関東の主要な国公立大学(東京外国語大学、東京農工大学、東京海洋大学、東京学芸大学、東京都立大学、電気通信大学、埼玉大学)への現役合格実績を分析しました。その結果、一昔前の「進学校の序列」とは大きく異なる新たな傾向が見えてきました。
特に注目したのは、各高校の特色ある教育と大学の専門性との関係性です。理系教育に力を入れている高校は工学系大学への合格実績が高く、国際教育を重視する高校は外国語大学への進学者が多いなど、学校ごとの特色が進路実績に反映されているようです。また、大学と高校の位置関係などの地理的要素も、子どもたちの進路選択に大きな影響を与えているように感じます。親としては、大学への通学しやすさや地域との関わりも気になる要素のひとつです。
こうした変化の背景には、生徒一人ひとりの進路希望が多様化していることや、各高校の特色化・専門化が進んでいることが考えられます。私たちの世代の「偏差値至上主義」とは異なり、生徒の適性や興味・関心を重視したきめ細やかな進路指導が実を結びつつあるようです。
本稿では、息子の受験を控える保護者としての視点から、2022年から2024年までの3年間における合格実績データを基に、都立高校の進学指導の現状と、そこから見えてくる教育の未来について考察します。高校受験を控える皆様の進路選択に、少しでも参考になれば幸いです。
東京外国語大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 国際高校 | 進学指導特別推進校 | 目黒区 | 2.98% | 7.0人 |
2 | 青山高校 | 進学指導重点校 | 渋谷区 | 2.95% | 8.0人 |
3 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 2.47% | 7.7人 |
4 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 2.43% | 7.7人 |
5 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 2.38% | 7.3人 |
6 | 西高校 | 進学指導重点校 | 杉並区 | 1.81% | 5.7人 |
7 | 武蔵野北高校 | 進学指導推進校 | 武蔵野市 | 1.71% | 4.0人 |
8 | 戸山高校 | 進学指導重点校 | 新宿区 | 1.69% | 5.3人 |
9 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 1.61% | 5.0人 |
10 | 新宿高校 | 進学指導特別推進校 | 新宿区 | 1.50% | 4.7人 |
2022年から2024年の3年間にわたる東京外国語大学への現役合格実績を詳しく調査しました。東京外国語大学は、言語や文化の研究・教育において日本を代表する国立大学であり、27の専攻語を有する言語文化学部と国際社会学部の2学部で構成されています。私たちが学生だった頃から、高度な語学力と国際的な視野を持つ人材を育成する大学として知られていましたが、その評価は現在も変わらないようです。府中市にあるキャンパスでは、留学生との交流も盛んだと聞いています。
今回のデータで特に印象的だったのは、国際高校が現役合格率2.98%、合格者数7.0人で1位に輝いている点です。保護者の間でもよく話題になりますが、国際高校は国際科を設置し、グローバル人材の育成に注力している学校です。英語教育や異文化理解のカリキュラムが充実しており、それが東京外国語大学の求める学生像に合致しているのではないかと感じます。
また、3位の立川高校(2.47%、7.7人)、4位の国立高校(2.43%、7.7人)、5位の八王子東高校(2.38%、7.3人)と、多摩地区の進学校が次々と続いています。これらの学校は外国語教育にも力を入れており、府中市にキャンパスがある東京外国語大学が地理的に近いことが、受験生にとって身近に感じられる要因になっているのかもしれません。
ランクインした高校の区分を見ても、進学指導特別推進校の国際高校、国分寺高校、新宿高校、進学指導重点校の青山高校、立川高校、国立高校、八王子東高校、西高校、戸山高校、進学指導推進校の武蔵野北高校など、多様な学校が名を連ねています。学校の区分や肩書きにとらわれず、教育内容や進路指導の実態をしっかり見極めることが重要だと改めて感じました。
2位の青山高校(2.95%、8.0人)から10位の新宿高校(1.50%、4.7人)まで、どの学校も安定した合格実績を残しています。特に上位5校は現役合格率が2%を超えており、生徒たちの努力と学校の指導の成果がしっかりと表れているように思います。都心部では、西高校(1.81%、5.7人)、戸山高校(1.69%、5.3人)、新宿高校(1.50%、4.7人)などがランクインしており、都立高校の中でも選択肢が広がっていることがわかります。
