東京都立国分寺高校(通称「ブンジ」)は、地域に根ざした教育と進学実績の向上を両立させてきた都立高校です。1969年の設立以来、地元住民に親しまれ、教育理念「知・情・意」のもとで、学問と人間形成のバランスを大切にしています。
特に進学指導特別推進校として、国公立大学や難関私立大学への合格実績を積み重ね、2024年度にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも指定され、さらにその教育活動が注目されています。この記事では、国分寺高校の歴史や伝統、進路指導、学校行事、そして施設環境など、多角的にその魅力を解説していきます。
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都立国分寺高校の歴史と伝統
東京都立国分寺高校(通称「ブンジ」)は、1969年に地元国分寺市の住民の要望に応じて設立された都立高校です。開校当初は東京都立東村山高等学校の仮校舎を使用しており、翌年には国分寺市内に新校舎が完成しました。この学校は、国公立大学への進学実績を高め、独自の教育課程を展開しており、都内でも人気の高い進学校となっています。
国分寺高校は長年にわたり、地域に根差した教育を展開してきました。地域の住宅街に位置し、地元の学生や周辺住民からも「ブンジ」の愛称で親しまれており、卒業生や地元の企業とも密接な関係を築いています。学校の教育理念は「知・情・意」の三要素を兼ね備えた生徒の育成を掲げており、知識だけでなく、心の豊かさや強い意志を持った生徒の成長を目指しています。これに基づき、校歌も「知恵・心・意志」の重要性を謳っています。
学校行事や部活動も盛んで、特に「木もれ陽祭」と呼ばれる文化祭・体育祭・合唱祭・中夜祭の一連の行事は、ブンジ生にとって象徴的なイベントとなっています。この行事は1976年に四祭集中開催として定められ、それ以来、学校の伝統行事として受け継がれてきました。特に生徒が主体となって運営することが強調されており、生徒の自主性や協力が重んじられています。
2001年には新校舎が完成し、進学重視型単位制に対応した施設が整備されました。また、学校の施設や制服が映画『時をかける少女』のロケ地としても使用されており、校舎や制服がそのまま登場しています。こうした伝統と地域との結びつき、現代的な教育課程が融合した国分寺高校は、都立高校の中でもユニークな存在となっています。
都立国分寺高校の立地と最寄り駅、周辺環境
東京都立国分寺高校は、東京都国分寺市新町三丁目に位置し、緑豊かな住宅地に囲まれた場所にあります。最寄り駅はJR中央線の国立駅と西武国分寺線の恋ヶ窪駅で、それぞれ徒歩約25分、自転車で15分程度の距離にあります。また、立川バスを利用すると、国立駅や恋ヶ窪駅からのアクセスが便利です。バス停「国分寺高校入口」から徒歩約1分という好立地にあり、交通の便も良好です。
住所 | 東京都国分寺市新町3-2-5 |
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最寄り駅 | ①JR中央線「国立」駅 徒歩25分 ②西武国分寺線「恋ヶ窪」駅・「鷹の台」駅 徒歩25分 |
周辺は閑静な住宅街で、落ち着いた学習環境が整っています。校内には緑が多く、広々としたグラウンドや体育館、さらには災害時の避難所としての役割も担う備蓄倉庫などが備わっています。このように、国分寺高校は地域との結びつきが強く、災害時には学校の施設が開放され、地元住民の避難場所として機能することもあり、地域社会の安全を支える役割も果たしています。
周辺には公園や自然豊かな場所が点在しており、生徒がリラックスできる環境が整っています。これらの自然環境に恵まれた立地は、生徒の精神的な安定を図るうえでも大きな利点です。さらに、国分寺市自体が歴史的にも文化的にも魅力的なエリアであるため、地域の文化に触れる機会も多く、教育においても地域資源を活用したプログラムが導入されています。
このような周辺環境と学校の立地は、学習や課外活動に適した条件を整えており、都会の喧騒を離れた静かな環境で集中して学ぶことができます。
