICUグループへの合格者数も増加傾向にあり、2019年の7名から2024年は14名と2倍になっています。特に2024年は東京理科大学への合格者が11名と増加しており、理系分野での進学実績向上が見られます。これは理系教育の充実や、理系進学への指導強化の成果と言えるでしょう。

6年で合格者数2倍:都立目黒の教育改革と成果

都立目黒高校は過去6年間で大学合格実績を大幅に向上させてきました。

  1. 合格者数の劇的な増加: 国公立・難関私立大学への合格者数が2019年の100名から2024年の203名へと約2倍に増加しており、同校の進学指導の充実と生徒の学習意欲の高まりを示しています。
  2. 私立大学志向の強まり: 国公立大学への合格者数は年度によって変動がある一方、私立大学への合格者は着実に増加しています。特に2022年以降は私立大学への合格者が急増しており、進路選択の多様化が進んでいます。
  3. GMARCH人気の定着: GMARCHへの合格者数が6年間で79名から164名へと約2.1倍に増加しており、特に法政大学への合格者数が13名から49名へと飛躍的に増加しています。これらの大学は学部・学科の多様性や就職実績の良さから人気が高まっていると考えられます。
  4. 都立大学の存在感: 国公立大学の中では東京都立大学への合格者が最多で、6年間で1名から7名へと7倍に増加しています。都立高校から都立大学への進学ルートが確立されつつあり、都立大学の評価向上も伺えます。
  5. 理系進学の増加傾向: 2024年は東京理科大学への合格者が11名と増加しており、理系分野での進学実績も向上しています。これは理系教育の充実や、多様な進路希望に対応する指導体制の成果と言えるでしょう。

この6年間の推移から、都立目黒高校は着実に進学実績を向上させており、特に私立大学への進学実績において顕著な成長を遂げています。国公立大学への合格者数は年度によって変動がありますが、東京都立大学などの特定大学への合格実績は着実に向上しています。今後は、最難関国公立大学への合格者増加や、国公立大学合格実績の安定化が課題となる可能性がありますが、全体としての進学実績は非常に優れており、都立高校としての教育力の高さを示しています。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・目黒高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/meguro-h/

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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