この結果から、都立高校の外国語教育が私たちの学生時代とは比べものにならないほど充実してきていることを改めて実感します。グローバル化が進む中、子どもたちがこうした環境で学ぶことができるのは心強い限りです。東京外国語大学が掲げる「言語を通じた世界理解」という理念は、これからの時代を生きる子どもたちにとって、非常に重要なものではないでしょうか。
東京農工大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 多摩科学技術高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 4.48% | 9.3人 |
2 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 4.11% | 13.0人 |
3 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 4.08% | 12.7人 |
4 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 3.57% | 11.0人 |
5 | 武蔵野北高校 | 進学指導推進校 | 武蔵野市 | 2.99% | 7.0人 |
6 | 小金井北高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 2.69% | 6.3人 |
7 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 2.35% | 7.3人 |
8 | 戸山高校 | 進学指導重点校 | 新宿区 | 2.21% | 7.0人 |
9 | 青山高校 | 進学指導重点校 | 渋谷区 | 2.19% | 6.0人 |
10 | 西高校 | 進学指導重点校 | 杉並区 | 2.02% | 6.3人 |
続いて、2022年から2024年の3年間にわたる東京農工大学への現役合格実績を詳しく調査しました。東京農工大学は、農学部(府中キャンパス)と工学部(小金井キャンパス)の2学部からなる国立大学で、私の学生時代から農学分野において日本トップクラスの研究実績を誇る大学として知られていました。近年では環境科学や生命科学といった分野でも注目を集め、未来の社会に直結する学問としてその存在感を強めているようです。
合格実績のデータで最も驚いたのは、多摩科学技術高校が1位にランクインしていたことです。現役合格率は4.48%、合格者数は9.3人と、他校を大きく引き離しています。保護者仲間の間でも理数教育に定評があると評判の学校で、実際の合格実績を見てもその評価が裏付けられています。特に工学系・農学系の分野での合格が目立ち、学校の特色がしっかりと成果に結びついていることがうかがえます。
多摩地域に住む保護者として心強く感じたのは、上位校の多くが地元の高校である点です。2位の国立高校(4.11%、13.0人)、3位の立川高校(4.08%、12.7人)、4位の八王子東高校(3.57%、11.0人)が続き、5位の武蔵野北高校(2.99%、7.0人)、6位の小金井北高校(2.69%、6.3人)と、地元の進学校が揃っています。東京農工大学のキャンパスが府中市と小金井市にあることが、進学への意識を高めているのかもしれません。
進学指導重点校が多くランクインしている中で、進学指導推進校である多摩科学技術高校が上位に入っている点も印象的です。学校の区分にこだわらず、実際の教育内容や進路指導を見極めることの重要性を改めて感じました。
都心部の高校では、戸山高校(2.21%、7.0人)、青山高校(2.19%、6.0人)、西高校(2.02%、6.3人)がそれぞれ8位から10位にランクインしていますが、やはり多摩地域の高校が優位に立っていることが目を引きます。これは農工大学のキャンパスが地理的に近いことが影響していると考えられます。
このデータを振り返ると、都立高校における理数教育の充実ぶりが顕著であることを改めて実感します。理系分野に強みを持つ高校が増えていることは、理系志望の子どもを持つ親御さんにとっては非常に心強く感じるでしょう。東京農工大学が掲げる「実学主義」という理念は、これからの時代を生きる子どもたちにとって重要な指針となるでしょう。
東京海洋大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 1.18% | 3.7人 |