都立国分寺高校の校風と教育方針
東京都立国分寺高校の校風は、生徒の自主性を尊重し、のびのびとした自由な雰囲気が特徴です。学校の教育方針は「知・情・意」を育てることを重視しており、これは生徒の知識だけでなく、心の豊かさと意志の強さを兼ね備えた人間の育成を目指しています。
学業と部活動の両立を推進しており、生徒たちは学問に励むだけでなく、部活動や学校行事にも積極的に参加しています。特に、進学を目指す生徒に対する手厚いサポート体制が整っており、少人数制授業や土曜授業、補習などが充実しています。これにより、生徒一人ひとりの学力向上を図り、難関大学合格を目指した個別指導も行われています。
国分寺高校は進学指導特別推進校に指定されており、都立高校の中でも特に進学実績が重視されています。教員は公募制で選ばれ、専門性の高い教員がそろっていることも、進学実績向上に貢献しています。進路指導においては、1年次から大学進学を視野に入れたサポートが行われ、生徒の学力に応じた指導が提供されます。
さらに、探究活動にも力を入れており、3年間を通して本格的な研究を行うプログラムが組み込まれています。生徒はグループでの研究や個別の探究活動に取り組み、最終的には4000字以上の論文を完成させることが求められます。このように、学問の深さを追求するだけでなく、生徒が自ら考え、問題を解決する力を養う教育が行われています。
都立国分寺高校の大学合格実績と進路指導
都立国分寺高校は、進学指導に力を入れており、特に国公立大学や難関私立大学への合格実績が年々向上しています。進学指導特別推進校に指定されていることから、進路指導に関しては非常に手厚く、早い段階から進路選択に関するガイダンスや個別指導が行われています。
1年次から大学進学を視野に入れた進路指導が始まり、2年次には文系・理系の選択、3年次には入試に向けた本格的な受験対策が行われます。進学指導の一環として、土曜授業や予備校講師を招いての特別講義が開かれ、補習や講習も充実しています。これにより、生徒一人ひとりの学力や志望校に応じた指導が行われ、確実に進路目標を達成できるようサポートされています。
国分寺高校の大学進学実績は非常に優れており、毎年現役で国公立大学に100名前後が合格しています。東京大学や京都大学、東京工業大学、一橋大学といった難関国立大学への合格者も出ており、都内でも有数の進学校としての地位を築いています。また、多摩地方にある国公立大学だけではなく、早慶上理・GMARCHといった都心の私立難関大学への合格者も多く、文系・理系問わず多彩な進路実績を誇っています。
都立国分寺高校の現役生の大学合格実績推移(2020~2024)

東京都立国分寺高等学校の2020年から2024年にかけての大学合格実績は、同校の卓越した進学指導の成果を明確に示しています。国公立大学および私立大学への現役生の延べ合格者数の推移は、国分寺高校の進学実績の高さを如実に表しています。
国分寺高校は進学重視型単位制高校であり、進学指導特別推進校としても指定されています。そのため、難関大学への進学を目指した特別なカリキュラムとサポート体制が整備されています。特筆すべきは、都心の進学校と比較して、多摩地方の国公立大学を志望する学生が多いという特徴です。関東主要国公立大学(東京学芸大学、東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学、東京都立大学、埼玉大学など)への現役合格実績は、進学指導重点校である立川高校、八王子東高校に次ぐ好成績を収めています。
私立大学への合格実績も近年著しく向上しています。最難関とされる早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学(早慶上理)への現役合格者数は、2022年の特異な増加を除き、60〜70人前後で安定しています。また、難関私立大学グループGMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)への現役合格者数も、直近3年間は300名を超える好調な結果を維持しています。
