都立神代高校の進路・大学合格実績(国公立・私立)

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神代高校の2024年度卒業生は進学実績において顕著な成果を収めています。大学進学率は84.4%と高い水準を維持し、特に私立大学への合格者数が前年と比較して大幅に増加しました。GMARCHをはじめとする難関私立大学への合格者数も増え、生徒たちの進路選択の幅が広がっています。

特に注目すべきは早稲田大学や慶應義塾大学といったトップレベルの私立大学への合格者が増加したことです。国公立大学においても合格者数が増加し、理系・文系ともにバランスの取れた進学実績となりました。

多様化する入試形態に対応しながら、生徒一人ひとりの適性や希望に合わせた進路指導の成果が表れています。コロナ禍を経て変化した大学入試環境の中で、神代高校の生徒たちは着実に自らの進路を切り拓いています。本記事では、神代高校の2024年度進路状況について詳細にレポートします。

目次

都立神代高校の進路状況|2024年

2024年3月に卒業した269名(男子128名、女子141名)の進路状況は以下の通りです。

  • 大学進学: 227名(84.4%)
  • 短期大学進学: 3名(1.1%)
  • 専門学校進学: 15名(5.6%)
  • 就職・その他: 1名(0.4%)
  • 進路未決定: 23名
  • 進路決定率: 91.4%

特筆すべき点として、女子生徒の進路決定率は97.9%と非常に高く、男子生徒(84.4%)を大きく上回っています。全体として9割以上の生徒が卒業時に進路を決定できており、これは進路指導部による個別面談や進路ガイダンスの充実、担任教諭との連携強化の成果と言えるでしょう。

専門学校への進学者は15名で全体の5.6%を占めています。短期大学進学者は3名(1.1%)と少数ですが、特定の専門分野に特化した教育を求める生徒のニーズに応えています。

進路未決定の23名についても、卒業後の進路支援として進路指導部が継続的なサポートを行っており、多くの生徒が翌年度の大学受験や就職活動に向けて準備を進めています。

都立神代高校現役生の大学合格状況|2024年

2024年度の四年制大学(大学校を含む)合格状況は、現役生のみで以下のとおりです。

  • 国公立大学: 6名(国立3名、公立3名) ※国立には大学校含む
  • 私立大学: 709名
  • 合計: 716名

現役生における私立主要大学群別の合格状況

※( )内は私立大学の延べ合格人数に対する比率

  • 早慶(早稲田・慶應): 14名(2.0%)
  • 上理ICU(上智・東京理科・ICU): 1名(0.1%)
  • GMARCH: 131名(18.5%)
  • 成成明学獨武: 73名(10.3%)
  • 日東駒専: 162名(22.8%)
  • 四理工+東農大: 14名(2.0%)
  • その他: 314名(44.3%)

複数の大学に合格した生徒も多く、最終的な進学先としては、自分の学びたい分野や将来の進路を見据えた選択が増えています。大学のブランドにこだわらず、学部や学科の特色、キャンパスの立地などを総合的に判断して進学先を決める傾向が見られました。

一般入試以外にも、学校推薦型選抜や総合型選抜(AO入試)を利用した合格者も増加しており、多様な入試形態に対応した進路指導の成果が現れています。

都立神代高校現役生の国公立大学合格状況|2024年

2024年度の国公立大学合格者(現役生のみ)の内訳は以下の通りです。

  • 国立大学: 2名
    ・金沢大学:1名
    ・信州大学:1名
  • 公立大学: 1名
    ・東京都立大学:1名
    ・高崎経済大学:1名
    ・福井県立大学: 1名
  • 大学校:1名
    ・防衛大学校

2024年度の国公立大学合格者は北信越の2名となりました。公立大学も東京都立大学を除くと高崎経済大学、福井県立大学と地方の大学への合格も見られ、専門性の高い教育を求めて地方の大学を選択する生徒も増えています。防衛大学校への合格者も出ており、多様なキャリアパスを模索する生徒が増えていることが窺えます。

都立神代高校現役生の国公立大学合格状況|2022年~2024年推移

国公立大学への合格者数の推移(現役生のみ)

大学区分2022年2023年2024年
国立大学3名2名2名
公立大学2名2名3名
合計5名4名5名

2024年度は国立大学への合格者が2名と前年と同数ですが、公立大学への合格者が3名と増加しています。これにより合計は5名となり、前年の4名から1名増加しました。

公立大学への合格者増加は、各地の公立大学への関心が高まっていることや、特色ある公立大学の教育プログラムに注目する生徒が増えていることを反映しています。国立・公立大学合わせた合格者数は2022年度と同数の5名となりましたが、公立大学の比率が高まっている点が特徴と言えるでしょう。

進路指導部では、共通テスト対策と二次試験対策の両面からのアプローチを継続し、国公立大学志望者への支援を強化しています。

都立神代高校現役生の私立大学合格状況|2024年

2024年度の主要私立大学グループ別合格状況(現役生のみ)。

早慶(早稲田・慶應義塾): 14名

  • 早稲田大学: 12名
  • 慶應義塾大学: 2名

早慶への合格者は前年比7倍と飛躍的に増加しました。これは入試対策講座の充実や模擬試験の活用、個別添削指導の強化など、難関大学対策の成果と言えるでしょう。

GMARCH: 131名

  • 明治大学: 32名
  • 青山学院大学: 13名
  • 立教大学: 26名
  • 中央大学: 31名
  • 法政大学: 26名
  • 学習院大学: 3名