2 | 小山台高校 | 進学指導特別推進校 | 品川区 | 0.85% | 2.7人 |
3 | 竹早高校 | 進学指導推進校 | 文京区 | 0.55% | 1.3人 |
4 | 新宿高校 | 進学指導特別推進校 | 新宿区 | 0.53% | 1.7人 |
5 | 小松川高校 | 進学指導特別推進校 | 江戸川区 | 0.53% | 1.7人 |
6 | 町田高校 | 進学指導特別推進校 | 町田市 | 0.43% | 1.3人 |
7 | 三田高校 | 進学指導推進校 | 港区 | 0.36% | 1.0人 |
8 | 多摩科学技術 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 0.32% | 0.7人 |
9 | 駒場高校 | 進学指導特別推進校 | 目黒区 | 0.32% | 1.0人 |
10 | 戸山高校 | 進学指導重点校 | 新宿区 | 0.31% | 0.7人 |
2022年から2024年の3年間における東京海洋大学への現役合格実績を分析すると、専門性の高い大学ならではの特徴的な傾向が見えてきます。
東京海洋大学は、海洋科学部(品川キャンパス)と海洋工学部(越中島キャンパス)の2学部からなる、海に特化した国立大学です。「海洋大」として知られていましたが、水産学から海洋環境、船舶工学、物流まで、実に幅広い分野をカバーしています。特に練習船での実習など、実践的な教育が特徴だと聞きます。
専門性が高い大学なので、志望する生徒さんは限られ、合格者数や合格率は一般的な総合大学と比べるとどうしても少なくなるようです。
そんな中で興味深いのは、1位の立川高校が現役合格率1.18%、合格者数3.7人と、他校を大きく引き離している点です。2位の小山台高校(0.85%、2.7人)、3位の竹早高校(0.55%、1.3人)と続きますが、やはり合格者数はかなり限定的なようです。
学校区分を見てみると、進学指導重点校、特別推進校、推進校と、様々な区分の学校が名を連ねています。これを見ると、親としては面白い発見があります。海洋大学を目指す生徒さんは、学校のランクや肩書きではなく、本当に自分の興味に従って進路を選んでいるように感じるのです。
特に印象的なのは、いわゆる理系校だけでなく、様々な特色を持つ学校が入っていることです。子どもたちの進路選択の幅が、私たちの時代よりもずっと広がっているのを感じます。海洋大学自体が、自然科学から社会科学まで幅広い分野を扱っているからかもしれません。
この結果を見ていると、都立高校の進路指導も随分と柔軟になってきたのだと実感します。画一的な指導ではなく、一人ひとりの興味や適性に応じたサポートができているようです。親としては、子どもが自分の興味に素直に従って進路を選べる時代になったことを、とても心強く感じます。
海洋立国である日本にとって、こうした専門性の高い人材育成は本当に大切なことだと思います。将来、この道を選ぶ子どもたちが、どんな活躍を見せてくれるのか、一人の親として楽しみでなりません。
東京学芸大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 4.16% | 13.0人 |
2 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 3.55% | 11.0人 |
3 | 小山台高校 | 進学指導特別推進校 | 品川区 | 3.39% | 10.7人 |
4 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 3.35% | 10.3人 |
5 | 武蔵野北高校 | 進学指導推進校 | 武蔵野市 | 2.85% | 6.7人 |
6 | 小金井北高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 2.38% | 5.7人 |
7 | 日野台高校 | 進学指導推進校 | 日野市 | 2.23% | 7.0人 |
8 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 2.21% | 7.0人 |
9 | 昭和高校 | 進学指導推進校 | 昭島市 | 2.13% | 6.7人 |
10 | 小松川高校 | 進学指導特別推進校 | 江戸川区 | 1.79% | 5.7人 |
2022年から2024年の3年間における東京学芸大学への現役合格実績を分析すると、教員養成系大学ならではの特徴的な傾向が見えてきます。