これらの優れた実績の背景には、2002年に導入された進学重視型単位制や、理数イノベーション・理数リーディングを経てSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定された理系重視の教育があります。進学重視型単位制では、主要科目の教員を公募制で選抜し、通常の高校より多くの教員を配置しています。さらに、講義室、自習室、ゼミ室など、多目的に使用できる施設が充実しており、これらの環境面でのサポートも生徒の進路実現に大きく寄与していると考えられます。
国分寺高校は、質の高い進学指導を基盤に、難関大学への合格者を安定的に輩出し続けており、その実績は年々着実に向上しています。この継続的な成果は、同校の教育方針と指導体制の有効性を明確に示すものであり、今後も注目される存在であり続けるでしょう。
国公立大学の合格実績
国分寺高校は、最難関国公立大学群である「東京一工医」(東京大学、一橋大学、東京工業大学、国公立医学部)への現役合格者を、例年5名前後輩出しています。2024年には7名が合格を果たし、過去5年間で最高の実績を記録しました。
旧帝国大学(医学部を除く)への現役合格者数も同様に、年間約5名を維持しています。また、TOCKY(筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、神戸大学、横浜国立大学)への合格者数は、2022年の特異な年を除き、11~12名で安定しています。特筆すべきは、関東圏の国公立大学(医学部を除く)への合格者数が58名に達したことで、これは極めて優秀な成果と言えます。
私立大学の合格実績
2024年度の私立大学合格実績も非常に印象的です。最難関私立大学群である早慶上理医(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、私立医科大学)に63名の現役合格者を輩出しました。
さらに注目すべきは、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)への合格者数です。2024年には307名が合格を果たし、これで3年連続して300名を超える実績を達成しました。この数字は、現役生の私立大学への延べ合格者数の約37%を占めており、GMARCHが国分寺高校の私立大学合格者のメインストリームとなっていることを示しています。
これらの実績は、国分寺高校の進学指導の質の高さと、生徒たちの努力の成果を如実に表しています。国公立大学と私立大学の両方で安定した合格実績を維持していることは、同校の教育方針の柔軟性と効果を証明するものと言えるでしょう。
都立国分寺高校の2024年度 難関大学現役合格者数
- 東京一工医(7人):東京大学(1人)、京都大学(0人)、一橋大学(1人)、東京工業大学(4人)、国公立大学医学部(1人)
- 旧帝国大学(4人):北海道大学(3人)、東北大学(1人)、名古屋大学(0人)、大阪大学(0人)、九州大学(0人)
- TOCKY(11人):筑波大学(5人)、お茶の水女子大学(0人)、千葉大学(1人)、神戸大学(0人)、横浜国立大学(5人)
- 早慶上理医(63人):早稲田大学(24人)、慶應義塾大学(8人)、上智大学(15人)、東京理科大学(15人)、私立大学医学部(1人)
- GMARCH(307人):学習院大学(7人)、明治大学(69人)、青山学院大学(30人)、立教大学(50人)、中央大学(64人)、法政大学(87人)
都立国分寺高校の延べ大学合格人数(現役)に占める各大学合格実績(2024)

東京都立国分寺高等学校は、進学重視型単位制を採用し、東京都から進学指導特別推進校に指定された都内有数の進学校として高い評価を得ています。同校の卓越した大学合格実績は、多くの受験生と保護者の注目を集めています。
現役生の国公立・私立大学延べ合格数における大学群別の比率を分析すると、国分寺高校の進学実績の優秀さが明確に浮かび上がります。最難関大学への現役合格状況を見ると、国公立の「東京一工医」(東京大学、一橋大学、東京工業大学、国公立医学部)や「旧帝大」、さらに私立の最難関大学である早慶医(早稲田大学、慶應義塾大学、私立医学部)への合格者が全体の約4.7%を占めています。