GMARCHへの合格者は131名と前年比で大幅に増加しました。私立難関校であるGMARCHへの現役合格が増加していることは進学校として着々と成長していることがうかがえます。

成成明学獨武: 73名

  • 成蹊大学: 20名
  • 成城大学: 25名
  • 明治学院大学: 14名
  • 國學院大学: 5名
  • 武蔵大学: 9名

この大学群は小規模ながらも特色ある教育を行う大学として人気があり、自分の興味関心に合わせた学部選択をする生徒が多い傾向にあります。

日東駒専: 162名

  • 日本大学: 43名
  • 東洋大学: 45名
  • 駒澤大学: 25名
  • 専修大学: 49名

日東駒専は162名と最も多くの合格者を出しています。一般入試だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜を活用した合格者も多く、多様な入試形態に対応した進路指導が成果を上げています。

四理工+東農大:14名

  • 工学院大学: 2名
  • 芝浦工業大学: 2名
  • 東京都市大学: 1名
  • 東京電機大学: 3名
  • 東京農業大学:6名

理工系私立大学への合格者も着実に出ており、特に東京農業大学や芝浦工業大学、東京都市大学などへの合格者が見られます。

都立神代高校現役生の私立大学合格状況|2022年~2024年推移

私立大学合格者数の推移(現役生のみ)

大学グループ2022年2023年2024年
早慶0名2名14名
上理ICU4名6名1名
GMARCH92名76名131名
成成明学國武78名76名73名
日東駒専134名135名162名
四理工+東農大31名17名14名
私立大学合計660名590名709名

2024年度は私立大学合格者総数が大幅に増加し、特に早慶・GMARCH・日東駒専への合格者が増えています。早慶は0名→2名→14名と劇的に増加し、GMARCHも92名→76名→131名と大幅増となりました。一方で、理工系私立(四理工+東農大)は減少傾向にあります。

この変化の背景としては、まず入試対策の充実が考えられます。特に難関大学向けの対策講座や個別指導の強化、模擬試験の活用などが功を奏したのではないでしょうか。また、外部模試の分析を詳細に行い、個々の生徒の弱点を把握して効率的な学習計画を立てる取り組みなども行ったと想定されます。大学入学共通テストの導入や私立大学の入試制度改革にも柔軟に対応し、学校推薦型選抜や総合型選抜(AO入試)の活用も増加しているでしょう。

一方で、理工系私立大学への合格者減少は、国公立大学理系学部への志向が高まったことや、大学入学共通テストの導入により私立大学の理系学部でも共通テスト利用入試が増えたことなどが影響していると考えられます。今後は理系においても私立大学の魅力を伝え、多様な進路選択を促す指導が求められるでしょう。

難関私大への合格者大幅増加と多様な進路実現への取り組み

2024年度の神代高校の進路実績は、全体として着実な向上が見られました。特に注目すべき点は以下の通りです。

  1. 進学率の維持: 大学進学率84.4%と高水準を維持しており、生徒の進学意欲の高さが伺えます。特に女子生徒の進路決定率は97.9%と極めて高く、計画的な進路選択が行われています。
  2. 国公立大学合格状況: 国立大学合格者は前年と同数の2名ですが、公立大学合格者が2名から3名に増加し、合計で5名となりました。多様な国公立大学への進学実績が見られ、特に公立大学への関心が高まっています。
  3. 難関私立大学の躍進: 早慶14名、GMARCH131名と難関私立大学への合格者が大幅増加しました。特に早稲田大学への合格者は前年から大きく増え、高校全体の学力向上を示す結果となっています。
  4. 多様な入試形態への対応: 一般入試だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜(AO入試)を活用した合格者も増えており、多様な入試形態に対応した進路指導の成果が表れています。
  5. 女子生徒の高い進路決定率: 97.9%という高い進路決定率は、女子生徒の計画的な進路選択と、教員による丁寧な個別指導の成果です。女子生徒の大学進学率は87.2%と男子生徒の81.3%を上回っています。

これらの結果は、生徒たちの日々の努力はもちろん、教職員の熱心な指導の成果と言えるでしょう。特に進路指導部を中心とした個別面談の充実や、教科担当教員による学習指導の強化、放課後補習や長期休暇中の講習会の実施など、様々な取り組みが実を結んでいます。


<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

・神代高校公式サイト https://www.metro.ed.jp/jindai-h/

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この記事を書いた人

教員免許保有(小学校教諭1種、中学校・高校保健体育)の40代サラリーマン。現在高校生の息子の高校受験時に生来のオタク気質をこじらせ首都圏の私立・都立高校を調べた結果、都立高校のコスパの良さに驚愕。現在小学生の娘の高校受験に備えての備忘録がてら、都立高校の魅力を発信していくために「都立高のトリセツ」を開設。

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