東京学芸大学は、世間でもよく知られた教育系の国立大学です。小金井市にある広大なキャンパスで、小学校から高校までの先生を育てる日本有数の大学として今でも高い評価を受けているようです。特に附属学校との連携による実習制度が充実していると聞きます。
データを見て驚いたのは、1位の国分寺高校の強さです。現役合格率4.16%、合格者数13.0人と、かなりの実績を残しています。2位の立川高校(3.55%、11.0人)、3位の小山台高校(3.39%、10.7人)、4位の八王子東高校(3.35%、10.3人)と続きますが、どの学校も安定した数字を出しています。
多摩地域に住む身としては、とても興味深い傾向が見えてきました。国分寺、立川、八王子東をはじめ、武蔵野北、小金井北、日野台、国立、昭和と、地元の高校が8校もランクインしているのです。学芸大のキャンパスが小金井市にあることも、子どもたちにとって身近に感じる要因なのかもしれません。
学校区分を見ますと、進学指導特別推進校、重点校、推進校と、様々な区分の学校が名を連ねています。親として印象的なのは、「先生になりたい」という夢を持つ生徒さんたちが、学校の肩書きにとらわれず、しっかりと自分の目標に向かって頑張っている点です。
特に心強く感じるのは、上位4校の現役合格率が3%を超えているという実績です。保護者仲間との話でも、これらの学校は国公立大学志望の生徒さんへのサポートが手厚いと評判です。
多摩地域の高校が上位に多いのは、大学が近いという利点を活かして、様々な教育体験の機会が得やすいからかもしれません。私たちの時代と比べると、教員を目指す生徒さんへの支援体制が本当に充実してきているように感じます。
この結果を見ていると、都立高校での教員養成に向けた取り組みが着実に実を結んでいることが分かります。教育の世界も大きく変わってきていますが、こうして熱意ある若い先生の卵たちが育っていることは、一人の親として本当に頼もしく感じます。学芸大が掲げる「教育の未来を創る」という理念は、これからの時代を担う子どもたちにとって、とても大切な道しるべになるのではないでしょうか。
東京都立大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 町田高校 | 進学指導特別推進校 | 町田市 | 7.92% | 24.7人 |
2 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 7.09% | 22.0人 |
3 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 6.38% | 19.7人 |
4 | 多摩科学技術高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 6.25% | 13.0人 |
5 | 武蔵野北高校 | 進学指導推進校 | 武蔵野市 | 5.98% | 14.0人 |
6 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 5.89% | 18.3人 |
7 | 日野台高校 | 進学指導推進校 | 日野市 | 5.87% | 18.3人 |
8 | 調布北高校 | 進学指導推進校 | 調布市 | 4.81% | 11.3人 |
9 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 4.42% | 14.0人 |
10 | 竹早高校 | 進学指導推進校 | 文京区 | 3.44% | 8.3人 |
東京都の受験生の親として気になるであろう都立大学への合格実績を、詳しく調べてみました。都立大は、2005年に首都大学東京として一度名前が変わり、2020年に今の名前に戻ったそうです。南大沢に広大なキャンパスがあり、7つもの学部を持つ総合大学です。
特にて注目したいのは、都内在住の学生への授業料全額免除制度です。これは都民の親にとって本当にありがたい制度です。保護者仲間との話でも、この制度のおかげで都立大への関心が高まっているという声をよく聞きます。都立高校からの指定校推薦制度も充実しているようで、子どもたちの選択肢が広がっているのを感じます。
データを見ると、1位の町田高校の実績が目を引きます。現役合格率7.92%、合格者数24.7人という数字は、私たちの時代では考えられないほどの高い実績です。2位の立川高校(7.09%、22.0人)、3位の八王子東高校(6.38%、19.7人)も、とても良い成績を残していますね。
多摩地域に住む身としては、地元の高校が多くランクインしているのが心強く感じます。南大沢キャンパスが近いということもあるのでしょうが、それ以上に各校の熱心な指導が実を結んでいるように思います。