難関国公立・私立大学まで範囲を広げると、その実績はさらに際立ちます。TOCKY(筑波大学、お茶の水女子大学、千葉大学、神戸大学、横浜国立大学)、上智大学、東京理科大学、そして関東や地方の国公立大学への合格者を加えると、全体の約18.5%が国公立・難関私立大学に合格しているという驚異的な結果となっています。
私立大学への進学実績も非常に強く、特に難関私立大学群「GMARCH」(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)において安定した実績を誇っています。2024年度の現役合格者数では、GMARCHに合格した生徒が全体の約30%を占めており、この数字は同校の私立大学受験における強さを如実に示しています。
これらの大学群を合わせた合格実績を見ると、GMARCH以上の難関私立大学に現役合格した国分寺高校の生徒は全体の約50%にも達します。この驚異的な実績は、2002年に導入された進学重視型単位制によって整備された環境や設備、そして学校全体で生徒の進路実現をサポートする体制の効果によるものと考えられます。
国分寺高校の合格実績は、同校の教育方針の有効性と、生徒たちの努力の成果を明確に示すものであり、今後も注目され続けるでしょう。

都立国分寺高校のイベント・学校行事
都立国分寺高校では、学校生活の中で多彩なイベントや行事が行われ、生徒たちの自主性や創造力を育む場が豊富に用意されています。中でも「木もれ陽祭」と呼ばれる4つの行事が集まる学園祭は、ブンジ生にとって最も重要なイベントです。9月には合唱祭、文化祭、体育祭、中夜祭の4つの行事が集中して行われ、生徒たちが1年間かけて準備に励みます。
合唱祭では、各クラスが選んだ曲を発表し、その練習にはクラス一丸となって取り組みます。文化祭では、1・2年生がさまざまなレクリエーションや模擬店、演劇などを企画し、3年生は本格的な演劇を披露します。体育祭では、縦割りの8つの団に分かれ、学年を越えた競技や応援合戦が繰り広げられます。特に応援合戦は、団ごとのパフォーマンスが大きな見どころであり、毎年生徒たちが創意工夫を凝らした演技を披露します。中夜祭では、文化祭の成果発表や有志団体によるパフォーマンスが行われ、学校全体が一体となるクライマックスとなります。
これらの行事は、生徒たちにとって思い出深い経験となり、学業だけでなく、仲間と協力して一つの目標に向かって努力する貴重な機会となっています。
月 | イベント |
---|---|
4月 | 入学式、対面式 |
5月 | 生徒総会、生徒会役員選挙 |
6月 | 芸術鑑賞教室 |
7月 | 部活動合宿 |
8月 | 部活動合宿 |
9月 | 木もれ陽祭(合唱祭・文化祭・中夜祭・体育祭) |
10月 | 開校記念日、ゴスフォード高校来校国際交流 |
11月 | 進路遠足(1年) |
12月 | ー |
1月 | ー |
2月 | ー |
3月 | 卒業式、修学旅行(2年)、球技大会、理数リーディング発表会、オーストラリア語学研修 |
都立国分寺高校の部活動や課外活動
都立国分寺高校では、部活動も非常に盛んで、生徒の加入率は95%を超えると言われています。運動系、文化系ともに多彩な部があり、特に陸上競技部、サッカー部、吹奏楽部、ダンス部などが有名です。陸上競技部は、全国大会や関東大会への出場実績があり、特に2024年度には、男子400mハードルで全国3位の成績を収めました。サッカー部は、都大会での活躍が目立ち、近年でも上位に進出することが多くあります。
文化系の部活動では、吹奏楽部や軽音楽部が人気であり、特に吹奏楽部は地元のイベントにも参加し、地域社会との交流も盛んです。生物部や科学部、書道部など、学問に関連する部活動も充実しており、生徒たちは放課後に部活動を通じて興味のある分野を深く学び、成果を発表する機会も豊富にあります。