特に興味深いのは、理系で評判の多摩科学技術高校が4位(6.25%、13.0人)に入っていることです。理系の子を持つ親御さんたちの間でも、都立大の理工系学部の評判は上々だと聞きます。
学校区分を見ると、進学指導特別推進校から推進校まで、様々な学校が名を連ねています。これは親として嬉しい傾向です。学校の肩書きに関係なく、子どもたちが自分の目標に向かって頑張れる環境が整っているということですから。
2024年度からの授業料全額免除制度は、私たち親世代の大きな関心事です。教育費の負担が重い中、この制度は本当にありがたい。また、都立高校から都立大へという進学パスが確立されているのも、子どもの将来を考える上で心強いポイントです。
合格者数の多さを見ると、一般入試だけでなく指定校推薦もうまく活用されているようですね。これも、都立大と都立高校の良好な関係があってこそだと思います。
この結果を見ていると、都の教育施策が着実に実を結んでいることを実感します。経済的な支援制度や推薦枠の充実は、私たち都民の子どもたちにとって、本当に大きな励みになっています。これからも多くの若者が、この恵まれた環境で学べることを、一人の親として願わずにはいられません。
電気通信大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 多摩科学技術高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 1.93% | 4.0人 |
2 | 青山高校 | 進学指導重点校 | 渋谷区 | 1.46% | 4.0人 |
3 | 戸山高校 | 進学指導重点校 | 新宿区 | 1.37% | 4.3人 |
4 | 調布北高校 | 進学指導推進校 | 調布市 | 1.28% | 3.0人 |
5 | 竹早高校 | 進学指導推進校 | 文京区 | 0.97% | 2.3人 |
6 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 0.86% | 2.7人 |
7 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 0.85% | 2.7人 |
8 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 0.76% | 2.3人 |
9 | 日野台高校 | 進学指導推進校 | 日野市 | 0.74% | 2.3人 |
10 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 0.74% | 2.3人 |
2022年から2024年の3年間における電気通信大学(電通大)への現役合格実績を調べてみました。調布市にある電通大は、情報理工学域を中心とした理工系の国立大学です。私たちの世代でも「電通大」の名は知っていましたが、最近では情報・通信技術、AI技術など、まさに今の時代に欠かせない分野で評価が高いようです。企業との連携も活発で、奨学金制度も充実していると聞きます。データサイエンティストの育成にも力を入れているそうで、子どもたちの将来を考えると、とても魅力的な選択肢に感じます。
データを見ると、1位の多摩科学技術高校が現役合格率1.93%、合格者数4.0人でトップに立っています。保護者仲間の間でも評判の高い同校ですが、理系教育に力を入れている学校だけに、さすがだなと思います。2位の青山高校(1.46%、4.0人)、3位の戸山高校(1.37%、4.3人)と続きますが、全体的に合格者数は少なめですね。ただ、これは電通大が理工系、それも情報系に特化した大学なので、志望する生徒さんも自ずと限られてくるからなのでしょう。
学校区分を見ると、面白い発見がありました。多摩科学技術高校のような進学指導推進校が首位に立ち、その後に進学指導重点校や特別推進校が続いています。これを見ると、学校の肩書きよりも、子どもたち自身の情報技術への興味や適性が重要なのだと感じます。
地域的には、大学のある調布市の調布北高校が4位(1.28%、3.0人)に入っているほか、多摩地域の高校が目立ちます。通学のしやすさもあるでしょうが、それ以上に多摩地域の高校の理系教育の強さを感じます。
この結果を見ていると、都立高校での理系教育、特に情報技術分野の教育が本当に充実してきているのを実感します。デジタル化が進む今の時代、こうした専門性の高い人材がますます必要になってくるはずです。一人の親として、子どもたちがこうした最先端の分野に挑戦できる環境があることを、とても心強く感じています。
埼玉大学への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 北園高校 | 進学指導推進校 | 板橋区 | 3.33% | 10.3人 |
2 | 竹早高校 | 進学指導推進校 | 文京区 | 2.59% | 6.3人 |
3 | 小松川高校 | 進学指導特別推進校 | 江戸川区 | 2.52% | 8.0人 |
4 | 多摩科学技術高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 1.76% | 3.7人 |
5 | 新宿高校 | 進学指導特別推進校 | 新宿区 | 1.49% | 4.7人 |
6 | 小山台高校 | 進学指導特別推進校 | 品川区 | 1.48% | 4.7人 |
7 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 0.97% | 3.0人 |
8 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 0.96% | 3.0人 |
9 | 小金井北高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 0.88% | 2.0人 |
10 | 上野高校 | 進学指導推進校 | 台東区 | 0.86% | 2.7人 |
高校受験を控えた子どもの進路を考えるなかで、埼玉大学への合格実績も詳しく調べてみました。さいたま市桜区にある埼玉大学は、教養、経済、教育、理学、工学の5学部を持つ総合大学です。私たちの世代でも「埼大」として知られた大学でしたが、今でも首都圏の有力な国立大学として評価が高いようです。特に理工系分野での企業との連携や、教員養成での実績が目立ちます。都心からのアクセスも良いと聞きますし、地域に根ざした教育を展開している点も魅力的ですね。
データを見て驚いたのは、1位に板橋区の北園高校が入っていることです。現役合格率3.33%、合格者数10.3人と、かなりの実績を残しています。自由な校風と保護者仲間の間でも評判の高い北園高校ですが、国公立大学への指導に力を入れているそうです。板橋ですから埼玉大学へのアクセスの良さも、生徒さんたちにとって魅力になっているのかもしれません。
2位の竹早高校(2.59%、6.3人)、3位の小松川高校(2.52%、8.0人)と続きますが、23区内の学校が上位を占めているのが印象的です。都心部から埼玉大学への通学のしやすさが、こうした結果につながっているのでしょうね。
学校区分を見てみると、進学指導推進校、特別推進校、重点校と、様々な区分の学校が名を連ねています。親として嬉しく感じるのは、学校の肩書きに関係なく、子どもたち一人ひとりの適性や希望に応じた進路選択ができているように見える点です。
地域的には23区内の学校が多いものの、4位の多摩科学技術高校(1.76%、3.7人)や7位の八王子東高校(0.97%、3.0人)など、多摩地域の学校も健闘しています。文系理系どちらでも選べる総合大学だけに、様々な進路希望を持つ生徒さんから選ばれているようですね。
この結果を見ていると、都立高校の進学指導が本当に充実してきていることを実感します。首都圏の国立大学として埼玉大学の存在感も大きく、子どもたちの選択肢が広がっているのは、親としてとても心強く感じます。これからも多くの生徒さんが、自分の夢に向かって頑張ってほしいと願わずにはいられません。
関東主要国公立大学(東京外国語大・東京農工大・東京海洋大・東京学芸大・東京都立大・電気通信大・埼玉大)への現役合格が多い都立高校TOP10(2022年~2024年平均)
No. | 高校名 | 区分 | 市区町村 | 現役生に占める人数比 | 現役合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 立川高校 | 進学指導重点校 | 立川市 | 19.53% | 63.3人 |
2 | 八王子東高校 | 進学指導重点校 | 八王子市 | 17.41% | 54.3人 |
3 | 国分寺高校 | 進学指導特別推進校 | 国分寺市 | 15.82% | 49.7人 |
4 | 武蔵野北高校 | 進学指導推進校 | 武蔵野市 | 15.24% | 36.3人 |
5 | 多摩科学技術高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 14.89% | 32.0人 |
6 | 国立高校 | 進学指導重点校 | 国立市 | 14.35% | 46.0人 |
7 | 日野台高校 | 進学指導推進校 | 日野市 | 11.81% | 38.0人 |
8 | 小山台高校 | 進学指導特別推進校 | 品川区 | 11.22% | 38.0人 |