また、国分寺高校では課外活動として、オーストラリアの高校との交換留学プログラムや、東京学芸大学や東京外国語大学などとの高大連携プログラムも実施されており、生徒たちに国際的な視野や大学での学問への興味を養う機会が提供されています。
都立国分寺高校の施設と環境
都立国分寺高校の校舎は、2001年に全面改築され、進学重視型単位制に対応した現代的な設備が整っています。校舎は広々とした講義室やゼミ室、自習室など、生徒たちが自主的に学習できる環境が充実しています。特に、自習室は放課後や試験前になると多くの生徒が利用し、静かに学習に取り組めるスペースとして重宝されています。
校舎のデザインは機能性と開放感を重視しており、自然光が差し込む明るい廊下や広い教室が特徴です。また、体育館やグラウンドも十分な広さがあり、運動部の活動に適した環境が整えられています。さらに、25メートルプールや部活動専用のトレーニングスペースも完備されており、体育系の活動にも力を入れています。
加えて、国分寺高校は災害時の避難所としても機能しており、地域との連携も強く、災害用備蓄倉庫が設置されています。これは地域住民の避難場所として活用されるだけでなく、生徒たちも防災教育の一環として、その役割を学んでいます。
映画「時をかける少女」のロケ地としても使用されたこの校舎は、映画ファンにも知られており、階段や廊下、教室などが劇中に登場しています。こうした歴史と近代的な設備が融合した校舎は、学習環境としても魅力的です。
都立国分寺高校の入試倍率と難易度(偏差値)
入学難易度(偏差値)
東京都立国分寺高校は、アクセスは良いとは言えないものの、木もれ陽祭へのあこがれ、都大会での活躍が目立つ部活動と学習の両立などを目指す生徒がおり、都内有数の難関校として知られており、その入試難易度と合格実績は多くの受験生や保護者の注目を集めています。
また、国分寺高校は国語・数学・英語の3科目に関しては共通問題ではなく、国分寺高校独自の自校作成問題が導入され、難関大学を目指す生徒にふさわしい高度な問題が出題されています。
- みんなの高校情報:68(東京35位、都立9位)
- 市進教育グループ(80%合格基準):63(都立14位)
- V模擬(60%合格基準):61(東京66位、都立13位)
2024年度入試から都立高校全体が男女合同定員化されましたが、国分寺高校はもともと男女別定員を設けていなかったこともあり、その影響は受けなかった高校になります。例年倍率2倍を超える、都立高校の中でも屈指の人気校になりますが、難関大学への合格実績が向上していることから、今後さらに倍率とともに入試時の偏差値も上昇していく可能性があります。
入試方式
都立高校ですから、推薦入試と一般入試の2つの入試方式があります。2025年度は昨年度は推薦入試が1月26日(土)と1月27日(日)、一般入試が2月21日(金)になります。
<参考情報>詳細はこちらの東京都教育委員会のサイトを確認ください
都立高校の一般入試では、学力検査点と調査書点の合計(1000点)に英語スピーキングテスト[ESAT-J]の結果(20点)を加えた総合得点(1020点満点)順に選抜されます。面接や実技を実施する学校では、それらの得点も加えた総合成績順に選抜されます。
尚、国分寺高校は進学指導重点校に次ぐ進学指導特別推進校に指定され、独自作成問題を活用しています。入試時の試験は、理科社会は他の都立高校受験と同じく共通問題ですが、英国数の3教科は国分寺高校独自の難易度の高い自校作成問題となっています。
入試倍率推移
校長会調査時倍率 | 応募倍率(推薦) | 応募倍率(一般) | 最終応募倍率(一般) | 受検倍率(一般) | 合格倍率(一般) | |
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2025年 | 1.36倍 | 2.84倍 | 1.36倍 | 1.67倍 | 1.54倍 | 1.51倍 |
2024年 | 1.09倍 | 2.25倍 | 1.43倍 | 1.45倍 | 1.32倍 | 1.29倍 |
2023年 | 1.69倍 | 2.94倍 | 1.69倍 | 1.69倍 | 1.52倍 | 1.49倍 |