9 | 小金井北高校 | 進学指導推進校 | 小金井市 | 11.16% | 26.7人 |
10 | 町田高校 | 進学指導特別推進校 | 町田市 | 10.59% | 34.3人 |
この3年間の関東主要国公立大学(東京外国語大・東京農工大・東京海洋大・東京学芸大・東京都立大・電気通信大・埼玉大)への合格実績をまとめてみました。
データを見て印象的だったのは、立川高校(現役合格率19.53%、合格者数63.3人)と八王子東高校(17.41%、54.3人)をはじめ、多摩地域の学校が上位を占めていることです。考えてみれば、農工大は小金井市、電通大は調布市、都立大は南大沢と、これらの大学の多くが多摩地域にありますからね。大学見学に行きやすいことや通学のしやすさも、子どもたちの選択に影響しているのかもしれません。
面白いと感じたのは、私たちの世代でもよく知る「御三家」(日比谷・西・国立)の姿が上位にあまり見られないことです。国立高校が6位(14.35%、46.0人)に入っているだけで、他の2校はランク外なんですね。ただ、これは御三家の生徒さんたちが東大や京大、一橋、東工大といった最難関校や医学部を目指しているからなのでしょう。
また、各校の特色がよく出ている点も興味深いです。保護者仲間の間でも注目が高まっている多摩科学技術高校(5位、14.89%、32.0人)は理系の農工大や電通大に強く、国際教育で知られる武蔵野北高校(4位、15.24%、36.3人)は外語大への実績が目立ちます。
千葉大や横浜国大などは23区内の高校が強いと聞くのですが、今回のデータでは多摩地域の高校が上位を占めています。やはり大学の場所と高校の位置関係は、子どもたちの進路選択に大きく影響するものなのでしょうね。
上位10校を見ると、進学指導重点校、特別推進校、推進校とバランスよく入っています。これは親として嬉しい傾向です。学校の肩書きだけでなく、それぞれの学校が生徒さんの適性や希望に合わせた指導をしているということですから。
この結果を見ていると、都立高校の進路指導が本当に多様化してきているのを実感します。私たちの時代のような「とにかく難関校へ」という画一的な指導ではなく、各校の特色や地域性を活かした指導が実を結んでいるようです。
これからも各校が、それぞれの強みを活かしながら、子どもたち一人ひとりの夢を支える教育を続けてほしいと思います。また、国公立大学との連携も深まっていくことで、子どもたちの選択肢がさらに広がっていくことを、一人の親として期待せずにはいられません。
特色が導く進学実績:関東国公立大学への合格から見える教育の多様性
最近の都立高校の大学合格実績を見ていると、昔とは随分と様変わりしていることに気づかされます。私たちの世代では、日比谷・西・国立という「御三家」が東大や一橋大への進学実績で注目されるのが当たり前でしたが、今は各校がそれぞれの持ち味を活かした進学指導を展開しているようです。
特に興味深いのは、大学の専門分野と高校の教育方針がうまくマッチしている点です。例えば、うちの近所の多摩科学技術高校は理系に力を入れているだけあって、東京農工大や電通大への合格者を多く出しています。また、国際高校や武蔵野北高校は、東京外語大への進学に強いと聞きます。こういった特色のある教育が、確かな成果につながっているわけです。
それから、地域性も無視できない要素だと感じています。多摩地域には国公立大が多いせいか、立川高校や八王子東高校など、この地域の高校は総じて国公立大への進学実績が良いようです。やはり、大学が近いというのは、子どもたちの進路選択に大きく影響するものなのでしょう。
また、最近は従来型の最難関校狙いとは異なる進学指導も目立ってきました。都立大の授業料免除制度を利用した進路選択や、教員志望の生徒が多い学校の東京学芸大への進学実績など、各校の特徴を活かした指導が行われているようです。
こうした多様化は、都立高校の進路指導が成熟してきた証だと思います。単に偏差値の高い大学を目指すだけでなく、子どもの適性や希望、家計の事情、通学のしやすさなど、色々な角度から最適な進路を考えられる環境が整ってきたということでしょう。
これからはさらに教育の多様化が進むのではないでしょうか。各校が自分の強みをより磨きながら、社会の変化に対応できる人材を育てていくことでしょう。国公立大との連携も深まり、より効果的な進学指導が実現されていくことを、一人の父親として期待しています。
<参照元>
ページ内の大学合格実績は各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各都立高校の最新データをご確認ください。

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