東京都立国分寺高等学校の入試倍率は、近年やや減少傾向にありますが、これには複数の要因が関係しています。最寄り駅から徒歩25分を要する立地条件や、同じ多摩地区に位置する進学指導重点校である国立高校の存在、さらには2022年に創造理数科を設置し、SSHに指定されるなど理数教育で都立高校の最先端を行く立川高校の存在が大きく影響していると考えられます。
しかしながら、こうした状況下でも国分寺高校は都立高校の中で依然として高い人気を維持しています。その主な理由として、進学指導特別推進校としての地位が挙げられます。年々向上する進学実績は、難関大学を目指す受験生にとって大きな魅力となっています。さらに、2024年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されたことも、同校の魅力をさらに高めることでしょう。
入試倍率の推移を詳しく見ると、国分寺高校が都立高校の中で常に高い評価を受け続けていることが明確です。倍率に多少の変動はあるものの、同校が受験生にとって憧れの学校であり続けていることに変わりはありません。優れた進学実績と充実した教育環境が、多くの意欲的な生徒を引きつけ続けているのです。
この状況は、国分寺高校が時代の変化に柔軟に対応しながら、高い教育水準を維持し続けていることを示しています。同校の教育方針や指導体制が、受験生やその保護者から高い信頼を得ていることの証左と言えるでしょう。今後も、同校が都立高校の中で重要な位置を占め続け、多くの優秀な生徒を育成していくことが期待されます。
難関大学合格&全国大会出場&文化祭に全力:国分寺高校が実現する文武両道と豊かな学校生活
東京都立国分寺高等学校は、1969年の設立以来、「文武両道」の精神を体現し続けている都立高校の名門です。半世紀以上にわたり、高度な学業と豊かな人間性の育成を両立させ、多くの優秀な人材を社会に送り出してきました。「知・情・意」の教育理念のもと、生徒の知的能力だけでなく、豊かな感性と強靭な意志力の育成に注力しています。
進学面では、進学指導特別推進校として卓越した実績を誇ります。2001年に完成した新校舎は、進学重視型単位制に対応した最新の設備を備え、自習室や講義室が充実しています。この環境が、高度な学習と多様な課外活動の両立を可能にしています。2024年度も東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学などの最難関国公立大学、さらに早稲田大学や慶應義塾大学といった難関私立大学に多数の現役合格者を輩出しました。2020年から2024年にかけては、毎年100名前後の国公立大学現役合格者を維持し、都内屈指の進学校としての地位を不動のものとしています。
一方で、国分寺高校は学業以外の面でも輝かしい成果を上げています。部活動は運動部・文化部ともに活発で、生徒の参加率は極めて高く、多様な選択肢が用意されています。特筆すべきは、陸上競技部やサッカー部、吹奏楽部などが全国大会や関東大会に出場する高い競技レベルを維持していることです。2024年度には陸上競技部が全国大会で上位入賞を果たし、文武両道の精神を体現しました。文化系でも生物部や軽音楽部が活躍し、多彩な才能の開花を支援しています。
学校行事も充実しており、9月の「木もれ陽祭」は合唱祭、文化祭、体育祭、中夜祭を包含する大規模イベントとして、生徒たちの協調性と自主性を育む重要な機会となっています。これらの活動を通じて、生徒たちは学業以外の場面でも成長し、バランスの取れた人格形成を実現しています。
国分寺高校は、今後も「文武両道」の理念をさらに推し進め、進学実績の向上と人間的成長の両立を目指します。地域との強い絆を保ちながら、伝統を尊重しつつ新時代に即した教育を展開し、知力と人間力を兼ね備えた未来のリーダーを育成し続けることでしょう。国分寺高校の生徒たちは、学業と課外活動の両面で卓越した成果を上げ続け、社会の各分野でリーダーシップを発揮する人材として活躍することが期待されています。
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